伊勢佐木町〈華隆餐館〉 辛いつまみでビールがすすむ

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ここは中国? な雰囲気の四川料理屋

夏はとにかく辛いものが食べたくなるのです。
太陽が陰ってからは、夕涼みとばかりに人が行き交うやら、
ベンチで一杯ひっかけるやら。

そんな横浜、伊勢佐木町の商店街を抜けて、国道16号へ。
道の向こう側の黄色い看板の有名ラーメン店には、男子の行列50メートル。
こちらの〈華隆餐館〉は白地に黒文字の看板で、
外観は高級そうな中華料理店の出で立ちですが、開け放たれた間口から覗くと、
ほぼ満席で熱気と雑音もいっぱいの店内。辛い匂いも漂っています。

カウンターの奥の席が座れるよう。カウンターの上段には下げた食器が山積み。
店の忙しさを物語っています。
行き交う言葉は中国語。メニューも漢字で溢れていて、
日本語では使わないような読めない漢字も入り乱れています。
意味はなんとなく通じる、ふむふむ、辛さは、辛から激辛まで、調整してくれるのね。

とりあえず、ビールを汗だくで店内を動き回るお姉さんに注文。
品はよろしくないけれど、席に着くまでにほかのテーブルの上の
料理のチラ見は、初めての店だと欠かせない行動。

気になったのは、赤い粉がかかったピーナッツのお皿、四川落花生。
前菜の欄のメニューの数がそれほど多くないので、
迷わずキクラゲと牛モツもお願いする。
カンカンカン、中華鍋とお玉が奏でる音で、こちらの注文する声も大声に。
店にいる客から店員まで、すべての会話ボリュームも
鍋から出る湯気やら油のシャワーやらと一緒にヒートアップしています。
こういう雰囲気、現地中国っぽくて楽しい。

第31話・ここに行けば 神戸の面白い人に会える! 名物ビンテージ屋さん 〈スペイスモス〉

第31話
ここに行けば神戸の面白い人に会える!
名物ビンテージ屋さん〈スペイスモス〉

今週のグレアムさんは、ローカルブランドの
小さな雑貨店やセレクトショップが立ち並ぶ、
神戸・栄町エリアにおでかけ。
ファッションや音楽、映画などの
ポップカルチャーとゆかりの深いビンテージ屋さん
〈スペイスモス〉〈フリピエ・ゾエトロープ〉をご案内します。

酒造見学に利き酒、昼酒ランチも。 日本酒の楽しさいっぱいの 〈神戸酒心館〉へ

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神戸出身で、コロカルで『たびのみ散歩』を連載中のイラストレーター平尾香さん。
お酒好きな平尾さんが、日本酒の産地である神戸灘五郷をめぐる旅をお届けします。
後編は、〈福寿〉をつくる〈神戸酒心館〉へ。

酒づくり見学、おみやげショップから食事まで楽しめる蔵

神戸の酒どころ灘五郷をめぐる2日目は、〈神戸酒心館〉へ。
5つある郷の中でも一番西側に位置する御影郷にある蔵元です。
阪神電車の石屋川駅から川沿いの遊歩道や公園を歩いて向かいます。

〈福寿〉という銘柄の酒をつくるこちらは、2日前までに電話で申し込みをすれば、
酒蔵見学が個人で気軽にできるのです。
11時の集合時間には、思っていたより多い見学者が集まっていました。
学生さんらしきグループ、トートバックを肩にかけたニット帽青年、
旅行中らしきカップル……。
日本酒が好きな人の幅は増えてるようで、なんだかうれしい。
そして、私は、お酒は舐める程度の母と一緒に参加です。

半被を着た社員の吉田さん、入社2年目とは思えない慣れた口調で、
日本酒について話してくださった後に、ビデオ鑑賞。
六甲山から吹く風、六甲おろしや、六甲山の花崗岩層を通過して西宮に湧き出る
ミネラル分量の多い水は宮水と呼ばれ、灘の酒づくりに欠かせないこと、
江戸時代にさかのぼった歴史のことなど。
この灘の土地だからこそのおいしいお酒ができるってことですね。

その後、いよいよお酒ができるまでの工程の見学。
エレベーターで3階まで上がってスリッパに履き替えます。
横に置かれた棚の上段には、会長、社長、常務とマジックインキで縦書きされた
白い長靴がきれいに並んでいます。

この会社の細やかな秩序は、生産量を多くせずに、
手づくりで丁寧に良質なお酒をつくるという酒造方法にも、
つながっているように感じたのでした。

少ない食材でも旨みは十分。 群馬〈おっきりこみ〉 アレンジレシピ

しおり流手打ちうどんは、
面倒なことはいっさいナシのお手軽レシピ!

上州名物からっ風が吹く群馬は、養蚕と小麦、雑穀がなりわいの柱。
二毛作での小麦の生産量が多く、粉もの料理の多彩さは国内随一です。
養蚕の忙しい時期でも、さっとつくって栄養もとれる麺料理が発展したのは
必然的でもあったのです。

『聞き書 群馬の食事』でもさまざまな麺料理が紹介されていますが、
特に「うどん」の種類の多さには驚きます。

たかがうどんと言うことなかれ。
引き上げうどんに、ひもかわうどん、水沢うどん…… 
麺と汁の組み合わせでこれほどバラエティ豊かだとは!

今回、料理人・後藤しおりさんが『聞き書 群馬の食事』から選んだ料理は、
〈おっきりこみ(おきりこみ)〉。
幅広のもっちりとしたうどんに、野菜や肉をたっぷり入れ、
味噌や醤油などで味つけして煮込む、群馬を代表する郷土食です。

冷房の効きすぎなどで自律神経と胃腸が弱りがちなこの季節、
お部屋でゆっくりとおっきりこみをすするのもいいですね。

おっきりこみのもっちりとした食感は、
麺に塩を入れない、もしくは少量しか入れないため。
また、普通のうどんに比べて加える水の量も少ないため、
ツルツルで噛みごたえのある食感が出て少量でも満腹になりそうです。

さて、しおりさん。まずは麺打ちをします。
麺を打つと言っても身構えることなかれ。
しおりさん流の簡単アレンジで少ない材料で失敗することなく打てます。
さらに、今回はうどん踏みも省略。

「うどんを打つって言うと緊張するんですが、
おっきりこみは“おっきりこみだから大丈夫”っていう
おおらかさがありますよね」としおりさん。

それは、おっきりこみの語源にも表れています。
おっきりこみは、こねたうどん生地をへらの上に乗せ、
直接鍋の中へと「切り込む」調理法からきていると言われています。

養蚕の忙しい時期でも手早くつくれて、
ひと碗で食事が済ませられるように、と生まれたおっきりこみは
まさに群馬の日常食。
切った太さが均一でなくても気にしないというのは
うどん打ち初心者でもうれしいですね。

うどんが自由ならば、入れる具材も自由。
好きなものや冷蔵庫の余りものでOKです。

「根菜類なんかもいいですね」としおりさん。

「とにかく気軽につくってほしい!」ということなので、
今回は具材を少なめに、おだしと手打ちのうどんの味わいをいただく、
基本のレシピをご紹介します。

第30話・ 色とりどりのハーブに癒やされる 〈神戸布引ハーブ園〉

第30話
色とりどりのハーブに癒やされる
〈神戸布引ハーブ園〉

スコットランドから、
グレアムさんのパパとママが神戸に遊びにきました。
グレアムさんが二人を案内したのは〈神戸布引ハーブ園〉。
ここはロープウェイで10分で辿り着く、
日本最大級のハーブ園。ガーデンに咲き乱れるローズやラベンダー、
眼下に見下ろす神戸の風景に、癒されること間違いなし。

山の恵みと暮らす。 祖谷で出会った民謡と郷土料理

徳島・祖谷(いや)の美味しいアルバム

きかっけは、ある民謡との出会いだった。
徳島県の西部、祖谷という集落で今なお歌い継がれている“祖谷民謡”。
都築麗子さんの身体から涌き立つ歌声は、とてもつややかで、
どこか懐かしくて切なくて、そして温かくて。
天井をぐっと見上げながら丁寧に歌い上げる小柄な身体からは、
肝がどかっと座ったような芯の強さが伝わってくる。
それでいて、恥じらいながら笑う顔は少女のように可憐だった。

その姿を見ていたら、この女性がどんな人生を辿ってきたのか自然と興味が湧いていた。
いつかじっくりお話をうかがってみたいと、そのとき心に決めていた。

祖谷民謡 from on Vimeo.

第29話・神戸の ファーマーズマーケットに お出かけ

第29話
神戸のファーマーズマーケット
にお出かけ

今週のグレアムさんは
神戸の東遊園地で、毎週土曜日朝に開催されている
ファーマーズマーケットにお出かけ。
新鮮な卵や野菜、お豆腐にチーズケーキも! 
生産者さんとのおしゃべりもマーケットの楽しみのひとつです。

だしをたっぷり含んだかんぴょう &フワフワ卵の絶妙な共演。 栃木の郷土食アレンジレシピ 〈かんぴょうの卵とじ〉

郷土食を日本の隅々から掘り起こし、記録した名著
『日本の食生活全集』全50巻(農文協)から
料理人・後藤しおりさんが現代の家庭でもおいしく
カンタンにつくれるよう再現したレシピをお届けしている本連載。
ぜひ一緒につくってみましょう!

かんぴょうをふっくら戻すコツって?

『聞き書 栃木の食卓』の表紙にも採用されている夕顔の収穫風景。
これこそ、今回の郷土食のメイン食材〈かんぴょう〉です。

「かんぴょうは主役になるんです!」

と料理人・後藤しおりさんの宣言で始まった今回の郷土食アレンジ。
しおりさんの実家はお寿司屋さん。お寿司に欠かせないかんぴょうは、
お父様が毎回大きい鍋でたっぷり炊いているのだそう。
「醤油と砂糖の濃いめの味つけがなつかしい」と笑います。

いまでも実家に帰ると、まずかんぴょうをつまみ食い。

「なにはともあれ、このかんぴょうを食べないと始まらない(笑)。
トマトと卵を炒めてかんぴょうを合わせた“まかない飯”なんて、最高でした」

トマトの赤と卵の黄色が食欲をそそり、お肉がなくてもボリューム満点。
これは真似したいですね!

今回は、そのしおりさん思い出のまかない飯を彷彿とさせる、
〈かんぴょうの卵とじ丼〉をご紹介します。

全国生産量の98%以上を占める、栃木の代表的な特産物かんぴょう。
夕顔を薄く削って干してできますが、
ほとんど生のかんぴょうを見かけることはないでしょう。

夕顔は、同じくウリ科のひょうたんが分化したものだと言われており、
生食するとゴーヤ以上に苦みが出るものも多いのだとか。
しかし、薄く削って干すことで、苦みが減り、かさが減り、旨みが増すのです。
カルシウム、カリウム、リン、鉄分、食物繊維の豊富さにも注目したいところです。

夕顔の収穫は7〜8月にかけて行われ、
実を紐状に剥き、真夏の太陽熱にて2日間にわたって干し上げます。

かんぴょうをはじめとする乾物がしおりさんは大好きで、
しおりさんの料理には頻繁に登場します。

「乾物は凝縮された味がするから好きなんです」

乾物それぞれの特徴に合わせて、じっくり時間をかけて戻します。
たとえば、干ししいたけは水に漬けて1日かけて戻すのだとか。

なので、今回のポイントも、かんぴょうをしっかりと下ごしらえすること。
かんぴょうを戻す作業も立派な調理工程なのです。
材料が少なく、とてもシンプルな料理なので、
このかんぴょうの下ごしらえをきちんとやると、
かんぴょう独特の臭みが落ちて、だしをたっぷりと吸い込んでくれます。

「冷凍保存もできるので、下ごしらえを一気にやってしまってもいいですよ」

こうしてしっかり下ごしらえされた、煮かんぴょうは、
ふっくらふくれて、ひと口噛むと、だしがじわーっと広がります。
平べったいかんぴょうの、どこにこれほどのだしが含まれていたのか!
さらに、かんぴょうは“無漂白”のものを選ぶのもしおりさんのこだわり。
スーパーでかんぴょうを選ぶ際には、パッケージの表示にも注目してみてください。

第28話・山菜の女王、 オオバラの天ぷらを食べる

第28話
山菜の女王、
オオバラの天ぷらを食べる

春の味覚といえば山菜。
グレアムさんはお友達に誘われて、
神戸の長田にある友人のおばあちゃんのおうちへ。
そこでは、美味しさではタラの芽をも凌ぐという
“山菜の女王”、オオバラことハリギリの天ぷらが
振る舞われました。
独特の苦味が癖になるというオオバラ。
毎年めぐる季節に、想いをはせるグレアムさんです。

第27話・ 神戸の美しい公園といえば? 〈須磨離宮公園〉

第27話
神戸の美しい公園といえば?
〈須磨離宮公園〉

神戸に春がやってきました。
ぽかぽかの晴れた日は、絶好のお散歩日和。
グレアムさんのお気に入りは、
神戸市須磨区にある〈須磨離宮公園〉。
ここはかつて天皇陛下の別荘だった、“須磨離宮”跡に作られた公園。
広大な敷地に、よく整備された庭園やバラ園を擁する、
優雅で美しい公園なんです。
グレアムさんのステキなイラストエッセイでお楽しみください。

父から子へと伝える、 雪の闇夜から現れた化身 前郷のやまはげ

なまはげより、こわい神さま?

大ぶりな鬼面や猛々しい装束をまとう、
秋田県の伝統行事として伝わる神さま〈なまはげ〉。
その圧倒的な存在感は、大人でも驚くが、
さらに異彩を放つ神さまがいる。
秋田市の前郷地域に伝わる〈やまはげ〉だ。
声を発しないのが伝統で、
般若のような面に海藻をかぶった神さまが、
無言で近づくと、子どもは叫び声をあげて泣き出し、
大人は歓声をあげて迎えるという。

古くからやまはげがその異形の姿とともに、
この土地に伝えてきたこととは何だったのか。

第26話・ モロゾフ、ゴンチャロフ誕生の地。 神戸のスイーツ

第26話
モロゾフ、ゴンチャロフ誕生の地。
神戸のスイーツ

お久しぶりのグレアムさん。
今回のグレアムさんは渾身のフルカラー!
神戸といえばスイーツ、なかでもチョコレートは。
誰もが知るブランド、〈モロゾフ〉と〈ゴンチャロフ〉創業の地。
グレアムさんがそのストーリーを語ってくれます。
そして新世代の〈L'Avenue〉もご紹介。

〈宝永〉 餃子とシュウマイを頬張りながら 高知の日本酒で一杯

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満腹でもはふはふと食べられてしまうおいしさ

空港から高知の市街地へ向かうタクシーの中で、
そのシュウマイのおいしさについて聞いていました。

1軒目の料理屋で十分にお酒も高知の魚などもいただいた後、
みんなで、そのシュウマイのおいしい
中華のお店〈宝永〉に行きましょうとなりました。
タクシーの中で聞いた通りの展開です。もう、お腹いっぱいなんだけど、
連れて行かれたそのお店がおいしくて食べられてしまうとのこと。

期待しながら、高知の夜のまち、狭い裏路地の店から大通りを渡って歩きます。
繁華街は、サラリーマンが呑み屋から移動する時間なのでしょうか、にぎやかです。

少し静かになった通りの雑居ビルに「ラーメン餃子」の看板。
奥に入るとカウンターだけのお店で、8席ほど。私たちが着席して満席。
呑み直しとばかりに、瓶ビールを注ぎあって乾杯。
案内してくれた呑ませ上手の食べさせ上手な高知人が、慣れた口調で餃子を注文。
気心知れた常連客に連れてきてもらえるのはうれしいこと。

このお店を切り盛りするのは、マスターおひとり。
やさしい笑顔で白い上っ張りが決まってます。
さて、この餃子、注文を受けると餃子餡が入った
ボウルと餃子の皮をカウンターの台の上に乗せたかと思うと、
素早い手つきで、マスターが餃子を包みあげていきます。

作り置きでなくて包みたて餃子は、すぐさま中華鍋に並んで焼かれてできあがり。
素朴な見た目ですが、ひと口食べて、バリッとした皮から飛び出した
野菜多めの餡のおいしいこと。

第25話・雪山に備えよ! グレアムさんのお買い物

第25話
雪山に備えよ!
グレアムさんのお買い物

神戸の異人館を使ったカフェで
お茶するグレアムさん。
これから旅行の準備で走り回る前に、英気を養っているようです。
アウトドア用品に弟さんへのおみやげ、
グレアムさんはどんなものを選んだんでしょう?

100年続く暮らし方。 おばあの食卓を伝える 沖縄・大宜味村〈笑味の店〉

沖縄・大宜味村の美味しいアルバム

フォトグラファーの津留崎徹花が、
あてもなく、ふらりと旅した沖縄・大宜味村。
「大宜味村にある、〈笑味の店〉を訪ねてください」
友人のひと言が、思わぬ出会いを導いてくれました。

金城笑子さんが営むその店で手にした一冊の本。
『百年の食卓』には、笑子さんが伝えたい、
大切な思いがつまっていました。

津軽の海に厄災を流す。 初夏の渚に広がる祈りのとき 〈大間越春日祭〉

初夏の西津軽で行われる海と人の物語

東北の祭礼への旅。

それは東北が好きになり、岩手へ移住した僕にとっては必然の旅だった。
この土地で生きてきた人々が何に祈り、何を願うのか。

祭礼を訪れることで、
自分がこれから暮らしていこうとする東北という風土の理解を
深められるのではないか。
そんな思い携えて、東北各地に伝わる祭礼を訪ねる旅を始めた。

最初に目指したのが、西津軽の海岸線のはじまりとなる半漁半農の集落だった。

横浜〈豚の味珍〉 飲み屋街で楽しむ豚の珍味

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醤油ベースでじっくり煮込んだ珍しい部位

狸小路は、横浜駅を行き交う人混みを抜けてすぐ。
見上げることすら難しいような大きなビルが立ち並ぶ駅前で、
忘れられたかのような一角。
くの字の路地に小さな飲み屋が小さな間口で並んで集まっています。

その中でも際立つ存在。蛍光灯で浮かび光る白地に赤い文字の看板、
中華の渦巻き模様を上下にあしらったのエンジ色の暖簾に
染め抜かれた文字には〈豚の味珍(まいちん)〉。
あやしいような、おかしいようなインパクトある店名。

両サイドに同じ名前で店を構えていますが、
私が好きなのは、引き戸のほうの店舗の2階。
一番左の戸をがらっと開けると、1階にいるほぼ全員が視線をよせてくれる
右側に会釈しつつ、前には、そびえ立つような急な階段。

手すりにしっかりつかまって、キシキシキシ、
木の階段を上がるというか、落ちないように登ります。
2階はその狭い急な階段のせいか、広くも感じる明るい空間。
変形斜めに広がるカウンターにテーブル席が3つほど。
カウンターの赤い丸椅子に座って、とりあえず、瓶ビールを。

メニューを見れば、頭・舌・耳・胃・足・尾……ぞぞぞぞっ。
目を泳がせてると、スッと、写真つきのメニューを出してくれるやさしいお店の方。
醤油で煮込まれた豚の珍しい部位が白いお皿に乗った写真。
茶色いそれぞれは、よくみると形状違い。
斜めに並んだ尾、足、耳は、コラーゲンたっぷりそう。
舌はしっとり、頭はこりこり。

足と耳を注文したなら、目の前に並んだ調味料で、タレづくりを開始。
からしを酢で溶いて、醤油を垂らして、ラー油を少々。
おろしニンニクもあるので、お好みで。
小皿を割り箸でまわしながら、待つ時間が楽しい。

第24話・はたしてどうなる? グレアムさんの新年の誓い

第24話
はたしてどうなる?
グレアムさんの新年の誓い

神戸で新年を迎えたグレアムさん。
毎年大晦日には家計簿を付けて
1年を振り返り、新年の誓いを立てるそうです。
今年の誓いは「貯金」にしたグレアムさんですが、
神戸の新年は誘惑が多くて…。

つくり手の顔が見える、 豊かな食卓。 淡路島のさつまいも料理から 感じた大事なこと。

淡路島の美味しいアルバム

今回の美味しいアルバムの舞台は
フォトグラファー・津留崎徹花がここ数年、何かと縁があるという淡路島。
たまたま見かけた記事に惹かれ、さっそく取材依頼。
淡路島の〈あわじ花の歳時記園〉で迎えてくれたのは、
はつらつとした声が印象的な緒方信子さんでした。

懐かしいさつまいも掘りから、おいしい郷土料理、そして
ぐっと心に響いた信子さんの話。
今回の旅でもたくさんの出会いと収穫があったようで…