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posted:2019.12.27 from:大阪府大阪市 genre:旅行 / 食・グルメ
sponsored by ホテルロイヤルクラシック大阪
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writer profile
Azusa Shimokawa
下川あづ紗
しもかわ・あづさ●兵庫県生まれ。ライター/編集者。雑誌や書籍、ウェブを中心に、ファッション、インテリア、ライフスタイルなどに関する記事を執筆中。2014年に地元である神戸に帰郷し、夫と息子、犬1匹と古民家暮らしを満喫中。出没エリアは神戸&阪神間、京都など。
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撮影:吉村規子
大阪・ミナミのランドマーク旧新歌舞伎座跡地に、
宿泊施設〈ホテルロイヤルクラシック大阪〉が、12月1日に開業。
旧新歌舞伎座の在りし日を思い起こさせる姿が、今注目を集めています。
さまざまな伝統文化の発信地として、
長年大阪の人たちに愛されてきた新歌舞伎座ですが、
老朽化などにより2009年6月に惜しまれつつ閉館。
冠婚葬祭事業を展開する〈ベルコ〉が跡地を引き継ぎ、
当時の意匠を受け継ぐ都市型ホテルとして産声をあげることになりました。
ホテルの設計は、東京オリンピック・パラリンピックの拠点となる
新国立競技場の完成も記憶に新しい、建築家・隈研吾氏が担当。
隈氏も敬愛する村野藤吾氏設計の旧新歌舞伎座の象徴とも言える、
幾重にもなった唐割風(からはふ)を低層部に復元するなど、
長く親しまれてきた“ミナミの顔”の意匠を継承した外観が特徴となっています。
2階のカフェラウンジ〈コアガリ〉や共有スペース、エントランスには、
旧新歌舞伎座で使用されていた金物や鬼瓦などが展示されており、
その歴史を垣間見ることができます。
館内は、天然木をふんだんに取り入れた和モダンな佇まい。
館内の階数表示やお手洗いのピクトグラムにも木を用いるなど、
スタイリッシュながらも温かみのある空間に仕上がっています。
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館内には国内外29作家、100作品以上の現代アートを展示。
東京芸術大学の特任教授・伊東順二氏がアートプロデューサーを務めています。
上前智祐、元永定正ら1960年代に日本のアートシーンを牽引した
具体美術協会の作家の作品を中心に展示。
草間彌生や舟越桂らの彫刻、小松美羽、土佐尚子といった
すでに国際的に活躍する作家から、
東京芸術大学在学中のフレッシュな若手も揃える現代アート、ガラス作品まで、
幅広いラインナップが自慢です。
作品は各階エレベーターホールやロビー、レストランなどの共用スペースに配され、
なかには宿泊者のみが鑑賞できるものも。
一部の作品は季節やホテルのイベントなどに合わせて入れ替わっていくそうで、
訪れる度に新しい刺激と感動が味わえるのも、
“ミュージアムホテル”を標榜する、このホテルならではの魅力です。
客室は、12〜19階の上層階に
全150室(スイート9室、ツイン111室、ダブル30室)を用意。
どの部屋も木をふんだんに取り入れた温かみのある佇まい。
大きく取られた窓からは、大阪のまち並みや、
晴れた日には奈良の生駒山まで見渡せる開放感のあるつくりがポイントです。
さらに、全室に照明・空調・アラームなどのコントロールができるタブレットを導入、
ストレスフリーな滞在をサポートします。
広々としたリビングを擁するスイートルームの中には、
最新鋭の音響設備を備えた完全防音の個室付きの、AUDIOスイートも。
日常を忘れ、お気に入りの音楽や好きな映画に思う存分浸る……
そんな贅沢なひと時も、この部屋なら叶いそうです。
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せっかく大阪を訪れたなら、地元の食文化にも触れてみたいもの。
演芸・芸能の中心地として長年親しまれてきた新歌舞伎座跡地の裏には、
通称「座裏(ザウラ)」と呼ばれ、近年注目を集めているグルメ街があります。
かつては「難波新地」と呼ばれる花街として知られていたこの一角には、
劇場の客や演者も足繁く通ったという老舗から、個性派店主がもてなす一軒まで、
新旧200以上もの飲食店が混在。
じっくりと腰を据えて飲むもよし、気ままなはしご酒も楽しい。
観光地然とした昼の顔とは違う、ディープなミナミの一面を体感することができます。
ホテル内で食事を楽しみたい人は、2階のレストラン〈ユラユラ〉へ。
こちらでは、ホテルならではの豪華なランチ&ディナーを気軽なビュッフェスタイルで提供。
最上階には、バーラウンジ〈雲雲~KUMOKUMO~〉もあり、
地上100mの高さからきらびやかな大阪の夜景を望めます。
また、ホテルの1階、御堂筋に面した一角には、
限研吾氏デザインのオープンカフェ〈TSUCHI〉も。
大阪近郊の畑で採れた新鮮な野菜・果実などを中心に、
四季折々の食材を使った“Farm to table” な食を提供。
自家製の無添加シロップでつくるクラフトコーラやレモネードも人気です。
近年「宿泊特化型」と呼ばれる客室とレストランのみのホテルが増加するなか、
宴会場12室、2チャペルを併設するのもこのホテルの特徴。
全天候型のふたつのチャペルは自然光をふんだんに取り入れたほか、
和紙や自然素材を用いた日本の伝統美を表現した内装に。
チャペルの外にはフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンによる
生花を用いたアートも設置。
晴れやかな門出を祝うフォトスポットとして、人気を集めそうです。
主要な5つの宴会場にはそれぞれ独自のデザインが採用され、
3~9階の各フロアにそれぞれ1室というプライベートを重視した独立型のスタイルに。
7〜9階の各会場には専用のパーティテラスを併設し、
大阪のまちを見渡せるすばらしい眺望を楽しみながら、
優雅なひとときを過ごすことができます。
「長年なんばのまちで愛されてきた旧新歌舞伎座の意匠を継承した新しい拠点として、
人とまちをつなぐホテルになれたら」と、総支配人の宇佐美勝也さんは話します。
観光からビジネス、ブライダルなどさまざまなシーンに心地よくフィットする、
大阪・ミナミの新しいランドマークとして期待が集まる〈ホテルロイヤルクラシック大阪〉。
街と人を巻き込み、これからどのような発展を遂げるのでしょうか。
これからの展開がますます楽しみな一軒です。
information
ホテルロイヤルクラシック大阪
住所:大阪府大阪市中央区難波4-3-3
アクセス:大阪メトロ各線なんば駅12番出口直結(2020年1月より)
南海なんば駅から徒歩約4分
近鉄・阪神難波駅から徒歩約3分
JR難波駅から「なんばウォーク(地下街)」経由で約10分
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