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豊岡市民が綴る、豊岡の日常。
ポータルサイト
〈飛んでるローカル豊岡〉の
市民ライターに聞く

コロカルニュース

posted:2017.3.7   from:兵庫県豊岡市  genre:暮らしと移住 / 活性化と創生

PR 豊岡市

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Ebihara

海老原 悠

えびはら・ゆう●コロカルエディター/ライター。生まれも育ちも埼玉県。地域でユニークな活動をしている人や、暮らしを楽しんでいる人に会いに行ってきます。人との出会いと美味しいものにいざなわれ、西へ東へ全国行脚。

豊岡市民による、市民になりたい人への情報サイト

兵庫県豊岡市。日本海に面した兵庫県の北部にあるまちです。
大都市のような大きさや競争はないけれど、
コウノトリの野生復帰を行っていることや、独自の教育法を実施していること、
日本一のカバン産業をさらに成長させるために学校をつくったことなど、
このまちにしかない資産を生かし、また新たな価値を創造しています。
そんな豊岡市では、〈飛んでるローカル豊岡〉というスローガンのもとで、
移住定住事業を行っています。

2016年9月には、移住定住のポータルサイト〈飛んでるローカル豊岡〉がオープン。
一般のポータルサイトの記事のつくり方は、
編集やライターがネタを探し、ライターが取材しに行き、カメラマンが写真を撮り、
それを編集がまとめるというフローですが、
この〈飛んでるローカル豊岡〉は少し違います。

先輩移住者を中心とした市民が、自分でネタを探し、自分で執筆し、自分で写真を撮る。
編集はそれを監修したりアドバイスするという分担なのです。
移住メディアの雛形編集部とコロカル編集部がその編集役を担っています。

だから〈飛んでるローカル豊岡〉の記事は、市民だからこそ知っていることや、
地域と暮らしに根ざしたネタがたっぷり。
豊岡市民にとっては日常の話なのですが、驚きに満ちた情報を提供してくれます。
そこで、今回は〈飛んでるローカル豊岡〉で執筆をしているふたりの方に、
〈飛んでるローカル豊岡〉の市民ライターについて、どう感じているかを聞いてみました。

〈飛んでるローカル豊岡〉

〈飛んでるローカル豊岡〉編集会議の様子。

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市民ライターへインタビュー

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フォトグラファー井垣真紀さん

まずは、城崎にお住まいの井垣真紀さん。
〈飛んでるローカル豊岡〉立ち上げから参加している市民ライターです。
家族とともに、地域の行事や活動に積極的に参加し、
豊岡の暮らしをたくさんの写真とともにわかりやすく解説しています。

井垣真紀さん

関西を中心にフリーアナウンサーとして活動したのち、2006年、城崎温泉にある写真スタジオに嫁ぎ、移住。三姉妹の母。週に2回はカフェも営業している。

— ネタはどう探していますか?
ネタは、探す、というよりも、「伝えたい!」と思ったときに書いているという感じです。
豊岡市での子どもとの生活がとても気に入っていて、
感激したり、驚いたりしたことを大阪やほかの地域にいる友達に話したい、
その思いで書いています。まぁ、自慢ですね(笑)

— 市民ライターをやっていて難しかったこと、悩んだことはありますか?
書き出すまでは難しく考えていて、きちんと取材をしないといけない、
と思ってなかなか書き出せませんでした。
でも、豊岡での日常のすばらしさを伝えられたらいいのかな、と思ってからは悩んでいません。
いざ、書こうとしたら、写真が足りなかった、ということが多く、
常に意識して写真を撮らないとなぁと思っています。
写真は見ている方に伝わりやすいと思うので、多めに入れています。

来日山(くるひざん)登山の記事。http://tonderu-local.com/life/287.html

— 市民ライターをやっていてよかったと思うことはありますか?
地元の人が、京都から移住してきた私が豊岡を好きだと書いてるのを読んで
喜んでくれるので、率直にうれしいなぁと思います。
地元の人はやっぱり、謙遜、というか、自分のまちのことをストレートに褒めないので、
私が褒めるとうれしいみたいです。そやろ? って(笑)
例えば、「大雪です!! 雪のある暮らし」を書いたとき、
「雪は嫌やー」ってみんな言いながらも、
本当は降らないと寂しいと思ってるんだな、と感じました。
そういう本音が聞けてうれしかったです。

お子さんと奮闘! 雪のある暮らし。http://tonderu-local.com/life/946.html

井垣さんの記事一覧はこちら

神野利江さん

市民ライターの神野さんは、得意のイラストを交えた軽妙な語り口と、
「ひげ主人」こと旦那さまの尚幸さんと、ふたりの息子さんとの、
楽しくあたたかな豊岡での生活の様子を綴った文章が人気です。

神野利江さん

豊岡市出身の30歳。美容師の夫と、豊岡市内に小さなヘアサロンとコーヒースタンドのお店を営んでいます。好きなものは、おいしい食事と絵を描くこと。穏やかな日々を大切にしています。Uターンから6年目です。

豊岡での雪対策の記事。イラストがかわいい! http://tonderu-local.com/life/1026.html

— 市民ライターとして突然の参加だったと思うのですが、半年続けてみていかがですか?

(※実は神野さん、コロカル編集部&雛形編集部が豊岡でよく行くコーヒースタンド〈カミノ珈琲〉の方。ある日いきなり私たちにスカウトされて市民ライターになりました)

まちを見つめる視点が変わったなぁと思います。
豊岡の人が当たり前に通り過ぎている部分には、光るものがたくさんあって
それを拾い集める作業をしているような気分というのでしょうか……
自分の暮らしを見つめるきっかけにもなっていて、そこにまた小さな幸せを感じています。

ただ、ベースにある“移住”という視点で考えると、ネタ選びや書くことがすごく難しいです。
だけど私はこの場所での暮らしがとても幸せで、
いいことも、悪いことも含めて、それを伝えることが一番なのかなと思ってます。
だから、大げさにせず、ナチュラルに表現していかなければと思ってます。
実際に住んだ人が、「うそやん!」ってならないように。

だけど、あまり豊岡市外の人にばかり目が向くんじゃなくて、
豊岡市民にも、いま一度まちの魅力を見直してもらえる表現にしないとなぁ
ということも意識しています。

神野家の食卓はとってもにぎやか。秋の味覚ガサエビについて。http://tonderu-local.com/life/507.html

— 周囲の反応はいかがでしょうか?
厳しいんですよ、豊岡市民。けっこうつっこまれます。
もっと、こうなんじゃない?って(笑)
でも、そのツッコミに市民の豊岡愛を感じたりもします。
みんな、このまちが好きなんだなぁと。
友人も読んでくれていて、「なんか楽しそう!」って言われるとうれしいですね。
(中貝市長の似顔絵について)中貝市長がどこまで許してくれるか、
徐々に攻めてみようかな……とも密かに思っています(笑)

中貝市長の似顔絵。似ています! http://tonderu-local.com/life/405.html

— 今後はどんなことをネタに書いていきたいですか?
まだまだ記事が少ないので、時事ネタはしっかりと入れていきたいですね。
雪が終わったら、お花見、ピクニック、但馬牛でBBQ(最高!)、
海水浴(海もめちゃくちゃキレイなんですよ)、ヒマワリ畑、蛍、など季節のネタ。
それから冠婚葬祭やこの地域独特のマナーみたいなものも、追々……。

それから、今後は医療のことも書いていきたいです。
住むにあたって、病院は大切なので。
病院の情報に付随して、出産できる場のことも紹介できればいいなと思っています。
小児科のことなんかも、どのようになってるか気になるところなのかなぁと。

あとは、お店周辺の商店街や、古くからあるお店の紹介もしていきたいです。
実はカミノ珈琲の周辺は、豊岡に昔からある名店が多いんですよ。
若い人でも気兼ねなく近づけるような表現で、紹介できたらいいなぁと思っています。

まだまだ、おいしいものも、美しい景色も、ネタにしたいことたくさんです!

神野さんの記事一覧はこちら

こうした市民の方々によるコンテンツのほかに、
求人情報〈ジョブナビ豊岡〉に登録されている情報をまとめた「飛んでるお仕事」、
空き家バンクに登録されていた情報と、協力を得られた市内の不動産業者が管理している
中古一戸建て住宅や店舗・事務所などの情報を掲載する「飛んでるお住まい」など、
豊岡市への移住を考えてたときにまず知っておきたい情報が、
〈飛んでるローカル豊岡〉に集まっています。

移住を考えている人も、こうした地域の活動に興味のある方も、
ぜひ〈飛んでるローカル豊岡〉をチェックしてみてください。

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