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posted:2021.2.16 from:福岡県太宰府市 genre:食・グルメ
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writer profile
Mayo Hayashi
林 真世
はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。
福岡県太宰府市にある、太宰府天満宮。
天神さまとして菅原道真公をお祀りする太宰府天満宮は、
平安時代からこの地を守り続けています。
「令和」への改元で一躍注目を浴びた太宰府。
太宰府天満宮の参道には、多くのお茶処やお土産店などが立ち並びます。
菅原道真公ゆかりの太宰府名物「梅ヶ枝餅」。
大正11年創業の〈かさの家〉は、旅人の宿泊と食事を提供する
旅籠(はたご)から始まり、現在は梅ヶ枝餅の製造販売を主に、
参道に店を構えています。
例年であれば受験シーズンのこの季節、
多くの参拝客で賑わう天満宮ですが、
コロナ禍の影響を受けてめっきり人足が減ってしまったといいます。
そんな中、この梅ヶ枝餅の名店〈かさの家〉が新しくカフェをオープン!
昨年12月25日、もともとあった雑貨店を改装し、
てぬぐいを扱う〈てのごい家〉とその奥に〈cafe kasanoya〉を
オープンしたということで、さっそく伺いました。
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店内へ足を踏み入れると、レトロで落ち着いた雰囲気が漂いながらも、
庭から差し込む自然光で明るい空間が広がります。
〈cafe kasanoya〉の看板メニューは「紅梅」と「白梅」。
なんとも太宰府らしいネーミングのこちら、
実は“和洋折衷”のスイーツなのです。
そう、艶々のチョコレートがたっぷり、
香ばしい焼き餅にかかっているんです。
今回、〈かさの家〉と「博多のチョコのはじまりどころ」として
親しまれる洋菓子専門店〈チョコレートショップ〉とのコラボが実現。
〈かさの家〉自慢の焼き餅に、チョコレートショップこだわりの
口溶けなめらかなチョコレートが使用されているというから、なんとも贅沢!
株式会社かさの家の副社長・栗山由佳さんは、
「以前から太宰府で令和の記念になるような新しいスイーツを出せたら……という
構想があり、今回チョコレートショップさんとのコラボスイーツが完成しました。
チョコレートと焼き餅がこんなに合うなんて、私たちもびっくり。
和菓子・洋菓子関係なく、見た目も味も新しい出会いを
感じてもらえればうれしいです」と話します。
「紅梅」はビターチョコレート、「白梅」はミルクチョコレートを使用。
ロッシェもビターとミルクのテイストがそれぞれ違うので、
食べ比べをしてみるのもおすすめです。
「若い方は斬新なデザートを受け入れやすいと思いますが、
『え?合うの?』とおっしゃいそうな中高年の方にも
ぜひ食べてもらいたいです」(栗山さん)
焼き餅の香ばしさとなめらかで濃厚なチョコレートがクセになる、
新×旧、和×洋の“令和を喜ぶスイーツ”。
老若男女問わずおすすめの一品です。
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あちらこちらに、かわいい“梅モチーフ”が。
〈cafe kasanoya〉のこだわりは味だけではなく、
梅の形のプレートや小物などのアイテムが散りばめられているのも特徴。
思わず、乙女心がくすぐられてしまいますね。
また、スタッフのみなさんの朗らかで丁寧な接客に
つい時間を忘れてゆっくりとしてしまうはず。
さまざまな心地よい空間づくりに老舗の品格を感じます。
「去年は、参道の店のシャッターが全て閉まっていた時期もありました。
以前は忙しさに追われるばかりでしたが、
今は『来てくださってありがとう』という感謝の気持ちがより強くなりました。
カフェをオープンして約1か月半。
いろんなお店や周りの人から勇気をもらうこともあり、
気持ちも明るくなります」(栗山さん)
これから梅の見頃がピークを迎える太宰府天満宮。
太宰府を訪れた際には、歴史に思いを馳せ、
季節を感じ、あま〜いスイーツに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか?
information
cafe kasanoya
住所:福岡県太宰府市宰府2-7-26
時間:平日10:00〜17:00 (L.O16:30)/休日10:00〜17:30 (L.O17:00)
※時間の変更がある場合がございます。事前にお問い合わせください。
TEL:092-922-1035
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