地域の方々に助けられた引っ越し
「明日12月1日より、移住おためし住宅に住んでいた立石さんが
◯◯さん宅に引っ越され、定住されます。
1日も早く慣れていただけるよう、皆さまご協力ください」
空き家への引っ越しの日。
家に設置された集落放送のスピーカーから、こんな案内が流れてきた。
「立石さん」とはわが家のことである。
わお、と驚く夫とわたしと娘。
このスピーカーは各戸にあり、集落のいろんな情報が流れてくる。
いよいよ、移住おためし中の「お客さま」から
集落の一員になるのだなぁ、と実感した瞬間だった。
おためし住宅と、定住先の空き家は同じ集落のなかにあり、ほんの数百メートルの距離。
これまで地域の行事などを通じて知り合った方々も
わたしたちがここに定住することを喜んでくださり、それがとても心強いことだった。
距離が近いので業者には頼まずに荷物を運ぶことにしたが、
引っ越しの前週には、目の前の家の方がワンボックスカーを出して
冷蔵庫と洗濯機を運ぶのを手伝ってくださった。
さらに引っ越し当日には、集落の頼もしい男性陣4人が、
軽トラを2台出して、すばらしい手際のよさで荷物を運んでくださった。
わが家の荷物は結構たくさんあったので、家族だけではとても運びきれなかったと思う。
まさに地域の方々の助けがあって、乗り越えることができた引っ越しだった。
12月中旬には、集落のさらに小さな単位 “班” の
忘年会(兼わが家の歓迎会)が開催された。
会場の公民館で昼過ぎから準備をするので、時間があれば来てね、
とのことで、子どもを連れて準備から参加した。
和やかにおしゃべりをしながら、お鍋の材料を切ったり、器の準備をしたり。
その合間に、お酒やお茶を飲みつつ
ストーブで蟹を焼いて食べたり……のゆるく楽しい雰囲気。
子どもも、近所のお友だちと楽しそうに遊んで過ごしていた。
皆さん本当にいい方ばかりで、いわゆる“よそ者”の私たちにも
分け隔てなく、自然に接してくださる。
移住者に壁をつくらず歓迎してくださる地域にご縁ができたことは
なによりもうれしいことだと思う。

公民館で、忘年会の準備。鳥取といえば、の蟹をさばく。

準備の合間に、ストーブで焼いた蟹をつまむ。

公民館にあった“放送室”。ここから集落放送を流すらしい。



















































































