今年のバレンタインデーに! 〈コッチェ・ル・ショコラ〉
ベルギー、ベトナム経由那須発の
ビーン・トゥ・バー・チョコレート

カカオとの出会いから始まったショコラトリー

栃木県那須塩原市に、ビーン・トゥ・バーの
ショコラトリー〈コッチェ・ル・ショコラ〉があります。

場所は、黒磯駅から先日コロカルでもご紹介した板室温泉へ向かって、車で20分ほど。
牧草地と木々に囲まれた静かなエリアにありながら、
おいしいチョコレートの噂を聞きつけたお客さんが、
車や自転車に乗ってやって来ます

Photo:Nanako Ono

Photo:Nanako Ono

こちらでは店主の平林卓さんがベルギーで修得した
本格製法でチョコレートをつくっているのですが、
そのラインナップが、何ともオリジナリティ豊か。

カカオ豆のおいしさを生かしたシンプルな
チョコレートはもちろんおいしいのですが、
注目は、地元の食材を使った「ローカルチョコレート」。

たとえば昨年冬に発売された〈フランボワーズ唐辛子〉は、
那須烏山と那珂川町にある〈雨蛙果樹園〉のフランボワーズに、
大田原市の唐辛子を合わせたショコラ。
ベリーの酸味とピリ辛の風味が人気でした。

そのほかにも、那須町のあんずを使用した爽やかな風味の〈那須産あんずアマレット〉、
那須町仕込みの味噌を使用したガナッシュに山椒を忍ばせた〈山椒米こうじ味噌〉、
大田原市須賀川地区産の雲巌寺紅茶を使用した
〈マサラチャイ〉など、意外な組み合わせがいろいろ。

ちょっと癖のあるチョコレートはお酒にも合います。
ラインナップは、知り合いの農家さんや道の駅で
旬の素材を仕入れているため、その時々で変わります。

ビーン・トゥ・バーとは、カカオ豆からチョコレートになるまで、
すべての工程を自社工房で製造するスタイルのこと。

発酵し、乾燥させた状態で届いたベトナム・ダクラク産のカカオ。箱の蓋を開いた途端に、発酵臭が。チョコレートが発酵食品だということを実感しました。Photo:Nanako Ono

発酵し、乾燥させた状態で届いたベトナム・ダクラク産のカカオ。箱の蓋を開いた途端に、発酵臭が。チョコレートが発酵食品だということを実感しました。Photo:Nanako Ono

そもそもコッチェ・ル・ショコラは、ベトナム産のおいしいカカオと出会い、
「このフルーティーなカカオ豆の風味を活かせるようなチョコレートをつくりたい」
——そんな思いからスタートしたのだとか。
まさに、豆から始まったビーン・トゥ・バー・スタイルなのです。

福岡のまちに元気になってほしい!
〈餃子のラスベガス〉で
自慢の餃子を大盤振舞い

「喜んでもらいたい」その思いだけ

福岡市内に店を構える〈餃子のラスベガス〉。
注文を受けてから手包みする自家製餃子が自慢のお店です。
普段であれば客足の絶えない人気店ですが、
2020年から続く新型コロナウイルスの影響で
周辺の飲食店と同様に厳しい状況となっているといいます。

今年の1月14日には福岡県内に2度目の緊急事態宣言が発令されたばかり。
それを受けて、〈餃子のラスベガス〉は休業を決断。
しかし店を閉める代わりに始めたのが〈餃子の大盤振舞い〉!
なんと1月16日から期間限定で毎日100食の餃子を無料配布しているのです。

店名を〈餃子の大盤振舞い〉として餃子の配布を開始。

店名を〈餃子の大盤振舞い〉として餃子の配布を開始。

去年いち早く設置された店外の手洗い場。来店されたお客様には手洗い・消毒をお願いしている。

去年いち早く設置された店外の手洗い場。来店されたお客様には手洗い・消毒をお願いしている。

漫画家・大橋裕之の旅コラム
「福岡から糸島へのドライブ。
旅の2日目は、大体おもしろい」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第16回は、漫画家の大橋裕之さんによる福岡県の旅。
二日酔いの状態から旅は始まり、一路、糸島へ。
海を見に行くという目的のなかで、
名物を食べ、初めての体験もいくつか。
さまざまなものに出会い、旅の醍醐味を感じたようだ。

福岡から糸島への観光ドライブ

2014年5月19日の昼前、ひどい二日酔いの状態で目が覚めた。
昨夜、福岡天神のイベントスペースで行われた単行本出版記念イベントの打ち上げで
しこたま飲んでしまったので仕方がない。
旅の2日目なんて大体そんなものだ。
しかし今日は昨夜のイベントを企画してくれた瓜生くんが福岡を観光案内してくれる日。
正直一歩も動きたくないし寝ていたいし水以外は何も口にしたくないが、
なんとか重い体を引きずってホテルをチェックアウトすると、
迎えに来てくれた瓜生くんの車に乗り込み、
友人の安増くんをピックアップして3人で糸島に向かった。

どうやら糸島には海があるという。
糸島は島なのか?
そういえば、なぜ糸島に行くことになったのだろうか。
海辺のまち(愛知県蒲郡市)生まれの人間としては
なんとなく旅先の海が見たくなるので、
おそらく前日にリクエストを聞かれた僕が、
福岡の海が見たいと酔っ払いながら口走ったのだろう。

リクエストしておきながら二日酔いの僕は、道中かなり口数が少なかったと思う。
昨夜の締めに安増くんに連れて行かれた
元祖長浜家〉の濃いとんこつラーメンもかなり効いている。
他県から来た人間には〈元祖長浜家〉の味とニオイが強烈過ぎて
拒絶されることもあるそうだが、
事前情報を聞いていたからなのか酔っ払っていたからなのか、
僕はおいしく食べることができた。
しかしダメージは残ったみたいだ。

お米から生まれた 完全ノンカフェインドリンク! 体にやさしい〈玄米デカフェ〉

お米の産地でつくられる新ドリンク

山形県の北西に位置する庄内町。
ササニシキ、コシヒカリ、つや姫、ひとめぼれなどの
ルーツとして名高い〈亀の尾〉というお米が生まれた場所でもあります。

庄内町

そんな米どころで、玄米を独自焙煎した新しいドリンクが生まれました。
その名も〈玄米デカフェ〉。
焙煎された香ばしい日本のお米の旨みを丸ごと味わえる
安全で体にやさしいノンカフェインの飲みものです。

パッケージ

寝る前でも気にせず飲める100%ノンカフェインがうれしい

実は、「デカフェ」「カフェインレス」と表示されているものは、
100%カフェインを含まないという訳ではないそうです。

「デカフェ」とは、本来カフェインを含んでいる飲料や食物から
カフェインを取り除いたもの、もしくはカフェインを含まない状態にしたものを指します。
また、「カフェインレス」とは、カフェインを90%以上取り除いたもののことで、
完全にカフェインが含まれていないとは言えません。

でも、〈玄米デカフェ〉はお米からつくられているので
そもそもカフェインが含まれていません。
妊娠中や授乳中の人はもちろん、
カフェインを控えている方も安心して飲めるドリンクとなっています。

玄米茶とは異なり、コーヒーのようにドリップしていただきます。

玄米茶とは異なり、コーヒーのようにドリップしていただきます。

日本の代表銘柄を飲んで楽しむ

〈玄米デカフェ〉は、玄米デカフェマイスターが
品質検査で一等米と認められた、食べてもおいしいお米を使用して
ひとつひとつ丁寧に製造されています。

しっかりと中まで均一に火を通して焙煎された玄米。

しっかりと中まで均一に火を通して焙煎された玄米。

焙煎された玄米を製粉した状態はまるでコーヒーのよう。ドリップしたときに、旨味と苦味、そしてお米の持つ甘みを引き出すように製粉の度合いを調整していくそうです。

焙煎された玄米を製粉した状態はまるでコーヒーのよう。ドリップしたときに、旨味と苦味、そしてお米の持つ甘みを引き出すように製粉の度合いを調整していくそうです。

山形の玄米だけでなく、
秋田や北海道などの各県の代表的な銘柄を
原材料として使用し、全6種類がラインナップ。
お米品種でそれぞれ味わいが異なるので
まずは〈玄米デカフェ飲み比べセット 6銘柄〉で、
利酒ならぬ、“利茶”をしてみるのがおすすめです。

飲む人も時間も選ばず、
気兼ねなく飲める〈玄米デカフェ〉でリラックスタイムを
充実させてみてはいかがですか?

氷をいれてアイスにするのもおすすめです。

氷をいれてアイスにするのもおすすめです。

infomation

map

Atelier Genmai de Cafe 
アトリエ 玄米デカフェ

〈醸す森 kamosu mori〉 洗練フレンチとワインで乾杯! 松之山温泉のカジュアルなオーベルジュ

森の中の“泊まれるフレンチバル”

新潟県、十日町市の山間に位置する松之山温泉。
有馬、草津と並ぶ日本三大薬湯として知られるこの地に、
お酒好きが集まる宿〈バル&ホステル 醸す森 kamosu mori〉があります。
場所は、温泉街から少し離れた森の中。
松之山の老舗旅館〈酒の宿 玉城屋〉の姉妹宿として、2018年にオープンしました。

玉城屋といえば、フレンチと日本酒のペアリングが評判の宿。
東京の2つ星フレンチレストランで研鑽を積んだ栗山昭シェフが、
地元の食材を使って織りなす“里山キュイジーヌ”が人気で、
2020年の『ミシュランガイド新潟』でも1つ星として掲載されています。

そんな玉城屋の姉妹宿として、地元食材を使ったフレンチを
オーベルジュスタイルでカジュアルに楽しめるのが、この醸す森。
たっぷり食べて飲んで、そのうえ、温泉まで堪能できる、
何ともうれしい“泊まれるフレンチバル”なのです。

美しい自然が広がる絶景ダイニング

天井に配された県産杉のルーバーが外の自然とつながっているような、森と一体感のある空間。

天井に配された県産杉のルーバーが外の自然とつながっているような、森と一体感のある空間。

建物に入ってまず目に飛び込んでくるのが、大自然を借景にしたダイニング。
県産杉を贅沢に使った、シックで心地いい空間が広がります。
レストランだけの利用も可能。常時100種類以上のワインと日本酒が揃い、
軽く一杯も、しっかりごはんも歓迎の、自由度の高さが魅力です。

テーブルも県産杉を使ったオーダーメイド。

テーブルも県産杉を使ったオーダーメイド。

人気は、宿泊者限定のお得なコース「4種のワインペアリング付きディナーセット」。
ソムリエがその日の料理にぴったりのワインを選んでくれるので、
ワインビギナーも安心して楽しめます。

今回のメニューはブランド豚〈つなんポーク〉が主役。
地産地消の旬の食材にこだわった、野菜もたっぷりのフレンチは、
軽やかで繊細な味わいが身上。
小さな丸パンは、地元のコシヒカリを使った米粉パン。
米ならではのやさしい風味が印象的です。

日本酒派には、新潟の地酒9種を飲み比べできるセットがおすすめ。
玉城屋の4代目でもあるオーナーの山岸裕一さんは、
世界利酒師コンクールのファイナリストでもある酒のスペシャリスト。
山岸さん選りすぐりの地酒を堪能できます。

日本酒飲み比べセット「のんべえプラン」。醸す森のオリジナル日本酒をはじめ、松乃井、真野鶴、雪男、君の井などのラインナップ。食前酒から食後酒まで、特徴の異なる酒をセレクト。

日本酒飲み比べセット「のんべえプラン」。醸す森のオリジナル日本酒をはじめ、松乃井、真野鶴、雪男、君の井などのラインナップ。食前酒から食後酒まで、特徴の異なる酒をセレクト。

レストランから望めるアートオブジェも必見。昼間は水面に空が映り込み、まったく違う表情に。

レストランから望めるアートオブジェも必見。昼間は水面に空が映り込み、まったく違う表情に。

東京下町・酎ハイ街道のれんめぐり
〈愛知屋〉常連さんのひと声で始まった
シャリシャリ酎ハイ

酎ハイ街道。
その名がつけられているのは、
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅と京成線八広駅を結ぶ、鐘ヶ淵通りを中心に広がる一帯。
そこにはなぜか酎ハイの名店が揃い、酎ハイを愛する人々が集まってきます。
さあ、酎ハイの聖地へ、いざ。

●東京下町でいただく今宵の酎ハイは……
シャリシャリ感がうれしたのし。アツアツ小鍋との温度差も下町のんべえの心を掴む

今回紹介するのは〈愛知屋〉。
まさに鐘ヶ淵駅と八広の間、酎ハイ街道の中心あたり。
8年前の平成24年に新築・移転と建物は新しくとも、
一歩中に入ればやはり45年重ねてきた歴史が、
自然と店の風格、空気に表れてくるようです。

鐘ヶ淵通りから少し住宅街に入ったところ。落ち着いた佇まいですが、不思議にすぐにここだとわかる存在感。

鐘ヶ淵通りから少し住宅街に入ったところ。落ち着いた佇まいですが、不思議にすぐにここだとわかる存在感。

そして大将の石川鉄之さんと、先代女将の幸子さんの元気な「いらっしゃい」の声、
カウンターを埋める常連さんのわきまえた活気で、
下町酒場の居心地の良さの中に入りこめます。

大衆酒場というイメージから連想する雰囲気ではなくきれいに磨かれ整頓されたカウンター。常連さんの過ごし方も想像できます。

大衆酒場というイメージから連想する雰囲気ではなくきれいに磨かれ整頓されたカウンター。常連さんの過ごし方も想像できます。

それでは最初の一杯といきましょう。
名物は“シャリシャリ”の〈下町の酎ハイ〉。
氷を砕いたものを入れるのではなく、
焼酎とエキスをシャーベット状にしておいたものと
炭酸をブレンド。すると表面は冷えたシャリシャリに。

下町の酎ハイ

口に触れた瞬間のひんやり感がありながらも、
氷ではないから中身は薄まらない。
シャリシャリもあって軽やかだけれど、
芯の部分はストンからドシンに変わるような、
しっかりヘビーな飲みごたえあり。
だんだん強さが上がってくるような感覚があります。

名物 “シャリシャリ”の〈下町の酎ハイ〉(300円)。レシピこそ創業から変わらないものの、シャリシャリのアイデアは実は常連客の思いつきから。愛知屋あっての常連、常連あっての愛知屋らしい逸話。

名物 “シャリシャリ”の〈下町の酎ハイ〉(300円)。レシピこそ創業から変わらないものの、シャリシャリのアイデアは実は常連客の思いつきから。愛知屋あっての常連、常連あっての愛知屋らしい逸話。

レシピはと言えば甲類焼酎に、
近隣台東区の〈天羽飲料〉製造、「天羽の梅」ラベルで知られる
ハイボールの液〈マルA〉をブレンドした、下町ハイボール。
炭酸は地元墨田区で製造される強炭酸。

ここまではオープン……というより、
「秘密にしてたんだけど、どこかで俺がしゃべっちゃったのかなあ。
いつのまにか知られちゃった」
と大将はあっけらかん。

でも、それがどのようにしてこの風味になるのか?
その秘密を握り続けているのは幸子さん。
45年前に開店し、14年目の平成2年に、息子の鉄之さんが修業から戻るまで、
ひとりで切り盛りしてきました。

豪快な笑い声とは一転。料理の間は寡黙で繊細な大将のもうひとつの顔。

豪快な笑い声とは一転。料理の間は寡黙で繊細な大将のもうひとつの顔。

当然この店の命である酎ハイも幸子さんの作品。
つくり方のコツや配合は大将にも明かされていません。
目の前でつくられていくところを見ていると、
お酒の強さだけではないなにかが、胸にこみあげてくるような気持ちにも。

肴に目を移していきましょう。
と、お品書きを開き、おススメのボードに目をやると
驚かされるのはその品数と多彩さ。
「100以上はあるのかなあ」と大将。
千住の魚河岸(中央卸市場足立市場)から仕入れる、
新鮮な魚から定番酒場メニューに、
チキンカツ定食をはじめとするボリューム飯まで、豊富すぎるバリエーション。
なぜこんなに? と聞けば
「いやあ、こういうのつくれないの? やれないの?
て聞かれて、できねえってのは言いたくないんですよ」
とカラッと笑う大将。

コーヒーカスの肥料で育てた
〈マヌベジ〉が好評!
福岡のコーヒーショップが生み出す
「循環」とは?

コーヒーショップで野菜の軒先販売をスタート

福岡のコーヒーシーンを牽引してきた〈manucoffee〉
“カップ一杯の宇宙を”、をコンセプトに掲げ、
スペシャルティコーヒーを市内3店舗で提供しています。

以前、こちらの記事で
コーヒーを淹れる際の不要物を再利用した〈マヌア肥料〉と、
そのマヌア肥料を使って育てられた大麦によって生まれた飲みもの
「麦ちゃん」「麦子ちゃん」を紹介しました。

今回は、マヌア肥料から派生した〈manucoffee〉の新たな試みである
〈マヌベジ〉についてご紹介します。

そのまま捨てれば環境負荷の高い生ゴミになってしまうコーヒーカスを再利用したマヌア肥料(主原料:米ぬか、ビール麦芽粕、大豆おから、竹パウダー、アガリクス菌床、牡蠣がら、コーヒーカス)。

そのまま捨てれば環境負荷の高い生ゴミになってしまうコーヒーカスを再利用したマヌア肥料(主原料:米ぬか、ビール麦芽粕、大豆おから、竹パウダー、アガリクス菌床、牡蠣がら、コーヒーカス)。

構想から3年の月日をかけ、2018年に初めて完成したマヌア肥料。
十分に発酵させてつくられた完全有機堆肥のマヌア肥料は、
植物を育てるための土壌改善に効果的です。

そして「マヌア肥料を使って育てた野菜=マヌベジ」として、
今年の夏からmanucoffeeの軒先で販売をスタートしたとのこと。

福岡市薬院にあるmanucoffeeクジラ店の軒先で行われるマヌベジ販売。(土曜日、他不定期開催)

福岡市薬院にあるmanucoffeeクジラ店の軒先で行われるマヌベジ販売(土曜日、他不定期開催)。

manucoffeeの考えに共感する農家さんの協力のもと、
マヌア肥料を撒いた畑でマヌベジは育てられています。
糸島市を中心とした福岡市近郊、佐賀県の唐津市など
縁のある提携農家さんの中から、その時々に獲れた
新鮮野菜が届けられるのだそう。

「マヌベジいかがですか?」「どんな料理がおすすめ?」
コーヒーを片手に、スタッフとお客さんの交流も。
コーヒーショップで野菜販売という一見珍しい光景ですが、
不思議と違和感がありません。

現在は、大根やサツマイモなどの根菜類がメインとのことで、
今後もどんなマヌベジが登場するか楽しみです。

マヌベジ販売の日程や畑についてなど、
詳しくはこちらのインスタグラムアカウントで随時更新されるので
チェックしてみてくださいね。

〈YO KAN KA〉
喫茶〈お茶と酒 たすき〉から
羊羹を再解釈した 新感覚のデザートが登場

フランス菓子のパティシエが羊羹をつくったら

2020年12月12日(土)、セレクトリサイクルショップ〈PASS THE BATON〉を手がける
〈スマイルズ〉による喫茶〈お茶と酒 たすき〉から、
新たな手土産ブランド〈YO KAN KA(ようかんか)〉が登場しました。

西洋と東洋、故きものと新しきものを尊重しながら
新たな食体験を生み出してきたお茶と酒 たすき。
2015年にオープンした1号店は京都祇園の
築120年を超える町家をリデザインした〈PASS THE BATON KYOTO GION〉内にあり、
白川を眺めながらいただくかき氷やカクテルなどが人気です。

お茶と酒 たすき 京都祇園

お茶と酒 たすき 京都祇園

この度発売されるYO KAN KAは、お茶にもお酒にも合う、新感覚の羊羹。
お茶と酒 たすき全3店舗(京都祇園と新風館、近藤悠三記念館)にて販売されます。

柚子と杏のヨウカンカ

柚子と杏のヨウカンカ

〈YO KAN KA〉3個入り1,440円(税別)6個入り 2,880円(税別)

〈YO KAN KA〉3個入り1440円(税別)6個入り 2880円(税別)

大きな特徴は、フランス菓子をベースに持つパティシエが
あえて羊羹づくりの技法を踏襲することなく、
独自の解釈でつくり上げたこと。
これまでにない食材の組み合わせが楽しめる、大人の羊羹です。
甘さ控えめというのもポイント。

お茶と酒 たすき 近藤悠三記念館

お茶と酒 たすき 近藤悠三記念館

静岡県島田市〈カネロク松本園〉
カカオやウイスキー樽で燻製された
和紅茶の驚き

パッケージを開封した瞬間、芳しい燻製香が鼻をくすぐる。
それも、微かにではなくしっかりと。
初冬のティータイムにぴったりなスモーキーな香りは、
湯を入れ蒸らしたポットからも、注いだカップからも漂い、
冷めてもなおその薫香を損ねることなく、最後まで余韻を味わえた。

驚くことにこのお茶は“国産の紅茶”、つまり「和紅茶」であり、
そして、数十年使われたウイスキー樽の木片で燻製されているという。
パリの有名紅茶専門店で、
日本産の紅茶で唯一置かれている紅茶と聞けば、
食通でなくとも興味が湧くのではないだろうか。

燻製紅茶〈富士山小種(ふじさんすーちょん)〉。右はボトル入り。

燻製紅茶〈富士山小種(ふじさんすーちょん)〉。右はボトル入り。

この一風変わったお茶をつくったのは、静岡県島田市の茶農家、松本浩毅さんだ。

ほかのお米と食べないで!?
青森県のブランド米〈青天の霹靂〉の
「専用カレー」が新登場!

「さっぱり」を実感できる「専用カレー」

2015年のデビューから5年連続、
日本穀物検定協会による「米の食味ランキング」で
最高評価の特Aを獲得している〈青天の霹靂〉。
粘りとキレのバランスがよく、さっぱりしているので、どんな食材にも合うと評価されています。

「さっぱりとしたお米には、もっちり米とは違うおいしさがある」。
そんな思いを多くの人に気軽に実感してもらうため、
青天の霹靂が今年掲げたテーマは「カレー」。
さっぱりを際立たせる「専用カレー」が特別開発されました!

専用カレーの具材は、青森県産の豚肉とゴボウ。
レシピは青森に何度も訪問している“青森ラヴァー”で、
食と酒と旅を愛する編集者ツレヅレハナコさんが監修しています。

さらりとしたスープ風のカレーは、ゴボウの香りとうま味が際立ち、さっぱりとした青天の霹靂とよく馴染みます。

さらりとしたスープ風のカレーは、ゴボウの香りとうま味が際立ち、さっぱりとした青天の霹靂とよく馴染みます。

隠し味にお酢が入った、「さっぱり」をより際立たせるスリランカ風カレー。大鰐町の青森ワイナリーホテルがツレヅレハナコさんのレシピを基にレトルト化しました。

隠し味にお酢が入った、「さっぱり」をより際立たせるスリランカ風カレー。大鰐町の青森ワイナリーホテルがツレヅレハナコさんのレシピを基にレトルト化しました。

鎌倉ニュースポット 〈鎌倉 松原庵 青〉 湘南でとれる新鮮な素材を、 蕎麦そして旨酒とともに

名前の「青」は鎌倉の空と海から

神奈川・由比ガ浜にある〈鎌倉 松原庵〉がプロデュースする
ホテル〈HOTEL AO KAMAKURA〉のオープン(2021年春)に先駆けて、
この夏に開業した〈鎌倉 松原庵 青〉。
湘南でとれる新鮮な野菜や魚、打ち立ての香り高い蕎麦、
クラフトビールや地酒、国内外から選りすぐったワインが楽しめます。

店内に入ると、鎌倉の空と海から名付けられた「青」という名の通り、
江ノ島が浮かぶ湘南の海を広々と見渡せます。
開放感があり、ゆったりと食事を楽しむことができるのです。

蕎麦をはじめ、手の込んだお料理が楽しめます。

〈藍“あい” 季節の前菜七種盛り合わせ そば(せいろ もしくは かけ)〉¥2750(税込)プラス400円で野菜の天ぷら盛り合わせも。

蕎麦

〈キンメダイと鎌倉ワカメの潮煮〉¥2035(税込)

〈First Essence Earl Grey Gin〉
国産紅茶とベルガモットを使用した
紅茶のクラフトジン

〈First Essence Earl Grey Gin〉蒸留器:カブト釜蒸留器 ベーススピリッツ:吟香露 / 高田酒造の米焼酎 / ちこり焼酎 ボタニカル:ジュニパーベリー / 紅茶 / ベルガモット *少数生産のため原則一般の販売はしておりません。

強力なタッグによる第2弾

引き続き、感度の高いお酒好きの間で人気なクラフトジン。
ブームも相まって、多種多様な銘柄が出ているのを、
みなさんご存知でしょうか。

この秋、強力なタッグによる紅茶のクラフトジン
〈First Essence Earl Grey Gin〉が誕生しました。

手掛けたのは、日本のクラフトスピリッツ界の先駆者として、
蒸留の可能性を模索し続ける辰巳祥平氏と、
茶の湯文化の開口を広げるべく、
既存の枠組みを越えさまざまな取り組みを行う〈TeaRoom〉。

この両者が組んだのは、今年の8月に発売された、
日本茶の生葉を使った日本初のクラフトジン
〈First Essence Tea Leaf Gin〉に続き、今回で2回目。

両者が提携することで、お酒の原料としてのお茶の可能性と魅力を
より深く追求することが可能になりました。

〈Ispahan 2020〉
ピエール・エルメの代表作
〈イスパハン〉と
秋田の蔵元集団
〈NEXT FIVE〉がコラボ。
限定商品を発売

©三輪卓護

両ブランドの職人の技が織りなす、日本酒と洋菓子のマリアージュ

この冬、パティスリー界のピカソと称されるピエール・エルメの代表作〈イスパハン〉が
秋田県の蔵元集団〈NEXT FIVE(ネクストファイブ)〉と
コラボレーションします。

和菓子の〈とらや〉やファッションブランド〈ミナ ペルホネン〉とも
創意溢れるコラボレーションを展開してきたピエール・エルメですが、
日本酒とフランス菓子とは、少々意外な組み合わせ。
一体どんなお菓子とお酒が楽しめるのでしょうか?

この度発売されるのは、上の写真のコラボレーション商品〈Ispahan 2020〉。
イスパハンのケークと、NEXT FIVEが
ケークにあわせて醸造した貴醸酒のセットです。

古代の酒造りに近い製法で醸される貴醸酒は、
米と麹と水、さらに水の一部を日本酒にかえて醸造する甘口の日本酒。
今回その日本酒には〈新政酒造〉の〈亜麻猫〉を採用しており、
フローラルな香りのなかに酸が際立つつくりになっているのだとか。

ピエール・エルメのフェティッシュ(※)を代表するイスパハンは、
ローズ、フランボワーズ、ライチの風味を組み合わせたもの。
一度味わったら忘れられない、独特の風味を備えています。

ケーク イスパハンは、貴醸酒に使われた
酒米を精米したときに派生した米粉を使用し、
バラをイメージした型で焼き上げたもの。
バラが香るしっとりとしたパウンド生地に
甘酸っぱいフランボワーズと華やかなライチを忍ばせています。

※フェティッシュ:ピエール・エルメさんが四季折々に考案するフレーバーの組み合わせ。

重箱をイメージした限定ボックスにコラボレーションの世界観を伝えるライナーノーツとともに収め、限定の風呂敷に包んでお渡しします。13,800円(税込)©︎三輪卓護

重箱をイメージした限定ボックスにコラボレーションの世界観を伝えるライナーノーツとともに収め、限定の風呂敷に包んでお渡しします。13,800円(税込)©︎三輪卓護

さらに、ピエール・エルメ・パリ 青山ブティック2階〈Heaven〉には、
期間限定のデセール〈デギュスタシオン イスパハン 2020〉が登場。

デセール「デギュスタシオン イスパハン 2020」2,400円(税・サービス料込) ピエール・エルメ・パリ 青山2F〈Heaven〉にて2020年11月20日〜30日まで提供。

デセール〈デギュスタシオン イスパハン 2020〉2400円(税・サービス料込) ピエール・エルメ・パリ 青山2階〈Heaven〉にて2020年11月20日〜30日まで提供。

貴醸酒〈Ispahan 2020〉とケーク イスパハン、
貴醸酒を搾った酒粕のマカロン、アイスを楽しめるデセール(デザート)です。
香り高く、しっとりとした口当たりのケーク、
さくさくした歯ざわりにふんわりと酒粕が香るマカロン、
酒粕の独特な風合いが生かされたアイス、そして酸の利いた貴醸酒。
日本酒とイスパハンのマリアージュを存分に楽しめそうです。

東京下町・酎ハイ街道のれんめぐり
〈はりや〉
敏腕女将が仕切る墨田の酒場で、
自由なつまみと
強炭酸酎ハイに出会う

●東京下町でいただく今宵の酎ハイは……
キリッと強炭酸が心地よい酎ハイと、頬がほころぶ多彩なつまみたち

酎ハイ街道。
その名がつけられているのは、
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅と京成線八広駅を結ぶ、鐘ヶ淵通りを中心に広がる一帯。
そこにはなぜか酎ハイの名店が揃い、酎ハイを愛する人々が集まってきます。
さあ、酎ハイの聖地へ、いざ。

今回紹介するのは〈はりや〉。
鐘ヶ淵駅の改札を出て右手に2分ほど。
奥まっているとも、わかりやすいともいえる、ちょっと不思議なたたずまい。
その不思議さは暖簾をくぐった後も続きます。

小料理屋か創作和食屋か? という雰囲気の看板ですが、ちゃんと縄のれんが居心地の良い酒場であることを伝えてくれます。

小料理屋か創作和食屋か? という雰囲気の看板ですが、ちゃんと縄のれんが居心地の良い酒場であることを伝えてくれます。

ポップなデザインの装飾の一方で、昭和の名残のインテリア。
そして大衆酒場としての気楽な居心地と、
カフェのような温かみのある洗練された雰囲気があります。

店内の様子

その理由は? といえば、
酎ハイ街道の老舗の遺伝子と、跡を継いだ3代目、荘司美幸さんのセンス、
ということになるでしょう。
でもそれがわかったのは杯を重ね、
ずーっと続いている酎ハイと看板のつまみに、
新しく生まれたメニューの数々を味わってからでした。

さあ、まずは酎ハイで乾杯。
口に含む前からスッキリ感がわかる香り。
グラスを近づけると強炭酸とわかる
細かく勢いのある気泡を目でも音でも感じます。

ジョッキに角氷を入れ、すでに前割された酎ハイを一気に注ぎ込みます。強炭酸ながらやわらかさも感じるのはこの泡立ちもひとつの要因でしょう。

ジョッキに角氷を入れ、すでに前割された酎ハイを一気に注ぎ込みます。強炭酸ながらやわらかさも感じるのはこの泡立ちもひとつの要因でしょう。

「とりあえずビール」ではなく、最初の1杯から飲める、スッキリ、爽やか、のどごしもうれしいはりやの酎ハイ(300円)。もちろんあとからくる味わいもあって、深まってきてからも存分に。置かれた札は、オーダーごとに1枚ずつ。これで杯数を計算するのが伝統ですが、お客さんも自分の酔いをこれで確認。足を取られる前に切り上げるのが、粋。

「とりあえずビール」ではなく、最初の1杯から飲める、スッキリ、爽やか、のどごしもうれしいはりやの酎ハイ(300円)。もちろんあとからくる味わいもあって、深まってきてからも存分に。置かれた札は、オーダーごとに1枚ずつ。これで杯数を計算するのが伝統ですが、お客さんも自分の酔いをこれで確認。足を取られる前に切り上げるのが、粋。

口に含むとガツンというよりはスッキリ。
爽やかさが抜けていったあとすぐに、
ほのかな甘みが口の中に広がります。
しかしその後味はしつこくなく、べたべたもせず、すーっと消えていくのです。
中身は昔から変わっていないということですが、
都会的な洗練というか、新しさも感じるソーダ割り。

アルコールよりも炭酸感か。
と、ちょっと油断して飲んでいたら……あとから追いかけてきました。
しっかり、おいしい酒感が。
なるほど、見た目のスッキリ、爽やかに反して、中身は濃厚でやんちゃ。

懐かし感のあるメニュー札もきちんと端正。そして並ぶメニューは荘司さんいわく「食べたいもの、つくりたいもの」。和洋アジアという枠でもない自由さも楽しい。

懐かし感のあるメニュー札もきちんと端正。そして並ぶメニューは荘司さんいわく「食べたいもの、つくりたいもの」。和洋アジアという枠でもない自由さも楽しい。

風化したサンゴで焙煎した
1杯を召し上がれ。
サンゴを育てるコーヒー〈35COFFEE〉

沖縄でしかつくれないスペシャルなコーヒー

コーヒーの焙煎は直火、炭火などさまざまな方法があります。
〈35COFFEE(スリーファイブコーヒー)〉の焙煎方法はちょっとユニーク。
なんと風化したサンゴを利用して焙煎しているんです。

風化したサンゴとは、寿命や環境などの外的要因で
死んでしまいサンゴの骨格だけになり化石化したもの。

通常、サンゴは風化していても沖縄県の漁業法により
持ち出しや使用は禁止されています。
35COFFEEでは沖縄県の許可を得て、
専門業者から購入して使用している、
沖縄でしかつくれないスペシャルなコーヒーです。

風化したサンゴを利用してコーヒー生豆を焙煎しているイラスト

そんな貴重な風化したサンゴを200度まで熱し、
コーヒー生豆を時間をかけてじっくりと焙煎。
豆本来のまろやかな風味が楽しめ、
コーヒーが苦手な方でも飲みやすいものになっています。

音楽家・ユザーンさんの旅コラム
「ひたすら讃岐うどんを食べる旅」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第13回は、タブラ奏者のユザーンさんによる
香川で讃岐うどんを食べ歩いた記録。
カレーのイメージが強いユザーンさんが、
どうしてうどん屋をめぐることになったのだろうか。

なんだこれは、うますぎる

2018年の春、インド古典音楽のツアー中のことである。
岡山市のライブで、客席に意外な顔を見つけた。
僕は10年くらい前まで〈ASA-CHANG&巡礼〉というバンドに所属していたのだが、
そのバンドのマネージャーだった吉澤くんがなぜか来場していたのだ。
驚きながら、なんでここにいるのか彼に聞いてみた。

「いや、ちょっと高松にうどんを食べにきたんですけど、
ユザーンさんのライブが岡山であるって知ったんで高松から電車で駆けつけました」
「うどんを食べに高松? それだけで?」
「麺好きの僕には憧れの地だったんですよ。ていうか、讃岐うどんマジでヤバいです!
信じられないほどうまいし、目を疑うほど安い。今日だけで6杯食べましたね。
明日の昼過ぎまで高松なんで、もう4〜5杯は啜ってから帰ります」

興奮気味な彼の言葉を聞くうちに、僕の頭のなかもうどんでいっぱいになってしまった。
ちょうど翌日が高松のライブだったので、
吉澤くんのうどん巡礼に同行させてもらうことにした。

東京下町・酎ハイ街道のれんめぐり
〈亀屋〉琥珀の酎ハイに隠された
「秘密」とは

●東京下町でいただく今宵の酎ハイは……
母と息子と常連が守り続ける、琥珀の味わい

酎ハイ街道。
その名がつけられているのは、
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅と京成線八広(やひろ)駅を結ぶ、鐘ヶ淵通りを中心に広がる一帯。
結ぶといっても、鐘ヶ淵通りは鐘ヶ淵駅から八広駅まで歩いて15分ほど。
広がるといっても、隅田川と荒川に囲まれた、
タクシーを使うのも申し訳なく思うほどの距離。
そこは、小さな家々が迷路のように誘う、地番だけでは探れない複雑な細い、細い路地。
ともに各駅停車しか止まらない、だから残されたのか、とも感じる、
昭和、下町という場所と時間。
ライトアップされた東京スカイツリー、
拡張され区画整理された道路や新しい建物はあっても
東京になんとか残されたある種のノスタルジー。
そこになぜか酎ハイの名店が揃い、酎ハイを愛する人々が集まってきます。

東京スカイツリー

今回から始まる酎ハイ街道の旅。
その1軒目は〈亀屋〉。創業昭和7(1932)年。
現在のご主人、小俣光司さんの父である2代目が、
時代の先鞭となって亀屋の酎ハイを考案。

2007年に道路拡張などの再開発で現在の場所に移転し、
外観内観からは昭和の面影はなくなりましたが、伝統の酎ハイは変わりません。
いや、変わらないのではなく守り続けています。
さあ、暖簾をくぐりましょう。

鐘ヶ淵通り沿い、八広駅からのほうがやや近いけれど、鐘ヶ淵駅との中間あたり。まさに酎ハイ街道の一丁目一番的な場所。場所は変わっても3代88年、守り続けた亀屋ののれんは今日もあたたかく客を迎えます。

鐘ヶ淵通り沿い、八広駅からのほうがやや近いけれど、鐘ヶ淵駅との中間あたり。まさに酎ハイ街道の一丁目一番的な場所。場所は変わっても3代88年、守り続けた亀屋ののれんは今日もあたたかく客を迎えます。

カウンターと小あがり。大衆酒場というよりきれいな小料理屋の感じもしますが、肩ひじ張らずリラックスできる雰囲気、そして地元の常連さんたちが亀屋と一緒につくり上げるやわらかい空気感もあります。

カウンターと小あがり。大衆酒場というよりきれいな小料理屋の感じもしますが、肩ひじ張らずリラックスできる雰囲気、そして地元の常連さんたちが亀屋と一緒につくり上げるやわらかい空気感もあります。

定番とホワイトボードに書かれた今日のおすすめ。つまみはだいたい400円~500円とわかりやすい設定。計算というよりも単純な足し算で飲み代がわかるのも下町の酒場らしさ。

定番とホワイトボードに書かれた今日のおすすめ。つまみはだいたい400円~500円とわかりやすい設定。計算というよりも単純な足し算で飲み代がわかるのも下町の酒場らしさ。

店内に入ってすぐ右手、カウンターの端は、
酎ハイをつくる道具が置かれています。
ここは3代目の母、女将の美代子さんの指定席にして、
伝統の酎ハイが注がれる場所。
聖地があけっぴろげに待っていてくれている、なんという贅沢。
こうなればさっそく、酎ハイを注文しましょう。

冷えた強炭酸をシュワシュワっと注いでから、琥珀色の焼酎を注ぐ。氷なしでも心地よい喉越しと温度に。これも女将の変わらぬ技術。

冷えた強炭酸をシュワシュワっと注いでから、琥珀色の焼酎を注ぐ。氷なしでも心地よい喉越しと温度に。これも女将の変わらぬ技術。

亀屋のスタイルは「氷なし」。
タンブラーの真ん中あたりに厚めに輪切りにしたレモンを入れ、
そのレモンに当てるように、まずは炭酸を注ぎ込みます。
炭酸は地元墨田区の業者の強炭酸。
この炭酸の強弱も酎ハイの味わいに個性をもたらす大切な要素です。
そして最後に注ぎ込まれる琥珀の液体。
甲類焼酎とお店それぞれの個性あふれる「企業秘密」がミックスされた、
この液体こそが、酎ハイの命。
もちろんその中身は明かせないですよね?
と恐る恐る3代目に尋ねると、
ニッコリと柔和な笑顔で「秘密」を少しだけ話してくれました。

「毎晩、店を閉めた後に母が仕込んでいます。
私もレシピは知っているんです。
でも、隠し味がわからないんですよ」

レシピとして見せてくれたのは、25度の〈宝焼酎〉と、
台東区で製造されている梅のエキス。
これがなければ亀屋の酎ハイではないし、
でも、これだけでも亀屋の酎ハイではない。

「実は……」と明かしてくれたもうひとつの裏話。
商品開発のために、
やっきになってそのアイデアを求めていた宝酒造の社員が足繁く通い、
惚れ込んでいたのが〈亀屋〉の酎ハイ。
その熱意に負け、ヒントを教えたのだとか。

やや濃いめの琥珀。梅系のエキスだけではきっとない……そんな「?」も酎ハイの楽しみ。

やや濃いめの琥珀。梅系のエキスだけではきっとない……そんな「?」も酎ハイの楽しみ。〈焼酎ハイボール〉(300円)。

物語にあふれる琥珀の「企業秘密」が、
タンブラーにあふれんばかりに注がれます。
この「なみなみ」は先代のこだわり。
たっぷり飲んでほしいという思い。
口元にもってくるのが大変、なんていう幸せな不満をいいながら、
口元をタンブラーに寄せていきます。
味わえばまったりと、でも心地よいさっぱり感。
そして喉を通った瞬間に、小気味よく細やかな強炭酸のパンチ。
氷がない分、シャープすぎず、焼酎と琥珀のやさしい味わいも堪能できます。

最初の1杯を楽しんで、そろそろおかわり視野という頃に、おつまみが登場。
下町の大衆酒場よりも、下町のおうちに遊びに来たような
飾らない家庭的な料理がしみじみと合います。

変わり続ける
〈HOMEMAKERSカフェ〉の
スパイスカレー

移住して8年、積み重ねてきたもの

小豆島に移住してこの10月で丸8年!
随分と時間が経ったものだとびっくりします。
暮らし始めた頃は30代だった私たち夫婦は40代となり、
いろは(娘)はティーンエイジャーに。青春真っ只中です。

秋のはじめに咲く彼岸花。これからどんどん秋が深まっていきます。

秋のはじめに咲く彼岸花。これからどんどん秋が深まっていきます。

テスト勉強中のいろは(娘)。中学生は勉強に部活に大変だな。

テスト勉強中のいろは(娘)。中学生は勉強に部活に大変だな。

毎日毎日少しずついろんなことを積み重ねてきて、
引っ越してきたばかりの頃にはまったく存在しなかったものやことが、
いまここにはあります。

〈HOMEMAKERS〉というチーム自体もそうだし、
私たちが育てた野菜、野菜を育てている畑の風景、
カフェ、日々のここでのやりとり、すべてがこの8年かけてつくりあげてきたもの。
そう考えるとなんだか感慨深い。

積み重ねてるなんて普段は意識してないですが、
ふと振り返ると一日一日の積み重ねでいまがあるんですよね。

共に働く仲間。8年前には誰も知らなかったなぁ。

共に働く仲間。8年前には誰も知らなかったなぁ。

使われなくなった畑を借りて、さつまいもを植えました。

使われなくなった畑を借りて、さつまいもを植えました。

〈紅はるか〉という品種のさつまいも。今年は5種類のさつまいもを収穫。

〈紅はるか〉という品種のさつまいも。今年は5種類のさつまいもを収穫。

2014年2月にオープンした〈HOMEMAKERSカフェ〉も
試行錯誤しながら営業を続けています。
週に1日(土曜日のみ)しか開かないカフェですが(笑)。

時間をかけてカフェという場を育てていくことは、
新たに立ち上げるのと同じくらいパワーがいります。
瞬発力みたいなうぁっと一瞬で出し切るパワーじゃなくて、
途切れさせず出し続けていく力。
その時々のまわりの状況と自分たちの状況に合わせて、
少しずつスタイルを変えながら続けています。

現在カフェは週1日、土曜日のみ営業。

現在カフェは週1日、土曜日のみ営業。

地元の人に愛されている
秋田の郷土料理、だまこ鍋。
気軽にアレンジレシピも!

秋田のおいしいものがひとつの鍋に

コロナ禍で、以前のように自由に旅行しにくい状況が続いている。
大小さまざまな部分で生活スタイルが変わり、
日常を楽しむ工夫をしている人も多いと思うが、
なかなか行けない地方を身近に感じることができるのが、郷土料理。

その土地ならではの食材を使った気候風土に根ざした料理なので、
再現するのが難しそうに思えるが、似たような食材で代用しても
十分にその気分を味わうことはできる。
“おうちごはん”が増えているいま、自宅で再現しやすい郷土料理として、
秋田の「だまこ鍋」を紹介しよう。

秋田の郷土料理として多くの人がまず思い浮かべるのは、
きりたんぽ鍋やしょっつる鍋、いぶりがっこなどだろう。
だまこ鍋はそれらに比べると少々マイナーかもしれないが、
すりつぶしたご飯を丸めて、野菜や肉などさまざまな具材と一緒に煮込んだ鍋のこと。

ご飯をすりつぶすのはきりたんぽも同じだが、
きりたんぽは杉の棒に巻きつけるのに対して、
だまこは団子状に丸めるという形状の違いがある。
よく食べられている地域も異なり、きりたんぽ鍋は大館周辺など秋田県北部、
だまこ鍋はもう少し南の八郎潟周辺の郷土料理といわれている。

だまこ鍋は米どころ秋田ならではの料理ともいえる。

だまこ鍋は米どころ秋田ならではの料理ともいえる。

基本となる具材は、だまこ(お米)、比内地鶏、
せり、まいたけ、ごぼう、長ねぎなど。

なかでも特筆しておきたいのが比内地鶏とせりで、
比内地鶏はご存じ秋田のブランド地鶏。
薩摩地鶏や名古屋コーチンなどと肩を並べる、味のよい地鶏として知られている。
きりたんぽ鍋でも定番の食材で、赤みが強くて適度な歯ごたえもあり、脂も上品。
お肉自体がおいしいだけでなく、比内地鶏のガラでとったスープが絶品で、
これが鍋の味を決めると言ってもいいほど。

だまこ鍋をつくってくれた、五城目町の伊藤信子さん宅で飼っている比内地鶏。昔の農家ではよくある風景だったが、出荷用ではなく自分たちで食べる用に育てている。

だまこ鍋をつくってくれた、五城目町の伊藤信子さん宅で飼っている比内地鶏。昔の農家ではよくある風景だったが、出荷用ではなく自分たちで食べるために育てている。

比内地鶏の産みたての卵。

比内地鶏の産みたての卵。

そしてもうひとつ、鍋の中でいい仕事をしてくれるのがせりなのだが、
その仕事に欠かせないのが根っこの部分。
都市部のスーパーでは根が切られて売っていることもあるけれど、
実はうまみや香りが凝縮していて
「葉や茎は捨ててもいいけど、根っこは食べたい」とまで言う地元の人も。

夏から初秋にかけて出荷の最盛期を迎える〈山内(さんない)せり〉は、
横手市山内地区でのみ栽培されている早生せり。
山内せり農家の高橋藤一さんによると、せりは夏の強い日差しに弱いので
通常は早朝に収穫を行い、真夏だと深夜から行うこともある。

日差しを調整しながらハウス栽培をしている、山内せりの畑。

日差しを調整しながらハウス栽培をしている、山内せりの畑。

「秋田のせりというと、秋から冬に収穫される
根っこの長い〈三関(みつせき)せり〉が有名だけど、
寒くなるほど根が長くなるんです。
山内せりは夏に収穫するので根は短いけれども、うちの畑は周辺の沢から水を引いて、
米ぬかを土に混ぜて栽培しているから、普通のせりより青々としてますよ」

夏場はせり農家、冬場は杜氏となる高橋藤一さんは、秋田の地酒の要といえる山内杜氏のレジェンド。せりを見つめる眼差しはやさしい。

夏場はせり農家、冬場は杜氏となる高橋藤一さんは、秋田の地酒の要といえる山内杜氏のレジェンド。せりを見つめる眼差しはやさしい。

実は、米ぬかを土にたっぷり混ぜられるのは、
高橋さんが秋田の地酒〈雪の茅舎〉の杜氏をしているから。
そのため周辺の農家よりも毎年早めに収穫を終わらせて、せり農家から杜氏に転じる。

夏場に食べられる山内せりは、残念ながら基本的には秋田県内にしか流通していないが、
三関せりは、東京・有楽町の東京交通会館にある秋田県のアンテナショップ
〈秋田ふるさと館〉でもシーズンになれば販売している。

ひと束ずつ丁寧に収穫していくのは、なかなかの重労働だ。

ひと束ずつ丁寧に収穫していくのは、なかなかの重労働だ。

ちなみに山内せりや三関せりの産地である横手や湯沢などの県南エリアは、
いまでこそだまこ鍋を食べる家庭もあるものの、そこまで一般的ではないのだとか。
こちらの地域の人たちにとって、特産のせりを使う料理といえば、
断然、芋の子汁(芋煮)。
芋煮は山形や宮城でおなじみの郷土料理でもあるので、
食文化が地域によってグラデーションのように変わる様もまた興味深い。

さつまいもに栗にかぼちゃ、
食卓で感じる小豆島の秋

季節の食材をしっかり味わう

いつまで続くのこの暑さ! と思っていただけど、気づけば「秋」がやってきていた。
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉どおり、朝晩はすっかり涼しくなったここ最近。
季節はちゃんと変わっていきますね。ほっ。

春に植えた生姜、夏を越えてだいぶ大きくなりました。

春に植えた生姜、夏を越えてだいぶ大きくなりました。

草を抜いて、大きくなった生姜に土をかぶせて、日々手入れ。

草を抜いて、大きくなった生姜に土をかぶせて、日々手入れ。

私たち〈HOMEMAKERS〉の畑では、ようやく秋の葉物野菜の収穫が始まりました。
毎年9月、10月は夏野菜から冬野菜への切り替え時期で、
端境期(はざかいき)とよく言うのですが、収穫できる野菜がほとんどなくなります。

今年は梅雨の長雨、梅雨が明けてからの酷暑で、
人間だけじゃなくて野菜たちもだいぶダメージを受けていて、
ピーマンなんかはいつもなら11月くらいまで収穫できていたりしますが、
8月終わり頃にほとんど枯れてしまいました。

9月から収穫を始めた新生姜。まだ少し小さめですが、フレッシュな香りと真っ白な肌が美しい。

9月から収穫を始めた新生姜。まだ少し小さめですが、フレッシュな香りと真っ白な肌が美しい。

私たちは、収穫した旬の野菜を組み合わせて〈HOMEMAKERSの旬野菜セット〉として
オンラインストアなどで販売しているのですが、
最近は毎日「あー、野菜がない〜。セットがつくれない〜」という状態。

暑さが落ち着いて、なすなど復活した夏野菜たち、
夏の終わりに収穫し保管しておいたかぼちゃやさつまいも、
採れ始めた葉物野菜を組み合わせて、なんとか旬野菜セットをつくってます。

ようやく採れ始めたルッコラ、赤リアスからし菜、かぶ菜。秋の葉物たち。

ようやく採れ始めたルッコラ、赤リアスからし菜、かぶ菜。秋の葉物たち。

涼しくなって再びつやつやの実をつけてくれたなす。

涼しくなって再びつやつやの実をつけてくれたなす。

という感じで、いま収穫できる野菜は少ないのですが、
キャベツやブロッコリー、にんじん、大根など冬野菜たちは着実に育っていて、
これから1か月後くらいの畑がとても楽しみ。
冬野菜フィーバー、早くこないかな。

〈HOMEMAMERSの旬野菜セット〉。ひとつひとつの野菜に名前と特徴や食べ方などの説明80字を書いた名札をつけるようにしました。

〈HOMEMAMERSの旬野菜セット〉。ひとつひとつの野菜に名前と特徴や食べ方などの説明80字を書いた名札をつけるようにしました。

コーヒーノキを栽培して
自分だけの一杯を!
新潟発のコーヒープロジェクト

植物とコーヒーのプロによる新しい試み

コーヒーのサードウェーブにより、
日本でもいままで以上に豆に注目が集まるようになった。
スペシャルティコーヒーが定着し、好みに合わせて
テロワールやロースターを選ぶ時代に。
しかし自分で栽培している人は少ないのではないだろうか。

コーヒー豆は見た目こそ似ているが、ワインのぶどうのように土壌や気候によって香りや味わいが異なるという。

コーヒー豆は見た目こそ似ているが、ワインのぶどうのように土壌や気候によって香りや味わいが異なるという。

実は新潟にコーヒー豆の栽培をサポートする活動がある。
〈新潟県立植物園〉と〈新潟バリスタ協会〉が中心となり、
県内約30のコーヒー専門店などが協力して実現した〈にいがたコーヒープロジェクト〉。
コーヒーを味わうだけでなく、自分たちでも育ててみようというのが、
活動の基本コンセプトだ。

リーダーを務めるのは新潟県立植物園の園長である倉重祐二さん。

「活動のキーワードは育てる、味わう、楽しむ。
苗木を育て、豆を収穫し、自分だけのコーヒーが味わえたら
おもしろいと思いませんか」(倉重さん)

倉重祐二さん。専門はツツジ属の分類と近代園芸史。コーヒーと紅茶の愛好家でもある。

倉重祐二さん。専門はツツジ属の分類と近代園芸史。コーヒーと紅茶の愛好家でもある。

活動の拠点は植物園のある新潟市秋葉区。
東西に阿賀野川、信濃川が流れ、南に丘陵地帯が広がる自然豊かなエリアだ。
ここでカフェの営業や講座、体験型セミナーなど、
コーヒーを丸ごと楽しめる活動を展開している。

コーヒーノキを自宅で育てる

コーヒーノキの苗木。これを機に緑に親しんでほしいと倉重さん。(写真提供:にいがたコーヒープロジェクト)

コーヒーノキの苗木。これを機に緑に親しんでほしいと倉重さん。(写真提供:にいがたコーヒープロジェクト)

この活動は、農園を所有してコーヒー豆を栽培するのではなく、
一般の人たちが各自で苗木を育てるというのがミソ。
コーヒーノキが自宅で手軽に育てられるという点に着目した。

「コーヒーノキはアカネ科の常緑低木で、
もともと観葉植物として日本でも人気があります。
室内で育てられ、上手に管理すれば
3年から5年でコーヒー豆を収穫できるんです」(倉重さん)

園内で育てているコーヒーノキ。ジャスミンのような香りの白い花が咲く。

園内で育てているコーヒーノキ。ジャスミンのような香りの白い花が咲く。

同プロジェクトでは、2017年に沖縄からコーヒーノキを取り寄せたのを皮切りに、
倉重さんが中心となってさまざまな種類を集めてきた。これらは園内で観賞できる。
また沖縄のコーヒーノキのタネから育てた苗木は、
園内にある週末限定カフェ〈にいがたコーヒーラボ〉で販売。
すでに200人ほどのコーヒー&植物愛好家たちが育てているという。

品種はブラジルやブルーマウンテンといった
レギュラーコーヒーの原料となるアラビカ種。
初心者でも育てられるよう、植物園では講座やSNSなどを通じて
育て方のサポートを行っている。

「アラビカ種の原産地は通年20度程度のエチオピアやスーダンの山岳地帯。
生育適温は15~25度程度で、日本では春と秋によく育ちます。
直射日光を避け、夏は涼しく、冬は暖かく管理するのがポイント。
5度以上あれば冬を越せます」(倉重さん)

苗木を購入した人のなかには、すでに花を咲かせたという上級者も。

苗木を購入した人のなかには、すでに花を咲かせたという上級者も。

順調に育てば、3~4年で白い花が咲き、翌年に真っ赤な実となる。
果実はほんのり甘みがあり、生で食べることができるのだそう。
この種子を乾燥させて焙煎すれば、自分だけのコーヒー豆の完成だ。

植物園では昨年度、熱帯植物ドームの改修に伴い、14本のコーヒーノキを植えた。

植物園では昨年度、熱帯植物ドームの改修に伴い、14本のコーヒーノキを植えた。

100年後の南部町のために 廃棄される剪定枝で燻す。 〈COFFEE STAND & SMOKE NANBUDOKI〉

〈COFFEE STAND & SMOKE NANBUDOKI〉の根市大樹さん・雪奈さん夫婦

剪定枝をチップに利活用

岩手県と接する青森県南部に位置する南部町。
その三戸駅のすぐそばに〈COFFEE STAND & SMOKE NANBUDOKI〉はあります。

三戸駅そばにあるカフェ COFFEE STAND & SMOKE NANBUDOKI 店内風景

人口約1万6千人の小さなまちでカフェを営むのは、
「次の世代に誇れる故郷を残す」ことをミッションに、
南部町の資源を活用し、魅力発信を行う〈合同会社南部どき〉の
代表・根市大樹さんと奥様の雪奈さん。

店ではコーヒーと燻製のエッセンスが入った軽食や商品を販売しています。
食品を燻すチップは、南部町で育まれた果物の剪定枝を利活用したものです。

山に囲まれた南部町は、
朝晩の寒暖の差が激しく果物栽培に適した土地。
多くの果樹農家がありますが、高齢化もあり、
剪定枝の処理が問題になっていました。

看板商品のスモークナッツ。左からサクランボ・ブドウ・梅・リンゴの枝で燻したもの。香りは科目(サクランボ・梅・リンゴはバラ科、ブドウはブドウ科)や収穫時期で違いが出るんだそう。

看板商品のスモークナッツ。左からサクランボ・ブドウ・梅・リンゴの枝で燻したもの。香りは科目(サクランボ・梅・リンゴはバラ科、ブドウはブドウ科)や収穫時期で違いが出るんだそう。

果樹による香りの違いを尋ねると、
「秋冬に収穫するリンゴは実を成熟させるために栄養が枝に残らないため、
クセや香りが少ないんです。
夏に収穫する実の小さなサクランボは、
枝に樹液が豊富に含まれているので甘味が出ます。
ビールやワインにはリンゴやサクランボがおすすめ。
ブドウはタンニンの渋みがあり、
舌にピリッとくるのでウィスキーと合いますよ」と大樹さん。

サクランボの旬は7月。収穫後、実に栄養を送る役目を終えた枝からは樹液が滴るほど。

サクランボの旬は7月。収穫後、実に栄養を送る役目を終えた枝からは樹液が滴るほど。

ウッドチップではナッツのほか、
オイル、コーヒー、しめ鯖や鮭トバなども冷燻。
燻したマヨネーズとナッツをはさんだサンドウィッチや、
オイル・ナッツ・チーズ・ベーコンを燻して
トッピングしたピザなど軽食もテイクアウト可能です。

SMOKED COFFEEのドリップパック。かわいらしいイラストは雪奈さんが描いたもの。

SMOKED COFFEEのドリップパック。かわいらしいイラストは雪奈さんが描いたもの。

〈とらや パリ店〉40周年記念展
『京の伝統産業 × Paris × Wagashi』

京版画 森愛鐘

京都の若手職人の趣あふれる工芸作品が集結

今年40周年を迎える〈とらや パリ店〉。
これを記念し、〈虎屋 京都ギャラリー〉にて9月26日(土)より、
『京の伝統産業 × Paris × Wagashi』と題した企画展がスタートします。

本展は、京都の若手職人が「パリ」をテーマに制作した、
和菓子を楽しむためのさまざまな工芸作品を展示。
「贈答」「ディスプレイ」「和菓子でもてなす空間」と3つのコーナーを設け、
とらやの和菓子と工芸作品のコラボレーションを楽しめます。

参加作家は、京表具、京焼、京七宝など12ジャンル19人。
浮世絵美人が描かれた、フランスからの逆輸入品のような木版の羊羹パッケージや、
薔薇がモチーフのミニ風呂敷、
パリ店40周年記念に誕生したとらやの生菓子を魅せるディスプレイなど、
趣向を凝らした作品に心を奪われることでしょう。

南魚沼産コシヒカリの新ブランド
〈然然〉誕生に際し、
ポップアップイベントを開催

南魚沼産コシヒカリの魅力を伝えるお米ブランド

日本有数の米どころ、新潟県魚沼地方。
ここで特に美味しいと言われているのが
南魚沼産(旧南魚沼郡塩沢地区)のコシヒカリです。
この秋、そんな南魚沼産のお米の新ブランド〈然然(シカジカ)〉が誕生します。

〈然然〉

〈然然〉

トータルプロデュースは、新潟県南魚沼発、
農業の新しい価値の発見・発信を目指すクリエイティブ集団
〈Soil Works(ソイルワークス)〉。

ブランド名の「然然」は新潟県田上町方言で、
「かくかく。これこれ。うんぬん。しかじか」
と繰り返して言ったり、詳しく言ったりする、
必要のないときにその代わりに使う語です。

わざわざ語らなくとも、
「新潟県南魚沼産コシヒカリは最高峰のお米って知ってるよね?」
という誇りと自信から名付けられているそう。
〈然然〉は、そんな南魚沼のコシヒカリのすばらしさ、
背後にあるストーリーをも伝えるブランドになればという想いがきっかけで
生まれました。