道後温泉の近くでロールケーキに舌鼓 道後ロールめぐり その2

愛媛県産の栗と丹波種黒大豆の濃厚な味わいのロールケーキ

愛媛県の農林水産物の魅力を、スイーツを通じて全国に向けて紹介する
〈えひめスイーツプロジェクト〉。
この取り組みの一環として2014年にスタートした〈道後スイーツ物語〉。
愛媛の代表的な観光地である道後温泉の界隈にあるショップや宿に、
県産食材を使ったオリジナルのロールケーキ〈道後ロール〉をお店ごとに制作してもらい、
道後温泉を訪れた人にそのおいしさを味わってもらおうというプロジェクトです。

2014年に改築120周年の大還暦を迎えた道後温泉本館。愛媛県松山市を訪れたら、ぜひ足を運びたい場所のひとつ。

前回に引き続きご紹介するのは、道後温泉本館のすぐそばに位置するホテル〈茶玻瑠(ちゃはる)〉で提供されている道後ロール。

茶玻瑠のメインダイニング〈ラ・キュイジーヌ・ジャポーネズ玻璃(はり)〉。愛媛県産の旬の食材を使った料理をブッフェスタイルで楽しめるレストランです。

イングリッシュガーデンからの明るい陽射しが差し込む、約300坪のフロア。落ち着いた雰囲気で、愛媛の“食”を堪能できます。

洗練されたモダンな雰囲気がただよう茶玻瑠。
かねてから朝食ブッフェのメニューを充実させたり、
愛媛の食材をベースに和食とイタリアンのエッセンスを取り入れた
〈道後キュイジーヌ〉を提供したりと、道後の“食”の拠点となっている存在なのだそう。

壁一面に飾られた、蜷川実花さんの作品。ファンにはたまらない空間。

また『蜷川実花×道後温泉 道後アート2015』の企画として、
“食”を楽しみながら蜷川実花さんの作品世界に触れられるレストランギャラリーも開催。
その古き良さばかりが注目されがちな道後温泉に現代ならではの息吹をもたらし、
新しい道後の魅力を発信しているホテルです。

ダイニング内のいたるところに、蜷川さんの作品が。『道後アート2015』は2016年2月29日までの開催。

勝手に作る商店街サンド: 今回の舞台は和歌山県・高野山!

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。

真言密教の聖地、高野山で作る!

今回の舞台は、和歌山県の北東に位置する高野山。
1200年前に弘法大師・空海が切り開いた聖地であり、多くの寺が密集している。

高野山といえば、まず浮かぶのは険しい山々。
そして、お坊さんたちが日々厳しい修行をしている、というイメージだ。
そんなところでサンドイッチ作りをやりに行くわけだけど……
商店街どころか、食材屋さんが並んでいる気がしない。
しかし高野山に行ったことがある知人の「余裕でできる」という言葉を信じ
向かってみることにした。

高野山へは、大阪のなんば駅から南海電鉄で約90分。最後はケーブルカーで一気に山を上る。

大阪から、南海電鉄の電車とケーブルカーを使い山の中を駆けあがった。
季節は10月の頭。
標高867メートルにある高野山駅につくと
気温がグッと下がったのを感じた。

ケーブルカーの終着地、高野山駅。意外と新しくてきれい。ここからバスで移動。

高野山駅前には特になにもなく、ただまちへ向かうバス停があるのみ。
少しうねりのある道を通り、まちの一番端っこ< 大門>まで向かった。

高野山の玄関口、〈大門〉に到着。出村谷 依代(でむらたに いよ)さんと一緒に食材探し。

今回ご縁があってサンド作りにつきあってくれたのは、
南海電鉄の出村谷さん。
日々、高野山にあるお店やお寺を周っては、
まちのいいところを外部に発信しているそう。
そんな彼女から、知人と違う情報が入ってきた。
「和菓子屋さんは多いですけど、食材あったかなあ」と自信なさげなのだ。
やっぱりないのか!? 私の不安も高野山レベルに高まってきた。

車がけっこう通る。山奥を想像していた自分が恥ずかしい。

高野山は幼稚園から大学まである“まち”だった

少し歩いてみてまず驚いたのは、土地が平坦であったことだ。
険しい山奥をイメージしていたので坂が多いと勝手に思っていたのだ。
綺麗に舗装された道を出村谷さんと進む。

高野山はお寺のイメージが強いけど、
聞けば病院も図書館も、幼稚園から大学までもある立派な“まち”だそうだ。
かと言って、同じくお寺が多く並ぶ京都とも雰囲気が違う。
宗教色がより濃く、
おみやげ屋さんは多いもののそこまで観光地化はされていない。
“静かで厳かな雰囲気”を味わえるのが、高野山の魅力なのだそうだ。

高野山の中心地には117のお寺が密集している。迫力がすごい。

< 根本大塔>の立体曼荼羅。圧倒されます。

開創してちょうど1200年とあって、
今年(2015年)はそれはもう多くの人が訪れたそう。
その中には外国人、特に西洋人が多いらしい。
大阪から約90分で行ける“天空の宗教都市”は、
神秘的でとても魅力を感じるのだろう。

外国人の訪問がすごく多い。背筋をのばし瞑想している外国人もいた。

もちろんお坊さんもよく見かける。

どでかい卒塔婆< 善の綱>。本堂にあるお大師さまの像とつながっていて、握手しているのと同じ意味があるそう。商店街サンドが成功するよう祈願。

そして我々がまず注目したのは、なぜかガソリンスタンドである。

甲州ワインを世界へ送る ワイン醸造家・三澤彩奈  中央葡萄酒株式会社 ミサワワイナリー 前編

日照時間日本一を誇る山梨県北杜市明野町。
茅ヶ岳の麓、標高680メートルの高地に
日本を代表するワインの数々を生み出す
〈ミサワワイナリー〉と〈三澤農場〉がある。

高地であるので、昼夜の寒暖差が大きい。
緩やかな西向き傾斜による水捌けの良さを含め、
ワインづくりの世界の名醸地に匹敵するレベルにあるといわれる。

ここに世界で最も権威のあるワインコンクールで
金賞を受賞した女性醸造家がいる。
明野・ミサワワイナリーに醸造家の三澤彩奈さんを訪ねた。

ミサワワイナリーから臨む富士山。

ワイナリーの近くには、自社農場〈明野・三澤農場〉がある。総面積約12ヘクタール、垣根式農場の広大なブドウ畑。日本を代表するワインの数々を生み出している。

彩奈さんは1980年生まれの35才。
中央葡萄酒株式会社の4代目のオーナー三澤茂計さんの長女として生まれた。
「子どものころからワインに親しみを持っていました」と彩奈さん。
一番、好きなワインは? と聞くと、
「甲州ですね」と言う。
〈甲州〉はワイン用のブドウの品種。
そこから造られるワインも〈甲州〉と呼ばれる。
山梨県勝沼に生まれ育った彩奈さんにとって〈甲州〉は特別な思い入れのあるブドウだ。

2005年、単身で渡仏、ボルドー大学ワイン醸造学部を卒業。
その後、フランス・ブルゴーニュ地方にて研修、
翌年にはフランス栽培醸造上級技術者という資格を取得した。
2007年には、南アフリカ・ステレンボッシュ大学大学院へ留学。
世界のトップレベルのワイン醸造の技術を学んだ。
それは日本の誇る〈甲州ブドウ〉を世界へ広げたいという気持ちからだという。

「世界のワイン市場を見て、
〈甲州〉はこのままではいずれ淘汰されてしまうかもしれないと感じたんです。
ワインは特にボーダーレスな飲みものだと思います。
地元の居酒屋だけで飲んでいただける地酒のような存在でずっといることは、
イメージできませんでした。
世界を回り、〈甲州〉の繊細な味わいは、ほかのワインにはない個性だと感じました。
〈甲州ワイン〉がどこまでいけるか確証があったわけではありませんが、
誰もやっていないことにチャレンジしたいと思う気持ちもありました」

ワインづくりは収穫時期の3か月がとくに忙しい。
毎年、自分のワイナリーでのワイン醸造が一段落すると、
南半球のワイン産地へ出向き、世界のワイン醸造の現場の技術を習得しようと、
研鑽してきたという。

「これは使えそうだというものを見つけるために行くんです。
ピンポイントにこの醸造技術を取り入れるということよりも、
投資力や設備が大きい海外のメーカーと
投資力が小さい私たちのようなワイナリーでは違います。国によっても違います。
それぞれのワイン産地で、ワイナリー独自の知恵を知ることで、
日本でのワイン造りにフィードバックさせていました」

明野は南アルプス、八ヶ岳、茅ヶ岳、富士山を四方に臨む。標高680メートルの高地。

たとえば“垣根栽培”。ぶどう畑は“垣根栽培”と“棚栽培”がある。
甲州ブドウにおいては棚栽培が一般的だが、
世界のワイン産地の多くは垣根栽培である。

甲州ブドウの“垣根栽培”は1本の木から10房〜20房程度と収量は少ないが、
一房にいく養分が多いので甘くなる。
また剪定や収穫の作業効率が良く、世界ではこの垣根栽培が一般的だ。
棚栽培よりも葉と葉が重なり合わないので、光合成効率が高く、
実の糖分が増えるとされる。

これまでのやり方を変えるのは大変だが、
垣根栽培のほうがより凝縮したブドウが栽培できる。
彩奈さんの父、茂計さんも20年以上前“垣根栽培”に挑戦して、失敗したという。
樹のバランスがとれず、花が咲かなかったという。

彩奈さんは、この“垣根栽培”にこだわりたかったのだ。
翌2005年に再度チャレンジした。実がつくまで3年。2007年に結実した。

「2009年のときにブドウがあきらかにそれまでのものと違っていた。
すごい凝縮感があって、甘さがあって、酸味がしっかりしていた。
明らかに味に違いが出ていたんです」

いいブドウができた。そこからいよいよ醸造が始まった。

「ブドウがこれだけ違うのだから、ワインにしてどうなるか。
なるべくブドウのよさを生かしたい。
日本の酒造りは日本酒の伝統があるから、酵母など、醸造に力を入れるんです。
しかし私は栽培に立ち戻りたかった。
たとえば〈甲州〉は糖度が上がりにくいので、
アルコール度数を上げるために補糖をするのですが、補糖はせず、
ブドウのありのままの姿で勝負したかった」

ワインとして明らかに違うものができたと感じたのは2012年。

「絞った途中の果汁を飲んだりして、〈甲州〉ってこんな味もあったのか、
と、自分のなかで気づかされることがありました」

〈甲州〉はすごい! と心から思ったという。
そうした彩奈さんのこだわりが実を結び、
2014年に世界的なコンテストでの評価へとつながった。

樽で熟成させる。これは赤ワイン用。繊細な〈甲州〉はこれとは別のタンクで熟成させるという。

横浜発祥の牛鍋を神奈川県産牛で! 豊富な食材を味わう地産地消 イベント〈まるごと神奈川〉

肉、魚、野菜と豊富な神奈川県の食材。
2016年1月11日(月・祝)、
神奈川県横浜市にある〈横浜ベイホテル東急〉にて、
イベント〈まるごと神奈川〉が開催されます。
これは、神奈川県の地産地消フェアを開催中のレストラン
〈カフェ トスカ〉で行われる1日限りのスペシャルイベント。
シェフが横浜近郊の農家や県内の漁港・牧場等を訪問し、
生産者の方々と交流して食材に対する熱い思いを聞き、
開発したメニューが並びます。

神奈川ブランドの牛

当日は、神奈川県の生産者のみなさんも来館。
ちがさき牛・齋藤牧場の齋藤さん、
長井水産・おさかなマイスターの嘉山さん、
相模半白節成(きゅうり)の吉川さん、
青果販売・つま正の小山さんらが、
ものづくりの思いをシェフとのトークショーで語ります。
メニューには、“ちがさき牛”や“生粋かながわ牛”、
“相州牛”など、神奈川ブランドの牛肉や熟成豚が登場!
また野菜には、幻のきゅうりと言われる“相模半白節成”、
さらに魚介なども全部神奈川県産です。

神奈川県生産者の皆さん

それでは気になるメニューをご紹介!

〈ブレッドラボ〉が パンの本を出版! 『CRAFT BAKERIES パンの探求 小麦の冒険 発酵の不思議』

2万人が訪れる〈青山パン祭り〉から生まれた〈BREAD LAB〉が、
パン好きのための本『CRAFT BAKERIES』をつくりました!
青山パン祭りは、日本最大級のパンの祭典。
青山・国連大学前で開催されている
マーケット〈Farmer's Market at UNU〉のなかで2013年から始まりました。

その運営メンバーを中心に結成されたのが、Bread Lab!

とにかくパンが好きな編集者やデザイナー、ライター、
パン屋さんの方などが集まって、パン祭りの運営や
講義、ツアー、ワークショップの企画などを行っています。

そんなメンバーが、自分たちのもとに届けられたパンは、
一体どんな人たちが、どんな工房で、どんな思いやこだわりをもって
つくっているのだろう?そこにあるパンづくりの根本を知りたい——という思いから、
よりすぐりのパン屋さんを取材し、一冊にまとめました。

BREAD LAB チーフ・ディレクター 入江葵さん

「美味しいパンは、つくり手の強い想いと信念なしには
生まれないのではないでしょうか。
だからこそ、手仕事で丁寧にパンを焼く良心的な
お店“クラフトベーカリー”を、心で取材してみたいと思いました。
私はつくり手ではありません。ですが、パン屋さんのことを、
パンのことをとても知りたいです。
パンの食べ手の代表として“パンで世界を、人を繋いでみたい”のです」
(BREAD LAB 入江葵『CRAFT BAKERIES』“はじめに”より)

大阪の老舗茶舗〈宇治園〉が、 厳選宇治玉露をシャンパンのように 愉しむ〈ボトリングティー〉を開発

乾杯するシーンにぴったりな、ラグジュアリーなお酒のボトルは
たくさんありますが、ノンアルコール・ドリンクでは
なかなかそういったものは見つかりにくいですよね。

このたび、大阪市の老舗茶商〈宇治園〉が、
シャンパンやワインにも引けをとらない、
ボトル入りの日本茶〈BOTTLING TEA(ボトリングティー)〉を開発。
その名も〈ゴッタス デ 日本茶 エスぺシアル 玉露(しずく)〉。
690mlで通常価格6,000円というラグジュアリーなお値段。
日本を代表する玉露の産地、宇治田原で採れた
〈宇治玉露〉を丁寧に淹れたお茶が入ったグラスボトルです。
これまで緑茶といえば急須で淹れるか、ペットボトルか、
のどちらかで飲まれることが多かったのですが、このボトルでは
高級茶葉を急須で淹れたお茶の美味しさを閉じ込めるべく、
独自の抽出方法を行っています。

宇治園は、1869年(明治2年)に、古くから茶産地として知られる
京都府の宇治(宇治田原・奈良田原)で、
創業者の重村源兵衛がトンビ(仲買)として茶商を始めた老舗。
ちなみに宇治田原町は、1738年頃、永谷宗円がここで現在の製茶法につながる
〈青製煎茶製法〉を開発したと伝えられており、
茶葉を急須に入れてお湯を注ぎ、手軽にお茶を出せる飲み方の発祥の地でもあるのだそう。

醤油発祥の地の一つ、 和歌山県湯浅町。 醤油の伝統技術を再デザインし、 イナゴを使った発酵調味料を開発!

醤油発祥の地の一つ、和歌山県湯浅町。
ここ活動する地域活性化支援団体〈いなか伝承社〉が、
驚きの調味料〈昆虫発酵調味料イナゴソース〉を開発!
本物のイナゴをベースに発酵させた調味料です。
醤油麹を使って醸造したものと、米麹を使って醸造したものの
2種類1本ずつのセットで、お値段は5,400円。
虫の身体は入ってません!
湯浅町で100年以上営業している醤油醸造元〈湯浅醤油〉の
技術協力のもと、イナゴのエキスを、米麹や醤油麹を使った
伝統的な製法で6か月間かけてじっくり醸造したもの。
既存の商品には無い味なんですが、
これが意外にも美味で、和歌山・大阪・東京の
試飲会や試食会でも好評。
和の鉄人、道場六三郎さんも試飲をして「美味しい」と言ったそう。

昆虫発酵調味料10種セット。(限定10セットのみ)16,000円(税込)

それにしても、なぜイナゴなんでしょうか、、、?
それは湯浅町に昔ながらの醤油の技術がまだ残っていることを
地域資源と捉え、そこにいなかのイメージがあり、
地元の未利用資源の昆虫(今回はイナゴ)を組み合わせて作ったという理由から。
実はイナゴは無農薬の場所にしか生育しないので、
田舎でも非常に数が減少しています。
イナゴ採取による耕作放棄地活用や、
無農薬栽培・有機栽培農家によって手間ひまかけて
作られている田んぼのイナゴを買い取って、
農業支援する仕組みも作っていきたいという狙いも。
全国の方に向かって、チャレンジャーな醤油醸造元が田舎にあって、
面白い活動ができる地域だということを紹介してきたい思いがあるのだそう。

昨年から半年間、試作品作りに取り組んだ〈イナゴソース〉。
今後は本格的に市場で販売し、
幅広く味わっていただける商品を目指しています。
さらに、イナゴがいる土地の豊かな地域や自然について、
子供たちに知ってもらえるようなイベントを開催したい意欲もあるそうです。

〈昆虫発酵調味料イナゴソース〉

今日のおやつ:白あんパンを ようかんでコーティング!? 鹿児島のローカルパン 〈ラビットパン〉

今日のおやつは、鹿児島県のメーカー〈イケダパン〉
が作る〈ラビットパン〉。
〈イケダパン〉は山崎パン傘下のメーカー。
鹿児島・宮崎・大分の南九州エリアでは
約3,000店で販売されているという、
南九州の定番メーカーです。

つややかなようかんコーティング

ラビットパンが最初に発売されたのは
昭和32年。時代の流れとともにいったん姿を消しましたが、
〈懐古的味覚復刻版〉としてリバイバル。
なにせこのラビットパン、パッケージに
「白あんを包み込み羊羹でコーティング」と書かれているとおり、
なめらかな白つぶあんのあんパンを、
ようかんでうすくコーティングしたびっくりのパンなんです。
でも食べてみると、全然しつこい甘みじゃなくて、
とってもおいしい。
コーティングされたようかんは香ばしい味わいで、
ちょっとチョコレートのような印象も。
これはなかなかクセになります。
濃い緑茶と合わせて食べるとますますおいしく感じそう。

なめらかな白あんたっぷり

こうした、ようかんでコーティングされたパンは、
実は北海道に数多くあるのだそう。
次はぜひ北海道のようかんパンにチャレンジしてみようと思います!

イケダパン

沖縄・石窯天然酵母パン〈宗像堂〉 宗像誉支夫さん みかさん

酵母の息吹と先人の仕事に耳を澄ます

那覇市街から北東へ車を走らせ、約30分。
国道を西へ折れて高台を上っていくと、
やがて道がなだらかになり、畑の向こうに海が見えてくる。
道のかたわらに〈宗像堂〉と書かれた小さな丸い看板を見つけ、
わきの道を下っていくと、風を避けるようにして白い平屋の建物が建っていた。
天然酵母パンの店、宗像堂だ。

辺りには燦々と日がふりそそぎ、がじゅまるの木が生い茂っている。
木のドアを開けてなかに入ると、台の上にずらっとパンが並んでいた。
まだ辺りが暗いうちから石窯に薪をくべ、じっくりと焼かれたパンたちだ。

宗像堂のカンパーニュをかじると、ライ麦のほろ苦さと酸味が鼻にぬける。
クラムは弾力と水分を抱え、噛みごたえがある。
ゆっくりと発酵した生地を石窯で焼いているため、
表面はパリッと、中はしっとりとした、石窯独特のパンに焼き上がるのだ。
このパンの後をひくおいしさが人びとを惹きつけ、カリスマ的な人気を博してきた。
いま、沖縄に数ある天然酵母パン店の先駆けとなったのも宗像堂だ。
今回はこの店の店主、宗像誉支夫(よしお)さんとみかさん夫妻にお話をうかがった。

後列左から時計まわりに〈角食〉〈ライ麦カンパーニュ〉〈アーサチーズパン〉〈やんばるソーセージベーグルロール〉〈くるみ&カレンズ〉〈黒糖シナモンベーグル〉

宗像堂は、現在の場所に12年。
宗像さん夫妻は、パンをつくりはじめて15年になる。
だがふたりには、パン屋で修業をしたり、
パン職人のもとに弟子入りしたりといった期間がないという。
それでなぜ、こんなに味わい深いパンがつくれるのだろう。

「私はもともと、大学院で微生物の研究をしていたんです。
それが縁あってパンづくりを始め、独学で研究し、
いろんな人やものに影響を受けながらパンをつくってきました。
いまでも私たちの研究はずっと続いていて、見えている世界もどんどん変わってきています。
おもしろいと思うのが、やればやるほど昔の人たちのやり方に近づいていくというか、
昔の人たちの高度さを理解することになっていくんですよ。
日本古来の、千年とか1万年という歴史や文化——そういうものを感じながら、
余計なものを削ぎ落とし、ベストを尽くしていくことが大事かな」(誉支夫さん)

沖縄の地で

宗像誉支夫さん、みかさん

誉支夫さんは福島県に生まれて琉球大学の大学院に進み、
微生物発酵液を練りこんで焼いたセラミックスがウイルスの感染を
阻止する方法について研究していた。
みかさんと出会ったのは、ちょうどその頃。
みかさんは奄美大島に生まれて東京で働いた後に沖縄へ移住し、
沖縄音楽のミュージシャン〈ネーネーズ〉のマネージャーをしていた。

「当時の私は、一生研究に携わっていくもんなんだと思っていました。
それでみかさんのお父さんに結婚の挨拶に行った時も、
“微生物の研究所に勤めますのでよろしくお願いします”と、
そういう感じだったんですけどね(笑)」(誉支夫さん)
                
ところが誉支夫さんはほどなくして体調を崩し、研究所を辞めてしまう。
そして、立ち上がれないほど疲弊していた時に出会ったのが、陶芸家の與那覇朝大さんだった。
土にふれると、粘土細工や工作が好きだった子どもの頃の感覚がよみがえり、
「こんなことを仕事にしていけたらどんなにいいだろう」と思った。
当時は、陶器をつくることだけが生きる喜びだった。
それから誉支夫さんは與那覇さんに頼みこんで弟子にしてもらい、陶芸の道に入る。

目の前のことに全力で打ち込んでしまう性格だという誉支夫さんは、
約3年の間、陶芸の仕事に打ち込んだ。
ところが、陶芸の粉塵や釉薬などが原因で喘息にかかり、
仕事を続けることが困難になってしまう。

みかさんは、仕事を辞めたのは病気だけが原因ではなかったと言う。

「修業していくうちに、先生から求められることと、
彼が表現したいことの間にギャップが出てきて。
そのストレスもあったんですよね」

ものをつくる人がしばしばぶつかる壁だ。

「まあ、ものを知らない若者がはまってしまう穴だと思うんですけれど。
そこに見事にはまってしまって(笑)」(誉支夫さん)

えひめスイーツコレクション2015  イベントレポート 後編

銀座〈カフェコムサ〉で、えひめスイーツをいただく

愛媛県産の旬のフルーツを使ったスイーツを、
都内飲食店約16店舗を楽しめる〈えひめスイーツコレクション2015〉。
そのキックオフイベントの様子をお送りした前編に引き続き、
後編ではイベント後に行われた、えひめスイーツの試食会での様子をお届けします。

今回のイベントが開催された〈カフェコムサ〉銀座店は、
〈えひめスイーツコレクション2015〉の参加店のひとつ。
厳選された旬のフルーツを美しくカッティングして、
まるで芸術品のように盛りつけたタルトで知られる〈カフェコムサ〉では
11月14日〜27日までの期間、
銀座店をはじめ全国32店舗でえひめスイーツが提供されました。

試食会でふるまわれたのが
〈柑橘「美柑王(みかんおう)」と「レインボーレッド」のタルト〉、
そして今回のイベントのために特別に用意された〈愛媛県産「紅い雫」のタルト〉と
〈愛媛県産「柿」のモンブラン〉の3種類のえひめスイーツ。

タルト生地の上にフルーツがたっぷりのせられた、スイーツ好きにもフルーツ好きにもたまらない〈柑橘「美柑王」と「レインボーレッド」のタルト〉

まずは見た目も瑞々しさあふれる〈柑橘「美柑王」と「レインボーレッド」のタルト〉。
高い品質基準に合格したみかんである〈美柑王〉と、
色鮮やかな黄色の緋赤色の果肉が特徴のキウイフルーツ〈レインボーレッド〉の
2種類の愛媛県産フルーツをたっぷり使ったタルト。

かたちも色合いも美しい、まさに“みかんの王様”ともいえる美柑王とレインボーレッド。皮に産毛が全くないのもレインボーレッドの特徴のひとつ。

「キウイのイメージである酸味がレインボーレッドには本当になくて。
トロッとした食感で、とても甘いんですよ。美柑王も非常にジューシーで甘みが強いので、
ヨーグルト感のあるさわやかなクリームとタルトにあわせました」
と話してくれたのは〈カフェコムサ〉のパティシエである水野谷由梨さん。
ひとくちいただくと、酸味を少し感じさせるクリームがふたつの果実の甘みだけでなく
瑞々しい風味も引き立てていて、食べるごとに心も身体も満たされるおいしさ。

ひと目見たら「食べたい!」と思わずにはいられない〈愛媛県産「紅い雫」のタルト〉。実の中まで美しい紅色なのも〈紅い雫〉の魅力のひとつ。

続いていただいたのが〈愛媛県産「紅い雫」のタルト〉。
「イチゴもけっこう品種によって味もさまざまなのですが
〈紅い雫〉はとても大粒で甘いのが特徴なので、甘さが引き立つように、
少し酸味のあるクリームチーズを使ったタルト生地とあわせています」

その甘さだけでなく、酸味とのバランスと濃厚な味わいが評判の
〈紅い雫〉をたっぷり使ったタルトは、
〈紅い雫〉の味わいがほかのいちごと格段に違うことを実感させてくれる逸品。
そのリッチな味わいは〈紅い雫〉が“大人の味”と言われる理由にも
思わず納得してしまうほど。
そして驚かされたのが、口いっぱいに広がる〈紅い雫〉の甘い香り。

きれいな円錐形に整った〈紅い雫〉。その味わいを知ってしまったら、ほかのイチゴでは物足りなさを感じてしまいそうなほどに美味。

その香りに驚いていると
「今日もショーケースを開けるとのイチゴの香りが、ふわっと漂ってくるんですよ」
と教えてくれた水野谷さん。
「〈紅い雫〉はお味ももちろんそうなのですが、とてもきれいな円錐の形をしていまして。
うちのお店はフルーツを生のままタルトに飾ることが多いのですけれど
〈紅い雫〉はかたちもきれいに揃っているので、とてもデザインしやすかったです」

今回のイベントのために特別につくられた〈愛媛県産「柿」のモンブラン〉は、実りの秋を象徴するようなタルト。

そして最後にいただいたのが、スライスされた愛媛県産の富有柿とマロンペーストが
段々に重ねられた、秋のおいしさをたっぷりと味わえる〈愛媛県産「柿」のモンブラン〉。
「柿のモンブランは毎年色々な産地の柿でつくっている、秋の人気商品です。
こちらは柿と栗の下にカスタードクリームを入れて、全体的に甘くしあげています。
今回使用しているのは愛媛県産の富有柿なんですけど、
少し固めながらもすごく甘みがあって。全体的には甘いイメージなのですが、
柿がシャキシャキしてジューシーな食感なので、
あまり重たくならずに食べていただけるかなと思っています」

艶やかに熟した富有柿。歯ごたえがあるのにしっかりと甘い富有柿は、柿好きの方にこそ食べて欲しい品種。

柿と栗と聞くと、ちょっと意外に感じられるかもしれませんが、
想像以上にその相性は抜群。柿のシャキシャキとしたほどよい歯ごたえと、
舌の上でとろけるマロンペーストとカスタードクリームのなめらかさの対比も楽しいタルトは、
スイーツ好きにはたまらない味。
また柿特有の風味がクリームの後味をさっぱりとさせてくれるので、
濃厚ながらもしつこさがなく“いつまでも食べていたい……”と思ってしまうほどのおいしさ。

お話をうかがったパティシエの水野谷由梨さん。昔からフルーツ好きという彼女が一番好きな愛媛県産フルーツは県オリジナル品種の柑橘〈紅まどんな〉。「独特の食感と濃厚な甘みは、ほかの柑橘では絶対に勝てないかなと思っています」

「柿は熟してしまうと皮をむくのが難しいのですけれども、
このくらいの固さでおいしく召し上がれる富有柿は
ケーキとしてしてもとても扱いやすいですね。
そろそろ柿のシーズンも終わってしまうのですが、
来年はぜひ愛媛県産の柿を使ってみたいですね」と水野谷さん。
プロの料理人をも惹きつける様子に、
愛媛県産フルーツの品質の高さをあらためて実感させられました。

しかし愛媛県が誇るおいしさあふれるフルーツは、まだまだたくさん。
2月末まで展開される〈えひめスイーツコレクション2015〉では
店舗ごとにさまざまな愛媛県産フルーツを味わえますので、
ぜひ期間中におでかけして、驚きのおいしさに出会ってみてください。

Informtion

えひめスイーツコレクション

今日のおやつ:世界大会で優勝! 新潟市〈富士屋〉さんの まろやかなたまご味がきわだつ 〈クリームパン〉

今日のおやつは、新潟市の老舗パン屋〈富士屋〉さんの
〈富士屋〉さんは創業大正13年の老舗。
クリームパンは〈富士屋〉さんの看板パンで、
午前中に売り切れてしまうこともあるという人気のパンです。

こちらが富士屋

朝いちばんで古町本店を訪れました。
お店はアーケードの中にあって、7時から営業しています。

おいしそうなパンがいっぱい

お店の中には美味しそうなパンがいっぱい...。
100種類ものパンが並ぶこともあるのだとか。
そしてパンに並んで飾られているのが、
光り輝く賞状とメダルと盾。

これは冨士屋オーナーシェフの渋谷則俊さんが、
今年8月にドイツのミュンヘンで行われた世界中のパン職人が
腕を競う世界大会〈iba cup 2015〉で優勝したもの!
そう、ここは世界一のパン職人さんが作るパン屋さんなんです。
〈iba cup 2015〉は3年に一度開催される大会で、
制限時間7時間で、飾りパンやハード系のパン、
パーティ用のパンを作る腕を競う大会。
フランスやオランダなどの強豪を押しのけ、見事、渋谷さんと
浅井一浩((有)ブーランジュリー・オーヴェルニュ)さんの
日本チームが優勝しました。

クリームパン 150円(税別)

それではお待ちかねのクリームパンをいただきます!

伝統の醤油と さまざまな加工品を造る老舗蔵 備前・鷹取醤油

100年以上続く醤油蔵を継ぐという決心

「ドレッシングがおいしいから使ってみて」
「〈丼のたれ〉が欠かせなくて、何度も蔵元に訪ねて買っている」
ふと出会う何人もの人からお勧めいただく〈鷹取醤油〉。
備前に佇む小さな蔵元に土日は200〜300人、多いときは400人もの人が訪れ、
売り上げも若い従業員も増えています。
この人気の背景には、人を大切にし、品質に妥協をしない至誠な姿がありました。

日本六古窯のひとつ、備前の窯元が軒を連ねる伊部から車を5分ほど走らせると、
100年余の歴史が年輪のように刻まれた、伝統的で美しい建物が目にとまる。
この蔵が〈鷹取醤油〉。備前熊山から湧き出る良質な伏流水に着目し、
明治38年に醤油の醸造元として創業しました。

奥まで続く風格のある蔵。少しずつ改修して古い建物を生かしている。

土日は200~300人。多いときは400人もの人が訪れる。

蔵にたどり着くと、20代や30代の若いスタッフが行き来しては、
道行く人たちに「こんにちは!」と気持ちのいい挨拶をし、
常連のように親しそうに話す人が出たり入ったりしています。
なんて生き生きした蔵元なのだろう。

店頭は売店になっていて、醤油のほかにもドレッシングやたれなど
さまざまな醤油加工品が並んでいます。
ひとつひとつのポップが凝っていて、商品への愛情を感じます。
〈にんにく醤油〉や〈オリーブとたまねぎのドレッシング〉、〈味噌だれ〉など、
次々に試食すると、いずれも食材そのものの持ち味を楽しめる、
ハーモニーのいい味わい。評判に納得しました。

手がけているのは鷹取醤油4代目・鷹取宏尚さん。
「僕が帰ってきた頃は父と母だけでやっていて、
この売店ももともとは軽トラックの車庫だった」と話します。
当時はここに並ぶ醤油加工調味料はなく、地域に根ざした甘い醤油のみ。
それがいまでは、5人の営業担当と15人の製造担当で、40アイテムの商品を提供。
他社から依頼を受けた醤油加工品もつくっています。

鷹取さんは蔵を継ぐまではなんと銀行員。
安定したいい給料を得て、妻子に恵まれ幸せに暮らしていました。
転機になったのは実家の知り合いの醤油屋から受けた言葉。
銀行員として会ったとき、仕事の話が終わるとふと、
「お前みたいに蔵を継がん人がおるから全国の醤油屋が潰れるんや」と嘆いたそうです。
その言葉は頭の片隅に残り、言葉の意味を考えるようになりました。
確かに100年以上続いていたものがなくなろうとしている。
鷹取さんの両親が深夜に麹のできを見に行っていたのを思い出し、
胸が揺さぶられました。

「そんなときに醤油の配達を手伝ってほしいと頼まれて。
かみさんとドライブデート気分で配達に行くと、
当時90過ぎのおばあちゃんが出てきて、僕を見ると、僕が蔵を継いだと勘違いして
『継いでくれたんか、ありがとう。この醤油じゃないとダメなんだよ』
と感謝されたんです。ハッとしました。
企業にいたら、営業トップだとしても、僕が抜けたら2番の人が1番になる。
それだけのこと。でも、うちの醤油は代わりがいない。
じゃあ蔵を継ごう! と決心したんです」

鷹取醤油4代目・鷹取宏尚さん。「伏見屋市平」というかっこいい名前も持つ。

富山県の日本酒を スマホアプリで検索。 102銘柄、約160種類をグラフで 紹介する〈一期一酒〉

いま、地域の観光資源として注目度の高まる”日本酒”。
全国にある蔵元は実に約1,500蔵。
その銘柄数は五千から一万にも及ぶと言われています。
それだけに、「どのお酒を選んでいいのかわからない」
「おいしいお酒を選べない」という理由から、
日本酒が敬遠されてしまうことも。
そんな日本酒ビギナーが日本酒を楽しむための
スマホアプリ、〈一期一酒(いちごいっしゅ)〉が
リリースされました。
これは、富山県内の15酒蔵がつくる日本酒を紹介するアプリ。
北陸地方で30年以上の実績を持つ出版社と、
富山県酒造協同組合が連携し作られました。

〈一期一酒(いちごいっしゅ)〉の特徴は、
日本酒を直感的に選ぶ仕掛けをしていること。
県内の各酒造から提供された膨大な日本酒銘柄データを
もとに開発した〈香味グラフ〉によって、
自分の好みの日本酒をシンプルかつ直感的に検索したり、
見た目から直感的に選ぶために〈画像検索〉をしたり。
日本酒ビギナーと日本酒が、セレンディピティ(=偶然の幸運)
によって、良き“一期一会”が出来ることを目的に作られているそう。
これから全国でもこうした取り組みが増えそうですね。

〈一期一酒(いちごいっしゅ)とやま〉

Android版

iPhone/iPad版

じつは鳥取県は、 カニの水揚げ量日本一! おいしい〈鳥取和牛〉と一緒に、 JASPO特産品マートで購入可能

日本で最もかにの水揚げ量が多いところはどこかご存知ですか?
北海道?かとおもいきや、なんと鳥取県!
2014年の農林水産省 水産物流通調査によると、
各県のかにの水揚げ量は、
鳥取県が9.668t、北海道が2,923t、
兵庫県が2,542t、新潟県が1,707t、石川県が1,390tでダントツの1位。
鳥取でのカニの水揚げ量は、
日本全国の約45%の割合を占める一大産地なんです。
この鳥取で、11月上旬からは〈松葉がに〉や
〈親がに(ズワイガニの雌)〉漁が解禁され、
鳥取の旬なカニを味わえる美味しい季節が到来!

いま旬なのは、〈松葉がに〉。
松葉がにとはズワイガニのうち、成長した雄のこと。
11月上旬から3月の波の高い冬の日本海で収穫されます。
ぎっしりと詰まった身と上品な旨味が特徴の、
冬の鳥取を代表する味覚の王者です。
平均寿命は15年といわれており、
普段食べている大きな松葉がには本当に貴重なもの。

JASPO特産品マート〉で販売が始まった松葉ガニ。

ちなみに山陰地方では〈松葉がに〉と呼ばれますが、
福井県産のものは〈越前ガニ〉と呼ばれ、
京都では〈間人ガニ〉と呼ばれています。
鳥取県でのかにで、甲羅幅11センチ以上で
高品質の松葉がには鳥取産を証明するタグを取り付けているので
おいしさの証としてぜひチェックしてみては?

水揚げ量日本一を支える港

ちなみに今年の鳥取県は、
「蟹取県ウェルカニ♪キャンペーン」として、
かににまつわるおいしいキャンペーンをいろいろ行っています。
詳細はこちら

知らなかった、、、

京都・丹波の田んぼが学校になる日 ~田んぼの学校体験記~

宝酒造 田んぼの学校(京都府/南丹市)に行ってきました

「田んぼに行ってみませんか?」
宝酒造さんからそんなお誘いがありました。
「ただし長靴と帽子、汚れてもいい服装で来てくださいね」
というのも、稲刈りを手伝ってほしいとか。
田んぼの場所は、京都府南丹市園部町
京都駅からJR山陰線で45分、さらに車で10分。
とてものどかな里山風景が広がる場所だそうです。
それにしても、なぜ宝酒造が田んぼ?
すると、広報担当の奈良さんがすぐに教えてくれました。

和酒は日本の自然風土から生まれたお酒。
穀物や水、微生物など、すべて自然の恵みの賜物で
豊かな自然環境を保ち、受け継がれることが大前提。
宝酒造の環境活動も“自然保護”と“空容器問題”が2本柱で
そのひとつが2004年に開校した〈田んぼの学校〉だそうです。

この学校は小学生とその家族が対象で
2015年度は応募総数380組から抽選で選ばれた24組が参加。
年4回のうち、第1回の田植え編、第2回の草取り編は既に終わり
もうすぐ第3回の収穫編が開催されるとか。
「稲刈りだけじゃなくてしっかり授業もあるんですよ」
田んぼでの授業ってどんな感じでしょうか。

多くの人に支えられています

そう思いながらやってきた南丹市園部町。
園部城跡や日本最古の“天神さん”生身天満宮が有名ですが
その中心部から少し離れた仁江地区にある〈体験田んぼ〉には
朝9時半の集合時間になると親子連れが集まってきました。

今日の参加者は親子20組で計61名。
地元の京都以外に、大阪、兵庫、奈良と
遠くから来ている家族も多いようです。
3回目なので、子どもたちも慣れているのかな。
帽子、長靴、バンダナの“田んぼルック”がちゃんと似合っている。
仁江公民館での始業式が始まると
静かに熱心に、今日のスケジュールやお話を聞いています。

協力してくださる講師の方々の紹介で気づいたのですが
この田んぼの学校は実に多くの人々が関わっている。
NPO法人森の学校・代表の佐伯剛正さんやスタッフの方たち
日本自然保護協会認定の自然観察指導員さん
京都府立大学生命環境学部の先生と学生さん
それに忘れちゃいけない地元農家の方々。
“田んぼ指導員”として、稲刈り指導はもちろん
1年を通じて、この体験田んぼを見守ってくださり
公民館を使わせてもらうのも、地元のご好意があってこそ。
宝酒造京都本社からも社員サポーターが多数参加。
看護師さんも待機して、万全の体制が組まれているのがわかります。

この始業式で印象に残ったのが
「五感を使って楽しんでください」という言葉。
「自分の中の野生を感じて養って。それが将来きっと役立ちます」
小学生の子どもたちにはまだよくわからなくても
この言葉、親世代にはものすごく響くはず。
その後始まった授業でも
無邪気ながらも真剣に取り組む子どもたち以上に
大人のほうが気づかされる場面が多いように思えました。

お米も種、命の源だと理解します

たとえば屋内での自然観察授業。
お米について勉強しようというテーマでは
もみ→玄米→胚芽米→白米と、見て触ってにおいもかいで
ルーペで観察しながらスケッチする。
そのうえで、もみ殻を自分の手でむいてみる。
「ぜんぜんむけない!」
「あー疲れちゃった」
ぼやきつつも「もみすり」の大変さを実感した子どもたち
その作業がないとお米が食べられないことにも気づいたかな。

1粒のお米とじっくり向き合って観察してみると
いつもなにげなく食べているご飯が発芽する種の集合体で
次世代につなぐ命の源をいただいていることを実感します。
さらに大人世代なら作り手の苦労にまで思い至るはず。
これ、誰もがはっとする瞬間じゃないでしょうか。

ちなみに、芽が出るのはもみだけなんだとか。
土に植えて水浸しの状態になっても
もみがらが余分な水気を調整し腐ることを防いでくれる。
自然の仕組みは本当によくできているなと思いました。

よくできているといえば、果物の柿の種。
今日の授業でも上手に割るのに四苦八苦しながらも
子どもたちは双葉の形をした胚をじっくりルーペで観察。
「刃を当てて固い種を確かめながら柿を切って」と
お母さんお父さんが手助けしてくれながら一緒に見た
“白い双葉”は鮮やかな記憶として心に残るでしょうね。

えひめスイーツコレクション2015  イベントレポート 前編

〈えひめスイーツコレクション2015〉開催!

愛媛の豊かな自然が育んだ柑橘をはじめとする果物・野菜・穀物・乳製品の魅力とおいしさを、
スイーツを通じて全国に発信する愛媛県の取り組み〈えひめスイーツプロジェクト〉。
その中で、2015年においしく実ったさまざまなフルーツを
東京の人にもぜひ味わって欲しいと実現したのが〈えひめスイーツコレクション2015〉。
愛媛県産の柑橘類はもちろん、イチゴ、キウイ、柿、栗、などを使ったスイーツを
都内飲食店約16店舗を楽しめるイベントです。
この『えひめスイーツコレクション2015』キックオフイベントの模様を
前編・後編にわけてお届けします。

愛媛県の中村時広知事。壇さんと石丸さんのフルーツ愛あふれる発言に「本当に生産者の方に届けたいですね、このコメントを。喜ぶと思いますよ」とニッコリ。

「柑橘だけではない、フルーツ王国愛媛のすばらしさを
スイーツを通じて提供できればと思っています」
と愛媛県の中村時広知事の挨拶で幕を開けたキックオフイベントに登場したのは、
キウイ・栗・みかんをイメージした衣装をまとった3名の愛媛県出身モデル、
愛媛県イメージアップキャラクターの〈みきゃん〉、
愛媛県出身の俳優・石丸幹二さん、
そして愛媛県産イチゴ〈紅い雫〉のイメージキャラクターである壇蜜さん。

石丸さんのエスコートで登場した壇さん。その手には〈紅い雫〉が。

〈紅い雫〉とは、愛媛の県独自品種のいちごである
〈あまおとめ〉と〈紅ほっぺ〉の2種類の品種を交配させて、
愛媛県が10年もの歳月をかけて開発した新品種。
その味わいは、イチゴ好きという壇さんも
「サクッとしているのにジューシーで、
ふたつの種類をかけあわせた品種ならではの食感は本当にすぐに口の中に伝わってきて。
本当に驚くようなおいしさだったので、
ますますイチゴが好きだっていう気持ちが強まりましたね」と太鼓判。

また石丸さんがオススメしたいと愛媛県産フルーツとしてあげたのがキウイフルーツ。
キウイ生産量が日本一の愛媛県ですが、
石丸さんの出身地である新居浜市は有数のキウイ産地。
「〈紅い雫〉もみかんもそうですけど、どれも糖度が高いですよね。
うれしいですね、甘いのは大好きですから」と、その魅力を語っていました。

壇さんと〈みきゃん〉。壇さんの深紅のドレスのウェスト部分にはいちご型のアクセサリーがキラリ。

イベント終盤には愛媛県産のフルーツを使ったスイーツを応援する
“えひめスイーツ党”を登壇者全員で結成。
壇さんの「イチゴの生産者の方々が苦心してつくられたその成果あってこその
キックオフのイベントだったと思いますので、その方々の成果に感謝しながら、
これからも瑞々しさをほおばりながら今後も生きていきたいなと強く思いました」
と、愛媛県産フルーツのつくり手の方々への感謝の気持ちをこめた挨拶で
イベントは幕を下ろしました。

ずらりとショーケースに並んだ〈カフェコムサ〉による〈えひめスイーツ〉。

冬のティータイムに華を添えてくれそうな〈愛媛県産「紅い雫」のタルト〉。実の中まで赤いのも〈紅い雫〉の特徴。

ジューシーな果実をたっぷり使った〈柑橘「美柑王」とレインボーレッドのタルト〉。そのおいしさも後編にてお届けします。

そして続いて行われたのが、「えひめスイーツ」の試食会。
キックオフイベントの会場となった〈カフェコムサ 銀座店〉をはじめ、
全国の〈カフェコムサ〉32店舗で11月27日までの期間に提供された
〈柑橘「美柑王」とレインボーレッドのタルト〉、
そしてこのイベントのために特別につくられた〈愛媛県産「紅い雫」のタルト〉と
〈愛媛県産「柿」のモンブラン〉が登場。
後編では、これらのえひめスイーツを作られたパティシエさんにうかがった、
愛媛県産フルーツの魅力についてお届けします。

Informtion

えひめスイーツコレクション

宮城県石巻市の 〈木の屋石巻水産〉がレシピサイト 〈缶詰“だから”もっとおいしい 飯島奈美さんの缶詰ごはん〉 オープン

宮城県石巻市で創業昭和32年の
水産加工品メーカー〈木の屋石巻水産〉。
東日本大震災において、津波で工場が流されるという
壊滅的な被害を受けたところです。
看板商品の〈鯨の大和煮〉をかたどった
シンボルマークの缶詰タンクが、波に流され
倒れている写真を覚えておいでの方も多いのではないでしょうか。
震災時には、瓦礫の下に埋まっていた
大量の缶詰を被災した方に提供し、支援を行っていたのだそう。
その後諦めずに会社再建を目指し、2013年に缶詰工場が復活。
いまも新鮮な三陸の魚を使った、
おいしい缶詰づくりを続けています。

木の屋石巻水産〉Facebookより

〈木の屋石巻水産〉の缶詰のこだわりは、
食べ応え抜群の大きな魚の身と、
水揚げした魚をその日のうちに缶詰に加工する技術。
単なる保存食ではなく、旬の魚のうまみが凝縮されているのが
特徴なんです。

缶詰“だから”もっとおいしい 飯島奈美さんの缶詰ごはん

そんな〈木の屋石巻水産〉のうまみが詰まった缶詰を
活用してもらうべく、このたび、レシピサイト
缶詰“だから”もっとおいしい 飯島奈美さんの缶詰ごはん〉が
オープンしました。
これは、ドラマ〈ごちそうさん〉や映画〈めがね〉など、
大活躍中のフードスタイリスト、飯島奈美さんが考案した
缶詰レシピを紹介するサイト。
鯨の大和煮あんの卵焼きやいわしの醤油缶詰カレー、
さば缶ごはんの手巻き寿司など、
お家にある材料を使った、木の屋の缶詰だからこそできる
アレンジレシピを紹介しています。
ぜひご家庭で試してみてはいかがでしょう!

鯨の大和煮あんの卵焼き

さば缶ごはんの手巻きずし

・〈缶詰“だから”もっとおいしい 飯島奈美さんの缶詰ごはん

冬が食べごろ! 新潟の隠れた名物〈南蛮エビ〉は、 青いたまごがプチプチはじける、 とろける食感の甘エビ

新潟の隠れた名物、〈南蛮エビ〉をご存知ですか?
〈甘エビ〉ことホッコクアカエビのことなのですが、
新潟の〈南蛮エビ〉よく太った身と、強い甘み。
鮮やかな紅色に、甘くとろけるくちどけが特徴!
凝縮された旨みが詰まった頭と、
宝石のように青いたまごの一粒にいたるまで、
すみずみまで美しくおいしいエビなんです。
刺身や鮨だね、から揚げや塩焼き、
お吸い物として、新潟では大定番の食材。
南蛮エビという名は、
鮮やかな赤色と形が赤唐辛子(南蛮)に
似ていることから付けられました。

南蛮エビが水揚げされるのは、
水深300~500mの佐渡沖、新潟県内各地。
主な産地は佐渡市、新潟市、糸魚川市。
佐渡では海洋深層水を用いて、
生きた南蛮エビ〈はねっ娘〉の出荷も行っています。
この新鮮なエビが新潟では食べられるのですから、
エビ好きにはたまりません。
とろりとした食感とふくよかな風味は、
水温が下がる冬が食べ頃。
これからの季節、ぜひ味わってみてください。

ホッコクアカエビ

ところでこの南蛮エビ、全てのエビのお腹に
青色のたまごが詰まっているんです。
実は南蛮エビは、小さい間はオスとして成長し、
大きくなる(5歳ぐらい)とメスに性転換するのだとか。
これは子孫をよりたくさん残すための適応と考えられています。
なのでどのエビでもおいしいたまごが味わえるというわけです。

常滑の器で、おいしい料理を。 移動式レストラン 〈旅するパーラー陶の森​〉が 6日間限定オープン!

焼き物のまち、愛知県の常滑市。
とこなめ焼の産地であるこのまちで、
2015年12月11日(金)より、「常滑の器で、おいしい料理を。」
をコンセプトにするイベント〈旅するパーラー陶の森​〉が開催されます。
開催日は、2015年12月11日(金)、12日(土)、13日(日)、18日(金)、19日(土)、20日(日)の6日間。
ここでしか味わえないスペシャルメニューを、
参加作家の器の中からお好きな器を選んで食べられるイベント。
目的は、常滑でつくる人と、それらを食する人・使う人が
交流し集う社交場をつくること。
食事を楽しみながら器を体感し、
つくり手と話すことで、こだわりや、
作品の背景にあるストーリーを知る
きっかけの場となることを目指し開催されます。

魚谷あきこさんの作品

大渕由香利さんの作品

当日は9名の作家さんが参加。
展示販売もあるので、気に入った器はその場で購入も可能です。
毎日の暮らしに寄り添う器を探してみてはいかがでしょう。

三重県松阪市の〈カルティベイト〉

参加するレストランは、
三重県松阪市の〈カルティベイト〉と、
岐阜県池田山麓の〈ネシアン〉。
〈カルティベイト〉は三重の食材を活用した、山本祐也さんのレストラン。
〈ネシアン〉は揖斐周辺で育った無農薬野菜を中心に、
素材を生かした料理を提供。
また会場では、BEANS BITOUによるオリジナルブレンドコーヒー〈常滑ブレンド〉の他、
アルコールや焼菓子なども。
どんなお料理が味わえるのか、楽しみです。

ひすいそばに くるみそば、戸隠そば、 長野のおいしいそばが勢揃い。 銀座NAGANOで「信州そば スペシャルウィーク」開催

信州を代表する味覚、〈信州蕎麦〉。
長野県は国内有数のそばの産地であり、
そば店数(ひとりあたり)が日本一と言われています。
そんな長野のそばを堪能できるイベントが開催!
東京・銀座にある長野県のアンテナショップ〈銀座NAGANO〉にて、
2015年12月6日(日)から12月11日(金)の6日間、
信州そばスペシャルウィーク」が開催されるんです。
そばどころ長野県にはさまざまに趣向を凝らした
名物そばが各地にあるのですが、このイベントでは、
県内各地域を代表する6種のそばを日替りで味わうことができます。

まず初日は、信州そばの新ブランドである〈信州ひすいそば〉を紹介。
またそば切りとあわせて、塩尻が元祖の〈山賊焼き〉入りガレット、
夜の部ではそばの実雑炊、信州のお漬物を、
新酒ワイン〈コンコード(赤)〉と〈ナイアガラ(白)〉と一緒にご提供します。

第二日 とうじそば(松本市奈川)

二日目は松本市から。
乗鞍岳をはじめとする山々にかこまれた、
野麦街道沿いの集落〈奈川〉は優秀なそばの産地。
地元温泉宿のご主人方が、新そばを〈ざる〉と
伝統の〈とうじそば〉でご提供します。

「とうじそば」とは寒さの厳しい野麦峠の里、
松本奈川地域で冬でもおいしい蕎麦をと考えられたもてなし料理。
柄の長い「投じ籠」に小盛りにしたそばを入れ、
野菜やきのこ、鶏肉などたっぷりの具を醤油仕立てにした鍋に入れ、
さっと湯がいて食べる伝統の味です。
夜の部では、奈川の名産である赤カブ漬けや花豆などを、
松本の酒蔵「笹井酒造」の地酒とともにお楽しみ頂けます。

第三日 開田そばとすんきそば(あいばし亭・木曽町開田高原)

三日目は木曽町から。
県内屈指の上質なそばの産地として知られる木曽開田高原から、
地産地消のレストラン〈あいばし亭〉が出店。
新そばをざるで、また名物の〈すんきそば〉でご提供します。
〈すんき〉とは、木曽地域で採れる赤カブの葉や茎を、
乳酸菌で発酵させた郷土料理。塩分を使わない健康食材として、
注目されている漬物なんです。
そばに合わせることで、すんきならではのさわやかな酸っぱさが
くせになると評判。信州を代表する名物そばのひとつです。

今日のおやつ: 函館への愛がほとばしる! イカそっくり、だけどコーヒー味の 「いかようかん」

今日のおやつは、
北海道函館市の〈いかようかん〉。
函館名物の〈イカ〉をモチーフにしたようかんです。
地元・函館のお菓子屋さん「柳屋」さんによる、
函館への愛情がほとばしる個性派おやつ。
リアルな造形、ぎらぎらとしたテリ、
ここまでインパクトがある和菓子は見たことがありません...!
何で出来ているのかというと、ようかんの生地。
しかも、コーヒー味のようかんという、
これまた変わり種。
中には求肥とコーヒー味のあんが包まれています。
お値段は1パイ1,188円(税込)。

「けっして刺身にしないでください」という注意書き

アイデアがつまった〈いかようかん〉。
ぜひ炸裂するジョークも味わって頂きたい。
パッケージには「けっして刺身にしないでください」
という注意書きがありますが、
刺身以外にするのは難しいですよね...。

函館の風景

包み紙をほどき、パッケージを開けると、
夜明けの函館の風景とともに、
ポップアップするイカに刻まれた
“いかようかんのまち 函館”の言葉が。
それでは箱を開けてみましょう。

酒どころ、東広島市西条の 伝承料理。蔵人達が 仕事の合間に食べていた、 日本酒の鍋〈美酒鍋〉とは?

本格的に寒くなってくると、
あったかい鍋が恋しくなります。
本日ご紹介するのは、東広島市西条町に伝わる〈美酒鍋(びしゅなべ)〉です。
その名の通り、美酒を使った鍋。
灘、伏見と並ぶ酒どころと知られている西条町で、
その昔、杜氏のもとで酒造りに取り組む蔵人達が、
仕事の合間に、まかないとしてささっと作って食べていた鍋料理。
繊細な舌が必要とされる蔵人さんたちの
きき酒に影響が出ないように、
味付けには砂糖・醤油を使いません。
あっさりとした風味が特徴の、シンプルな鍋料理です。
それだけに、良い酒、良い素材が勝負どころ。

今回は、西条にあるレストラン〈佛蘭西屋(フランス屋)〉におじゃま。
こちらは西条の老舗の蔵元〈賀茂鶴〉直営のレストラン。
〈賀茂鶴〉のお酒はもちろん、日本酒の仕込み水を使った料理が楽しめます
それではさっそく、美酒鍋をいただいてみましょう。

こちらが材料。
野菜は、白菜、玉ねぎ、長ねぎ、ピーマンのほか、
こんにゃく、シイタケも。
そしてお肉は、豚肉、鶏肉、砂ずりが基本。
そこに日本酒、にんにく、塩、コショウの調味料を加えていきます。

まず、鍋を温め、油をひいたら、
にんにくのスライスを入れます。
香りが出たら豚バラ肉を入れて炒め、
清酒を投入。

美酒を投入!

続いて鶏肉を入れ、砂ずりを入れ、
野菜、こんにゃく、シイタケなどを入れます。
美酒鍋において、具材の入れすぎは厳禁。
鍋底が見えなくなるくらいでやめておきましょう。
塩、コショウを適量入れて味付けをし、さらに炒めます。

愛知県豊川市だけ! デニッシュにホイップクリームが 詰まったヤマトパンの 〈たけの子パン〉

愛知県豊川市内では絶大な知名度を誇りながら、
市外ではあまり知られていない、
幻のローカルパン〈たけの子パン〉。
豊川市の〈ヤマトパン株式会社〉が作る名物パンです。
デニッシュ生地のなかにホイップクリームがぎっしり詰まっています。
チョココロネの、生地がデニッシュになっているようなイメージでしょうか。
このホイップクリームはヤマトパンのオリジナル。
こんがり焼き上げたデニッシュ生地との相性がよく、
とってもおいしいと評判で、
県外からも買いに訪れる人がいるほど。

たけのこ、といっても、
たけのこが入っているわけではありません。
〈たけの子パン〉を開発した先代の創業者さんが、
「デニッシュ生地を巻いたときに層ができて、
その見た目が、取れたてのタケノコそっくり」
ということから命名したのだそう。
「幻」と言われるわけは、ホイップクリームが
夏場の気温で溶けてしまうので、夏場販売をしていないから。
この特性から市外で流通することも少なく、
人気のため早く売り切れてしまうことから、
まさに「幻」となっているようです。

進化し続ける〈みかん鍋〉。 山口のみかん生産量8割をほこる 周防大島にて今年も解禁!

山口県南東部に位置する周防大島(すおうおおしま)。
山口県でとれるみかんのうち、
なんと8割の生産量を誇ります。

しかし、なかなか“みかんの島”というイメージが定着しませんでした。
そこで考案されたのが、今回ご紹介する〈みかん鍋〉。
現在の形になってから10年がたち、
今やシーズン中に1万食も食べられるという新・郷土料理です。

とてもわかりやすく、みかんが鍋の上に乗っています。衝撃のビジュアル。

みかん鍋ははじめ、“みかんの島”の
目玉料理としてまちの産業祭に出店されました。

当初は、みかんをそのまま乗せる事に対して
料理人のプライドが許さない! と却下されたそうです。
それでも、山口の豊富な海の幸、山の幸がしっかりと盛り込まれた中に、
みかんの皮を練りこんだツミレや、みかん果汁で練った白玉が浮かび、
ピリリと辛い< みかん胡椒>を添えた鍋は、大変好評だったそう。

みかん鍋の定義は、ベースが海鮮鍋であること、焼きみかんを浮かべること、薬味にみかん胡椒がついていること。11月から3月下旬までの限定料理です。

しかし、せっかくのみかん鍋なのに、
主役のみかんが無いのはどうだろう? という意見が上がりさらに試行錯誤。
結果的に、小ぶりのみかんであれば見た目も可愛いらしいし、
みかんの皮を焼くことでえぐみが抜け、
柑橘の良い香りだけが残るということに気づきました。
また、“焼く”というひと手間が入ることで
料理人のプライドは保たれたのでした。

使うみかんは低農薬。JA山口大島の選定基準や、広島環境保健協会の検査をクリアしたものを使用。安全・安心の印〈鍋奉行御用達〉の文字が刻印されています。