連載
posted:2015.10.19 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
ここ2、3年の間、小豆島では新しいカフェやパン屋、カレー屋さんなど
おいしいごはんを食べられるお店がぽつりぽつりとオープンしています。
日々新しいお店が開店し、既存のお店が閉店なんてことが当たり前の都会と比べたら、
その数は知れてますが、それでも人口が減りつつあるこの狭い島の中で、
ぽつぽつとでも新しいお店が生まれているのはすごいことだよなぁと思います。
オープンしたお店のなかには友人がオープンしたところも何軒かあります。
ちなみに私たちHOMEMAKERSがカフェをオープンしたのも1年半前。
狭い島の中ではお店の人同士が知り合いの場合も多く、お互いのお店を行ったり来たり。
そんなわけで、「小豆島のおいしいつながり」と題して、
最近小豆島にできた新しいお店を訪ねてみようと思います。
第1回目は、小豆島の池田地区にある、海の見えるカフェ〈タコのまくら〉さん。
海の見えるカフェというか、海が目の前にあるカフェというほうが
しっくりくるんじゃないかと思うくらい、もうほんとにすぐそこが海です。
海が見えない集落で暮らしている私にとって、
それだけでうらやましくて、行きたくなるカフェ。
タコのまくらは、シーカヤックや島歩きなどのガイドツアーをしている
〈自然舎(じねんしゃ)〉さんが営んでいます。
自然舎の代表、やまちゃん(山本貴道さん)は、島生まれ島育ち。
一度は島を離れ、奥多摩や小笠原諸島で
生物の調査・研究をしていたというおもしろい経歴の持ち主。
自然舎さんのことは、私は移住する前から知っていて、
島では気になるな~会いたいな~と思っている人と、
いつの間にか知り合いになっていくのですが、
やまちゃんともいつの間にか知り合いに。
そのやまちゃんが、自然舎のスタッフや仲間たちとともに
約6年をかけて改築した古民家カフェ。それがタコのまくら。
きっと島中のみんなからいつオープンするの? いつできるの?
と何度も聞かれたと思いますが、ようやく2014年11月にオープンしました。
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こだわって自分たちの手でつくられた店内は、ほんとに居心地がいいです。
漆喰の壁に埋め込まれたかわいらしいタイルや色ガラス。
そして、海側にある窓から入ってくるやわらかい陽射しと気持ちいい海風。
ここに来ると、ふわっと力がぬけていつまでもいたくなる。
人気のタコ・タコライスは野菜たっぷりで、見るからにおいしそう。
もちろん食べてもおいしい!
とってもきれいに盛りつけられていて、自然と最後まできれいに食べつくしたくなる。
地元の素材、オーガニックな素材をなるべく使うようにしているそう。
デザートは卵、乳製品を使わずに作らていて、
アレルギーのあるお子さんでも食べられる。
見習うところがいっぱいあるなぁと思いながら完食いたしました(笑)。
海を眺めながら、海風を感じながら、ゆっくりごはんを食べたい。
そんなふうに思ったら、ぜひ、タコのまくらへどうぞ。
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