〈種と旅と〉 種と農について考え、在来種を味わう “9日間の祝祭”始まる

在来種をテーマにした、同時多発の新しい試み

〈種と旅と〉は種と農について共に考え、
それぞれの土地の在来種を味わう9日間の祝祭です。

9月4日から12日までの期間中、全国津々浦々、
69店舗の飲食店と9店舗の八百屋、15組の料理家・作家が参加します。

在来種の野菜やその土地の伝統食などを味わい、
食を通じて種と農について考える試みです。

「種と旅と」公式HPはこちら

9月4日から開催される〈種と旅と〉。69店舗の飲食店と9店舗の八百屋、15組の料理家・作家が参加する9日間の祝祭。

「この試みは、1か所に集まる従来のマーケットではありません。

全国あちこちで、同時多発的に、
日本中の料理人、農家、八百屋がつながり
その土地の在来種、伝統食を味わう9日間の祝祭です。

僕らも種も、悠久の旅を経て、今ここにいます。

野菜たちが辿ったその旅の軌跡、
種を継ぐ農家たちの想い、風土に根付いた技術と多様性をともに味わう

そんな時間になりますように」(種と旅とHPより)

発起人は、神奈川県横浜市を拠点にする〈青果ミコト屋〉と、
長崎県雲仙市でオーガニック直売所を営む〈タネト〉。

2020年の冬に〈種と旅と〉は始まり、今回が2回目の開催となります。

青果ミコト屋の代表・鈴木鉄平さん(前列左)、山代徹さん(前列右)。ミコト屋は、2020年4月に横浜市青葉区に初の実店舗となる〈MICOTOYA HOUSE〉をオープン。日本各地の食材でつくられるクラフトアイスクリームの〈KIKI NATURAL ICECREAM〉も併設。

青果ミコト屋の代表・鈴木鉄平さん(前列左)、山代徹さん(前列右)。ミコト屋は、2020年4月に横浜市青葉区に初の実店舗となる〈MICOTOYA HOUSE〉をオープン。日本各地の食材でつくられるクラフトアイスクリームの〈KIKI NATURAL ICECREAM〉も併設。

青果ミコト屋は「旅する八百屋」として全国を巡り、
各地で生産される自然栽培を中心としたおいしい野菜を
全国各地へ定期宅配している八百屋です。

今年の4月にオープンしたばかりの〈MICOTOYA HOUSE〉には、
日本が誇る素晴らしい生産者さんから届く、旬の青果が並びます。

左からタネトの代表・奥津爾さん、奥津典子さん。(写真:栗田萌瑛)

左から〈タネト〉の代表・奥津爾さん、奥津典子さん。(写真:栗田萌瑛)

青果ミコト屋と共に世話人として
〈種と旅と〉を主催しているのがオーガニック直売所の〈タネト〉。
オーガニックベースを主宰する奥津さんご夫婦が、
東京から雲仙に移り住んだ後に2019年秋から営む直売所です。

日本各地で志同じくする仲間が集い、
農家や八百屋だけでなく料理人や作家までも巻き込み、
農と人をつないでいくーー。

種が風に乗って旅をしその土地で芽を出すように、
「種と旅と」は広がり始めます。

いちご味のかき氷に酢醤油の衝撃。 山形県山辺町の 「すだまり氷」を知ってる?

家でも試してみる? いちごシロップのかき氷+酢醤油

まだまだ暑い日は続きます。
こんな日にはかき氷なんかいいですね。
今回は山形県山辺町でしか食べられない
ちょっと変わったご当地かき氷、「すだまり氷」を紹介します。

すだまり氷とは、かき氷にいちごなどのシロップをかけたあとから、
なんと、酢醤油(酢だまり)をかけたもの。
山辺町独自の文化として根づいています。

すだまり氷が始まった明確な時期は不明とされていますが、
山辺町観光協会に問い合わせたところ、
明治末期から大正初期にはすでに山辺町にあったようです。
夏にかき氷を売るお店では、ところてんも売っており、
甘いものが高級品であったことから、
ところてんにかける酢醤油をかけて食べたのが始まりなのだとか。

通常のシロップのみのかき氷よりも後味がさっぱりしており、
くせになるおいしさと評判です。
町民の通の方には、シロップなし・酢醤油のみの
元祖「すだまり氷」を好んで食べられる方もいるとのことです。

シロップ入れに刺さっているのは、杉の葉。酢醤油をかける際にかかりすぎないよう調節するためです。

シロップ入れに刺さっているのは、杉の葉。酢醤油をかける際にかかりすぎないよう調節するためです。

小豆島〈タネむすび堂〉
ごはんとおやつと量り売り商店

手づくりの空間でいただく、体にも地球にもやさしいおやつ

小豆島でおいしくて体にやさしいごはんを食べたいなぁと思ったら、
おすすめのお店があります。
池田港という港近くの住宅街にある小さな一軒家を改修した
〈タネむすび堂〉というお店です。

たしかこの辺にあるんだよなぁと地図で確認しながら、住宅街をぐるぐる。
この細い道でいいのかなぁと向かっていくと、ようやく手づくりの看板発見。
ちゃんと地図を見て行かないと迷います(笑)。

鉄くずでつくった〈タネむすび堂〉の看板がすてきです。

鉄くずでつくった〈タネむすび堂〉の看板がすてきです。

昭和中期頃に建てられた一軒家を改修したお店。

昭和中期頃に建てられた一軒家を改修したお店。

タネむすび堂は、ごはん屋さんであり、おやつ屋さんであり、量り売り商店。
2013年に小豆島に移住してきた片岡玲子さんが営んでいます。
何かのお話に出てきそうな小さな平屋のおうち。
庭を通り抜けて、今日はお店やってるよなぁと思いつつ玄関をあけると、
玲子さんが自分たちの手でつくりあげた空間が広がります。

印象的なのは、やさしいサーモンピンクや黄土色、薄緑色に塗られた壁。
昭和中期頃に建てられたちょっとレトロな民家の雰囲気を残しつつも、
でも日本じゃないみたいな感覚。

玲子さんが自分たちの手でつくりあげた店内。

玲子さんが自分たちの手でつくりあげた店内。

庭に面した縁側の席。いい光が入ってきます。

庭に面した縁側の席。いい光が入ってきます。

サーモンピンクの壁、黄土色のメニューボードなど、色がつくりだす店内の雰囲気がいい。

サーモンピンクの壁、黄土色のメニューボードなど、色がつくりだす店内の雰囲気がいい。

そんなすてきなお店の中心にあるのが、スコーンやマフィンなどの
焼き菓子が並ぶガラスのショーケースと、さまざまな食材の量り売りのガラス瓶。
よく見てみるとガラス瓶には、素材名と価格が書いてあります。
オーガニックシナモンスティック、オーガニッククミンシードなど、
島のスーパーでは買えないようなものがずらり。

量り売りのいいところって、パッケージ袋などのゴミが出ないのはもちろん、
必要な分だけ買えるからロスが出ないこと。
島内だとオーガニックスパイスなど手に入らない食材が結構たくさんあって、
ネットで注文すると送料がかかるので、まとめて買ってしまう場合が多い。
そうすると使い切るまえに古くなってしまったり……。
身近なお店でこまめに必要な分だけ買えるって、あらためていいなと思いました。

そうそう、持ち帰り用の容器(空き瓶やタッパーなど)は
自分で持って行かないといけないですよー。
もし忘れちゃったら、玲子さんに相談すれば何か貸してくれるかもしれませんが。

お店の中心にあるガラスのショーケースと量り売りのガラス瓶たち。

お店の中心にあるガラスのショーケースと量り売りのガラス瓶たち。

ずらっと並ぶ量り売りのスパイスやナッツなどの食材。

ずらっと並ぶ量り売りのスパイスやナッツなどの食材。

量り売りの際は、持ち帰り用の容器を持って行きましょう。

量り売りの際は、持ち帰り用の容器を持って行きましょう。

沖縄のサトウキビと黒糖を使う ラムのプロジェクト〈ONERUM〉。 第1弾〈IHEYA ISLAND RUM〉誕生

沖縄を代表する作物サトウキビ。
400年もの栽培の歴史を誇り、今も県内各所で栽培されています。

サトウキビから黒糖を作る製糖工場があるのはほとんどが離島。
その離島とは、粟国島、伊江島、伊平屋島、西表島、小浜島、
多良間島、波照間島、与那国島という8つの島です。

沖縄のサトウキビと黒糖に注目したラムのプロジェクト〈ONERUM〉

沖縄のサトウキビとサトウキビからできる黒糖の魅力を広く国内外に伝えたい。
その思いで2020年11月に結成されたのがプロジェクトチーム〈ONERUM〉は、
さとうきびを主原料とした「ラム」をつくるプロジェクトです。

8つの島の「沖縄黒糖®」 出典:沖縄県糖業農産課

8つの島の「沖縄黒糖®」 出典:沖縄県糖業農産課

〈ONERUM〉では、原料のサトウキビの特徴を生かしたラムが世界的にも少ないことに注目。
品種や8つの島の風土や生産方法など、
サトウキビと黒糖そのものにフォーカスして、ラムの聖地になることを目指しています。

ラム酒は、離島8島でつくられている黒糖を使用して
1島ごとにラムをつくるシングルアイランドシリーズ、
各島の黒糖を使ったラムを主体に原酒を組み合わせるブレンデッドシリーズ、
自社ファームで植えつけたサトウキビを中心にしたワンアイランドシリーズという
3つのシリーズがつくられ、2023年までに続々とラムが誕生する予定です。

メロンみたいな野菜!? 
スッキリとした甘さの
「マクワウリ」って知ってる?

いまではちょっと珍しい、メロンの先祖

夏ーーーーー!
絵に描いたように青い空、モクモクの入道雲、
じりじり照りつける太陽、響き渡る蝉の声。
これでもかっていうくらい夏の風景が広がっている小豆島。
暑くて暑くて夜になるとクタクタの毎日ですが、夏だからしょうがない。
畑で作業して汗かいて、海で泳いで体冷やして、そんな日々を送っています。

小豆島の夏の太陽はパワフルです! 焦げる〜。

小豆島の夏の太陽はパワフルです! 焦げる〜。

ビビッドな夏野菜たちが元気をくれます。

ビビッドな夏野菜たちが元気をくれます。

さてさて、畑も夏モード全開です。
といってもトマトやピーマンなどの夏野菜の多くは7月にピークを迎え、
8月は夏終盤戦という感じ。
暑さに加えて雨も少ないので、夏野菜たちにとっても厳しいシーズンです。

そんな8月の上旬〜中旬に収穫ピークを迎えるのが「マクワウリ」。
ウリ科キュウリ属の野菜で、見た目は黄色だったり模様があったり、
いろんな種類があります。

漢字で書くと「真桑瓜」。
岐阜県の真桑村(現在は本巣市)が名産地だったことから
この名前が浸透したそうです。

畑一面のマクワウリの葉。よーく見てみるとたくさん実がなってます。

畑一面のマクワウリの葉。よーく見てみるとたくさん実がなってます。

黄色のマクワウリ〈金太郎〉!

黄色のマクワウリ〈金太郎〉!

ひと言で言うと「甘すぎないメロン」という感じ。
マクワウリはメロンの仲間というかメロンの先祖。
昔から日本各地で育てられている野菜です。
プリンスメロンやマスクメロンなどあまーいメロンに押されて、
いまはほとんど育てられなくなってしまったみたいです。

カフェ店頭やイベントなどでマクワウリを販売すると結構人気で売り切れちゃいます。

カフェ店頭やイベントなどでマクワウリを販売すると結構人気で売り切れちゃいます。

私たちも小豆島で暮らすようになって初めてマクワウリのことを知りました。
マクワウリを並べて販売していると、
「懐かしいなあ、小さい頃によく食べたわ〜」とよく言われます。
地元の人はマクワウリのことを「マッカウリ」とか「マッカ」と呼んだりして、
お盆のお供えものとして欠かせない野菜だったそう。
いまでもうちではお仏壇にお供えしてます。

庶民のメロン!(笑)

庶民のメロン!(笑)

マクワウリの断面はこんな感じ。皮を向いて中のタネを取り除いて食べます。

マクワウリの断面はこんな感じ。皮を向いて中のタネを取り除いて食べます。

大人も楽しい「自由研究」
約30分で完成!? 
塩と氷でつくるアイスクリーム

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

夏といえばアイスクリーム! 
今回は冷凍庫を使わず、塩と氷の化学反応でつくるアイスクリームに挑戦してみたいと思います。

普通であれば、アイスクリームメーカーや冷凍庫で何時間も冷やさないとつくれませんが、
これならたった30分で、しかも電気のない場所でもアイスクリームづくりが可能。
(オフグリッドなアイスクリーム!)

キャンプやバーベキューなどのアウトドアでもつくれるし、
特別な道具や刃物を使わないので、小さなお子さんでも楽しめます。
「夏の自由研究」としてつくってみてもいいかもしれません。

この夏は、親子でアイスクリームづくりを楽しんでみませんか? 

つくりたてアイスクリームをほお張る男性

濃厚アイスクリームが約30分でつくれます! 

“山をのぼってでも食べたい” 〈南阿蘇のやさしい氷 2021夏〉 開催中! 大自然で贅沢なかき氷を楽しんで

南阿蘇でしか食べられない、特別なかき氷

熊本県の阿蘇地方といえば、
世界最大級の大きさを誇るカルデラや草千里など、
大自然を満喫できる人気の観光エリアです。

その自然あふれる南阿蘇で
2019年から始まった〈南阿蘇のやさしい氷〉。

南阿蘇周辺の飲食店が夏の期間、
それぞれの個性を生かしたかき氷を提供する取り組みです。

「南阿蘇のやさしい氷」がロゴになった暖簾。阿蘇のシンボルである阿蘇五岳と立ち上る噴煙、そしてお皿に盛られたかき氷をモチーフに制作された。

「南阿蘇のやさしい氷」がロゴになった暖簾。阿蘇のシンボルである阿蘇五岳と立ち上る噴煙、そしてお皿に盛られたかき氷をモチーフに制作された。

きっかけは、以前南阿蘇で行われた農業体験イベントで
参加者のために配布したという「かき氷マップ」。
県内外から集まった人たちに好評だったそう。

「南阿蘇はおいしいかき氷がたくさん!知らずに帰るなんてもったいない!」
という思いから、せっかくなので観光客の方々にも配ろうと
〈南阿蘇かき氷部〉が発足、かき氷マップを制作しているのです。

もう、イメージするだけで甘いシロップと
キンと冷たい氷が口の中で溶けていきそう……。

暑い日には、かき氷に引き寄せられてしまいますね。

今年参加しているのは7店舗。
どこも南阿蘇ではお馴染みのお店です。

ひとつずつ、ご紹介していきます!

東京・戸越銀座の「おでんコロッケ」が
“サクッ・ホロッ・うまっ!”
あなたのまちの商店街へ。
焼酎ハイボールのアテ探し旅

全国の商店街には、その土地を物語る魅力がいっぱい!
そこでしかお目にかかれないおいしいものとの出合いも楽しみのひとつです。
酒ライターの岩瀬大二さんが、タカラ「焼酎ハイボール」〈ドライ〉に合う
最高のアテを探すべく、全国の商店街を巡ります。
これぞ! というアテをテイクアウトして、焼酎ハイボールとの相性をレポート。
思わず喉が鳴る至極の組み合わせをご覧あれ!

岩瀬大二さん

戸越銀座商店街で見つけた、新しさとノスタルジーが入り混じるアテ

商店街。
そうだ、こんな身近に、「食の宝庫」「肴の楽園」があるじゃないか。
歩いて、人の情に触れて帰ってくる。
買ってきたアテを並べ、焼酎ハイボール缶を開ければ、飾らないのに極上の時間が始まる。
きっとあなたの近くにも、そんな商店街がある。

戸越銀座。
テレビでもよく登場する関東でも著名な商店街。
実はここ、僕が通った中学校の近所。
生まれ育ったのは、もう少し先の武蔵小山のアーケード街のほう。
こちらは部活の帰りや放課後の遊びのあとに遠回り、
小腹を満たし、たわいもない会話をしたという思い出。

戸越銀座の正式名称は「戸越銀座商店街連合会」。3つの商店街振興組合からなり、全長約1.3キロにわたる関東有数の長さを誇る。大正12年の関東大震災で壊滅的な被害を受けた東京の下町や横浜方面の商業者たちが集まったことから始まった。現在約400軒の店舗が軒を連ねる。最寄り駅は東急池上線「戸越銀座」駅、都営地下鉄浅草線「戸越」駅など。

戸越銀座の正式名称は「戸越銀座商店街連合会」。3つの商店街振興組合からなり、全長約1.3キロにわたる関東有数の長さを誇る。大正12年の関東大震災で壊滅的な被害を受けた東京の下町や横浜方面の商業者たちが集まったことから始まった。現在約400軒の店舗が軒を連ねる。最寄り駅は東急池上線「戸越銀座」駅、都営地下鉄浅草線「戸越」駅など。

それはもう30年以上前のことになるけれど、
あのころは、地元の人たちが集い、地元の人のために営む、
ごくごく当たり前の日常があった場所だった。
ここまでメディアに取り上げられるような、
そして休日にはB級グルメの食べ歩きや、
テレビのロケ場所巡り、東京の南側の下町情緒を求めて、
この商店街自体を目当てに、全国からたくさんの人が往来するような時代が来るなんて、
想像できるはずもなかった。

あの頃の懐かしい店を訪ねてみた。
まずは浅草線・戸越駅から徒歩6分の〈後藤蒲鉾店〉。
遠回りして小腹を満たした店だ。
店頭でおでんを買ってつまむ。
もちろん手元にあったのは酒ではなく炭酸飲料だったけれど。
きっとあのころ、全国どこの商店街でもあったありふれた光景。
後藤蒲鉾店は創業50年を超え、戸越銀座とともに歩んできた。

おでんのシーズンにはかまぼこをはじめとするおでんだねが並ぶ。この日は3代目となる息子さんの友人がおでん番をしていた。この光景にもグッとくる。

おでんのシーズンにはかまぼこをはじめとするおでんだねが並ぶ。この日は3代目となる息子さんの友人がおでん番をしていた。この光景にもグッとくる。

店頭にずらりと並ぶおでんの材料は定番から変わりだねまで多彩。にぎやかな雰囲気で、すっと入りやすいのもうれしい。

店頭にずらりと並ぶおでんの材料は定番から変わりだねまで多彩。にぎやかな雰囲気で、すっと入りやすいのもうれしい。

「もともと肉屋と総菜屋が多くて、生活に密着した商店街でした」
と2代目の後藤学(まなぶ)さん。
1990年、バブル崩壊。踊った業界だけではなく、
普通の暮らしも元気をなくしてしまった出来事で、そこからのトンネルも長かった。
戸越銀座も例外ではなかった。でも負けなかった。

2代目の後藤学さん。「食べ歩きの活気も戻ってきてほしいですね」

2代目の後藤学さん。「食べ歩きの活気も戻ってきてほしいですね」

「相当な落ち込みでした。
そこから生まれたのがコロッケによるまちおこしです。
私たちも『おでんコロッケ』を発案して参加しました」
丸い食べやすいサイズのコロッケの中身は、
なるとや大根といったおでんの材料を細かく刻んだものと、じゃがいも。

「せっかくつくるなら、普通のじゃ、おもしろくない。
あまりものを入れれば、というのは違うと思ったんです」
その日の残ったおでんをコロッケに回すのではなく、
そのための材料。レシピはしっかり決まっている。

「おでんの材料として人気の大根は入れたかったですし、
断面でも、おでんらしい色合いになるような材料を選びました」

他店も個性的なコロッケを次々と発案。
戸越銀座商店街には肉屋、総菜屋が多かったという背景があって、
そしてスペシャリティを生かす専門店のこだわりがあって、
それは芯の通ったキャンペーンになった。

各店のコロッケとともにおでんコロッケも評判を呼び、
これをきっかけに、食べ歩きが楽しい商店街として、
多くのメディア、テレビ番組にも取り上げられた。
「土日で1000個以上売れたときもありましたね」というからすごい。
もちろんその裏にはおでん、かまぼこのプロの創意工夫。
そんな物語のあるつまみを入手。
頭に浮かべた焼酎ハイボールとの相性に思わず笑みがこぼれる。

フライものを入れる袋に描かれているのは戸越銀座のマスコット、銀ちゃんこと戸越銀次郎。名前は硬派でもかわいらしい。「おでんコロッケ」1個108円。

フライものを入れる袋に描かれているのは戸越銀座のマスコット、銀ちゃんこと戸越銀次郎。名前は硬派でもかわいらしい。「おでんコロッケ」1個108円。

日本で13番目に古い酒蔵 山形・米沢〈小嶋総本店〉が届ける 無添加の〈あまさけ〉スムージー

全量純米の酒づくりを続ける〈小嶋総本店〉

山形県・米沢市にある創業1597年の酒蔵〈小嶋総本店〉。
上杉家御用酒屋として、飢饉による禁酒令下でも酒づくりを許された
数少ない酒蔵とされ、400年以上の歴史を誇ります。

代表銘柄は〈東光(とうこう)〉。世界19か国に輸出され、国内外で高い評価を受けています。名前の由来は「米澤城の東側、朝日が昇る方角の酒」。

代表銘柄は〈東光(とうこう)〉。世界19か国に輸出され、国内外で高い評価を受けています。名前の由来は「米澤城の東側、朝日が昇る方角の酒」。

2020年には醸造アルコールを一切添加しない全量純米造りに回帰し、
最上川へと注がれる吾妻山系の雪解け水と、
山形県山米を中心とした国産米にこだわる酒づくりを行ってきました。

米沢は年間積雪量が6メートルの豪雪地帯。小嶋総本店は、酒蔵として最上川の源流に最も近い場所に位置し、雪解け水の恩恵を受けてきました。井戸から湧き出る平均水温は、東光のおすすめ飲用温度と同じなのだとか。「生まれたままの温度が一番おいしい」と自然なままであることの魅力を伝えます。

米沢は年間積雪量が6メートルの豪雪地帯。小嶋総本店は、酒蔵として最上川の源流に最も近い場所に位置し、雪解け水の恩恵を受けてきました。井戸から湧き出る平均水温は、東光のおすすめ飲用温度と同じなのだとか。「生まれたままの温度が一番おいしい」と自然なままであることの魅力を伝えます。

そんな小嶋総本店が新たに開発したのが、
2021年5月に発売となった〈米糀のあまさけ〉。
砂糖、保存料、着色料、香料は一切使わず、
山形県産米糀を発酵させたノンアルコールの甘酒をベースに、
野菜や果物の本来の色や味を生かしたスムージーです。

大阪から徳島市、そして美馬市へ。
2段階移住で始めた
スリランカカレー店〈白草社〉

移住の決め手は「澄みきった穴吹川」

過疎のまちに移住する————。
そう聞くと、地域活性化に貢献したいとか、
これまでの働き方を見直して地域に関わりながら起業したいとか、
何か志を持って移住する人たちを思い浮かべるかもしれない。
でも、「景色のいいところに住みたかった」というシンプルな思いから
移住する人たちもいる。

徳島県西部にある美馬市。
県内過疎地域に指定され、見渡せば大自然が広がるのどかな地域だ。
古い家が建ち並ぶ旧道沿いの一角、
周囲に溶け込むようにスリランカカレーの店〈白草社〉はある。
一見どころか、よくよく見てもその外観にカレー店の手がかりはないが、
今年2021年6月22日に3周年を迎えた。
店を営むのはともに大阪出身の乾亮太さんと、その妻・歩希(あき)さん。

狭い旧道沿いに佇む店。店の目印は突き出し看板だが、そこには店の名前とロゴが入っているだけ。

狭い旧道沿いに佇む店。店の目印は突き出し看板だが、そこには店の名前とロゴが入っているだけ。

窓ガラスに描かれているのは山の稜線。友人が描いてくれた。

窓ガラスに描かれているのは山の稜線。友人が描いてくれた。

大阪から徳島へ、徳島からもっと田舎へ

亮太さんは地元、大阪で雑誌の編集者をしていた。
一度は地方で暮らしてみたいと、2015年8月に徳島市内の出版社に転職。
徳島を選んだのは、両親のふるさとで多少はなじみがあったから。
当時、つき合っていた歩希さんも体を壊すほど激務だった仕事に区切りをつけ、
2か月遅れで徳島へ移り住んだ。

「ただ、引っ越して来た当初から飲食か小売りなのかわからないけれども、
将来的には自営業をしたいねって、話をしていました」(歩希さん)

最初にふたりが暮らしたのは徳島市内の比較的若い世代が多く、利便性の高い地区。

「最初は徳島での新しい出会いにワクワクして結構飲み屋にも行ったんですけれど、
なかなかなじめなくて。それに大阪にいたときよりも仕事が忙しいことや、
地方に来たのにまちなかで暮らしていることなど、
当時の状況にだんだんと疑問を抱くようになって……」と亮太さん。
そして2年が過ぎた頃、
ふたりのなかで飲食店をやりたいという思いがいよいよ大きく膨らんだ。

「徳島のことがなんとなくわかってきて、ここで小売りは難しそうだなって思ったんです。
となると、飲食。ふたりともカレーが好きでよくつくっていたので、
すんなりカレー屋だって決まりましたね」(亮太さん)

「大阪はスパイスカレー大国なんです。雑誌取材でいろんな店に行っていたらどんどんハマって食べ歩きました。それまでは食に全然興味がなかったんですけどね」と亮太さん。

「大阪はスパイスカレー大国なんです。雑誌取材でいろんな店に行っていたらどんどんハマって食べ歩きました。それまでは食に全然興味がなかったんですけどね」と亮太さん。

ここからの動きが早い。歩希さんは飲食の仕事に切り替え、
2017年冬、物件探しをスタート。早い段階で美馬市に絞ったという。
その理由は大きく3つ。
1.きれいな川が近くにあって、景色がよかったから
2.空き家バンク制度が整っていたから
3.移住者の起業に対する支援制度があったから

「たくさん稼ぎたいわけではなかったんです。
僕たちと飼い犬1匹が暮らしていけるくらいの収入があれば十分だと思っていたから、
まちなかに住むというこだわりはなかったですね。
むしろふたりとも川が好きなので、歩いてすぐ川に行けるところが理想でした。
特に水がきれいな穴吹川はいいなあと思っていて。
しかも、『美馬市空き家バンク』という行政主体のサイトが
民間の不動産情報サイトみたいによくできていたから物件を探しやすかったですね。
年明け2018年1月に数件を内見し、ここに決めました」(亮太さん)

店舗スペースつきの大きな家。元お好み焼き屋だったその場所は状態もよく、
少し手を加えるだけですぐお店が始められそうだと思ったことが
大きな決め手になったという。

夏には県内外から人が集まる穴吹川。透明度は国内トップクラス。。

夏には県内外から人が集まる穴吹川。透明度は国内トップクラス。

飲み比べる? それとも食べ比べる? 静岡市はいま「お茶スイーツ」 真っ盛り!

「夏も近づく八十八夜」も過ぎ、新茶を煎れて飲むだけでなく、
スイーツなどでもいただく機会が増えてきました。
緑茶の本場、静岡市でもお茶スイーツが真っ盛り。
その中でも珍しい、食べ比べ・飲み比べができるお店を3軒ご紹介します。

焙煎温度順でお茶の味はどう変わる? 〈MARUZEN Tea Roastery〉のアイス

静岡市内一の繁華街・呉服町に店を構える〈Maruzen Tea Roastery (マルゼンティーロースタリー)〉。

市内一の繁華街・呉服町に店を構える
〈Maruzen Tea Roastery (マルゼンティーロースタリー)〉。
こちらの注目は、
「お茶屋の作ったお茶のシロップとかき氷〜お茶のシロップ3種とかき氷〜」920円。
厳選した一番茶のみを使い、
0度(荒茶)、100度、130度(煎茶)、160度、200度(焙じ茶)と、
同じ茶葉を温度別に焙煎した、お茶のシロップを用意。

〈Maruzen Tea Roastery (マルゼンティーロースタリー)〉では、厳選した一番茶のみを使い、同じ茶葉を温度別に焙煎した、お茶のシロップを用意。

とても濃そう……!
この中からシロップを3種とティージェラートをお好みで選び、
ふわふわのかき氷と一緒にいただきます。
まさに静岡市ならではのスペシャルなかき氷。

「お茶屋の作ったお茶のシロップとかき氷〜お茶のシロップ3種とかき氷〜」920円

「お茶屋の作ったお茶のシロップとかき氷〜お茶のシロップ3種とかき氷〜」920円

お茶の焙煎温度別のシロップを少しずつかけて、その味の違いや変化を楽しんだり、
つぶあん、白玉だんご、ミルク、追加シロップ(各110円)のトッピングで、
好きなようにアレンジをしたり。

この時期毎年人気の新茶のシロップと新茶のジェラートもあります。
さらに今年は和紅茶のシロップも新登場で、ますますバリエーション豊かに。

お取り寄せには「ティージェラート ギフトボックス」も。
なかなか会えない方へのご挨拶や、お世話になっている方のお中元にも良さそうです。

information

map

Maruzen Tea Roastery 

住所:静岡県静岡市葵区呉服町2-2-5

TEL:054-204-1737

営業時間:11:00〜18:00(17:30L.O.)

定休日:火曜

Web:Maruzen Tea Roastery

〈イバラキング〉の「メロンパフェ」は今が旬! 茨城が誇るメロンの王様が 贅沢なパフェに

今から秋までずーっと旬なのが茨城のメロンのいいところ

さまざまな農作物が育つ茨城で、今まさに旬を迎えた「メロン」。
なかでも茨城県オリジナル品種の青肉メロン〈イバラキング〉は、
茨城県が自信を持っておすすめしている品種です。
そのイバラキングをふんだんに使った「メロンパフェ」が、とても求めやすい価格で
銀座にある茨城県アンテナショップ〈IBARAKI sense〉の
併設カフェ〈BARA cafe〉でいただけます。

茨城県オリジナル品種の青肉メロン〈イバラキング〉。

茨城県オリジナル品種の青肉メロン〈イバラキング〉。

このイバラキングは、すっきりとした甘さと滑らかな果肉の食感が特徴。
サクサクとした歯切れのよさ、後味の爽やかさもあり、
料理家や食通からも一目置かれる存在です。

併設レストラン〈BARA dining〉のシェフ・三澤晋さんいわく、
直接茨城県内のメロンの契約農家さんとやりとりをし、
その日その日のベストな状態のメロンを仕入れているとのこと。
6月中はイバラキングのパフェを提供予定とのことですが、
また7月には違う品種のメロンパフェが登場、メロンの季節は秋まで続くとのことなので、
食べ比べしてみるのも楽しいですね。

第2の主役、茨城県産ミルクの風味豊かな特製のソフトクリームと一緒に
イバラキングを口へ運ぶと、まるでソフトクリームがソースのよう。
単体で食べてもおいしいイバラキングがミルク感をまとい、
メロン特有の青い香りが甘くやわらかくなるのです。
これぞ王道! な組み合わせを実感できるでしょう。

結婚式の引菓子にも選ばれる ポン菓子専門店〈ひなのや〉の グルテンフリーなおやつ

ポン! と完成する昔懐かしのお菓子

お米を専用の機械に入れて圧力をかけ、
一気に開放し、「ポン!」という音とともにできるポン菓子。
砂糖や水あめなどを絡めたやさしい味わいは、
いまも幅広い世代に愛されています。

愛媛に店舗を構える〈ひなのや〉は、ポン菓子を取り扱う専門店。

そんな昔から愛され続けているポン菓子を
愛媛県東予地方では、結婚式の引菓子に使うという文化があるそうです。
愛媛に店舗を構える〈ひなのや〉は、
ポン菓子を取り扱う専門店。
現代風にアレンジされた〈ひなのや〉の商品は
国内はもとより海外でも高い評価を受けています。

地域の個性を表現したおいしいポン菓子をつくりたい

〈ひなのや〉は、愛媛県内でも有数の穀倉地帯にあり、
主原料であるお米は地元の農家から仕入れています。
その年の新米のみを使用し、
味付けに使う素材もできる限り国産のものを選んでいるそうです。

お米を専用の機械に入れて圧力をかけ、一気に開放し、「ポン!」という音とともにできるポン菓子。

お米を専用の機械に入れて圧力をかけ、一気に開放し、「ポン!」という音とともにできるポン菓子。

地域の婚礼福菓子にも選ばれるものでもあるので
「伊予柑」や「新宮かぶせ抹茶」などを使った、
愛媛ならではフレーバーが展開されています。

このほか、プレーンなものやキャラメルをからめたものなど
常時10種類前後のフレーバーが用意されています。
お世話になったひとへのギフトとしても最適な
詰め合わせもあるので、用途に合わせて選べるのも嬉しいところです。

〈ポン菓子6種詰合箱〉2772円。

〈ポン菓子6種詰合箱〉2772円。

小豆島の素材を味わえる
〈キッチンUCHINKU〉の
おいしいランチ

地元の人たちで賑わう、「自分の家」のようなカフェ

小豆島の「醤(ひしお)の郷」という醤油蔵が立ち並ぶ地区に、
〈キッチンUCHINKU(うちんく)〉というカフェレストランがあります。
「うちんく」とは、四国地方の方言で「私の家」という意味。
元そうめん工場の倉庫をリノベーションした広くてゆったりした店内で、
もうひとつの自分の家で過ごしているような気分で
ごはんを食べたり、話をしたりできるお店です。

住宅街にあるそうめん工場の倉庫をリノベーションした〈キッチンUCHINKU〉。

住宅街にあるそうめん工場の倉庫をリノベーションした〈キッチンUCHINKU〉。

ワークショップで子どもたちと一緒につくったみんなの「うちんく(私の家)」が店内に飾られています。

ワークショップで子どもたちと一緒につくったみんなの「うちんく(私の家)」が店内に飾られています。

UCHINKUは、小豆島に移住してきた西本さんご夫妻が2017年4月にオープン。
奥さんの西本理香さんは小豆島出身。
移住する前にご家族で何度も小豆島を訪れていたそうで、
京都や大阪のレストランで、20代にして店長を務めてきたご主人の西本真さんは、
いつかこの場所で自分のお店をやりたいと思っていたそう。

オープンして4年、いつも地元の人たちがごはんを食べに来ていて、
ランチ時は特に賑わっています。

周年おめでとう! の絵をお子さんが描いてくれたそう。こういうの宝ですね。

周年おめでとう! の絵をお子さんが描いてくれたそう。こういうの宝ですね。

ランチのデリプレート。野菜いっぱいでうれしい。パンは奥さんの理香さんが焼いてくれます。

ランチのデリプレート。野菜いっぱいでうれしい。パンは奥さんの理香さんが焼いてくれます。

パスタやデリプレート、グリーンカレーヌードルなどいろんなランチを楽しめます。

パスタやデリプレート、グリーンカレーヌードルなどいろんなランチを楽しめます。

UCHINKUさんには毎週、私たち〈HOMEMAKERS〉の野菜をお届けに行っています。
島内のレストランやカフェなどで野菜を使ってもらえるのは、
私たち農家にとってとてもありがたく、うれしいことです。

「来月ってどんな野菜があります?」
「花ズッキーニが採れるけどどうかな?」
「エンダイブ育ててほしいんですよ」

近くにいてちょくちょく会えるからこそ、そんなやりとりができる。
お互いにフィードバックしながら野菜を育てる、料理する、そんな関係です。

コリンキーやインゲンなどを使ったサンドを試作中。盛りつけを一緒に検討。

コリンキーやインゲンなどを使ったサンドを試作中。盛りつけを一緒に検討。

「焼くとうまいんすよ」とグリル。うん、たしかにおいしい。

「焼くとうまいんすよ」とグリル。うん、たしかにおいしい。

新スタイルの“コーヒービール”が 奈良で誕生。 〈奈良醸造〉と 地元ロースタリーがコラボ

奈良で2018年に誕生したブルワリー〈奈良醸造〉と、
同じく奈良のロースタリー〈ANY B&B + COFFEE(エニー ビー&ビー + コーヒー)〉が
タッグを組み、今までにない新しいスタイルのビールの開発を行いました。

奈良醸造の浪岡さんと、ANY B&B + COFFEEのふたり。

〈奈良醸造〉の浪岡さんと、〈ANY B&B + COFFEE〉のふたり。

試行錯誤のうえに誕生したのは、コーヒービール。
その名も〈COSMIC LATTE(コズミック ラテ)〉。

夜空が広がるロマンチックなパッケージ。

夜空が広がるロマンチックなパッケージ。

コーヒービールができるまで

ブルワリーとロースタリーのコラボということで、
コーヒー・麦芽・ホップ・酵母、素材それぞれの個性を最大限に生かすため、
どういったアプローチができるかと構想をスタート。

まずはベースになるビールの種類と、コーヒー豆の選定から行うことに。

ANY B&B + COFFEEの焙煎機。

ANY B&B + COFFEEの焙煎機。

ある時、ANY B&B + COFFEEから、「こんな感じはどうか?」と、
コーヒー豆をジンに漬け込んだリキュールが持ち込まれました。

そのリキュールはコーヒー豆の持つナッツ感とともに、果実感が口全体に広がり、
糖類をつかっていないのに甘みを感じられるのが特徴。
この風味を新しいビールの軸にすることに。

〈奈良醸造〉と〈ANY B&B + COFFEE〉がタッグを組み、今までにない新スタイルのビール開発を行い、生まれた“コーヒービール。”

そして、最終的に採用されたのはブラウンエール。
焙煎した麦芽は極力使わず、浅煎りの麦芽を一部使用することで醸し出される、
麦芽由来のナッツ感がコーヒーの個性を引き立ててくれると直感したそう。

奈良醸造のブルワリーの様子。ここで80種類以上のビールが誕生した。

奈良醸造のブルワリーの様子。ここで80種類以上のビールが誕生した。

そこからは双方のイメージが一気に固まっていき、
「果実感が感じられるコーヒー豆を」ということで、
ブラジル産「Fruta Mercadao」というコーヒーを浅煎りにすることが決定。

さらに、クラフトビールのトレンドである「ヘイジー」という濁ったブラウンビールを試すと、
カフェラテっぽい見た目に。さらに試作を重ね、ようやく完成!

それぞれをよく知る2組だからこそ、完成まで辿り着いたコーヒービール。

それぞれをよく知る2組だからこそ、完成まで辿り着いたコーヒービール。

また、炭酸ガスの代わりに窒素ガスを使用することで、
炭酸ガスの10分の1とも言われる、きめ細かい泡を生み出すことができます。
この泡はクリーミーな口当たりを生み、
コーヒーに加えて乳糖も使用した今回のコーヒービールに
ぴったりの味わいになったそう。

幻のどぶろく製法 “花酛” が蘇る!? 南相馬発・東洋のホップでつくる 〈はなうたドロップス〉が誕生!

東北の家庭に伝わる、やさしい味わい

2021年2月、福島県の南相馬市小高区に立ち上がった酒蔵、
〈haccoba -Craft Sake Brewery-(ハッコウバ)〉。

南相馬発の新しいCraft Sake Breweryとして注目されるhaccobaから、
初めての一般販売商品〈はなうたドロップス〉がリリースされました。

幻のどぶろく製法 “花酛(はなもと)” を再現した、はなうたドロップス。

幻のどぶろく製法 “花酛(はなもと)” を再現した、はなうたドロップス。

花酛とは、いまや幻とされる東北地方に伝わるどぶろく製法。

かつて各家庭で親しまれていたというどぶろくですが、
明治以降に自家醸造が禁止された影響によって、
花酛のどぶろく製法も衰退してしまったのだそう。

花酛には、東洋のホップと呼ばれる
「唐花草(からはなそう)」が使用され、
軽やかな苦味が加わり、お米と麹のやさしい味わいが引き立ちます。

そんな花酛を再現したはなうたドロップスは、
お米がもつ和三盆のような甘みを引き出す「黄麹」と、
レモンのような酸味が特徴の「白麹」をブレンドすることで、
甘酸っぱい味わいに仕上げられているとのこと。

お米と麹、唐花草の素材を生かしたピュアなテイストに、
発酵由来の自然発泡の爽やかさがこれからの季節にピッタリです。

東洋のホップと呼ばれる唐花草。花酛は現代のビールの製法に近いのだそう。

東洋のホップと呼ばれる唐花草。花酛は現代のビールの製法に近いのだそう。

飲み頃の温度は13度。

炭酸を3分の1程度入れた、はなうたドロップスソーダ割りや、
氷をひとつ浮かべるロックもおすすめとのこと。

肉じゃがなど出汁のきいた煮物や、麻婆豆腐、
ガトーショコラのような濃厚なチョコレートにも合うというから、
どんな味わいか想像力を掻き立てられてしまいますね。

青森県黒石市・鶴の名湯 温湯温泉で訪れたい 〈クランカフェ〉。 鶴の看板が目印です

“鶴”の名湯にある“クラン”カフェ

湯治場として400年以上の歴史をもつ黒石温泉郷のひとつ温湯温泉(ぬるゆおんせん)。
傷ついた鶴がそのお湯で傷を癒していたという伝承が残り、
中心には共同浴場〈鶴の湯〉があります。

まちには旅館が立ち並び、内湯をもたない古くからの客舎も残ります。温湯温泉郷(温湯温泉のエリア)では、古き良き津軽ならではの暮らしぶりが感じられる〈古津軽(こつがる)〉の世界を味わえます。

まちには旅館が立ち並び、内湯をもたない古くからの客舎も残ります。温湯温泉郷(温湯温泉のエリア)では、古き良き津軽ならではの暮らしぶりが感じられる〈古津軽(こつがる)〉の世界を味わえます。

古い建物を楽しみながらこのまちを散策していると、
かわいらしい鶴の看板を掲げた一軒のカフェが現れます。
店の名前は、住所にもある「鶴」の英名「crane」からとったという〈クランカフェ〉。
青森県産のりんごを使用したタルトタタンや週替わりランチ、ガレットが人気です。

そのとき手にはいるりんごでつくるというタルトタタン。この日の品種は「王林」と「はつあき」を掛け合わせてできた「きおう」。

そのとき手にはいるりんごでつくるというタルトタタン。この日の品種は〈王林〉と〈はつあき〉を掛け合わせてできた〈きおう〉。

店を営むのは、神奈川出身の田中遥さん。
弘前大学で学んだ遥さんは、卒業後関東で就職するも、
結婚を機に夫の職場がある青森県へ移住。
現在は平川市に住み、子育てをしながら、
木・金・土曜の営業日に、温湯温泉へ通っています。

店では手づくりのお菓子や雑貨も販売。人気のガレットは3種類を定番で揃えます。写真左下はクリームチーズとフライドオニオンのガレット。写真右下が店主の遥さん。「青森の魅力は、まちなかに温泉がたくさんあって、子どもに寛容なところ」と話します。

店では手づくりのお菓子や雑貨も販売。人気のガレットは3種類を定番で揃えます。写真左下はクリームチーズとフライドオニオンのガレット。写真右下が店主の遥さん。「青森の魅力は、まちなかに温泉がたくさんあって、子どもに寛容なところ」と話します。

塩分18%の昔ながらの梅干しレシピ!
小豆島の梅と瀬戸内海の塩でつくる

梅の下準備から土用干しまで! 丁寧に紹介します

6月、梅仕事の季節です。
梅干し、梅シロップ、梅酒、梅コンポート、梅酢など、1年分の梅食材を仕込む季節。
私たちにとって、特に「梅干し」は欠かせない食材なので、
梅仕事は暮らしの大事な仕事です。

小豆島に移住して、この地で育った梅で梅干しをつくるようになって
今年で9年目(途中仕込めなかった年もありますが)。
ようやくレシピも落ち着いてきたので、
今回は私たち〈HOMEMAKERS〉の梅干しのつくり方をご紹介します。
塩分18%の昔ながらの梅干しづくりです!

幼稚園時代の娘。一緒に梅の収穫をしました。

幼稚園時代の娘。一緒に梅の収穫をしました。

夏休みに梅干しを干す仕事。

夏休みに梅干しを干す仕事。

まずは主役となる「梅」の準備。
梅干しに使う梅は黄色く熟した完熟梅が理想的。
黄色く熟して、樹から自然に落下した梅を使うのが最高なのですが、
それはなかなか難しいので、熟し始めた頃に木から梅を手摘みします。

ちなみにうちは梅専門の農家ではないので、
そんなにたくさんの梅の木があるわけではありません。
祖父が残してくれた大きな梅の木。
もう収穫しないからと近所の方から譲り受けた梅の木。
耕作放棄され、山に戻ってしまいそうな段々畑に植えられている木も多く、
自然栽培といえば聞こえがいいですが、自然の中でワイルドに育った梅たちです。

農薬も化学肥料も使わず、自然の中で育った梅で梅干しをつくれることがうれしい。

6月に入ってから梅の収穫が始まります。

6月に入ってから梅の収穫が始まります。

まだ少し緑色の梅。梅干しをつくるときは、収穫後に追熟させます。

まだ少し緑色の梅。梅干しをつくるときは、収穫後に追熟させます。

梅ひと粒ひと粒を手で摘みます。

梅ひと粒ひと粒を手で摘みます。

収穫した梅は、より柔らかくふっくらした梅干しになるように
「追熟(ついじゅく)」させます。

収穫してからも梅は呼吸していて、熟していきます。
このとき気をつけないといけないのが、追熟させる環境。
ビニール袋などに入れたままでは傷んでしまいます。

おすすめなのはダンボールに新聞紙を敷いて、
そこになるべく重ならないように梅を広げ、フタは半開きの状態にして、
常温で直射日光の当たらない風通しのいいところに置いておくこと。
そうすると、梅が緑色から黄色に変わり、なんともいい香りがしてきます。
皮が柔らかくなってきたら、梅干しにするグッドタイミングです!
(ちなみに最初から熟した黄色い梅であれば、この追熟は必要ないです)

追熟して黄色くなった梅。部屋中に梅のいい香りが漂います。

追熟して黄色くなった梅。部屋中に梅のいい香りが漂います。

さて、ようやく梅干しづくり。
大きな流れとしては、

1 梅を塩漬けする(6月中旬)

2 赤紫蘇を入れる(6月下旬)

3 土用干しする(晴れの日に3日ほど干す)(7月下旬)

という感じ。
時期はあくまでも目安で、赤紫蘇を入れるのが7月になってしまっても、
梅を干すのが8月になってしまっても、梅干しがつくれないわけじゃないです。
ただ、梅が採れるタイミング、赤紫蘇が採れるタイミング、
晴れが続くタイミングに合わせると、だいたいこのような時期になります。

鳥取砂丘の新名物 “砂プリン氷”を堪能! プリン屋が手がける かき氷専門店〈さんかく氷〉がオープン

夏の鳥取砂丘に行ったことがありますか?
日陰がなく、まっすぐに照りつける太陽。まるで灼熱の砂漠のようですよね……。
たくさん遊んだ後は、冷たいスイーツで
火照った身体をクールダウンするのも醍醐味だったりします。

その鳥取砂丘の目の前にあるプリン専門店〈Totto PURIN(トット プリン)〉が手がける、
かき氷専門店〈さんかく氷〉が5月15日にオープンしました。

Totto PURINは、日本初の“砂の世界”を表現したプリン専門店として、
まさに砂を食べているかような新感覚のプリンを提案している人気店。

そんなTotto PURINが「鳥取砂丘に新たな休憩場所をつくる」というコンセプトのもと、
かき氷屋さんをスタートしました。

Totto PURINの隣にオープンしました。

Totto PURINの隣にオープンしました。

さんかく氷では、Totto PURINらしくプリンを主役にしたかき氷や、
鳥取産のイチゴを贅沢に使用したかき氷を楽しめます。

店内の様子。細部までおしゃれなデザインが素敵。

店内の様子。細部までおしゃれなデザインが素敵。

鳥取砂丘の新たな立ち寄りスポットになること間違いなし!
さっそく、気になるメニューをご紹介します。

〈下剋上鮎〉 明智光秀インスパイアの 験担ぎ和菓子!

鮎が鵜を食べちゃった!?

岐阜県の県魚といえば「鮎」。
鮎の塩焼きや天ぷらなどをはじめ、
カステラ生地でお餅(求肥)を包んだ、鮎の形をしたお菓子〈登り鮎〉など、
地元の人々に親しまれています。

老舗和菓子屋・玉井屋本舗が手がけたユニークな鮎の和菓子〈下剋上鮎〉。

そんな岐阜で、これまたとってもユニークな鮎の和菓子
〈下剋上鮎〉が発売されています。
名前はもちろん、ユニークな見た目で度肝を抜かれます(笑)。

手がけたのは、明治41年創業の老舗和菓子屋〈玉井屋本舗〉。
登り鮎発祥のお店です。

下剋上鮎は、長良川の「鵜飼」という伝統漁法で、
鵜に呑み込まれ獲られてきた鮎が、
同郷の明智光秀が織田信長を討ったという「下剋上」に触発され、
逆に鵜を呑み込んだ……というストーリーから誕生しました。

「下剋上(=Giant Killing)」ということで、
験担ぎの意味も込められているそうですよ。

もともとは、2020年1月に放映された、
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に合わせて、発売がスタートしたもの。

建築デザイナー・関祐介さんの旅コラム
「お好み焼き発祥の地、
神戸のにくてんを味わう」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第18回は、建築デザイナー、関祐介さんの地元である神戸のお好み焼き巡り。
神戸はお好み焼きの発祥地といわれ、
店舗や人それぞれに強いこだわりがあるようです。

茶道にも通じる(!?)お好み焼きの原点

先日友人と喧嘩した。ぴえん。
理由は京都で食べたお好み焼きの味について。
こうやってテキストに書くのもまじバカバカしい。
だけど、お互い譲れない部分があったのです。
私にとってお好み焼きはローカルフードなので、
それぞれお店の個性があれば多少焦げていたりしてもいいという認識なのだけど、
彼は違った。理想の味、焼き方があるらしい。
そしてその持論をわざわざひけらかしてきたので、
お酒も入っていたのでそこで衝突しました。
ちなみに私は神戸生まれ、彼は大阪生まれ。

それだけ思い入れが個々に存在するお好み焼き。
元々のルーツは千利休が好んだという「麩の焼き」とよばれる料理。
茶道にも通じる(ほんまかいな)。
そこからもんじゃ→にくてん→お好み焼きへと進化しているらしい(進化なの?)。

さりげなく入っている「にくてん」というワード、
これが戦前の神戸で生まれたお好み焼きの前身です。
薄く引いた生地の上に具材を載せて焼く重ね焼きスタイル。
そのあとに現代のお好み焼き
(生地にキャベツやネギ、天かすなどを混ぜ込んだ通称「混ぜ焼き」)となります。

そんな背景をもつお好み焼き。
その発祥といわれる私の出生地、神戸にあるお好み焼きの名店を旅しました。

地元で愛される食中酒をめざして。 青森県弘前市と西目屋村で、 辛口ハードサイダーとワインをつくる〈GARUTSU〉に注目! 

地元で愛される辛口のハードサイダー

青森県弘前駅から徒歩約15分、
セレクトショップやベーカリーが建ち並ぶ代官町に、
「街中醸造」をテーマにした〈CIDER ROOM GARUTSU〉があります。
昨年商品がリニューアルし、クラフトサイダーシリーズとして、
330mlのビール瓶に詰められた5種類の商品が登場しました。
目指すのはおみやげではなく、地元の人が食中酒として楽しめる果実酒です。

リニューアルを手掛けたのは、弘前市出身の今祥平さん。
醸造からラベルデザインまで担当しています。
以前は弘前市内の飲食店で働いていましたが、
〈GARUTSU〉を設立した相内英之さんとの出会いをきっかけに、
醸造家としての道を歩み始めました。

「ビールをつくってみたいと思ってお酒づくりに関心をもったのですが、相内さんにこの醸造所を見せてもらったら、(シードルを)つくりたくなっちゃって」と話す今さん。2019年からGARUTSU株式会社に参加しています。

「ビールをつくってみたいと思ってお酒づくりに関心を持ったのですが、相内さんにこの醸造所を見せてもらったら、(シードルを)つくりたくなっちゃって」と話す今さん。2019年からGARUTSU株式会社に参加しています。

今さんが参加する以前から、シードルとアップルワインは商品としてありましたが、
どちらも750mlの大瓶サイズでした。

甘い印象のあるシードルは、日常使いでは食事に合わせずらく、敬遠されがち。
甘さを抑えることはもちろん、飲みきりサイズで販売できれば、
手にも取りやすく、お試しもしやすいのではという考えから
小瓶のシリーズを生み出しました。

今さんは醸造もデザインも未経験でしたが、
相内さんは今さんの「やりたい」という気持ちを尊重し一任。
今さんもその期待に応え、独学で商品開発を行います。

りんごポーズで決めてくれた相内さんと今さん。チームワークの良さが伝わってきます。

りんごポーズで決めてくれた相内さんと今さん。チームワークの良さが伝わってきます。

「やりたい人って強いし、やるよね。そういうのがいいよね」と話す相内さん。
「お酒の味は年齢を重ねないとわからないという実感もありますが、
祥平(今さん)はお酒が飲める人なので、
祥平が今おいしいと思うお酒をつくってほしいと思っています」

目指すのは、地元で愛される食中酒

GARUTSUのハードサイダーは、
“お酒好きの人が、食事と一緒に楽しめる味”を目指し、
アルコール度数が高めで、甘くないことが特徴。
地産地消されるものになってほしいという思いから
その味は生まれています。

店内ではハードサイダー〈エール〉の生シードルを飲むことができます。ググッと飲めてしまう、爽やかでさっぱりとした味わいです。

店内ではハードサイダー〈エール〉の生シードルを飲むことができます。ググッと飲めてしまう、爽やかでさっぱりとした味わいです。

「青森弘前ではシードルはおみやげ品で、地元の人はあまり飲まないんです。
でも長野に行くと地元の人にもすごく飲まれていて、おしゃれアイテムになっている。
同じりんごの産地として負けたくないと思うし、
山形では地元でつくられたワインをみんな日常で飲んでいて、
そういうのやっぱりいいなってすごく感じるんです」と今さん。

青森での食事シーンに、GARUTSUのハードサイダーも入っていきたいと
商品の開発に挑戦しています。

(左から)アップルワインの〈シトリン〉、ハードサイダーの〈エール〉、りんごのいち品種「王林」のみでつくる〈ドリンカーズチョイス〉と〈チョイス〉、「つがる」のみでつくる〈TSUGARU〉。「女子会の差し入れに喜ばれそう」と青森在住の女性グループがフォトジェニックな商品を紹介する〈あおもりKAWAIIギフト〉にも選ばれています。

(左から)アップルワインの〈シトリン〉、ハードサイダーの〈エール〉、りんごのいち品種「王林」のみでつくる〈ドリンカーズチョイス〉と〈チョイス〉、「つがる」のみでつくる〈TSUGARU〉。「女子会の差し入れに喜ばれそう」と青森在住の女性グループがフォトジェニックな商品を紹介する〈あおもりKAWAIIギフト〉にも選ばれています。

王林のみ、つがるのみと、りんごの単一品種でつくるシードルは青森でも珍しい商品。
甘くない商品を目指したことや、香水やアロマオイルも好むなど、
ボタニカルな香りにこだわりがある今さんならではのアイデアから生まれました。

「王林はすごく香りが強い品種で、単体でジュースをつくると、
砂糖より甘く感じるくらい甘いんですが、
果実酒はりんごの糖分がアルコールに変わるので、
濃厚な匂いだけ残る印象になるはず、
シャンパンみたいにつくれるのではと考えて挑戦しました」

山形・河北町のアンテナショップ 〈かほくらし〉が全面リニューアル

東京・三軒茶屋にある、山形県河北町のアンテナショップ〈かほくらし〉が
4月29日(木・祝)にリニューアルオープンしました。

かほくらしは、全国的にも珍しい“町単独”のアンテナショップとして2019年にオープン。
都心にありながら、豊かな自然に恵まれた河北の空気を感じるお店として
人気を集めています。

今回のリニューアルでは、STAY HOMEやマイクロツーリズムなどの
2021年のニーズに対応するかたちで全面改修。

ショップ外観。

ショップ外観。

1階は、河北町の食材やお惣菜などが購入できるショップ。
自炊や家飲みが主流になった背景を受け、取り扱い商品も以前より増えたそう。

1Fの様子。

1階の様子。

また、このリニューアルで1階に新しく「立ち飲みスペース」が誕生しました。

山形県河北町のアンテナショップ〈かほくらし〉。今回のリニューアルで1階に新しく「立ち飲みスペース」が誕生。

そして2階は、河北町の食材や伝統を存分に生かした自然派料理のレストランに。

コロナ禍でなかなか帰省や旅行がしにくい状況の中で、ショップ・レストランともに、
「かほくを旅する」をコンセプトに、河北の魅力や空気感を満喫することができます。

ユニークな生産者や土地のストーリーとともに、
商品や料理を楽しむ工夫も盛り込まれているそうです。

山梨県産の果実やワインを贅沢に使用。 スイーツブランド〈和乃果〉が誕生

山梨県の自然の恵みに育まれた果実や、
山梨県産ワインをふんだんに使用した
新スイーツブランド〈和乃果(わのか)〉が誕生しました。

4月29日に、山梨市牧丘町に和乃果の世界観を表現した、
〈和乃果 牧丘本店〉をオープン。
オンラインショップ〈WANOCA ONLINE〉もスタートしています。

和乃果(わのか)の果実バターサンド「はさむ」

和乃果は、巨峰・イチゴ・柿・キウイをはじめとした
旬の山梨県産果実や、山梨県産ワインを使用した個性豊かなスイーツがラインナップ。

地元で創業90年の老舗菓子店〈清月〉と協力し、
果物×菓子から生まれる新しい魅力を表現していくとのこと。

年間を通して、その時一番おいしい果物を使用することにこだわり、
旬のときはロールケーキでそのまま使い、
数か月お菓子に使うことができるようフリーズドライに仕立てたり、
食卓に出せるようピューレにしたりなど、
収穫した果実は形や大きさの大小にかかわらず活用し、
余すことなくその魅力を味わってもらえるように工夫。

2021年の春はイチゴがメイン

この春はイチゴがメインのスイーツが登場。

また、ワインの産地としても知られる山梨県では
年間1万トンものパミス(ワインの搾りかす)が大量に存在し、
その多くが廃棄されてしまっているそうですが、和乃果ではそのパミスを有効活用して、
ひと手間加えることでおいしい菓子に生まれ変わらせていることも魅力のひとつです。