odekake
posted:2020.12.28 from:新潟県十日町市 genre:旅行 / 食・グルメ
PR 新潟県
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
writer profile
Hiroyo Yajima
矢島容代
やじま・ひろよ●フリーライター。岐阜県生まれ。大学卒業後に上京。東京では『GINZA』などの雑誌でインタビューしたり、おいしいものを紹介したり。一度日本を離れてタイやドイツで生活したあと、田舎暮らしをしようと、山形県に隣接する新潟県村上市に移住。夫とともに新潟と山形の両方の文化を楽しむ日々。
credit
撮影:ただ(ゆかい)
新潟県、十日町市の山間に位置する松之山温泉。
有馬、草津と並ぶ日本三大薬湯として知られるこの地に、
お酒好きが集まる宿〈バル&ホステル 醸す森 kamosu mori〉があります。
場所は、温泉街から少し離れた森の中。
松之山の老舗旅館〈酒の宿 玉城屋〉の姉妹宿として、2018年にオープンしました。
玉城屋といえば、フレンチと日本酒のペアリングが評判の宿。
東京の2つ星フレンチレストランで研鑽を積んだ栗山昭シェフが、
地元の食材を使って織りなす“里山キュイジーヌ”が人気で、
2020年の『ミシュランガイド新潟』でも1つ星として掲載されています。
そんな玉城屋の姉妹宿として、地元食材を使ったフレンチを
オーベルジュスタイルでカジュアルに楽しめるのが、この醸す森。
たっぷり食べて飲んで、そのうえ、温泉まで堪能できる、
何ともうれしい“泊まれるフレンチバル”なのです。
建物に入ってまず目に飛び込んでくるのが、大自然を借景にしたダイニング。
県産杉を贅沢に使った、シックで心地いい空間が広がります。
レストランだけの利用も可能。常時100種類以上のワインと日本酒が揃い、
軽く一杯も、しっかりごはんも歓迎の、自由度の高さが魅力です。
人気は、宿泊者限定のお得なコース「4種のワインペアリング付きディナーセット」。
ソムリエがその日の料理にぴったりのワインを選んでくれるので、
ワインビギナーも安心して楽しめます。
今回のメニューはブランド豚〈つなんポーク〉が主役。
地産地消の旬の食材にこだわった、野菜もたっぷりのフレンチは、
軽やかで繊細な味わいが身上。
小さな丸パンは、地元のコシヒカリを使った米粉パン。
米ならではのやさしい風味が印象的です。
日本酒派には、新潟の地酒9種を飲み比べできるセットがおすすめ。
玉城屋の4代目でもあるオーナーの山岸裕一さんは、
世界利酒師コンクールのファイナリストでもある酒のスペシャリスト。
山岸さん選りすぐりの地酒を堪能できます。
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実はこの宿、もともとは〈おふくろ館〉という、
地元のお母さんたちが切り盛りする市営の簡易宿泊場でした。
そば打ちやトレッキングといった自然体験もできることから、
地元の子どもたちも利用してきた、
松之山の人たちにとって馴染みのある施設だったそう。
しかし2018年、閉館を余儀なくされる状況に。
そこで立ち上がったのが山岸さん。雇用をそのまま継続しつつ、
オーベルジュスタイルのカジュアルな宿としてリニューアルしたのです。
醸す森の朝食は、おふくろ館で活躍していた地域のお母さんたちが腕を振るいます。
自家製味噌のお味噌汁、雪解け水で炊く松之山黒倉産コシヒカリ、
自家栽培の野菜を使った炊き合わせや山菜のきんぴら、のっぺ汁、白和えなど。
朝から元気いっぱいになれる内容です。
バルに併設されている客室は、洋室、和室、
ドミトリーの3タイプ(トイレや洗面所は共同)。
館内には温泉もあり、森を眺めながらの入浴が楽しめます。
さらに2021年2月は、玉城屋の栗山シェフのポップアップレストランが
醸す森に登場予定。里山キュイジーヌと山岸さんの日本酒のペアリングを
森の中のオーベルジュで楽しんでみてはいかがでしょう。
『新潟のつかいかた』では、山岸さんのお話を詳しくご紹介しています。
記事はこちらから↓
information
BAR and HOSTEL kamosu mori
バル&ホステル 醸す森
住所:新潟県十日町市松之山黒倉1879-4
TEL:025-596-2200
アクセス:関越道六日町インターより約60分
宿泊料金:1泊1名3000円~(税別)
レストラン営業時間:18:00~21:00(アラカルト20:00L.O.、ドリンク20:30L.O.)ランチ 土・日曜のみ11:30~14:00(13:30L.O.)
定休日:月・火曜
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