カカオとの出会いから始まったショコラトリー
栃木県那須塩原市に、ビーン・トゥ・バーの
ショコラトリー〈コッチェ・ル・ショコラ〉があります。
場所は、黒磯駅から先日コロカルでもご紹介した板室温泉へ向かって、車で20分ほど。
牧草地と木々に囲まれた静かなエリアにありながら、
おいしいチョコレートの噂を聞きつけたお客さんが、
車や自転車に乗ってやって来ます

Photo:Nanako Ono
こちらでは店主の平林卓さんがベルギーで修得した
本格製法でチョコレートをつくっているのですが、
そのラインナップが、何ともオリジナリティ豊か。
カカオ豆のおいしさを生かしたシンプルな
チョコレートはもちろんおいしいのですが、
注目は、地元の食材を使った「ローカルチョコレート」。
たとえば昨年冬に発売された〈フランボワーズ唐辛子〉は、
那須烏山と那珂川町にある〈雨蛙果樹園〉のフランボワーズに、
大田原市の唐辛子を合わせたショコラ。
ベリーの酸味とピリ辛の風味が人気でした。
そのほかにも、那須町のあんずを使用した爽やかな風味の〈那須産あんずアマレット〉、
那須町仕込みの味噌を使用したガナッシュに山椒を忍ばせた〈山椒米こうじ味噌〉、
大田原市須賀川地区産の雲巌寺紅茶を使用した
〈マサラチャイ〉など、意外な組み合わせがいろいろ。
ちょっと癖のあるチョコレートはお酒にも合います。
ラインナップは、知り合いの農家さんや道の駅で
旬の素材を仕入れているため、その時々で変わります。
ビーン・トゥ・バーとは、カカオ豆からチョコレートになるまで、
すべての工程を自社工房で製造するスタイルのこと。

発酵し、乾燥させた状態で届いたベトナム・ダクラク産のカカオ。箱の蓋を開いた途端に、発酵臭が。チョコレートが発酵食品だということを実感しました。Photo:Nanako Ono
そもそもコッチェ・ル・ショコラは、ベトナム産のおいしいカカオと出会い、
「このフルーティーなカカオ豆の風味を活かせるようなチョコレートをつくりたい」
——そんな思いからスタートしたのだとか。
まさに、豆から始まったビーン・トゥ・バー・スタイルなのです。



































































































