連載
posted:2015.11.16 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
credit
撮影:小豆島カメラ
小豆島にはいわゆる“絶景”に出会える場所があちこちにあります。
ほかでは見られない美しい景色。
先日、小豆島カメラのトークイベントで写真家のMOTOKOさんが、
小豆島にあるそういう景色のことを「普段の絶景」と表現されていましたが、
すごく腑に落ちました。
わざわざ何時間もかけて見に行くんじゃなくて、
普段の暮らしのなかにあったり、すぐそばにあったり。
それが小豆島の絶景。
そんな絶景スポットや小豆島ならではの場所を
カメラを持ってめぐる旅が11月上旬に開催されました。
今年で2回目となる〈小豆島撮影ツアー〉。
写真雑誌『PHaT PHOTO』とカメラメーカー〈オリンパス〉の企画で、
私たち小豆島カメラのメンバーもスタッフとして参加しました。
その季節ならではの小豆島を楽しんでもらいたい。
そんな思いで考えた今回の撮影コース。
11月といえば、小豆島はオリーブ収穫シーズンです。
赤紫色に熟したオリーブの実がついているのはこの時期だけなので、
オリーブ畑には行きたいね。
それからこの時期は夕景も美しいから、最近ドラマのロケ地として使われた
城山桜公園内の桜花亭からの夕日も見たいね。
あー、でもやっぱり山岳霊場からの絶景は外せないよね。
そんな感じで、PHaT PHOTOと島で暮らす小豆島カメラのメンバーで企画。
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島での普段の暮らしのなかで「あー、なんてきれいなんだろう」
と思うような景色に出会うことはたびたびありますが、
それをじっくり撮影できるかとなるとなかなか難しい。
時間がなかったり、カメラを持っていなかったり。
だから今回みたいに撮影を目的にして過ごす時間はとても貴重。
ただ計画しても予定通りに絶景に出会えるかどうかはわからない。
ちょっと曇ってしまったらそれだけで景色が変わる。
ツアー当日も前日までの天気予報では雨になっていましたが、奇跡的に晴れに。
なかなか出会えない美しい夕景を撮ることができました。
そしてそんな美しい景色をひとりじゃなくて、
みんなと一緒に撮りに行くというのがまた楽しい。
ひとりで撮影に行くと、撮った景色の中に誰もいなかったり、
ましてや自分が写ることなんてほぼない。
今回みたいにみんなで行くと、撮るだけじゃなくて撮られることも。
美しい景色の中に人が入ると、なぜだかその魅力は増し、
あーここ行ってみたいな、そんなふうに撮りたいなという思いにかられる。
普段の絶景 in 小豆島。
写真を見てるときっと行きたくなってきますよね(笑)。
はい、ぜひ遊びに来てください!
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