愛媛の豊かな食材の味わいをスイーツで楽しめる 道後ロールめぐり その1

道後商店街の〈道後の町屋〉の道後ロール

日本三古湯のひとつと言われ、
夏目漱石の『坊つちやん』にも登場することで知られる愛媛県松山の道後温泉。
県の代表的な観光地でもある道後温泉で、
スイーツを通して愛媛の魅力を発信する取り組みが行われているのをご存知ですか?

『日本書紀』にも登場する、日本最古の温泉である道後温泉。2016年2月29日までの期間、蜷川実花さんの写真が道後を彩る『蜷川実花×道後温泉 道後アート2015』も開催されています。

愛媛の豊かな自然が育んだ柑橘をはじめとする果物・野菜・穀物・乳製品など、
スイーツに適した愛媛県産農産物などを活用した
「えひめスイーツコンテスト」などを通して、
愛媛の農林水産物の魅力を全国に向けて紹介する取り組み
「えひめスイーツプロジェクト」。
この取り組みの一環として2014年にスタートしたのが、
道後温泉とコラボレートしたプロジェクト〈道後スイーツ物語〉。
道後界隈にあるショップや宿に、
県産食材を使ったオリジナルのロールケーキ〈道後ロール〉をお店ごとに制作してもらい、
道後温泉を訪れた人にそのおいしさを味わってもらおうというプロジェクトです。

現在では14もの店舗が参加している〈道後スイーツ物語〉。
その中でもコロカルおすすめのお店とその道後ロールを3回にわたってご紹介していきます。

道後の町屋の玄関。右手に見えるのは、自家製パンを焼き上げる麭(パン)焼処のスペース。

まずご紹介するのは、道後温泉駅に直結している道後商店街に店舗を構える〈道後の町屋〉。
その名の通り大正末年の町屋を改装して戦前の町風景を再生した、
レトロモダンな雰囲気が漂うベーカリーカフェ・ギャラリーです。

2間半(4.5m)の入口に対して、奥行きが27間(49m)と縦長な敷地にある道後の町屋。
趣のある通り庭が結ぶのは、入口の近くにあるテーブル席「珈琲庵」と
畳敷きの「奥座敷」のふたつのスペース。

ゆったりとコーヒーを味わえる珈琲庵のスペース。その脇には通り路が。

通り路に併設された、通り庭。その奥に、もうひとつスペースがあります。

こちらが道後の町屋の、もうひとつのくつろぎ空間。手前のギャラリー〈草木草〉のスペースを抜けると、奥座敷へ。

「実はここ実家で、家の半分をお店として使っているんですよ」と話す、店長の三好康さん。
「珈琲庵は人に貸していた部分なのですが、奥座敷はずっと家族で使っていたスペースなんです」

庭を眺めながら、ゆったりとくつろげる奥座敷。誰かのお家に招かれたような、ちょっと特別な気分を味わえます。

珍しい郷土食“ガゼ”を食べる。 熊本・天草 後編

珍しいあの食材を、いよいよいただきます

前回お伝えした、天草諸島にある〈漁師の郷〉という宿。
そこに泊まるきっかけとなったのは、
珍しいものを食べさせてくれるという友人からの情報だった。
珍しいものというのは“ガゼ”(*)のこと。
さて、そのガゼとはいかなるものなのか。
天草の樋島より、後編をお届けします。

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宿のお風呂にゆっくりとつかったあとは、お待ちかねの夕食。
テーブルの上には、ピッチピチの海の幸がずらりと並んでいる。
この景色を見た瞬間、「今夜は飲み過ぎたっていいじゃないか」
という声が、心の中で響いた。
さっそく日本酒を注文、舟盛りや煮付けなどを堪能させていただく。
そこへ、宿の女将さん谷脇菊美さんが例のものを持って来てくれた。

ガゼの正体は、ヒトデ。
英語ではスターフィッシュと呼ばれている、
星形がチャーミングなのだけれど、得体の知れないあの生物。
分類でいうと、棘皮動物(きょくひどうぶつ)に分けられ、ウニやナマコと同じ類。
友人からその話を聞いたとき、あのかたそうな星形のどこを食べるの? 
という疑問が頭をよぎった。
そしていま、目の前に置かれたそれを見ても、皆目見当がつかない。
戸惑っている私を見て、女将さんが説明してくれた。

「これ、こうして手で割ると中に卵があるでしょ、これを食べるんよ」

なるほど。女将さんを真似て、5本伸びている腕のうちの1本を割いてみる。
「シャリッ」という音がして、一瞬ひるむ……。
勇気を振り絞ってパカッと開いてみると、薄茶色の卵がお目見えした。
箸に乗せ、おそるおそる口に運んでみると、ん? 
蟹味噌のような味わいで、ぽろぽろした卵のような食感。
いける! 
日本酒を追加注文し、そして完食。

女将さんにうかがったところ、ガゼは目の前の海でとれるのだそう。
卵がたくさん詰まっている、5月から6月が特においしいのだとか。

女将「子どもの頃は、友だちと一緒に浜に行ってとって、おやつ代わりに食べてたよ」

「おやつにガゼ」

いかにも天草育ちというそのエピソードに惹かれ、前のめりで話をうかがう。

女将「小学校の帰りは山道やったから、野いちごとか食べよった。
30分かかるところ1時間かけて帰ってたよ、寄り道しながら」

そんな話をとてもうれしそうにしてくれた。

女将「学校から帰ったらすぐに浜に行きよって、ガゼとったりビナとったりしよったわ」

ビナというのは、なんですか?

女将「ビナ知らん?? いまでも目の前の浜でとれるよ」

ふむ、興味津々。

テツ「女将さんご自身でとりに行くんですか? いまでも」

女将「うん、行きよるよ」

なるほど、それは同行しないわけにいかない。

テツ「女将さん、明日も行きますか? 浜に」

女将「行けって言えば行くよ」と笑う。

テツ「はい、では行きましょう」

ということで、翌日女将さんと一緒に浜へ行くこととなった。

*ガゼ:ウニの古い呼び名。ヒトデはウニと同じ棘皮動物で、5本の腕が生えているため「ゴホンガゼ」と呼ばれている。現地では略して「ガゼ」という。

日本の和菓子を世界へ! 和菓子職人・水上力さんの ブランドブック「IKKOAN」発売

東京・小石川にある和菓子屋「一幸庵」。
店主の水上力(みずかみちから)さんは
京都・名古屋で和菓子職人として修業を積み、1977年にお店を開き、
以来、この地で和菓子をつくり続けています。

じつは水上さん、ヴァローナ・ジャポン・エコール東京や
フランスの「サダハルアオキ」「ジャン・シャルル・ロシュ」をはじめとする
パティスリーメゾンなどとコラボレーションを行っており、
その存在を世界にも知られるお方。

今年の冬、そんな水上さんの和菓子の世界を伝える本
「IKKOAN」が出版されました。
紹介されているのは、72候(しちじゅうにこう)という暦を
モチーフにした、72のお菓子たち。

日本には、四季を立春や夏至、秋分、大寒などに分けた
二十四節気というものがあり、
それを更に細かく分けたものを、72候と呼ぶのだとか。
72候には、「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」や
「竹笋生(たけのこしょうず)」などのように、
その季節の情景や旬を表す、美しい名前がついています。

水上さんは、そんな季節をひとつひとつ、
“竜安寺の石庭のように小さくも美しい和菓子”に凝縮しました。

たとえば1月15日〜1月19日までを指す「雉始雊 」(きじはじめてなく)は、
雄の雉が甲高く鳴き、雪のうえに降り立つ頃。

水上さんはこの「雉始雊」に合わせて、雉という彩りによって、
雪に色が加わる情景を表現。

薯蕷饅頭の生地で漉し餡をはさみ、
雄雉に見立てた5色のこなし(白餡を原料にした生地)をのせています。
なんとも目に鮮やか!
お菓子を通して、古来の日本人と季節のつき合い方にふれられるようです。

しまなみ海道のまんなか、 瀬戸田の生口島。 たこ処「憩」の たこづくし定食で腹ごしらえ。

広島県の尾道と、愛媛県の今治とを結ぶ、
全長約70kmの「瀬戸内しまなみ海道」のまんなかあたり、
広島県側から3番目に位置する生口島(いくちじま)。
国産レモン発祥の地でかんきつの栽培が盛んなところです。
島のメインである瀬戸田地区には、
この島で生まれ育った画家の平山郁夫さんの美術館や、
「西の日光」とも言われる「耕三寺(こうさんじ)」があり、
観光客をひきつけています。

そんな生口島は、古くからたこ漁が盛ん。
島では、新鮮なたこ料理を味わうことができます。
今回おじゃましたのは、「耕三寺」の正門前にある
たこ料理専門店「たこ処 憩(いこい)」。
その日にとれたたこを使った、
たこづくしの定食「たこめし定食」が人気。
噛むほどにうまみが広がるたこ、とくにとれたては
柔らかくておいしさも格別なんです。

生だこの刺身

「たこめし定食」では、たこのお刺身か
天ぷらかが選べます。
美しく包丁を入れた、生だこの刺身は希少なため、
提供数が限られていますし、
天ぷらはジューシーで柔らかく、
普段食べているたこの天ぷらや唐揚げとは別次元。
ぜひお好みで選んでみてください。

すだこ

そして酢物も新鮮ですごくおいしい。
わたしたちが普段食べているお刺身の新鮮さが、
だいたいこの酢物くらいの感じです。
そして主役のたこめしは、しょうががきいた、
しっかりした味付けのおいしいご飯。
観光の腹ごしらえに、ぜひ味わってみてくださいね。

たこめし

■たこ処 憩

住所:広島県瀬戸田町瀬戸田529‐5

営業時間:11:00~15:00

電話:0845-27-0105

山間地で育つ愛媛の隠れた名品〈富有柿〉

今年は最高のでき! 大洲市東大洲で親子2代にわたって育てる甘い柿

青々とした葉がしげる枝に実った、大きな橙色の果実。
この写真を愛媛で撮影したと伝えれば、大半の人は「みかんの写真?」と思うかもしれません。
でもこれは、みかんではなく柿の写真。
和歌山県や福岡県などの大産地ほど知られてはいませんが、
実は愛媛県も柿の有数な産地のひとつなのです。

県原産の愛宕柿(あたごがき)をはじめ、富有柿(ふゆうがき)、
刀根早生柿(とねわせがき)、富士柿などさまざまな品種の柿が生産されている愛媛県。
南予地方の最北部に位置する豊かな山間地の大洲市東大洲で、
親子2代にわたり富有柿を生産しつづけている若宮清志さんを訪れました。

陽当たりの良い、小高い山にある若宮さんの園地で育つ柿の木々。枝にはたわわに実った柿の実が。

ゆるやかな勾配の山に、数々の柿の木が植えられた若宮さんの園地。
麓から頂上まで植えられたどの木にも、きれいな橙色に実った柿が生っていました。
東大洲はみかんを育てるには標高が高すぎるものの、朝晩の気温差が大きく、
柿を甘く育てるのに適した地域なのだそう。

広い園地を基本ひとりで管理している若宮さん。JA愛媛たいき農業協同組合の柿部会の会長でもあります。

「9月、10月と雨も少なかったこともあって、今年は最高のできなんですよ」
と豊かに実った柿を前に話す若宮さん。
「糖度でいうと今年は16〜18度くらい。でも、こっちの木の実は20度くらいありますね」
と見せてくれたのが、ひとつひとつの実が袋がけされた木。

ひとつ、ひとつ袋掛けされた〈媛のふゆ〉。12月に向けて、どんどんおいしく熟していきます。

「これは12月頃に収穫する県産ブランドに認定されている〈媛のふゆ〉で、
贈答品向けの柿。樹上で完熟をさせるからすごく甘くて、
穫るときには真っ赤になるんですよ。
12月まで実を生らせておくと雨や雪、あと霜にあたって皮が汚れてしまうんですが
〈媛のふゆ〉は早いうちに袋をかけるので汚れないし、農薬がかかる量も少ないから
安心・安全と人気なんですよ。7月後半から8月の一番暑い時季に袋がけをするので、
なかなか大変なんですけどね」

食のリトルプレス 『PERMANENT』を発行する サダマツシンジさん・千歌さん

食にまつわるリアルが詰まった一冊

手に取ったのは、ほんの小さなきっかけからだった。
「これから冊子づくりのお手伝いをすることになりました」
そう言って友人が教えてくれたのが、この冊子、
『PERMANENT』(パーマネント)だった。

PERMANENTは「食べること」をテーマに編集されたリトルプレス。
だから、ほとんどの人が「食」「料理」といったキーワードから
この冊子にたどり着くのかもしれないが、僕は友人からの紹介という、
まったく別の角度から、この冊子に接触した。

ページをめくる。めくる。そして、また、めくる。
いまでもよく覚えていて、とにかく強烈に、その世界観に引き込まれていった。

鼻が鳴る——そのひと言から始まったテキストは、
猛烈に好奇心を掻き立てる“作家鍋”という料理をテーマに、その奥底にある
食の楽しみ、料理の奥深さ、卓を囲む時間のすばらしさを拾い集めながら、
僕の胃に空腹感をしっかりと刻み込みつつ、勢いよく駆け抜けていった。
その不思議な鍋の考案者である画家、牧野伊三夫さんのお人柄、
完成に至るまでの心踊るエピソード、食に貪欲な姿勢、
いろんな要素が盛り込んであり、それは、その後に続くページにも共通する。

些細なきっかけだったが、それ以後、新刊の発行を心待ちするほどの出会いとなる。
もうひとつつけ加えると、「つくる、たべる、かんがえる」というキャッチコピーが、
とても肌に合った。あとがきには、その言葉が生み出されるに至るまでの、
編集者であり発行者の思いと考えが綴られる。
以下はその一部の抜粋。

私たちが着目したいのは、例えば、普通の人の食卓の風景。
食の基本は毎日の食卓にあると私たちは考えています。
何が食べたいか、どの店で食材を選ぶか、どのように調理するか、
どの食器で食べ、どんなふうに時間を過ごすか、
それら全てを自分の意志で決める場所だと思うからです。
私たちは津々浦々の食卓で、食べることについての話を聞いたり、
調理の様子などを取材し、食卓の風景から、
あらためて「食べること」について考えてみたいと思います。

そのまっすぐな言葉の連なりにとても共感し、これからも読み続けていきたいと思った。
クレジットを見ると、〈THIS DESIGN〉という福岡のデザイン事務所を営む
アートディレクターのサダマツシンジさん、その妻で編集・プランナーの千歌さんが
中心となり、企画・運営・発行しているとわかった。

PERMANENTを読むことは、つまり、サダマツさん夫妻を知ること。
2014年に、ご夫妻と初対面を迎えた日、僕はなんだか不思議な、
それは親戚に会うような親近感に近い、感情を覚えた。

高知〈葉牡丹〉 豊富なメニューで 昼から飲める老舗居酒屋

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“食三昧”のおいしい居酒屋でちょいと昼酒

路面電車が大通りをチンチン走る景色は、旅情感。
高知、はりまや橋のほど近く、ここ〈葉牡丹〉は、
そんな路面電車が走る大通り沿いに、ビルに挟まれつつも、
どっしりした風格で建つ木造2階建。
線路の向こうからもすぐに看板が見えました。

市場とフードコートが合体したような人気の〈ひろめ市場〉でみやげものを買って、
ビールとちょこっとつまんでからの2軒目。
まだまだ明るい午後2時過ぎくらい。
えんじ色に、お店の名前と、ビールを持った南蛮人風の
イラストが染め抜かれたのれんをくぐり、
引き戸を引けば、ザ・居酒屋の雰囲気が店内いっぱい。

厨房も見渡せる入ってすぐのカウンターのコーナーに席は決まり。
店の奥はまだまだ深そう。とりあえず、荷物や上着を置いて、
見渡せば、ところどころに短冊メニュー、
真上に日本酒と焼酎の銘柄のメニュー。
テーブルの上の「食三昧」と書かれたメニューを開けると
迷ってください、と言わんばかりのそそる品々。

高知は、日本酒がおいしいと、超辛口の〈船中八策〉を頼めば、
升を受け皿にグラスに注がれた酒がカウンター越しに渡されます。
おっとと、こぼさぬように受け取って、ハイ乾杯。
昼酒というのにするりとお酒は喉を通ります。

日本一のみかん産地を長年にわたって支える〈小林果園〉

日本一のみかんの故郷、八幡浜市向灘地区

“愛媛県産のフルーツ”と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるであろうフルーツ、みかん。
みかんの花は愛媛県の花とされ、1952年に制定された県旗にも描かれていて、
さらに愛媛県イメージアップキャラクター「みきゃん」のモチーフもみかんなのです。
柑橘王国として知られる愛媛県にとっても、
みかんは身近ながらも特別な思い入れのあるフルーツともいえる存在とも言えるでしょう。

そんな愛媛のみかんの中でも御三家と呼ばれているのが、西宇和地区で育てられている
〈日の丸みかん〉〈川上みかん〉〈真穴(まあな)みかん〉。
この御三家の中でも日の丸みかんは毎年のように“日本最高峰”の評価を得ているだけでなく、
初売りで日の丸みかんの単価が良かった年は
全国のみかんの単価も上がると言われているほど特別なみかんです。

見渡す限り広がる西宇和の海と、みかんがたわわに実った園地。風光明媚とは、まさにこの風景。

その産地となるのが愛媛県西端にある八幡浜市向灘地区。
海に囲まれた海岸部は典型的なリアス式海岸で、起伏の多い傾斜地が連なり、
平野部は極めて少ない地域です。
そして驚かされるのが、海を面した山々のほとんどが見事な段々畑になっていること。

「向灘の特徴は全面南向きで朝から晩まで日が照っていること。
その勾配が全部段々畑になっていて、さらに砂地で水はけがいい。
だから糖度があるのに酸味が少ないみかんが育つんです」と話すのは、
3代にわたり向灘地区でみかんの生産を続け、
日本一のみかん産地を長年にわたって支えてきた〈小林果園〉の小林聖知さん。

取材で訪れた10月下旬は「極早生(ごくわせ)」という品種のみかんの収穫時。実ったみかんを、ひとつひとつ手で収穫します。

みかん園に鳴り響く「パチン、パチン」というリズミカルな音。まず枝から実を収穫バサミで切り離し、すぐさまみかんに傷がつかないようヘタ部分を平らに切り落とす二度切りの作業がこの音の正体。

「みかんは日が当たれば当たるほど糖度が上がるんですよ。
よく“3つの太陽”と言うんですけど、
“お天道様の太陽”“宇和海からの反射光”“段々畑の石垣からの反射光”。
あと最近は、みかんづくりへの情熱が4つ目の太陽とも言われるんですけど、
この太陽によって甘くてコクのある、おいしいみかんが育つんです」

段々畑の石垣。100年以上も前に、この地でみかん栽培をはじめた先人たちが築いた歴史を物語ります。

現在では10もの園地を管理し、みかんを育てている小林さんですが、
彼がつくるみかんのもうひとつの特徴はその皮の薄さ。
「実際に皮をむいてもらったらわかるんですけど、もう薄い。
うちの子どもが3歳なんですけど、よそのみかんだったらひとりで皮をむけるのだけど、
うちのみかんだと実に指をつっこんでしまうから“皮がむけんので、もいでくれ”って言う。
それくらい違いがあるんですよ」

選りすぐりを召し上がれ 「福島の美味しいもの ベストキュレーションフェア」 東京・代官山T-SITEにて開催

11月28日(土)~29日(日)の2日間、
東京・代官山T-SITE GARDEN GALLERYにて、
イベント「福島の美味しいものベストキュレーションフェア」が
開催されます。
これは、福島県福島市の福島県商工会連合会が開催するもの。
生産者とのコミュニケーションを通じて、
福島県産品の品質の高さと安全へのこだわりを紹介するイベントです。
それでは、その催しをご紹介。

まずは、大人にも子どもにも大人気の体験コーナー、
「金子牧場 しぼりたての新鮮ミルクで手作りバター体験」が登場。
会津地方下郷町の牧場「金子牧場」から直送した、
ジャージー種の牛乳を使ったバター作りが体験できます。
ペットボトルに入れた牛乳を振って作ったバターは
その場で食べられます。
時間は両日の11時から。
こちらで無料の事前予約チケットを
先着で受け付けています。

日本酒立ち飲みBAR

そして、日本酒立ち飲みBAR、
利き酒BAR「福・島・美・味」が出現!
南相馬市出身の若手利酒師(ききざけし)と
福島のおいしいものがコラボした立ち飲みBARです。
日本酒デビュー、女性の方にも好まれる軽めラインナップから
酒好きをうならせる渋めキュレーションで揃います。
こちらから事前予約を¥2,000(税込)で受付中。先着順です。

提供される日本酒:
・山の井 雄町50(会津酒造)
・山の井「黒」(会津酒造)
・あぶくま 特選純米(玄葉本店)
・風が吹く「赤」 純米吟醸生酒(白井酒造店)
・一歩己(いぶき)純米原酒(豊国酒造)
・天明 純米無濾過生タカシ米坂下山田(曙酒造)
・snowdrop(スノードロップ)(曙酒造)
・磐城壽(いわきことぶき) 純米吟醸(鈴木酒造店)
・國権 純米「てふ」(國権酒造)
・廣戸川 純米酒 悠久の里 石背(いわせ)(松崎酒造店)
・國権「銅」純米吟醸(國権酒造)
・廣戸川(ひろとがわ) 特別純米(松崎酒造店)
・十ロ万(とろまん)無濾過生詰(花泉酒造)
・ロ万(ろまん)純米吟醸無濾過一回火入れ(花泉酒造)
・飛露喜(ひろき) 特別純米(廣木酒造)
ほか

大阪の老舗あんメーカー「茜丸」 と和風カフェ「MARUFUJI」が コラボ。ラムネあんとどらやきを パフェスタイルで!

「ラムネあんパフェ」(600円 税込)

大阪府大阪市、四天王寺で創業75年の、
餡とどらやきの老舗メーカー「茜丸」。
1940年の創業以来75年、あんこにこだわってきたメーカーです。
そのあんへのこだわりは、シャーベットのような素材感と
ラムネアイスのような味わいを持つ、
斬新すぎるまっ青なあん「ラムネあん」を生み出すほど、、!!
そんな「茜丸」さんと、地元・天王寺の人気カフェ「MARUFUJI」がコラボレーション。
おしゃれなプレートの上で「ラムネ餡」や「どらやき」皮を味わう
「ラムネあんパフェ」と「手作りどら焼きセット」が、
期間限定で登場します。

「手作りどら焼きセット」(980円税込ドリンク付き)

「ラムネあんパフェ」は、
和パフェスタイルに、ラムネあんとどら焼きをミックス。
北海道産大納言小豆、手作りの寒天、ラムネあんを混ぜた豆乳ホイップ、
ぽん菓子、バニラアイス、白玉、自家製ミックスあん、
そしてトップに茜丸のどら焼きの皮を載せて仕上げます。
「手作りどら焼きセット」は、
茜丸の生地を自由に食べてもらえるセット。
皮と黒みつ、きな粉、抹茶、アイスなどをセットにして、
あんや白玉などをどら焼きのように挟んだり、
パンケーキのように具材を乗せたりして
楽しみます。

つくる人と食べる人をつなぐ 映画祭がスタート! 神戸アートビレッジセンター 「第1回 いただきます映画祭」

12月2日(水)〜6日(日)、神戸アートビレッジセンターにて、
“食”をテーマとした映画祭「いただきます映画祭」が始まります。

「いただきます映画祭」は食にまつわる映画と、
おいしいもの、そしてつくり手との出会いを提供する映画祭。

わたしたちが普段食べているものの向こう側を知り、
未来を考えていくことを目指しています。
映画の上映はもちろん、生産者さんによるマルシェ、
トークイベント、もちつきなども開催されます。

上映作品は、以前コロカルでもご紹介した「千年の一滴 だし しょうゆ」や
「100年ごはん」「聖者たちの食卓」など、食の問題を深く掘り下げたすばらしい作品ばかりです。

映画「千年の一滴 だし しょうゆ」より ©プロダクション・エイシア/NHK (2014/日本・フランス/100分/配給:プロダクション・エイシア)日本固有の感覚とされる“うまみ”。まったくの自然が生み出したものにおよそ1000年の人間の知恵があわせて出来た奇跡の味と、たった1種類の世界にはないカビからできる調味料(しょうゆ・さけ・みりん・みそ)の秘密に迫る。柴田昌平監督作品。

映画「ある精肉店のはなし」より (2013/日本/108分/配給:やしほ映画社)大阪貝塚市で代々、牛も自分たちで育て、食肉処理から販売までを一環して家族でてがける精肉店を、温かなまなざしで見つめる。生き物を食べ物にする、その過程のすみずみに行き渡る職人の技と精神。「生」の本質を見続けてきた家族の記録。纐纈あや監督作品。

会場では、映画のテーマに沿ったトークイベントを開催。
12/5(土)は「兵庫食べる通信」編集長の光岡大介さんや
「ナチュラリズム ファーム」代表の大皿一寿さん、
12/6(日)は「こんぶ処苦楽園永楽」店主/だしソムリエの藤橋健太郎さん
「coboto bakery」の店主の方が登壇します。

マルシェに並ぶのは、有機農法の野菜や自家製粉・家製酵母の味わい深いパンなどなど。
「coboto bakery」「マダムキキ」「いちじま丹波太郎」
「こんぶ処 苦楽園永楽」「丹波しのたろう農園」
「橋本有機農園」「Coffee Stand Frank」などのお店が登場します。

また、神戸アートビレッジセンターのある新開地には、
なつかしのアーケード街や喫茶店、卓球場も。
映画のほかにも、いろいろとお楽しみがあるまちなんです。

純喫茶「喫茶エデン」

トップ画像:映画「100年ごはん」より (2014/日本/65分/配給:™エンタテインメント)大林千茱萸監督による、無農薬・無化学肥料の野菜作りを推進する、大分県臼杵市の取り組みにフォーカスをあてたドキュメンタリー。

淡路島の食材で作った 「この日限りの奇跡の一皿」を、 明石海峡大橋の ふもとで味わうランチ

兵庫県神戸市、目の前にダイナミックな明石海峡大橋を臨むホテルセトレの
イタリアンレストラン「リストランテ・ミア・アルベルゴ」は、
淡路島を始めとした、兵庫県産の食材を使ったレストラン。
この「ミア・アルベルゴ」にて、2015年11月26日(木)に、
イベント「生産者トークby島みるセトレ」が開催されます。
淡路島から毎月異なる生産者をレストランに招き、
食材を育てることへのこだわりやその背景のお話を聞くとともに、
レストラン料理長が淡路島の食材で作った、その当日しか
食べられない「奇跡の1品」をご用意するというものです。
2015年11月26日(木)の11:30~14:30、
レストラン「ミア アルベルゴ」でお食事ご利用のお客様に、
「奇跡の1品」が、シェフよりプレゼントされます。
いったいどんな奇跡の「奇跡の1品」なんでしょうか...?!

第6回目となる今回は、
淡路島で有機農法に取り組む「花岡農恵園」さんが登場。
「花岡農恵園」は、タマネギなどの野菜は有機栽培で
無肥料無農薬栽培をしているほか、
合鴨農法で無農薬有機米栽培したお米「有機米 鴨の恵み」を手がけ、
その合鴨も生育すると「あわじ田助鴨」として頂く、という農園さん。
イベントでは、新米を使い燻製にした甘鯛のカルパッチョをのせ、
甘鯛の骨の出しをかける「新米を使った甘鯛のリゾサルト」が「奇跡の一品」として
提供されるそう。

これまで、淡路島というのは、神戸側にある
レストランからは、見るだけの存在でした。
このイベントを通じて、淡路島の食材のみならず、
「淡路島に暮らす人」や「淡路島を愛する人」たちとも、
明石海峡大橋の海峡の様に
海を越えてつながっていきたい。そんな思いで開催されるイベントです。

■「生産者トークby島みるセトレ

日時:2015年11月26日(木) 11:30~14:30

場所:レストラン「ミア・アルベルゴ」(ホテルセトレ内)

対象:ミア アルベルゴでお食事ご利用のお客様

今日のおやつ: サクサクサブレ「シラカボ」は 北海道美深町から。 地元産の小麦・南瓜・ 白樺樹液を使用

今日のおやつは、北海道美深町のパイサブレ「シラカボ」。
パイとサブレの中間のようなサックサクの食感で食べ応えありです。
お味は甘さ控えめで、洗練された印象。
地元の名物がふんだんに使われています。

生地には北海道を代表する小麦「ハルユタカ」を使い、
甘みが人気のかぼちゃ「クリユタカ」を練りこみました。
そして表面のアイシングには、
ミネラルなどが豊富に含まれる「白樺樹液」を使っているのが味の決め手。
パッケージもすごくおしゃれで、
おみやげにしても喜ばれることうけあいです。
お値段は、一箱7枚入1,000円(税込)となっています。

美深町は、北海道の北部、最北端の稚内と旭川の
まんなかぐらいに位置するまち。
寒暖差が大きいのが特徴で、麦の作付け北限地域でもあります。

こちら美深町から。白樺樹液が採れる、仁宇布地区にある滝。

今日のおやつ: 宮崎県小林市「ダイワファーム」の 「飲むヨーグルト」。 とびきり新鮮、初めての食感。

今日のおやつは、宮崎県小林市の「ダイワファーム」の
「飲むヨーグルト」。
そのお味は、これまで飲んだことがないほどに濃厚!
でもいわゆる「乳臭さ」がなくて、くせがない。
出来立てのヨーグルトをまるかじりしているような美味しさです。

「ダイワファーム」は、飼育した牛のしぼりたての牛乳で作った、
とびきり新鮮なナチュラルチーズや飲むヨーグルト、
ソフトクリームを販売しているお店。
地元の方にも評判で、人気のアイテムは、
早めに行かないと売り切れてしまう人気店なんです。

生乳の甘い匂いがひきたつソフトクリーム

自家製ソフトクリームはブルーベリーやマロンなど、10種類以上のトッピングが楽しめます

お店に並ぶのは、甘さ控えめでクリーミーな「自家製ソフトクリーム」、
風味良く、お手頃なお値段の「ナチュラルチーズ」、
ほろほろのくちどけの「チーズケーキ」。
どれも生乳の甘い匂いが活かされた、
100%手作りのおいしい乳製品が揃っています。

お店の裏手にある牛舎にかわいい牛さんがいます

ダイワファームの乳製品の美味しさのヒミツは、
お店のすぐ後ろの牛舎で乳牛を飼育していることや、
バランスにこだわった自家製の飼料を与えていること、
そして牧場から2.6キロ離れた水を国有林からひいていること、などなど。
良い水はいろんなものをおいしくするからスゴイ。

お店では、トーマダイワ、カチョカバロ、モッツアレラなど、
輸入品だとすごく高い高品質のナチュラルチーズが、
お手頃に買えるのも嬉しいところ。
チーズ作りのワークショップなども行われているのだそう。
ドライブの寄り道に、ぜひおすすめのスポットです。

ダイワファーム

〒886-0001 宮崎県小林市大字東方4073

電話 : 0984-23-5357

写真:中田健司

宮崎県小林市「泉の鯉」へ。 日本名水百選の きれいな水で育てられた、 臭みがない鯉のお刺身を

移住促進PRムービー 「ンダモシタン小林
で一躍有名になった宮崎県小林市。
霧島山系の麓に位置する小林市は、
水がきれいなのが自慢。
山に降った雨が50年という長い歳月をかけて、
至るところで湧き出ています。
水道水にも天然水を使っているほど。

そんな水がきれいな小林市の名物は「鯉」。
ふつう鯉といえば泥臭いというイメージがありますが、
きれいな水で育てられた鯉はまったく臭みがなく、
お刺身で食べてもおいしいのだそう。
そこで今回は小林市にある鯉料理屋さん、
「泉の鯉」に行ってみました!
地元の方がこぞって絶賛する「鯉の洗い(刺し身)」を食べてみます。

「泉の鯉」

お店があるのは、ひっそりとした山あい。
周りにはふんだんな水がたたえられ、
リゾートに来たような非日常感を味わえます。
日本名水百選の源泉というだけあって、
透明な水がふんだんに流れています。
こんなところで育てられたら鯉も気持ちいいでしょうね。

透き通るような水の中に、鯉がたくさんいます

それでは実際に、鯉のお刺身を食べてみます!

みんなの寄付金で完成! ガンバ大阪の新スタジアム 「市立吹田サッカースタジアム」が クリスマスケーキで登場

大阪府の北摂・北河内をホームタウンとする
サッカーチームといえば「ガンバ大阪」。
ただいま、ファン必食のオリジナルケーキ「ガンバケーキ」が
絶賛予約受付中です。
このユニークなかたち、今年9月に完成した、ガンバのホームである
「市立吹田サッカースタジアム」をイメージしています。
実はこのスタジアム、日本で初めての、寄付金でつくられたスタジアムなんです。

2015年9月に完成した市立吹田サッカースタジアム

「サッカーをつうじて笑顔あふれる地域を作りたい」
という思いから始まったスタジアム建築のプロジェクト。
かつて大阪万博が開催された場所に、
関西の企業・住民の力で新しいスタジアムを建設する。
そのために、サッカーを愛するサポーターや、地域の方々、
企業などに寄付金が呼びかけられました。
5万円以上後寄付した方の名前をネームプレートに刻んで
完成したスタジアムに飾ったり、「ふるさと寄付金」のシステムを使うなど、
様々な試みが行われ、完成にこぎつけたのです。
スタジアムは完成後に吹田市に寄贈され、
ガンバ大阪のホームスタジアムとして利用されるだけでなく、
様々な大会の利用や地域の方も利用出来るようになるのだそう。

断面

そんなスタジアムをかたどったケーキ。
お味のほうは、アーモンド生地にコーヒークリームをサンド。
チョコレートによる、8つの星型デコレーションは
ガンバ大阪の過去優勝数(Jリーグ・天皇杯など)を表現しています。
さらに優勝を祈願し、サポーター自らがケーキに
トッピングできる星もご用意!
ファンにはたまらないケーキとなりました。

販売は、ガンバ大阪のホームタウンにある
「ホテル阪急エキスポパーク」、「千里阪急ホテル」にて。
100個限定販売ですので、ファンの方はお早めに!
予約期間は12月23日(水・祝)まで。

ガンバケーキ

販売場所:ホテル阪急エキスポパーク1階「フォンテ」

     千里阪急ホテル1階「ケーキショップ」

【販売価格】4,500円(税込)

※ 限定100個(2ホテル合計)

TEL:06-6878-3436(ホテル阪急エキスポパーク「フォンテ」)

TEL:06-6871-8441(千里阪急ホテル「ケーキショップ」)

超特選レベルの高品質醤油を全国へ 長崎・チョーコー醤油

標準の醤油の2倍の旨みがある醤油

長崎県最大手醤油メーカー〈チョーコー醤油〉。
九州の醤油は甘いと言われる要因のひとつとして、
鎖国時代にオランダから長崎に砂糖が入ってきたことが挙げられるが、
チョーコー醤油で造るのは関東中心に造られるタイプの醤油“本醸造”が7割、
全体の生産量の6割以上を本州に出荷している。
チョーコー醤油は昭和16年に発足後、高品質の醤油を造る
大規模会社として知られるメーカーで、旨みの強い「超特選」等級の醤油が主力商品。
九州男児の覇気のある姿勢で挑み続けている。

チョーコー醤油は、昭和16年に長崎の29の醸造元が共存共栄と合理化を目指し、
全国初の共同生産・共同販売の会社として設立されました。
当時の醤油業界では、効率よく醤油を造ろうと
日本各地の醤油組合の組合員が出資して醤油製造工場を設立し、
組合で共同生産した醤油を各社に分けるようになりました。
そんななか、長崎では力のある1社が他社を吸収するのでも、
組合の工場で生産するのでもなく“合併”という道を選択。

タワープレス式の圧搾機。圧搾場は乾燥している状態を保ち、雑菌の繁殖を防いでいる。

木槽タンクを使った〈木樽仕込 国産丸大豆使用醤油〉も販売している。

「設立以後はとにかく品質重視で勝負をしてきました。
9割の醤油に丸大豆を使い、できた濃口醤油の窒素は2~2.8(%)。
減塩醬油ですら、少なくとも窒素1.79。平均1.85くらいです」
と技術部部長の加藤秀男さん。
濃口醤油の窒素が2~2.8! 
JASの規格では、「標準」「上級」「特級」「特選」「超特選」
という等級がありますが、それを決める大きな要素が窒素量。
醤油の旨み成分であるグルタミン酸などのアミノ酸類は、
必ず窒素分を含んでいるためです。
JASで定める濃口醤油の標準の窒素は1.2~1.34なので、
標準醤油の2倍の旨みがある、つまり濃厚で味わい深いということになります。
旨みの強い再仕込醤油ですら、標準の窒素は1.4~1.49。
高窒素を目指している蔵元は多数あっても、2~2.8という高い数字は
容易に出るものではなく、この数字を保つ蔵元は前代未聞。

実際味わってみると、こんなに旨みのある醤油があるのかと驚きました。
塩分は通常の濃口と同じなので骨格ある味わいもあります。
ブリのようなしっかりした風味のお刺身や、お肉のソース、
照り焼きやカレーのコク出しにもよさそうです。

チョーコー醤油の醤油で作った豚の生姜焼き。肉の甘み旨みと濃厚なコクが口の中に広がる。

勝手に作る商店街サンド: 島根県・隠岐の島町編

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる一石二鳥の企画なのだ。

今回は、島根県の離島・隠岐の諸島にやってきた。

フェリーでいくと鬼太郎たちが出迎えてくれる。水木しげるさんの祖先が隠岐の島に縁があるらしく、鳥取県境港市の〈水木しげるロード〉同様、 隠岐の諸島にもあちこちに妖怪の像が設置されている。

隠岐の諸島は4つの有人島と約180の無人島からなっている。
海の浸食による奇岩や断崖絶壁が見られたり、島独自の進化をとげる動植物があったりと、
古代の姿を残す美しい島々だ。
その貴重さゆえ「世界ジオパーク」にも認定されている。
そのなかでも今回は、一番大きい有人島・島後(どうご)の
隠岐の島町でサンドを作ることにした。

隠岐の島町にきたら玉若酢命神社の〈八百杉〉は必見。樹齢約2000年。写真では伝わらないほどの迫力だ。

遊覧船やカヤックなどで海に出ると、奇岩がたくさん見られる。こちらは穴の形も変だが、周りにムンクの叫びのような顔がたくさん見えてこわい。

夕日がまるで灯火のように見える〈ロウソク島〉。高さ20メートルの細長い奇岩は、今も侵食を続けている。あと数十年後には見られなくなるかもしれない貴重な光景だ。ちなみにこの撮影ポイントまでは船が出ており、船長さんの操縦テクが見もの。

隠岐の島町でアノ人の末裔と作る!

また、隠岐の島といえばかつて島流しの地であったことでも知られている。
流されたのは高貴な身分の人が多く、
有名どころでは後鳥羽上皇、後醍醐天皇。
そして、絶世の美女と名高い小野小町の祖父、小野篁(おののたかむら)だ。
小野篁は高官であり百人一首にも出てくるような文人でもある。

と、なぜ小野篁について詳しく述べたかというと、
今回サンド作りにつきあってくれた井上靖之さんが
その小野篁と恋仲になった「門古那姫(あこなひめ)」の末裔だったからだ。
初めて聞く名前ばかりでピンとこないけど、きっと凄いにちがいない。

今回つきあってくれた隠岐の島町出身、隠岐観光協会の井上さん。小野篁とゆかりある方だ。

「子どものころは島を早く出たくて仕方なかった」という井上さん。
高校を卒業後に島を出たが最近になって自分の出自を知り、
思うところあって戻って来たそうだ。
フェリー乗り場からすぐ近くの〈愛の橋商店街〉を案内してもらいながら
一緒に食材をさがすことにした。

商店街は神社から始まり、食事どころがいくつか。そのあと花屋さん、靴屋さん、おもちゃ屋さん、クリーニング屋さんなどがポツポツと並ぶ。シャッターをおろす店も多い。

お酒を作る時に使うおいしい水の試飲ができるという酒屋さん。

漁港のまちなので魚屋さんもところどころにある。しかしとれた魚は島で消費しきれないため、ほとんど本島に出荷される。

生活用品や加工品を扱う商店を発見。しかしサンドに合いそうなものは見つけられず。

井上さんは今回の商店街サンドをやるにあたり、
食材が集められるかとても不安だったようだ。

魚介類はそのままではサンドに挟めないし、
大型スーパー(車でちょっと行くとある)や
商店に売っている加工品は本島のものが多い。
そして食事は自分の家でとる人がほとんどなので、
買ってその場で食べるようなお惣菜はあまりないのだという。

絶景が多く観光にはもってこいの島ではあるが、
食べ歩きができるようなザ・観光地というよりは
静かなまち、のんびりとしたまちといった感じのようだ。

瓶ビールや日本酒のパックが入っている自販機を発見。時が止まったかのようなお店がいくつか。

今日のおやつ:宮崎空港の ドリンクスタンド「パーム」で、 しぼりたての完熟マンゴージュース

今日のおやつは、宮崎空港1階、国内線到着ロビーにある
ドリンクスタンド「パーム」の「完熟マンゴーフレッシュジュース」。
宮崎県産の完熟マンゴーだけで作ったフレッシュジュースです。
注文を受けたその場でマンゴー1個をジューサーにかけるという
贅沢さ。とろっとろで濃厚、でもフルーツの甘さだけなのでサッパリ。
お値段は980円。
宮崎を訪れる観光客に人気の看板メニューです。

懐かしい雰囲気がカワイイ「パーム」

フレッシュジュースは10種類以上

ほかにもマンゴーのデザートがいっぱい

ドリンクスタンド「パーム」には、「完熟マンゴーフレッシュジュース」の
他にも「マンゴーみるく」や日向夏のフレッシュジュース、
またマンゴーの角切りを載せた「マンゴーソフトクリーム」など、
宮崎ならではのおいしいスイーツがたくさん。
宮崎到着とともに、いろいろ味わいたくなっちゃいます。

ドリンクスタンド パーム

「マシューアンドクリスピー」 デビュー!大阪で200年、 老舗「あみだ池大黒本店」の ケーキのような柔らかおこし

大阪土産の定番といえば、銘菓「岩おこし」、「粟おこし」。
お米を細かく砕いて、水あめ等のシロップで固めたお菓子です。
きりっとしたしょうがの辛さと黒砂糖のこくが味わい深い、
歯ごたえのある「岩おこし」と、
ごまを合わせた、さっくり歯ごたえと香ばしさが特徴の「粟おこし」。
この大阪銘菓を創業来200年にわたり手掛けるのが、
「あみだ池大黒社」さん。
誕生した舞台は「天下の台所」と言われ、
全国からお米が集まってきていた江戸時代の大阪。
当時、大変高価だったお米と砂糖を贅沢に使ったお菓子として、
全国で有名になったのがルーツだそう。

こちらが元祖

ですが時代のともに、おこしの特徴である「固さ」は、
若い世代には敬遠されることも。
この時代の変化に対応するべく、「柔らかおこし」の
構想が30年前に生まれ、
様々な新商品の開発が行われてきました。

9月大丸神戸店にオープンした「マシューアンドクリスピー」の店頭

そしてこの秋、ついに実現したのが、
新ブランド「マシューアンドクリスピー」。
アメリカの気軽なおやつの定番である、
マシュマロでお米のシリアルを固めたお菓子を
アレンジしたもの。
ライスクリスピーだけど、まるでケーキのよう!
食べやすく柔らかでしっとり。
ファッショナブルなルックスで、
口当たりの良い絶妙な柔らかさの米菓子になりました。
これは社員がNYに滞在した際に出会った
マシュマロ&ライスクリスピーのお菓子にヒントを得て、
そこから独自のレシピ配合を試行錯誤で繰り返した結果、商品化されたものなんです。

水俣から「食」を発信する 〈もじょか堂〉代表・澤井健太郎さん

水俣だからこそ、できること

熊本県の最南端の地である水俣市から安心できて、おいしい食材を、
自らの足で探して発信する食のセレクトショップ〈もじょか堂〉。
その代表である、澤井健太郎さんの、水俣という土地に対する想いは大きい。

水俣は、長いあいだ、食べものに「水俣産」と言えない時代が続いてきた。
「MINAMATA」を世界的に有名にした産業公害。
あれから60年の年月が経ったいまの水俣は環境モデル都市として国の認証を受け、
人々の努力によって豊かな海を取り戻している。
そして、60年という年月を積み重ね、
食べものに対しての意識の変化も少しずつ見えてきている。

水俣市の六角交差点にある〈もじょか堂 むつかど本店〉。

もじょか堂で取り扱っている食材や加工品は、
澤井さんをはじめ、スタッフが畑や生産の現場を訪ねて
つくっている人の話を聞いて、吟味して、納得したものばかり。
丸田さんのお野菜、天野さんの紅茶といった具合に
すべての商品について、誰々さんがつくったものとわかる。
顔が見える生産者から一歩進んで、
話を聞ける生産者がつくるものしか取り扱っていない。
有機栽培、自然栽培の商品が多いが、特に限定しているわけでもない。
農業に対する、自分なりの考えを持っている生産者であり、
その土地に合ったものを、おいしくつくっている人に、澤井さんは惹かれるという。

ショップ内には、スタッフの足で選んだ商品が並んでいる。

もじょか堂では、そうして集めてきた商品をもとに、ネット販売をはじめ、
水俣市内にある店舗での販売、熊本県内のレストラン、料理店への卸などを行っている。
「実際に会って、話したことのある生産者さんがつくっているものだから
売るときには、お客さんにつくっている人の話を交えながら商品を紹介できます。
また、取引先の飲食店の方からは、食材をどう料理したのか、話を聞くことができます。
それを生産者さんにフィードバックすると、とても喜ばれるのです」
食を通じた、生産者と生活者の豊かな交流。
それをつなぐ役割も、もじょか堂は担っている。

もじょか堂のウェブサイトでは、商品の通信販売も展開している。

山形県天童市、マルセン醤油の 「いくらワイン醤油漬」。 山形に伝わる「だし醤油」と ロゼワインで作った絶品グルメ

山形には昔から「だし醤油」の文化があります。
一般的な醤油に「かつおだし」や「昆布だし」などを加えた、
旨みと甘みのバランスが絶妙な、味わい深い醤油です。
山形県天童市にて、だし醤油のベストセラー「味の大名醤油」を
40年前から手掛ける醤油メーカー「マルセン醤油」が、
このたび新商品「いくらワイン醤油漬」の予約販売を開始!
ボジョレーヌーボーの解禁に合わせて、
11月19日(木)から発送します。
お値段は2瓶で3,000円(税抜)。

果たして「いくらワイン醤油漬」とはどんなもの、、?!
その中身は北海道の新鮮ないくら、地元・山形のアイスワイン、
マルセン醤油の「味の大名醤油」を
絶妙なバランスで組み合わせて作ったもの。
シンプルな素材の味を活かし、化学調味料は使っていません。
いくらは北海道知床羅臼産。
漬け込む醤油は、マルセン醤油のだし醤油「うす色大名醤油」。
ワインは山形県で収獲したマスカットベリーA種を凍結し、
余分な水分を飛ばした果汁を低温発酵させた甘口ロゼワイン。
さらにサーモンや魚卵とよく合うフレッシュハーブ「ディル」の
国産のものを入れました。
このかつてない取り合わせ、「マルセン醤油」さんによる
醤油屋としての新たな挑戦です。

鮭のレモングリル“いくらワイン醤油漬”とサワークリーム添え

老舗和菓子から関西で人気の 実力派ブーランジェリーまで、 新しい「あん」菓子が 阪急うめだ本店に集合。

古くから日本人を魅了してきた甘味、「あん」。
すごく身近な存在ながら、その歴史など未知の部分が多いですよね。
そんな影の立役者である「あん」の可能性を広げる
イベント「日本の食文化を楽しむ 時をかける「あん」」が、
11月11日(水)より、阪急うめだ本店にて開催されます!
参加ショップは老舗和菓子から新進気鋭の和スイーツ、そして洋菓子、
ブーランジェリーまで幅広く。
老舗和菓子店による革新的なあん菓子やパティシエのあん菓子、
あんぱんなどなど、新しいあんの可能性が花開きます。

「鶴屋八幡」 白小倉あん 舞鶴(1個) 238円

和菓子では、創業300余年の老舗「鶴屋八幡」による、
特別に白小豆を使ったどらやきや、
「とらや」自慢のあんをジャム感覚で手軽に
楽しめる、柔らかい「あんペースト」、
「たねや」による、ふっくらと焼き上げたどら焼きの生地に、
甘さ控えめの粒あんとソフトクリームをたっぷり挟んだ「どらソフト」も登場します。

<神戸 ブーランジェリーレコルト>あんに造詣の深いシェフが作る、ネオ・あんぱん ※11月13日(金)まで

<京都 ブーランジェリーmoco>今ブームのコッペパン×あん ※11月14日(土)~16日(月)

そして、ブーランジェリー×あんにも注目。
明治2年創業、「銀座 木村屋」からは、
スタンダードなあんぱんのほか「あんバターホイップ」など
種類豊富に揃います。
他にも、神戸「レコルト」や京都「ベーカリー モコ」など、
関西で人気沸騰の実力派ブーランジェリーが登場!

生産者が主体の食のイベント 〈せたな海フィール 2015〉

おいしい食材がつくる、幸せのかたちとは?

「私たちがすばらしい食材をつくれば、私たち自身も幸せになれる。
せたな町で、ハッピーな農家と酪農家のみなさんに会い、
おいしい料理をつくるシェフと、それを享受する人々がいることを知って、
私もとてもハッピーな気持ちになりました」
インドの環境活動家であり、哲学者でもあるヴァンダナ・シヴァさんは
そう語り笑顔を見せた。

この夏、北海道の南西部にあるせたな町で行われた
〈海フィール2015〉に集まったゲストは、
まさに夢の共演というべき豪華な顔ぶれだった。
インドからはるばるやってきたシヴァさん、
山形のレストラン〈アル・ケッチァーノ〉のオーナシェフ奥田政行さん、
スローフードという言葉を日本に広めた
ノンフィクション作家の島村菜津さんらがトークを行い、
野外コンサートでは八神純子さんをはじめとするミュージシャンたちが参加した。
このほか有機農業に関するドキュメンタリー映画の上映や、
こだわりの生産者をめぐるツアー、マルシェや屋台なども並び、
イベントは3日間にわたり開催された。
さらに、奥田シェフをはじめとする料理人たちが、
朝昼晩とせたなの食材を使った料理に腕をふるった。

メイン会場は瀬棚ふれあいセンター。コンサートやマルシェも開催された。

日本海に面し、南北を山々に囲まれたせたなは、眺めのいい場所が多い。車を走らせ丘の上に登ると大パノラマが!

朝昼晩とシェフたちが腕をふるった。写真は、朝食で、奥田シェフがプロデュースする〈地パンgood〉のパンや、新鮮なせたなの野菜がバイキング形式で並んだ。

せたな町は、人口約8000人という小規模なまちではあるが、
町の調査によると、食料自給率はなんと940パーセント。
森と里と海の生態系がコンパクトにまとまった食材の豊富な場所で、
ここでほぼ毎年開催される海フィールは、
漁師、農家、酪農家など生産者が中心となり企画されている。
スタートから8回目の開催となる今年は、
2005年に3町が合併してできたせたな町の10周年にあたることから、
記念事業としても注目されることとなった。

なかでもここでご紹介したいのは、2日目に行われた講演会の模様だ。
「せたなの豊かな自然から未来と大地をつなぐ“種”」と題し、
最初に登壇したのは奥田シェフと島村さん、続いてシヴァさんによるトークが行われた。
何より印象的だったのは、この記事の冒頭で挙げたシヴァさんの言葉に象徴される
“幸せ”について、3人に共通する眼差しが感じられたことだ。