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posted:2021.2.5 from:東京都港区 genre:食・グルメ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
5世紀にもわたり和菓子屋を営み、現在も古びることなく、
ますますその魅力を増しつつある、和菓子の老舗〈とらや〉。
若者からお年寄りまで、世代を超えて愛され続ける背景には、
その上品な味わいはもちろん、ブランド力、品格、美意識と、
歴史の中で培われてきた揺るぎないものがあります。
現在、そんなとらやが不定期で行なっている、
食にまつわる実用的な道具の展示・販売会〈とらや市〉が、
〈とらや 赤坂店〉と〈東京ミッドタウン店ギャラリー〉で開催されています。
赤坂店は3月9日(火)まで、東京ミッドタウン店ギャラリーは3月26日(金)まで。
もともと東京ミッドタウン店ギャラリーで「ふきんとてぬぐい」「弁当箱」など、
食にまつわる実用的な道具を展示・販売していた本企画。
第9回目となる今回のテーマは、「鉢」。
お皿より深さがあり、お碗よりも浅い器だと、それとなく認識されている鉢。
そんな鉢の使われ方の変遷や、日本各地にある伝統的な産地でつくられた鉢など、
とらやの奥ゆかしい視点で編成された、三部構成の展示となっています。
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「今も昔も、いつもそばに鉢」と題したパートでは、
虎屋文庫の所蔵する錦絵(にしきえ)や、雑誌『暮しの手帖』の誌面から、
縄文時代から現代にかけての鉢の使われ方を写真で紹介。
「いろいろな鉢」パートでは、福岡県の小石原、滋賀県の信楽、
熊本県の高田(たかた)、長崎県の波佐見、沖縄県の読谷村と
全国5か所の由緒ある焼き物の産地から10点の鉢に注目。
それぞれの産地特有の色や形を知ることができます。
最後の「鉢のある食卓」のパートは、素朴な家庭料理と鉢の関係を見つめる展示。
同じ鉢に異なる料理をよそったら、異なる鉢に同じ料理をよそうと
食卓の雰囲気はどのように変化する?
そんな視点で鉢のさまざまな使い方が展示されています。
こちらではとらやがセレクトした鉢の販売も行われるとのこと。
また、会場では展示されている陶器と磁器の鉢11種類を、
山椒(さんしょう)すりこぎや棕櫚(しゅろ)たわしなど、
鉢と合わせて使える商品とともに販売。
「とらやは、あの産地のどのような鉢をセレクトするのだろう?」
という純粋なワクワクが込み上げてくる本展。
展示を一望することで、鉢とのつき合い方がさらに深まりそうです。
お気に入りの一点も、この機会にぜひ見つけてみて。
information
とらや市 鉢
とらや 東京ミッドタウン店
会期:開催中~2021年3月26日(金)
営業時間:休日・営業時間は東京ミッドタウンに準じます。
住所:東京都港区赤坂9-7-4 D-B117 東京ミッドタウン ガレリア地下1階
TEL:03-5413-3541
とらや 赤坂店
会期:開催中~2021年3月9日(火)
営業時間:平日9:00~18:00 土日祝9:30~18:00
住所:東京都港区赤坂4-9-22 とらや 赤坂店内 2階
TEL:03-3408-2331
※縮小版の展示・販売を行ないます。
企画協力:暮しの手帖社、小石原ポタリー協同組合、十日町市博物館、長尾智子、(有)堀江陶器 (五十音順、敬称略)
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