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posted:2019.1.17 from:山形県天童市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
山形の家具メーカー〈天童木工〉から、新しい照明器具
「アーカイブライト」の発表と展示のお知らせが届きました。
この有機的なデザインの照明は、天童木工の椅子の技術と
デザインのアーカイブを再構成してつくられたもの。
企業のアーカイブを活用し、現代的な価値を持つ知的資源として
新たなクリエイションにつなげていくプロジェクトチーム
〈アーカイブプロジェクト〉に天童木工がアーカイブを
提供することによって実現しました。
アーカイブプロジェクトの発起人は、アーキテクト/プランナーの南木隆助さん。
南木さんは以前コロカルでご紹介した〈福筆〉や
『IKKOAN 一幸庵72の季節のかたち』の
クリエイティブディレクションを手がけた方でもあります。
「この照明は、過去50年をさかのぼって、
日本を代表する椅子メーカー、天童木工で様々な年代で作られた
5つの椅子を作るために使われた型(成形合板を曲げるための型)を
これまでの使われ方と違う方法で活用し作られました。
つまり天童木工の技術とデザインのアーカイブを再構成して
一つの照明を作り出したと言えます。
椅子の背もたれや、手すり、ロッキングチェアの脚など、
様々な椅子のディテールを、シャンデリアのような
優美な曲線として活かしています」(南木さん)
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山形県天童市は、昔から将棋の駒をはじめとする、木工業の盛んなまち。
天童木工はその地に1940年に創業し、デザイナーの柳宗理さんや剣持勇さん、
建築家の丹下建三さん、磯崎新さんをはじめとするクリエーターとコラボレーションし、
さまざまな名作家具を世に送り出してきました。
2019年5月には、東京・代々木八幡の〈ケースギャラリー〉にて
「アーカイブライト」の展示会が行われるそう。
天童木工の50年の意匠が生きたアーカイブライト、ぜひ見てみたいですね。
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