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posted:2021.6.9 from:奈良県奈良市 genre:食・グルメ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Riho Abe
阿部里歩
あべ・りほ●栃木県出身。「出身は群馬だっけ?それとも茨城?」と覚えてもらえないことが悩み。好きな観光地は四国と別府。旅先での楽しみは、その街の人と話しをすること・伝統工芸品を買うこと。ガイドブックに載っていないようなものを見つけるのも密かな楽しみ。
奈良で2018年に誕生したブルワリー〈奈良醸造〉と、
同じく奈良のロースタリー〈ANY B&B + COFFEE(エニー ビー&ビー + コーヒー)〉が
タッグを組み、今までにない新しいスタイルのビールの開発を行いました。
試行錯誤のうえに誕生したのは、コーヒービール。
その名も〈COSMIC LATTE(コズミック ラテ)〉。
ブルワリーとロースタリーのコラボということで、
コーヒー・麦芽・ホップ・酵母、素材それぞれの個性を最大限に生かすため、
どういったアプローチができるかと構想をスタート。
まずはベースになるビールの種類と、コーヒー豆の選定から行うことに。
ある時、ANY B&B + COFFEEから、「こんな感じはどうか?」と、
コーヒー豆をジンに漬け込んだリキュールが持ち込まれました。
そのリキュールはコーヒー豆の持つナッツ感とともに、果実感が口全体に広がり、
糖類をつかっていないのに甘みを感じられるのが特徴。
この風味を新しいビールの軸にすることに。
そして、最終的に採用されたのはブラウンエール。
焙煎した麦芽は極力使わず、浅煎りの麦芽を一部使用することで醸し出される、
麦芽由来のナッツ感がコーヒーの個性を引き立ててくれると直感したそう。
そこからは双方のイメージが一気に固まっていき、
「果実感が感じられるコーヒー豆を」ということで、
ブラジル産「Fruta Mercadao」というコーヒーを浅煎りにすることが決定。
さらに、クラフトビールのトレンドである「ヘイジー」という濁ったブラウンビールを試すと、
カフェラテっぽい見た目に。さらに試作を重ね、ようやく完成!
また、炭酸ガスの代わりに窒素ガスを使用することで、
炭酸ガスの10分の1とも言われる、きめ細かい泡を生み出すことができます。
この泡はクリーミーな口当たりを生み、
コーヒーに加えて乳糖も使用した今回のコーヒービールに
ぴったりの味わいになったそう。
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こうして苦労の末に生まれた〈COSMIC LATTE〉。
気になるのがその風味。
ビールを注いだグラスを傾けると、繊細なコーヒーの香りが広がります。
香りから甘みを感じるのは、ナッツやアーモンドの香りが特徴的な
ブラウンモルトと呼ばれる麦芽を使用したことによるものだそう。
そして口に含むと、滑らかなマウスフィールと、
優しいながらも力強いコーヒーのフレーバーが感じられます。
浅煎りのコーヒー豆からくる果実感を優しく包み込むのは、乳糖の甘み。
喉を滑り落ちた後の余韻はコーヒーそのもの。
ゆっくりと液温を上げながら飲むと、より香りと甘みを感じられるようです。
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奈良醸造のビールの魅力といえば、こだわりを感じるパッケージ。
新商品が登場するたびに注目されています。
今回のCOSMIC LATTEもすてきな仕上がりに。
ANY B&B + COFFEEの店内で使われている、
オーストラリア・メルボルンのデザイナーによる陶器をモチーフに、
夜空に見立てたコラージュ作品に仕上げ、
とってもロマンティックなパッケージが完成しました。
たくさんのこだわりが感じられる、COSMIC LATTE。
日本が誇るクラフトビールの新定番として、人気になること間違いなしです。
奈良醸造内をはじめ、
全国の取り扱い酒販店や、奈良醸造オンラインストアでも発売中。
家飲みもまだまだ続きそうなこの夏。ぜひ一度試してみてくださいね!
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