〈みる・とーぶ〉の次なる目標は?
地域PR活動を継続していくには

〈みる・とーぶSchool〉第2弾! 子ども電車づくりワークショップ

北海道にも暑い夏がやってきた。
さくらんぼがたわわに実るこの季節になると、必ず訪ねてくれる友人がいる。
この連載でも何度か紹介している、アクセサリーデザイナーの岩切エミさんだ。
毎年夏に、札幌市資料館でクリエイター仲間とイベントを行っており、
それに合わせて岩見沢にも立ち寄ってくれるのだ。

せっかくエミさんがくるのなら、子どもたちとワークショップをやってもらいたいと、
先月からスタートした〈みる・とーぶSchool〉の第2回目を企画。
テーマとなったのは、「子ども電車づくり」。
ダンボールに布やカラーテープを貼って車両をつくって遊ぶというものだ。

開催したのは7月3日、わたしたち一家がこれから移住をしようと考えている
岩見沢の中山間地・美流渡(みると)にある公園だ。

しかし、なんとわたし自身は体調不良で欠席に……。
こともあろうに主催者がいないという事態になったが、
いつも一緒に〈みる・とーぶ〉の活動を行っている
地域おこし推進員(協力隊)の友人たちや同級生のお母さん、
そして夫のサポートで、なんとか無事にワークショップを開くことができた。
みんな快く仕事を引き受けてくれて、本当にありがたかった。

しかも、ワークショップに参加した12名の子どもたちは、
躊躇することなく電車づくりを楽しんでくれたそうで、
和気あいあいとした雰囲気だったという。
最後に車両を連結して公園を走り回り、
帰るときまで、それをずっと身につけてくれていた子も多く、
エミさんも「とっても幸せな時間だったよ」と笑顔で話してくれた。

思い思いの素材を貼って、かわいらしい電車ができていく。「いいのができたね~」とエミさんもニッコリ。

布だけでなく、ボタンやビーズなども貼ってアクセントに。

完成したら連結させて出発! 走っていたら糸が切れて、思い思いに子どもたちは駆け回る。開催した公園は、美流渡みんなの森広場。美流渡は炭鉱のまちとして栄えた歴史があり、この公園は、当時通っていた万字線・美流渡駅の跡地。子ども電車の復活は感慨深いものがあった。

〈みる・とーぶ〉とは何か? 継続的活動のために必要なこととは?

さて、この日、実はもうひとつ重要な計画があった。
今年の4月、エミさんとともに、札幌市資料館で、
岩見沢の美流渡を含む中山間地(東部丘陵地域)をピーアールする
〈みる・とーぶ展〉を開催しており、その反省会を行うことになっていたのだ。
この会もわたしは欠席となってしまったが(涙)、
会議を記録してもらい、内容を共有することができた。

話し合いの内容を聞いて、いま〈みる・とーぶ〉が抱える問題点が、
浮き彫りになっていることがわかった。

昨夏に、エミさんに誘われ、札幌市資料館で東部丘陵地域の
ピーアールイベントをすることになり、それから9か月、
活動名を決め、ロゴをつくり、参加作家を募り、展示販売する作品をつくってきた。
準備にはメンバーそれぞれかなりの時間を要したこともあり、
4月のイベント開催後は、あまり頻繁に活動をしておらず、
次の目標も明確ではなかった。

〈みる・とーぶ〉のアドバイザー的な役割を担ってくれていたエミさんは、
こうした状況を知り、いくつかの提案をしてくれた。

札幌市資料館で4月に開催した〈みる・とーぶ展〉。“東部”丘陵地域を“見る”をもじってこの名前をつけた。地域に住む工芸作家や陶芸家の作品とともに、手づくりの好きな有志がつくった、さまざまな商品を展示販売した。

〈Vegan Forest 2017〉 山梨・小淵沢スパティオにて 環境と体においしい& 優しいマルシェを開催!

2017年7月30日(日)、山梨県の小淵沢スパティオにて
マルシェイベント〈Vegan Forest 2017〉が開催されます。
Vegan Forestのヴィーガンとは、
動物を可能な限り犠牲にしないライフスタイルのこと。

Vegan Forest 2017は「地球や自然、どうぶつに優しいヴィーガンの生き方を
多くの人に知ってもらいたい」そんな思いから始まったイベントです。
当日は、木漏れ日がさす林のなかにヴィーガンなごはんやプロダクトが大集合!

出店者は〈きっちんgenマクロビオティック〉(お弁当)、

〈Fluunt KOFU〉(ベジバーガー)、

〈ビオクラ スタイル〉(豆乳ソフトクリーム)、

〈メルファーム〉(無肥料無農薬栽培野菜)、

〈Vapeur〉(スチームマフィンとスコーン)

〈マナマハロ〉(かき氷)などなど。

〈和らふ〉のべんがら染めや
〈森のオカリナ 樹・音〉によるオカリナづくりのワークショップなども楽しめます。
菜食主義の子育てに悩む方には
〈ヴィーガン子育てプロジェクト〉による相談窓口なども。

仕事を決めずに移住? 
新しい土地でナリワイを見つける

移住先探しの次は、仕事探し!

伊豆の下田に移住した津留崎家。
妻は東京と行き来しながらフォトグラファーを続け
夫は先に仕事を決めずに、移住先で仕事を探すことに。
その土地ならではの仕事、ナリワイをいくつか持ちたいという目論みは
果たしてうまくいくのか……?
ともかく、一家の日常が、まわり始めたようです。

元旅館をリノベーション!
小豆島で働く人のための
〈うえむらシェアハウス〉

移住者の悩みと働き手を探す企業の悩みを解決する

小豆島にはいまもたくさんの人たちが移住してきています。
現在の島の人口は、3万人弱。
私たちが引っ越してきた5年前は3万人以上いて、
そこからすでに3000人くらい減っているわけで、
どれだけ移住者がいてもやっぱり人口減少しています。

それでも毎年人口の約1%にあたる300人弱の
30〜40代を中心とした人たちが外から移り住んでくれることはすごいことで、
それがこの先何十年と続いていくと、島の高齢化を止めることができるそう。

移住者が増え続けることに加えて、地場産業がもう一度元気にならないといけない、
新しい産業、ビジネスを生み出さないといけないなど課題はたくさんありますが。

この移住に関して、大きな問題のひとつが「受け入れられる家が少ない」ということ。
移り住みたくても、即入居できる家が少なかったり、家賃が高かったり。
ちなみに小豆島の賃貸物件の平均家賃は約4.5万円で、
高松市の平均家賃とあまり変わらないのだそう。

一方で、島の小さな企業で、働き手を募集しているところはけっこうあります。
島外から働きに来てくれる方がいればぜひお願いしたいけれど、
住む家まで面倒はみられないというのが実情。

そんな移住希望者が抱える悩みと働き手を探している島の企業の悩みを解決する。
そのためにこの7月にオープンするのが〈うえむらシェアハウス〉です。

元旅館をリノベーションした〈うえむらシェアハウス〉。

かつてはお遍路宿だっただけあって、広い玄関が迎えてくれます。

うえむらシェアハウスは、北に寒霞渓の山々、南に内海湾を望む、
草壁港から車で約3分の場所にあります。
もともとお遍路さんたちを迎える宿〈大倉旅館〉だった建物を改修。

とてもレトロなタイル張りの共有洗面所。

各部屋は、当時の部屋名そのままで。

運営は、小豆島・豊島への移住促進と空き家活用促進活動を行う
NPO法人〈Totie(トティエ)〉がしています。

内覧会でお話される小豆島町長。共有リビングにて。

島のイタリアンレストラン〈FURYU〉のケータリングも。

各スペースの説明をされるトティエの大塚一歩さん。

〈ときどきナガノ2017〉 長野をクリエイティブなIT人材の 「仕事場」に

固定したオフィスに縛られない“ノマドワーク”を実行中の皆さんに朗報!?

このたび長野県が、地方での暮らしや仕事を考えているIT業界の人材向けに、
交通費や宿泊費、オフィス利用料の一部を補助する〈ときどきナガノ2017〉の
参加者の募集を開始しました。

東京から長野までは新幹線で約1時間半

〈ときどきナガノ〉とは、長野県出身者(※)以外の
IT関連の事業に携わる個人を対象としたプロジェクト。
条件を満たしていれば、フリーランス、個人事業主、会社勤務、会社経営者等問いません。
長野県に来て、仕事をして、泊まる場合に、一来県あたり上限1万円を補助するというもの。

実施期間は2017年9月から2018年2月まで、補助は1名あたり最大10回まで。
その後、長野県への本格的な移住・拠点設置を検討するきっかけとしてもらうことが目的です。

※12歳以降、長野県内に3年間以上居住したことがある人

コワーキングスペース(CREEKS COWORKING NAGANO

条件は、県内のホテル、旅館、民宿、ゲストハウス、キャンプ場などに有料宿泊すること、
県が指定するコワーキングスペース等を利用して「仕事」をしてもらうこと。
コワーキングスペースは、長野県内の21市町村26か所から選ぶことができ、
地域の人とのつながりも作ってもらえたら……ということ。

アーティストと子どもが一緒に遊ぶ
〈みる・とーぶSchool〉
過疎地域につくる独自の学びの場

画家・MAYA MAXXが再び美流渡にやってきた!

北海道の春はあっという間に過ぎ去り、6月になると初夏の兆しが感じられる。
新緑の美しいこの季節に入ると、
道外の友人たちが、ここ岩見沢を訪ねてくれる機会が増え、
わが家には楽しい出来事がいろいろと起こるようになる。

6月下旬、京都からやってきてくれたのは、画家・MAYA MAXX。
わたしがアートとイラストレーションの雑誌『みづゑ』の編集長をしていた頃に出会い、
15年以上、家族ぐるみでおつき合いをさせてもらっている大切な友人だ。

MAYA MAXX『見えぬものを見るように』2016 何必館・京都現代美術館での個展『黒から玄へ』より。

MAYA MAXXは愛媛県生まれの画家。
1993年よりこの名で活動を始め、2008年には活動の拠点を東京から京都へ移し、
〈何必館・京都現代美術館〉で毎年のように個展を開催。
また、『らっこちゃん』や『ちゅっちゅっ』などの絵本の刊行でも知られている。

わが家を訪ねてくれたのは2度目。
1度目は、昨年2月に、地元の北海道教育大学岩見沢校で行われた市民向けイベント
〈あそびプロジェクト〉でワークショップと講演を行うためにやってきた。
このとき併せて、わが家族がこれから転居しようと考えている、
岩見沢の中山間地・美流渡(みると)の小中学生を集めたワークショップ
開いてもらったこともあり、今回再びこの地で
子どもたちと絵を描く機会をつくってもらうことにした。

今回、MAYA MAXXはプライベートでの来道だったが、
ワークショップを快くOKしてくれ、ありがたいことに画材一式まで提供してくれた。
こうしてMAYA MAXXの地元・今治でも開催したことのある、
タオル素材のポンチョに絵を描くという
子ども向けのワークショップを開催することとなった。

昨年2月、美流渡の中学校体育館で開催したMAYA MAXXと絵を描くワークショップ。大画面に手と足を使って大地となる色を塗り、上から筆で美流渡の風景を描いた。

開催に際して、このワークショップに〈みる・とーぶSchool〉という名前をつけた。
岩見沢の美流渡地区を含む中山間地一帯を東部丘陵地域と呼ぶため、
“東部”を“見る”でみる・とーぶ。

この連載でも紹介したように、4月に札幌で、
地元有志によるイベント〈みる・とーぶ展〉を開催しており、
それに続く新しい試みが、この〈みる・とーぶSchool〉となる。

わが家が転居を決めてから、この東部丘陵地域に関わることが多くなるにつれ、
過疎化によるさまざまな問題があることを知った。

そのひとつが、子どもたちの教育だ。
転居に先立ち息子はすでに美流渡の小学校に通わせているが、全生徒数はわずか6名。
一時は教育委員会から統廃合の方針が出されたこともあったり
(現在、この方針は保留の状態)、近隣には児童館など
放課後に子どもを預かってもらう施設がなかったりと、
どうしても行政の手が行き届かない場所となっている。

また、息子を生徒数の少ない学校に通わせることに対して、
充分な教育が受けられるのかと疑問を口にする友人もいた。

そんななかで、もし行政の手が回らない部分があるのであれば、
親たちが工夫することで、東部丘陵地域らしい学びの場がつくれるんじゃないか? 
そんな想いがわたしにはあった。

すでに地域の人々は、人数が少ないからこそ、
運動会などの学校行事に積極的に参加しているし、
PTA主催のイベントにも熱心な人が多いこともあり、
親が子どもたちへ向けた何かを企画をするのは、
この地域ではとても自然なことのように思えた。

しかも、MAYA MAXXの来道のあとにも、クリエイターの友人たちが、
美流渡を訪ねてくれることになっており、それならば月1回ペースで、
〈みる・とーぶSchool〉が開けるのではないかと考えたのだ。

美流渡の運動会。保育園、小学校、中学校合同で行われ、約30名の子どもたちが参加。玉入れ、綱引き、リレーなど親が参加する競技も多数ある。

美流渡地区には児童館がないため、今春から小学校の親たちで〈美流渡ほうかごあずかりの会〉を始めた。親が交代で子どもたちを見守る。

第40話・
神戸の人気喫茶店めぐり第2弾!
コーヒーの香りを求めて、
元町界隈をぐるり散策。

第40話
まだまだあります、
神戸・元町界隈の個性派喫茶店たち!

今回は、神戸・元町商店街へ向かったグレアムさん。

前回のエピソードで、神戸・元町商店街にある
いろいろな喫茶店を紹介してくれたグレアムさん。
神戸には珈琲メーカーの拠点が多く、
元町界隈にはまだまだたくさんのおもしろい喫茶店があるそうです。
というわけで今回は、元町界隈の喫茶店めぐり第2弾。
ディープかつハードコア? なお店まで。個性派の喫茶店を案内してくれました。

スルスルと横にスライドしながら、お楽しみください。

移住した伊豆・下田で
新生活スタート!
この2か月で感じた、
不安なこと、うれしいこと

移住後の不安とは?

長い旅を経て、無事、伊豆・下田に移住し
ついに新しい暮らしをスタートさせた津留崎家。
少しずつ落ち着いてきたときに見えてきた、新生活の不安や問題点、
そして逆にうれしいこと、楽しいこと。
移住後2か月のリアルを、
妻のフォトグラファー徹花さんが綴ります。

眠っていた学校を起こそう!
教えて、
How to休廃校再活用

少子化に伴い、全国各地で学校の統廃合が進んでいる。
廃校になるということは、大きな校舎が空っぽのまま地域に存在するということだ。
使わない建物は人の気配をなくし、放置のままに荒廃していく。
校舎を壊すだけでもずいぶんな予算もかかり、
できれば治安の問題も含めて校舎は有効活用できたほうが望ましい。
一方、お金をかけずになるだけそこにあるものを利用して、
新たな生き方やビジネスを模索したい人たちもいる。
廃校カフェ&ゲストハウスとして人気の、
徳島県三好市の旧出合小学校〈ハレとケデザイン舎〉は、
地域と移住者、双方のニーズのマッチングがうまくいった廃校活用の好例だ。

移住、開業、子育て……
難関をクリアしてひらめきをかたちに!

3年前、徳島県三好市へ移住した
ハレとケデザイン舎代表の植本修子さんは
ひょんなことから三好市の休廃校活用アイデア募集を知った。
そこですぐに現地に足を運んでいくつかの学校を見学。
すると、いろんなアイデアが湧いてきたという。
東京でデザインの仕事をしていた植本さんにとって
大きな空間を自由に使うことを許されるということは
無限大の可能性を持つクリエイティブな作業で、
校舎の内装から湧く未来のイメージにわくわくしたそうだ。

「先々の苦労を想像するよりも、おもしろそう、
やってみたい! と思う気持ちのほうが大きかったですね」
当時を振り返り、植本さんはそのときのモチベーションは現在にも続いていると語る。
「使える廃校があるならば、まだまだやりたいこと、
できることはたくさんあるのでやってみたいんです」

植本さんの話を聞くと、あたかも軽やかに実行してきたように見えるが
実際に、休廃校活用の事業案を採択され、
ビジネスやコミュニケーションの場とするには、複雑な認可のプロセスが重要だった。
「終わってみると、大変なことは忘れてしまうのよね」と笑う植本さんに、
彼女が行った廃校を再生し、開業するまでの手順を聞いてみた。

まずは現地に足を運び、物件との出会いの印象を大切にし、そこから事業のイメージを広げた植本修子さん。 「三好市の廃校活用事業が始まって間もないところでここに来ることを決めたので、申請方法などわからないことなどが山積み。市役所の方に確認しながら事業計画書を作成しました」

出合小学校に案内された植本さんが抱いた第一印象は、中庭の風景の心地よさ。「ここに案内されたとき、中庭に立ち、川のせせらぎが聞こえて、あ、すてきなところだなと感じられたんです」。鳥小屋やカブトムシ小屋のたたずまいも気に入った。それなのに、これまで誰も手をつけていないことに驚いたという。そこで、2回足を運んでここでの開業と移住を決めた。

〈HOMEMAKERS〉の梅仕事、
梅コンポートと梅干しづくり

この季節といえば! 梅の収穫から梅干しづくりまで

6月になるとスーパーの入口付近に並び始める梅!
その隣には、大きなガラス瓶や梅干しざる、
梅酒づくり用のホワイトリカーなんかが並びます。
そう、6月は梅収穫&梅仕事の季節です。

毎年5月中旬くらいから、そろそろ梅が大きくなってきたねぇ、
いつ収穫しようかと、畑の見回りをしながらそわそわしてきます。

うちにはじいちゃんが残してくれた梅の木が3本あります。
段々畑の一角に梅の木が植えられているのですが、
軽トラックで行けない場所にあるので収穫して運ぶのはひと苦労。
さらにまわりのみかん畑が少しずつ荒れ始めていて、
草刈りなどのメンテナンスもとても大変(というか、できていない、汗)。

でも立派な梅の木は毎年大粒の梅をつけてくれるので、
なんとか手入れして収穫し続けたいなと思っています。

大きな梅の実がいっぱい。

ひとつひとつ手でもぎって収穫。

今年はその梅の木と、知り合いの人に、もう採らないから採ってもいいよと
教えてもらった梅の木の実を収穫をしました。
大粒の梅が枝にたくさんついている姿はなんとも幸せ。
あー、宝物がいっぱいある。
ひとつずつ手でもぎってかごに入れていきます。
農薬も肥料も使わず、ほとんど自然のまま育った梅ですが、
思ったよりもきれいな実が多く、梅の木のパワーに驚かされます。

大きな梅の木なので、高いところは木登りして剪定しながら収穫。

上のほうの陽がよくあたるところはすでに黄色く熟してて、そのまま梅干しにできそう。

かごいっぱいに収穫した梅ちゃんたち。

収穫した梅は、傷なしパーフェクトなA品、
ほんのちょっとだけキズがあったりシミがあったりするA'(エーダッシュ)品、
キズありだけど使えるよねのB品、
これはちょっと厳しいねのC品に分けていきます。

そしてなるべくその日のうちに注文してくれた方に発送します。
今年もたくさんの方々にお届けできました。
小豆島の梅が全国各地に飛び立っていって、
そこでおいしい梅干しや梅シロップにしてもらってると想像すると
とてもうれしくなります。

〈まるまるまるもり〉 宮城にて北欧の循環型の メソッドを取り入れた 起業家支援プロジェクトが始動!

宮城県丸森町にて、移住と仕事づくりをサポートする
ライフスタイル創生プロジェクトが発足され、起業家の募集がスタートしました。

森林に囲まれた丸森町を舞台とするこちらのプロジェクト、
その名も〈まるまるまるもり〉は
〈一般社団法人 MAKOTO〉とインタラクティブを中心に据えた
クリエイティブエージェンシー〈ラナエクストラクティブ〉が連携して立ち上げたもの。

阿武隈川や森林・田園風景などの自然環境や、
歴史、伝統建築などの豊富な観光資源に恵まれた丸森町をフィールドに
自分らしい生き方と働き方を模索する起業家を支援していきます。

ユニークなのは、北欧の循環型のメソッドを取り入れていること。
衣・食・住など、すべての活動を循環型として捉える
北欧の考え方を取り入れながらも、東北の強みを活かした、
新たなライフスタイルを生み出していくことを目指しています。

買った山に、いよいよ植林。
費用は? 木の種類は? 
素人なりに考える

植林って何? 未知の世界に足を踏み入れる

昨年岩見沢で買った山には、購入後に私たちが果たさなければならない“約束”があった。
もとの地主さんは森林組合に加入しており、広さ8ヘクタールの土地のうちの
1ヘクタールが国や北海道の補助金を利用して植林されていた。
その後、木は伐採したのだが、伐採後には再び植林をする必要があるそうで、
この“約束”を、新しい土地の所有者となった私たちが引き継ぐかたちとなっていたのだ。

今年、いよいよ植林を進めることになり、
6月初旬に、森林組合の担当者・玉川則子さんと、
北海道空知総合振興局森林室の栗田健さん、
そして植林を実際に行う〈千歳林業〉の千葉大輔さんが、私たちの山にやってきた。

現地で植林会議! 左から、栗田さん、山を一緒に購入した農家の林さん、わが夫、千葉さん、玉川さん。

図面を見ながら植林する場所を確認。

植林の対象となる土地は、道路脇から約1ヘクタールの範囲。
植林なんて、まったくの未知の世界で、いったいいくらかかるのか、
自分たちはどんなことをしなければならないのか、わからないことだらけだったが、
森林組合の玉川さんは、とても丁寧に教えてくれた。

概要をザックリ説明すると、国や北海道から約9割の補助があるので、
私たちが負担する金額は十数万円。
このくらいの広さだと植える木は約2000本。
植える作業も、その後の下草刈りや間伐にも補助があり、
業者がやってくれるとのことで、特に私たちが管理しなくても大丈夫という。

「こちらで手続きなども全部やりますので、特に難しいことはありませんよ」
と笑顔の玉川さん。

現場でより具体的な話し合いが行われ、
道路から山に入る道の部分は植林せずに残すことなど、
いろいろと私たちの希望を取り入れながら計画づくりを進めてくれた。
玉川さんと栗田さん、千葉さんは経験豊富で、サクサクッと物事を決めていく。
「ああ、こうやってプロにお任せしていけば、植林は順調に進んでいくんだなぁ」
と実感したが、ひとつだけ、森林組合の提案と異なる希望が私たちの中にはあった。

森林のプロフェッショナルたちが、植林の段取りを打ち合わせ。

植林する場所には、伐採後に残された枝がうず高く積み上げられている。追加でお金がかかるそうだが、植林の際に重機などを使ってこれらを取り除くこともできるという。また、この枝をウッドチップにして木質バイオマスの燃料にする取り組みも岩見沢近郊で始まっているそうだ。

それは、どんな木を植えるのかということ。
普通は苗も安価で鹿などの被害に遭いにくい、トドマツなど針葉樹を植え、
50年ほどで伐採するそうだが(うちの娘と息子が50歳を超えている!)、
できれば広葉樹を植えたいという想いがあったのだ。

広葉樹でよく知られているのはナラなどドングリがなる木。
山の共同購入者である農家の林宏さんは、ナラなどの木を植えて、
ゆくゆくは椎茸栽培のためのホダ木にしたいと考えていた。
私もこの話を聞いたとき、広葉樹を植えるのはすてきだなあと感じた。
東京に住んでいたときも、公園でドングリを拾ってきては、
鉢に植えて育てて楽しんでいたこともあり(意外によく育つ!)、
自分としても馴染み深い。

また、私たちの山は木がほとんど伐採されているのだが、
土地の様子をじっくり見ていると、
ナラの幼木がいたるところに生えていることもあって、
相性もいいんじゃないかと、素人考えに思っていたのだ。

伐採された跡地に生えている幼木。ナラの木が多い。

こちらはオニグルミ。どちらも広葉樹なので、植林も広葉樹がよさそうに思うが……。

初夏の小豆島、
友人たちと楽しむおすすめスポット

オリーブビーチで水遊び、戸形崎海岸でピクニック

またこの季節がやってきましね、梅雨。
小豆島は梅雨入り初日、朝からしっかりとした雨が降り続いてました。
ここから蒸し暑い日があったり、少し肌寒い日があったり、
それでも少しずつ気温は上がっていき、
1か月後には灼熱の太陽が照りつける夏がやってきますね。ひゃっ。

その夏がやって来る前のいまの時期、初夏。
5月くらいから6月にかけての晴れの日の小豆島はほんとに気持ちがいいです。
からっとした空気、澄んだ青い空、まぶしい新緑、きらきらの海。
こんな気持ちのいい場所で暮らしている、もうそれだけで贅沢だなと思います。
(あ、ちなみに年中そんなわけはなく、夏はしっかり暑いし冬はしびれる寒さです、笑)

フェリーのデッキから眺める島。晴れた日はほんとに気持ちがいい。

この気持ちのいい5月は、たくさんの友人や家族が島に遊びに来てくれました。
友人たちを案内しつつ、私も久々に島のいろんな場所をまわりました。

どこがいいかなー。
島にはいいところがたくさんあるので、いつもすごく迷います。
「きれいだねー」で終わってしまう場所ではなく、
心地いい時間だったりエキサイティングな時間だったり、
そういう時間を過ごせる場所に一緒に行きたいなと。

例えば海に行くにしても、そこでどうやって過ごそうか。
小さい子なら砂遊びとか波打ち際でちゃぷちゃぷ遊ぶだけでも楽しいし。
お弁当を持っていって(つくれなければスーパーでお惣菜とかお弁当を買えばいい!)、
ヤシの木陰で海を見ながら食べるとか。

小豆島は比較的からっとした空気の日が多いので、
夏でも木陰にいれば、海からの風もあってとても心地いいです。
高いお金を払わなくても、贅沢な時間を過ごせます。

穏やかなオリーブビーチ。波打ち際でちゃぷちゃぷ。

戸形崎海岸。この大きなヤシの木陰が特等席。

戸形崎の岩場遊びも楽しい。

DIY女子が空き家改装スタート。
過疎地に若者を呼ぶ、シェアハウス

引っ越しまでカウントダウン。改装は間に合うの?

わたしたち一家が古家の改装を続けている岩見沢の山間・美流渡(みると)に、
頼もしいリノベ仲間がいる。
この冬には、築50年以上経っているのではないかと思われる空き家を1軒取得。
実際に家を直すという体験をしながら、友人たちとともに
改修の勉強をしてみたいとリノベーションに乗り出している

また、遅々として進まないわが家の改装状況を心配して、
Facebookで仲間を呼びかけ手伝ってくれることもある。
そして、なんとこの春には、さらなる改装に着手。
美流渡の隣、毛陽地区の大きな一軒家をシェアハウスにしようと計画中だ。

こんなふうに書くと、どんな屈強な男性かと想像すると思うが、実は28歳の女性。
この連載にも登場している、地域おこし推進員の吉崎祐季さんだ。

これまでインテリアデザイナーとして、
家の内装をつくりかえたり家具をつくったりはしたことがあるが、
大工さんのように本格的に床を張ったり基礎を直したりは未経験。
けれど、困難な問題に直面しても、持ち前のバイタリティとDIY精神を生かして、
どんどんリノベを進めていっている。

毛陽地区にある大きな一軒家。築40年以上でゆったりした間取り。2階には4室もある(8畳間と6畳間)。

広々としたリビング。壁や天井をつくりかえようと考えているそう。

改装前の部屋。どの部屋にも大きな押し入れがあって使いやすそう。

毛陽地区につくろうとしているシェアハウスの状況を見に行ったのは5月25日。
吉崎さんも、このシェアハウスの入居者のひとりになっているそうで、
今月中に引っ越さなければならないという待ったなしの状態。
引っ越しの準備も考えると、すでに改修は終わっていないとまずそうな気もするが、
まだ壁も床も完成していない状況。

「いろいろ実験しようと思ってやっていたら時間がかかっちゃって(笑)。
シェアハウスなので防音が大切かなと、壁に断熱も兼ねてグラスウールを入れたり。
畳を板張りにしたことがなかったので、それにも挑戦してみようと」

壁は珪藻土。漆喰よりも調湿性能が高いとされ、ざらっとした独特の味わいの壁になる。

部屋と部屋のあいだの壁は防音を重視。壁を慎重にはがして断熱材を入れると、かなり音が聞こえなくなった。

壁には防音対策として遮音シートと石膏ボードを上張りし、さらに珪藻土を塗った。
床下にも断熱材を入れたり、せっかくならと、どんどん構想が広がっていったそうだ。
引っ越しのことを聞くと、さすがに顔を曇らせる吉崎さんであったが、
それでも工夫した点について聞くと、楽しそうに話してくれた。

畳の部屋をフローリングに代える。床の下にも断熱材を敷き詰める。

友人たちが手伝いに来てくれる。ペンキ塗りは、みんなでワイワイと楽しくできる作業。

第39話・神戸、元町商店街では
クラシックな喫茶店巡りも楽しい!
奥深い神戸の珈琲文化を堪能。

第39話
まち中に喫茶店が点在する神戸。
レトロでハイカラな喫茶店めぐり、
グレアムさんも紹介したいお店ばかり!

今回は、神戸・元町商店街へ向かったグレアムさん。

「1800年代後半に初めてコーヒーが水揚げされたのが横浜、
その次が神戸だったと言われています。
神戸を拠点とする珈琲メーカーが多いのはそのせいでしょうか。
そしてまち中に喫茶店が点在するのも納得できます。
今日は元町商店街にあるクラシックな喫茶店を訪ねてみようと思います。
商店街の西側、神戸駅よりの入り口から三宮へ向かって歩いてみます」

今回もスルスルと横にスライドしながら、お楽しみください。

増えていく仲間たち、
小豆島カルチャーのいま

〈旅する台所研究家〉の出版記念イベント開催!

先日、島のカフェ〈タコのまくら〉で、トークイベント
「ばあちゃんの幸せレシピ~出版記念~」が行われました。
トークしてくれたのは、〈旅する台所研究家〉という
すてきな肩書きをもつ中村優ちゃん。

以前から小豆島に何度も来てくれていて、イベントなどでも
〈HOMEMAKERS〉のお野菜を使ってくれたりして、友人でもある優ちゃん。
その彼女が最近『ばあちゃんの幸せレシピ』という本を出版したので、
その出版記念イベントとして今回また小豆島に来てくれました。

旅する台所研究家の中村優ちゃん。

優ちゃんが世界中のばあちゃんたちから教えてもらった人生のレシピが1冊に。

優ちゃんとは小豆島カメラのイベントも一緒に企画したことがあります。

この本には、優ちゃんが3年かけて15か国で100人以上のばあちゃんを訪ね、
恋愛話から苦労話までいろんな話をしながら教えてもらった、
幸せに生きるための料理と人生のレシピがすてきな写真とともにまとめられています。

料理のレシピというより、ばあちゃんたちの料理を通して見える
人生のレシピという感じ。
これだけたくさんのばあちゃんたちに出会い、台所に一緒に立ち、
料理をつくり、話を聞き、写真を撮り、それを1冊の本としてまとめる、
その優ちゃんのパワーにいつもびっくりします。
ちなみに本の中には、小豆島のばあちゃんも登場してます。

優ちゃんの話はほんとにとてもおもしろい。
ばあちゃんの言葉そのままで話してくれて、
まるで自分も直接話を聞いていたような気分になる。
80歳以上の、料理上手でロックなばあちゃん。
戦争を乗り越えて何もないところから何かを生み出してきた人たちは
最高にクリエイティブ。そんなばあちゃんたちの話は、
どう生きるか、悩んだり迷ったりする私たち世代にとってぐっとくる。

『ばあちゃんの幸せレシピ』でも登場する、スリランカのおばあちゃんから教えてもらった緑のおかゆも振る舞われました。

HOMEMAKERSの野菜たちも。

優ちゃんが旅するなかで覚えたいろんな料理をつくってくれました。ひと皿で盛れないほどたくさん。

古家を見つけてから1年半。
たったひとりで取り組む
悪戦苦闘の改装のゆくえは?

だんだんズレていく、引っ越し計画

岩見沢の山間の美流渡(みると)に古家を見つけてから、1年半が経った。
古家を私たちが改装中という話題は、地域の人たちにも広まっており、
「いつ引っ越すの?」「改装終わった?」などと、
顔を合わせるたびに聞かれることが多くなっている。

当初の目標は、息子が小学校に上がる4月。
改装をするのは大工である夫。
夫は最初、春には床と壁を張り終えて家の中にテントを貼って(?)、
「キャンプでもなんでもして住みながら直せばいい」と語っていた。

しかし、私の本業である編集の仕事も忙しく、
そうなると子どもの面倒を見るのはどうしても夫となってしまって、
思うようにはかどらず。
特に3月、4月は、子どもの卒業式やら入学準備やらで、
あれよあれよという間に月日は過ぎてしまった。

いつの頃からか、夫は「引っ越しは、ゴールデンウィーク明けだな……」
とつぶやくようになり(私に面と向かっては言わない)、
家族の間でなんとなくの合意事項となっていった。
4月に入り、息子は転居先にある美流渡の小学校へ通うようになり、通学は車。
現在の自宅から30分かけて夫が送り迎えをする生活が始まっている。

そして、ついに目標だったゴールデンウィークが過ぎ、
最近では「夏休み前だな……」と夫はつぶやいている。
息子もだんだん心配になっている様子で、
「とうちゃん、いつ家はできるの?」と質問すると
「まだ、壊しているんだよ~!」と夫。
「えっ、つくってるんでしょ!」
「いや壊してからなんだよ!」という噛み合わない会話になり……。

美流渡の古家のまわりには、芝桜やチューリップがたくさん咲く。前の住人が愛情をかけて庭をつくっていた様子がうかがえる。

家の前には壁や床をはがして出た木材が。薪ストーブに利用しようとしている。

夫がほとんどひとりで手がけている古家の改装は、
いまようやく内部の壁や床をすべてはがし終わって、柱や梁だけの状態となった。
築40年以上、壊し始めの頃は、堆積したほこりやリスやネズミの糞が凄まじく、
夫は扁桃腺が腫れて1週間寝込むこともあった。

その後も、いろいろと思いがけないことの連続だったようで、
梁があまりに複雑に組まれていたり、床をはがせば基礎部分の木が腐っていたりと、
頭を悩ませる日々。
「あの家は全部壊して新しく建て直したほうがいい」と、何度つぶやいたかわからない。

床板をはずした状態。すっかり躯体だけになっている。

湿気の多い部分は、床付近の木が腐っていた。家も少し傾いているようで、夫はこれから基礎を直すつもりのようだ。

移住が決まった伊豆・下田で、
移住先探しの旅を考える

この旅は何だったのか?

移住先探しの旅を経て、
伊豆の下田で暮らすことになった津留崎さん一家。
この旅をしてわかったこと、考えたこと。
あらためて、旅をしてよかったと思う、その理由とは。
そしてこれから、移住先でどう暮らしをつくっていくのか?
ここでちょっとひと息、この旅を振り返ります。

受け継いでいく小豆島の伝統行事
「肥土山農村歌舞伎」

300年以上続く、肥土山農村歌舞伎の光景

毎年5月3日に開催される「肥土山農村歌舞伎」。
300年以上続く小豆島の伝統行事です。

歌舞伎舞台まわりのモミジの新緑がとても美しい。

今年も無事にこの日を迎えられました。いよいよスタート。

去年おととしと雨やら暴風やら悪天候が続きましたが、今年は3年ぶりに晴れ!
気持ちのいい新緑の中で開催されました。

歌舞伎は15時半にスタート。20時頃まで続きます。

今年の子ども歌舞伎に出演したのは幼稚園年長から中学2年生まで12名。

今年は天気もよく、たくさんのお客さんが見に来てくれました。

私たちにとって、今年は5年目の農村歌舞伎になります。
小豆島に引っ越してきてから半年後、何もわからずに勢いで参加したのが1年目。
3年目からはたくちゃん(夫)といろは(娘)は役者として舞台に立たせてもらい、
今年もふたりそろって、それぞれの演目で役を演じました。

去年よりセリフも所作も増え、難しい役に挑戦したたくちゃん。

いろはは今年も腰元役。

北海道に山を購入して2度目の春!
自分たちの山で山菜採り

北海道に移住して気づいた、春という季節の喜び

真っ白いこぶしの花が終わりを迎え、各地で桜が開花する頃になると、
北海道に色鮮やかな季節がやってくる。
桜と一緒に梅も桃も花をつけ、庭には水仙、チューリップ、桜草などが咲き乱れ、
茶色一色だった大地が一気に緑におおわれる。

植物の営みをこれほど美しいと感じるのは、
半年にもおよぶ重苦しい冬の季節があるからかも。
都会では感じることのなかった、心の底から解放されるような喜びがあり、
春は本当にうれしい気持ちでいっぱいになる。

そんななかで4月の末は、仕事で東京に1週間ほど滞在した。
「ああ、北海道の春を満喫したいのになあ」
残念な気持ちとともに、わたしには実はとても気がかりなことがあった。
それは昨年2月、北海道にエコビレッジをつくりたいという
自分の目標に近づくために購入した山のことだ。

購入の経緯はこの連載でも何度か書いたように、
買った山というのは木が伐採されたあとの荒れ地だったのだが、
植物図鑑を片手に、週末「山活!」と称して、友人たちと山遊びをしているうちに、
「あれ、これはウド?」「あそこにはワラビやタラの木もある?」と、
いろいろな植物が生えているのがわかるようになっていったのだった。

北海道は今年は例年になく春が早く、ときには20度を超す陽気も。
「ああ、このままでは山菜の旬が終わってしまうんじゃ……」
気を揉みながら東京滞在の日々を過ごしていたが、
ようやくゴールデンウィークに入り、待望の「山活!」を行うことができた。

木が伐採されていてはげ山のようになっている。木を運搬するためにブルドーザーが通った道は、土がむき出しになっていて砂漠のよう。

春の訪れを教えてくれるのは植物だけではない。虫たちが活動を始めるとカエルも冬眠から目覚める。

山菜の中でも一番気になっていたのはタラの芽。
道南の地域では、すでに2週間ほど前からタラの芽が採れると聞いていたので、
半ばあきらめかけていたのだが……。
探してみると、あった! しかも、まだまだ芽は小さく、
あと1週間くらいは待たないといけないような感じがして、ひと安心。

タラの芽は、木が伐採された跡地によく育つ山菜らしい。何本もの芽を見つけることができた。

山野草がそこかしこに! 山の営みを実感

ひと安心したものの、それではいま採れる山菜ってなんだろう?
そんなわたしの疑問に答えてくれる、心強い助っ人が「山活!」に参加してくれた。
山を共同購入した農家の林さんのお母さんだ。

植物のことが大好きな様子のお母さんは、山道を歩きながら
「ほら、ボンナがあるわよ!」と指差した。
まったく聞いたことのない名前「ボンナ」。
調べてみると、正確にはヨブスマソウというもので、
北国の山菜としてはポピュラーなものらしい。

「こうやって葉っぱをとって、茎を食べるのよ。
ゆでて真水にさらして、水が茶色くなったら取り換えてみてね」

ヨブスマソウはキク科の多年草。キク科ということもあり、シュンギクのような味がするという。

そのほかお母さんが見つけてくれたのが、根曲がり竹。笹の仲間で、北海道でタケノコといえばこれのこと。まだ新芽は出ておらず、楽しめるのは6月になってから。

〈ちょいのぞき気仙沼〉 毎週末開催! 宮城県の港まち ならではの仕事体験プログラム

じわじわ人気を集める、気仙沼の仕事体験プログラム

宮城県気仙沼市は、美しいリアス式海岸に〈気仙沼港〉を持ち、
カツオやマグロの水揚げ量は日本有数。
さらに日本一のフカヒレの生産地としても有名な港まちです。

そんな気仙沼で、“港まちならでは”のお仕事体験ができるプログラム
〈ちょいのぞき気仙沼〉がじわじわ人気を集めています。

もともと市内にランドマークや観光地が少なく、
「どうしたら気仙沼に足を運んでもらえるか」と課題を抱えていた気仙沼市。
そこでバラエティ豊かな水産業のお仕事内容に目をつけて、
「気仙沼の仕事を体験できるプログラムをつくろう!」と2015年にスタートしました。

体験場所は、造船所や水産加工場など、普段はなかなかお目にはかかれない場所ばかり。
親子で参加するのはもちろん、大人同士でも楽しめるプログラムが用意されています。

当初は月に1度限りの開催でしたが、回を重ねるごとに参加者が増え、
今年の4月からは毎週末に開催することが決定! 
今回は、レギュラー開催している人気のプログラムをピックアップしてご紹介します。

〈ちょいのぞき気仙沼〉MAP

マップを拡大

まず紹介するプログラムは、〈氷屋探検〉。毎日港にやってくる
魚の鮮度を保つのに必要不可欠な氷をつくる製氷所で、
重さ135キロの巨大氷がつくられる過程を見学します。

マイナス10度の貯冷庫に潜入したり、
ノコギリを使って、氷の切断にチャレンジできます。
その後は、自分でカットした氷からかき氷をつくり、
試食できるという大満足のプログラムです。

貯冷庫内、ずらりと並んだ巨大氷は迫力満点!

大きな氷はノコギリを入れるのも一苦労!

気仙沼産のイチゴを使ったシロップを贅沢にかけて、いただきます!

〈TAKIGAHARA FARM〉 農業のある暮らしを探求する 石川県滝ヶ原のファームハウスにて フェスティバルを開催!

都市は農を求め、農は都市を求めている

石川県小松市滝ヶ原町にて、農業のある
新しい暮らしを探求する活動が始まっています。

拠点は、古民家を改修したファームハウス〈TAKIGAHARA FARM〉。
発起人は、東京でファーマーズマーケットを運営する
NPO法人ファーマーズマーケット・アソシエーションのみなさん。
青山でマーケットを開催し、全国の農家さんやつくり手、
お客さんたちと接していくうちに
「都市は農を求め、農は都市を求めている」と確信したのだとか。

テーマは「Cultivate to Culture(すべては耕すことから始まる)」。
東京から移住したメンバーが畑に立ち、土を耕し、
「食べる」「働く」「生活する」を考え直し、農業の新しい可能性を探ろうとしています。

Photo:Yoichi Naiki

Photo:Yoichi Naiki

活動内容は農業だけではありません。
TAKIGAHARA FARMのみなさんが取り組んでいるのは
言葉や写真、映像を用いてアートやデザインの視点で
農的生活を情報化し、発信していくこと、里山と都市のあいだを橋渡しすること。

2016年に北陸古民家再生機構の協力を得てファームハウスを開設後、
地元の人や都心に住む人たちを呼び込み、さまざまなイベントを行ってきました。

今年のゴールデンウィークは、こちらのファームにて、
滝ヶ原の食材や自然が楽しめるフェスティバルが開催されます。

Photo:Tomohiro Mazawa

第38話・
西宮の桜の名所・夙川へ。
河川敷をピクニック気分で
お花見&グルメ散策。

第38話
グレアムさんが西宮の桜の名所、
夙川(しゅくがわ)散策のコツをご案内。

今回のグレアムさんは、西宮の桜の名所・夙川へ。
三宮から電車で10分、西宮市にある桜の名所として有名な川です。
夙川駅からひと駅先の苦楽園口駅まで、
河川敷のなんとも心地いい景色の中をゆっくり散策。
ついでに苦楽園口駅まわりまで足を延ばして、
おいしいイタリアンやスイーツのお店を紹介してくれました。
スルスルと横にスライドしながら、お楽しみください。

地元密着の材木店だからできること
大兵材木店の林洋見さん

木にまつわることのホームドクターとして

鈴鹿山脈の北部に位置するいなべ市では、
古くから木とともに人々の暮らしが成り立ってきた。
藤原町にある〈大兵(だいひょう)材木店〉は、そんな木と人間の営みをつないできた存在で、
材木店という名前ではあるものの、山から木を切り出す製材業から、
木造建築の設計・施工・リフォームまで幅広い業務を請け負っている。

「たとえば1枚だけめくれてしまった瓦を差し替えたり、
建具の立てつけが悪いと言われて見に行ったり。個人で所有している山の木や、
通学路で腐りかけている危険な木を切り出したり、
庭木が倒れているからなんとかしてほしいという依頼にも対応できるのは、
地域に密着しているからこそ。
木にまつわることのホームドクターみたいな役割を担っています」

と話す、林洋見さん。
家業として代々この仕事を受け継いできた大兵材木店の現在の社長は、
洋見さんの父・正廣さん。洋見さんと兄の雅樹さんは6代目にあたる。

「もともとは船材を扱っていて、この辺の山から切り出した木材でいかだを組んで、
員弁川を下って四日市まで運んでいたそうです。
建築を始めたのは、祖父の代からと聞いています」

いなべ市での伐採風景。(写真提供:大兵材木店)

一級建築士の資格を持つ林さんは、大学卒業後、
愛知の設計事務所で鉄筋コンクリートのマンションの設計などを行っていた。
しかしちょうどリーマンショックの煽りを受けていた頃で、
売れ残っているマンションがたくさんあるのに新築物件も減らないことや、
エンドユーザーの顔がまったく見えないことに違和感を覚えていた。

「新築は新築でもちろん大事だし、必要とされているのですが、
それよりも循環型に変えていくことが、僕らの世代がやるべきことのように思えたのです」

生まれ育った地域だからこそ取り組める、空き家対策

地域の空き家対策や古民家再生に興味を持ったのは、ごく自然な流れといえるだろう。
この連載で紹介している、廃屋になっていた古い旅館を
リノベーションした〈上木(あげき)食堂〉の設計・施工を担当したのも、林さんだ。

「最初は旅館を解体する依頼をいただいたのですが、
現在、上木食堂になっている道路沿いの棟に水場などがいい感じであったので、
『ここは残されたらどうですか?』と提案させてもらったんです。
そしたらタイミングよく、(オーナーとなった)寺園 風くんが
やりたいと手を挙げてくれて、うまくご縁がつながっていきました」

解体が終わったところ。(写真提供:大兵材木店)

旅館から食堂へのリノベーションは、「とてもやりがいがあった」と
振り返る林さん。旅館として使われていた時点ですでに修理を重ねていたため、
アルミサッシがはめ込まれているような場所もあったが、
そういう現代的なものはあえて取っ払い、解体した木製の建具などを再利用。

工事中盤。写真に写っているのは、休憩中のオーナーの寺園さんと、店長の松本耕太さん。(写真提供:大兵材木店)

天井を撤去し高窓を設けたことで、古い建物特有の薄暗さがなくなり、
明るく開放的な食堂になった。タイミングが後押ししてくれた部分は大きかったものの、
自分が提案した何気ないひと言に多くの人が賛同して、
結果的に地域活性化の拠点になるような場所が完成。
しかもその空間づくりを担うことができて、大きな手応えをつかんだようだ。

解体した旅館と切り離した部分に、破風板という材料を取り付けているところ。(写真提供:大兵材木店)

上木食堂は無事に、2016年11月にオープン。

少子高齢化や過疎化などにより、いなべにも空き家自体は多いのだが、
まったく知らない人に貸すことに抵抗があったり、
仏壇がそのまま残されていたりして、
空き家問題の解決にはまだまだ多くのハードルがあるのも事実。
しかしながら林さんは、地元で生まれ育った人ならではの縁を生かして、
こうした問題に取り組んでいきたいと思っている。

「空き家再生に取り組んでいるNPO法人は全国にもたくさんありますが、
いなべでも上木食堂でやったようなことをもっと仕組み化して、
継続していけるような組織がほしいですよね」