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posted:2020.11.19 from:高知県高知市 genre:食・グルメ
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
引き続き、感度の高いお酒好きの間で人気なクラフトジン。
ブームも相まって、多種多様な銘柄が出ているのを、
みなさんご存知でしょうか。
この秋、強力なタッグによる紅茶のクラフトジン
〈First Essence Earl Grey Gin〉が誕生しました。
手掛けたのは、日本のクラフトスピリッツ界の先駆者として、
蒸留の可能性を模索し続ける辰巳祥平氏と、
茶の湯文化の開口を広げるべく、
既存の枠組みを越えさまざまな取り組みを行う〈TeaRoom〉。
この両者が組んだのは、今年の8月に発売された、
日本茶の生葉を使った日本初のクラフトジン
〈First Essence Tea Leaf Gin〉に続き、今回で2回目。
両者が提携することで、お酒の原料としてのお茶の可能性と魅力を
より深く追求することが可能になりました。
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今回発表された〈First Essence Earl Grey Gin〉は、
フレーバーティーの代表格・アールグレイ風味のジン。
国産紅茶と国産ベルガモットを使用し、
鼻に突き抜けるシトラスの香りと、
国産紅茶の重厚感のある香りが合わさり、
口の中でアールグレイが弾ける味わいとなっています。
ベルガモットの落ち着きある芳香が特徴で、
通常はセイロンやダージリン産の紅茶を用いて製造するもの。
しかし今回は国産の紅茶にこだわったといいます。
また、原料は昨年TeaRoom代表の岩本氏が、
高知で出逢った〈株式会社にしごみ〉から提供いただいたという
ベルガモットを使用。
国産のベルガモットは、近年高知を中心に生産されており、
にしごみはその先駆者的存在。
気候上、現在は市場にあまり出回っておらず、
非常に希少性が高くなっているんだそう。
今回、それらの国産紅茶と国産ベルガモットを使用しており、
非常に貴重なアールグレイのクラフトジンとなっています。
辰巳氏は、今回のジンの製造について、
以下のようなコメントを寄せています。
「9月中旬の台風が影響し、にしごみから
季節外れ(2か月早く)のベルガモットが届きました。
まだ果実が小さいベルガモットでしたが、
果皮を触ると瑞々しく洗練されたシトラス香。
今回はベルガモットの果皮と一緒に
TeaRoomがブレンドした国産紅茶を蒸留することで
アールグレイのジンをつくりました。
香りも味わいも余韻に至るまてアールグレイが弾けます」
現在、TeaRoomのお茶は、
茅場町〈青淵-Ao-〉、目黒〈Restaurant Kabi〉、
蔵前〈Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE〉、
銀座〈ブルガリ イル・バール BVLGARI IL BAR〉をはじめ、
東京を中心としたバーやレストランで取り扱い中。
その他の取扱店の詳細は、基本的に公開していないそうで、
バーにて偶然巡り合った際は、ぜひご賞味を。
また、個人での取引は行っておらず、新規の取引については
こちらのメールアドレスまでご連絡を。(info@tearoom.co.jp )
クラフトジンのあらゆる可能性が開かれつつある現在。
First Essence Earl Grey Ginは、未知の魅力に溢れた一本と呼べそうです。
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