秋田県横手市のゲストハウス&発酵バル〈Hostel&Bar CAMOSIBA〉が
プロデュースするハードサイダー(シードル)ブランド〈OK, ADAM〉から、
〈D.A.V.(ダヴ)〉が発売になりました!
青森・秋田・岩手の北東北3県の醸造家が、
それぞれの知恵を持ち寄り共同でつくりあげた新商品です。
〈CAMOSIBA〉とタッグを組んだのは、
「ホップの里からビールの里へ」という理想を掲げ、
行政・民間・生産者が連携したまちづくりを実践する
岩手県遠野市のマイクロブリュワリー〈遠野醸造〉と、
青森県弘前市の〈もりやま園〉で
サイダーの醸造研修を行うサイダーメーカー及川貴史さん。

〈CAMOSIBA〉の阿部円香さんと松橋真美さん、サイダーメーカーの及川貴史さんが〈遠野醸造〉に集結!
〈もりやま園〉は、青森県弘前市で100年以上続くりんご園で、
摘果作業で間引かれ廃棄されていた果実をつかった
〈テキカカシードル〉を開発し、話題となっています。
岩手県大船渡市出身の及川さんは、
盛岡でクラフトビール専門店HOPPERSを経営した後、
ハードサイダーに出会い〈もりやま園で〉修行を開始。
2021年春には岩手県紫波町でサイダリーのオープンも予定しています。

商品名〈D.A.V.〉は三者の結束を「夏の大三角形」になぞらえ、3つの恒星のデネブ(Deneb)、アルタイル(Altair)、ベガ(Vega)の頭文字から名付けられました。
〈CAMOSIBA〉を秋田県横手市で運営するのは、地元出身の阿部円香さん。

円香さんは、東京の大学に在学中、休学して半年間海外に滞在。
ゲストハウスのおもしろさを味わい、
いずれ地元でゲストハウスを開きたいという思いをもって帰国します。
大学時代の恩師からもらった「いずれ帰るなら今帰ればいいじゃない」
という言葉をきっかけに、東京での就職活動をいっさいやめてUターン。
実家が創業100年を超える麹屋であるというルーツから、
2017年、発酵バルを併設したゲストハウスをオープンしました。

建物は大正後期に建てられた旧加藤茶舗店蔵をクラウドファンディングの支援も受け改装。今年国の有形文化財としての登録も決定しました。茶箱が椅子やテーブルとして活用されています。店を発酵バルとして、母屋をゲストハウスとして運営。
発酵バルでは、実家である〈阿部こうじ屋〉の糀や味噌を使用した料理や、
オリジナルのハードサイダーをいただけます。

クリームチーズの味噌漬け

発酵のエッセンスを取り入れたメニュー
ハードサイダーづくりに欠かせないのは、
地域の人たちをはじめとした周りの人たちとのつながり。
ビールが好きで、横手はホップの産地でもあるため、
クラフトビールもつくりたいと思っていた円香さんでしたが、
〈CAMOSIBA〉を始めると、近所の果樹農家さんが発酵バルに来てくれるようになります。
「横手市の十文字地区はさくらんぼの産地ということはわかっていたんですが、
桃やリンゴなどいろんな果物が採れるんです。
お店に来てくれる果樹農家さんと仲良くなって話を聞いていると、
リンゴにも種類があって味も食感も全然違うことや、
そのおいしさをあらためて知ることができました。
そんなときにリンゴを原料としてつくる発泡酒・ハードサイダーの存在を知って……。
横手にはホップもリンゴもある、
ハードサイダーなら全部横手のものでつくることができるって思ったんです」

自分の好きなものに正直な円香さん。だからこそ軸がぶれずに〈CAMOSIBA〉ができあがったのかもしれません。
円香さんは真美さんとともに
アメリカ・オレゴン州のサイダリーで1か月醸造技術を学び、
ハードサイダーブランド〈OK, ADAM〉を設立。
秋田県内のマイクロブッリュワリーに委託醸造し、
2020年2月から横手産のりんご〈ふじ〉や〈紅の夢〉を使用した
ハードサイダーの販売をスタートしました。

秋田県羽後町の〈羽後麦酒〉とつくった〈HOP IN!〉と秋田市の〈BREWCCOLY〉とつくった〈PIQUANT RED〉。
「いろんな人に手伝ってもらって、
ゲストハウスも発酵バルもつくってくることができたから、
これからは地域の人たちと同じラインに立って、
周りの人たちと一緒にものをつくることで
(周囲に)還元できたらいいなと思っています」と話す円香さん。
ハードサイダーづくりはそのひとつの活動です。