築80年の空き家をリノベ。
地域の人々が交流する町家オフィス
〈ma.ba.lab.(まばらぼ)〉誕生
マチザイノオトvol.4
こんにちは、グリーンノートレーベル株式会社の明石博之です。
今回は、空き家になった町家をオフィスにするプロジェクトのご紹介です。
カフェに続く第2の「点」をつくる
その前に、まず、私の妻の紹介から始めないといけません。
妻の明石あおいは、京都で生まれて、富山で育ち、
Uターンというカタチで育った故郷に戻りました。
その後、まちづくりとデザインの会社〈ワールドリー・デザイン〉を立ち上げました。
夫婦ふたりが起業家で、それぞれが小さな会社を経営しています。

〈ワールドリー・デザイン〉代表の明石あおい。
当時住んでいた富山市内から〈カフェuchikawa六角堂〉がある新湊内川までは、
クルマで片道30分。私は用事があるごとに、
富山市とカフェを行ったり来たりしていましたが、
いつかは新湊内川沿いに町家のオフィスが欲しいと思っていました。

〈カフェuchikawa六角堂〉がある新湊内川の風景。
いつの頃からか、妻とこんな話をするようになりました。
「六角堂はできたけど、空き家の古民家を使って何かやろうという
第2の波がやってこないよね……」
私たちは、空き家のリノベモデルをつくったという意識があったので、
誰かがマネして内川沿いに店を出してくれないかなと淡い期待を抱いていたのです。
そこへ転機が訪れました。2014年、妻を誘って、
歴史的なまち並み保存や空き家活用の先進地である
兵庫県篠山市に遊びに行ったときのことです。
現地を案内してくれたのが、地元で古民家ホステルの運営やまち並み保存、
イベント事業などをしている一般社団法人〈ROOT〉の代表、谷垣友里さんでした。
彼女の案内で、歴史的なまち並みの保存、建物を活用したまちづくりの事例を
多く見せていただいたなかの1軒が、谷垣さんの事務所でした。

私たちが感激した〈ROOT〉さんの古民家オフィス。
小さな町家ですが、昔の意匠をそのままに
センス良く活用されているオフィス空間を見て、私たち夫婦は目が輝きました。
「なんてすてきなオフィスなんでしょう!」
そのときの感動はいまでも忘れません。
翌日、富山へ帰る道中に突然妻が
「私が次の点になればいいんだよ。内川沿いに町家のオフィスをつくる!」
と爆弾発言をしました。内川にひとつの「点」はできたけれども、
「線」になるにはもうひとつの「点」が必要だという意味でした。
前日に見た町家のオフィスに相当刺激されたみたいです。本当に驚きました。
その日から、ワールドリー・デザインの社屋となる
町家オフィスのプロジェクトが始まりました。
私はトータルプロデュースを仕事として請け負い、
これがマチザイノオト、第2弾のプロジェクトとなりました。
個人とか、会社とか、そういった立場ではなく、
勝手に地域代表になったような気持ちで妻に感謝しました。
この思いを最高のカタチで表現するため、さっそく物件探しを始めました。

物件を最初に見たときの表玄関の様子。
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