今日のおやつ: トースターで”つぼ焼き”にすると さらに美味しい! 隠岐の島の藻塩入り 「さざえ最中」

今日のおやつは、島根県隠岐の島町に三代つづく
人気の和菓子屋さん「秀月堂」の「さざえ最中」。
隠岐の島の特産であるサザエにそっくりな形をしています。

最中のなかには藻塩が練りこまれた甘じょっぱいつぶあんと、お餅入り。
もちろんそのままでも美味しくいただけますが、
オーブントースターで2~3分焼いて"つぼ焼き"にすると、
皮がパリパリと香ばしくお餅がトロ~リ。
さらに美味しくいただけます!

お店で焼いていただきました。皮がパリパリで美味しさアップ!

2013年におこなわれた「ひろしま菓子博」では金賞を受賞しています。パッケージがまた可愛い。

5つで851円。バラ売りもあります。

4年くらい前から販売し始めたというさざえ最中、
中身もそうですがパッケージもとても可愛いです。
なんでも、隠岐の島が大好きで、
隠岐の島にあるたくさんの魅力を女性目線で紹介していく集団
「隠岐ロマンティック愛ランド実行委員会」がパッケージデザインしたものなのだとか。
まるで洋菓子が入っているかのように
軽やかで爽やかなイメージが、
サザエの意外な可愛らしさを引き立たせていますよね。

63年つづく秀月堂さん。店内にはたくさんの表彰楯が並んでいました。

お姉さんが元気に接客してくれます。その場で食べられるスペースがあるので散歩の休憩にピッタリなお店。

本店以外にも隠岐空港の売店や
隠岐特産センター(隠岐の島町観光協会よこ)、あんき市(西郷港ターミナルよこ)にて
販売されています。
隠岐の島に行かれた際にはぜひ!

秀月堂

住所:〒685-0014 隠岐の島町西町八尾の三65-4

電話番号:08512-2-0433

FAX:08512-2-0433

写真:水野昭子

甲府〈アーバンズキャンプ〉 ジビエと山梨ワインを楽しむ

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横丁でワインとジビエとアウトドア

ちょっと、ぶどうを買いに山梨まで、なんて言うとかっこいいかしら……。
そんなことを考えながら、鈍行列車に揺られて中央本線。
車窓から見える山が近づいてきました。
朝の雨も止んですっかり晴れた頃、甲府駅に到着。
初めてのまち、ゆっくり歩いて日帰り温泉を目指します。
喜久の湯温泉は、住宅街にあって、銭湯の脱衣場もタイルの湯船もレトロな雰囲気。
地元の常連さんたちと明るいうちからのお湯は最高。
さぁ、喉が渇いたよ。

目指した酒場は、シャッターが閉まって、本日休業の様子、がっくり。
雨上がりの夕焼けに包まれてゆくまちをウロウロ。
2軒ほどハシゴ酒して、やっぱり気になった〈甲府ぐるめ横丁〉へ。
オシャレなロゴの看板と赤提灯をくぐって、通路を抜けるとその先は、広い空間。
真ん中は通路ですが、両サイドは、ドアも壁もない店舗が連なった横丁。
テーブルと椅子が並んで、フードコートのよう。
ワイワイやってる空間のテーブル席のひとり呑みは、気後れするなぁと思って、
横を見ると、こちらのお店は、壁で仕切られて、奥に伸びたカウンター。
間口に置かれた看板には、ジビエとアウトドア料理、山梨のワインとあります。
なんだか、楽しそう。

さっそく入って、間口からすぐの席に着席。
帰りの電車までの時間を気にしながら、奥の黒板に書かれた
グラスワインのメニューから選んだ赤ワインは、〈種をまく人〉、
シャトージュンのアートシリーズ、山梨県立美術館所蔵のミレーの絵画が
エチケットと商品名になっています。
ミディアムタイプだけど、後味すっきりで、おいしいワイン。
お調理は写真つきのわかりやすいメニューファイルから、
大好きなイチジクの入った鹿肉のパテを注文。
木のプレートにピクルス、コンソメのジュレもそえられて、オシャレなひと皿。
一口頬張るとジビエらしい風味も強すぎず、
いつも食べてるパテとはやっぱり違うワイルド感。ワインとの相性もいいですね。

今日のおやつ: アーモンドクッキー「増毛旅情」 北海道の道北、 増毛町(ましけちょう)名物

今日のおやつは、北海道の道北、
日本海沿いの町、増毛町(ましけちょう)から。
町内のお菓子屋さん「やまざき」の銘菓、「増毛旅情」です。
レトロなパッケージがなんともキュート。

味わいのあるパッケージ

増毛のスポットが描かれた包み紙を開けると、
海と灯台、その周りを飛ぶカモメという、
増毛の海を思わせるパッケージが。
中身のお菓子は、アーモンドをふんだんに使用した、カリカリで香ばしい生地に、
クリームがサンドされているもの。
リッチな味わいの、おいしい洋菓子です。

中のクリームもポイント

青森から悲願の「特A」米、 「青天の霹靂」誕生。 いちはやく食べられるイベントが 東京・青山で開催

米どころ・東北のなかでも青森県は寒冷地。
寒さに強く味もよい米を追求してきたのですが、
日本穀物検定協会による「米の食味ランキング」にて、
どうしても最高評価「特A」を取ることができませんでした。
それでも、どうしても「青森県産のおいしいお米が作りたい」と
開発に挑むこと10年。
今年、「ひとめぼれ」を元に開発された新品種、「青天の霹靂」が
悲願の「特A」を獲得しました!
八甲田や白神山地の緑、そこに降る雨、清冽な水によって育まれた
このお米は、さっぱりしているのに、甘みと旨みが後をひく。
いろんなおかずとの相性が素晴らしい、そんなおいしいお米なんだそう。

平川市杉館の田園。

この「青天の霹靂」、ホヤホヤの新品種なので、まだまだ流通量が
限られています。いちはやくそのおいしさを体験してもらうべく、
10月24日、25日の2日間、東京・青山の「コミューン246」にて
「青山青森村」イベントを開催します。
イベントでは、会場に謎の「おむすび自飯機」が出現。
また「青天の霹靂」の名前にちなんだ「あること」に参加していただいた方
全員に、「青天の霹靂おむすび」2つセットをプレゼント。
「陸奥湾ほたてまるごとむすび」、「奥入瀬ガーリックポークむすび」、
「八戸前沖さばほぐしむすび」など、おいしそうなおむすびがラインナップしています!
また会場内コラボ店舗では、青森食材を使った限定のオリジナルメニューも販売。
「青天の霹靂」と「青森おかずの魅力」が存分に味わえそうです。

震災で倒壊した 気仙沼「かもめ食堂」を 復興のシンボルに。 新横浜ラーメン博物館を卒業し 帰郷!

かつて、宮城県気仙沼市の老舗食堂として
親しまれていた「かもめ食堂」が帰ってきます!
東日本大震災の津波により店舗跡が全壊した後、
復活を目指して横浜市の「新横浜ラーメン博物館」にて営業していた同食堂。
このたびラーメン博物館を卒業し、
2015年11月19日、気仙沼に帰郷オープンすることになりました。

かつてのかもめ食堂

かもめ食堂は1942年創業の老舗食堂。
2006年に後継者不在のため閉店した、
かつて気仙沼のシンボルだった食堂です。
2011年の震災後、新横浜ラーメン博物館にて、
気仙沼の復興のシンボルとして「かもめ食堂」を復活させる
「気仙沼 かもめ食堂復活プロジェクト」が開始。
しかし震災後は復旧もままならない状況。
建築制限が解除されるまでの間、首都圏から情報を発信したいということで
2012年2月に新横浜ラーメン博物館に復活しました。
そうして震災から約4年8ヶ月、ようやく復活できることになったんです。

ヌードルライター・ 山田祐一郎が綴る 福岡の「うどんのはなし」。 第二回は博多一の老舗 「かろのうろん 」

「うどんのはなし 福岡」の出版を機に始まった、
福岡のうどん文化とその名店を紹介する本シリーズ。
第二回は、福岡市博多区上川端町に
ある「かろのうろん」をご紹介!

前回は、博多エリアにおける
うどんの王道スタイルが味わえるお店として「因幡(いなば)うどん」の
記事を書きました。同店では、博多のうどんの特徴とされる、
澄んだつゆ、そしてやわらかい茹で置きの麺、
その両方が存分に楽しめます。
この「茹で置き」というのが、博多のうどんの
特徴のなかでも大きなもの。

「かろのうろん」

さて、今回紹介する「かろのうろん」はどんなお店なのかというと、
博多うどんにおける老舗中の老舗です。
創業は明治15年(1882)。
福岡に現存するうどん店の中で、最も長い歴史を誇ります。

「かろのうろん」という変わった店名。
創業当時は屋号がなく、角にあるうどん屋だったので「角のうどん屋」と
呼ばれていました。その後、博多弁の訛りで、「角(かど)」の「ど」、
そして「うどん」の「ど」が「ろ」に変換され、
今の屋号となります。
店がある周辺は今でこそキャナルシティ博多などの
大型商業施設があって賑やかですが、
昔はカエルが鳴くような原っぱだったそうです。

立派な店構え

さて、一番人気の「ごぼう天うどん」を頂いてみます。
持ち上げると両サイドがキュッと上がる茹でたての麺。
噛むとムニンとやわらかく、しなやかな弾力が伝わってきます。
「因幡うどん」との決定的な違いはこの“麺”です。
「因幡うどん」は昔ながらの茹で置き麺なのに対し、
「かろのうろん」は茹でたて麺を使っているので。
初めてその事実を知った時、僕は大いに驚きました。
だって、博多一の老舗うどん店が、博多うどんの象徴ともいうべき
茹でおき麺を使っていないのですから!
その理由を店主・瓜生高康さんに聞いてみました。

笑顔が素敵な店主・瓜生高康さん。

今日のおやつ: あんこはハズレ!? 5つの味が ランダムに入ったレアなパン。 島根県「おやつあんパン」

今日のおやつは、島根県隠岐の島町にあるパン屋「木村屋」さんで見つけた
「夢がいっぱい! おやつあんパン」。
なんでも、島根県の一部の地域では昔から馴染みのあるパンだそうです。

一見すると、かわいい袋にパンが5つ入ったふつうのパンに見えますが、
実はこれ、中身が全部違う味なんです。
内訳は、こしあん、白あん、チョコ、いちごジャム、クリーム。
一番上に乗っているのは「こしあん」と決まっていて、
あとはランダムに入っています。
地元の人たちに聞いたところ、子どもの頃のおやつの定番だったそう。
「チョコを引くと当たり、次にジャム、次にクリーム。
あんこは親たちにあげていた」そう。
子どもってチョコ味が好きですもんね。

牛乳と食べたいあんパン。

一番人気のチョコクリームパン。子どもが好きそうな、懐かしさを感じるチョコ味です。

いちごジャムのパン。意外とたっぷりと入っててうれしい。

パンとクリームの柔らかさが嬉しいクリームパン。

ほどよい甘さの白あん。

親子で手作りのパン屋さん。地元のスーパーなどにおろすのがメインのようですが、こちらの工場でも買う事ができます。ふかふかとした食感のパンが凄くおいしい!

こちらのおやつあんパン、隠岐の島町では未だに馴染みがあるそうですが
その後調査したところ、
島根県の中でも雲南市出身の方など一部の人しか見覚えがなく、
それも、今ではあまり見かけなくなったというレアな存在だそうです。
昔から続くパン屋さんでしか、もう作られていないのかもしれません。
なに味が当たるかお楽しみなパン、
島根で見つけたらぜひいただいてみてください。

木村屋パン店

電話 08512-2-0072

住所 島根県 隠岐郡隠岐の島町 西町八尾の二72

定休日は日曜日、水曜日は昼まで。7時半くらいにOPEN。

グランプリは 陸前高田のわかめ1年分。 「W‒1グランプリ2015」にて わかめレシピ大募集中!

東日本大震災において大きな被害を受けた、
岩手県陸前高田市は、わかめの名産地。
世界三大漁場の三陸沖、広田湾で採れたわかめは
肉厚な食感と歯ごたえが特徴。都内の高級スーパーでも取引される高級食材なんです。
それが震災で大きなダメージを受け、
いま復旧しつつあるものの、いまだ販売減に悩まされているのだそう。

そこで立ち上がったのが、東京都世田谷区の「しもきた商店街振興組合」。
もともと震災後、募金やイベント(気仙フェア)を開催して
陸前高田市をサポートしてきた商店街なのですが、
広田湾(陸前高田市)産わかめの認知と消費増加のため、
イベント「W-1グランプリ」の第2回目を開催します。
このイベントでは、全国から家庭でも調理可能な「わかめメニュー」を大募集!
自由なメニューを募集する「家庭料理部門」、
わかめに合う、もしくはわかめを使った
オリジナルドレッシングを募集する「ドレッシング部門」、
また下北沢の飲食店がわかめメニューを開発し
提供する「下北沢飲食店部門」の3つがあります。
グランプリレシピの考案者には、わかめ1年分を進呈。
ちなみに昨年行われた初代グランプリは「わかめの肉巻き」でした。
ほかにもたこ焼き風「わかめ焼き(ほたて入り)」など
個性的なメニューがエントリーしています。

銚子商業高校の 「キャベツメロンパン」が大人気! ヤマザキ「四角いメロンパン」 発売へ

千葉県銚子市にある、県立銚子商業高等学校。
こちらの学校では、地元企業と連携した
商品開発授業の一貫で生徒さんたちが商品を企画し、
ユニークな商品をたくさん手がけています。

これまでに商品化されたのは、「銚子キャベツメロンパン」
「ぬれ煎餅アイス」「ぬれ煎餅抹茶アイス」
「銚子メロンアイス」などなど。

地場産の食材を使い、お菓子屋さんや地元の人たちと協力し合いながら、
「もっと銚子を盛り上げたい!」と頑張っています。

こちらは昨年の夏に発売され、大人気になった「銚子キャベツメロンパン」。

当時、商業科の3年生だった林明宏さん・望山明花さん、小松祐太さん、大木ゆかりさんが開発。銚子で100年続く製菓店「山口製菓舗」と一緒につくりました。中はふわふわ、外はサクサクの食感にはまる方が多いのだそう。

クッキー生地には銚子産キャベツが練り込まれ、
中にはカスタードクリームがサンドされています。
本当にキャベツが入っているなんてびっくり!
このメロンパンを銚子市の水産物即売センター「ウォッセ21」に出店している
「銚商夢市場」で販売すると大人気に。
1日に150個限定販売すると、毎回のように完売してしまうのだとか。

現在、この商品を開発した生徒さんたちは卒業し
社会人や大学生になっているそうですが、
商品開発に対する情熱は在校生たちに受け継がれているよう。
いまの生徒さんたちも「新しい商品をつくりたい」
「メロンパンをもっとおいしくしたい」と日々研究を重ねているんです。

なんと今年の冬には、メロンパンのおいしさが評価され、
山崎製パンから新商品「四角いメロンパン」を発売することに。

ヤマザキ「四角いメロンパン」120円(税抜)

これは、銚子商業高等学校と千葉商科大学、
山崎製パン千葉工場、JA全農ちば、JAちばみどりが共同で開発したメロンパン。

四角いメロンパンの中に、あっさりとしたホイップクリームと
旭市飯岡産の貴味メロンのジャムが入っています。
11月1日(日)から千葉県内および関東地区の量販店・コンビニエンスストアにて販売されます。

さらに銚子商業高校では、地元のローカル線「銚子電鉄」を
応援するプロジェクトにも取り組んでいます。

山形の郷土食。 炊飯器でできる 〈三五八漬〉と〈おかやつめ〉

郷土食を日本の隅々から掘り起こし、記録した名著
『日本の食生活全集』全50巻(農文協)から
料理人・後藤しおりさんが現代の家庭でもおいしく
カンタンにつくれるよう再現したレシピをお届けしている本連載。
ぜひ一緒につくってみましょう!

野菜の旨味を上手に引き出す、山形の郷土食

日に日に秋も深まってきました。
寒さを増すごとにぐっとおいしくなってくる野菜の味そのものを生かしつつ、
毎日食べても飽きないように調理する知恵が、郷土食にはあります。
特に、秋冬は“食材の保存”という役目を持ったレシピが目立ちますが、
雪深い山形でも、漬け物や乾物などは秋冬の郷土食レシピの主役級。

『日本の食生活全集 聞き書山形の食事』でも、
かぶ漬けや、おみ漬け、青菜(せいさい)漬けなど、数多くの漬け物が紹介されています。
また、山の国であり、川の国である山形の食は、
食材の幅の広さと調理法の奥行きの深さが特徴。
山形県の背骨、月山・湯殿山・羽黒山の出羽三山は修験道の山として知られており、
修験者がつらく厳しい修行中、食の制限が多いなりに、
知恵と工夫をこらして食事をしていたことと関係あるのでは、と書かれていました。

今回、後藤しおりさんに教わるのは、
山形の郷土食にして保存食〈三五八漬(さごはちづけ)〉と
箸休めにぴったりな〈おかやつめ〉の再現レシピです。
どちらもお好みの野菜にひと手間かけるだけで、ついつい手が伸びるおかずに大変身。
もう一品食べたいというときのために常備しておきたいですね!

富山生まれの「鮨蒲キューブ」 あなご、紅鮭、天然ぶり、 うに、甘えびが乗った ひとくちかまぼこ!

今日のおやつは、富山県魚津市の「河内屋」さんがつくる
「鮨蒲キューブ」。
「鮨蒲(すしかま)」とは、河内屋さんの先代が開発した、
かまぼこを江戸前寿司のようにシャリに見立て、
上にすしネタを乗せた食べ物。
穴子や甘えびなど本格的なネタが乗っていて、
あっさりしたかまぼこと、すてきなハーモニーを奏でます!
この「鮨蒲キューブ」は、鮨蒲を手軽に食べられるように、
と2014年に発売されたミニミニ版。
キュートなパッケージデザインは宮田裕美詠さんによるもの。

具はあなご、紅鮭、天然ぶり、うに、甘えび

「鮨蒲キューブ」に入っているのは、
あなご、紅鮭、天然ぶり、うに、甘えびという
高級ネタのかまぼこたち!

「鮨蒲キューブ」は、新幹線の中でも手軽に
鮨蒲を食べて欲しいという思いから2014年に発売開始されたもの。
魚津はかまぼこのまちであると共に、
魚津塗りの漆器が盛んに作られる漆器のまち。
地元の職人さんとコラボし、お洒落な魚津塗りの楊枝が
セットになっているのもステキです。

群馬の食材だけで すき焼きを作ろう! 県あげて取り組む 「ぐんま・すき焼きアクション」 とは?!

いま群馬県の「ぐんまブランド推進課」が推し進めているのが、
県をあげた「ぐんま・すき焼きアクション」。
実は群馬は「すき焼き自給率100%」の県。
国内で初めてEU(欧州連合)に輸出された「上州和牛」や
全国的に知名度の高い「下仁田ネギ」。
そして生産量全国第1位の「こんにゃく」、
全国第4位の「生しいたけ」や全国第3位の「春菊」など、
すき焼きに必要なすべての食材を県産で揃える事ができるというのが
このキャンペーンを始めたきっかけ。
群馬から「究極のおもてなし料理」を発信するべく、
「群馬県すき焼きプロジェクト」が始動。
11月29日を「ぐんま・すき焼きの日」に制定しました。

「上州和牛」

下仁田町馬山地区を中心に採れる「下仁田町ねぎ」

生産量全国第1位の「こんにゃく(しらたき)」

生産量全国第3位!の「春菊」

生産量全国第4位!の「しいたけ」

実は群馬県は、豚が全国4位、乳用牛が全国5位など
畜産がさかんなのに対して、家計消費量は
牛肉が全国46位、豚肉が全国25位、鶏肉が全国47位!
全ての肉を含めた生鮮肉の消費量は全国47位となっており、
肉の家計消費量が少ない県。(総務省「家計調査」より)
それだけに、地元で育った肉をたくさん食べてほしい願いがあるようです。

東京で唯一 醤油を醸造する蔵元 東京・近藤醸造

東京の緑豊かな土地で醤油を造る

東京で醤油を造る蔵元は〈近藤醸造(屋号「キッコーゴ」〉1軒のみ。
東京駅から中央線で武蔵五日市方面に電車で約80分。
澄んだ空気と緑に恵まれたあきる野市にある。
「ものづくりが好きなんだよね。ラベルも自分でつくるし、
年賀状づくりも9月から取りかかる。でも醤油造りは一番おもしろいよ。
どんなに手をかけても、結局は人ではなく菌が造るんだからね」
近藤醸造3代目の近藤功さんは、温かな気持ちで醤油を造り、届けます。

3代目近藤功さんが描いた年賀状。9月から練り、1万4千枚も出している。

緑豊かな多摩の山裾に位置する近藤醸造は、明治41年から100年余続く蔵元。
“東京”のイメージから離れた緑豊かな場所で、清流秋川から流れるきれいな水と、
国産丸大豆と国産小麦を使い、天然醸造で醤油を育みます。

「東京にも昭和53年には22軒の蔵元があったんですよ。
でも、うち以外の醤油蔵は、広い敷地を有効活用し、
貸しビルを建てたり、別の事業に転業したりしました。
うちも、昭和55年頃に道路を拡張するからと退かなければいけなくなって、
これを機にホームセンターをしようかなと思ったこともありました。
日曜大工が趣味なので。
けれど、秋川渓谷の入口にあるこの土地でやるべきことは……。
そう思うとやっぱり醤油業だと思ってね」

歴史が刻まれたもろみ蔵(左)と店舗(右)。店舗の奥が麹を造る工場。

店舗の前では大豆を栽培して紹介。

そうしていつの間にか東京唯一の醤油醸造元になった近藤醸造。
「東京は昔から県外の醤油がどんどん入ってきていたから、
1軒になったからと言って売り上げが伸びるわけじゃない。
それより、東京で醤油を造るぞ、と思う仲間がいてほしかったですね」
そう話す近藤さんは寂しげ。

「私が入社した昭和40年頃は、小さな蔵元の醤油よりも、
大手の醤油が魅力的に見える時代で、消費者も大手のものを使いたがっていたし、
ましてや価格で競争なんてできるはずもない。
そこで近所の家庭に醤油を配達して、顔の見える関係のなかで使ってもらってきました。
いまでもうちの醤油を使っているのは、あきる野市やその周りの家庭が多いです」
それを物語るように、お店には女性が空ビンを2本持ってきて、
醤油を買っていきました。

近藤さんは70歳とは思えないほど筋肉がガッチリとついた体つき。昼夜問わず力仕事をしてきたことが表れている。

4代目の近藤寛さん。総括や人事、醤油加工調味料を担当している。

粗くおろすのがポイント。 畑作県の茨城県南部から、 さっぱりとおいしい 〈がりがりなます〉レシピ

郷土食を日本の隅々から掘り起こし、記録した名著
『日本の食生活全集』全50巻(農文協)から
料理人・後藤しおりさんが現代の家庭でもおいしく
カンタンに作れるよう再現したレシピを
お届けしている本連載。ぜひ一緒に作ってみましょう!

理想郷と呼ばれる、肥えた土の地

今回ご紹介するのは、『日本の食生活全集8 聞き書 茨城の食事』
に掲載されている茨城県の食事から。
茨城県南部、水田地帯でハレの日に
食べられている「がりがりなます」です。

茨城県は、日本一の畑作県。
「土壌はうるおい、原野は肥えたり」と讃えられてきました。
畑で採れる大豆や麦、発達した湖沼や河川から採れる魚貝たち。
肥えた土をもち、豊かな食材に恵まれたこの地は、
「常世国(とこよのくに)」と称され、
理想郷と讃えられてきた歴史があります。

「がりがりなます」は、そんな茨城県の南部で食べられているメニュー。
目の粗いおろし器でおろした
大根とにんじんを和えた酢の物。
白と赤の色合いが目にもおめでたい紅白なますは、
お正月にはなくてはならない一品です。

「茨城の食事」によると、
もともとは焼いた小鮒の身を入れていました。
焼いた小鮒は正月料理のこぶ巻きとして使われるので、
それを使ったり、
ない場合にはワカサギを使うこともあるのだとか。
ですがいま、スーパーなどで小鮒を入手するのは至難の業! 
そこでしおりさんのレシピでは、タコを使うことにしました。

今回、おいしいがりがりなますを作るために、
強力な助っ人をお呼びしました。
それがこの「鬼おろし」。

「鬼おろし」は、竹で作られたおろし器。
まるで鬼の歯のように鋭利な歯が並んでいて、
一見恐ろしいのですが、実はかなりのすぐれもの。
竹は熱の伝導率が低いので味を損なわず、
また水分や食物繊維が逃げにくくなり、
ふんわり、かつシャキっと食材をおろすことができるんです。
しおりさんのお料理でも大活躍しているこのアイテム、
いったいどんな魅力があるんでしょうか?

「一般の大根おろしよりも、力を使わず、食感が楽しめます。
みじん切りとも異なったまとまり感が生まれるんです」

鬼おろしを使うと、どんなお料理ができるのか、
ワクワクしますね。
しおりさん、がりがりなますをおいしく作るポイントは?

「作りたてが、素材の味を楽しめるのでオススメですよ。
もちろん馴染んでもおいしいですが。
簡単に作れるので、食べる直前に作ってみてください」

それではぜひ、作ってみましょう!

写経もできる! 山口県周防大島のお寺に作られた 「OTera Cafe (お寺カフェ)」が グッドデザイン賞受賞

山口県、瀬戸内海に浮かぶ周防大島。
この島に昨年オープンした「周防大島 OTera Cafe(お寺カフェ)」が
このたび2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。
周防大島町にある寺院「寿源寺」の中に、
地元の方の協力を得て作られた本カフェ。
変わりゆく時代の中で課題になっている、寺院の地域貢献や、
地域コミュニティへの貢献が評価された受賞となりました。

お寺100%な店内

お寺カフェで提供しているのは、おいしいご飯やお茶、スイーツなど
カフェらしいメニューと共に、お寺ならではの体験も。
本堂をおまいりしたり、仏教関係の本を読んだり、法話を聞いたり、
さらに写経をすることもできるんです。
お料理の中には地元の郷土料理「茶粥(ちゃがゆ)」も。
ほかにもオープン時に、寿源寺の檀家さんのベテラン主婦の方々に、
いろいろなメニューやあんばいを教えて頂いたレシピを取り入れていて、
どこか懐かしい優しい味付けにほっこり。

ヌードルライター・ 山田祐一郎が綴る 福岡の「うどんのはなし」。 第一回は博多うどん原点の味 「因幡うどん 」

はじめまして、ヌードルライターの山田祐一郎です。
“ヌードルライター”とは自分で作ったオリジナルの肩書き。
製麺工場を営む両親のもとに生まれたこともあり、
これまで食べた麺は数え切れず。
Webサイト「ii-kiji.com」内のwebマガジン
その一杯が食べたくて。」など、
福岡を拠点に、麺に関するいろんなことを、食べて、
調べて、感じて、発信しております。

そんな僕が、福岡のうどんの情報を集めた本
「うどんのはなし 福岡」を出版しました。
単純にうどんの店を紹介するのではなく、
どんな風に地域と関わっているのか、
どんな歴史的な背景があるのか。
とある1杯のうどんの魅力を深掘りする、
といったようなことを大切にしています。
これから、この「コロカル」でも、福岡の麺を紹介する連載を始めます。
お店のことを知っていただくとともに、
福岡の歴史的な側面も感じていただければと思います!

■博多うどんの原点の味「因幡うどん」

「因幡(いなば)うどん 渡辺通店」

さて、さんざん悩みました。最初に紹介するお店はどこにすべきか。
福岡には実にさまざまなうどんが存在しており、
県の北、北九州には「焼きうどん」「どぎどぎうどん」
「かしわうどん」など多彩なうどんがあり、
県の中央、博多はうどんの発祥の地とする説があり、
今や福岡全域に広がった「ごぼう天」や「丸天」といった
固有のトッピングが存在。

県の南から東にかけて広がる筑後には「筑後うどん」と
呼ばれる独自のうどん文化が根付いていて、
県の西側をみれば、福岡のソウルフードともいわれる
釜揚げうどんの店「牧のうどん」の本店があり、
加えて独自に工夫を凝らしたオリジナルメニューが人気のお店まであります。

いろいろと考えた結果、「因幡(いなば)うどん」から
始めることにしました。
ここでは、博多エリアにおけるうどんの“王道”スタイルが
味わえます。博多のうどんの特徴というと、澄んだつゆ、
そしてやわらかい麺。
その両方を存分に楽しめる、博多を代表する老舗です。

一番人気のごぼう天うどん。ごぼう天は博多固有のトッピングで、その形状も様々です。ここは揚げ玉にスライスごぼうをのせたタイプ。

今回ご紹介するのは、「因幡うどん」の渡辺通店。
地下鉄、西鉄の薬院駅から徒歩2、3分くらいの場所にあります。
三角市場と呼ばれる昭和レトロな飲食街の一角です。
こちらのやわらかい麺は昔ながらの“茹でおき”。
大陸に近く、古くから商人の町だった博多では、
時間を1秒も無駄にはしたくないという気質があったそう。
お店もそんなお客のため、うどんを早く提供できるよう、
あらかじめ麺を茹でておきました。
その手法が広がり、博多のうどんの麺はやわらかい、
という特徴になったようです。

お昼時はセルフサービスに。うどんを受け取り、
好きなトッピングをのせ、そのままレジへと進みます。
前のお客さんの通りにすれば大丈夫なので、初来店者でも安心ですよ。

昔ながらの茹でおき麺を存分に!思わずやさしい気持ちになれます。

熊本・天草 前編 ひじき漁

ひじきの熱に浮かされて

昨年ふと思い立ち、天草諸島に出かけてみた。
航空券だけ手配して宿などは決めず、
友人や現地の人におすすめを聞きながら移動するという気ままな旅。
ある日友人から、珍しいものを食べさせてくれる宿があるとの情報を得た。
そこで訪ねたのが上天草の樋島(ひのしま)にある〈漁師の郷〉。
このお宿、地元の漁師さんから直接魚を仕入れているとあって、
新鮮な海鮮料理を存分に味わうことができる。
夕飯には、食べきれないほどの海の幸が食卓を埋め尽くすのだから、たまらない。
そして、その珍しい物というのは“ガゼ”。
ガゼというのはヒトデのこと。
あんな固いもののどこを食べるの? と驚いてしまうけれど、
あるんです、食べられるところが。
と、このままガゼの話をしたいところなのですが、これは後ほどするとして、
今回お伝えしたいのは“ひじき”の話。

宿の売店を物色しているときのこと。
かごにごっそりと盛られた乾燥ひじきが目に飛び込んできた。
天日を存分に浴びたであろう黒々としたその姿は、いかにも美味しそう。
いくつか購入して東京に持ち帰った。

自宅で、そのひじきを水で戻してみる。
すると、磯の香りが一気に立ち上り、一瞬自分が海中に潜ったような錯覚にさえなった。
それほどに強烈な香りだった。
火を通して味見をしてみると、いままで食べてきたひじきにはない
コリコリとした歯ごたえ。
海中で生息していた姿を想像させるような、生命力に満ちた力強い味わい。
こんな体験をしたのは初めてのこと。
この感動をすぐに伝えなくてはと、旅館に電話をかけた。
電話口に出てくれたのは漁師の郷の若女将。

テツ「先日、そちらでひじきを買わせていただいたのですが、
磯の香りがすごくて、こんなひじき食べたのは初めてです」

そう思いを伝えると、少々驚きながらも笑って応対してくれた。

その後もしばらくの間、ひじきの熱に浮かされ続け、
会う人会う人にその感動を伝えていた。
それでも熱は覚めやらず、これはもう行動に出るしかないと、再び若女将に連絡。
あのひじきが、どのように生息していて、収穫されているのか見てみたい。
ひじき漁に同行させていただけないか、若女将にお願いをしてみると、

「知り合いの漁師さんに話をしておくので、来年の春にどうぞいらしてください」

との返事をいただいた。
そうして、一年後の春を待ちわびることとなった。

地酒王国・新潟を走る 日本酒列車「越乃Shu*Kura」が この秋リニューアル! 新潟の地酒とお料理、 イベントが目白押し

地酒王国・新潟を走る、「越乃Shu*Kura」という列車をご存知ですか?
車内で新潟県内の地酒の利き酒や
地元の食材にこだわったおつまみ、
ミュージシャンによる生演奏やお酒関連のイベントが
開催されるという、日本酒好きにはたまらない列車です。

このたび、この「越乃Shu*Kura」が、
お料理やお酒などのサービス内容を一新し、
10月2日から運行することに。
その内容をご紹介します。

注目は、料理メニューのリニューアル。
米の酒研究家の山本洋子さんが監修した
日本酒や料理が登場します。
山本さんは「1日1合純米酒!」運動や
「こぼし酒撲滅運動」を提唱するなど、
大の日本酒通として知られる料理家。
お料理のテーマは「発酵には発酵が合う!」。
地酒が一層おいしくなるよう、酒の肴に新潟の「発酵力」をプラスしました。
今回開発した「かんずり旨辛麹(うまからこうじ)」や、
南蛮海老、するめいか、鯖、海藻など日本海の幸を
盛り込んだ「おつまみごはん」仕立てでご提供します。
実際に提供されるお料理はこちら↓

往路「新潟朝焼け・おつまみごはん」

●南蛮海老・根菜の塩麹炙りをかんずり旨辛麹で

●栃尾の油揚げ味噌麹焼き

●鰊甘露煮

●錦糸玉子の海老しんじょう

●万九木綿あんかけ

●黒埼産ひたし豆

●妙高・矢代産コシヒカリの漬物ちらし寿司

復路「新潟星空・おつまみごはん」

●佐渡産一夜干しするめいかの天ぷらをかんずり旨辛麹で

●上越産人参・小松菜、佐渡産あんぽ干柿の白あえ風

●新潟産カキノモトもずく酢うどん

●妙高・矢代産コシヒカリの海鮮ちらし寿司

~紅ずわい蟹、炙りしめ鯖、鮭、烏賊のマリネ仕立て、いくら醤油漬け~

「越乃 Shu*Kura」オリジナル大吟醸酒

そして車内でご提供する日本酒は、「越乃Shu*Kura」オリジナル大吟醸と、
特別に選んだ純米吟醸酒「酒米菊水純米大吟醸」のおちょこサービス。
厳選した日本酒とあわせて、吉乃川酒蔵の仕込み水
「天下甘露泉(てんかかんろせん)」もご提供します。
仕込み水とは、酒造りに使われる水のこと。
地酒との相性もぴったりです。

「富山の昆布パン」 富山の人は昆布が大好き! 米粉と昆布で作った、 射水市生まれの名物

昆布とパン。
一見この全く噛み合わなさそうな両者が
融合した、素敵なパンがありました!
それが富山県うまれの「富山の昆布パン」。
射水市で創業50年の「さわや食品」さんが作るご当地パンです。
富山県民が熱愛するこんぶを使った、富山高岡エリアのお菓子を紹介する
高岡昆布スイーツ」のラインナップのひとつ。

パンのかたちはかわいい三角形。
富山米の米粉と、りんご果汁を使ったモチっとしたパンの中に、
刻んだ昆布がたっぷり入っています!
口に入れると、ふかふかのパンの甘みと、
噛みしめるたびににじみ出る昆布の旨味が融合。
最初は戸惑いますが、だんだん癖になってきます。
合わせて頂きたいおすすめのお茶はもちろん昆布茶?
ですが意外と洋風のおかずにも合いそうで、
お食事にもおやつにも重宝しそう。
このパンが生まれたのには、
富山の溢れるこんぶ愛が背景にありました。

きょうのイエノミ 旅するイエノミ すだち割りと、京都の湯葉佃煮

仕事を終えたご褒美はおいしいお酒とおつまみ。
リラックスしたいなら、きょうはイエノミにしませんか。
神奈川県・横須賀市在住の料理研究家・飛田和緒さんに教わった、
手軽で簡単、しかもちょっとした旅気分が味わえる
日本各地のおいしいものと三浦半島の旬の食材を使った、
和酒に合うおつまみを季節感たっぷりにご紹介していきます。

残暑を飛び越して、いきなりの秋到来。
おいしそうなサンマが店頭に並び、すだちもまさにいまが旬。
豊かな実りの季節がすぐそこまで来ているのですね。
料理研究家・飛田和緒さんの家にも、徳島からすだちが届きました。
和えもの、サラダ、スープ、そばに鍋料理。
なんにでもしぼってかけて、秋ならではの贅沢をたっぷり楽しみます。
きょうのイエノミでも、すだち割りをまず用意。
上品な香りと酸味のおかげで、身体もしゃきっとするそうです。

おつまみの主役は、大皿に盛った熱々の焼きとり。
子育て中でなかなか外食できない飛田さんにとって
焼きとりを家でもおいしく食べたいという思いは、かなり切実だったとか。
そういえば、焼きとりを“家で焼く”ことって案外ないですよね。

逆に、自分では絶対つくれないし真似しようとも思わない。
「どれだけ手間をかけているか、食べるとよくわかるのよ」
それが、京都〈北郎〉の湯葉佃煮〈お豆の旅〉。
“ちりめん山椒”は、好みの味でつくるようになった飛田さんですが
こちらは、いただきものを食べて即座に店へ電話をし
お取り寄せするようになってから、もう10年以上になるそうです。

●ローカルな逸品〈京都市・北郎の“お豆の旅”〉
祇園生まれの色白美人に思いをこめて。

きょうのイエノミの名脇役が、この〈お豆の旅〉。
湯葉とちりめんじゃこ、椎茸と山椒が淡くふっくらと炊き上げられ
佃煮というよりも色白な、楚々とした風情が印象的です。
「お茶漬けやごはんのおともでも、もちろんいいけれど」
お酒のおつまみとしても絶妙な塩梅なので
ちょこちょこつまみだすと止まらなくなってしまうとか。
たしかに、細かく切られた湯葉がしっとりと柔らかく
なんとも優しく繊細な味わいです。
「だから、もったいないと思いつつすぐ食べてしまうの」
取り寄せをお願いするときの電話でのやりとりからも
ていねいに愛情こめてつくっている様子が伝わってきて
どんなお店なのかしらと、ずっと思っていたそうです。

その〈北郎〉は明治45年創業の創作京料理の店。
〈お豆の旅〉の名づけ親は、ごひいきだった喜劇王の故・藤山寛美さん。
同封されていた紹介文でそこまではわかっていましたが
ご主人のお話が聞きたくて、京都祇園の店に電話してみました。
でも〈お豆の旅〉の生みの親、名料理人として知られたご主人
北村元一さんは、3年半前に65歳で亡くなられていたのです。

替わりにお話してくれたのは、北村さんの妹、荒川文子さん。
「創作が本当に得意でして。兄の料理のおいしさは忘れられませんね」
“いちじくの胡麻だれ”のように、北村さんが考案し
他の店に広まったオリジナル料理も多いのだとか。
ぐじ(甘鯛)を描いた包み紙のデザインや
名調子で綴られた〈お豆の旅〉の紹介文も
北村さんが全部自分で考えたそうです。
〈お豆の旅〉は、京料理だと脇役になってしまう湯葉を
なんとか主役にしてあげたいと、修業時代から考え続けて完成させたもの。
もともと〈北郎〉は、創業当時湯豆腐の店だったこともあり
湯葉はおいしいのに不憫やなと、3代目の北村さんは思っていたのかも。

いまは、お姉さんと荒川さん、荒川さんの娘さん
女3人で〈お豆の旅〉と姉妹品〈ふたり旅〉をつくっています。
それは闘病中の北村さんに、これだけは続けてほしいと頼まれたから。
自分は治る。そう最後まで信じてはいたものの
「やはり格別な思いがあったんやなと」
いまでも店の台所で〈お豆の旅〉を炊いていると
お兄さんが横にいるような気がするのだとか。
料理を通じて人と人をつなぎ、多くの人に慕われていた北村さん。
〈お豆の旅〉を店の料理としては出さず、持ち帰り専用としたのも
いろんな人の食卓に届けられたらええなと思ったからだそう。
“お豆が湯葉となり旅を続けるうちに
 椎茸や山椒、ちりめんじゃこと巡り逢い
 佃煮となったのでございます“
軽やかに楽しげに、口上を告げるご主人の思いとともに
日本全国の食卓への〈お豆の旅〉はこれからも続くはず。
食べた人の幸せな記憶として生き続けるのでしょうね。

〈北郎〉(京都市/祇園)の〈お豆の旅〉

●お取り寄せデータ

住所:京都府京都市東山区祇園花見小路富永町116

電話:075-541-0816

FAX:075-541-0900

営業時間:10:00~14:00の間が確実 日祝休

※〈お豆の旅〉230gは3240円。来店時は事前予約を。

※JR京都伊勢丹や京都髙島屋などでも購入できる。115g1620円

●便利な常備菜〈にんじんのカレーマリネ〉
にんじんをたっぷり食べたいときに。

にんじんは寒くなるにつれておいしくなる。
でも、もてあまして余らせることってありませんか。
そんなときこそ、常備菜つくりのチャンス。
飛田さんのお薦めはバターで少し甘めに煮たグラッセかこのマリネ。
「普通のマリネでも十分おいしいけれど」
カレー粉を少しだけ入れると、にんじんが苦手な人でも大丈夫。
スパイスがほんのり香って、目先が変わる上に食欲もそそる。
ピクルスと合わせても、良いおつまみになるそうです。
「ウチはね、夫がとにかくカレー好きだから」
缶入りのカレー粉は必需品で、これがとても便利なんだとか。

つくりかたはごく簡単ですが、注意するのは塩加減。
必ず水気をしぼるときに味見をする。
しょっぱいようなら、さっと洗ってください。
ぱりぱりと心地良い歯触りで、あっというまに食べてしまうから
ちょっと多めにつくっておくほうが良さそうですよ。

にんじんのカレーマリネ

●つくりかた

にんじんは皮をむき4~5cmの長さのせん切りにする。

1に塩少々をまぶしてしんなりするまでおく。

2の水気をよくしぼってボウルに入れる。

白ワインビネガーとカレー粉少々を3に入れて30分ほどなじませる。

プルーンを粗く刻んだものを4にふる。

※白ワインビネガーがなければ好みのお酢で大丈夫。

※3の段階で味見をして、しょっぱければ軽く水洗いする。

※プルーン以外に、レーズンやパセリもよく合う。冷蔵保存で日持ちは約5日。

●旬のおつまみ〈焼きとり〉
焼きたて熱々の幸せをおうちでも。

飛田さんの家族はみんな焼きとりが大好き。
焼きたてを買って、お店の前のベンチでよく食べていたそうです。
「でもね、あるとき発見してしまったのよ」
それは、鶏肉コーナーの隅にあった、焼くだけでいい焼きとり串。
なんだ、こんな便利なものがあったのねと
おウチ焼きとりに目覚めた飛田さんは
焼きとり専用の細長い七輪まで買ってしまったほど。
「やっぱりおいしいの、本当の焼きたてで好きな食べ方もできるし」
なかでも、自家製にんにく味噌と柚子胡椒との相性は抜群。

実は、その発見前にも何度か試みてはいたけれど
小さく切った鶏肉を串に刺すのはやはり難しいし手間もかかる。
飛田さんでも上手にできなかったそうです。
「ま、これも焼くだけだから料理研究家としてはどうかしら(笑)」
そういいつつ、アスパラやししとうも串に刺していく飛田さん。
なるほど、これなら色合いも美しいしおもてなしにも良さそう。
炭火でなく、フライパンや魚焼きグリルでも問題なし。
フライパンで焼くときは皮の方から焼くと油なしでもひっつかないそうです。

味付けはシンプルに塩だけにしておいて
あれこれ好みの調味料でいただけるのも、家ならではの楽しみ。
もちろん、すだちをしぼってさっぱりいただくのも良さそう。
焼きとり串を見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。

焼きとり

●つくりかた

アスパラをししとうの長さに合わせて切る。

1を竹串に刺す(鶏肉が刺さった串に刺してもいい)

焼く前に2と「焼きとり串」に塩をふる。

グリルパンかフライパンで3を片面ずつじっくり中火で焼く。

つまんで鶏肉がしまってしっとりしていたら焼き上がり。

にんにく味噌、柚子胡椒、七味、一味唐辛子などでどうぞ。

※スーパーなどで売っている「焼きとり串」(鶏肉が刺してあるもの)を利用して。魚焼きグリルで焼くときは、串の持ち手部分にアルミホイルを巻くと焦げない。

※にんにく味噌は味噌にすりおろしにんにく少々を混ぜる。味噌に皮をむいたにんにくを埋めたものを常備しておくと便利。スティック野菜につけたり、炒めものの味つけなどに幅広く活用できる。

●きょうの和酒 宝焼酎25度
秋の夜長はすだち割りとともに。

すだちをさんまの相棒だけにしていたらもったいない!
ピュアな甲類焼酎&炭酸水とも抜群の相性なのです。
すっきりまろやかでクセのない宝焼酎のハイボールに
ぎゅっとしぼると、最初に香りがふんわり広がって
上品な酸味で宝焼酎の甘味もひきたててくれる。
つややかな緑を目でも楽しめるように
スライスか、櫛型に切ってグラスに入れてもいい感じ。
まさにいまの時期ならではの「旬割り」ですね。
すだち割り片手に、ゆっくり秋のイエノミを楽しんでみてください。

宝焼酎25度 600ml

○問合せ先/宝酒造株式会社

お客様相談室

TEL 075-241-5111(平日9:00~17:00)

http://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/index.htm

profile

KAZUWO HIDA
飛田和緒

1964年東京生まれ。8年前からレーシングドライバーの夫、娘の花之子ちゃん、愛猫のクロと南葉山で暮らす。東京時代の便利な生活から一変し、早起きが習慣に。ご主人が仕事で留守がちなため、仕事はもちろん、買い出しやお弁当作りにと忙しい日々を過ごしている。毎日の食卓で楽しめる普段着の料理が得意。高校3年間を長野で暮らした経験もあり。

森へ行こう。山形・月山山系に 分け入り森のテーブルマナーを学ぶ 「森の晩餐 はじまりの フルコース」

2015年10月24日(土) 、山形県鶴岡市で「森の晩餐 はじまりのフルコース」が
開催。ただいま参加申し込みを受付中です。
これは、森を知る人と一緒に、山伏の修行する出羽三山の主峰である
月山(がっさん)山系へ分け入り、
キノコや木の実など森の恵みを採集、調理し、晩餐会を開催する催し。
鶴岡は、はっきりした四季と多様な地形の中で
豊かな食文化が育まれてきた土地。
森の中で五感を澄まし、食料を嗅ぎ分け、摘み、調理し、
食べて、命の糧とする。そんな体験ができるプログラムです。
主催は、山形県出身・在住のメンバーが、地域の食や手仕事に関する
編集・出版活動などを行う「アトツギ編集室」。

それでは当日のプログラムをご紹介!
まず、森に入る前に、はらごしらえ。
森の入口で昼食をとります。
続いては、月山山頂小屋の主人、芳賀竹志さんと一緒に
月山山系の森へ入り、木の実やキノコを採集。
採取したものを食べられるものと食べられないものに選別。
食べられるものは瓶詰にしておみやげにします。
そして、待ちに待ったご馳走づくり!
みんなで火を起こし、鶏を一羽丸ごと食べる「乞食鶏」のレシピに挑戦。
出来上がった森のごちそうで晩餐会をします。
森から生まれたフルコースは忘れられない味になるはず。
その後解散ですが、里山情報館に宿泊して頂くこともできます。(追加料金あり)

今日のおやつ:山の稜線を なぞるように渡る月を羊羹で表現。 とらやの「満ちる月」

今日のおやつは、9月27日(日)の
中秋の名月に食べたいおやつ。
「とらや」さんの羊羹「満ちる月」です。
琥珀製の満月が山の向こうに浮かんだ詩的な情景がお見事!
羊羹のなかに、満月が山の稜線をなぞるように
渡っていくさまを表現しています。
透き通る月の透明感が美しい、
食べるのがもったいなくなるような生菓子です。

このお菓子が誕生したのは、2011年のこと。
虎屋ビル2階にあった「虎屋ギャラリー」で開催された、
第74回虎屋文庫資料展「和菓子を作る-職人の世界-」展がきっかけ。
御殿場工場の職人が創作した羊羹を展示する「棹菓子コンテスト」で
得票数が一位に輝いたのが、この羊羹でした。

このお菓子を開発した職人さんに、
作った背景を聞いてみました。

ーどうしてこの形を思いついたのですか?
「以前より切った時に向こう側が見える月や動物形を
羊羹に入れたいと思っていたので。」

ーーすごく繊細なお菓子ですが、作るときに気をつけることは?
「特に月の位置に注意が必要です。
月の位置によってかなり印象が変わります。」

ーーおすすめの食べ方は?
「切ってからライトを照らすととても綺麗で神秘的な感じがします。
食べる前に部屋を暗くして試してみて下さい」

「満ちる月」は、伊勢丹新宿本店本館ほか、
9月16日(水)~29日(火)の期間、
三越・伊勢丹各店舗にて限定販売されます。
ただし限定数のため、販売終了が早まる場合もあります。
取り扱い店舗は本記事の最後に。

一日の終わりを、冷たくて甘〜い パフェで締めくくる! 札幌の知られざる食文化 「札幌シメパフェ」

食事や飲み会の〆といえば、ラーメンや雑炊などが
ポピュラーですが、実は北海道札幌市では、
デザートの「パフェ」を食べる習慣があるんだとか、、!
牛乳や小麦など洋菓子の原材料が豊富にとれるところだけに、
洋菓子文化が盛んな北海道。
絞り立ての牛乳からできたソフトクリームや、
旬の食材を活かしたパフェで一日を締めくくるという習慣が
生まれるのも納得です。

そんな札幌における独自の食習慣を広く知らしめるべく、
この習慣を「札幌シメパフェ」と名付け、
広くPRする「札幌パフェ推進委員会」が発足。
様々なキャンペーンや活動を通して自慢の「札幌シメパフェ」をPRし、
Webサイトなどで活動を行っています。

ミライスト・カフェ」のパフェ

「札幌シメパフェ」Webサイトでは、
シメパフェをいただけるお店の紹介や、
マップを掲載。
道産食材を使ったメニューが人気の「ミライスト・カフェ」や、
道産野菜などを使った30種以上のディップが
自慢のディップ料理専門のレストラン「Dip&Merry」、
コトコト煮込んだスープカレーが人気の「ouchi」など、
趣向を凝らしたパフェが並んでいます。

今日のおやつ: 「おいものバウム」 川越名物のさつまいもと 埼玉県産のお米で作った芋菓子

今日のおやつは、埼玉県の芋菓子専門店
「菓匠芋乃蔵川越本店」が作る「おいものバウム」。
川越名物のさつまいもと、埼玉県産のお米「彩のかがやき」の米粉を使用し、
ホクホク、しっとりとした食感に仕上げたバウムクーヘンです。
外側は紫芋パウダーを使用した紫色の生地で、
内側はさつまいもを使用した黄色の生地なので、
まるでさつまいもを輪切りにしたような見た目もかわいい!

菓匠芋乃蔵川越本店 外観

作りての「菓匠芋乃蔵川越本店」さんは、
小江戸「蔵づくりの街」、川越の中心に店舗を構えるお菓子屋さん。
先日、明治時代から100年以上の歴史がある建造物を
リニューアルした店舗がオープンしたばかり。
ここはかつて、川越出身の画家「岩崎勝平」や、「日本の電力王」と呼ばれた
実業家の「福沢桃介」(福沢諭吉の娘婿)など、
数々の著名人が住んでいた歴史ある建造物。
この建物の看板や棚を可能な限り残し、
その当時の雰囲気を守りつつ改装しました。
2階にイートインスペースを設置し、
窓からは川越のシンボル「時の鐘」を眺めることができます。

2階からの景色

ほかにもお店には、
芋餡をサンドしたブッセ「ポテ蔵」、
芋の角切り入りのフリアン「ぽて~夢」など
川越のお芋のお菓子がたくさん。
川越観光の際はぜひお茶してみてはいかがでしょうか。

菓匠芋乃蔵川越本店

住所:埼玉県川越市幸町7-7

営業時間:10:00~17:30

TEL:049-298-8750