レストラン〈CONTE〉と
雑誌『CONTE MAGAZINE』。
沖縄・首里から発信されるふたつの物語

首里へ移住し、雑誌『CONTE MAGAZINE』をつくる

都心の大型書店やセレクト書店などで購入できる雑誌のなかに、
最近ではローカル発信の雑誌が増えてきた。
それらはパッと見では、横に並んでいる都市部発信の雑誌とそう変わらぬ顔をしている。
しかしよくよく読んでみると、地域性が滲みでている。

それら「ローカルインディーズ」とでもいえる雑誌の多くは、
地域情報だけを伝えるのではなく、その土地に住んでいるからこそ感じることができる
社会性や文化を誌面に込めて編集されているようだ。

そのひとつに『CONTE MAGAZINE』がある。
沖縄の首里から発信されているこの雑誌、
vol.01の巻頭特集にはいきなり笑福亭鶴瓶さんが登場。
特集テーマには「生きるためには、物語が必要です。」とある。
この雑誌の編集長である川口美保さんに話を聞いていくと、
沖縄とは関係のないように思える鶴瓶さんに取材を行った意味がわかってきた。

発売中の『CONTE MAGAZINE』第1号。2200円。

発売中の『CONTE MAGAZINE』第1号。2200円。

ということで、まずは沖縄で『CONTE MAGAZINE』と
〈CONTE〉というレストランを手がける川口美保さんの「物語」から始める。

川口さんは、大学在学中から
インタビュー&カルチャーマガジンの『SWITCH』編集部で働き始め、
副編集長を務めるなど約20年間勤めた。仕事も順調ではあったが、
当時から「この先ずっと東京で暮らしていくイメージは持てなかった」という。

「故郷の福岡に帰るという選択肢ももちろんありました。
だけど、もうひとつ故郷みたいな場所をつくれるのではないか、
という思いも持っていました」

移住してすぐは、近所の首里の郷土料理店でアルバイト。高齢の店主夫婦に首里の歴史や食文化を教えてもらったという。

移住してすぐは、近所の首里の郷土料理店でアルバイト。高齢の店主夫婦に首里の歴史や食文化を教えてもらったという。

その思いをぐっと引き寄せたのが沖縄だった。
ミュージシャンの取材をすることが多かった川口さんは、
あるとき沖縄のバンド〈ビギン〉が主催する「うたの日コンサート」を取材した。

「その会場には、3世代で来ているお客さんがたくさんいました。
ひとつの音楽で3世代が歌って踊っている光景にとても感動しました。
そしてビギンのメンバーが『その上の世代も喜んでるよ』って言うんです。
ご先祖など、目に見えない存在にも近いという感覚。
それに衝撃を受けて、沖縄の音楽や暮らしを知りたいと思いました」

こうして沖縄に通う機会も増え、ついには2014年に移住することになる。

「約20年間、SWITCHにいたので、やり切った感じもありました。
縁はどこでもつながるはずだから、東京で知り合った人たちでも、
そう簡単には切れないだろうし、一度、違う場所で暮らしてみようと思いました」

〈CONTE〉は大きな窓でゆったりとした空間。

〈CONTE〉は大きな窓でゆったりとした空間。

〈JINS〉が群馬県・前橋に、 新施設〈JINS PARK〉をオープン。 設計は永山祐子氏

アイウエアブランド〈JINS〉の新施設〈JINS PARK〉が、
4月29日、JINS創業の地である群馬県前橋市にオープンします。

ブランド立ち上げ20周年の節目となる今年。
JINSのショップに、飲食事業として新たに立ち上げる
ベーカリーカフェ〈エブリパン〉を併設した、最大面積のショップです。

JINS PARKは、公園のように「みんなの場所」を目指すという想いのもと、
誰もが自由に使える屋外広場や、
施設内にも大階段や屋上テラスなど広々とした空間を設けることで、
地域のコミュニティの生まれる場をつくるなど、
JINSが地域と共生することを目指した新しい店舗形態となっています。

立体的で独創性溢れる設計を手がけたのは、永山祐子氏

〈JINS PARK〉外観。

〈JINS PARK〉外観。

銅板で包まれた建物が浮いたようなルックスがアイコニックな外観。
設計を手がけたのは、国内外のさまざまなプロジェクトで活躍し、
注目を集める建築家・永山祐子氏。

永山祐子氏。現在、ドバイ国際博覧回日本館(2021)、新宿歌舞伎町の高層ビル(2022)などが進行中。

永山祐子氏。現在、ドバイ国際博覧回日本館(2021)、新宿歌舞伎町の高層ビル(2022)などが進行中。

1階のエントランスを抜けると、空へと抜ける扇状の大階段が訪れる人を出迎えます。

丘に腰かけるように座れる大階段は施設の中央に配置され、
その先には2階の吹き抜けのスペース〈うえひろば〉へと空間が続いています。

中央の大階段。階段の左側がエブリパン、右側がJINSのショップ。

中央の大階段。階段の左側がエブリパン、右側がJINSのショップ。

施設内を自由に回遊できるよう、
JINSとエブリパンの店舗スペースはあえて仕切りをなくしたそうです。

JINS店舗。

JINS店舗。

また、JINSのショップは、
吹き抜けの大階段からの自然光を活かした開放的な空間になっています。
やぐらをイメージした什器は、照明の役割になっているのもユニーク。

「おいしい!」が人を元気にする。
新玉ねぎとベビーニンジンのかき揚げの
まかないレシピ

大忙しの農家の春、一番の楽しみは……?

小豆島で農業を始めて、9回目の春を迎えています。
春はいつも、生姜の植え付け、夏野菜の植え付け、さつまいもの植え付けなどなど、
どれもこれも待ったなしで、連日何かに追われています(汗)。
多品目の野菜を栽培している私たち〈HOMEMAKERS〉にとって、4月は大忙しの日々。
とにかくひとつひとつやることを進めていくしかなく、
毎日日が暮れるまで畑で作業しています。

春の畑でブロッコリーの収穫。気温が上がり、野菜の成長スピードも加速。気を抜くとすぐに収穫タイミングを逃してしまう。

春の畑でブロッコリーの収穫。気温が上がり、野菜の成長スピードも加速。気を抜くとすぐに収穫タイミングを逃してしまう。

トマトの苗を定植。まだまだ定植待ちの夏野菜がいっぱい。

トマトの苗を定植。まだまだ定植待ちの夏野菜がいっぱい。

球が大きくなり茎が倒れた新玉ねぎ。辛味が少なくみずみずしいので生のままでも楽しめる!

球が大きくなり茎が倒れた新玉ねぎ。辛味が少なくみずみずしいので生のままでも楽しめる!

最近は週に2日、野菜の収穫&発送作業をしているのですが、
その2日間はいつもに増してバタバタ!
まずは朝一番でその日の出荷内容をみんなで確認。
「今日はサナア(畑の名前)のコカルドレッドオークレタスを優先して出荷ね」
「あやめ雪かぶは葉を落として出荷ね」

そのあと畑チームは猛烈なペースで収穫、出荷チームはダンボールを組み立てたり、
納品書や送り状の準備をしたり。

毎回10種類ほどの野菜を順番に収穫していき、
軽トラが出荷作業場に戻ってくるとすぐに出荷の調整作業が始まります。
洗ったり切ったり、重さを量って小分けにしていきます。
虫がまぎれてないか、傷みはないか、そんなチェックをひとつひとつしながら袋詰め。

いまの時期だと、ケールから始まり、レタス、ブロッコリー、
新玉ねぎ、ベビーニンジン、あやめ雪かぶ、ナバナ、葉ネギなど。
荷物の集荷時間16時ぎりぎりまでいつも作業が続きます。

野菜の出荷作業日。収穫してきたらすぐに小分けしていきます。

野菜の出荷作業日。収穫してきたらすぐに小分けしていきます。

ケールミックスの袋詰め。ケールは乾燥に弱くすぐにしなっとなってしまうので、急いで作業。

ケールミックスの袋詰め。ケールは乾燥に弱くすぐにしなっとなってしまうので、急いで作業。

まだ球が大きくなる前の赤玉ねぎ。ほんとはもっと大きくなってから収穫するのですが、この若いときもおいしい。

まだ球が大きくなる前の赤玉ねぎ。ほんとはもっと大きくなってから収穫するのですが、この若いときもおいしい。

波佐見焼ブランド〈zen to〉から ユザーン、吉田愛監修の “使える!”カレー皿が新登場

長崎県、波佐見町の陶磁器メーカー
〈株式会社中善〉から2020年に誕生したブランド〈zen to〉。

日本を代表する陶磁器デザイナー、
エンジニアである阿部薫太郎さんが
ブランドディレクターとして〈zen to〉を指揮します。

ブランドコンセプトは、“多様な嗜好に応える、多彩な個性”

さまざまな人に使いやすく、
そして個性的なアイテムを提案しています。

こちらの記事ではブランド発足第1弾として、
小宮山雄飛さんとツレヅレハナコさんによる監修のカレー皿を紹介。

第2弾となる今回は、カレーフリークとして知られる
タブラ奏者のU-zhaan(ユザーン)さんと、
〈社食堂〉で注目される〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉の
建築家・吉田愛さんがカレー皿の監修を務めます。

悩みを解決してくれるカレー皿

材質:磁器/サイズ::⌀270×H24mm/価格:3,960円(税込)

材質:磁器/サイズ::⌀270×H24mm/価格:3,960円(税込)

インドの打楽器「タブラ」を巧みに操り、
心地よい音楽を奏でるユザーンさん。

今回監修したのは、その名も〈仕切りが取れるカレー皿〉。

さまざまな種類のカレーを手づくりする、
ユザーンさんならではの視点が盛り込まれたプロダクトです。

普段から仕切りのあるワンプレートを重宝しているそうですが、
購入するときに悩ましいのがその「仕切りの数」なのだそう。

仕切り2か所Ver。量によってルーとライスの位置を替えても◎。

仕切り2か所Ver。量によってルーとライスの位置を替えても◎。

生ラムネって何? 製造途中の“粉のラムネ”が商品化! ラムネ専門店〈ザ・ラムネラバーズ〉

生ラムネが買える新感覚ラムネ専門店〈ラムネラバーズ〉

ウサギとリスの愛らしいパッケージのクッピーラムネでお馴染み。
名古屋の老舗メーカー〈カクダイ製菓〉から、
大人向けの新感覚ラムネ専門店〈ザ・ラムネラバーズ〉が誕生しました。

レトロ可愛いパッケージは今も愛され続けている

レトロかわいいパッケージは今も愛され続けています。

ショップがオープンしたのは、
カクダイ製菓の地元名古屋の〈ジェイアール名古屋タカシマヤ〉内。
今、生ラムネを買うことができるのはここだけ!

まるで移動販売車のようなかわいらしい店舗で買い物を楽しむことができます。

懐かしい紙芝居屋さんみたいなワクワクする外観

懐かしい紙芝居屋さんみたいなワクワクする外観。

老舗のラムネメーカーが生ラムネに挑戦したワケ

名古屋市で創業100年を超える、カクダイ製菓。
ラムネの製造を開始した1950年以来、クッピーラムネは永く愛される存在ですが、
「大人にもラムネを楽しんでもらいたい」という想いから、
大人向けの新商品の開発をスタート。

生ラムネ誕生のきっかけは、新商品開発チームが工場見学をしたとき、
製造途中の粉のラムネを試食して
「このなめらかさと、驚きの食感を届けたい!」と思ったこと。
約2年間の試行錯誤の末に誕生したそうです。

ショップの様子。彩り豊かなパッケージが並ぶ。

ショップの様子。彩り豊かなパッケージが並びます。

知られざる埼玉の魅力が凝縮! 〈埼玉県新商品AWARD 2020〉の 受賞商品決定

川越や秩父などの有名観光地を擁し、
東京から東北・北陸に行く際の交通の要衝であるのにもかかわらず、
都心から近すぎるがゆえに、あまりお土産品のイメージがない埼玉県。

そこで埼玉県の魅力ある商品を発掘し、国内外へ発信することを目的とした、
〈埼玉県新商品AWARD 2020〉が初開催され、
コロカル編集部の松原亨編集長が「グローバル賞」の審査員として参加しました。

グローバル賞は、「SAITAMA BRAND」に対する国外からのイメージの認知と
価値を向上する上質なものに贈られる賞で、
埼玉県産の原料の使用や、地域特性を生かしたもの、
品質やネーミング、デザイン性にすぐれたもの、環境に配慮したものなど、
総合的に判断され、13商品がグローバル賞に選ばれました。

今回は栄えある第1回のグローバル賞のなかからピックアップした商品と、
〈埼玉県新商品AWARD 2020〉の大賞を受賞した商品をご紹介します。

金賞とグローバル賞のW受賞〈秩父ルージュとブドウの搾りかすを使った焼肉のタレ〉

秩父ルージュとブドウの搾りかすを使った焼肉のタレのパッケージ

埼玉県内で飲食店を経営する〈ノースコーポレーション〉が開発した、
〈秩父ルージュとブドウの搾りかすを使った焼肉のタレ〉が金賞とグローバル賞に選出。
ワインの副産物である搾りかすが使われており、
サステナブルな商品であるということも評価されました。

商品開発について、ノースコーポレーションのシェフ門平光正さんは、
「レストランでお肉料理とワインのマリアージュを楽しむように、
ご家庭でも楽しめるソースをつくりたいと考えていました」と話します。

そこで、レストランに隣接する〈兎田ワイナリー〉のワインの醸造過程で出る
ブドウの搾りかすを使用することで、香りが豊かで味わいの深いタレに仕上がりました。

お肉の味が引き立つように搾りかすの加工方法を工夫。
またお肉に適量のタレがまとうように濃度を調節しながら、
エレガントな風味で余韻が長くなるように何度も試作を重ねたのだと言います。

「焼肉のタレとしておもしろい商品。ワインと一緒に合わせるといいかもしれません。
これほどまでにブドウのアロマがある焼肉のタレだと、
いわゆる牛焼肉だけではなく、鹿やウサギなどジビエにも合いそうです」
と審査員をした松原。

秩父ルージュとブドウの搾りかすを使った焼肉のタレをお肉にかけて

受賞に際し、門平さんは、
「私の地元秩父の食材を使用した商品を評価していただき、とてもうれしく思います。
これからも地域の食材を生かし生産者と共に、
より埼玉の魅力を伝えていきたいと思います」とコメント。

受賞おめでとうございました!

祝・今年で10回目! 〈春ららら市 2021〉開催。 石川&金沢の いいもの・おいしいもの万博

金沢に春を告げる大人気イベント、いよいよ開催!

石川&金沢生まれの工芸品や旬の地元グルメ、
ワークショップに映画上映に音楽ライブなどなど。
毎年盛りだくさんの内容で開催されてきた〈春ららら市〉。
新型コロナウイルスの影響で、昨年2020年は残念ながら中止となりましたが、
今年は無事開催されることとなりました!

4月3日(土)・4日(日)の2日間、
金沢市の「しいのき緑地」と「本多の森公園」の2会場に
約140店のお店がテントでずらりと出店します。

記念すべき10回目となるこのイベントの開催にあたり、
実行委員会のおひとり、〈乙女の金沢展〉プロデューサーの岩本歩弓さんから
コロカルにコメントをいただきました。

「金沢市、また、石川県には、数千人とも言われる工芸作家がいます。
また、小粒でピリリの、小さくとも魅力あふれるお店がたくさんあります。

11年前に、そんな作家や店舗があつまる野外イベントはできないかと打診されました。
まわりの作家さんたちにも話を聞いてみると、
県外のクラフトフェアなどにも参加しているけれど、
遠方では交通費や宿泊費などの経費もかかる上に天候のリスクもあるから、
地元で開催されるならぜひ、といった声が多く、それならば企画してみようと思いました。

はじめは、約50店舗ほどだったでしょうか。
徐々に参加者も増え、いまでは3倍近くのお店が出店されています。

それまでは、地元作家の作品を買える地元のお店は少なく、
“地元の人ほど地元で作られているものを知らない”、そんな状態だったと思います。

いまでは、春ららら市で作家さんの器を買い集めるのを
楽しみにしてくださっている方も多く、
ふだん行けないお店の料理を楽しんでくださる方など、
来られる方がみなさんそれぞれの楽しみ方で満喫されていて、本当にうれしいです」
(岩本さん)

〈Ginza Sony Park〉で初開催! 〈銀座フレンズ青空市〉。 農家やつくり手が集う屋外マーケット

銀座のど真ん中で、新しい食のイベントがスタート

〈Ginza Sony Park〉の地下に出店する、
〈かまパン&フレンズ<ナチュラル物産館>〉は、
3月28日に小さな農家やつくり手が集まるイベント
〈銀座フレンズ青空市〉を開催します。

かまパン&フレンズ<ナチュラル物産館>は、
徳島・神山町で農業・食堂・食料品店等を営む〈フードハブ・プロジェクト〉が、
「友産友食ーー友と育て、友と食べる」を合言葉に、
日本各地で生まれ、日常的に食べられている
野菜や食品・調味料・飲料などをセレクトした「無添加」物産館。
徳島県神山町でつくる「いつもの食パン」や「季節の神山ローフ」、
各地から集まった物産をかまパンのバンズにはさんだコンボサンドや
月替わりのご当地ソフトクリームを提供しています。

そんなかまパン&フレンズ<ナチュラル物産館>で行われる
第1回目は「ニッポンの農家・つくり手& the Blind Donkey」と題して、
無農薬で野菜を育てる農家さんを中心に、
全国各地のさまざまなつくり手が生産・製造する食材や
限定メニューが提供される予定です。

「食べる楽しさ」をみんなで味わえるマーケット! 各地の新鮮野菜が並びます。

「食べる楽しさ」をみんなで味わえるマーケット! 各地の新鮮野菜が並びます。

今回は、「まちにできたてのチーズを」をコンセプトにした
〈SHIBUYA CHEESE STAND〉や、
東京・青梅市で「本当に安心できるものを都心近郊でつくる」
という目標を掲げ農作物を生産する〈Ome Farm〉、
高知・春野町の〈ファーム・ベジコ〉など、選りすぐりのお店が並びます。

保存料などの添加物は一切不使用の手づくりフレッシュチーズ。

保存料などの添加物は一切不使用の手づくりフレッシュチーズ。

自然の力と知恵を最大限に生かして野菜を育てる、Ome Farmの生産者のみなさん。

自然の力と知恵を最大限に生かして野菜を育てる、Ome Farmの生産者のみなさん。

こだわりの食材を手に取りながら、それぞれのつくり手の想いや
大切にしていることなど直接話を聞くことができる貴重な機会です。

また今回、つくり手の食材を使ったメニューを提供する
フードトラックも設置されるとのことで、
腕をふるうのは、東京・神田に店を構え、
季節に合わせた“自然の料理”が話題のレストラン〈the Blind Donkey〉

the Blind Donkeyのジェローム・ワーグ氏(左)。

the Blind Donkeyのジェローム・ワーグ氏(左)。

今回のフードトラックでは“Junior Donkey”として
the Blind Donkeyの若手料理人たちが料理を担当するとのこと。
提供されるランチボックスは、スパイスを効かせた
幸福豚のパティにタヒニソースがアクセントのバーガー。
スイーツも各地の農家やつくり手さんが育てた食材で仕上げられています。
なんとも贅沢!

幸福豚のスパイスバーガー w/ きたあかりのフライドポテト1500円(税込)。

「幸福豚のスパイスバーガー w/きたあかりのフライドポテト」1500円(税込)。

吉田パン工房のバンズに、高知のフレッシュなトマト、
長崎・雲仙の春キャベツのアチャールをたっぷり挟んでいます。
きたあかりのフライドポテトを添えて。

文旦とはちみつリコッタクリームのタルト600円(税込)。

「文旦とはちみつリコッタクリームのタルト」600円(税込)。

ジューシーな高知の文旦に、
SHIBUYA CHEESE STANDのリコッタチーズ、
Ome Farmのエゴノキの生はちみつのクリームを合わせた特別なタルト。
30分以内に食べることをおすすめしているそう。
フレッシュな香りが今にも立ち上りそうです。

長岡市〈猟師食堂WADA正〉 森の恵みを家庭料理で。 女性ハンターが営むジビエ料理店

野性味あふれる肉をやさしい料理に

長岡駅からほど近い繁華街、殿町。
ここにカウンター席のみの小さなジビエ料理店があります。
名前は〈猟師食堂WADA正(ワダマサ)〉。
ジビエといってもフレンチではありません。こちらでいただけるのは、
コロッケ、パスタ、麻婆豆腐といった普段着の料理。

「ジビエのイメージと全然違うって言われます」と話すのは、
自身もハンターである店主の和田正子さん。

ビストロのような雰囲気の赤いドアが目印。

ビストロのような雰囲気の赤いドアが目印。

明るく気さくな雰囲気が印象的な和田正子さん。新潟県小千谷(おぢや)市の出身。ひとりで店を切り盛りしています。

明るく気さくな雰囲気が印象的な和田正子さん。新潟県小千谷(おぢや)市の出身。ひとりで店を切り盛りしています。

和田さんの料理の魅力は、素材のおいしさを引き出しながらも、
それが野生の肉であることを感じさせないところ。

たとえばクマ汁。
「クマ肉のおいしさは、何と言っても脂身です」という和田さんの言葉どおり、
脂の旨みと甘みがスープに深みを与え、
煮込むほどに真価を発揮する肉の力強さを感じます。
が、味わいはあくまでやさしく、それがジビエだということを忘れてしまうほど。

脂の旨さを味わいたいクマ肉は、自家製の三年味噌を使ってクマ汁(880円)に。肉は何度も噛み締めたくなる濃厚な味わい。

脂の旨さを味わいたいクマ肉は、自家製の三年味噌を使ってクマ汁(880円)に。肉は何度も噛み締めたくなる濃厚な味わい。

イノシシやシカ肉もしかり。和田さんの自由な発想から生まれる、
気負いのない料理を楽しんでいると、どの肉も慣れ親しんだ食材のように思えてきます。

里芋のコロッケ(1個495円)。大きめにカットされたイノシシ肉がゴロゴロ入った食べ応えのある一品。

里芋のコロッケ(1個495円)。大きめにカットされたイノシシ肉がゴロゴロ入った食べ応えのある一品。

自家製ラー油を使ったイノシシの麻婆豆腐(880円)。軽やかながら甘みの濃い脂身のおいしさも魅力。

自家製ラー油を使ったイノシシの麻婆豆腐(880円)。軽やかながら甘みの濃い脂身のおいしさも魅力。

神田錦町〈テラススクエア〉屋上で 栽培したブドウを使った、 ファーストビンテージワインがリリース

ビル屋上で栽培したブドウでワインづくり

東京・神田錦町にあるビルの屋上で栽培されたブドウを使い、
ワインづくりを行う〈URBAN VINEYARDプロジェクト〉。
その記念すべき、ファーストビンテージワインが完成しました!

東京、神保町駅近くにある複合ビル〈テラススクエア〉の外観

舞台となったのはオフィスやレストラン、ショップなどが入居する、
神保町駅近くの複合ビル〈テラススクエア〉。
同ビルでは2017年から、屋上農園でブドウ栽培をスタート。
赤ワイン用のブドウ品種であるピノ・ノワールの苗木を30本植え、育ててきました。

ここで収穫したブドウと、
富山県氷見市産のブドウを合わせたワイン
〈URBAN VINEYARD KANDA-NISHIKICHO 2019〉が、
先日ついにお目見えしたのです。

北陸のワイナリー〈SAYS FARM〉が栽培から監修

このプロジェクトがスタートしたきっかけについて、
ワインプロジェクトを担当する住友商事の藤生康太さんは
次のように話します。

富山県氷見市のワイナリー〈SAYS FARM〉。

富山県氷見市のワイナリー〈SAYS FARM〉。

「神田小川町にあるワインビストロ〈関山米穀店〉で、
富山県氷見市の〈SAYS FARM〉の方と偶然出会ったことから、
神田錦町のビルの屋上でブドウを栽培し、
氷見でワインをつくるアイデアが生まれました。

ワインを通してまちの人々や入居企業との交流を深めていきたい……
そんな思いからスタートしたプロジェクトです」

こうして始まったプロジェクトですが、
東京の、しかもビルの屋上でブドウを栽培することもあり、多くの苦労があったといいます。

複合ビル「テラススクエア」の屋上にあるピノ・ノワール農園

「ピノ・ノワールは非常に繊細で、風土を映しだす品種です。
ビルの屋上での栽培は未知数で、本当に樹が育つのか? ブドウが実るのか? 
と、手探りの状態でのスタートでした。

また、ピノ・ノワールは果皮が薄いため、
傷みやすく病害に弱い特徴もあります。
ビル間に吹き抜ける強風、梅雨時期の雨、気温の高さなど、
乗り越えなくてはいいけない課題が多くありました」

課題と向き合い、真摯に取り組んだことで
スクスクと育ったピノ・ノワールは、氷見市産のブドウと掛け合わせられ、
〈SAYS FARM〉で醸造されました。

〈SAYS FARM〉は、自社栽培のブドウと自社醸造にこだわって
ワインを生産するワイナリー。
除草剤無使用、最低限の農薬のみで、人の暮らしと共生しながら栽培しています。

本プロジェクトでは、富山県氷見市から定期的に出向き、
栽培監修をしながらブドウを栽培してきました。
オフィスビルに囲まれた環境でのブドウ栽培は初めてのことだったといいます。

〈徳山コーヒーボーイ〉山本統さん
コーヒーに導かれた、
自由で自分らしい生き方

山口県内に6つのカフェを展開している〈徳山コーヒーボーイ〉。
店によって異なる外観や内装などチェーン店らしからぬつくり込みと、
こだわりの焙煎から生まれる甘みのあるコーヒーで、
県内外のカフェやコーヒー好きから愛されている。

その副社長を務めているのが、山本統さん。入社7年目で異例の抜擢を受けた。
いかにもやり手に思えるが、
社会に出たばかりの頃は無力感に苛まれ、惰性で日々を生きていたこともあるという。

そんな彼が、徳山コーヒーボーイに入社し、副社長を務めるようになるまでには、
どんな道のりと出会いがあったのだろうか。

旅とコーヒーが大好きだった大学時代

山口県上関町(かみのせきちょう)で生まれ育ち、大分の大学に進学した山本さん。
大学時代は、とにかく海外に行くのが好きで東南アジアを旅したほか、
1年間オーストラリアにも留学している。
さらに、卒業旅行では7か国を経て、日本へ戻ってくる壮大なひとり旅を経験。
異国の地を気ままに歩き、まち並みや食文化の違いを楽しみながらさまざまな人と交流した。

コーヒーもこの頃からの大切な人生の相棒。海外でさまざまなカフェスタイルに触れた。
また、家でも学校でもない「サードプレイス」という考え方に共感して
スターバックスでアルバイトもした。

旅好きを生かせる仕事として地理の教員になることを志し、教員免許を取得。
そして新卒でまずは大手旅行会社に就職した。

「僕が高校の頃に出会った地理の先生は、
自分が行った国や地域の話になるととても生き生きと授業をしていました。
聞いている側にもそれが伝わってきて、ああなりたいなと。
添乗員としていろんな場所に行くことで、
のちに教員になったときに実感のこもった授業ができるのではないかと考えました」

焙煎時に一番いいタイミングで窯出しした豆で淹れる、徳山コーヒーボーイのコーヒーは甘みが強いのが特徴。

焙煎時に一番いいタイミングで窯出しした豆で淹れる、徳山コーヒーボーイのコーヒーは甘みが強いのが特徴。

震災がもたらした疑問と新しい道

そうして6年ほど勤めた。しかし次第に、ルールやノルマが課せられる職場の窮屈さが、
山本さん自身の気力を削いでいった。
教員になるという夢も諦め、
どこかやり切れなさを抱えながら数字と向き合う日々を送っていた。
そして東日本大震災が起こり、生き方に向き合う気持ちが変化していった。

「このまま会社にいていいのか、もっと納得できる生き方があるのではないかと考え、
会社を辞めることにしたんです」

もう誰かの下で働くのは嫌だ。
大好きなコーヒーに関わりながら、自分のペースで暮らしたい。
そう思った山本さんは当時結婚したばかりの奥さんと上関町で生活を営む準備を始めた。
当時は空き家になっており、幼少期を過ごしていた祖母の家を借りて、
コーヒー豆を売って生計を立てていこうと計画。
会社を辞めるまでの1年間はその準備に費やした。

BEANS&GIFT店にて。直営店ではドリンクの提供だけでなく、自家焙煎したコーヒー豆の販売も行っている。

BEANS&GIFT店にて。直営店ではドリンクの提供だけでなく、自家焙煎したコーヒー豆の販売も行っている。

こうして7年勤めた会社を2012年に辞めた山本さんだったが、
すぐにある転機が訪れる。

桜を愛でながら“佐賀ん酒”を楽しめる! 〈SAKURA CHILL HOME〉で ホームメイドのお花見はいかが?

自宅に届く! 新しいお花見体験

寒かった季節もあっという間に過ぎ、気づけば春の訪れがすぐそこに……。
「今年はお花見できるかしら?」とお考えの方。
この春はぜひ、“自宅でお花見体験”をしてみませんか?

桜プールに埋もれたアフロマンスさん。

桜プールに埋もれたアフロマンスさん。

2018年から都市部で開催している、桜舞い散るチルアウトバー
〈SAKURA CHILL BAR by 佐賀〉。
佐賀県とのコラボレーションイベントとして、
クリエイターのアフロマンスこと中間理一郎さん(アフロ&コー)が
手がける人気企画です。

2018年3月の表参道の〈Zero Base〉、佐賀の〈JONAI SQUARE〉、2019年は表参道の〈COMMUNE〉でイベントを開催。

2018年3月の表参道の〈Zero Base〉、佐賀の〈JONAI SQUARE〉、2019年は表参道の〈COMMUNE〉でイベントを開催。

昨年からのコロナ禍で、2020年に予定されていた
〈SAKURA CHILL BAR〉が開催できなくなってしまい
「どうしようもないこととわかっていながらも、
このイベントに向けて、ずっと準備を重ねてきたので、
本当に悔しい気持ちでいっぱいでした」と話す中間さん。

春を楽しみたい人たちのために、また辛い状況にある酒蔵のためにも
なにかできることはないかとスタートした企画が
〈SAKURA CHILL HOME〉です。

今回特別に製作された「桜升 一本桜」。

今回特別に製作された〈桜升 一本桜〉。

やちむん×沖縄タコス
どんなシーズンでも楽しめる
沖縄独自の“B面”文化

夏でなくても楽しめる沖縄

サンサンと降り注ぐ太陽に、ビーチやマリンレジャーが沖縄のA面とするなら、
夏の賑わいを削ぎ落とした市井の「うちなー時間」を堪能できる沖縄はいわばB面。
そのなかで「やちむん」と「沖縄タコス」は、
ともに沖縄独特の文化として定着しているが、
ここ数年で観光客や現地の若い世代を中心にさらに注目を集めている。

沖縄の伝統的な陶器、やちむんは、沖縄の人だけではなく、
観光客や全国からの移住者である新鋭作家たちによって再評価を受けている。

一方、沖縄タコスは、メキシコで生まれたタコスがアメリカナイズされ、
米軍基地を経由し、沖縄で独自に進化してきた。
メキシコのタコスでもなく、アメリカのタコスでもない。
沖縄タコスとはどんなものなのだろうか。

どちらも沖縄で研磨され独特の進化を遂げたもの。
その先で、しっかりと沖縄の文化として定着してきた。
テイクアウトした沖縄タコスをやちむんに盛りつけて味わえば
コロナ禍の沖縄のB面も、新しい表情を覗かせてくれるに違いない。

やちむんと聞いてまず思い浮かぶのは、陶芸家の工房が集まるやちむんの里・読谷村。特にこの登り窯は圧倒的な存在感だ。

やちむんと聞いてまず思い浮かぶのは、陶芸家の工房が集まるやちむんの里・読谷村。特にこの登り窯は圧倒的な存在感だ。

沖縄の「やきもの」だから「やちむん」

やちむんを求めて訪れたのは、浦添市にある〈港川外人住宅街〉だ。
別名〈港川ステイツサイドタウン〉の名で、
カフェや雑貨屋、飲食店が軒を連ねる人気のスポット。
近年、徐々に拡大しながら沖縄のエッセンスを発信している。

港川外人住宅街の名の通り、もとは米軍関係者の住宅地として使われていた一角で
ポーチこそないが、平屋のコンクリートづくりの家屋が60軒あまり建ち並び、
アメリカの田舎町にいるような感覚にとらわれる。

港川外人住宅街の店舗は元米兵の住宅とあって、大きな窓に高い天井と那覇市内にはないレトロな雰囲気が漂う。

港川外人住宅街の店舗は元米兵の住宅とあって、大きな窓に高い天井と那覇市内にはないレトロな雰囲気が漂う。

この港川外人住宅街のなかで、個性あふれるやちむんを
多く取り扱っているお店が〈PORTRIVER MARKET〉だ。

東京から移住してきた麦島さん夫婦が2013年にオープン。
沖縄の衣食住に関わるものをセレクトしたライフスタイルショップだ。
やちむんだけでも小鉢から茶碗、豆皿、植木鉢など、
さまざまな作家の作品を取り揃えている。

「やちむんには、沖縄の土を使わなければならないとか、
伝統的な製法でなければならないとか細かな定義がありません。
沖縄の『やきもの』だから、訛って『やちむん』なんです」

PORTRIVER MARKETはやちむんを中心に沖縄の雑貨や調味料などを揃える。沖縄色を生活に取り入れられる、麦島さんのセレクト眼が光る。

PORTRIVER MARKETはやちむんを中心に沖縄の雑貨や調味料などを揃える。沖縄色を生活に取り入れられる、麦島さんのセレクト眼が光る。

こう話すのは、店主の麦島美樹さん。
沖縄にやってくる前は東京で〈BEAMS〉で働き、
そこで出会った今の旦那さんと沖縄にやってきた。

BEAMSで培った審美眼もさることながら、別注づくりもお手のもの。
沖縄の生活で知り合ったやちむん作家とのコネクションや、
たまたま飲食店で見かけたものなど
「ビビっと」きたものはすぐにピックアップし、作家さんと連絡を取って
PORTRIVER MARKETオリジナルの商品として生みだしていく。

「やちむんは、比較的ポテっとした表情で、
沖縄の自然になぞらえたアースカラーのものが多いですね。
なので、日常生活にもすごくマッチするんです。
和洋中、なにを盛りつけても相性はいいと思います。
クラシックなスタイルだけでなく、アレンジの効いた作品も多いので、
作家さん単位で探していくと、きっとお好みのものが見つかると思いますよ!」

そのほかにも調味料や日用品など、PORTRIVER MARKETには
麦島さん夫婦のお眼鏡にかなったアイテムが
ギュギュッと詰め込まれている。

「『港川』をそのまま英語にしてPORTRIVER MARKET。
ここに来れば沖縄のいいものがすべて揃っている
『港川商店』みたいなイメージですね。
この一角は、飲食店からコーヒーショップ、
雑貨屋となんでも揃っているので一日中遊べますよ。
個人でやっている個性的なお店が多いですね」

港川外人住宅街の店舗はすべて平屋。ミリタリーハウジングとして栄えたブロックで、現在は各通りにアメリカの州名がつけられている。

港川外人住宅街の店舗はすべて平屋。ミリタリーハウジングとして栄えたブロックで、現在は各通りにアメリカの州名がつけられている。

さてやちむんに沖縄タコスを合わせる、そんな使い方は沖縄では一般的なのだろうか。

「やちむんにも、もちろんマッチすると思います。
やちむんが『沖縄の焼きもの』としかいえないように、
沖縄タコスにもお店ごとに個性があって、
どこかゆるい感じが似ていますね」

どちらもはっきりとした定義がないのならば、捉え方は幅広い。
その組み合わせは無限大かもしれない。

〈きときと果樹園〉田中友和さん
大好きだった観光農園を受け継ぎ、
20品種以上のぶどう狩りを実現

周南市の中心部から車で40分ほど走ったところに、
15の農家が集まってできた〈須金フルーツランド〉がある。
標高200メートルの盆地に果樹園が広がり、
50年ほど前から梨、ぶどうの産地として知られ、
毎年秋には、フルーツ狩りに訪れる多くの人で賑わう。

その入り口から3キロほど奥に進んだところに、
須金フルーツランドに所属する農園のひとつ〈きときと果樹園〉が見えてくる。
田中友和さん、和歌子さん夫妻が20種類ほどのぶどうを育てている果樹園だ。

ふたりとも、もともと果樹栽培はまったくの未経験。
先代から農園を承継するために、一家そろって須金に引っ越し、
2017年12月にきときと果樹園をオープンした。

「ずっと農業をやりたかったから承継を決意した」と話す友和さんだが、
その道のりは決して平坦ではなかった。
「辞めたいと思ったこともある」というが、やり遂げられたのはなぜなのだろうか。

須金の中でも奥まった場所にあるため果樹園の入り口を示す看板をつくった。必要なものはできる限り自分たちの手でつくっている。

須金の中でも奥まった場所にあるため果樹園の入り口を示す看板をつくった。必要なものはできる限り自分たちの手でつくっている。

山の中に広がる1.2ヘクタールのぶどう園

きときと果樹園のある須金は、山と川に囲まれ、昼夜の寒暖差が大きい地区。
果樹の栽培に適した環境で、ぶどうは日の光を多く浴びながら育てられる。

桜が咲く時期のきときと果樹園。1.2ヘクタールのぶどう園のすぐ後ろに山がある、のどかな土地だ。(写真提供:きときと果樹園)

桜が咲く時期のきときと果樹園。1.2ヘクタールのぶどう園のすぐ後ろに山がある、のどかな土地だ。(写真提供:きときと果樹園)

取材で訪れた1月は収穫期を終えたオフシーズン。
それでも、田中さん夫妻は忙しく働いていた。この日行っていたのは、ぶどうの木の剪定。
樹形を整えることは、作業の効率を高めるうえで欠かせない作業だそう。

慣れた手つきで枝を剪定していく友和さんと和歌子さん。自分の背よりも高い枝を切ることもある、なかなか大変な作業だ。

慣れた手つきで枝を剪定していく友和さんと和歌子さん。自分の背よりも高い枝を切ることもある、なかなか大変な作業だ。

ほかにも、古くなったぶどう棚の修理やぶどう狩りの時期に
お客さんを迎え入れるスペースの整備もこの時期の仕事だ。

一年中ほぼ休みなく働きながら、3人の子どもの子育ても行っている田中さん夫妻。
それでも、いまの生活は充実していて、移住にまったく後悔はないという。
その根底には、「ずっとやりたかった農業をできている」という田中さんの思いがあった。

県庁マンとして農家をサポートする日々

須金に移住する前、友和さんは福岡県庁に勤める農業系の技師だった。
大学では農学を専攻し、就職のタイミングで農家になることも考えていたが、
技師の採用試験に合格したためそちらに進んだ。
以降は、農道の整備やため池づくりなど農家をサポートする仕事を15年ほど続けてきた。

他県に単身赴任していた和歌子さんが山口に転勤になったのをきっかけに、
山口県の中央に位置していた小郡町(おごおりちょう。現在は山口市)に引っ越した。
その頃から、休日は和歌子さんや子どもと山口県内の観光農園によく出かけるようになる。

観光農園で目にしたのは、自分の手で果物をもいでおいしそうにほおばる子どもの表情や、
そんなお客さんを見てよろこぶ園主たちの姿。

早生のブラックビート。(写真提供:きときと果樹園)

早生のブラックビート。(写真提供:きときと果樹園)

「いいなあ、自分もやっぱり農業をやりたいなという気持ちが強くなっていきました。
特に、観光農園はお客さんと直接話せることが魅力的でしたね」

そう思っていた友和さんに、ある日大きな転機が訪れた。

剪定した枝は一輪車に乗せて運んでいる。枝の向きを揃えているところに和歌子さんの丁寧な姿勢がうかがえる。

剪定した枝は一輪車に乗せて運んでいる。枝の向きを揃えているところに和歌子さんの丁寧な姿勢がうかがえる。

ふたりの好きなことを
移住で、かたちに。
丘の上の一軒家レストラン
〈Garden Restaurant Fathers〉

内閣府が昨年5〜6月にかけて実施した
「新型コロナウイルス感染症の影響下における
生活意識・行動 の変化に関する調査」によると、
首都圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏居住者のうち、
これまでに比べて15.0%ほど地方移住への
関心が高まったという結果が出ているという。
この先何を大切にして生きていくかという指標をある程度決めたなら、
住む場所、働くフィールドは環境によって柔軟に変化する、
そんな時代が到来している。

2018年、島根県浜田市にレストラン
〈Fathers my first hero〉をオープンし、昨秋にはナチュラルワイン専門店を新設した
岡本皓資(こうすけ)さん、誉至子(よしこ)さん夫妻も、
そんなふうに人生を歩んでいるふたりだ。
木の茂る丘を開墾した、まるで隠れ家のような佇まいの一軒家レストランは、
コロナ禍にあっても、地元の人たちにとっては非日常の体験ができる場所と評判だ。

丘の上にある雑木林を紹介され、ピンときたという皓資さん。すでにあった空き家を解体するところから工事は始まり、幹線道路から丘の上につながる坂道もつくった。

丘の上にある雑木林を紹介され、ピンときたという皓資さん。すでにあった空き家を解体するところから工事は始まり、幹線道路から丘の上につながる坂道もつくった。

心地の良い空間を目指して

浜田で不動産業を営む義父の紹介で、
まったく手のつけられていなかった雑木林のような場所を見つけた皓資さんは、
すぐに森や自然の中にポツンとある一軒家レストランのイメージが沸いたという。

「モダンでクリーン、清潔感のある場所にしたかったんです」

開放的な大きな窓から庭を楽しむというコンセプトを据え、
北欧など海外の若いシェフが働いているようなレストランを参考に資料を集めた。
心地よい空間の指標は、自分のポリシーでもある
「目障りなものは置かない」ということ。
デザイン事務所に勤務していた皓資さんは、店のイメージを自分で考えた。

2階分の高さを吹き抜ける天井部分も含めて
無垢材を使用した温かみのある空間だが、
特注の家具とコンクリートの床は硬質なものを選んでスタイリッシュに。
壁にかかったポップなアートや観葉植物のほか
視界に入るものは、庭の眺望以外は必要最低限。
シンプルな空間の中にゆとりが生まれ、
窓の外から差し込む太陽の光の移ろい、
風のゆらめき、星の瞬きなどが彩りを添える。

皓資さん自ら設計案を出し、建築家や大工である義弟と一緒につくった空間。写真は、皓資さんのこだわりをかたちにした、浜田市内を見下ろす開放的な大きな窓や特注の大きなモルタル材のテーブル。庭はまだ発展途上にあり、少しずつ手を入れて育てていく予定。

皓資さん自ら設計案を出し、建築家や大工である義弟と一緒につくった空間。写真は、皓資さんのこだわりをかたちにした、浜田市内を見下ろす開放的な大きな窓や特注の大きなモルタル材のテーブル。庭はまだ発展途上にあり、少しずつ手を入れて育てていく予定。

昼はジビエを使ったハンバーガー(写真は猪のハンバーガー)、夜はコース料理を提供。いずれも併設のワインショップで選ぶ自然派ワインとのマリアージュが楽しい。魚や野菜はおもに地元浜田から旬のものを仕入れるようにしており、バーガーのバンズはお隣の江津市にある、国産小麦、天然酵母を使用した無添加パンのベーカリー〈紬麦〉のものを使用。肉は産地にこだわらず、味やルートに信頼のおけるものを選んでいる。

昼はジビエを使ったハンバーガー(写真は猪のハンバーガー)、夜はコース料理を提供。いずれも併設のワインショップで選ぶ自然派ワインとのマリアージュが楽しい。魚や野菜はおもに地元浜田から旬のものを仕入れるようにしており、バーガーのバンズはお隣の江津市にある、国産小麦、天然酵母を使用した無添加パンのベーカリー〈紬麦〉のものを使用。肉は産地にこだわらず、味やルートに信頼のおけるものを選んでいる。

お魚天国、島根県浜田市で
朝どれノドグロを食べ尽くせ!

高級魚で知られるノドグロ。
喉の奥が黒いことから、主に日本海沿岸地域でノドグロと言われているが、
正式名称はアカムツである。
「日本海の赤い宝石」と言われ、食通の間で好まれてきた白身魚だが、
全国的に知られるようになったのは2014年のこと。
その理由は、テニスの全米オープンで準優勝した錦織圭選手が帰国後に
「ノドグロが食べたい」と発言したからだ。
以来、価格は高騰。故郷・島根の味を懐かしんだ錦織選手の素直なひと言が、
ノドグロを高値のつくブランド魚へとのし上げた。

それから6年。依然として高級魚としての人気は保ったままだ。
ノドグロは、舌の上でとろけるような豊富な脂が特徴であるとともに、酸化しやすく、
鮮度が勝負の魚である。
ならば、新鮮であればあるほど魚本来の味わいが楽しめるに違いない。
全国屈指のノドグロの水揚げ量を誇る、島根県の浜田港を目指した。

平成17年に5市町村が合併してできた新しい浜田市。高台にある浜田城跡では、リアス式海岸の風光明媚な景色が見られる。

平成17年に5市町村が合併してできた新しい浜田市。高台にある浜田城跡では、リアス式海岸の風光明媚な景色が見られる。

浜田港のある浜田市へは、萩・石見空港から車で約1時間。
公共交通機関を使うならば、バスで空港最寄りのJR益田駅まで出て、
そこからJR浜田駅まで35分ほどの距離にある。
平成17年に5市町村が合併したため、市の面積は約69平方キロと
東京23区よりも広く、地形は山から海までとバラエティに富む。
今回、日本海に面した浜田港周辺と市街地のあたりを訪れ、
その日に水揚げされたばかりのノドグロを味わった。

浜田に着いたら、なにはなくともまずはノドグロ!

はまだお魚市場 商業棟2階にある〈めし処 ぐっさん〉は、
海鮮目当てに全国から浜田を訪れる人たちがこぞって目指す、
港のランドマークのような店である。

ノドグロや旬の魚がたっぷりとのった丼を目指し、
週末は朝から行列ができるほどだ。
まずは名物「のどぐろ炙り丼」を食べてみる。
ノドグロの身を3枚おろしにしたものを
下のご飯が見えなくなるくらいのせてから炙った、産地ならではの贅沢な丼だ。

さすが白身のトロと呼ばれるだけあり、
ノリにのった脂が白身の表面で艶やかに光っている。
口の中に入れた瞬間に舌の上でほろり崩れていくやわらかな身は、
ご飯とともにすいすいと口の中に収まっていく。
残ったノドグロもご飯もあとわずか、となったところで温めただしをかけ、
わさびを利かせて食べるのがぐっさん流のノドグロの食べ方だ。
うまい、もう一杯! とおかわりしたくなる、余韻の強さ。
それが食べる人を惹きつけてやまないノドグロ丼の魅力なのである。

浜田の弥栄米を使用。ノドグロの脂がご飯に移り、香ばしさを醸し出している。

浜田の弥栄米を使用。ノドグロの脂がご飯に移り、香ばしさを醸し出している。「ノドグロ丼」1850円(税込)

今回丼をつくるのに捌いたノドグロは、一匹2500円の立派なもの。〈めし処ぐっさん〉は、ぐっさんこと代表の山口隆さんが、港や市場で働く人がひと仕事終えた後に立ち寄れる店を、と2014年にオープンした。

今回丼をつくるのに捌いたノドグロは、一匹2500円の立派なもの。〈めし処ぐっさん〉は、ぐっさんこと代表の山口隆さんが、港や市場で働く人がひと仕事終えた後に立ち寄れる店を、と2014年にオープンした。

information

map

めし処 ぐっさん

住所:島根県浜田市原井町3050-46 はまだお魚市場 商業棟2階

TEL:070-5301-3893

営業時間:10:00~15:00

定休日:火曜・水曜

Web:めし処 ぐっさんホームページ

〈TARO〉山中健生さん
イチゴはもっと、おいしくなれる!
10年越しに掴んだ手応え

山口県の最東部、広島県との県境にある岩国市。
市内でも瀬戸内海に面した由宇町(ゆうちょう)でいま注目を集めているイチゴ農園がある。
農園での直販も、オンラインでの販売も、いつも即完売。
山中健生さん・歩さん夫婦が営む〈TARO〉だ。

「イチゴ本来のおいしさをいかに引き出すか」。
それだけを追求して栽培に取り組んできた山中夫妻の10年を聞いた。

市場に卸すより、おいしく食べてほしいから

TAROでは、4つのビニールハウスでイチゴを育てている。
中を見せてもらうと、イチゴの実が赤く色づき、ミツバチが飛んでいた。
取材を行った1月中旬は、収穫のシーズン。
この時期は農園での直販や発送があるため、毎朝3時に起床。
収穫と検品をしているうちに、あっという間に直販を始める11時になっているという。
ハードな日々が続くが、直販を行う理由はイチゴの味へのこだわりにある。

TAROで栽培している品種は「さちのか」。ビタミンCが多く含まれているのが特徴。TAROでは、先まで赤くなってから収穫している。

TAROで栽培している品種は「さちのか」。ビタミンCが多く含まれているのが特徴。TAROでは、先まで赤くなってから収穫している。

「市場に卸す場合、お客さんが手に取るまでの時間を逆算して、
一番熟した状態よりも早く収穫する必要があるんです。
うちはハウスの横にある販売所で売っているから、一番状態のいいイチゴを、
その日の朝収穫して、そのまま売ることができます。
これが、私たちのイチゴを一番おいしく食べる方法だと思っているので」

おいしいイチゴの噂は、遠くまで伝わる。
一度食べた人の多くはリピーターになり、遠方から買いにくる人もいる。
今でこそイチゴの販売について自信とこだわりを持って話す山中さんだが、
農家になる前の、会社員をやっていた頃は、劣等感を覚えることもあったという。

はたして自分は、仕事に没頭できているか

山中さんは茨城県つくば市の会社で働くシステムエンジニアだった。
25歳のとき、大学院で植物病理学を研究していた、のちの妻となる歩さんと出会う。
農業について楽しそうに語り、「いずれ自分で農業をやりたい」と話す歩さんに、
大きく心を動かされたという。

会社員をやっていた頃には、自分がのびのびと働ける場所を求めて何度も転職した。

会社員をやっていた頃には、自分がのびのびと働ける場所を求めて何度も転職した。

その理由は、組織で働くことから感じる窮屈さだった。

「会社の先輩たちを見ると、エンジニアの仕事を心底楽しそうにやっている。
エンジニアに強い思い入れがなかった自分には追いつけないと思ったし、
『一流にはなれないだろう』と漠然と思ってもいました。
寝ても覚めても仕事に没頭できる人には勝てませんからね。
でも妻と出会って、農業だったら育てる作物も育て方も自分の思ったように決められる。
責任は重たいけれど、いつか没頭できるようになるのでは、と考えました」

組織という枠がないからこそ、知らないうちに自分に課していた枠を超えて、
可能性を広げられるのではないか。そんな期待を農業にかけたのだった。

太宰府天満宮の老舗〈かさの家〉から 梅の季節にぴったりの “令和”スイーツが登場!

万葉集にも詠まれた太宰府

福岡県太宰府市にある、太宰府天満宮。
天神さまとして菅原道真公をお祀りする太宰府天満宮は、
平安時代からこの地を守り続けています。

「飛梅」が有名な太宰府天満宮は今まさに梅の季節に。

「飛梅」が有名な太宰府天満宮は今まさに梅の季節に。

「令和」への改元で一躍注目を浴びた太宰府。
太宰府天満宮の参道には、多くのお茶処やお土産店などが立ち並びます。

梅ヶ枝餅が人気の〈かさの家〉。

梅ヶ枝餅が人気の〈かさの家〉。

菅原道真公ゆかりの太宰府名物「梅ヶ枝餅」。
大正11年創業の〈かさの家〉は、旅人の宿泊と食事を提供する
旅籠(はたご)から始まり、現在は梅ヶ枝餅の製造販売を主に、
参道に店を構えています。

ひとつ一つ手作業で焼かれている自慢の梅ヶ枝餅。

ひとつひとつ手作業で焼かれている自慢の梅ヶ枝餅。

例年であれば受験シーズンのこの季節、
多くの参拝客で賑わう天満宮ですが、
コロナ禍の影響を受けてめっきり人足が減ってしまったといいます。

そんな中、この梅ヶ枝餅の名店〈かさの家〉が新しくカフェをオープン!

昨年12月25日、もともとあった雑貨店を改装し、
てぬぐいを扱う〈てのごい家〉とその奥に〈cafe kasanoya〉を
オープンしたということで、さっそく伺いました。

〈かさの家〉の姉妹店〈てのごい家〉と〈cafe kasanoya〉。

〈かさの家〉の姉妹店〈てのごい家〉と〈cafe kasanoya〉。

老舗でありながら革新的。
湯沢の〈ヤマモ味噌醤油醸造元〉が
カフェで追究する新しい発酵の世界

秋田県の最南に位置する湯沢市。
山形県と宮城県に接し、その県境は国内でも有数の地熱地帯です。
湯沢市の大地をつくりあげたマグマは、いまも「見えない火山」として活動を続け、
観光や産業に生かされています。

湯沢市には、「地熱」という自然エネルギーの恩恵を受けながら、
アツく、力強く、たくましく生きる「自熱」を持った地元の人々がいる――。
新しいことがモクモク起きているこのまちの、新しいワクワクを紹介する連載、
第4回目は、湯沢岩崎地区で慶應3(1867)年から続く
〈ヤマモ味噌醤油醸造元〉の7代目、髙橋泰さんを紹介します。

進化する伝統産業

雪深い湯沢市岩崎地区に、江戸末期より続く〈ヤマモ味噌醤油醸造元〉があります。

水資源豊かな土地で髙橋茂助が創業して以来150余年。
伝統を守りながらも先進的な活動を次々と行い注目されているのが、
7代目の髙橋泰さんです。

「お客様は変わらない味を求めますが、変わらないと産業は終わってしまう。
進化しなくてはいけない」と新たな発酵の世界を追究しています。

関東の大学に進学し、2007年に家業を継いだ7代目の髙橋泰さん。従来の商品に加え、新しいパッケージのデザインを自ら手がけるなど、少しずつ自分のビジョンをかたちにしてきました。以前コロカルで取材した記事はこちら。

関東の大学に進学し、2007年に家業を継いだ7代目の髙橋泰さん。従来の商品に加え、新しいパッケージのデザインを自ら手がけるなど、少しずつ自分のビジョンをかたちにしてきました。以前コロカルで取材した記事はこちら

地元で愛され続ける定番商品をつくりながら、
「世界の食文化と和の調味料が融合し、進化していくこと」を理念に、
2012年より味噌醤油製品の海外輸出を開始。
最初は蔵の軒先に小さなショップをつくり、やがて回遊式庭園を整備、
〈YAMAMO GARDEN CAFE〉とアートギャラリーをつくり、
地域の活性化にもつながるインバウンドツアーも行うようになりました。

蔵に併設する〈YAMAMO GARDEN CAFE〉。蔵元が存続した背景やその世界観を伝えたいという思いからリノベーションし、自社の味噌醤油を使用したジェラートの提供から営業がスタートしました。

蔵に併設する〈YAMAMO GARDEN CAFE〉。蔵元が存続した背景やその世界観を伝えたいという思いからリノベーションし、自社の味噌醤油を使用したジェラートの提供から営業がスタートしました。

カフェからは美しい庭園が臨めます。(写真提供:ヤマモ味噌醤油醸造元)

カフェからは美しい庭園が臨めます。(写真提供:ヤマモ味噌醤油醸造元)

泰さんがリスペクトする、町長も務めた本家髙橋七之助や、4代目にまつわる作品を展示するギャラリー。アート作品として時代を超え100年前のメッセージを伝えること、地域の人に美意識をもってもらうことも伝統産業の役割と考えています。

泰さんがリスペクトする、町長も務めた本家髙橋七之助や、4代目にまつわる作品を展示するギャラリー。アート作品として時代を超え100年前のメッセージを伝えること、地域の人に美意識をもってもらうことも伝統産業の役割と考えています。

蔵独自の特殊酵母を発見!

泰さんがデザインした商品の一部。中央は、火入れをしていない、肉をやわらかくするなど酵素の効能がある〈KIJOYU〉(864円・税込)。

泰さんがデザインした商品の一部。中央は、火入れをしていない、肉をやわらかくするなど酵素の効能がある〈KIJOYU〉(864円・税込)。

味を守っていくというスタンスを守りながらも、泰さんは新しいことに挑戦。
試験醸造を重ね、さまざまな研究を続けるなかで、自社蔵から特殊な酵母を発見します。

酵母を培養する実験室「cultivator」は、カフェと蔵をつなぐスペースにあり、ガラス越しに見学可能です。

酵母を培養する実験室「cultivator」は、カフェと蔵をつなぐスペースにあり、ガラス越しに見学可能です。

発見した酵母は、味噌醤油の仕込みのみならず、
肉や魚の肉質改善や、ワインの醸造もできる特性を持ったもの。

さまざまな料理に応用できる菌を発見する確率は、
新しい惑星を見つけるのに等しいほどの天文学的な数字であること、
発見した菌が魚介系の旨みをつくるコハク酸を持つことから、
惑星と鉱物(琥珀:amber)の名前を掛け合わせ
〈Viamver(ヴィアンヴァー)〉と命名しました。

「お酒の酵母は塩分があると死滅するため料理に使うことができないですし、
反対に塩分を好む酵母を塩分のない状態にしてしまうと死滅してしまいます。
ヴィアンヴァーは塩分があってもなくても働くので、
お酒も料理もつくることができる、ほかに類を見ない酵母なんです」

東京ミッドタウンで開催中 〈とらや市 鉢〉 「鉢」のある暮らしを知る展覧会

今も昔も生活の中に「鉢」

5世紀にもわたり和菓子屋を営み、現在も古びることなく、
ますますその魅力を増しつつある、和菓子の老舗〈とらや〉。

若者からお年寄りまで、世代を超えて愛され続ける背景には、
その上品な味わいはもちろん、ブランド力、品格、美意識と、
歴史の中で培われてきた揺るぎないものがあります。

現在、そんなとらやが不定期で行なっている、
食にまつわる実用的な道具の展示・販売会〈とらや市〉が、
〈とらや 赤坂店〉と〈東京ミッドタウン店ギャラリー〉で開催されています。
赤坂店は3月9日(火)まで、東京ミッドタウン店ギャラリーは3月26日(金)まで。

もともと東京ミッドタウン店ギャラリーで「ふきんとてぬぐい」「弁当箱」など、
食にまつわる実用的な道具を展示・販売していた本企画。

第9回目となる今回のテーマは、「鉢」。
お皿より深さがあり、お碗よりも浅い器だと、それとなく認識されている鉢。
そんな鉢の使われ方の変遷や、日本各地にある伝統的な産地でつくられた鉢など、
とらやの奥ゆかしい視点で編成された、三部構成の展示となっています。

地元で大ヒット!
知られざる「わたしのまちで
愛される調味料」


今月のテーマ 「わたしのまちで愛される調味料」

料理の味の決め手になる調味料。
全国的に有名なものも多いですが
地元企業がつくり、地元で大人気の知られざる商品も
全国各地に存在しています。

今回は、まちの人たちに愛される必需品的な調味料を
〈地域おこし協力隊〉のみなさんに紹介してもらいました。

名産品を使ったもの、伝統的につくられ食べられているものなど、
さまざまな調味料がラインナップ。
気になるものがあればお取り寄せしてみてください。

【岩手県奥州市】
一度食べたら病みつきに! ネギ農家さんがつくるネギドレッシング

奥州市江刺のネギ農家高橋沙織さんがつくる
〈ネギ屋のドレッシング〉。

ネギ農家の高橋沙織さん。

ネギ農家の高橋沙織さん。

個人で製造しているため、
できる時に、できる量だけ、自分のペースでつくられているそうです。
リピーターからの口コミで広がり、
SNSで販売告知をするとすぐに完売してしまうほどの大人気商品なんです。

ネギ畑の様子。

ネギ畑の様子。

息子さんも時々お手伝いをしてくれるそうです。

息子さんも時々お手伝いをしてくれるそうです。

〈ネギ屋のドレッシング〉は、
ネギだけでなくにんじんも入っているので鮮やかなオレンジ色。
ネギ特有の辛みや匂いは感じず、
本来の甘みが凝縮されている濃厚なドレッシング。

ベースのレシピはあるけれど季節によって
異なるネギの甘みや水分量に合わせて、
高橋さんの舌で味のバランスを調整しています。

販売先である古道具や雑貨、野菜などを販売する
〈YOLISUL〉のオーナーおふたりも、
あまりのおいしさに1回にボトル半量を
サラダにかけてしまうというのも納得。
材料に動物性のものは一切使用していないので、
ビーガンの方にもおすすめです。

かわいいデザインのパッケージ。

かわいいデザインのパッケージ。

ネギ生産者である高橋さんが、
このドレッシングを販売するきっかけになったのは
岩手県奥州市江刺にあるヨガスタジオ
〈ヨガスペースコパン〉で開催されたマルシェ出店だったそうです。

それ以来、ネギを生産するだけではなく、
自分が育てた野菜そのもののおいしさを引きだす商品を開発し続けていて、
その商品をいろいろなかたちでお客さんに届けています。

マルシェの様子。

マルシェの様子。

自慢のネギはもちろん……。

自慢のネギはもちろん……。

さまざまな野菜を販売!

さまざまな野菜を販売!

また、〈ネギ屋のドレッシング〉だけではなく、
ビーガンスイーツづくりもされている高橋さんは
「つくることが好きなんです」と話してくれました。

イベント限定のスイーツやピクルスなども販売。

イベント限定のスイーツやピクルスなども販売。

キャロットケーキにはドライいちじくも入っています。

キャロットケーキにはドライいちじくも入っています。

購入方法は市内のお店で数量限定、不定期で販売。
ハンバーガー屋〈GROW〉には
ネギ屋さんオリジナルソースを使用したメニューがあるので、
気になる方は、お試しあれ!

information

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YOLISUL FUCHI″

住所:岩手県奥州市江刺川原町3-9

TEL:0197-34-0388

営業時間:11:00〜16:00

Instagram:@yolisul.fuchi

information

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GROW

住所:岩手県奥州市江刺六日町1-1

TEL:0197-47-6207

営業時間:11:00〜14:30(14:00L.O)、17:30〜22:00(21:00L.O)

日・祝日 11:00〜14:30(14:00L.O)

定休日:火曜

※ハンバーガー完売次第閉店。

Web:https://grow-funburger.com/

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小川ちひろ おがわ・ちひろ

東京都品川区出身。大学で移民を学び、言語や異文化に興味を抱く。オーストラリア留学、台湾ワーキングホリデーと海外生活を経験。着任前は都内ギャラリーカフェに勤務。2018年5月岩手県奥州市地域おこし協力隊着任。今年度は台湾向けに東北のリアルライフスタイルやカルチャーシーンを伝えるウェブメディア立ち上げを目指し、自身も旅するように東北でしか味わえない経験を堪能中。

東京下町・酎ハイ街道のれんめぐり
〈十一屋〉かじかむ心身が
ほどけるような、
マスターの気遣いとやさしい味わい

酎ハイ街道。
その名がつけられているのは、
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅と京成線八広駅を結ぶ、鐘ヶ淵通りを中心に広がる一帯。
そこにはなぜか酎ハイの名店が揃い、酎ハイを愛する人々が集まってきます。
さあ、酎ハイの聖地へ、いざ。

●東京下町でいただく今宵の酎ハイは……
1杯で2度おいしい! 老舗大衆酒場の焼酎ハイボール

今回紹介するのは東京・墨田区の〈十一屋〉。
下町の風情が残る、昭和の思い出が残る、
というよりも、歴史の証人や文化財? とも感じる建物。
活気あふれるまちなかではなく、静かな住宅街の夜。
ほのかな明かりが中から漏れている風景だけで、
ちょっと幻想的な物語の登場人物になったよう。

古さとポップさが同居した不思議な外観。路地にほのかな明かりが漏れる姿はちょっと幻想的。

古さとポップさが同居した不思議な外観。路地にほのかな明かりが漏れる姿はちょっと幻想的。

大衆酒場や酎ハイという言葉が、ぱっと頭には浮かんでこないたたずまいですが、
中に入れば、もちろんそこは、私たちが愛する酒場の世界。
ただし、酒と肴を楽しんでいるうちに、
あれ? もしかしたらやはりなにかの物語の中にいるのかも……
なんていう心地よい迷宮にはまりこんでいきそうです。

映画のロケに使われそうな内観。古い建物ながら、その魅力を損なわないリフォームもありきれいに整っています。のれんの向こうに棟続きのお好み焼き・もんじゃ屋があります。

映画のロケに使われそうな内観。古い建物ながら、その魅力を損なわないリフォームもありきれいに整っています。のれんの向こうに棟続きのお好み焼き・もんじゃ屋があります。

バラバラに見えて不思議な統一感。メニュー札もなんだか作品のよう。

バラバラに見えて不思議な統一感。メニュー札もなんだか作品のよう。

まずは最初の一杯といきましょう。
もちろん酎ハイからですが、こちらの楽しみは、いわゆる「味変」。
通常の酎ハイと、あるものを加えるバージョンがあります。
まずは通常の酎ハイ〈焼酎ハイボール〉から。
コクのあるまろやかさで、飲んだ時に、冷涼感と飲みごたえのバランスがいい。
エキスはおそらくオーソドックスな梅系なのかと思うのですが、
カウンターに立つ3代目のマスターに聞けば、「それが、先代しか知らないんですよ」
と笑顔を浮かべながらの回答。

すっとしたたたずまいの〈焼酎ハイボール〉(310円)。レモンは少量ながら皮の苦みが心地よいアクセントに。

すっとしたたたずまいの〈焼酎ハイボール〉(310円)。レモンは少量ながら皮の苦みが心地よいアクセントに。

自慢の酎ハイはいわば変わらぬ伝統の象徴。
昔からこの店を愛してくださる常連客への贈り物であり、
はじめましてのお客様にも、この店が長く続いている理由を、
味わっていただくものでもあるのでしょうか。

もうひとつの酎ハイも、愛されてきた歴史の象徴。
各テーブルにひとつずつ置いてある白い粉に注目。
これを酎ハイに振り入れると……シャープな酸味で一気にリフレッシュ。
最後まで酸味が続き、酎ハイの味も締まる。
その日の疲れがすーっと抜けていくような感覚に。
実はこの粉は「クエン酸」。
疲労回復に良いと言われているクエン酸を、
酎ハイに入れるというアイデアも先代のもの。

クエン酸が始まったきっかけは先代の「お客様の健康のため」という気持ちから。酸味が最後まで続き、飲み味はさっぱり。

クエン酸が始まったきっかけは先代の「お客様の健康のため」という気持ちから。酸味が最後まで続き、飲み味はさっぱり。

さて、酎ハイを味わいながらメニューへと目を移すと、
居酒屋の定番にとどまらず、本格的な和洋中に加えてさらに家庭料理、
独身男子のアイデア料理かと思うもの、そして高級料理店のまかないというような、
とてもいい意味でつかみどころがないラインアップがずらり。
ならばそれにのっかり、こちらも好奇心の赴くままに、
〈刺盛り〉と〈カレー味マカロニサラダ〉という統一感のない注文。
でもこれを酎ハイ(まずはクエン酸なしバージョンで)が、
見事にまるっと取り持ってくれるのだから不思議です。

鎌倉に3店舗を展開。人気麻婆豆腐店
〈かかん〉の小嶋章太さんが追求する、
これからの飲食店のかたちとは?

鎌倉から考えるローカルの未来

長い歴史と独自の文化を持ち、豊かな自然にも恵まれた日本を代表する観光地・鎌倉。

年間2000万人を超える観光客から、鎌倉生まれ鎌倉育ちの地元民、
そして、この土地や人の魅力に惹かれ、移り住んできた人たちが
交差するこのまちにじっくり目を向けてみると、
ほかのどこにもないユニークなコミュニティや暮らしのカタチが見えてくる。

東京と鎌倉を行き来しながら働き、暮らす人、
移動販売からスタートし、自らのお店を構えるに至った飲食店のオーナー、
都市生活から田舎暮らしへの中継地点として、この地に居を移す人etc……。

その暮らし方、働き方は千差万別でも、彼らに共通するのは、
いまある暮らしや仕事をより豊かなものにするために、
あるいは、持続可能なライフスタイルやコミュニティを実現するために、
自分たちなりの模索を続ける、貪欲でありマイペースな姿勢だ。

そんな鎌倉の人たちのしなやかなライフスタイル、ワークスタイルにフォーカスし、
これからの地域との関わり方を考えるためのヒントを探していく。

鶴岡八幡宮から海へと続く鎌倉の目抜き通り「若宮大路」。この通り沿い、古都と海の中間地点に、〈みやげ屋かかん〉が先日オープンした。

鶴岡八幡宮から海へと続く鎌倉の目抜き通り「若宮大路」。この通り沿い、古都と海の中間地点に、〈みやげ屋かかん〉が先日オープンした。

多くの人を惹きつける鎌倉発の麻婆豆腐

「鎌倉においしい麻婆豆腐のお店があるんでしょ?」
ここ1~2年の間に、東京に暮らす知人などからこんな質問をされる機会が増えた。
なかには、山椒が適度に効いた深みのある味わいの虜となり、
すでに何度も通っているという人も。

地元住民から観光客までを惹きつけてやまない麻婆豆腐を提供しているのは、
2016年に鎌倉・梶原で開業し、現在は市内に3店舗を構える〈かかん〉だ。
かかんの麻婆豆腐が生まれたのは、梶原店のオーナー・小嶋章太さんが、
旧知の仲だったシェフの小出幸生さんとともに、
現在の〈かかん鎌倉本店〉がある場所で営んでいたカフェバー〈カジェヘロ〉。
このお店で常連客たちに愛されていた名物メニューが、麻婆豆腐だったのだ。

適度な辛さと花山椒による痺れ、ひき肉の旨みが絶妙なハーモニーを奏でる〈かかん〉の「麻婆豆腐定食 」(1100円・税込)。一度食べたら癖になるその味わいが、鎌倉のローカルから旅行者までを惹きつけている。

適度な辛さと花山椒による痺れ、ひき肉の旨みが絶妙なハーモニーを奏でる〈かかん〉の「麻婆豆腐定食 」(1100円・税込)。一度食べたら癖になるその味わいが、鎌倉のローカルから旅行者までを惹きつけている。

各地でのイベント出店や数々のメディア露出などによって、
近年人気が全国区となりつつあったかかんの勢いは、
多くの飲食店に打撃を与えたコロナ禍においてもとどまることはなく、
先日、テイクアウト専門の新業態〈みやげ屋かかん〉を由比ヶ浜にオープンした。

小嶋さんのこだわりや美意識、ホスピタリティが凝縮したカジェヘロ、
地域の住民が気軽に立ち寄れる食堂〈かかん梶原店〉、
かかんブランドを全国に広める拠点となった鎌倉本店や各地でのイベント出店、
そして、高まるテイクアウト需要に応える新業態であり、
EC販売の拠点ともなるみやげ屋かかんーー。

常に自らが自由でいられるための選択肢を模索しながら、
個人の表現と店舗の経営の両立を図って進化してきたかかんは、
アフターコロナ時代における飲食店のあり方を体現しているように思える。
コロナ禍においても果敢なチャレンジを続ける小嶋さんに話を聞きに、
オープンしたばかりの新店舗を訪ねた。

農作物のロス軽減に! 〈ソノリク農作物劇場〉第1弾 オクラ100%の〈御来楽〉がデビュー!

「新鮮で、きれいなものが最も良い」?

佐賀県鳥栖市に本社を置く〈株式会社福岡ソノリク〉。
農作物の運送業や倉庫業を手掛ける同社は、
西日本を拠点に農作物の生産から保管、
輸送までを一手に引き受ける物流会社です。

その福岡ソノリクが、新たな取り組みとして
〈ソノリク農作物劇場〉をスタートさせました!

福岡ソノリクの本社。

福岡ソノリクの本社。

〈ソノリク農作物劇場〉とは? 

福岡ソノリクが長年培ってきた農作物の保管技術や
生産者とのネットワークを生かして、
新しい農作物の魅力を引き出そうというプロジェクト。
スーパーなどに並ぶ農作物は、豊作であったり
サイズや形が規格外であるという理由から、
生産された農作物全てを出荷できるわけではなく、
それらをどうやって活用するかは常に課題なのだといいます。

福岡ソノリク本社にある専用倉庫。徹底した品質管理のもと農作物が保管されています。

福岡ソノリク本社にある専用倉庫。徹底した品質管理のもと農作物が保管されています。

フォークリフトを自在に操り荷物を運んでいきます。

フォークリフトを自在に操り荷物を運んでいきます。

「売る人も買う人も、農作物は『新鮮で、きれいなものが最も良い』
という常識に縛られているのではないか?」
プロジェクトリーダーの園田裕輔さんは、
農作物の保存方法や加工方法を工夫することで廃棄を減らし、
次なる“農作物の活躍の場”をつくりたいと考えました。

農作物の多くは収穫時期が決まっており、豊作時には供給過多で価格が下り、不作時には価格が高騰。天候に左右されるため予測が難しく、豊作時には育ちすぎた農作物を廃棄することも。

農作物の多くは収穫時期が決まっており、豊作時には供給過多で価格が下り、不作時には価格が高騰。天候に左右されるため予測が難しく、豊作時には育ちすぎた農作物を廃棄することも。

そしてその「農作物劇場」の舞台に立つ第1号は……
鮮やかな緑とネバネバが特徴の「オクラ」です!

2020年、新型コロナウイルス発生の影響により、
タイの契約農家で生産するオクラの輸入が制限され
大量のオクラが行き先を失ってしまいました。
品質のよい農作物が流通に乗らない状況を
日頃から目の当たりにしていた園田さんは、
これを契機にオクラを利用した新しい製品の開発に乗り出しました。

タイにある契約農家の従業員のみなさん。オクラは非常に足が早いため長期保存が難しく、通常は収穫後すぐに日本に空輸されるのだそう。

タイにある契約農家の従業員のみなさん。オクラは非常に足が早いため長期保存が難しく、通常は収穫後すぐに日本に空輸されるのだそう。

管理が行き届いた農場で収穫されたオクラ。国産のオクラは主に夏場に収穫され、秋から春のシーズンに海外で栽培することで日本では年間を通して手に入るように。

管理が行き届いた農場で収穫されたオクラ。国産のオクラは主に夏場に収穫され、秋から春のシーズンに海外で栽培することで日本では年間を通して手に入るように。

さまざまな理由で出荷できずにいる農作物を生かすために。
福岡ソノリクはパートナー企業と連携して、新しい「オクラ」の魅力を届けています。