日光の最奥部・栗山地域の知られざる魅力
日光の観光地といえば、世界遺産にもなっている
日光東照宮を真っ先に思い浮かべる人は多いだろう。
しかしながら日光はとても広く、市としての面積は関東で最大(全国では第3位)。
それだけ魅力も多彩なのだが、観光目的で訪れる人の多くは、
東照宮周辺までしか足を延ばさないのが現状といえる。

光の加減で幻想的な色合いになる、やしお湖畔。栗山らしいゆったりとした風景。
そんな広い日光でも最奥部といわれる栗山地域で、
地域おこし協力隊として知られざる魅力を発信しているのが、
疋野吾一さん、倉持みふさん夫妻だ。
静岡市出身の疋野さんが、日光市の地域おこし協力隊に着任したのは、
2015年4月のこと。
「もともと飲食店で働いていたのですが、キッチンにこもっていると
お客さんの顔を見る機会がどうしても限られてしまうんです。
もう少しいろんな人と関わったり、自分がやったことの成果が
目に見えるような仕事をしたいと思っていました」

栗山の隠れた名所「蛇王の滝」を案内する疋野さん。地元の人には「そうめんの滝」と呼ばれていたそうで、なぜ現在の名前になったのか、そのエピソードも興味深い。
「まちおこし」や「村おこし」というキーワードで
インターネット検索をしていたところ、地域おこし協力隊の制度を知り、
タイミングよく募集をしていた日光市に応募。
といっても疋野さんも多くの人と同じように、
「日光といえば東照宮」というイメージしかなかったようだ。
「東照宮近辺で働くのかなと思っていたのですが、
採用が決まって本庁でどこへ行けばいいか尋ねたら、
『車であと1時間くらい走ったところです』と言われて
びっくりした記憶があります(笑)。
でも先入観のない地域に行きたいと思っていたので、
そういう意味ではむしろ楽しみでしたね」

鉄橋の架かるダム湖は、撮影スポットとしても人気。
日光市の最北西に位置し、「栗山郷(くりやまごう)」と呼ばれるこのエリアは、
温泉好き・秘湯好きにはかねてから注目されてきた地域でもあり、
周囲を山々に守られるようにして手つかずの自然が数多く残っている。
こうした雄大な自然を貴重な観光資源と捉え、
疋野さんは先輩隊員とともに主に外国人観光客を栗山に呼ぶ活動を始める。
「自分自身も海外旅行が好きでしたし、
得意な語学を生かして何かできることはないか模索していました。
僕より1年遅れて現在の妻が地域おこし協力隊として栗山にやってきたのですが、
彼女は前職で旅行会社に勤めていて、
総合旅行業務取扱管理者という国家資格を持っていたんです。
だったら旅行業ができる! と思ったんですよね」
















































































































