マチザイノオト vol.8
こんにちは。グリーンノートレーベル(株)の明石博之です。
富山県の場づくりプロジェクト〈マチザイノオト〉の連載は、これで最終回となります。
今回は射水市新湊地区を流れる内川に遊びに来たアメリカ人が、
このまちを気に入って移住し、長年の夢だった“BAR”をオープンした話です。
「内川の風景が忘れられない」アメリカ人のスティーブンさんが移住
そのアメリカ人とは、ハワイ州出身のスティーブン・ナイト(Stephen Knight)さん。
もともと日本の伝統芸能に興味を持って来日し、
一度帰国して再び来日してから翻訳の仕事を始めました。
スティーブンさんとの出会いは、いまから10年以上前のこと、
私がまだ東京に住んでいた頃です。
それから富山へ移住した約1年後の2011年4月に、
東京の八丁堀にある居酒屋でスティーブンさんと再会しました。
それがキッカケとなって、Facebookでの交流が始まり、
お互いに「いいね」をする仲が長い間続きました。

八丁堀の居酒屋で再会したときの記念写真。
時は過ぎて2016年のこと。突然スティーブンさんから
「10年ぶりに、4泊くらいで全国の知人に会いに行くツアーをしたい。
ついては内川にも行きたい」というメッセージが来ました。
そして、同年10月にスティーブンさんと再会し、内川周辺を案内後、
〈カフェuchikawa六角堂〉で夕食をとりました。
わざわざ来たのには何か理由があるはずだと思い、いろいろなことを語り合いました。
そのとき聞いたスティーブンさんの夢は、バーをオープンすること。
昼間は、地域の人たちの営みを感じながら2階で翻訳の仕事をして、
夜になったら1階のバーカウンターに、というお話でした。
例として見せてもらったシンガポールの〈ショップハウス〉は、
まさにこの辺りにある町家スタイルの建物でした。
この瞬間、「内川沿いのバー」というイメージが膨らんで、
「その夢をここで実現できるし、空き家はたくさんある」と、
スティーブンさんに猛烈アピールしました。
田舎の漁師町にぽつんと1軒あるカフェでも、
なんとか商売が成り立っている事実もあります。
いままでは、近いようで遠い、Facebook友だちという存在でしたが、
この日を境に、隣人になるかもしれない存在へと変わりました。

〈カフェuchikawa六角堂〉で再会、妻あおいも合流して、楽しい時間を過ごす。
それから3か月後、東京でスティーブンさんと再会して、
本気で移住を検討していることを知りました。
「内川のすてきな風景が忘れられないし、
すでに事業をしている先駆者がいることが心強い」と語ってくれました。
外国人であるスティーブンさんが、内川にひと目惚れしてくれたことを
本当にうれしく思いました。私はこのとき、これからどんな問題があろうと、
スティーブンさんが移住してバーをオープンするまで、
とことんつき合おうと決意しました。

























































































