大分・別府に現れた、“穴の開いた家”。目[mé]新作『space Ⅱ』内部鑑賞予約がスタート

ALTERNATIVE-STATE 現代アートチーム・目[mé] 新作『space Ⅱ』

民家の中に広がる、もうひとつの風景

大分県別府市で展開されている現代アートプロジェクト「ALTERNATIVE-STATE」。同プロジェクトは、これまでの4年間で8組のアーティストが参加し、街中に8点の常設作品を設置。観光地として知られる別府に、アートという新たな視点を持ち込み、地域の魅力を再編集してきた。

その第7弾として公開されたのが、現代アートチーム・目[mé]による新作『space Ⅱ』。作品内部を体験できる鑑賞予約の受付がスタートし、話題だ。

会場となるのは、湯けむりが立ちのぼる鉄輪の街にある一軒の民家。2階に開いた穴の先には岩窟のような空間が広がり、日常の延長にありながら、どこか現実から切り離されたような風景が現れる。

湯けむりと音に身をゆだねる時間

鑑賞者は作品の内部に入り、湯けむりをぼんやりと眺めたり、川の水音に耳を澄ませながら過ごすことができる。場所の記憶や土地の成り立ちに思いを巡らせながら、感覚そのものをひらいていくような体験が生まれる。

目[mé]はこれまで、鑑賞者の導線や状況そのものを重視し、「ただそこに在るこの世界」を新たに経験させることを試みてきた。本作でも、家と岩窟、内と外といった関係が反転し、当たり前に捉えていた世界の見え方が揺らぐ。鉄輪という土地の文脈を背景に、見ることそのものを問い直す作品となっている。

ALTERNATIVE-STATE 現代アートチーム・目[mé] 新作『space Ⅱ』 作家ポートレート
現代アートチーム・目[mé]。荒神明香、南川憲二、増井宏文を中心に活動。

写真:阿部 健

Information

[ALTERNATIVE-STATE #2] space Ⅱ

会場:大分県別府市大字鶴見北中205-1(地熱観光ラボ 縁間 別棟)|地図HP:www.alternative-state.comInstagram:@as_beppu

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