2012年秋に家族で小豆島に移住し、〈HOMEMAKERS〉として
農業とカフェを営む三村ひかりさん。
2013年4月にスタートしたこの連載「小豆島日記」も、
今回でなんと200回を迎えました!
そこで、100回目に続き、編集部が再び小豆島を訪れて取材。
その模様をお届けする200回記念特集です。
今回は、自らも伊豆下田に移住し、
「暮らしを考える旅 わが家の移住について」を連載中のフォトグラファー、
津留崎徹花さんと三村さんの対談をお届けします。

移住は親のエゴ? 悩み続けた子どものこと
ひかり: 前に取材に来てくれたのは3年前。
そのときは徹花ちゃん、まだ移住できたらいいな、くらいの感じだったもんね。
いま連載読んでますよー。
徹花: 読んでくれてるんだ〜、うれしいな、ありがとう!
下田に移住して1年暮らしてみて、ようやく少しずつ落ち着き始めたところで。
自分たちの連載にも書いたけど、移住した当初は
子どもに無理をさせてるな〜って感じて、移住を選択したことは
自分たちの身勝手なんじゃないかってしばらく悩んでたんだよね。
ひかり: それは私たちも同じ。でも私たちは核家族で、
たくちゃん(夫)といろは(娘)と3人暮らしだったけど、
徹花ちゃんのところはお姉さん夫婦も同居してて、
娘さんにとってはいとこも一緒だったじゃない?
そういう暮らし方だったら、移住しなくても楽しめるんじゃないかと思ってたけど、
それでも移住しようと思ったのはなんでだったの?
徹花: 移住しようと思った理由は、東京での暮らし方に
違和感を感じたからだったんだよね。
だけど、いま思えば、東京でいとこたちと暮らす生活は、
子どもにとってはすごく恵まれた環境だったと思う。
だから、移住して本当に子どもにとってよかったのかどうかって、
半年くらいずっと自問自答して悩んじゃって。

三村さん一家が暮らす肥土山(ひとやま)という集落は、昔ながらの里山の光景が広がります。
ひかり: いまはちょっと落ち着いた?
徹花: うん、娘も下田の暮らしを楽しんでる。移住して半年くらいで
娘の運動会があって、お友だちと仲良く自然に振る舞ってる娘を見て、
もう大丈夫なんだ、この子は私たちの知らないところで乗り越えてたんだと思って。
じーんとして思わず涙流してたら、友だちに「なんで泣いてるの?」って(笑)。
ひかり: 時間はかかるかもしれないけど、ちゃんとなじんでいってくれてると思う。
たしかに親の自分勝手じゃないかって気持ちもあるけど、
親が楽しくない状態でいるよりも、生き生きと自分たちの好きなように生きてるほうが、
子どもにとってもいいんじゃないかな。
徹花: うん、そうだよね。
私は東京にいるときよりも少し余裕ができたような気がする。
東京ではハードに仕事して、保育園のお迎えも駆け込みで、
全然余裕がなくてイライラしてた。
私が不安になってると娘も不安になるし、私がイライラしてると娘は寂しいと思う。
ひかり: 自分がイライラして子どもに怒ったりすると、あとで後悔するよね。
自分が穏やかでいることが大事だなと思う。

畑も少しずつ増えて、さまざまな野菜を栽培するように。
徹花: 東京にいたときよりも、娘と過ごす時間がすごく増えたのは大きな変化だな〜。
お母さんのあり方って、家族にとって大事だよね。
いろはちゃんのことで、不安なことはあった?
ひかり: 不安だったよ。
こっちに来たときも、すぐにうまく話ができなかったみたいで、
幼稚園の先生から発達障害じゃないかって言われたけど、
3か月くらいしたら話せるようになって。
やっぱり言葉も違うし、最初は緊張するよね。
徹花: そういう心配も、いまなら実感としてすごくわかる。
ひかり: 徹花ちゃんたちの連載読んでると、私たちにとっては
4、5年前の思いとすごくシンクロする部分があって。
同じだなーって思うよ。旦那さんは家で仕事したりしてるの?
徹花: 午前中は養蜂場で農園づくりの仕事してて、
帰ってきて家で建築の図面を引いたりしてる。
私たち親が家にいるから、近所の子どもたちが遊びに来るんだよね。
近所にお友だちがいっぱいいるこの環境はすごくよかったと思ってる。
ひかり: きっと雰囲気がいいんだよね。うちにもいろはのお友だちが来てくれるし、
いろはも遊びに行ってるよ。そういう環境って大事だと思う。


![宮浦さんの〈Life on the table〉では、たったひとりのための食卓をつくったり、「おかゆのしあわせ」というワークショップを企画したりと、食にまつわるさまざまな提案を行っている。(写真提供:NPO法人こえとことばとこころの部屋[ココルーム])](https://libs.colocal.jp/wp-content/uploads/2018/05/tpc-lif-ecovillage-067-photo2.jpg)






















































































