〈伊藤佳美の日めくりカレンダー〉 日本全国、みんなの記念日で つくるカレンダー

2020年のカレンダーはもう見つけましたか?
今日は絵描きの伊藤佳美さんの日めくりカレンダーをご紹介します。

これは、伊藤さんが1日ひとりリクエストを受け、
“オーダーメイドの1日”を描いているカレンダー。

オーダーをする方は、結婚記念日や誕生日はもちろん、
宇宙遊泳をする日、タイムマシンで旅をする日など、
架空の1日を描いてもらうこともできます。

たとえばこちらは、長野県諏訪市で〈あゆみ食堂〉を営む
料理家の大塩あゆ美さんがオーダーした1日。

2月3日

「ワイワイ食卓を囲むのが一番幸せ」という大塩さんのために
「みんなでワイワイ食卓を囲む日」を描いています。
なんとも和やかでおいしそう!

こちらのカレンダーは、伊藤さんが2019年にスタートさせたプロジェクト。
口コミで少しずつ人気を集め、2年目となる2020年は全国にお客さんが広がっています。

11月28日、「いい庭の日」のために描かれた1枚。風景は、伊藤さんがもう一度訪ねたいという、アルゼンチンのバリローチェ。

11月28日、「いい庭の日」のために描かれた1枚。風景は、伊藤さんがもう一度訪ねたいという、アルゼンチンのバリローチェ。

ユニークなのは、各地で原画展を行い、
その場で来年のオーダーを承っていること。
今年も北海道のCoco-desse、岩手のCafe & Living UCHIDA、
東京のBUTSU / YOKU STORE、Diginner Gallery Workshop、
長野のRebuilding Center JAPAN、富山のHOUSEHOLDを巡りました。

こちらは、岩手県奥州市にあるCafe & Living UCHIDAでイベントを行ったときの様子。

愛犬を抱いている女性が伊藤さん。愛犬の名は、トロ。カレンダーにも登場しています。

愛犬を抱いている女性が伊藤さん。愛犬の名は、トロ。カレンダーにも登場しています。

愛犬を抱いている女性が伊藤さん。
真ん中のエプロンを掛けている男性は伊藤さんの友人であり、
Rebuilding Center JAPANスタッフの千葉夏生さん。
奥州のご出身で、Cafe & Living UCHIDAのオーナーと友人であったことから、
餃子と麻婆豆腐の店を出すために駆けつけてくれました。

このカレンダーには、現在伊藤さんが暮らす長野の方もたくさん登場します。
こちらは、前述のRebuilding Center JAPANの1日。

9月28日

同店は、長野県諏訪市にある古材と古道具のリサイクルショップ。
家屋や工場の解体や片づけの現場に駆けつけ、
行き場を失ってしまったものたちをレスキュー(引き取り)し、
新たなプロダクトに生まれ変わらせて販売しています。
9月28日は、同店の開店記念日なのだとか。
こんなかたちで記念日が残るなんて素敵ですよね。

富山県氷見市の海辺にあるHOUSEHOLDで行われた展示。

富山県氷見市の海辺にあるHOUSEHOLDで行われた展示。

豊岡市で、 「本と温泉」のアシスタントをする 地域おこし協力隊を募集中! 「本を通じた地域の活性化」とは?

兵庫県豊岡市。県の北東部に位置し、北は日本海、東は京都府に接し、
中央部には母なる川・円山川が悠々と流れ、
海岸部は山陰海岸国立公園、山岳部は氷ノ山後山那岐山国定公園に指定。
多彩な四季を織りなす自然環境に恵まれた地です。
また、日本有数の鞄の産地としても知られ、自然放鳥されたコウノトリが空を舞う。
西日本随一の温泉地・城崎温泉では浴衣で外湯をめぐりを体験……と、
さまざまな特色があるまちなのです。

豊岡のユニークで先進的な試みは以前よりコロカルでも紹介をしていますが、
現在、豊岡は都市像を「小さな世界都市-Local & Global city-」と定め、
豊岡というローカルに深く根ざしながら、世界で輝き「小さくてもいいのだ」という
堂々とした態度のまちをつくるという宣言をしています。

そんな豊岡では、2014年度から地域おこし協力隊の制度を導入し、
これまでに29人の隊員を委嘱。
現在15人の隊員が地域の方と一緒に活動しています。
そして再び「小さな世界都市」の実現に取り組む地域おこし協力隊を18名募集します。

そのなかでもちょっと変わっているのが、「本を通じた地域の活性化」という活動。
募集人数は1名ですが、これがなんともおもしろそう。どんなことをするのかというと、
・NPO「本と温泉」の活動のアシスタント
・既発行本のバイリンガル化のサポート
・文学や本を用いた地域活性化の企画立案から実施
とのこと。

「本と温泉」とは、2013年の志賀直哉来湯100年を機に、
次なる100年の温泉地文学を送り出すべく、
城崎温泉旅館経営研究会が立ち上げた出版レーベル。第3弾まで発売されています。

第1弾 文庫にしてわずか十数ページの小説に、
網羅的な解説を試みた超 “解説編”を合わせた二冊組の、
志賀直哉『城の崎にて』『注釈・城の崎にて』
第2弾 タオル地の表紙に撥水加工の中面の、万城目学による『城崎裁判』
第3弾 松葉がにの形を模した、湊かなえによる『城崎へかえる』

これらの地域限定発売の本を出版し、この冬には第4弾が発表になりますが、
地域おこし協力隊の方はこの次の出版にも携わることになりそうです。

〈腑〉長田佳子・塩川いづみ・ 水島七恵が 「継ぐ」をテーマに ワークショップを開催

食べる、描く、編む3人によるワークショップ

2020年2月1日(土)・2日(日)、東京・御茶ノ水にあるTOKAS本郷にて
〈腑(はらわた)〉によるワークショップが開催されます。

腑は、菓子研究家の長田佳子さんとイラストレーターの塩川いづみさん、
編集者の水島七恵さんによるプロジェクト。
2017年にスタートし、ワークショップや展示などを通して
心と体の同時性を探求してきました。

イラスト:塩川いづみ デザイン:横山道雄(KUMA)

イラスト:塩川いづみ デザイン:横山道雄(KUMA)

左から、ワークショップ〈息を継ぐ〉ゲストのUtotoさん、イラストレーターの塩川いづみさん、菓子研究家の長田佳子さん、編集者の水島七恵さん。

左から、ワークショップ〈息を継ぐ〉ゲストのUtotoさん、イラストレーターの塩川いづみさん、菓子研究家の長田佳子さん、編集者の水島七恵さん。

記念すべき1回目のワークショップは水島さんにレポートしていただいたので、
記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。

こちらは、2019年11月に葉山の〈Hayama Guesthouse〉で
行われたワークショップ〈息を継ぐ〉の様子です。

葉山ワークショップの様子1

葉山ワークショップの様子2

葉山ワークショップの様子3

今回のイベントは、〈トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)〉による、
あらゆる表現が集まるプラットフォーム〈OPEN SITE〉の教育普及プログラムとして開催。
「継ぐ」をテーマに、マーブリング(墨流し)のワークショップとトークを行います。

トーキョーアーツアンドスペース本郷は、1928年に建てられ、
職業訓練校、教育庁庁舎等として使用されていた歴史ある建物。
3人はこの建物と立地から「水」を想起させられたといいます。

〈秋田木工〉とインテリアデザイナー 五十嵐久枝がコラボ。 美しい曲線の木工家具を展開

100年以上もの歴史を持つ〈秋田木工〉

「木が木で立っていたときよりも立派に美しく」

そんな思いで木に向き合い、剣持勇、柳宗理などとも
コラボレーションした秋田の木工工房があります。その名も〈秋田木工〉。

〈秋田木工〉は、無垢の木材を高温の蒸気で蒸して曲げる曲木の技術で曲木家具をつくる
日本唯一の専門工房であり、100年以上の歴史を持つ老舗です。

「暮らしの中で、快適に使える家具であるように」と
ドイツ人のミヒャエル・トーネットが
デザイン性と機能性の両方を追い求めて発明した曲木の技術。

その技術を継承した〈秋田木工〉の家具は、
職人が手作業で行うことで片手で持てるほどの軽量にもかかわらず、
堅牢で丈夫、そして美しいフォルムで長年愛され続けてきました。

五十嵐久枝クラマタデザイン事務所を経て1993年イガラシデザインスタジオ設立。商業から様々な空間デザイン・インスタレーション・家具デザインを中心に、プロダクト・幼児施設遊具の商品開発など幅広く携わる。「衣・食・住・育」の場を通して空間の可能性を模索する進行形デザインを展開。グッドデザイン賞、JCDデザイン賞、キッズデザイン賞、CSデザイン賞などを受賞。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。グッドデザイン賞審査委員。

五十嵐久枝クラマタデザイン事務所を経て1993年イガラシデザインスタジオ設立。商業から様々な空間デザイン・インスタレーション・家具デザインを中心に、プロダクト・幼児施設遊具の商品開発など幅広く携わる。「衣・食・住・育」の場を通して空間の可能性を模索する進行形デザインを展開。グッドデザイン賞、JCDデザイン賞、キッズデザイン賞、CSデザイン賞などを受賞。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。グッドデザイン賞審査委員。

この度そんな〈秋田木工〉と
自然素材を活かした家具や空間をてがけてきた、インテリアデザイナー五十嵐久枝氏との
コラボレーションシリーズ〈AGITA(アギタ)〉が発売されることとなりました。

〈貝印スイーツ甲子園〉に
青春をかける高校生。
未来のパティシエたちが躍動する!

キャベツを使ったシュークリーム!?
有名パティシエを唸らせる高校生のアイデア!

ケーキづくりに青春をかける高校生たちの物語。
それは〈貝印スイーツ甲子園〉という舞台で花開く。
1年に1回開催されているこの“甲子園”を目指し、
全国のパティシエ志望の高校生たちがしのぎを削っている。

2019年9月15日、
第12回決勝大会が〈武蔵野調理師専門学校〉を会場として開催された。
春から行われていた全国予選を、全350チーム(125校)から勝ち抜いてきたのは、
東京のレコールバンタン高等部「Rig(リグ)」、
愛知の学校法人糸菊学園 名古屋調理師専門学校「amusant(アミュゾン)」、
大阪のレコールバンタン高等部大阪校「etoile(エトワール)」、
そして福岡の嶋田学園 飯塚高等学校「muguet(ミュゲ)」の4チーム。

決勝大会の直前、そのうちの1チーム、
飯塚高等学校「muguet」の練習風景を取材した。
メンバーは永末優華さん、近藤愛華さん、片桐野慧(のえ)さんの3人だ。

 「muguet」の3人が通う飯塚高校。

「muguet」の3人が通う飯塚高校。

飯塚高校では、まず2月に8チームをつくった。
そのなかから5月に校内での予選が行われ、5チームに絞られた。
今年はその5チームすべてがそのまま書類審査に応募したという。
そして書類審査、予選と突破し、本選に出場したのが
永末さん、近藤さん、片桐さんの「muguet」だった。

今大会のテーマは「カスタードを使ったケーキ」。
3人はまずはどんなケーキにするか考えなくてはならない。

「カスタードと聞いて、代表的なスイーツとしてシュークリームが思い浮かびました。
“シュー”は本来フランス語でキャベツだと知り、
今回、材料として使ってみたいと思いました。
周りにシューであるキャベツを巻いたら、シュークリームになるかなと」
と教えてくれたのはチームのムードメーカーである片桐さん。

「muguet」は、最近はやりつつある野菜を使用したケーキに挑戦することにした。

当初の試作では「まったくおいしくなかった」らしい。
顧問の林田英二先生も
「物語としてはいいけど、本物のキャベツを使うと
ロールキャベツのような感じで切れるかどうか不安でした。
そこでチョコレートなどを使ったキャベツ風でもいいのではないかと提案した」
という。

(左から)林田英二先生、永末優華さん、近藤愛華さん、片桐野慧さん。

(左から)林田英二先生、永末優華さん、近藤愛華さん、片桐野慧さん。

しかしメンバー3人で相談した結果、
本物のキャベツを使うことに挑戦すると決断した。ポイントはキャベツの甘み。
一番工夫し、労力を割いた点だという。

シロップで炊いてみると、キャベツが乾燥したように白くなってしまって、
切ることもできない状態に。
さまざまな手法を試したが、キャベツを茹でて、はちみつとレモンでつけ込むことになった。

ただおいしくつくるのと、予選や決勝ですぐに審査員に食べてもらうのでは
つくり方が微妙に変わってくる。
すぐ食べてもらうことを想定した甘みやかたさのバランスが必要になってくる。
そういった目線はすでにプロではないか。

学校での練習風景。

学校での練習風景。

はちみつとレモンでつけ込んでいるキャベツ。短時間で完成するよう試行錯誤を重ねた。

はちみつとレモンでつけ込んでいるキャベツ。短時間で完成するよう試行錯誤を重ねた。

「muguet」の3人は、飯塚高校・製菓コースのなかで、
部活動でも製菓部に所属している。
通常の授業コースでは、基本的なものを学ぶことに精一杯で、
細工などは部活動内で本などを見ながら、自主的に勉強しているという。

だからこのケーキの土台には、
ダックワーズ、サブレ、ダマンド、ババロアなど基本的なケーキが層となっている。
自分たちにできることの精度を高めつつ、さらに技術や知識を上乗せしているのだ。

大会序盤から真剣な眼差しだったリーダーの近藤愛華さん。

大会序盤から真剣な眼差しだったリーダーの近藤愛華さん。

土台をつくる永末優華さん。

土台をつくる永末優華さん。

初めてケーキをつくってみたときは、なんと5時間36分かかったという。
決勝大会の制限時間は2時間30分。
そこまで短縮するには、きっと練習・実習を繰り返し行ったに違いない。

林田先生は、全員がすべての作業をできるように指導したという。

「みんなでケーキをつくって、みんなで飾りをつくる。
もちろん基本的な担当分けはありますが、遅れたときに手伝えるように、
誰が何をやってもできるようにしておきました。
『考えてつくろうね』と、毎日、言っています」

バラの飾りひとつを1分半以内でつくるという細かい制約をつけて練習した。

バラの飾りひとつを1分半以内でつくるという細かい制約をつけて練習した。

予選も決勝も、その舞台は自分たちの慣れた環境ではないので、
現場対応力が求められる。
実際に決勝でも、冷蔵庫の“冷え”が悪いという事態も発生していた。
そんなときにでも、みんなでフォローしあえること、それがチームワークなのだろう。

〈こけしのしまぬき〉 なんともかわいらしい! 伝統こけし工人のこけしを 封入した「こけし缶」

手のひらサイズのこけしが伝える、東北の手しごと

宮城県仙台の〈こけしのしまぬき〉から、
とってもかわいいおみやげのニュースが届きました!

名前は、「こけし缶」。伝統こけし工人による
できたてのこけしを封入したこけしの缶詰です。
開けるとほのかな木くずの匂いが香り、手のひらサイズのこけしが現れます。

缶のなかから顔をのぞかせているのは、伝統こけし工人、鎌田孝志さんの作品。

弥治郎系 鎌田孝志作こけし缶『牡丹』師匠は祖父の鎌田文市工人と、父の鎌田孝市工人。

弥治郎系 鎌田孝志作こけし缶『牡丹』師匠は祖父の鎌田文市工人と、父の鎌田孝市工人。

鎌田さんは昭和28年生まれ。鎌田さんの祖父、文市さんが手がけたこけしは
デザイナーのチャールズ・イームズの目にもとまったそう。
そのこけしは、あの「イームズハウス」にも飾られていました。

こけし缶に収められているのは、今回の為に制作された限定品。
扁平な頭に、上目使いの目がかわいらしい。胴には牡丹の限定柄が描かれています。

また鎌田さんは、イームズハウスに飾られていたこけしを再現した
「イームズこけし」も手がけています(只今品切れ中。入荷予定有り)。

こちらは、小笠原義雄さんの作品。

遠刈田系 小笠原義雄作こけし缶

遠刈田系 小笠原義雄作こけし缶

胴には、遠刈田系の代表的な文様「重ね菊」が描かれています。
おかっぱ頭は、自身で創作した本人型。哀愁ただよう表情が魅力的です。

シュッとした表情が清々しいこちらは、大沼秀則さんのこけし。

鳴子系 大沼秀則作こけし缶

鳴子系 大沼秀則作こけし缶

大沼さんは「誰からも好かれるこけしを作る」という
志をもって制作されているのだとか。さすが、絶妙なバランスが美しいこけしです。

なかには、若手を応援する「新工人応援缶」も。

弥治郎系 新山匠太作 新工人応援缶

弥治郎系 新山匠太作 新工人応援缶

上のこけしを手がけた新山匠太さんは、1987年年生まれ。
形態と描彩のセンスから弥治郎系伝統こけしの将来を
担う逸材といわれている、期待の若手です。

新工人応援缶は、同じ型をたくさんつくることが修行になることから、
他より安い価格で販売されています。
こけし缶は、こけしのしまぬき本店としまぬきオンラインショップなどで発売中です。

上質で特別なギフトをお探しの方へ。 話題のニュースポット 〈コレド室町テラス〉の 〈日本百貨店 にほんばし總本店〉へ 行ってみよう

店内ではワークショップや実演販売も

2019年9月27日、地下鉄三越前駅直結の
複合商業施設〈コレド室町テラス〉がオープンしました。
再開発が進む日本橋の中でも、とりわけ大きなプロジェクトとして注目されていた、
コレド室町テラスの開業。
なかでも1階の〈日本百貨店 にほんばし總本店〉は連日賑わいを見せています。

日本百貨店のテーマは「ニッポンのモノヅクリとスグレモノ」。
これまでも日本百貨店は全国さまざまな地域と都心を結ぶ、
つくり手と使い手の出会いの場を提供していましたが、
東京・御徒町の1号店オープンから10年を目前に、
10店舗目をここコレド室町テラスに出店。全国の食品、雑貨、伝統工芸品など
およそ1500商品が集います。

ただ購入できるだけでないのが、にほんばし總本店。
つくり手を招き、店内で開催されるワークショップや実演販売で
「つくり手さん自らが伝えていく」ということも積極的に行っていきます。

この日実演販売を行なっていたのは、
岩手県九戸村の伝統工芸・南部箒(なんぶぼうき)の作家、
〈高倉工芸〉の高倉清勝さん。
南部箒の利点や、つくり方、扱い方などの解説をお客さんひとりひとりに丁寧に行い、
非常に手間のかかる南部箒の制作過程を見学させてくれるのでした。

高倉清勝さんがつくる南部箒は、原料となるホウキモロコシという草を栽培するところから始まります。このホウキモロコシ、無農薬で育て、手作業で収穫するため1本つくるのに非常に手間がかかります。そのため、南部箒は高いもので100万円するのだとか。

高倉清勝さんがつくる南部箒は、原料となるホウキモロコシという草を栽培するところから始まります。このホウキモロコシ、無農薬で育て、手作業で収穫するため1本つくるのに非常に手間がかかります。そのため、南部箒は高いもので100万円するのだとか。

現代の生活にフィットするように、パソコン専用箒や、ペットの毛づくろいのための箒などを開発した、アイデアマンの高倉さん。

現代の生活にフィットするように、パソコン専用箒や、ペットの毛づくろいのための箒などを開発した、アイデアマンの高倉さん。

美流渡と青梅の2拠点で
木工作品をつくる〈遊木童〉の
波乱万丈の人生

上美流渡の森で制作する木工作家

この連載も今回で99回目。スタートして約4年が過ぎた。
編集者として20年ほど“文章”というものに関わってきたが、
実は執筆にはずっと苦手意識を持っており、
月に2回の更新はもがきつつ苦しみつつということも多かった。

けれど幸いなことに、書くネタに困ったことはなかった。
わたしが住む岩見沢の美流渡(みると)をはじめとする山あいの地域は、
人口は700人にも満たないが、個性あふれる人々が多いし、
毎月何かしらのイベントも開催されており、
これらすべてを紹介できないもどかしさを
いつも感じているような状態だった(200回までネタには困らなそう)。

そんな状態の中で、以前からずっと紹介したいと思っていたのは
木工作家の五十嵐茂さんだ。
3年前から地域PR活動として〈みる・とーぶ〉という展覧会を
札幌などで開催しており、その参加者のひとりではあったが、
彼のこれまでの歩みについて腰を据えて聞く機会はなかった。

そろそろ秋の気配が感じられるようになった9月、
わたしは上美流渡にある五十嵐さんのアトリエを訪ねて、本当に驚いた。
これまでさまざまな移住者を紹介してきたが、
これほどまでに波乱万丈な人生があっただろうかと言いたくなるような、
強い衝撃を受けたのだった。

五十嵐茂さんと妻の恵美子さん。後ろの小屋は恵美子さんが続けている機織りの制作小屋。

五十嵐茂さんと妻の恵美子さん。後ろの小屋は恵美子さんが続けている機織りの制作小屋。

北海道と東京・青梅にアトリエがあり、行き来をしながら
木工作品の制作を行う五十嵐さんの第一印象は、寡黙で控えめ。
長年にわたり黙々と木工作品をつくってきた人物だと想像していたのだが、
それは私の思い込みだった。

取材で訪ねて最初に彼がしてくれた話は、
2014年にサンタクロースの格好をして舞踏をするという、
短編映画の主演を務めたことについてだった。

「ラッシュアワーの時間に西荻窪の駅前ロータリーで踊りました。
暗黒舞踏を踊るのはこのときが初めてだったけど、監督に
このままやっていけば1年でプロになれるって言われましたね(笑)」

アーティストがJR西荻窪駅付近に滞在し、このまちを舞台に作品を制作、発表するプロジェクト「西荻レヂデンス」の企画によって制作された短編映画。小鷹拓郎監督による『西荻サンタクロース』は、まちにサンタクロースが実在するという設定で、五十嵐さん扮する白塗りのサンタクロースが登場し、骨のようなプレゼントを行き交う人に配布した。

アーティストがJR西荻窪駅付近に滞在し、このまちを舞台に作品を制作、発表するプロジェクト「西荻レヂデンス」の企画によって制作された短編映画。小鷹拓郎監督による『西荻サンタクロース』は、まちにサンタクロースが実在するという設定で、五十嵐さん扮する白塗りのサンタクロースが登場し、骨のようなプレゼントを行き交う人に配布した。

また、国立奥多摩美術館というインディペンデントなアートスポットで行われた、
路上生活者によるダンスグループ〈新人Hソケリッサ!〉のトークイベントで
司会をしたこともあるのだという。
イベントをきっかけに路上生活者のみなさんと意気投合し、
青梅の自宅に彼らを泊めた日のことを、懐かしそうに語ってくれた。

「ホームレスになったとき、最初の晩が一番辛いんだって。
線路に飛び込むか、段ボールを敷いて寝るか、そのどちらかだと誰もが考えるそうです」

こんなふうに、五十嵐さんの口からは、
わたしの想像がすぐには及ばないような話が次々と飛び出していった。

舞踏の演技の様子を手振り身振りで説明してくれた。

舞踏の演技の様子を手振り身振りで説明してくれた。

〈RENEW 2019〉 国内最大規模の工房見学イベント開催! 福井と全国から76団体が集結

ものづくりを見て・知って・体験する、工房見学イベント

2019年10月12日(土)〜14日(月)、
福井県鯖江市、越前市にて〈RENEW 2019〉が開催されます。
これは、ものづくりのまち、福井県鯖江市河和田地区で
2015年にスタートした工房見学イベント。
5回目を迎える今年は、眼鏡や越前漆器、越前和紙、越前打刃物、越前箪笥、
越前焼、繊維を手がける工房・企業と飲食店、約76事業所が参加予定。
工房・企業を一斉開放し、工場見学・ワークショップ・ショッピングといった
3つのプログラムを通して、つくり手の思いや背景、技術を伝えます。

参加する事業所

参加団体は、越前和紙の〈滝製紙所〉、美術小間紙の老舗製紙所〈山次製紙所〉、
1701年創業の漆器メーカー〈セキサカ〉の直営店〈ataW〉、
オリジナル木工ブランド〈Hacoa〉、
鯖江に移り住んだデザイナー・職人によるデザインスタジオ〈TSUGI〉、
丸物木地師〈ろくろ舎〉、
越前漆器協同組合・鯖江市・慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が
主導する〈工芸みらいプロジェクト〉などなど。
技術を継承しながら、現代に合わせたものづくりを続けているつくり手たちが集結します。

見学

コンセプトは「来たれ若人、ものづくりのまちへ」。
最近では担い手として移り住む若者が増えていることから、
〈ふくい移住EXPO〉や全国17のローカルプレーヤーが集うマーケット
〈まち/ひと/しごと - Localism Expo Fukui-〉も同時開催します。

ろくろ

〈カラーミーショップ大賞2019〉 約4万店の中から選出された 38ショップが決定! コロカル編集部も審査に参加しました

左から、コロカル事業部部長及川卓也、「にっぽん文化奨励賞」受賞の〈会津 長門屋〉鈴木哲也さん、〈小倉縞縞〉築城弥央さん。

ネットショップの運営に携わったことがある人なら、
〈カラーミーショップ〉の名を知る方も多いのでは?

GMOインターネットグループの〈GMOペパボ株式会社〉が運営する、
ネットショップ開業・作成サービス、カラーミーショップ。
多岐にわたるデザインと、豊富な拡張機能で、
自由かつ、思い通りのイメージで自社サイトが制作できるとあり、
個人から企業まで、幅広く支持されています。

本年も、カラーミーショップのサービスを活用している4万店以上のネットショップから、
サイトの構築・運営において、創意工夫を凝らしている店舗を発掘し、
表彰するコンテスト〈カラーミーショップ大賞2019〉が開催されました。

カラーミーショップ大賞2019とは?

会場の様子

カラーミーショップ大賞は、今年で6年目。
2019年は、各種審査を通過し、ノミネートされた277店舗から
主に一般ユーザーの投票により受賞店舗が選出されました。

最も優秀な「大賞(1ショップ)」をはじめ、
「優秀賞(10ショップ)」「地域賞(20ショップ)」
「特別賞(5ショップ)」「にっぽん文化奨励賞」「Amazon Pay賞」と、
38店舗が選出され、2019年9月10日には東京・渋谷にて授賞式が行われました。

大賞に選ばれたのは、創業100年を迎える書道用品の専門店〈書遊Online〉
美しさ、親しみやすさ、商品の探しやすさを両立したサイト設計は、
文房四宝の魅力が随所に散りばめられ、書くことへのワクワク感を高めてくれます。

そして昨年に引き続き、コロカル編集部は、
ネットショップを通じて日本文化を発信する店舗に贈られる
「にっぽん文化奨励賞」の選出を担当させていただきました。

秋田県「川連漆器」の世界で、 これからの伝統工芸の在り方を 模索する小さな挑戦者

秋田県湯沢市。
夏はのどかな田園風景が広がり、冬は雪景色に染まるまちに
都会からひとりの女性が移り住んできた。
湯沢市の地域おこし協力隊として活動する店網華子(たなあみはなこ)さんだ。
ミッションは伝統工芸である「川連(かわつら)漆器」を継承する担い手。
職人の高齢化、需要の減少、さまざまな問題を抱えている伝統工芸の世界に
単身で飛び込んだ店網さんに密着した。

800年前から大切に受け継がれてきた伝統の技を継ぐ

丁寧に漆を塗り重ねることで、木地に柔らかな質感を出す。

丁寧に漆を塗り重ねることで、木地に柔らかな質感を出す。

秋田県湯沢市川連地区に伝わる伝統工芸「川連漆器」。
歴史を遡ると約800年前の鎌倉時代、刀の鞘や弓、
鎧などの武具に漆を塗らせたのが始まりと言われている。
江戸時代になると椀、膳、重箱などの漆器がつくられ、
全国でも有数の漆器産地として知られるようになる。
昭和後期に最盛期を迎え、昭和51年には国の伝統的工芸品に指定された。
その後、工業化による大量生産、
中国からの輸入などの波におされ、徐々に生産量は減少していく。
実稼働している漆器店は年々減少し、職人も高齢化。
日本の伝統工芸が直面している現状そのものだ。

そんな川連漆器の世界へ飛び込んだのが、店網華子さんだ。
生まれは東京都杉並区という根っからの都会っ子。
大学卒業後は化学メーカーに就職し、会社員生活をおくる。
会社が嫌だ、仕事が面白くない。決してそんなことはなかったが、
毎日満員電車に揺られながら頭に過るのは
「地方で暮らしてみたい。ものづくりをしてみたい」という想いだった。

「小さい頃から田舎で暮らすことへの憧れがありましたね。
父は東京出身、母は福岡出身。
夏休みなどに福岡へ帰省していましたが、そうは言っても福岡は都会ですし、
田舎には縁がなくて。自然の中で暮らしてみたいという思いが強く、
いつかは地方に移住しようと決めていました。
もし地方で暮らすなら“ものづくり”に挑戦してみたい。
そう思って移住先を探していたときに飛び込んできたのが、
秋田県湯沢市で伝統工芸の継承を担う地域おこし協力隊だったんです。
秋田は小学校の修学旅行で来たくらいで縁もゆかりもない場所でしたが、
憧れだった“田舎暮らし”と“ものづくり”が一緒にできるならと挑戦しました」

せっかく移住するのだから新しいことにチャレンジしてみたい。
それなら若いうちに!と約2年の会社員生活に終止符を打ち、
2017年8月、秋田県湯沢市の地域おこし協力隊として着任した。

生活の中で育まれた「川連漆器」の魅力とは?

手に取ると木の温かみが感じられる川連漆器。厚手の木地だから中身が冷めにくい。

手に取ると木の温かみが感じられる川連漆器。厚手の木地だから中身が冷めにくい。

“川連漆器”と言っても馴染みのない人も多いはず。
同じ湯沢市の名物「稲庭うどん」の器としてよく使われている漆器と言えば、
触れたことがある人もいるだろう。
川連漆器は、京都や輪島、山中などの美術的な漆器とは違い、
人々の生活のなかで使われてきた実用的な漆器。
その分、お手頃でお求めやすい価格の商品が多く、
知らない人からすれば品質が良くないと思われがちだが、実は全く違うのだ。
これだけ安価に提供できるのも、秋田に豊かな森林が残っていること、
そして職人の卓越した技があってこそ。

川連漆器の原料となる原木は、市場でせり落とされる。

川連漆器の原料となる原木は、市場でせり落とされる。

漆器に使われる原木は主に秋田県産。
奥羽山脈で採れるブナやカツラが材料だ。
この原木を節や傷を避けて切る「木取り」、ろくろで大まかに挽く「荒挽き」、
その後「燻煙(くんえん)乾燥」という川連独特のやり方で木地を乾燥させる。

天井までぎっしりと積み上げられた木地。まるでアートのよう。

天井までぎっしりと積み上げられた木地。まるでアートのよう。

中1週間の寝かし期間を入れながら
約1か月間から3か月間ゆっくり乾燥させることで、
割れの元になる歪みが少なくなり、防虫・防腐にもなる燻煙乾燥。
燃やす資材に廃材を使う循環方式でとってもエコなのだ。
この手間がかかる燻煙乾燥こそ、川連漆器が丈夫と言われる大きな理由だ。

木地づくりで使う道具も職人自らが鉄を叩いて作るのだとか。

木地づくりで使う道具も職人自らが鉄を叩いてつくるのだとか。

燻煙乾燥をした木地は、「仕上げ挽き」に入る。
川連漆器の木地は、他の産地と木取りの仕方が違うので、通常よりも厚めに挽くのが特徴。
そうすることで下地を作る「地塗り」の回数が少なく済み、工程が簡素化できる。
この職人の技があるから、結果、安価に漆器を提供できるのだ。

最近では、若手職人のさまざまなグループによる
自主的な活動や新商品開発も精力的に行われている。
美術大学や他産地とのコラボレーションの実績もあり、
川連漆器の新たな魅力が生み出されている。

ポートランドのDIY精神に刺激を受け
ものづくりの喜びを分かち合う、
〈RINNE〉プロジェクト始動

写真提供:RINNE

廃材にクリエイティブな価値を見出し循環させたい

今回は、2020年春、東京・台東区に拠点がオープンするという
新しいプロジェクトについて紹介してみたい。

プロジェクト名は〈RINNE(りんね)〉。
生命が無限に転生を繰り返すという
「輪廻(りんね)」の思想が言葉の由来になっており、
モノを捨てることなくクリエイティブな価値を見出し
循環させていこうとするプロジェクトだ。

その第1弾として、不要なモノを素材にして、お酒を飲みながら
ワイワイものづくりを楽しむバーの立ち上げが計画されている。

RINNEの活動を知ったきっかけは、このプロジェクトのメンバーであり、
コミュニケーションデザイナーの山中緑さんと東京で約半年ぶりに再会したことだ。

札幌在住だった緑さんは、昨夏、娘さんとふたりでポートランドへ電撃移住。
住まいも仕事も決めずに現地に向かった彼女は、
この移住を“冒険の旅”と名づけ、さまざまな暮らしの挑戦を行っていった。

ハプニングを乗り越えつつ住まいを見つけたり、娘さんの学校を探したり。
Facebookで発信される日々の挑戦にわたしは引き込まれ、
昨冬の一時帰国のタイミングに合わせ、
わたしの住む美流渡(みると)で彼女にお話会を開いてもらったこともある。

美流渡のお話会の様子。緑さんは、「これまでのいろんな概念が壊され、常識が覆され、そして刺激を受け、ショックとともに自由になって元気になっている気がする」とポートランドでの日々を語ってくれた。

美流渡のお話会の様子。緑さんは、「これまでのいろんな概念が壊され、常識が覆され、そして刺激を受け、ショックとともに自由になって元気になっている気がする」とポートランドでの日々を語ってくれた。

今年の6月、たまたまわたしの上京予定と彼女の帰国のタイミングが重なって、
東京で会うことができて驚いたことがある。
たった半年のあいだに、緑さんのまわりでは、
新しいプロジェクトがたくさん始まっており、その中でも、
これから本格始動するというRINNEプロジェクトに、大きな興味を持ったのだった。

わたしが移住した岩見沢の山あいの美流渡地区は、過疎化が進み、空き家も多い。
これらの家の中には生活道具が残されていたり、
倒壊の危険のある古家はどんどん壊されているのだが、
廃材として捨ててしまうには惜しいものも多く、
なんとか活用する手段はないのだろうかと、つねづね感じており、
このプロジェクトがヒントになるのではと感じたからだ。

RINNEプロジェクトのアイデアの源泉になったのは、
ポートランドにある〈SCRAP PDX〉と〈DIY BAR〉という取り組みだ。
緑さんは、日々の暮らしのなかで、なぜポートランドが「世界の先端」と言われ、
「クリエイティブシティ(創造都市)」と言われるのか、その秘密を探っていた。
そんななかで大きな刺激を受けたものがこのふたつだったという。

〈SCRAP PDX〉の店内。シールや包装紙などあらゆる素材が集められている。(写真提供:RINNE)

〈SCRAP PDX〉の店内。シールや包装紙などあらゆる素材が集められている。(写真提供:RINNE)

SCRAP PDXは非営利の団体で、紙製品や布、文房具など、
クリエイティブな素材になりうる、ありとあらゆるモノが
集められたショップを運営している。
仕入れは売れ残りの商品や余った材料など寄付によってまかなわれていて、
ボランティアが仕分けを行っている。

緑さんの娘さんは、ここに入ったとたん「宝の山だ」と狂喜乱舞したそうで、
誰もが何かがつくりたくなってくる、
そんなワクワクした気分になれる場所なのだという。

〈DIY BAR〉。ものづくりをしながら食べたり飲んだり。店員さんもフレンドリーで、つくった作品をほめてくれることも。(写真提供:RINNE)

〈DIY BAR〉。ものづくりをしながら食べたり飲んだり。店員さんもフレンドリーで、つくった作品をほめてくれることも。(写真提供:RINNE)

もうひとつのDIY BARは、クラフトビールなどポートランドらしい飲み物を飲みながら、
和気あいあいとした雰囲気のなかでものづくりを楽しめる場所。

「わたしはもともとの真面目な性格と、デザイナーとしての変な意識(プライド?)で、
気持ち肩に力が入った気がしたけれど、それがだんだん、
どんどん“どうでもよくなって”いって、さまざまな手法を試したくなる!」

緑さん革小物づくりをこのバーで体験し、そんな感覚を覚えたという。

富山県高岡市の匠の技と秘密から、 ものづくりの未来を見つめるイベントが 渋谷で開催

ナガオカケンメイ氏と地元クリエイターのトークセッションも

「ものづくりのまち」として有名な富山県高岡市。

美しく豊かな自然、誠実で生真面目な人々の精神性。
高岡を形容するこれらは、ものづくりにおいても色濃く反映されています。
そして、この先の日本の、そして世界の消費のあり方にも通ずるものがあります。

また、デジタルが発展し、人々のライフスタイルが急速に変化する現代。
地域で活躍するクリエイターも増える中、高岡でも「地域がクリエイターの創造性を拡張し、
クリエイターが地域のものづくりを革新する」という関係が成立し、
これまでにいくつかの魅力的なプロジェクトも誕生しました。

10月7日(月)に渋谷ヒカリエのイベントスペース8/COURTで
開催されるイベント〈Creators Meet TAKAOKA〉では、
そんな高岡の歴史・文化・精神風土も含めた魅力を伝え、
ものづくりに携わる人・関心のある人たちとの新しい出会いや協働の可能性を見出します。

錫を流し込む様子

ワークショップの様子

デザイン活動家・ナガオカケンメイ氏をはじめとする国内外で活躍するクリエイターと
高岡の職人のトークイベントをはじめ、伝統工芸のワークショップや交流会、
高岡の魅力ある伝統工芸が集結した展覧会や富山のローカルフードなど、
注目のコンテンツが多数ラインナップ。「こんなものまであるのか!」と
新たな発見があること間違いなし。

同時に、11月に高岡で開催される
伝統工芸や最先端技術のものづくり工房・工場や歴史文化を訪ねる
「クリエイター向けモデルツアー」の参加者も募集されるそう。
こちらも何かものづくりを行なっている人は必見です。

美しい高岡のプロダクト

高岡の手仕事

伝統工芸の技術を用いたものから、クリエイターとコラボした注目のプロダクトまで、
高岡のアイデンティティを受け継ぐ魅力溢れる作品が集結する展覧会。
もちろん一部の作品は購入することもできます。
さまざまな手法やデザインのプロダクトは、見るだけでワクワクしてしまうはず。

唯一無二の〈倉敷ガラス〉を 収めた写真集が発売。 ポップアップストアもオープン

〈倉敷ガラス〉を追い続けた5年間を収録

ほっくりとぬくもりがあり、どこか柔らかさも感じる〈倉敷ガラス〉。

クリスマスツリー飾りのガラス玉づくりをしていた小谷眞三さんが、
倉敷民藝館初代館長の外村吉之介さんから依頼され、
試行錯誤しながら製作をスタートしたのが昭和38年。

以来70年、〈倉敷ガラス〉を製造しつづけ、
小谷眞三さんと息子の栄次さんが手がける作品のみ、そのように称され、
すべての工程をひとり行うという手間暇がかかったそれは、
全国にコレクターが存在するほどの人気となっています。

そんな、来年90歳を迎える小谷眞三さんの〈倉敷ガラス〉を
ファッションフォトグラファーの赤尾昌則さんが撮影した
写真集『倉敷ガラス 小谷眞三』が、この8月に発売されることになりました。

小谷眞三さん

小谷眞三さん

〈倉敷ガラス〉の一輪挿し

〈倉敷ガラス〉

夏休みの自由研究にも!
「藁納豆づくり」から「太陽光発電」
まで田舎暮らしの“DIY”3本立て

こんにちは! 
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

我が家では今まで、暮らしのなかのあらゆるものを
「自分たちでつくってみる」という実験をしてきました。
きな粉、ヨーグルト、椅子、テーブル、小屋、発電機……。

今まで「買う」だけだったものを、手を動かしてつくってみると、
それをつくってくれていた人への感謝の気持ちが生まれたり、
自分でやってみた ! という達成感が、ささやかな自信を持たせてくれます。

糸島の青い海

新しい挑戦をするなら、ぜひ夏休みに!

「DIY、やってみたいけれど、普段は忙しくて」という人でも、
「夏休みならちょっと挑戦してみようかな」と思ってもらえるかな? と思い、
過去に評判がよかった3つの「DIY」をご紹介したいと思います。
夏休みの自由研究に、お子さんと挑戦してみるのもオススメです!

藁からつくる! 天然の納豆菌がいきる「藁苞(わらづと)納豆」

手づくり藁苞納豆!

昔々納豆は、藁によってつくられていたこと、知っていましたか? 
藁とは、田んぼで収穫した稲の、米の部分をとり除いた茎のこと。
藁の中には天然の納豆菌が住んでいるため、
昔の人はその藁を活用して納豆をつくっていました。

納豆ができる仕組みは以下の通り。

(1)稲の藁を使った藁苞に、蒸した大豆を入れる

(2)納豆菌が大豆を餌にして大豆の中で増える

(3)納豆ができる

いとしまシェアハウスの田んぼで収穫した稲藁。

納豆の誕生説は多数ありますが、
「聖徳太子が馬の飼料として残った煮豆を藁で包んでおいたら、できあがった」
「煮豆を藁で包んで保存しておいたら、いい香りがしてきた」など、
どれも藁に付着していた納豆菌による自然発酵がキッカケになっているそうです。

そして実は、藁と大豆には密接な関係がありました。
昔は田んぼで稲を育て、田んぼの畔で大豆を育てるのが一般的だったのです。

これは、大豆が空気中の窒素をかためて地面に流し込む習性があるため。
米の生育には窒素が必要なのですが、この大豆由来の窒素が天然の肥料となり、
田んぼを豊かにしていたんですね。
こうして同じ場所で育ったふたつのものが掛け合わされてできたのが、納豆なのです。

稲刈り時期の風景。

ちなみにスーパーで出回っている納豆は、人工的に培養された納豆菌を使っているので、
天然の納豆菌とはパワーが違います。
藁納豆の濃厚な豆の味わいと、とろける舌触り。
一度食べたら、その力強い味わいにやみつきになるはず! 

昨年、我が家で開催した納豆づくりワークショップでは、
一番下は2歳から、一番上は90歳まで、たくさんの方が参加してくれました!

藁苞納豆づくりワークショップの風景。

「蒸した大豆に納豆菌をふりかけるんですか?」という質問がありましたが、
藁にいる天然の納豆菌を使うので、使う材料は
我が家の田んぼでつくった無農薬無肥料のお米の藁と、無農薬の大豆のみ。

【用意するもの】

・藁(長くて丈夫なもの)

・大豆

・大きな鍋

・ホッカイロまたは湯たんぽ

・紙製の米袋、なければ新聞紙

・毛布

まずは納豆を入れるための「藁苞」をつくります。
藁の中央と端を紐で結んだら、半分に折り返して紐で仮止めします。

藁苞づくりの様子

藁苞には手刈り・天日干しをした丈夫で長い藁が必要です。最近は機械化や高齢化が進み、こういった高品質の藁を手に入れるのも難しくなっていると聞きました。

藁苞ができたら、納豆菌以外の菌を殺菌するために熱湯消毒します。

藁苞を熱湯消毒

納豆菌はほかの雑菌に比べて熱に強く、100度以上でも死滅しないのだとか!

その間に、藁苞に入れる大豆を蒸します。
ひきわり納豆をつくる場合は、蒸しあがった大豆を細かくカット。

藁苞の殺菌と、大豆の下準備が同時に終わるようにし、
蒸し大豆ができたら、熱々のうちに藁苞へ入れます。
もたついて温度が下がると雑菌が発生しやすくなるので、
手早く、ささっと入れるのがポイント。

藁苞に大豆を入れ藁で蓋をするようにして結ぶ

藁苞に大豆を入れたら、折り返した片方の藁で蓋をするようにして結びます。

藁で蓋をしたら、紙製の米袋やタオル、ホッカイロや湯たんぽで
ふた晩保温して、できあがり。

出来た納豆を試食中

食べ比べをして人気があったのが、ひきわり納豆。ひきわりのほうが納豆菌が豆の奥まで食い込んで、より“納豆らしい”味がします。

今はなかなか見ることができなくなってしまった藁苞納豆、楽しくつくってみませんか?
興味のある方は、こちらから納豆づくりキットが購入できますよ。

大豆2種類を食べ比べ! 無農薬大豆の藁苞納豆づくりキット

今年も「みて、きいて、刺す」。 青森県・弘前〈こぎんの学校2019〉

「みて、きいて、刺して深める」一日

2019年9月1日(日)、青森県弘前市の弘前市民会館で
〈こぎんの学校2019〉が開催されます。 
こぎんの刺し手であればふれてみたい、長年津軽で刺し伝えられてきた本物のこぎんに触れ、
歴史や技術を学ぶことのできる貴重な機会です。

高橋寛子さんの遺作

こぎんを刺し伝えてきた高橋寛子さんの遺作。昨年のこぎんの学校で展示されました。

江戸時代、倹約のため麻物しか着ることの許されなかった津軽の農民たちが、
保温や補強のため、麻布に麻糸や綿糸で刺し子を施すようになり
生まれた「津軽こぎん刺し」。
木綿の着物が手に入るようになり一度廃れたものの、民藝運動で注目をされ、
今では趣味手芸のひとつとして、多くの人に親しまれています。

昨年のこぎんの学校の様子

昨年のこぎんの学校の様子。Koginデザイナー山端家昌さん(青森県おいらせ町出身、東京都在住)の解説のもと、かつて実際身につけられていた着物「古作」に施されたこぎんを間近に見て、模様などを研究しました。

こぎんは津軽の宝

こぎんの学校は、こぎん刺し作家の作品等を販売する弘前市の〈津軽工房社〉と、
こぎん刺しの魅力を地元女性ライターの視点で紹介する雑誌『そらとぶこぎん』が
昨年共同ではじめた事業です。

『そらとぶこぎん』表紙

1年をかけて深く取材が行われる『そらとぶこぎん』の表紙。2017年創刊で、現在まで3号発行されています。

『そらとぶこぎん』の編集長は、
地元紙で長く取材を続けて来た鈴木真枝さん(青森県弘前市出身、青森市在住)。
趣味としてこぎん刺しを楽しむ人が増えたことで、
図案や小物の作り方を紹介する「手芸本」は多くあるものの、こぎんを刺し伝え、
現代に残すことに貢献した「つくり手」についてまとめた文献がないことに気がつきます。
「こぎんは津軽の宝。子どもたちの代にも津軽の女性たちの歴史とともに残していきたい」
と考え、発刊に至りました。

野球少年からスニーカーまで。 新鋭の博多人形師・ 中村弘峰さんの個展が開催

伝統を継承しつつ、斬新で現代的なデザイン

約400年もの歴史を誇る福岡の博多人形。

今にも動き出しそうな緻密で魂の込もった姿は、
昔も今もその道を極めた博多人形師の技術があってこそ。

そんな博多人形師の中で、現在一際注目されている人がいます。
104年続く『中村人形』の四代目・中村弘峰さん。

野球少年の博多人形

「AIR 不老I 内裏雛 model」

「AIR 不老I 内裏雛 model」 2018年 素材:陶に彩色 サイズ 32×32×13 cm

一見普通の博多人形のようですが、
よくよく見ると、野球をしていたり、スニーカーの形をしていたり、
より今っぽくアレンジされた動物だったり。

中村さんが手がける博多人形は、現代のテイストが
織り交ぜられた今までにないオリジナリティ溢れるものばかり。

幼い頃から『中村人形』三代目である父の姿を
見て育った中村さんは、東京芸術大学院修士課程を修了後、父・中村信喬さんに師事。

現在は家業を引き継ぎながら、従来の概念に
留まらない創作人形を発表しています。

お酒、お酢、ワイン!
暮らしに欠かせない
わたしのまちの醸造所

今月のテーマ 「わたしのまちの醸造所」

日々の食卓に欠かせない、味噌、醤油、お酢、日本酒、ワインといった醸造品。
インターネットの普及で、全国の醸造品が気軽に入手できる時代ですが、
もともとは地域で親しまれ、消費されてきたもの。

「これがないと味が決まらない!」「イベントが盛り上がらない!」
そんなふうに地域住民から愛される醸造品をつくるのは、どんな蔵?

今回は、日本各地に暮らすみなさんに、
まちの小さな醸造所を紹介してもらいました。

【岩手県花巻市】 地域を活性させ、生産者の志気をあげるワインづくり

株式会社エーデルワインの外観

岩手県花巻市大迫町(おおはさままち)にある、
昭和37年創業の老舗ワイナリー〈株式会社エーデルワイン〉。
主に大迫産のぶどうを使用したワインづくりを行っています。

大迫町のぶどう栽培の歴史は、昭和25年まで遡ります。
同年、県立の農業試験場大迫葡萄試験地が創設され、
本格的にぶどう栽培がスタート。

昭和37年には、町役場と農協が中心となり、
〈岩手県ぶどう酒醸造合資会社〉(現エーデルワインの前身)が設立され、
ワインづくりが始まったのです。

青々と葉が茂る、ぶどう畑の風景

エーデルワインで醸造したワイン

大迫町の気候は昼夜の温度差が大きく、
弱アルカリ性の石灰岩土壌であることから、ぶどう栽培に適した土地とされています。

2018年には、オーストリア・ウィーンで開催される
国際ワインコンクール〈AWC Vienna〉で、
日本のワイナリーで初めて、ひとつ星を獲得しました。

エーデルワインの直営店〈ワインシャトー大迫〉のテイスティングルームでは、厳選されたワインを有料で試飲できます! 売店にも無料のワイン試飲コーナーが用意されています。

エーデルワインの直営店〈ワインシャトー大迫〉のテイスティングルームでは、厳選されたワインを有料で試飲できます! 売店にも無料のワイン試飲コーナーが用意されています。

また、既存のワインとは別に、ぶどうやワインの品質向上のため、
ぶどう生産者ごとのワイン(通称:個別ワイン)をつくる取り組みも。
小さいタンクでそれぞれつくられ、ボトルには生産者の名前が入ります。

ぶどう生産者の名前が入る個別ワイン。

ぶどう生産者の名前が入る個別ワイン。

自分の名前が入ったワインができると、その年のぶどうのできを自身で確認できるうえに、
ぶどう栽培に対する士気も高まります。
ぶどう農家は日々、品質を確認しながら、おいしいぶどうづくりに励んでいます。

information

map

ワインシャトー大迫

住所:岩手県花巻市大迫町大迫10-18-3

TEL・FAX:0198-48-3200 ※工場見学の予約受付はこちら

開館時間:9:00~16:30

休館日:年末年始(12月31日~1月3日)

入場料:無料

WEB:https://edelwein.co.jp/edel_info/wein_chateau

Facebook:https://www.facebook.com/edelwein.co.jp/

photo & text

鈴木寛太 すずき・かんた

1991年東京都出身。2011年に発生した東日本大震災以降、大学のボランティアプログラムで、繰り返し岩手県を訪れるようになる。一度は就職するも、2015年8月、地域おこし協力隊として花巻市に移住。大迫(おおはさま)地区で、減少が続くぶどう農家の支援やイベントの企画・調整を行っており、2018年5月にぶどう農家となる。2018年7月末、3年間の地域おこし協力隊の任期を終え、本格始動中。

幻の有田焼ジュエリー〈トシカネ〉が 一挙集結。世界初の展覧会

未だ海外コレクターが存在するほど。〈トシカネ〉世界初の展覧会

昔から手先が器用なことで知られる日本人。
表情豊かで繊細な物づくりは、
今も昔も国内外問わず、多くの人々を魅了します。

今回ご紹介する磁器・有田焼でつくられた幻のジュエリー
〈俊兼ジュエリー(通称:トシカネ)〉
も日本人の技術が冴え渡る、優れた工芸品のひとつ。

7月7日(日)より、東京・渋谷のHOLE IN THE WALLで
開催される『「SUPERCRAFT -TOSHIKANE JEWELRY-」
~限界を超えたスーパークラフト。緻密なミクロアートの小宇宙~』
は、そんな〈トシカネ〉の貴重なコレクションを集めた展覧会です。

富山発〈cusuri〉 「薬」売りの伝統が生んだ、 「クスリ」と笑顔が生まれる 「紙ふうせん」プロジェクト

kamifu-sen nipponシリーズ〈sumou〉

思わず笑顔になる、ころんとした四角い紙ふうせん。

富山県で約140年続く、
医薬品パッケージをメインとした印刷メーカー・富山スガキ株式会社が開発した、
紙製品ブランド〈cusuri〉のkamifu-senです。

「sumou」の販売パッケージ

〈sumou〉の販売パッケージ

〈sumou〉を膨らませると、大きな力士と小さな行司になり、
飾るだけで土俵入りの様子が完成。
「のこった!のこった!」と掛け声が聞こえてきそうで、くすりと、顔がほころびます。

縁起物を飾る文化を残したい

nipponシリーズ「engimono」

nipponシリーズ〈engimono〉

一番人気のkamifu-senは、招き猫・だるま・小判のセット〈engimono〉。

気軽に置ける紙ふうせんで、
日本の縁起物を飾る文化を残したいという思いから生まれた商品だそう。
洋間にも溶け込む、モダンなデザインも魅力です。

薬売りが生んだ「紙ふうせん」文化

医薬品パッケージの印刷メーカーが
なぜ紙ふうせん? と思うかもしれませんが、
富山では、薬と紙ふうせんが密接に関係しています。

紙ふうせんつくりの様子

紙ふうせんつくりの様子

「富山の薬売り」という言葉があるほど、薬で有名な富山県。
江戸時代、江戸城に参勤した富山藩主が、
腹痛になった大名に服用させた薬が効いたことで、
その名が知れ渡ったとされ、300年以上の歴史があります。

その富山で、配置薬のおまけとして、
明治時代から、薬の商品名や
製薬会社の企業ロゴを入れて配られていたのが、紙ふうせん。
遊び道具が少なかった当時、子どもたちに人気となり、
以来、富山スガキ株式会社も、紙ふうせんをつくり続けてきたのです。

里山で写真の撮り方、 伝え方を学ぶ。 三浦半島を舞台にした フォトツアーが開催

写真撮影の工程を丁寧に紐解いた、全4回のプログラム

7月7日(日)より、神奈川県三浦半島を舞台にした
『里山へ行こう!オーガニックな魅力を堪能するフォトツアー in 三浦半島』
が開催されます。

ファームステイ(農家民泊)や、農業レストランといった
自然豊かな暮らしを満喫する旅・アグリツーリズム。
近年関心が強まっているそのような旅に、
写真講座を組み合わせたこのイベント。

三浦半島でのフィールドワークに加え、
自然に囲まれて無農薬無化学肥料野菜のメニューを展開する
SYOKU-YABO農園などから、里山で暮らす人々と交流。
豊かな自然の中で、写真を撮る技術・伝える技術を
全4回のプログラムで学びます。

プロの写真家からのレクチャーも

写真家・鈴木麻弓さん

写真家・鈴木麻弓さん

また、このフォトツアーには、
世界的に評価されている写真家・鈴木麻弓さんが講師として参加。
鈴木さんと一緒に写真のアプローチ方法を探ります

撮影した写真は〈Satoyamaフォトコンテスト2019〉に
応募することが可能となっており、入賞すると
Japan Timesの紙面に掲載されるとのこと。

総社市〈堀家ハッカ・プロジェクト〉 で、伝統の岡山ハッカを 復活させよう!

堀家ハッカ茶のブレンドハーブ乾燥風景。

ハッカ栽培の先駆け、総社市出身の秋山熊太郎に敬意を表して

岡山県総社市で2016年からはじまった
〈堀家ハッカ・プロジェクト〉はご存知ですか。

このプロジェクトは、ハッカ栽培の先駆けとなった総社市出身の秋山熊太郎にちなんで、
衰退した岡山のハッカを復活させようという取り組みです。

 乾燥中のハッカ。

乾燥中のハッカ。

岡山ハッカの特徴は、清涼感のもととなるメントールを多く含み、
甘みを含んだ柔らかな香りがあるところ。
その良さを生かしたさまざまな商品が開発され、
魅力を伝えるためのイベント「備中薄荷物語」も開催されています。

〈堀家ハッカ茶〉300円。ハッカと相性のよいハーブをセレクトし、ブレンド。ハッカのほどよい清涼感とハーブの香りで心身共に癒される。パッケージはかつて総社で栄えた売薬業「備中売薬」で実際に使われていたデザインを使用。

〈堀家ハッカ茶〉300円。ハッカと相性のよいハーブをセレクトし、ブレンド。ハッカのほどよい清涼感とハーブの香りで心身共に癒される。パッケージはかつて総社で栄えた売薬業「備中売薬」で実際に使われていたデザインを使用。

〈ハッカミストとハッカ石鹸(小)のセット〉1,000円。ミストには天然のハッカ精油を使用。シュッとひと吹きするだけでハッカの爽やかな空気感に包まれる。石鹸は、長野の石鹸アーティスト〈kakapoせっけん〉が岡山ハッカを使って製作。天然のオリーブオイルと調合しており、清涼感がとても心地よい。

〈ハッカミストとハッカ石鹸(小)のセット〉1,000円。ミストには天然のハッカ精油を使用。シュッとひと吹きするだけでハッカの爽やかな空気感に包まれます。石鹸は、長野の石鹸アーティスト〈kakapoせっけん〉が岡山ハッカを使って製作。天然のオリーブオイルと調合しており、清涼感がとても心地いい。

イベント「備中薄荷物語2019」の際の販売ブース。当日は土岐隆信氏の講演や、ハッカを使ったリラクゼーション空間の展示も行われた。

イベント「備中薄荷物語2019」の際の販売ブース。当日は土岐隆信氏の講演や、ハッカを使ったリラクゼーション空間の展示も行われました。

毎週金曜日に旧堀和平邸でオープンする〈Hakka café〉では、ハッカを使った料理やドリンクが楽しめる。

毎週金曜日に旧堀和平邸でオープンする〈Hakka café〉では、ハッカを使った料理やドリンクが楽しめます。

金沢で活躍する原嶋亮輔さんの作品も。 日本の現代作家3名の展覧会が 〈SOMEWHERE TOKYO〉で開催

伝統的な手法を用いた原始的でモダンな3作品

デザイナーズ家具を扱う恵比寿のギャラリー〈SOMEWHERE TOKYO〉で、
6月22日(土)より、日本の現代作家3名の展覧会
〈Changing Attitude – ARKO / 濵嶋卓也 / 原嶋亮輔〉が開催されます。

工芸都市金沢を拠点に、日本の古民芸品、骨董品などを用いながら
家具を創作しているプロダクトデザイナー・原嶋亮輔さんをはじめ、
〈ロエベクラフトプライズ2018〉のファイナリストにも輝いた藁作家のARKOさん、
鉄、木、陶といったさまざまなマテリアルを
巧みに組み合わせたプロダクトを制作しているアーティストの濵嶋卓也さんの
3名の作品が並ぶこの展覧会。

Bamboo lattice table 原嶋亮輔(H550/W650/D650)

Bamboo lattice table 原嶋亮輔(H550/W650/D650)

Alley of ripple #4 ARKO(H1150/W620/D130)

Alley of ripple #4 ARKO(H1150/W620/D130)

Twin lights 濵嶋卓也(H1260/W300/D240)

Twin lights 濵嶋卓也(H1260/W300/D240)

〈Hacoa VILLAGE TOKYO〉 東京・茅場町に“職人”を テーマとする 複合施設がオープン

職人に憧れる若者たちへ、鯖江発のブランドが拠点をオープン!

2019年6月19日(水)、東京・茅場町に、
職人をテーマとする複合施設〈Hacoa VILLAGE TOKYO
(ハコアビレッジトウキョウ)〉がオープンします。

ルーツにあるのは、福井県鯖江市周辺で作られている「越前漆器」。
同施設を運営する木製デザイン雑貨〈ハコア〉は、越前漆器をルーツに、
デザインから製作、販売までを手がけてきました。

そんなハコアが「ものが溢れている社会で
お客さんが求めていることは何だろう」
「どうしたらお客さんとのつながりがもっと深くなるのだろう」
——と考えていた時に出会ったのが、隅田川沿いにある一棟のビル。
そこに、ものづくりの先にある「想い」を
共有する拠点としてオープンしたのがハコアビレッジです。

隅田川のほとり。

1階から4階まであるフロアにはショップ、カフェ、
サロン、ラボラトリー、オフィスが入り、
雑貨やハンドメイドチョコレートの販売に加えて、
トークイベント、交流会、ワークショップを開催していきます。

1階は、ハコアの木製雑貨と「木の恵み」をコンセプトとする
チョコレートブランド〈DRYADES(ドリュアデス)〉 を販売するショップ。

1階 ショップ。

1階 ショップ。

2階は、隅田川を一望できるコミュニティスペース。
ものづくりを体験できるワークショップや、トーク イベント、
交流会「職人サロン」を開催していきます。

斧で木を割って何つくる?

2階 サロン

2階 サロン。

3・4階は、ラボラトリーとオフィス。
木製のプロダクトやチョコレート型の試作などを行うラボラトリーでは、
アイデアからものが生まれる瞬間をガラス越しに見ることができます。

ラボラトリーの様子。

広々としたラボラトリー。