連載
posted:2015.3.17 from:全国 genre:ものづくり
sponsored by 貝印
〈 この連載・企画は… 〉
プロダクトをつくる、場をつくる、伝統をつなぐシステムをつくる…。
今シーズン貝印 × colocalのチームが訪ねるのは、これからの時代の「つくる」を実践する人々や現場。
日本国内、あるいはときに海外の、作り手たちを訪ねていきます。
2014年。『貝印×コロカル これからの「つくる」』は、
日本全国のサービス・プロジェクト・ユニット・もの・場所などの
「つくる」にフォーカスを当てて、
22か所の取材テーマで取材を行い、全44回の連載となった。
ここで、北海道の植松電機から始まった4年目の旅を振り返ってみたい。
前編は人類の営みの原点である“ものづくり”にまつわる記事ををまとめた。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140422_31887.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140429_32185.html
父親が営んでいた車のモーターを修理する仕事からスタートし、
ロケットを自分たちの手でつくって、打ち上げ運用までできるようになった「植松電機」。
いつまでも宇宙に夢とロマンを馳せる心。
その心がロケットを飛ばすし、人工衛星も実現させる。
ものづくりを進化させるのは、いつも理想を高く持っているひとなのだ。
また、植松 努専務の教育論にも注目。
“どうせ無理だと思わなければ、宇宙開発だってできる”という言葉に、
取材陣も感銘を受けたようだった。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140520_32968.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140527_33137.html
既存の金属や宝石など、
常識的なジュエリーの素材から脱却したものづくりが特徴のSIRI SIRI。
江戸切子や竹を使ったジュエリーはファッション誌の常連。とても美しい。
デザイナーの岡本菜穂さんは、
「いまのほうが技術的には進んでいるはずなのに、
手でしかつくれない時代のものでしか
表現できないものが結構あります。
ありもののパーツなんかも売っていないので、
すべて自分たちの手でつくり出さなければなりません。
きちんとつくられているものは、とても美しいです」
と語っていた。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140617_33738.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140624_33902.html
セレクトショップ・ユナイテッドアローズから
2014 S/Sのニューブランドとして
デビューした
「TEGE(テゲ)UNITED ARROWS」。
アフリカ各国やハイチ、パレスチナなどの女性の手仕事にフォーカスし、
世界のトップファッションデザイナーとともにものづくりを行う
エシカル・ファッション・イニシアティブと組んでスタートしたブランドだ。
アフリカのすばらしい手仕事を活かして、
援助という一時のものではなく、継続的なものづくりの仕事を一緒につくっている。
女性の雇用を創出し、社会進出などをうながすことも目的のひとつであり、
昨今ではTEGEに限らず多くのファッションブランドが取り入れている、注目の取り組みだ。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140701_34205.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140708_34403.html
日本ならではの感性から生まれた紙の器、「WASARA」。
その製品哲学には、古来より自然と共存することで育まれてきた
日本の精神、技巧、そして美意識が込められている。
WASARAのクリエイティブディレクターの緒方慎一郎さん(SIMPLICITY代表)は
WASARAのほかにもプロダクトブランドを手がけ、
みずから和菓子店や和食料理店を経営している。
食を通して日本の文化を広めたいという思いがあるのだ。
「文化というのは食ありき。
私たちの生活の根源は、
“生きていくために食べること”だと思います」
と緒方さんは話をしてくれた。
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前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140819_35597.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20140826_35855.html
ネパールでつくられる
オーガニックスキンケアブランドのLalitpur(ラリトプール)は、
代表の向田麻衣さんがCoffret Project(コフレ・プロジェクト)での経験などから、
ネパールの女性の雇用促進をひとつの目的として立ち上げた。
ネパールが世界に誇るヒマラヤ山脈に、
豊富に生えている高山植物を利用したスキンケアブランドだ。ネパールの技術と、
日本の技術を融合させて
オリジナルの商品を生み出さなくてはならない。
品質が良いことはもちろん、
「Lalitpurが伝えたいストーリーにふさわしいものをつくろう」と、
繰り返し試作を重ねていったのだと、向田さんは言う。
「どんな場所でできているか、つくっている女性がどんな暮らしをしているか。
その女性たちの生活がどのように変化しているのか。
そうしたネパールの空気も感じてもらいたい」。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141007_37804.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141014_38071.html
鯖江市は国産めがねの96%を生産しているというめがねのまち。
めがね枠製造歴は100年を超え、日本のめがねづくりの歴史と言える。
人口6万人程の市で、就業人口の6人に1人はめがね産業に関わる。
そこにいま新しい動きがある。
オープンデータ化を鯖江市が進めているのだ。
「めがね+IT=ウェアラブルデバイス」を打ち出して、
ハイテックで新たなビジネスモデルやまちづくりが進んでいる。
地域のコミュニティがアントレプレナーシップを育んできた。
伝統的なものづくりのまちから電脳データシティへ。
いま「日本のシリコンバレー」と言われ始めている鯖江からレポートした。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141216_40763.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20141223_40936.html
オンデマンド出版のリーディングカンパニー「コンテンツワークス」の
主力サービスである「Photoback」は、
家族やペットの写真など、
自分の好きな写真を編集して、
オリジナルの写真集をつくるというもの。
「いままで僕らは利便性の観点から
機能やシステムを考えて
オンデマンドをやってきたのだけど、
これからは気持ちを伝えるメディアとしての位置づけを進めていきたい」
と、コンテンツワークスの荻野明彦さんは語ってくれた。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150106_41322.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150113_41598.html
お米からエタノールを製造し販売する「ファーメンステーション」。
「日本人の食生活に欠かせない酒、みそ、醤油などはすべて発酵食品。
発酵は微生物によって行われています。
そんな微生物の働きを取り出すと医薬品になったり、環境技術にも応用できるのです」
と、
発酵の面白さを語る代表取締役の酒井里奈さん。
発酵・醸造という日本の伝統文化は、
バイオテクノロジーへとつながっていると気づいたのだという。
その後、岩手県胆沢町(当時。現在は奥州市)が取り組んでいた、
お米からエタノールをつくるプロジェクトに関わるようになり、
コンサルタントとして実証実験に参加するようになったことから本格的に携わることとなる。
現在は、つくったエタノールで、石けんや消臭スプレーも発売している。
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前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150120_41791.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150127_42093.html
2014年11月、東京・秋葉原にオープンした
ハードウェア・スタートアップを支援するものづくり施設
「DMM.make AKIBA」。
3Dプリントやレーザーカッターや各種検査機器など、
総額5億円の機材が使える、
いま話題のものづくり拠点だ。
このDMM.make AKIBAでは、デジタルツールをはじめ、
検査機器など各種機材150点を自由に使えるほか、
シェアオフィスや、ライブラリー、
共用カフェスペース、
イベントなどでオープンイノベーションを促す。
さらに各種コンサルティング、投資家による支援の仕組みなど、
ものづくりのスタートアップをサポートする機能を備えているのも特徴だ。
誰もが製造業の起業家になれる時代のプラットホームを、詳細に取材した。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150203_42376.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150210_42725.html
直線的なデザインが特徴のテーブルウェア「KIKOF(キコフ)」。
琵琶湖のほとりで長年培われてきた伝統工芸の技術を活かして、
現代的なライフスタイルに合ったプロダクト製作を目指していくプロジェクト
「Mother Lake Products Project」の一環として取り組まれている。
ブランドを立ち上げる“パートナー”として選ばれたのは、
全体のクリエイティブディレクションを担当する、
グラフィックデザイン会社「キギ」だった。
「丸滋製陶」とつくった信楽焼の器は、色はパステルでかわいいし、
妙にカクカクしている斬新なデザインと、陶器の常識を覆す薄さが特長。
「みんな“信楽焼とは何か?”という問いを、改めて考え直したりしているんですよ。
信楽焼には、たぬき、焼き締め、薪窯などのイメージがあると思いますが、
もともとその時代に必要とされた暮らしの道具をつくってきました。
それならば、いま必要とされるKIKOFのようなものをつくるのは必然。
これからは信楽焼のイメージのひとつにKIKOFを加えていきたいです」
と、丸滋製陶の代表今井智一さんは話してくれた。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150217_43115.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150224_43884.html
佐賀県有田町を中心につくられる有田焼。
来年2016年に有田焼は創業400年を迎える。
これまでの400年を第一章「EPISODE1」として一度句点をうち、
これからの100年を「EPISODE2」として、
新たな時代の始まりを告げるストーリーへと踏み出そうとしているのだ。
「有田焼の危機を乗り切って、有田焼の次の100年につなげていきたい」
「有田焼500年の礎を築きたい。新しい有田焼の物語を紡いでいきたい」
佐賀県の職員、有田焼窯元や商社、デザイナーたちの
そんな想いが集まり、
「イノベーション」「リブランディング」「クリエイターの育成」
が実現していく様子をお伝えした。
前編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150303_44776.html
後編 https://colocal.jp/topics/think-japan/tsukuru/20150310_45166.html
「インスタントジュエル」は、工業的なアプローチでかわいいアクセサリーをつくっている。
プラスチック素材を中心にして、マシンメイド=機械でつくられている。
デザインを担当しているのは、
インテリアプロダクトなどを中心に手がけている大友 学(stagio inc.)さん。
「普段の仕事のなかで、なくなっていく工場もたくさん見ています。
“違うものをつくればいいのに”と思うのですが、
工場にとってはもちろんそんな簡単な話ではありません。
だから私たちのような存在が、
“ほら、違うものつくれるじゃん”という例を示していきたい」
そんな思いから、インスタントジュエルが生まれた。
information
KAI Touch Earth「Earth Radio」
カイタッチ・アース「アースラジオ」
次回のオンエアは3月24日(火)21:00~22:00
インターFM76.1にて(関東近郊と名古屋市近郊のみの放送です)
オンタイムでWEBで聴く http://www.radiko.jp
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