連載
posted:2015.11.23 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
いわゆる結婚式場じゃなくて、海だったり山だったり、
自分たちの好きな場所に大切な人たちを招いてハッピーな結婚式をしよう!
というのが〈Happy Outdoor Wedding〉(以下、H.O.W)。
とてもすてきなプロジェクトだなぁと、以前から気になっていました。
そしてなんと今回、小豆島本島から1キロほど離れた余島(よしま)で、
H.O.W企画の結婚式が行われることに!
余島は、小豆島の有名な観光地〈エンジェルロード〉の先にあります。
エンジェルロードというのは、干潮時に出現する瀬(砂の道)で、
その道をふたりで歩くと恋が叶うというロマンチックなところ。
余島と小豆島本島は、干潮時だけこのエンジェルロードで陸続きになります。
余島には、神戸YMCA(神戸キリスト教青年会)の野外活動センターがあり、
一般の人向けにもキャンプなどさまざまなイベントが企画されています。
新婦さんは、この神戸YMCAの卒業生。
新郎新婦のおふたりで小豆島にご旅行に来られたこともあるそうで、
そんなつながりもあり、小豆島・余島で結婚式を挙げることにしたそう。
H.O.Wは、地域の人、ものとのつながりも大事にされているそう。
大勢のスタッフでやって来てすべてをやってしまうのではなく、
結婚式を挙げる場所で活動していているチームや事業者さんに声をかけ、
一緒につくりましょう! というスタイル。
今回私たちHOMEMAKERSも、友人を通して
料理を担当してほしいとお声がけいただきました。
以前からH.O.Wのことを知っていたのでとてもうれしいお話でした。
ただ、私たちは結婚式の料理を担当したこともないし、
ましてや60人分の料理をケータリングしたこともない……。
なので、今回は高松の友人に声をかけて、
チームを組んで一緒に参加させてもらうことに。
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テーマカラーは、緑、オレンジ、白。
小豆島、瀬戸内の食材を使って、みんなが幸せで楽しくなるような料理。
もうこの時期の小豆島といったら外せないのはオリーブ!
そして、私たちが育てている旬の野菜を使ったサラダ!
ゆでたてのお素麺も食べていただきたい!
メインは、瀬戸内海産の鯛の塩包み焼き!
お話をいただいた1か月前からどんな料理にしようか話し合い、
前日の夜から神戸YMCAの厨房を借りて仕込み開始です。
いろいろと想定外のこともあり、あっというまに当日の朝(汗)。
12時には開場。30分前になっても、それぞれ担当の盛りつけが終わらず。
10分前くらいにようやく料理ができ、片づけをして、
最後の飾りつけをしてようやく完成。
かなりドキドキしながら、なんとかなんとか間に合いました。
開場の時間になるとすてきなお客様がたくさんやって来ました。
心配していた天気も回復し、最高に幸せな結婚式の始まりです。
ウエディングケーキは、参列者の皆さんにも焼いてもらったパンケーキを
何枚も重ねて、ウエディングパンケーキに!
お料理も好評で、ほっとひと息。ふぅ。
まさにハッピーなアウトドアウエディングでした。
自分の好きな場所で結婚式を挙げるってほんとにいいなぁと感じた1日。
そして地元の友人たちとチームを組んでお手伝いでき、
とてもいい経験をさせていただきました。
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