写真家・田附勝の旅コラム
「八戸のウニ漁から感じた
“ご馳走”の意味」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第7回は、写真家の田附勝さんが、青森県八戸市を訪れた話。
魚をテーマに撮影することを命題に、
地域の漁師に会い、ともに食事をし、関係性を築きながら撮影していく。
そのなかでウニの豊饒さを知り、漁師という生き方に惚れたようです。

八戸に毎月通って撮影した漁師たちの生々しい姿

2006年から東北を巡りはじめ、今では40ほどの地域に足を運んだと思う。
2011年7月には写真集『東北』(リトルモア)が出版され、その3年後に、
写真集を見てくれたという八戸市から魚をテーマに撮影してほしいと依頼があった。
しかし、東北地方を収めた写真集ではあるものの、八戸で撮影したわけではなかった。

いつものことなのだが、ふたつ返事で「いいですよ!」とはならないのが僕で、
八戸を一度案内してもらうように頼んで、まずはリサーチに向かった。
自分が知らない(“感じない”といったほうがいいかもしれない)ことを
安請け合いするのは、どうにも抵抗感がある。

八戸には大きな漁港と近代的な造りの水産加工場がある。
主にとれるのはサバやイカ。
全国規模でみても水揚げ量が多く、地元の産業として生活を支えている。
そんなことを頭では理解したものの、
そもそもの八戸の、魚や海がある人々の暮らしはどんなものなのか。
腑に落ちるにはまだ時間がかかりそうだな、と思った。
“そもそも”なんて発想自体、外からやってきた者の視点に過ぎないのかもしれない。
地元の人にとっては、“そもそも”も何もなく、そこにある土地と切っても切れない、
離れることができない「姿」のようなもの。
それを肌で感じたかった。

船に乗っている漁師たち

「#おもちかえりなさい」 福岡・天神エリアの飲食店を テイクアウトで応援しよう!

お客さんの「どこのお店がテイクアウトできるの?」と、
お店の「テイクアウトをどうやって知ってもらえばいいの?」の問題解決に

新型コロナウイルスの影響で苦しい状況に追い込まれている飲食業界。
九州一の繁華街、福岡・天神エリアも深刻な打撃を受けています。
百貨店や飲食店の休業が相次ぎ、立ち行かなくなる店舗の増加が懸念されるなか、
福岡・天神の情報サイト『天神サイト』が地域の飲食店を応援しようと
Twitterでハッシュタグキャンペーンを立ち上げました。

「TENJIN EATS #おもちかえりなさい」
Twitterでテイクアウトしたおすすめの商品やお店を撮影し、
ハッシュタグの 「#おもちかえりなさい」をつけて投稿するというこの企画。
抽選で1名に飲食チケット(利用開始日未定)がプレゼントされます。
※プレゼント詳細は、天神サイトまたはTwitterにて案内予定。

すでに多くの情報が投稿され広がりをみせているこの取り組み。
お客さん側の「どこのお店がテイクアウトできるの?」と、
お店側の「テイクアウトをどうやって知ってもらえばいいの?」
という双方の問題解決に、
この「#おもちかえりなさい」が一役買ってくれそうです。

飲食店にとっては店を閉めるか営業するかは非常に悩ましく
どちらをとっても厳しい状況です。
そんななかこれを機に新たにテイクアウトを始めるお店が増えています。
「#おもちかえりなさい」に参加している魅力的な飲食店をいくつかご紹介します。

コロナなんかに負けない! 〈マスク猫子まんじゅう ころにゃ~ん〉

左から時計回りに、つぶあんのとら猫子、こしあんのロシアンブルー猫子、黒糖あんの黒猫子。

〈稲豊園〉の大人気ねこまんじゅう
このたびの新型コロナウイルスの影響を受け、マスクを着装!

創業100余年、飛騨高山国分寺通りに構える和菓子処・〈稲豊園(とうほうえん)〉。
創業からさまざまな和菓子を手掛け、県内はもちろん、全国にファンが多い和菓子屋さんです。
現在は3代目中田専太郎さんと、娘さん夫婦がお菓子づくりに励んでいます。

そんな〈稲豊園〉ですが、販売している定番の和菓子の中でも、
〈招福・猫子(ねこ)まんじゅう〉は抜群の人気を誇ります。
お店のまわりにいたノラ猫をモチーフにつくられ、2015年4月より販売。
ねこたちの愛くるしさ、個性など絶妙に練りこまれており、
SNS映えすることもあって、若いファンの方も多いのだとか。

そんな〈招福・猫子まんじゅう〉ですが、なんとこのたび
マスクをした〈マスク猫子まんじゅう ころにゃ~ん〉が発売されました。

新型コロナウイルスの感染拡大が話題となっていますが、
ねこがごろにゃ~んと寝ていることにインスパイアを受け、
「コロナウイルスも“ころにゃ〜ん”と倒してしまいたい」という思いが込められています。

〈マスク猫子まんじゅう ころにゃ~ん〉3個入りでこちらの箱に入っています。価格は950円(税込)。

〈マスク猫子まんじゅう ころにゃ~ん〉3個入りでこちらの箱に入っています。価格は950円(税込)。

お食事券で宮崎の飲食店を支援! 〈BUY LOCAL miyazaki #地元を支えよう プロジェクト〉

コロナに負けるな!
5,500円のお食事券で宮崎の飲食店を救おう

先日の〈#別府エール飯〉に続き宮崎でも、
コロナに負けじと、一部の飲食店で魅力的なプロジェクトが立ち上がっています。
その名も〈BUY LOCAL miyazaki #地元を支えよう プロジェクト〉。

本プロジェクトより、感染症の影響で予約キャンセルや集客減に苦しむ飲食店が連携し、
クラウドファンディングを通じて
「お食事券」を先行販売し、地域経済を循環させる取り組みがスタートしました。

「お食事券」は一律5,500円。
参加した店舗は集客が困難な時期に支援金を受け取ることができ、
支援者は感染リスクが低減した時期にあらためて店舗を訪れることができるという
双方にメリットのある仕組みとなっているのだそう。

2020年3月26日の時点では、宮崎市、日南市、国富町などの地域で
14社の飲食店がプロジェクトに参加しています。

〈#別府エール飯〉 美味いは、コロナに負けない。 別府市民が飲食店を応援! ハッシュタグ企画がスタート

湧き上がれ、別府市民。立ち上がれ、別府の料理人達

大分県別府市にて、テイクアウトムーブメントをつくる
ハッシュタグプロジェクト〈#別府エール飯〉が始まっています。
これは、新型コロナウイルスの影響で冷え込む飲食店を応援するために、
別府市と同市との協働プラットフォ—ム〈ビービズリンク〉がスタートさせた取り組み。

別府市に暮らす市民、11万7000人に
「湧き上がれ、別府市民。立ち上がれ、別府の料理人達」と呼びかけ、
料理をテイクアウトすることによってこの危機を乗り越えようというものです。
キャッチフレーズは「美味いは、コロナに負けない。持ち帰れ、別府の美味い飯」。

参加方法は、市内の飲食店でテイクアウトした料理を撮影し
「#別府エール飯」とハッシュタグをつけてSNSに投稿するだけ。

お店の方は料理写真にハッシュタグをつけて投稿することにより、
テイクアウトを行っているということをPRできます。

同市では、2020年3月18日、新聞に全面広告を掲載。
すると、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムに次々と
「#別府エール飯」のハッシュタグがついた投稿がアップされました。

こちらは、別府市民の方にはお馴染み、観光客にも人気の名店〈とよ常〉の投稿。

同店では、以前からテイクアウトを行っていたのに
認知されていなかったのだとか。
今回のプロジェクトを機に、テイクアウトのお客さんが
毎日来るようになったといいます。

続いて、こちらも人気の焼肉レストラン 〈別府焼肉春香苑〉の海苔弁。

この投稿をInstagramで見る

三連休いかがでお過ごしでしょうか?  焼肉春香苑 店長に木村でごさいます。 大分のコロナとの戦いはまだ序章に過ぎなかった。 終わりの見えない戦いは本格的になり厳しい日々が続くと思われます。 だからって!現実に負けらんねーぞ!降伏はしない! どーせなら誰かを口福にしようと思います。 明日から #別府エール飯 に新メニュー投入じゃ! 海苔弁を販売しようと思います。 容器はチープだけど中身で勝負! 佐賀県産黒毛和牛のリブロース使用でお値段はなるべく抑えて、¥1000って言いたい所ですが!? ¥780でいかがでしょう!ギリギリです。 SNSでしか告知できません お電話お待ちしてます。 tel 0977-24-3377 #焼肉春香苑

別府 焼肉春香苑(@syunko_en)がシェアした投稿 -

海苔弁は、今回のために始めた、応援価格のお弁当。
1000円で売りたいところ、価格を抑え780円で販売しているそうです。
お店を応援するために始まった企画だというのに、何とも熱いサービス精神。
この危機をともに乗り越えようという気持ちが伝わってきます。

こちらはフランス料理店〈ソシエール〉のステーキ弁当。

ちょっと敷居の高いお店がテイクアウトを始めたとあって、
お客さんの幅も広がっているようです。
お客さんの投稿も見てみましょう。

なんとも別府愛が伝わってくる投稿ですね。そしておいしそう!
こちらは、前述の春香苑のお弁当を食べた方の投稿です。

なかには、テイクアウトではないけれど……と、
お店で食べた写真を投稿している方も。

こちらは、デザイナーさんの投稿。

こちらの投稿では「持ち帰りOK!」ということを
店頭やウェブでアピールするためにデザインされたサインを配布。
フリー素材で、ダウンロードすればどなたでも使えるようになっています。
広報・デザインを手がける〈パラボラ舎〉の
たなかみのるさんが〈高山活版社〉と制作しました。
これが貼ってあれば、SNSを使っていない方にも気づいてもらえますね。

〈木の子えのき〉と〈hyakushiki〉が 信州ブランドアワードを受賞!

こだわり抜いた「えのき」と、モダンな漆塗りガラス器

長野県のブランドづくりの輪を広げる活動として、
2004年にスタートした信州ブランドフォーラム。
その取り組みの一環として毎年行われている、
信州ブランドアワードの受賞ブランドが今年2月に発表されました。
2019年度は「しあわせ信州部門」と「NAGANO GOOD DESIGN部門」を新設。
みごと大賞に輝いたのは?

「健康長寿・安心」をテーマにした2019年「しあわせ信州部門」の大賞は、
丸金の〈木の子えのき〉、
「NAGANO GOOD DESIGN部門」は
丸嘉小坂漆器店が手がける漆塗りガラス器のブランド
〈hyakushiki〉が栄冠に輝きました。

 メイン商品の〈一株えのき〉 野生種 1袋298円(税込)

メイン商品の〈一株えのき〉 野生種 1袋298円(税込)

天然の環境にこだわる丸金の〈木の子えのき〉

〈木の子えのき〉というのはその名の通り、木の粉からえのきを栽培。
天然の木の子が育つ環境に着目し、国産の原材料を使用して栽培されています。
そのためえのき業界で唯一、国産原材料を使用したえのきと認定された、
こだわりの木の子です。

間伐材を細かく砕いて粉状にし、1年以上熟成させてつくられる木の土。

間伐材を細かく砕いて粉状にし、1年以上熟成させてつくられる木の土。

〈かさね色目のマカロン〉 西陣織の〈HOSOO〉がきものの 配色美をマカロンに!

京都の菓子職人と〈HOSOO〉がコラボレーション

京都にある西陣織の老舗〈細尾〉が手がける
〈HOSOO LOUNGE〉に、春らしいメニューが登場しました。
その名も、〈かさね色目のマカロン 春〉。

こちらは、平安時代に公家文化から生まれた、
女性の“きものの配色美”をテーマにしたマカロン。
京都の菓子職人とのコラボレーションにより、
四季折々のマカロンをつくっています。
このたび登場したのは、春のフレイバー「桃」「櫻」「花山吹」の三つ。

「桃」の表は薄紅色、裏は萠木色。

かさね色目のマカロン 春「桃」 フレイバー:白桃

かさね色目のマカロン 春「桃」 フレイバー:白桃

節句の祝いを彩る桃にふさわしい、心を浮き立たせてくれるような色合いです。
フレイバーは、ほのかに香り立つ白桃のやさしい甘み。

「櫻」は、純白と紫で桜色のクリームを挟んで。
山桜の香りも、かぐわしい。

かさね色目のマカロン 春「櫻」 フレイバー:さくら

かさね色目のマカロン 春「櫻」 フレイバー:さくら

「花山吹」は、春の陽射しに黄金色に輝く山吹を表現。
朝焼けのような印象と、杏の爽やかな甘みが溶け合います。

かさね色目のマカロン 春「花山吹」 フレイバー: 杏

かさね色目のマカロン 春「花山吹」 フレイバー: 杏

四季折々の自然の姿に触発され、和歌や絵に表してきた日本人。
染織の世界でも、古来より季節にふさわしい色や
紋様が用いられてきました。
このマカロンは、そうした四季の移ろいを豊かな感性で受け止めた
職人が心を込めてつくったもの。
イートインのほか、お持ち帰り、お取り寄せでも楽しめます。

かさね色目のマカロン 春 3個入り 1,944円(税込)6個入り 3,672円(税込)

かさね色目のマカロン 春 3個入り 1,944円(税込)6個入り 3,672円(税込)

〈ベーカリー&レストラン 沢村〉と 〈THE CITY BAKERY〉 の統括シェフが手掛ける 新たなベーカリーが鎌倉に誕生!

都内の実力派ベーカリー統括シェフの注目店

〈ベーカリー&レストラン 沢村〉と〈シティベーカリー(THE CITY BAKERY)〉。
都内でハイセンスなパンを展開するこのふたつの店舗の
ベーカリー総括を務めているのが、シェフの森田良太さん。

2020年2月、そんな森田さんがコンセプトから店舗設計まで、
一任された新ブランドのベーカリー〈ブレッド イット ビー(BREAD IT BE)〉が
鎌倉の駅近くにオープンしました。

焼き立てのバケット

焼き立てのバゲット

気になるパンメニューの一部をチェック

食事系のパンを中心に、約20種類のパンが並ぶ店内。

神奈川県秦野産の小麦はじめ、数種類の小麦をドイツから取り寄せた石臼で毎日挽き、
国内外より選りすぐった、そのほかの小麦粉とブレンド。
これがパンのベースとなります。

そこに神奈川県横須賀産の卵、オーガニックのドライフルーツやチョコレートなど、
厳選した素材を使用し、パンをひとつひとつつくり上げています。

国内外から厳選した小麦粉を使用

国内外から厳選した小麦粉を使用

たとえば、材料がシンプルなため、シェフの力量がダイレクトに反映されるバケット。
〈ブレッド イット ビー〉の〈BIB バゲット〉は、3種類の小麦粉に自家製粉を加え、
長時間発酵をすることで、噛めば噛むほど味わい深い仕上がりに。

〈秦野産小麦 自家製粉コンプレ〉は、挽きたての小麦を使った全粒粉パン。
酵素力が高く、発酵が促進される石臼で挽いた小麦粉のおかげで、
豊かな香りと風味をストレートに感じられるのが特徴です。

日替わりで登場する「本日のメランジェ」には、
ベルガモットが効いたアールグレイの豊かな香りと
5種類のドライフルーツと3種類のナッツのハーモニーが楽しい
〈パン・オ・ティー〉などが登場するとのこと。

いったいどんなパンなのか、パン好きは気になりますね。

〈とらや〉 昔の日本人の発想に驚き。 羊羹製〈手折桜〉に 込められた思いとは?

四季折々の情景を映し出す、日本のお菓子

日本の菓子は「二十四節気」(※)をはじめ、季節の移ろいを
大切にする感性のもとに育まれてきました。
とりわけ上生菓子は茶の湯の発展とともに磨かれ、
旬の素材を使うのみならず、その形や色、模様で
季節を先取りして表現するものとなっていきました。

京都に創業した〈とらや〉にも、四季の風情を表す、さまざまな菓子があります。
なんとお店には、季節の生菓子が半月ごとに登場するそう。

上の写真は、羊羹製〈手折桜(たおりざくら)〉。
“手折”という名前からは、美しい桜を
「手で折って持ち帰りたい」という思いが読みとれます。
楚々とした佇まいに、そんな思いが隠されているとは。
和歌を読むように菓銘から情景を
思い浮かべるのも、和菓子の楽しみ方のひとつです。

※二十四節気:四季を立春や夏至、秋分、大寒などにわけたもの

「菓子見本帳」現代でいう商品カタログのようなもの。とらやには元禄8年(1695)のものをはじめ、約40冊が残っている。

「菓子見本帳」現代でいう商品カタログのようなもの。とらやには元禄8年(1695)のものをはじめ、約40冊が残っている。

〈手折桜〉は、14代店主・黒川光景(みつかげ・1871-1957)が
編纂した「菓子見本帳」にも載っています。
販売期間は、2020年3月16日〜3月31日まで。

旬の味わいを求めるなら、「季節の羊羹」も見逃せません。
3月上旬から4月上旬にかけて登場するのは、〈桜の里〉。
道明寺羹と塩漬けにした桜の葉が入っており、
桜餅に似た食感と桜葉の香りが楽しめます。

「桜の里」

〈桜の里〉

二戸へ来たら〈Oli-Oli〉へ! 畑の恵みでつくるスムージーが 地域と農家をつなぐ

「ここは二戸のオアシス」

そんな声が聞こえてきたのは、
岩手県「二戸」駅から車で約10分、「堀野地区」と呼ばれる場所にある
カフェスタンド〈Oli-Oli(おりおり)〉。
メニューには高品質なスペシャリティコーヒーはじめ、
地元産果物を使用したスムージーやスイーツが並びます。

店主は、二戸市出身のバリスタ・工藤さおりさん。
「一度は地元を離れて北海道で暮らしていたのですが、
育った場所に何かしら恩返しがしたいと思い、二戸に帰ってきたんです」

昔ながらの商店街を進むと、木造のかわいらしい建物が現れます。

昔ながらの商店街を進むと、木造のかわいらしい建物が現れます。

南部鉄器の鉄瓶が目印

店の看板にデザインされているのは、岩手県を代表する工芸品・南部鉄器の鉄瓶。
コーヒーはすべて、鉄瓶で沸かしたお湯で淹れてくれます。

「(南部鉄器は)岩手のものであるということもそうですし、
これで沸かしたお湯でコーヒーを淹れたら味が変わるんじゃないかという勘があって、
実際淹れてみたら違ったんです。おいしくできて特徴も出せる。
お店を出すときには看板やロゴに使いたいと最初から思っていました」

olioli看板

スペシャリティコーヒーとの出会い

工藤さんは二戸に帰って来た当初、コミュニティFMに勤務。
「番組を通じて、二戸がどんな土地なのか、何が名産で、どんな人が活躍しているのか、
いろんな情報を知ったんです。人とのつながりもできて、
『私にできることは何だろう』ってすごく考えるようになって」

そんななか、隣町のカフェで、
スペシャリティコーヒーとラテアートに出会います。

「〈Oli-Oli〉を開業した堀野地区は、
気軽にコーヒーを飲めるカフェや喫茶店がないんです。
地元の人が集まる、おいしいコーヒーが飲める場所を二戸にもつくりたい。
『これが私にできることかもしれない』」

そう強く思った工藤さんは
影響を受けたカフェで修行をしながらバリスタの資格を取得、
2017年に自身の店をオープンします。

提供しているラテアート。焙煎をお願いしているのは修行時代の同僚が開業した〈ロースター・アリエッタ〉(青森県八戸市)。一緒に働いているころから「ゆくゆくはそれぞれお店を持とう」と話していたそう。

提供しているラテアート。焙煎をお願いしているのは修行時代の同僚が開業した〈ロースター・アリエッタ〉(青森県八戸市)。一緒に働いているころから「ゆくゆくはそれぞれお店を持とう」と話していたそう。

「できるだけ地元のもの使いたい」という考えのもと、
ラテは岩手県に工場をもつ小岩井乳業の牛乳と、
工藤さんも子どもの頃から買い物をしていた
二戸の〈高橋豆腐店〉の豆乳から選ぶことができます。
豆腐をつくるときにできるあまり汁ではなく、
おいしい豆乳をつくるためだけに豆腐をつくるこだわりがあり、
コーヒーに負けない深い味わいが特徴です。

料理家・冷水希三子の旅コラム
「沖縄の離島で塩のルーツを知り、
ヤギカレーをつくり上げた」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第6回は、料理家の冷水希三子さんが沖縄の離島に通ったお話。
いくつかの離島の特産品から着想して、おみやげものや料理を生み出す活動のなかで
たくさんの人、海、食材との出会いがありました。
特に粟国の塩と多良間のヤギ汁が印象的だったようです。

おみやげものとヤギカレーの開発

あまり沖縄に縁がなかった私でしたが、
5年ほど前にお声がけをいただき沖縄の離島に通うプロジェクトがありました。
沖縄にある有人島47島のうち、比較的観光客や観光資源の多くない島を盛り立てて、
雇用も増やしていこうというもの。

方法としては直接的ではないのかもしれませんが、
まずはその島の特産品を使っておみやげものを開発することで、
島の人々のお仕事を増やすこと。
さらにそれらを通して、島のことを知らなかった人たちにも知ってもらいたいという、
小さいながらも地道な活動です。

その島とは、
多良間(たらま)、粟国(あぐに)、渡名喜(となき)、南大東、北大東の5島です。
とはいえ、私は粟国の塩を日々使っているので粟国と、
なんだか天気予報に出てくる南大東を聞いたことがあるくらいでした。

ミッションは、島の特産品を活用した商品を開発すること。
レシピを考えてからそれぞれの島に乗り込み、島のおばあや食品をつくっている方たちに、
つくり方や保存瓶の使い方などを説明して回りました。

最初は「若い、(若くはないですが(笑))、知らない人が来て何をするのやら~」と
人見知りされている状態でしたが、少しずつ心を開いてくださり、
今でもそのレシピでつくってくださっている方々もいて、なんだかうれしいです。

ポンと入れてコーヒーを注ぐだけで 劇的に味が変わる〈備前珈琲玉〉が 気になる!

約5センチのコーヒー豆の形をしたコーヒーグッズ

岡山で1000年以上の歴史を持つ備前焼。
昔から「備前水甕(みずがま)、水が腐らぬ」と言われていています。
水をおいしく、やわらかくする効果は、
科学的にも証明されているそう。

コーヒーを注いで20秒ほどで味が変化してくる。〈備前珈琲玉〉は入れたままでOK。

コーヒーを注いで20秒ほどで味が変化してくる。〈備前珈琲玉〉は入れたままでOK。

そんな備前焼でつくられた〈備前珈琲玉〉は
マグカップにポンと入れて、
コーヒーを注ぎ入れるだけで味が変化する優れものなのです。

実店舗で飲み比べ体験もできる

〈備前珈琲玉〉は岡山市にコーヒーショップを構える
〈暮らしと珈琲〉が備前焼を
もっと手軽に楽しんでもらいたいという想いから制作。
現在ではネット販売の他、JR岡山駅構内〈さんすて岡山南館〉にある
コーヒー店〈little岡山〉でも販売しており、
岡山土産として人気を博しています。
※〈little岡山〉は〈さんすて岡山南館〉リニューアルに伴い、
3月9日(月)~4月末まで臨時休業となります。

あえて苦味の強いブレンドにしたコーヒーとセットになった〈備前焼で完成する珈琲セット〉1,750円(税込)。〈備前珈琲玉〉のおかげで苦味がとれてまろやかな味わいに。

あえて苦味の強いブレンドにしたコーヒーとセットになった〈備前焼で完成する珈琲セット〉1,750円(税込)。〈備前珈琲玉〉のおかげで苦味がとれてまろやかな味わいに。

店舗では〈備前珈琲玉〉を入れたものと
入れてないものの飲み比べができます。
実際に試飲してみると、
そのコーヒーの味の違いに驚かれる方が多いそうです。

岡山〈more fruits〉 見学ツアーの企画からPVづくりまで。 農家の広告塔として 活躍するスムージー店

岡山駅から徒歩10分の〈more fruits〉(以下、モアフル)が、
1周年を迎えました! 
〈モアフル〉は「日常にもっとフルーツを」をテーマにしているスムージーのお店。
注文を受けてから1杯ずつつくるので、
果物のフレッシュさを存分に味わえます。

昨年の夏は、桃がまるごとのったスムージーパフェが大人気だったそう。〈季節のミックススムージー〉500円、〈バナナスムージー〉400円(どちらもショートサイズの税込価格)。

昨年の夏は、桃がまるごとのったスムージーパフェが大人気だったそうです。〈季節のミックススムージー〉500円、〈バナナスムージー〉400円(どちらもショートサイズの税込価格)。

倉敷ひらまつ農園さんのレモンやミカン、
池宗さんのモモやシャインマスカットに、
小堀さんの瀬戸バナナなど、農家さんの名前がわかる果物を中心に使用。
店主の橘将太さんが実際に農園へ出向き、
旬の岡山県産フルーツを適正な価格で直接仕入れています。

イチゴのスムージー。こちらは〈あまおとめ〉と〈おいCベリー〉のミックス。イチゴ感を満喫できるストレートも、甘さが際立ってまろやかなミルクも、どちらもおすすめ。

イチゴのスムージー。こちらは〈あまおとめ〉と〈おいCベリー〉のミックス。イチゴ感を満喫できるストレートも、甘さが際立ってまろやかなミルクも、どちらもおすすめ。

夏にはシャインマスカットの瑞々しい飲み口に潤され、
今の時期ならイチゴがたまらなくおいしい。
百貨店勤務時に高品質な果物を扱っていた橘さんの、
素材を生かす力はたしかなものです。

「前職で、果物は高いというイメージがあることに気づきました。
だけれど、果物ができるまでにはいろんな苦労や工夫があって、
たとえば栄養が集中するように
あえてひとつの木にひとつしか実がならないように育てている
メロン農家さんがいたりします。
いい果物が相応の価格になる背景を知ってもらいつつ、
手軽に果物を楽しんでもらえたらと思って〈モアフル〉を始めました」

キャンプでの調味料にもこだわりを。 アウトドアシーンに馴染む 〈NICATA〉の本格出汁

静岡県沼津で水揚げされた魚でつくられる
〈NICATA〉の無添加・無食塩の本格出汁

“家庭でもアウトドアでも手軽に楽しめる”をコンセプトにした
〈NICATA〉の本格出汁。
道具にこだわりを持つキャンパーの間でも話題になっています。

その理由は、味のおいしさはもちろんのこと
アウトドアシーンに馴染むデザインと工夫がされている点です。

アウトドアをする人の目線で考えられたデザイン。

一見するとコーヒー豆が入っているような洗練されたパッケージ。
下部には穴が空いており、紐やフックをつけて
キャンプ場などでも木にひっかけておくことが可能です。
乱雑になりがちなキャンプ場でもサッと取り出して
調理ができるのが嬉しいですね。

アウトドアシーンでも便利な仕様ですが、家でもキッチンのレンジフードなどに掛けておけます。

アウトドアシーンでも便利な仕様ですが、家でもキッチンのレンジフードなどに掛けておけます。

出汁はパックに入って小分けになっており
鍋にそのまま入れて調理するのもよし。
袋を破って粉出汁をパスタや炒め物に混ぜ合わせて調理するのもよしと、
使い方次第でさまざまな料理に対応するので
本格的で繊細な味わいがキャンプ場で楽しめます。
味が濃い料理が多いキャンプ飯の名脇役になりそうです。

小説を肴に日本酒を一杯。 〈ほろ酔い文庫〉創刊。 第一弾は山内マリコの恋愛小説

日本酒を嗜むときは、その土地のものを肴に。
と、いうのは飲兵衛の人たちの間ではよく耳にする言葉。
お酒の造り手やその土地に住む人や風土、歴史などを知ることは
より日本酒を深く味わえることができるのは間違いないでしょう。

そんな人と土地、お酒との関係性を「お酒と物語」という
新しいスタイルに編み直したお酒〈ほろよい文庫〉が創刊。
“文庫”と銘打たれた通り、短編小説付きの日本酒なのです。

男女の絵柄でそれぞれ異なる2通りの味わいと物語。

日本酒に付属された2つの短編小説。左から〈一杯目『運命の人かもしれないけど「じゃあ、ここで』〉、〈二杯目『あしたはまだ到着していない』〉。

日本酒に付属された2つの短編小説。左から〈一杯目『運命の人かもしれないけど「じゃあ、ここで』〉、〈二杯目『あしたはまだ到着していない』〉。

〈ほろよい文庫〉第一弾は、新潟の酒処・長岡が舞台。
小説を担当した作家・山内マリコが
実際に訪れて土地の空気を感じながら書き下ろしたものです。
長岡での男女の出会いを、
男性と女性それぞれの視点からリアルに描いています。

「地域を元気にしたい」 青森県・弘前で、“りんごの葉だけ”で できたお茶がデビュー!

りんごの健康効果に着目

青森県・弘前で、りんごの葉だけを焙煎してつくったお茶
〈りんご葉の茶〉が誕生しました。

りんご味のお茶は数あれど、
“りんごの葉だけ”でできたお茶は、味わったことがない人がほとんどなのでは?

りんごの葉には、ポリフェノールの一種・フロリジンが
豊富に含まれていて、血糖値の上昇を抑えたり、
抗加齢効果があると言われています。

生み出したのは、〈医果同源(いかどうげん)りんご機能研究所〉。
〈医果同源〉は、「“医食同源”の考えにならい、
果実のパワーを日々いただくことで健康になろう」という造語で、
自らりんごを育てながら、
「りんごの持つ健康によい作用」の研究・りんご商品の開発に取り組んでいます。

育てているりんごの木々と、医果同源りんご機能研究所のスタッフ。

育てているりんごの木々と、医果同源りんご機能研究所のスタッフ。

農園があるのは、標高400メートルの山々に囲まれた青森県・大鰐町。

所長の城田安幸さんは
弘前大学農学生命科学部の元准教授で、農学博士であり、昆虫学者。
りんごにも虫にも、自然にも人にもやさしい栽培方法を模索し、
化学農薬・化学肥料はいっさい使わずにりんごを育成。
2014年には有機JAS認証を取得しました。

目指すのは、「安全・安心はもちろん、その先をいく“ハッピーなりんご”づくり」。

「生態系にやさしい栽培で生まれたりんごであり、
そのりんごからできたジュースやお茶を飲むお客様が
心身ともに幸せになれるりんご、
そして生産者である私たちも栽培していて幸せな気持ちになれるりんごです。

毎日のように、りんごの木が元気かどうか、一本一本を見てまわります。
そうすることで、人とりんごの木の間に、
信頼できる友人のような、ハッピーな関係が生まれていると思うんです」

小さなりんごの大きな力

主力商品は、会社名を冠したりんごジュース〈医果同源〉。

りんごジュース〈医果同源〉。「未熟りんご」の効果に着目し生み出されました。

りんごジュース〈医果同源〉。「未熟りんご」の効果に着目し生み出されました。

紫外線や虫など過酷な自然から実を守るために
りんごにはポリフェノールが豊富。
なかでも熟す前の、若くて青い「未熟りんご」の時期は、
実を成長させるために成熟果の5~10倍のポリフェノールがふくまれているんだとか。

「未熟りんごと成熟りんごをジュースにして混ぜて飲むことで、
がん細胞などを最初に攻撃する
ナチュラルキラー細胞が10%以上活性化する」ことを、
城田博士が長年の研究で明らかにし、商品化に至りました。

若くて青い「未熟りんご」の実。小さなりんごに大きな力があることを教えてくれます。

若くて青い「未熟りんご」の実。小さなりんごに大きな力があることを教えてくれます。

このほか研究所では、りんごの絞りかすを活用した
「りんごの紙」や、りんごの花のハチミツを商品化。

果実に限らず、枝、幹の健康効果を調査するなど、
りんごのあらゆる部位を無駄なく活用しようと研究を重ねた城田博士。
ある日“りんごの葉”の健康効果をうたった海外論文に出会います。

国産カカオも登場! コロカル選・ジャパンメイドの チョコレート2020

今年もバレンタインの季節が近づいてきました。
今回は“ローカル”に根ざした、ジャパンメイドのチョコレートを
厳選してご紹介します。

小笠原で育ったカカオを使った〈TOKYO CACAO〉

ひとつめは、国内での栽培は難しいといわれてきた
“国産カカオ”を使用したチョコレート〈TOKYO CACAO〉。
1901年創業の製菓会社〈平塚製菓〉が土壌づくりから栽培、
収穫、発酵、製品化までを一貫して国内で手がけています。

〈平塚製菓〉の〈TOKYO CACAO〉。タブレット2枚をパッケージ。3000円(税抜)

〈平塚製菓〉の〈TOKYO CACAO〉。タブレット2枚をパッケージ。3000円(税抜)

カカオの樹は、とても繊細。
カカオベルトと呼ばれるカカオの産地は、赤道を挟んだ南北緯20度以内にあり、
そうした熱帯雨林のような環境でなければ育たないといわれてきました。

平塚製菓では2003年より、東京・小笠原村の母島にてカカオの栽培に着手。
2019年冬、初めて商品化に成功しました。

そのお味は「カカオのフルーツ感が感じられて、
いままでに食べたことがない味」と評判。

平塚製菓で広報を担当する入江智子さんは
「私たちの工場ではカカオを発酵させてすぐにチョコレートをつくっているため、
発酵のフレーバーも感じられます。日本では昔から発酵食品が食べられてきたので、
多くの方に受け入れていただけたのかもしれません」とコメント。

東京・小笠原村の母島にあるハウスで育ったカカオ。

東京・小笠原村の母島にあるハウスで育ったカカオ。

TOKYO CACAOは平塚製菓のオンラインストアで販売されているほか、
渋谷ヒカリエで開催中の「ショコラZAKKAフェスティバル」にも登場します。

ちなみに同社の農園では、次の収穫期に向けて
着々とカカオが育っているそう。すごいですね!

information

map

ショコラZAKKAフェスティバル

会期:2020年1月31日(金)〜2月14日(金)

時間:11:00〜21:00

会場:渋谷ヒカリエ 8階COURT内(東京都渋谷区渋谷2-21-1)

Web:ショコラZAKKAフェスティバル

TOKYO CACAO

※TOKYO CACAOはなくなり次第終了

野毛〈酒蔵 石松〉
「ローカル酒場巡りは小旅行」
ツウから教わる、野毛の飲み方、愛し方

旅の醍醐味はローカル酒場!
全国おすすめ酒場探訪記 横浜・野毛編
酒場から知るまちのうつろい、新たな幸せ

今回のローカル酒場は、関東圏の聖地のひとつ、
神奈川県は横浜・野毛にご案内。
JR桜木町駅と京浜急行日ノ出町駅の間にあるこの地は、
横浜の昔と今、文化と喧騒が混在。
丘の上には緑と瀟洒(しょうしゃ)な世界、海に向かえばみなとみらい。
そして、まちなかはと言えば……。

昭和の時代は、港湾、市場関係者が元気と癒しを求めたまち。
ギャンブルも艶もあって、だからこその人情もある。
その歴史を見続けてきたのが立ち飲みの〈酒蔵 石松〉。

野毛のまちのネオンに誘われ、ふらりふらりとはしご酒を楽しむのも粋。

野毛のまちのネオンに誘われ、ふらりふらりとはしご酒を楽しむのも粋。

桜木町駅から〈野毛ちかみち〉を使ってわずか5分で酒飲みのパラダイスへ。複合施設ぴおシティ地下2階の一角にある〈石松〉。平日の午後3時でもカウンターはすでにこの様子。

桜木町駅から〈野毛ちかみち〉を使ってわずか5分で酒飲みのパラダイスへ。複合施設ぴおシティ地下2階の一角にある〈石松〉。平日の午後3時でもカウンターはすでにこの様子。

大将の早乙女節夫さんは、
「やんちゃなことは散々やってきたよ! 今はもう全部やめたけどさ。
昭和の時代にここにいたら、そりゃそうなっちゃうよ」
とカラッと明るい笑顔。

1968(昭和43)年にフルーツ屋として開業し、
1977(昭和52)年に立ち飲み屋に転業。
現在は〈ぴおシティ〉となっているビルが、
まだ〈桜木町ゴールデンセンター〉という名前だったころから、
この飲食店街で営んでいるのは〈石松〉を含めて
「もう4軒ぐらいになっちゃったかね」と早乙女さん。
今と昔のこの土地を感じる。それがローカル酒場の楽しみです。

今回の案内人は、ヘアスタイリストの平田克也さん。
趣味がローカル酒場巡りで、野毛はもうホーム感覚で、
お気に入りの店やコースはいくつもあります。

平田さんはヘアスタイリストという仕事柄、平日が休日。ローカル酒場を巡る人にとって週末の混雑を避けることができて好都合なのだとか。

平田さんはヘアスタイリストという仕事柄、平日が休日。ローカル酒場を巡る人にとって週末の混雑を避けることができて好都合なのだとか。

「血の一滴」なんて堅い言葉も早乙女さんの笑顔で聞くと心躍るひと言に。コップ酒(290円)、2杯分飲める徳利(530円)。

「血の一滴」なんて堅い言葉も早乙女さんの笑顔で聞くと心躍るひと言に。コップ酒(290円)、2杯分飲める徳利(530円)。

平田さんは、ローカル酒場巡りは「小旅行」と言います。
予定は詰め込まず、さっと飲んで食べて、
その時の気分で次へ、というのが彼のゆるやかな流儀。

「最初にハマったのは、4、5年前、大井町でした」。
狭い路地に並ぶ酒場を歩き、数軒はしごすれば
そのまちの昔と今が感じられる不思議。
初めて訪れるまちでも、ローカル酒場がその地のことを教えてくれる。
まさにそれは小旅行なのでしょう。

平田さんが独立し、〈TSUKI〉というサロンをオープンしたのは1年前。
自身がが手掛けるTシャツや、海外で買い付けてきたアクセサリーが並ぶ、
クリエイティブなスペースでもありますが、
ロケーションはと言えば、中目黒駅すぐの酒場街の雑居ビル。
変わりゆく中目黒の高架下、昭和の面影が残る酒場。
その両方を感じられる場所に引き寄せられたのは、
平田さんにとって自然なことだったのでしょうか。

〈スカイベリー〉 大きい・美しい・おいしいの 三拍子揃った 栃木の“ハレの日のいちご”

スカイベリーのおいしさを味わい尽くす
“いちご好き限定”ワークショップを開催

いちごの生産量、日本一を誇る栃木で生まれた
三ツ星いちご〈スカイベリー〉をご存知ですか?
それは、栃木の「いちご研究所」が17年の歳月をかけて
10万株のなかから見つけ出した、特別ないちご。
群を抜いて“大きい・美しい・おいしい“ハレの日のいちご”です。
2020年1月10日、銀座シックス内〈グラン銀座〉にて、
そんなスカイベリーのワークショップと試食会が開催されました。

イベントは、栃木県農政部経済流通課で
スカイベリーのブランディングを担当する岡本優さんのプレゼンテーションからスタート。
その後は、日本一の目利きといわれる〈銀座千疋屋〉の果実バイヤー、石部一保さん、
とちぎ未来大使・スカイベリーメッセンジャーの
筑井美佑輝さんによるトークセッションが行われました。

左から栃木在住のフリーアナウンサー、野澤朋代さん、〈銀座千疋屋〉の果実バイヤー、石部一保さん、とちぎ未来大使・スカイベリーメッセンジャーの筑井美佑輝さん。

左から栃木在住のフリーアナウンサー、野澤朋代さん、〈銀座千疋屋〉の果実バイヤー、石部一保さん、とちぎ未来大使・スカイベリーメッセンジャーの筑井美佑輝さん。

そして、待ちに待ったスカイベリーが運ばれてきました。
持ってみると、なんとこの大きさ!

スカイベリーを手に持つ

この日いただいたのは、現在栃木県が力を入れている〈プレミアムスカイベリー〉。
さっそくいただいてみると、何とも爽やかでジューシーな甘み。
酸味が少ないので、お子さんでも安心して食べられそうです。

いちごはビタミンCと食物繊維が豊富で、
スカイベリーのような大粒のいちごなら、
6、7個で大人が1日に必要なビタミンCを採れるのだと言います。
これはなんと、レモン5個分に相当するビタミン量。
酸っぱいほうがビタミンCが多いような気がしますが、
おいしいいちごでビタミンが採れるなんてうれしいですね。

石部さんは、フルーツの仕入れに携わって12年。
早朝に大田市場へ出かけ、目だけでおいしい果物を選別しています。
おいしいいちごの見分け方を聞くと、
艶とハリがあり、葉が新鮮なものを選ぶとよいのだとか。
また、へたの方から食べていくと、最後に一番甘いところを食べられると教えてくれました。

筑井さんのご実家は、いちご農家。
「私はスカイベリーの食感が好きなんです。ひと粒でも満足感があります」と語ります。

プレミアムスカイベリーを手がけているのは、
厳寒期の抽出検査で、平均糖度12度ほどにもなるいちごを生産する
〈JAおやま〉の指定生産者。
JAおやまでは〈スカイベリー研究会〉を発足し、
さらに大きさ・美しさ・おいしさが際立ついちごの生産に取り組んでいます。
各生産者は、栽培ノウハウや糖度測定結果をオープンにし、
互いに農場を行き来しながら、おいしさを追求しているのだとか。
栃木のいちごにかける情熱に驚かされます。

〈まこっこ農園〉
才木誠さん・祥子さん
身の丈に合わせた「つながる農業」

のどかな風景が広がり、白ネギがやたらとシャキッとして植わっている。
遠目に眺めると、びっしりと連なるその列が緑のじゅうたんのようだ。

自然豊かな山口県宇部市で、この葉っぱまで丸ごと食べられる白ネギや
フルーツのように甘いミニトマト〈アイコ〉を中心に、
野菜を育てているのが〈まこっこ農園〉の才木誠さん・祥子さん夫妻だ。

宇部で農業を始めてから、今年で10年目。
蛍が生息するきれいな清水を使い、菌の多様性を最大限に生かす農業に取り組んでいる。

創業当初からつくり続けているミニトマトの〈アイコ〉。細長い形が特徴。

創業当初からつくり続けているミニトマトの〈アイコ〉。細長い形が特徴。

もともとは、夢と憧れを抱き、経験ゼロで農業の世界に飛び込んだふたり。
同じくゼロから新規就農し、子育て世代である若手農家5組で
〈情熱農家プロジェクト toppin〉というグループを結成した。
埼玉県出身の誠さんと山口県宇部市出身の祥子さんはどのようにして農業を始め、
継続し、そのスタイルを確立してきたのか、お話をうかがった。

想いを生かせる販路を見つける

〈おかわりカラフルトマト〉。トマトは産直アプリ「ポケットマルシェ」で直販を行っている(収穫期間中のみ)。〈サンココア、アイコ、サンチェリー、サンオレンジ、サンイエロー、サングリーン〉。時季に応じて多様なミニトマトがぎっしり入っている。

〈おかわりカラフルトマト〉。トマトは産直アプリ「ポケットマルシェ」で直販を行っている(収穫期間中のみ)。〈サンココア、アイコ、サンチェリー、サンオレンジ、サンイエロー、サングリーン〉。時季に応じて多様なミニトマトがぎっしり入っている。

トマトと白ネギの生産を主軸にしている〈まこっこ農園〉。
季節に応じて、キャベツやスナップエンドウなどの野菜もつくっている。
農園のモットーは「食べることを楽しく」だ。

「『葉っぱの部分なんて今まで食べてなかった』という人が食べてくれるようになったらうれしい」と祥子さん。

「『葉っぱの部分なんて今まで食べてなかった』という人が食べてくれるようになったらうれしい」と祥子さん。

「例えば、カラフルトマトみたいに
見た目でパッと気分が上がる野菜をつくりたかったんです。
葉っぱの部分まで食べられる白ネギなら、新しい食べ方ができるし楽しくなりますよね」
(祥子さん)

そうした自分たちの想いを守りながら農業一本で食べていくためには、
なにより販路の選択や販売方法が要になる。

「ミニトマトは、近くに産地がないんですよね。
個人で出荷するので数や量ではなく味や彩りといった
量以外の勝負をしていこうと考えました」(誠さん)

就農当時に手がけていたお茶は、
家族経営という自分たちの農業スタイルと照らし合わせて考えた。

「お茶は全国的に価格が低迷していて、そのなかで活路をつくることができず、
結局、野菜に専念することにしました。
ただお茶は今でも大好きで、日本茶インストラクターの資格を生かし、
地元の小学校などで“茶育”を続けています」(祥子さん)

祥子さんの家族の知り合いや飲食店への直販は、初期の頃から行っていた。

祥子さんの家族の知り合いや飲食店への直販は、初期の頃から行っていた。

店舗でも、特徴やこだわりをポップなどで伝え、付加価値をつけるようにしたという。

「その効果もあって、野菜を買ってくださるお客さんが少しずつ増えてきました。
売れるということで評価が見えやすいということが、
自分たちのやりがいにもつながったと思います」(祥子さん)

おいしい小豆島!〈小豆島島鱧〉
瀬戸内海育ちの良質なハモ

小豆島の食卓に並ぶ、おいしいもの

小豆島って本当に食材豊かな島だなぁと常々思います。
あらためてその小豆島の食材について「おいしい小豆島」シリーズとして、
今年は何回か書いていこうと思います。

瀬戸内海育ちのハモを使った「鱧天丼」。

瀬戸内海育ちのハモを使った「鱧天丼」。

〈瀬戸内国際芸術祭2019〉の期間中営業されていた〈瀬戸一食堂〉さんでは、鱧定食や鱧天丼など、浜の母ちゃんたちがつくってくれるごはんを食べられました。

〈瀬戸内国際芸術祭2019〉の期間中営業されていた〈瀬戸一食堂〉さんでは、鱧定食や鱧天丼など、浜の母ちゃんたちがつくってくれるごはんを食べられました。

小豆島に引っ越してくる前のうちの食卓には、
近所の大きなスーパーで買ったお肉や野菜、調味料などが並んでいました。
どこで誰がどうやって育てたのか、つくったのかわからない食材たち。
パッケージをみてなんとなくおいしそうだなとか、
こっちのほうが安くてお得だなとか、そんなふうに食材を選んでいました。
それが普通だったし、そこに対して不満を感じていただわけでもありませんでした。

子どもが生まれてからは少し「食」への意識が高まり、
なるべく体にいいものを食べようと、
オーガニックスーパーで買い物することも増えました。
でも、誰がどんなふうにつくったのか深く知ろうとすることもなく、
なんとなく良さそうなものを選んでいたような気がします。

小豆島に引っ越してきてからは、食材の選び方、調達の仕方が大きく変わりました。
野菜は自分たちが育てているし、お米は近所の方から分けていただき、
お味噌や梅干しもつくるようになりました。
醤油は醤油屋さんの工場へ直接買いに、魚は瀬戸内産の新鮮な魚が並ぶ近所の商店へ。
スーパーで購入するものもありますが、以前に比べて、地元でつくられたもの、
採れたもの、知ってる人がつくったものを食べることがとても増えました。

ある冬の日のうちの食卓。〈HOMEMAKERS〉の野菜を中心に、パンはサツマイモと交換で送っていただいたもの、調味料は友人がつくったもの。

ある冬の日のうちの食卓。〈HOMEMAKERS〉の野菜を中心に、パンはサツマイモと交換で送っていただいたもの、調味料は友人がつくったもの。

「地元のものをなるべく食べるようにしよう」という
自分たちの考え方がそうさせたのもあるのですが、
小豆島の食は魅力的で、おいしいものがあふれていて、
自然と小豆島のものを多く食べるようになっていったような気がします。
いまでは食卓に並ぶ食材の多くが、小豆島産のもの、
知っている人がつくったものになりました。

畑作業を手伝ってくれているオリーブ農家〈tematoca〉さんのエキストラヴァージンオリーブオイルも食卓に並びます。

畑作業を手伝ってくれているオリーブ農家〈tematoca〉さんのエキストラヴァージンオリーブオイルも食卓に並びます。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな「おいしい小豆島」のひとつとして、
今回は〈小豆島島鱧(しまはも)〉(以下、島鱧)のことを書きます。

四海(しかい)漁港から漁に出ていく漁船。

四海(しかい)漁港から漁に出ていく漁船。

この日は偶然、四海漁協の田中くんがいて、ハモのことを話してくれました。

この日は偶然、四海漁協の田中くんがいて、ハモのことを話してくれました。

水槽で畜養管理中のハモ。

水槽で畜養管理中のハモ。

具材は? 味噌or醤油派?
地域性を楽しむ
「わたしのまちのお雑煮」

今月のテーマ 「わたしのまちのお雑煮」

お正月にかかせない料理「お雑煮」。
主に元旦から数日にわたって食す、餅が入った汁仕立ての料理、
という様式は全国的に共通しているものの、
具材や味つけは地域によってさまざまという、類稀な料理です。

住まう地域と、ほかの地域のお雑煮を比べてみて、
「こんな具材が入るなんて!」という驚きも楽しい!

今回は、日本各地にI・Uターンした皆さんに、
移住先で出合ったお雑煮や、故郷のお雑煮との比較など、
各地のお雑煮事情を教えてもらいました。

■北海道エリア

【北海道羅臼町】 旨みたっぷり! 羅臼昆布×鮭節の出汁でいただくお雑煮

羅臼町のお雑煮。

焼いた角餅と、彩りのナルト。具だくさんの羅臼町のお雑煮。

北海道には、もともとお雑煮は存在しませんでした。
それは、アイヌの食文化にお雑煮がなかったからです。

明治時代に入植した開拓者それぞれのお雑煮が混ざり合ってできたものが、
現在の北海道のお雑煮となっています。

地域の方にお雑煮をつくってもらいました。

羅臼町のお雑煮に、コレという形式はありませんが、
この地域だからこそ実現できるお雑煮を紹介します。

羅臼町には、“昆布の王様”とも呼ばれる「羅臼昆布」と、
産卵後の脂が抜け落ちた鮭を利活用した「鮭節」があります。

濃い出汁がとれる、和食には欠かせない羅臼昆布。

濃い出汁がとれる、和食には欠かせない羅臼昆布。

北海道の一部でしか製造されていない鮭節。鰹節とはまた違う旨みがあります。

北海道の一部でしか製造されていない鮭節。鰹節とはまた違う旨みがあります。

これらの合わせ出汁に、醤油で味つけし、
具材には、鶏肉、にんじん、ごぼう、しいたけ、焼き餅が入ります。
昆布×鮭節の黄金出汁による旨みたっぷり! 羅臼ならではの味です。

photo & text

大石陽介 おおいし・ようすけ

1988年静岡県焼津市生まれ。大学卒業後、静岡県の小学校教諭として富士山の麓で8年勤務。うち2年間は青年海外協力隊(JICA)としてモンゴルへ。現地の小中高一貫校で先生方へのアドバイス・子どもたちへの指導にあたる。現在は、羅臼町の地域おこし協力隊として、「ソトから見た羅臼」という視点でまちの魅力を発信中。町内のあちこちへ出向き、取材から撮影、編集までをひとりでこなす。

〈ジェラテリア クラキチ〉
藤井蔵吉さんの
好きなものに突き進むお店のつくり方

周南市の徳山駅付近では近年「好きなこと」をベースにお店を開業する
若者が増えているという。
寂しげだった商店街に賑わいを生み出しているお店のひとつが
ジェラート店〈ジェラテリア クラキチ〉だ。

「朝搾りミルク」「高瀬茶抹茶」などの定番ジェラートのほか、「フランボワーズの真っ赤なソルベ」など色鮮やかな季節のフレーバーが並ぶ。

「朝搾りミルク」「高瀬茶抹茶」などの定番ジェラートのほか、「フランボワーズの真っ赤なソルベ」など色鮮やかな季節のフレーバーが並ぶ。

周南市出身の藤井蔵吉さんが営む〈ジェラテリア クラキチ〉では、
常時10種類ほどのジェラートやソルベを手づくりしている。
なかでも、藤井さんの実家である〈藤井牧場〉産の牛乳が生かされた
「朝搾りミルク」が絶品だ。
すっきりさとコクが共存する〈ジェラテリア クラキチ〉のジェラートには、
固定客が多い。毎日足を運ぶ人もいるという。

今回は、Uターンしてから〈ジェラテリア クラキチ〉を開業した藤井さんに
話をうかがった。

ジェラートづくりには実験のような楽しさがある

実家の〈藤井牧場〉から直送される生乳。そのまま飲ませてもらったところ、ほのかな甘みでさっぱりとしており、とてもおいしかった。

実家の〈藤井牧場〉から直送される生乳。そのまま飲ませてもらったところ、ほのかな甘みでさっぱりとしており、とてもおいしかった。

地元から近い広島の高校を卒業後、北海道の畜産大学に進学した藤井さん。

「純粋に生物や化学、特に実験が好きだったので、大学でも勉強したいなと思って。
北海道を選んだのも、当時〈ムツゴロウ王国〉に憧れていたからでした」

〈mountain△grocery〉 沼垂テラス商店街にオープンした ヴィーガン料理店

山と畑の恵みたっぷりの、おいしいヴィーガンを

新潟駅から車で5分ほど、信濃川河口近くにあるまち、沼垂(ぬったり)。
かつて港町として栄え、いまは静かなそのまちに、
観光客や地元の人が行き交い、にぎわいを取り戻した通りがあります。

名前は「沼垂テラス商店街」。
長屋を改装した建物に個性豊かな店がひしめき合い、
どこか懐かしい趣も漂わせています。
2019年8月、同商店街にヴィーガン(*)料理の店
〈mountain△grocery(マウンテン・グロサリー)〉がオープンしました。

*ヴィーガン:動物の命を尊重し、人間は動物を搾取することなく生きるべきであるという考え。肉、魚介類、卵、乳製品などの動物性食品を口にせず、日常生活においても、極力毛皮や皮革をはじめとする動物性の素材を使用しない。動物愛護や環境保全の観点からその主義を守り抜く人が多い。

料理家yoyo.さんがオープンさせた〈mountain△grocery〉。

料理家yoyo.さんがオープンさせた〈mountain△grocery〉。

目印は淡いピンクのドアに窓枠、そしてちょっとポップなネオンサイン。
店の中に入ると、キッチンに面したカウンター席とテーブル席がひとつ。
奥には個室もあります。

キッチンに立つのは、店主のyoyo.(ヨーヨー)さん。
きびきびと動き、元気な声で迎えてくれます。

東京に生まれ、もともとファッションの世界で活動していたyoyo.さんは、
30歳のときに南インドを旅し、古くから伝わる菜食主義の文化に
感銘を受けたのだとか。

それからは野菜中心の食生活に切り替え、2006年頃には
東京・高円寺にて〈VEGEしょくどう〉という名で料理を提供するように。
その後、原宿、沖縄県那覇市などへと拠点を移し、
その土地土地の食文化を吸収しながら料理の腕を磨いてきました。

店内の椅子と一枚板を用いたテーブルは新潟県産の木材を用い、DIYで制作したもの。店舗デザインと家具の制作を手がけたのは〈デザインムジカ〉の安藤僚子さん。

店内の椅子と一枚板を用いたテーブルは新潟県産の木材を用い、DIYで制作したもの。店舗デザインと家具の制作を手がけたのは〈デザインムジカ〉の安藤僚子さん。

そんなyoyo.さんの店で食べられるのは、地場産の自然栽培の野菜をたっぷり使った
「ファラフェルサンドプレート」。

自家製天然酵母のピタパンに揚げたてのファラフェルと総菜を挟んでいただくと、
口の中に野菜の甘みやほろ苦さが広がり、
野菜ってこんなに複雑な味わいがあるんだ、と新鮮な気持ちに。
yoyo.さんが旅先で出会った、さまざまな料理のエッセンスが加えられているのも、
この店ならではです。

ぜひ味わってほしいのは、なめらかなフムス。
すーっと体に入っていくように感じられるのは、
大量生産された加工品や添加物を使っていないせいかもしれません。

「ファラフェルサンドプレート」(1200円)ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)と、ビーツのフムス、人参とブロッコリーのクミンソテー、長ネギと柿のマリネなど、日替わりの総菜が色鮮やかに並ぶ。ピタパン、スープつき。

「ファラフェルサンドプレート」(1200円)。ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)と、ビーツのフムス、人参とブロッコリーのクミンソテー、長ネギと柿のマリネなど、日替わりの総菜が色鮮やかに並ぶ。ピタパン、スープつき。

ファラフェルのほか、〈ホシノコーヒーラボ〉の珈琲やヴィーガンケーキもおいしい。
ヴィーガン料理は初めて、という方にもおすすめできるお店です。

そもそもyoyo.さんは、完全菜食主義ではないのだそう。
新潟市に拠点を移す以前は、県内の山深い地域にも暮らしており、
自然と共生してきた食文化と出会い、近所の猟師さんがしとめた猪をいただくことも。
獣害の深刻さも知り、いろいろな料理にアレンジして、
野生のお肉のおいしさを率先して周りに伝えていたといいます。

旧沼垂市場の長屋を改装して誕生した沼垂テラス商店街。手づくり総菜と佐渡牛乳ソフトクリームの店〈ルルックキッチン〉のスイーツもおすすめ。ぜひお立ち寄りを。

旧沼垂市場の長屋を改装して誕生した沼垂テラス商店街。手づくり総菜と佐渡牛乳ソフトクリームの店〈ルルックキッチン〉のスイーツもおすすめ。ぜひお立ち寄りを。

マウンテン・グロサリーのある商店街の長屋は、もともと市場として使われていた建物。
近年は高齢化や郊外化の影響からシャッター街と化していましたが、
この界隈に昭和40年から店を構える大衆割烹〈大佐渡たむら〉の
2代目店主、田村寛さんが2010年に〈ルルックキッチン〉をオープン。
その後、田村さんの呼びかけによって店が集まり始め、
いまでは30近くの店が営業しています。