news
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Mayo Hayashi
林 真世
はやし・まよ●福岡県出身。木工デザインや保育職、飲食関係などさまざまな職種を経験し、現在はフリーランスのライターとして活動中。東京から福岡へ帰郷し九州の魅力を発信したいとおもしろい人やモノを探しては、気づくとコーヒーブレイクばかりしている好奇心旺盛な1984年生まれ。実家で暮らす祖母との会話がなによりの栄養源。
長崎県、波佐見町の陶磁器メーカー
〈株式会社中善〉から2020年に誕生したブランド〈zen to〉。
日本を代表する陶磁器デザイナー、
エンジニアである阿部薫太郎さんが
ブランドディレクターとして〈zen to〉を指揮します。
ブランドコンセプトは、“多様な嗜好に応える、多彩な個性”
さまざまな人に使いやすく、
そして個性的なアイテムを提案しています。
こちらの記事ではブランド発足第1弾として、
小宮山雄飛さんとツレヅレハナコさんによる監修のカレー皿を紹介。
第2弾となる今回は、カレーフリークとして知られる
タブラ奏者のU-zhaan(ユザーン)さんと、
〈社食堂〉で注目される〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉の
建築家・吉田愛さんがカレー皿の監修を務めます。
材質:磁器/サイズ::⌀270×H24mm/価格:3,960円(税込)
インドの打楽器「タブラ」を巧みに操り、
心地よい音楽を奏でるユザーンさん。
今回監修したのは、その名も〈仕切りが取れるカレー皿〉。
さまざまな種類のカレーを手づくりする、
ユザーンさんならではの視点が盛り込まれたプロダクトです。
普段から仕切りのあるワンプレートを重宝しているそうですが、
購入するときに悩ましいのがその「仕切りの数」なのだそう。
仕切り2か所Ver。量によってルーとライスの位置を替えても◎。
Page 2
「2」か、「3」か……。
「1食分をワンプレートに盛りつけられる
仕切り付きのカレー皿をよく使っています。
洗い物も少なくなって便利です。
ただ、カレースペースが2か所のものと3か所のものの
どちらにするかを購入時にかなり悩むんですよね。
3か所あると嬉しいけれど、常におかずを3品もつくれないし。
そんな悩みを解決する方法を思いつきました」(ユザーン)
そう、仕切りを着脱式にすればいいのです。
それに別皿を用意する必要のないワンプレートなら、
お皿洗いも一度に済んで一石二鳥です。
ブランドディレクターの阿部薫太郎さんによると、
皿とパーツが上手く噛み合うように形状を何度も修正、
焼くことで収縮してしまう磁器の特性を考慮し、
細部の造形の微調整を繰り返したといいます。
監修者の熱意にメーカーやエンジニアが呼応し生まれた
〈仕切りが取れるカレー皿〉。
現在、オンラインショップで予約を受付中です。
ユザーンさんの公式インスタグラムでも、好反応のカレー皿。
投稿されている自家製カレーや副菜もとてもおいしそう!
珍しいカレーばかりで思わず見入ってしまいます。
「どうやって盛りつけよう?」と
イメージしながら料理をつくれば、食事がいっそう楽しくなりますね。
新しい食器で気分を上げて、おうち料理を楽しんでみては?
U-zhaan(ユザーン)/タブラ奏者。
Page 3
材質:半磁器/サイズ: ⌀245×H32mm/価格:3,300円(税込)
建築家の吉田愛さんによるカレー皿は、
深さのある形状と滑らかな質感が特徴的。
食材が美しく映えるよう設計された色合いや形は、
建築家ならではの機能美を追求した一皿です。
縁が深いのでスープカレーなどにも相性がよさそう。
吉田さんが代表を務める〈SUPPOSE DESIGN OFFICE〉は、
設計事務所内にキッチンを設け、食事を提供する〈社食堂〉を運営。
社食堂とは、「社員+社会の食堂」をコンセプトとした
新しい飲食業態で、SUPPOSEの東京事務所を
社内だけではなく社会に開放し、おいしい日々のごはん、
コーヒーやお酒などを提供しています。
広々とした社食堂のキッチン。(写真:伊藤徹也)
吉田さんは、建築家として国内外の多数の
プロジェクトに関わりながら社食堂の運営、
さらに社食堂の人気メニューとなった
「山椒キーマカレー」をレトルト化して販売するなど、
分野を横断して多方面で活躍中。
今回、監修を務めたプロダクト〈plate 245〉は、
そんな吉田さんだからこそ発見できる、
暮らしの中の“用の美”を感じさせるデザインとなっています。
「私が使いたいカレー皿は、どんなカレーを盛りつけても
“おいしい風景”を生み出し、機能がデザインとなるニュースタンダードな形」
なのだと言う吉田さん。
「〈plate 245〉は、『見る、触る、盛りつける、食べる、収納する』
といった一枚のお皿にまつわるさまざまなシーンにおいて
“用の美” を感じる、どんなお料理にも合い
日常に豊かな表情を与えるお皿です」(吉田愛)
スタッキングされた姿がキッチンを美しく彩る要素となるよう、
テーパーの角度も絶妙に設計されているのだそう。
使うときだけでなく、仕舞ったときの
佇まいまで考えられた〈plate 245〉です。
吉田愛/建築家・SUPPOSE DESIGN OFFICE 代表取締役。
コロナ禍のなかでのプロジェクトということで、
直接的なコニュニケーションが難しい面もあったとのこと。
しかし東京から波佐見のチームにフィードバックを繰り返すことで、
物理的な距離感を払拭したものづくりができたといいます。
ふたりのこだわりが詰まったカレー皿、
ぜひ手にとってみてはいかがでしょう?
中目黒の〈ブリック&モルタル〉でも販売。
発売は4月22日(木)より。
東京・中目黒の〈ブリック&モルタル〉と
〈zen to〉オンラインショップで販売予定です。
現在、オンラインショップで予約を受付ているので、
気になる方はぜひチェックを!
information
zen to
Web:オンラインショップ
セレクトショップ ブリック&モルタル
住所:東京都目黒区中目黒1-4-4
営業時間:12:00〜19:00
定休日:不定休
電話03-6303-3300
Web:BRICK&MORTAR
株式会社中善
Web:株式会社中善 NAKAZEN
*価格はすべて税込です。
Feature 特集記事&おすすめ記事