コロカルではもうお馴染み!
今年も「春ららら市」の季節がやって来ました。
石川県の若手作家さんたちとお話しながら
作品を買えるマーケット「乙女の金沢 春ららら市」。
4月11日(土)・12日(日)の2日間にわたり、
石川県金沢市の金沢21世紀美術館の向かいにある
「しいのき迎賓館横 しいのき緑地」にて開催されます。
今年は石川生まれのいいものと
おいしいものを揃えたお店が、ずらり126店集合。
作家さんの手になる漆器やアクセサリー、九谷焼の器、
皮小物、家具、織物などが並びます。
珈琲、サンドイッチ、インドカレー、焼き菓子などなど、おいしいものもたくさん!
ライブには、高野寛さん(4/12)や、
ハンバートハンバート(4/11)、
ショコラ&アキト(4/12)などが登場。
シネモンドのららら映画館では、
特設テント映画館にて
かわいい森の妖精「アマールカ」をはじめとする
チェコのアニメーションを上映します。
(入場料300円)
プラネタリウム&ワークショップのセクションでは、
「工房ヒゲキタ」さんによる手づくりプラネタリウム&3D映像上映や、
田辺京子さんによる京九谷焼体験、
ミツル・カメリアーノさんのこいのぼり作り、
九谷焼絵柄ネイルのワークショップなどを開催します。
コロカルでは一昨年&昨年に引き続き、
特設ページにて、当日の模様をTwitter経由で実況中継します。
URLは当日お伝えいたします!
→ イベント実況「ツイートでららら」公開中です!
会場の様子が伝わってくる中継を、リアルタイムでお楽しみ下さい!
乙女の金沢 春ららら市 2015
5月2日(土)~5月7日(木)、
高知県の砂浜美術館にて「第27回Tシャツアート展」が開催されます。
展覧会の舞台は、長さ4kmの砂浜。
そして美術館のコンセプトは、
「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です。」というもの。
ここは砂浜を展示の場とした、世界ではじめての美術館なんです。

「Tシャツアート展」の作品は、
浜辺一面に並ぶ、思いおもいのデザインが描かれたTシャツ!
デザインを描くのは、一般公募によって集まった皆さんです。
毎年、日本全国と海外からおよそ1000点の応募があり、
それがすべてオーガニックコットンのTシャツにプリントされ、展示されるそう。
これは壮観ですね!


地元のおじいちゃんとおばあちゃん。お孫さんと写っている写真がTシャツに。
期間中は、今年の審査員である
絵本作家・宮西達也さんを迎えた「ひらひらお話会」や
谷川真理さんと走る「第30回シーサイド
はだしマラソン全国大会」(主催 黒潮町教育委員会)、
おいしいものが並ぶ「海辺のお店やさん」などなど、
イベントも多数予定されています。

ダンスや演奏の発表が行われる「ひらひらステージ」(上)と、「海辺のお店屋さん」(下)
写真提供 砂浜美術館
全国屈指の人気観光地として抜群の知名度を誇る沖縄。
海のイメージが強いが、島のおよそ半分、県土面積の47%を森林が占める。
森林は木材の生産をはじめ、台風や豪雨などの気象災害から県土を保全し、
水資源のかん養や動植物の生息・生育の場など、重要な役割を果たしている。
沖縄本島の森林は〈やんばる〉と呼ばれる北部地域に集中している。
やんばるの森の特徴は、まるでブロッコリーのようなモコモコとした形。
その正体は、イタジイ(スタジイの沖縄での地方名)という木で、
大きいものでは高さ約20メートル、
幹の直径は1メートルにも達する常緑の広葉樹だ。
県木に指定されているリュウキュウマツのほか、クスノキやセンダン、
イスノキなど、たくさんの種類の木も生育している。
そんなやんばるは、戦後の復興時期に多くの木が伐採され、
一時は荒廃してしまったことも。しかし地道な植樹と森林の再生力により、
豊かな森を取り戻すことができ、現在では沖縄県が整備・保全を進めている。
沖縄では近年、県産木の人気が上昇中だ。
乾燥加工技術の開発や施設設備が推進され、
家具や調度品といった付加価値の高い商品の生産が可能となり、
幅広い利用が期待されている。
木育や、木工家が集まって展示・販売を行う〈沖縄ウッディフェア〉の
開催などを通して、県産木材の需要拡大を図っている。

木工家も木の種類も、個性的で多種多様
那覇から車を走らせること40分。通り沿いにアメリカの中古家具や雑貨、
中国家具を扱う店が数多く立ち並ぶ宜野湾市大山。
家具店の激戦地ともいえる場所に店を構えるのが
〈沖縄工房家具mokumoku(もくもく)〉だ。
mokumokuは7つの工房が共同経営する店舗で、
それぞれの作品を展示・販売したり、オーダーを受けたりする。
「作業場と材料を置く場所は確保できても、
ひとりでは、ギャラリーを設置するまでは手が回らない。
だから作品を展示して販売するのは、年に数回しかない展示会だけ。
でも、ひとりでは難しくても、共同でならショップを構えられるし、
いつでも自分たちの作品を見てもらえるかなと」
立ち上げたきっかけを話してくれたのは、〈WOODYはる房〉の屋良朝治さん。
当初は、8工房の9人でスタート。
その後、メンバーの卒業や新加入などがあり、
設立から12年経った現在は7工房8人で運営している。
店内に入ると、心をリラックスさせてくれるような
清々しい木の香りが鼻をくすぐる。
ダイニングセットから子どもイス、カトラリーやおもちゃ、壁掛け時計など、
木でつくられた作品が所狭しと展示され、
質感、風合い、触り心地、においなど、木をリアルに感じることができる。
それぞれの個性が作品に表れているから、見れば見るほどおもしろい。
「僕はハマセンダンという木をよく使うのですが、香りが良く、
木目も角度によって見え方が違う。
そのときどきでおもしろい表情を見せるので好きですね」
と話す〈テツモク〉の豊田修さんの答えを受け、
「私はイタジイが好きなんですよ」と話す〈WOODWORKS〉の宮野信夫さん。
「僕はクスノキかな」と〈木工房ため&KAN〉の石川寛さんがいうと、
「僕は若い女性が好きだな」と〈木工房 木妖精(きじむなー)〉の
外間則道さんが言い、みんなで大笑い。
作品に使われている木の素材もいろいろあるが、メンバーの個性も多種多様。
さまざまな木が互いの存在を認め合ったり、助け合いながら、
ひとつの場所に集っている。mokumokuはまるで森のような存在と感じた。

(前列左から)木工房 桜SAKUの佐久川政吉さん、テツモクの豊田修さん、WOODWORKSの宮野信夫さん。(後列左から)木工房 木妖精の外間則道さん、木工房ため&KANの石川寛さんと為村千代美さん、WOODYはる房の屋良朝治さん。

店内には、家具やインテリア小物も豊富に展示されている。
4月19日(日)、東京の雑司ヶ谷にて
「はるの、パン祭り」と「手創り市 雑司ヶ谷」が同時開催されます。
会場は「鬼子母神」と「大鳥神社」。
いつもは静かなお寺と神社の敷地内が
200店以上のブースでにぎわいます。
「はるの、パン祭り」が開催されるのは鬼子母神会場。
こちらの会場内には、購入したパンをその場で
切って・焼いて・食べれるスペース「トースト部」がオープン!
受付で参加料100円を支払ったら、
好きな陶芸作家さんのお皿を選び、七輪でパンをトースト。
焼き上がったら、テーブルの上に用意されたお手製のジャムやはちみつ、
オリーブオイルをつけていただきます。
これはうれしいですね!


ベーグル専門店「HIGU BAGEL&CAFE」。石臼挽き小麦を使用し、程よい皮のひきと、もちもち食感が特徴のベーグルをつくっています。
「はるの、パン祭り」には
中野にある天然酵母パンの店「Blanc chien」さんや
板橋のベーグル専門店「HIGU BAGEL&CAFE」さんなど、
東京をはじめ、全国からパン屋さんが集まります。

国産小麦と体に優しい素材を使い、天然酵母のパンを一つひとつ手づくりしている「Blanc chien」。手折りのパイが人気です。

パンと珈琲と雑貨のお店「うぐいすと穀雨」。おすすめは、何もつけなくてもしっかりした味のする食パン「まいにち」。

季節の素材にこだわったジャムやグラノーラ、焼き菓子をひとつひとつ手作りしている「西洋菓子ミレイヌ」。果実感たっぷりの自家製ジャムがおすすめ。
出店者の一覧はこちら!
石川県は、総面積のうち7割が森林面積を占める、森林資源豊かな土地。
岐阜県との県境に位置する、標高2702メートルの霊山・白山にはブナの天然林もある。
この森林面積の約9割が民有林となるが、
戦後の拡大造林の推進により、そのうち4割が人工林として造成されてきた。
樹種は、スギ71%、能登ヒバ(アテ)12%、マツ9%だが、
なかでも能登ヒバは、能登地域に植えられる石川県独特の樹種。
昔から建材としてはもちろん、木工品などにも使われてきた。
現在、この人工林の約6割が成熟期を迎えているといわれるが、
国内全体での木材自給率は低く、木が森に残されてしまうような状況が続いている。

能登半島の穴水町。能登ヒバが植林され、手入れされている森。
眠っている素材を生かしたプロダクト
能登半島の漆器のまち輪島で、150年以上にわたり
ものづくりをしている「輪島キリモト・桐本木工所」。
ほかの漆器の産地と同じく分業制が根づく輪島で、
お膳の猫脚や仏具などの木地をつくる「朴木地屋」として昭和初期に創業し、
現在は三代目の桐本泰一さんが多くの職人さんを束ねながら、
商品の企画から販売まで手がけている。
石川県も他県と同様、森林の状況はあまりよくないというが、
輪島の場合は山が浅いこともあり、人の手が入っているほうだという。
というのも輪島では大工さんが地元材を使うことが多く、
15年ほど前までは住宅の地元材使用率は8割を超えていたのだそう。
その地元材が、スギとアスナロ。ヒノキ科の針葉樹であるアスナロは、
たとえば青森県では「ヒバ」と呼ばれるなど、地域によって呼び方が異なる。
「アテ」という石川県の県木も、このアスナロのこと。
耐水性にすぐれ、ヒノキに似たさわやかな香りがあり、
抗菌性のあるヒノキチオールを含んでいる。
スギよりも水に強いため、外壁材など、多く建材として使われてきたが、
輪島では文箱や屠蘇器といった漆器の木地に長く使われてきた素材でもある。
「匙などにはホオノキ、椀にはケヤキなども使われていますが、
さまざまな漆器の木地にアスナロが使われてきました。
アスナロ中心といっても過言ではないくらいです」と桐本さんが言うように、
輪島の人たちにとってはなじみ深い素材なのだ。

輪島塗の木地として古くから使われてきたアスナロ。ヒノキチオールを多く含み、殺菌効果がある。
アスナロを木材として仕入れてから木地として使用するまでには時間がかかる。
狂いを少なくし、長持ちさせるために、水分量が一定になるまで木を落ち着かせるのだ。
天日で3年、その後風通しのいい場所で1年、
さらに倉庫で5~6年ほど寝かせたものを使うのが基本。
だが、現代では漆器が日常であまり使われなくなったこともあり、
木が倉庫に眠ったままの状態になってしまっていた。
これらをなんとか生かせるものがつくれないだろうかと生まれたのが、
輪島キリモトの「あすなろシリーズ」だ。
日本全国津々浦々で作られ、
その数、およそ3000にもなるという、郷土玩具。
甲斐みのりさんの書籍「はじめましての郷土玩具」は
「達磨」や「こけし」のような、よく知られるものから、
「かなかんぶつ」「流し雛」「みくじ鳩」のような特色ある玩具、
そして郷土のお菓子などを紹介した本です。
出てくるのは愛くるしくて味のある郷土玩具ばかり。
でもよく見ると、
鳩や兎のように、いろいろな地方で玩具になっている動物でも
目や羽がまるで違う色に塗られていたり
着ている服やポーズが地方によってまったく変わっていたりして
バリエーションの多さに、見るだけでも楽しくなってきます。


これらの多くは江戸時代から明治時代にかけて生まれ、
無病息災や商売繁盛など、庶民の願いや祈りが込められているそうです。
高知や長崎のように、かつて捕鯨で有名だった土地では、鯨の形をした玩具があったり、
北海道では、アイヌの人たちが崇拝する熊の人形がつくられていたり、
土地にまつわる歴史や風土も知ることができて、ちょっとした勉強にもなります。
秋田県秋田市のワークス・ギルド・ジャパンは
オリジナリティあふれる木工品で、いま注目を集めている。
つくっているのは、暮らしにとけこむ木製玩具だ。
デザイナーの大野英憲さんは言う。
「伝統工芸や家具などをつくる会社や人は、秋田にはすでにたくさんいます。
この秋田の地に蓄えられた素材や、木工の知恵と技術をうまく活用しながら、
僕らにしかできないものづくりをめざしました」

ワークス・ギルド・ジャパンのデザイナー、大野英憲さん。もともと神奈川を生活の拠点としていたが、縁あって秋田に来た。いまは1か月のうちの10日間を秋田で過ごす。時間があれば、木材会社や加工会社を回り、職人さんたちとの雑談を楽しむ。
たとえば、2011年にグッドデザイン賞を受賞した〈ベント・ウッド・サイクル〉。
北欧文化にあるという、自転車の乗り方を学ぶこどものためのトレーニング自転車を、
秋田の曲げ木の技術を取り入れて開発したものだ。
家の中でベント・ウッド・サイクルで遊ぶうちに、
からだのなかでバランス感覚が自然と身につき、磨かれていく。
また、たとえば、〈モパラグ〉という名の、
スギでできた81のピースでつくるパズル式のラグマット。
菱形や三角形の木製ピースを並べていくと、幾何学模様のトリックアートができあがる。
遊び心に満ちた、フシギで楽しい知的インテリアだ。
どちらも、家のなかにあるだけで、自然とワクワク感を生み出す。
木と遊び、木で学び、木で育つ。
「木育」こそ、ワークス・ギルド・ジャパンのコンセプトなのだ。

コロカル商店でも扱っているキュートな木工自転車「ベント・ウッド・サイクル」。木のやわらかい質感がいい。曲線が美しく、家のなかにあるだけで、うれしい。
東京の下町、東京・月島の古民家を改装した
コミュニティスペースとして人気を博した「セコリ荘」。
オーナーは、コロカルでも「セコリプレス」を手がけた
宮浦晋哉さん。
このたび、セコリ荘は3月15日で営業をお休みしたのですが、
その代わりに参加型コミュニティサイト「セコリ百景」がオープンしました。
生産者と消費者の間に新しい繋がりを生む、新サービスです。


これまで宮浦さんは「セコリギャラリー」として
年間約200社の工場・工房の訪問取材を続けてきました。
Webサイト「セコリ百景」では、日本全国の生産地を
キャンピングカーで数ヶ月に渡って旅をしながら、
こだわったモノづくりにより生み出された製品を集めて紹介します。
それぞれの風土を体感し、魅力を深く掘り下げ、
モノづくりとモノがたりをより強く発信するという目的があるのだそう。
〈角館伝四郎〉は創業1851年。
上質な樺細工を生みつづける革新の老舗ブランドである。
樺細工の“樺”は白樺ではなく、山桜の樹皮。
江戸時代末期、秋田支藩の城下町として栄えたまち・角館で
下級武士の手内職として始まったとされる伝統工芸である。

商品の顔が樹皮であるという強烈なインパクト。
ひとつとして同じものはない圧倒的な個性。
山桜の樹皮に宿る模様と色の美しさ。
密封性に優れた機能面。際立ったそれらの特徴を持って今日に生きている。
樺細工の伝統は、日本で唯一、角館だけで育まれたもの。
角館伝四郎の六代目である藤木浩一さんは、
その伝統の技を生かしながら樺細工の世界に幅と奥行きを与え、
自らの手で普及に取り組んでいる。
人口13,000人の小さなまち・角館にある店舗に、ぜひ足を運んでいただきたい。
茶筒、菓子皿、素箱、ランチョンマット、パン皿、コースター、
箸置き、名刺入れの数々が並ぶ。
樺細工のある暮らしの美しさと広大さに一瞬で魅了されることだろう。

店舗の奥にあるのは、蔵を改築したショールーム。薄暗い空間のなかに整然と並ぶ樺細工が照らし出されている。

やさしく丁寧に取材に応じてくださった藤木さん。伝統の技とデザインを融合させるコンセプターでもある。樺細工の伝統技法を受け継ぐだけではなく、それを生かした新しい取り組みを進め、時代に合う、樺細工のあるライフスタイルを提案する。
山口県長門市の〈シンラテック〉とシイノキのつき合いは長い。
昭和34年の創業以来、同社では近隣で育ったシイノキを伐採し、チップを製造してきた。
「山口県全体でいうとヒノキやスギが有名ですが、
長門市は昔からシイノキの産地だったんですよ」
そう教えてくれたのは3代目社長・近藤友宏さんだ。

大学の工学部を卒業し、IT系コンサルティング会社に就職。コンサルタントを経験した後、家業であるシンラテックに。「日本の林業を変えたい」「林業という仕事に誇りを持ちたい」という熱さを備えた人物だ。

左手に見える第一工場ではフローリングや製材などの加工全般、右手にある第二工場では小物類が生産されている。
ここでつくられた木材チップは、紙の原材料として
日本製紙株式会社へと納品されてきた。
そんなシンラテックが転機を迎えたのは2010年。
近藤さんは木材チップ製造に加え、新たに製材部門の立ち上げに着手した。
その背景にはこんな想いがあった。
「日本では、大部分の森が手をつけられないまま放置されています。
国産材、県産材を使いたいという声は確かにあるのですが、
価格や安定供給がネックになって叶わない。加えて、自分で調べていくうちに
日本が林業や木材産業においては発展途上国だという事実を知りました。
この仕事に誇りを持って臨んでいけるよう、
もっと林業に向き合っていく必要があると思ったんです」

木材チップの製造工場。ここで大量の木材チップがつくられていく。

工場に運び込まれた状態のシイノキ。これからフローリング、小物用、チップ用に分別される。

シイノキの断面。広葉樹ということでほどよく固さがある。長門市では主にスダジイ、ツブラジイが見られる。

木材チップ用の木々が次々とベルトコンベアへ。

できあがった木材チップ。辺りには木の香りが広がっていた。チップはその後、大型車に積み込まれ、製紙工場へと運ばれていく。
4月11日(土)・12日(日)、
静岡県静岡市の靜岡縣護國神社にて
「ARTS&CRAFT 静岡手創り市」が開催されます。
緑豊かな静岡縣護国神社に、140店以上のお店が並びます。


2010年にはじまり、今回で10回目を迎えるこのクラフト市。
今春は、春の新緑のように変化し
成長しつづけていくことを願って、
“green”をテーマに開催。
会場全体に“green”をテーマとした工芸・クラフトや
ごはん、静岡の産物などが並びます。
これは、春にぴったりのクラフト市ですね!

ジュエリー作家、桑山明美さんによるジュエリーコレクション「aei」

三重県伊賀市より、京野桂さんのうつわ
日本の食文化に欠かせない身近な存在の「お箸」。
福井県小浜市で、天然漆と天然木にこだわる作り手さんの「兵左衛門」。
折れたバットをリサイクルしたユニークな箸「かっとばし!!」
を手がけています。
この箸の原材料は、試合などで使用中に折れたバットや、
バット製造時にでる端材。
本来なら破棄される破損バットをリサイクルし、
12球団それぞれのマークを入れて製品化しました。
そのため、野球ファンからも注目されるプロダクトになったんです。
箸だけでなくスプーンやフォーク、ペンも作られています。
でもどうして、折れたバットを材料にしているんでしょう?
その理由は、実はバットは箸に向いた木材なんだそう。
「私たちが作っている商品のほとんどが塗箸です。
塗箸に適した木材で、且つ値段が安定している木材から、
その時々で最も品質が良いものを調達するというスタンスで箸作りを行っております。
実は、バットの必須条件である「硬くてしなりがあること」というのは、
箸に適した素材の条件と合致しているんです。
この商品の売上げの一部を、バットの材料になる
「アオダモ」という国産材の植樹活動にあてています」(兵左衛門・孝忠さん)

こちらが原材料のバット
「貝印×コロカル これからの『つくる』」では、
この1年でさまざまな分野の「つくる」のキーパーソンと出会ってきた。
これからの日本を牽引していくキーパーソンたちの言葉は実に力強い。
2014年度のまとめの後編では、
「場づくり」「サービスづくり」「プロジェクトづくり」など、
ものづくりの枠を超えた多角的な試みをピックアップした。
挑戦を続けるキーパーソンたちの言葉からヒントを得てほしい。

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140506_32395.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140513_32759.html
全国からの食材が集まり、京都の食を支える京都中央卸売市場第一市場。
鮮魚・塩干・青果、京野菜を中心に小売業者や料亭の求めに応じ多種多様な食材が集まる。
東京において築地が日本を訪れた外国人にも注目される観光スポットであるように、
京都の「市場」も「食」を体験するワンダースポットに変わろうとしている。
その中心となるのが、2014年7月にオープンしたKYOCA。
京都中央卸売市場に隣接した京果会館がリノベーションされ、
食とデザインのラボラトリーとして生まれ変わろうとしている。
新しい京都を「つくる人」として、
KYOCAの企画・運営をする株式会社ウエダ本社の岡村充泰社長にお話を伺った。

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140603_33436.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140610_33588.html
studio「仕組」は工芸家、大工、グラフィックデザイナー、
映像制作者からプログラマーまで、各業界の職人たちからなる、
ものづくりに関わる人たちのための「職人組合」。
原宿の一角にヘッドオフィスがあり、
埼玉県朝霞市に、アーティストや職人たちが共同で運営する工房
「studio u5(スタジオ ユーゴ)」がある。
アーティストや職人に場を提供し、
作品制作支援や海外などに作品販売のマーケットを開拓することで、
伝統工芸職人や美術作家の制作支援を行っている。
「日本の技術を守る。それがスタジオ仕組の理念なんです」
とstudio「仕組」代表の河内晋平さんは話す。

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140715_34653.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140722_34764.html
TSUGIとは関西から福井に移住した20代7名による
ものづくりとデザインのユニット。
木工、眼鏡づくり、デザイン、地域活性や自然環境NPOなど
それぞれが地域で仕事をしながら、
ものづくりをテーマとしたイベントの企画をしている。
河和田の「食」と「暮らし」の魅力を広めるべく、
鯖江の若者コミュニティづくりやコラボレーションに奔走する
若者たちの活動を追った。
福井市にある〈マエダ木工〉の前田智之さんは、大学を卒業後、
京都の木工所2か所で、合計9年の修業を積んだ。
さらにドイツに1年間、木工留学し、マイスター学校で勉強。
帰国後、地元福井に戻り、マエダ木工を開設した。
現在の主な業務内容としては住宅のつくりつけ家具やリフォーム、
百貨店の什器などを製作している。

代表の前田智之さんは二児の父。
これまでは外国産材か、国産でも広葉樹を使用することがほとんどだった。
あるとき、東海地方の木工仲間で組んでいた
〈未来家具〉というグループに誘われて参加した。
“ものづくりを通して森づくりを”というテーマで、若手木工作家が地域の針葉樹を使い、
次世代に残したい家具や小物を提案するというグループだ。
この展示会に出展するのに、本格的に県産スギを使ってみたところ、
「すごく使いやすかった」という。
「やわらかすぎて難しいというイメージでしたが、
傷がつくといってもまあまあ、それなりかなと。
それよりも淡いピンクの見た目がすごくきれい」と新しい発見があった。

「スギはあたたかいし、手触りがいい」という前田さん。
未来家具チームのなかでも、前田さんに子どもがいることもあり、
自然と子ども家具に注目していった。
そして〈日記家具〉という、新しい子ども向け家具ブランドを立ち上げることになる。

スギと家が合体したロゴ。
「当時、一生使い続ける家具をつくりたいと思っていたんですが、
実際は簡単な話ではありません。スギだと傷がつきやすいので、
家の中心に置くキャビネットのようなものはダメだろうと。
しかし子ども用家具なら、小さいころに買ってボロボロになっても、
思い出とともに味になっていくと思ったんです。
もちろん当初は、“スギだから傷がつきやすいことを大きく謳っておかないと
問題になる”と思っていました。
だけど思い切って、“傷がつきますということを特徴にしてしまおう”と、
考え方を切り替えたんです」
子どもが傷をつけないはずがない。だったらコンセプトにしてしまえばいい。
スギの傷つきやすさを逆手にとったのだ。
「むしろ傷をどんどんつけていってほしいくらいです」と前田さんが言うように、
“柱の傷”の発想。それはひとつひとつが思い出であり、子どもの“日記”なのだ。

4月18日(土)〜26日(日)、
東京・三鷹にあるギャラリー「Caparison」にて
民藝店 「手しごと」さんの主催による
「手仕事のある暮らし展」が開催されます。
「手しごと」さんのオーナーは、人気シリーズ
「民藝の教科書」(グラフィック社刊)の監修者、久野恵一さん。
優れた手仕事に直にふれてほしいと、
全国各地でイベントを開催してきました。

過去に開催された「手仕事のある暮らし展」の様子(東京都三鷹市 Caparison)
このイベントでは、見事な手仕事を観賞できるとともに、
お買い物もできます。
日本各地の工人による手しごとの数々と、
岡山県倉敷市に伝わる敷物、倉敷緞通(くらしきだんつう)の
瀧山雄一さんによる手織りの織物が並びます。

「手しごと」さんは、世田谷の閑静な住宅街にあります。
「現代のライフスタイルに適う民藝の良品を、
みなさまの日々の暮しにお届けしたい。」
という久野さんの思いから、2014年5月にオープンしました。
ここでは、これまでに「手しごと」さんで取り扱ってきた作品の一部をご紹介します。

沖縄県読谷村にある北窯から、宮城正享さんの器。爽やかな模様がすてきです。

富山県にあるわたなべ木工の欅白木パン皿。使いこむことで味わい深い色となったパン皿を見て、久野さんが再現したものだそう。

島根県の永見窯でつくられた灰釉面取鉢。釉薬の流れ具合いがうつくしいです。
※掲載商品は作家が一つひとつ手づくりで制作しているお品のため、品切れの場合もあります。ご了承下さい。
4月11日(土)、埼玉県の狭山稲荷山公園にて
クラフト市「みどりのクラフト」が開催されます。
見晴らしのよい公園に
「カフェと暮らしの道具 acht8」さん、
「コーヒーとおやつとごはん Tuuli」さん、
絵描きのTAKAHASHI AYACOさん、
手づくりのリネンウェア「talo」さんが厳選した
41組の作家さん、生産者さんのお店が並びます。

金属の素材そのものの性質を生かしたアクセサリーとオブジェ「Shima」

栃木県益子町に暮らし、うつわを中心に制作している中園晋作さん。

埼玉県入間市で農薬や化学肥料を使わずに野菜を栽培している「FAM FARM」
家具製造会社〈アサヒ〉がある大分県日田市は、かつて幕府の直轄地・天領だった。
その広大な土地の8割を占める緑の森は、
大地に根を下ろした良質なスギが天に向かってまっすぐと伸び、
“日本三大美林”とも呼ばれている。
そんな日田市のスギは、古くから〈日田杉〉という名前で親しまれてきた。
日田杉の特徴は、表面はかたく、赤身の部分が多く、
害虫や湿気による被害を受けにくい。
木目は細かく、赤身は濃く、艶もあり、建材として用いられることが多い。
ただし、これらの特徴は、適切な乾燥方法によって処理されていることが前提だ。

工場へ運び込まれた日田杉。アサヒでは60~70年ものの日田杉を用いる。

板状にして積み上げ、随時、乾燥処理にかけていく。乾燥時間は外の湿度に応じて調整する。

乾燥前の状態でも赤身がしっかりと主張する。乾燥後は木目がくっきりと浮かび上がり、赤身がほどよく馴染んでいく。
日田杉の中でも大半を占める「ヤブクグリ」種は、
一般的な機械乾燥を施すと中心部が黒くなってしまい、
梁や柱といった高値で売買される構造材としては流通させられない。
中心部が黒くなったもの、根元の曲がっている部分については、
日田の伝統工芸〈杉下駄〉に加工されている。
ヤブクグリ、ひいては日田杉の価値を向上させるため、
日田では黒くさせないための方法について古くから考えられてきた。
ひとつが、風通しのいい山の斜面での天然乾燥だ。
ただし、十分に乾燥させなければならないため、広い場所、
そして何より約2年間という長い歳月が必要である。
もうひとつが技術・工夫による乾燥方法だった。
2014年。『貝印×コロカル これからの「つくる」』は、
日本全国のサービス・プロジェクト・ユニット・もの・場所などの
「つくる」にフォーカスを当てて、
22か所の取材テーマで取材を行い、全44回の連載となった。
ここで、北海道の植松電機から始まった4年目の旅を振り返ってみたい。
前編は人類の営みの原点である“ものづくり”にまつわる記事ををまとめた。

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140422_31887.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140429_32185.html
父親が営んでいた車のモーターを修理する仕事からスタートし、
ロケットを自分たちの手でつくって、打ち上げ運用までできるようになった「植松電機」。
いつまでも宇宙に夢とロマンを馳せる心。
その心がロケットを飛ばすし、人工衛星も実現させる。
ものづくりを進化させるのは、いつも理想を高く持っているひとなのだ。
また、植松 努専務の教育論にも注目。
“どうせ無理だと思わなければ、宇宙開発だってできる”という言葉に、
取材陣も感銘を受けたようだった。

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140520_32968.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140527_33137.html
既存の金属や宝石など、
常識的なジュエリーの素材から脱却したものづくりが特徴のSIRI SIRI。
江戸切子や竹を使ったジュエリーはファッション誌の常連。とても美しい。
デザイナーの岡本菜穂さんは、
「いまのほうが技術的には進んでいるはずなのに、
手でしかつくれない時代のものでしか
表現できないものが結構あります。
ありもののパーツなんかも売っていないので、
すべて自分たちの手でつくり出さなければなりません。
きちんとつくられているものは、とても美しいです」
と語っていた。

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140617_33738.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140624_33902.html
セレクトショップ・ユナイテッドアローズから
2014 S/Sのニューブランドとして
デビューした
「TEGE(テゲ)UNITED ARROWS」。
アフリカ各国やハイチ、パレスチナなどの女性の手仕事にフォーカスし、
世界のトップファッションデザイナーとともにものづくりを行う
エシカル・ファッション・イニシアティブと組んでスタートしたブランドだ。
アフリカのすばらしい手仕事を活かして、
援助という一時のものではなく、継続的なものづくりの仕事を一緒につくっている。
女性の雇用を創出し、社会進出などをうながすことも目的のひとつであり、
昨今ではTEGEに限らず多くのファッションブランドが取り入れている、注目の取り組みだ。

前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140701_34205.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140708_34403.html
日本ならではの感性から生まれた紙の器、「WASARA」。
その製品哲学には、古来より自然と共存することで育まれてきた
日本の精神、技巧、そして美意識が込められている。
WASARAのクリエイティブディレクターの緒方慎一郎さん(SIMPLICITY代表)は
WASARAのほかにもプロダクトブランドを手がけ、
みずから和菓子店や和食料理店を経営している。
食を通して日本の文化を広めたいという思いがあるのだ。
「文化というのは食ありき。
私たちの生活の根源は、
“生きていくために食べること”だと思います」
と緒方さんは話をしてくれた。
瀬戸内海というのは、言い方は悪いかもしれないけど、
どこも似たりよったりのところがある。
その風景は「多島美」とよく形容されるように、小さな島がやたら多いのだ。
海が穏やかで、沿岸の砂や岩がほんのり黄色がかっていて、
さらにぽつぽつと島があればヒントとしては十分、
「ああ、瀬戸内海なのね」と。
だから、福山市にある松永の海を初めて見たときは、一瞬、目を奪われた。
おびただしい数の材木を浮かべた貯木場のある港の光景、
それはまさしく東京湾の木場のそれだった。
と、同時に心までもわしづかみにされた。ぼくはその光景を前にして、
『鬼平犯科帳』の火付盗賊改方の面々が闊歩する
江戸の面影を強く感じていたのである。
以来、ぼくにとって松永は尾道市街への通り道ではなくなった。
とにかく粋なところなんだよ、松永ってぇのはよっ!

最近は製材所の数もめっきり少なくなって材木の数も少ないと地元の人たちは言うが、それでも貯木場の光景には江戸情緒というか、ぐっと惹かれるものがある。
古くは塩田の町であり、近年は下駄の産地として広く知られる。
といっても伝統的な桐の下駄ではなく、
輸入木材を使い生産工程を機械化したことで
国内随一の生産量を誇るようになった。
ピークを迎えた昭和30年には
年間5600万足もの下駄を世に送り出していたというから、
当時の松永湾は日本中から集められた木材で埋め尽くされていたに違いない。
さて、原料となる木材が豊富にあることに加えて行政のサポートもあり、
松永では木工加工の技術が発展を遂げる
(1953年に広島県立木履指導所設立。後に県立工芸試験場に改称)。
生活スタイルの変化によって下駄の産業は徐々に衰退し、
現在ではほとんど作られなくなってしまったものの、
しかし、木工の高い技術はしっかりと現在に受け継がれていく。
松永湾に面し、かつては広大な塩田があった柳津町に本社を構える
ソファ製造業の「心石工芸」。
1969年創業のこの会社は、松永が培ってきた木工技術を受け継ぐ
正統的な地場のメーカーといえる。
なにせ、現社長・心石拓男さんのおじいさんは下駄の仕事をしていたといい、
同社創業者であるお父さんの心石務睦さんは
特注家具を製造する木工所に勤めていたというのだから。

ソファの製造工程によって工房が分かれている。写真は縫製を担当する工房。巨大な裁断機がどんと置かれ、スタッフがミシンで縫製する光景は被服を扱う縫製工場と変わらないが、ミシンが縫っているのはとんでもなく厚い革だったりする。

各部門に必ず結構なベテランと思われる職人さんがいる。こちらはフレームの木工部門を担当している宮田住雄さん、67歳。創業の翌年にあたる1970年に入社したという超ベテランの職人さんだ。

革やファブリックをフレームに張る「張り場」と呼ばれる工房にて。ベテランになると、革を少し撫でるだけでウレタンに革が馴染むのだという。ソファ製造の奥の深いこと!

タンニンなめしというなめし加工をした革を使ったソファは心石工芸の十八番。業界で「ソファへの使用は困難」とされていた常識を覆した。経年の色味の変化が楽しめる味わい深い革だ。
ローカルというのはなめちゃいけないところがあって、
唐突に、世界が驚くような恐ろしいまでの高い技術をもった人や会社があったりする。
「心石工芸」がまさにそれで、この会社の製品がいかにスゴいかを書いても
十分読み応えのある記事ができそうなのであるが、
今回ここで紹介するのは同社が主催している写真のコンテストである。
2013年に第1回が開催されており、この春から第2回の公募が始まる。
これがローカルのレベルとは思えない、結構なスケールのコンテストになっている。
入賞者に賞品があるのはもちろん、受賞作を掲載した冊子も制作。
受賞者を招いての盛大な受賞パーティまですでに企画されているらしい。
心石社長にストレートに聞いてみた。
そもそもなぜに地方のソファのメーカーが写真のコンテストを?
「わたしたちは基本OEMメーカー(委託者のブランドの生産を担当する業者)なので、
普段接しているのは販売店の方たちが圧倒的に多いんです。
したがって、お客さんが家でソファをどのように使っているかを見るチャンスが
ほとんどないんですね。だったら、写真で公募すれば見ることができるのでは
というのでフォトコンテストを企画しました」
第1回のテーマは『ソファと家族』。ソファの上ではしゃぐ子どもたち、
楽しげにウクレレを奏でるお父さん、赤ちゃんのおむつを換えているお母さん、
赤ちゃんを膝の上に載せたままうたたねする若いお父さん、
ラフな下着姿でただお酒を飲んでいるお父さん、などなど。
全国から送られてきた写真には、ソファのあるさまざまな家族の日常があった。
……なるほど。
「どんな使われ方をしているかを知るのは、
ソファの商品開発にもすごく大切なんです。
それともうひとつ。お客さんがなにを買っているのかを深く考えたら、
お客さんは単にソファを買っているのではなくて、
ソファのある時間を買っているのではないかと。
であれば、ソファのある空間でどう暮らしているかを見てもらうことが、
効果的な広告になるのではと考えました。
作品を掲載した冊子を制作しているのはそのためなんですね」

第1回のコンテストで最優秀賞に輝いた作品『ソファが縮めるムスメとの距離』。ソファの深い緑の色合いがなんとも心地いい。このソファがあることによって、お母さんと子供の親密な距離感がより伝わってくる。

優秀賞の『我が家のヒエラルキー』は家族の素の感じが最高! 猫の重みだけでくたっとしたソファも素敵。すべてにおいて親近感のある写真だ。
本日2015年3月14日、待ちに待った北陸新幹線開業です!
これに合わせ、さまざまな企業や自治体が「開業キャンペーン」で
お祝いしています。
銭湯の湯桶でお馴染みの「ケロリン」グッズをご紹介。
「ケロリン」は解熱鎮痛剤の名称。
富山に本社を置く内外薬品株式会社さんの製品なんです。
このたび、富山に新幹線が通った記念に、
ケロリングッズが2製品新発売されました。
一つめはこちら、長野県産木材で作られた「ケロリン木桶」です。
お値段は税別4,000円。
本日より東急ハンズ長野店、銀座NAGANOで販売されます。
これは内外薬品が、長野県が取り組む質の高い
県産木材製品の復活「木の文化の再生」に賛同した取り組み。
こちらの商品の販売収入の一部は、木曽広域連合が
運営する「水源の森基金」へ寄付されるのだそう。
そもそも、ケロリンの湯桶が銭湯に登場したのは昭和38年、
東京オリンピックの前年から。
もともと日本では木の桶を使っていたのですが、
衛生上の問題から合成樹脂に切り替えられる時期でした。
ちょうどそのタイミングで、「ケロリン」の広告が入った
プラスチックの湯桶が各地の銭湯に
置かれるようになったんです。
ちなみにケロリンの桶は関東サイズと関西サイズがあるそうです。
そしてもうひとつは、「ケロリンの石鹸」。
福岡県太宰府で作られている木彫の人形、「木うそ」。
幸運を招くといわれる神鳥「鷽(うそ)」の姿を模した、
逆三角形の大きな目が特徴の、カワイイ伝統民芸品です。
独特の意匠のなかに、400年もの長い歴史が詰まっています。
もともとは太宰府天満宮でお正月に行われる「鷽替神事」のために
作られる民芸品だったのですが、
次第に全国の神社でも作られるようになりました。
お土産として、お家に飾ってあったという方も多いのでは?

木うそをつくる突鑿(つきのみ)
太宰府の木うその特徴は、原木の「ホウノキ」や「コシアブラ」
を突鑿(ノミ)で薄く削り、くるんと巻き上げた「はね上げ」という繊細なカール。
幅わずか数ミリの羽根を均等にノミで削り出す熟練の技術が必要とされます。

原木「コシアブラ」
清潔感あふれるやわらかいピンク色の木肌に、
ビタミンカラーのオレンジが可愛い二段ベッド。
触り心地のよいヒノキの無垢材でつくられていて、
枕元には小さな本棚のしつらえも。
こんな遊び心ある二段ベッドが子ども部屋にあったら、
創造力あふれる時間を過ごせるに違いない。
こちらは、家具のまち福岡県大川市で、
家具や木製サッシ、住宅などの事業を展開する株式会社エトウが、
2014年秋に発表した、熊本のヒノキ材を使った「KOTOKA」シリーズ。
家具のまちで根づいてきたよいものづくりを海外へも発信しようというのだ。


KOTOKAは大川で行われた家具の展示会で財務大臣賞を受賞した。
エトウは、大正9年に製材所として創業。
大川は、福岡県中部を横断し有明海へと流れ出る筑後川の下流域にあり、
上流には、木材の産地として知られる大分県日田市がある。
「昔は木材を筏に組んで、筑後川を下り大川の港まで運んでいました。
大川は木材の集積地であり、さまざまな物資や船が集まるまちでした」
と教えてくれたのは、現在の社長、江藤義行さん。

社長業の傍ら、大川商工会議所副会頭や大川木材事業協同組合理事長も務め、地元産業の発展に力を注いでいる。
船が集まれば、船をつくりだす船大工も必要となる。
家具のまちとして知られる大川の歴史を辿れば、
実は、船大工の技術を生かして指物を始めたのが出発点と言われている。
タンスなどのいわゆる“箱もの”を得意とし、
製材所、建具屋、木材加工、道具を磨く研磨屋、塗装、塗料販売まで、
あらゆる作業が工程ごとに
各メーカーに分業化され家具製造がまちの産業として発達してきた。
そして、起こったバブル崩壊。
江藤社長はやさしい表情をゆがめながら、
「地元で活躍していた、たくさんの中小企業が
倒産、廃業に追い込まれたのは事実ですね。
製材所もほとんどなくなってしまいました」と語る。
当時エトウでも自社で製材した木材の販路拡大のためにも、
低迷した地元の家具工場を引き受け、家具製造業をスタートさせるなど、
なんとか、自社と大川の木材産業を盛り上げてきた。
以来、地元メーカーの技術を生かしながら、
エトウは商品を企画し、それらの販路開拓を担ってきた。
現在は、家具などの輸出入事業も手がけている。
実は近年、台湾や韓国で注目されつつある木材が、日本のヒノキ。
さらに、日本の丁寧なものづくりも評価されている。
エトウでは台湾からの発注があったこともあり、昨年から輸出も視野に入れた、
九州産のヒノキを使った家具づくりをスタートさせた。

のどかな里山の風景が広がる宮城県南三陸町入谷地区。
その小高い丘の上、廃校になった小学校の木造校舎の中に
〈入谷Yes工房〉はある。
南三陸町は、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた。
住宅の7割が浸水し、いまも多くの人が
仮設住宅などでの避難生活を余儀なくされている。
入谷Yes工房は、そんな方たちの働く場所をつくれないかとスタートした。
「どこかに来て、誰かと働くことは生きるための大切なモチベーションになります。
たくさんの人がこの工房でいきいき働いてくれるのは、とてもうれしいことです」
そう話すのは工房の広報を担当する大森丈広さん。
2011年5月に3名からスタートした工房は、
現在まで、のべ20人以上の雇用を生み出した。

毎日数名のスタッフが工房に通い、作業に精を出している。
前編:[ff_titlelink_by_slug slug='tpc-thi-tsukuru-043' append=' はこちら']
ものづくりにおいて、伝統工芸や職人は注目されやすい。
しかし実際に身の回りは、たくさんの工業製品に囲まれている。
それらは当たり前すぎて認識されにくいが、
日本が工業化を推し進めてきた過程において、必ず技術や職人の蓄積がある。
しかし、伝統技術の後継者不足と同様に、
工業界もまた、製造拠点が海外に流失しているのだ。これを失うのはもったいない。
工業的なアプローチでかわいいアクセサリーをつくっているのが、
インスタントジュエルだ。
プラスチック素材を中心にして、マシンメイド=機械でつくられている。
デザインを担当しているのは、
インテリアプロダクトなどを中心に手がけている大友 学(stagio inc.)さんだ。

組み合わせなどを変えて、自由にピアスやブレスレットをアレンジできる。
「普段の仕事のなかで、なくなっていく工場もたくさん見ています。
“違うものをつくればいいのに”と思うのですが、
工場にとってはもちろんそんな簡単な話ではありません。
だから私たちのような存在が、
“ほら、違うものつくれるじゃん”という例を示していきたい」
そんな思いから、インスタントジュエルが生まれた。
工場の職人たちは、つくり手として認識されにくく、日の目を見ることが少ない。
しかし自分たちがつくっているものが、「インスタントジュエル」という存在として、
“かわいい”という価値観で買われていくようになる。
「日々、“レイコンマ”の世界で戦っているすばらしい職人さんたちです。
そんな職人さんの工場という現場感と若い女の子たちという、
一番遠い存在をガチャーンとくっつけてみたらどうなるか。
工場の職人さんたちも喜ぶと思ったんですよね」
普段、工場でつくっている製品と、このインスタントジュエルとの製造過程自体に、
それほど大きな違いはないだろう。
しかしアウトプットが異なれば、まったく違う反応がみられる。
それが付加価値であり、それを可能にするのがデザインの力だ。