江戸時代の土蔵をDIYリノベーション。
地域に愛される、隠れ家的
シェアスペースを目指して

blueto建築士事務所 vol.5

前回から引き続き「DIYリノベーション」がテーマです。

江戸時代から残る土蔵が、施主さんと仲間たちの手によって再生されていく
DIYリノベーションの事例をお届けします。

空き蔵を生かしたイベントを企画

2016年、当時お借りしていた〈blueto〉事務所の敷地内に、
歴史ある大きな土蔵がふたつありました
(2018年10月現在は、ほかの場所に事務所を移転しました)。

事務所の敷地内にせっかく立派な蔵があるのに、活用されないままでは
もったいないと思い、なにかイベントができないかと考えました。

そこで、vol.2で紹介しました、
京都・丹後内で実施されていた地域体験型の交流イベント
「mixひとびとtango(通称:ミクタン)」の企画に結びつけて、
2016年5月に2日間限定で「日用品市 @土蔵ひらき」
というイベントを友人と開催することにしました。

オーナーさんからは、この土蔵の築年数が100年以上と聞いていました。
お金はかけられませんが、一般のお客さんを呼ぶイベントにするため、
ある程度は蔵をきれいに整える必要がありました。

数日かけて中の荷物をすべて片づけたあとは、掃除に取りかかります。
一度拭くだけで雑巾が真っ黒になるくらい、
年季の入った汚れを丁寧に拭いていきました。

蔵の中は暗いので、電気を引っ張り、棚板をつけ替えて、
床を塗装して簡易リノベの完成です。

イベント当日は友人が制作しているカッティングボードや
木工製品や陶器などを中心に販売。2日間でのべ100人が訪れ、
大盛況のうちにイベントを終えることができました。

イベント交流会で土蔵の施主様と出会う

毎年恒例でイベントの慰労会も兼ねた交流会があるのですが、
その際、ある女性から声をかけていただきました。
その方の自宅にも古い土蔵があり、その土蔵を
今回のように有効活用できないかと相談を受けたのです。

僕はイベントを通じて蔵のリノベーションに興味が出てきており、
「できますよ!」と軽く返事をしましたが、まさかこのときには、
土蔵のリノベに2年かかるとは思ってもいませんでした。

writer profile

吉岡 大 Dai Yoshioka
よしおか・だい●1987年京都府京丹後市生まれ。2016年暮らしのリノベーション〈blueto(ブルート)〉設立。住まいのリノベーション、空き家活用、動画製作を行う。現在移住者向けの住まい(桃山ノイエ、島津ノテラス、甲山ノイエ、島津ノイエ)を運営。ドローンによる空撮を生かした丹後地域発信動画制作などを行う。京丹後市三重森本地区の里の公共員として地域全体のリノベーションを行なう。
http://blueto.jp

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