連載
posted:2018.11.26 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
「移住先を探しているのですが小豆島はどうですか?」
「小豆島に移住しようと思ってるのですが
仕事とか家とかのお話聞かせてもらえませんか?」
そんな問い合わせが私たちのところにはちょくちょくやってきます。
この連載「小豆島日記」を読んでいてくださる方も多く、とてもうれしいです。
カフェの営業日(金曜と土曜です)に来ていただいて話すこともあれば、
タイミングが合えば畑作業を一緒にしながらお話することもあります。
小豆島へ移住されてくる方は相変わらず多いです。
昨年度(2017年度)は、小豆島全体でIターンJターンUターン
全部合わせて500人を超える方が引っ越してきたそう。
人口27000人の島にそんなにも新しい人たちがやってくるんだから、
すごいなと思います。
うちのカフェにも移住してきた方が遊びに来てくれることがよくあります。
移住して数日の人、数年の人、いろいろです。
もう何年も小豆島で暮らされていても、会ったことがない人も多く、
やっぱり小豆島は広いなぁと思います。
ま、でも広いといえど、やっぱり島なので、
こんな人が引っ越してきたらしいよって噂はすぐに流れますけどね(笑)。
島で暮らしている人たちが移住者に対してどんな思いを思っているのか、
それは人によってさまざまだと思いますが、
私たちは新しい人がやってくるのはうれしいし、楽しみです。
いろんな人に会えるし、話をできるから。
そして一緒に働くことになるかもしれない人にも出会えるから。
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うちは11月は生姜の収穫・加工シーズンでとても忙しいので、
友人や知り合いに声をかけて手伝いに来てもらっているのですが、
先日は小豆島に引っ越して2か月の方が来てくれました。
作業しながら、いままでどんなふうに暮らしてきたのか、働いてきたのか、
そんなことをいろいろ話して、お互いのことを少しずつ知っていく。
そんなふうにして縁がつながっていきます。
それにしてもほんとにおもしろい人たちがたくさんやってきます。
料理が得意な人、農業したい人、編みものが上手な人、絵が好きな人。
特技や趣味、生き方が似てないのがいい。
いまの小豆島は、そういう人たちが
また次のそういう人たちを呼ぶみたいな感じになっていて、
すごくいい流れが続いているような気がします。
新しいお店や人が集まる拠点が次々と生まれています。
やっぱりいろんな仲間が増えていくことはとてもおもしろい。
島で暮らすことがより楽しくなる。
できれば、そんな仲間と共に畑作業をしたり、
生姜の加工作業をしたり、カフェを手伝ってもらったりできたら、
〈HOMEMAKERS〉ももっと楽しくなるだろうなと思っています。
そんな場になれるようまだまだがんばりまっせ。
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HOMEMAKERS
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