連載
posted:2015.11.30 from:香川県 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
ようやく寒くなり始めた小豆島。
今年の11月はほんとに暖かかった。
11月なのに半袖で大丈夫なほど。
暖かいのは過ごしやすくていいけど、畑にとっては想定外のことがいくつか。
まず虫が減らない。
暖かいのでいつまでたっても虫たちが元気で、
例年より虫の被害がひどい野菜もあります。
それから大根などの冬野菜に甘さがのってこない。
野菜は寒くなると寒さで凍ってしまわないように糖度をあげるので甘くなります。
寒さって大事なんだなとあらためて感じる日々です。
さて、この11月で小豆島で暮らし始めて4年目になります。
畑も4年目で、4回目の冬を迎えます。
少しずつ年間のリズムがわかってきました。
11月になるといよいよショウガの収穫!
中旬には新じゃがが採れる!
そして中まで赤ーい紅くるり大根がもうすぐ旬を迎える!
そのシーズン初の収穫は、それぞれの野菜との1年ぶりの再会でもあり
とてもうれしくなります。
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ただ「安定」なんていうのはまだまだ先の話で、
去年うまく育てられたと思ったお野菜が今年は全然ダメだったり。
ほんとに難しい。
それでも自分たちが食べる分の野菜については、
ほぼ100%自給できるようになりました。
というより、採れた野菜しか食べてないだけなんですけどね(笑)。
自分たちが育てた野菜でつくった朝ごはんのサラダは格別。
私はそれを「グッドモーニングサラダ」と呼んでますが、
生野菜だけじゃなくて、ソテーしたり浅漬けにしたりした野菜も一緒にのせて。
それから、半熟卵やソーセージなんかものせちゃいます。
お腹いっぱいになるサラダです。
サラダって脇役な感じですが、うちの朝ごはんはサラダが主役。
ひとつのお皿にいまの畑がギュッとつまってます。
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