連載
posted:2015.11.9 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
11月、過ごしやすい気候のこの時期、各地でいろんなイベントが開かれています。
小豆島でも毎週末のように商業祭や収穫祭などイベント続きです。
この春夏は日々のやることに追われ、あまり外に目を向けずに
ひたすら家や畑で働いていたように思います。
田舎暮しはとにかくやることが多い(笑)。
秋になってもやることに追われているのには変わりないのですが、
自分の半径5メートル以内のことだけじゃなくて、
もう少し外にも目を向けなきゃ! とそんな気持ちがして、
この秋はイベントなどにも時間をつくって参加してみることにしました。
11月最初のイベントは〈ササヤマルシェ〉。
ササヤマルシェは、兵庫県篠山市にある河原町妻入商家群で年に1回開催されています。
4日間にわたって開催され、丹波篠山地域はもちろん、
京阪神や周辺地域から約130店舗が参加。
ちなみに今年で6回目だそうです。
篠山城の城下町として発展したこの地区は、
いまもその趣が残っていてとても美しいところです。
一度行ってみたいなと思っていたので、
今回ササヤマルシェに参加するのがとても楽しみでした。
マルシェには私たちHOMEMAKERS単独ではなく、島の友人たちと出店。
オリーブの木でオリジナルプロダクトをつくってる
〈シマイトシ〉のいのうえただひろくんと、
今年6月にオープンしたカレー屋〈プラージュ〉の
井上憂樹くんとスタッフのめぐちゃんと一緒に、We are from 小豆島!
小豆島のオリーブとカレーとコーヒーとお野菜と。
島外で出店となると、ネックとなるのが旅費交通費。
島から車をフェリーに乗せて行くと往復で約1万円。
そして当初は日帰りで行くつもりだったのですが、
よくよく時間を調べてみると朝イチのフェリーで行ったら間に合わない!
ということで結局前泊。そうなると宿泊費もプラス。
なんだかんだと出費がかさみます。
島外で出店してちゃんと儲けて帰ってくるには
それなりの売上をあげないとだめなんですよね……。
今回は、いろんな人との出会い、マルシェ全体の雰囲気を体験、
ほかの出店者さんがどんなふうにお店を出しているのかの勉強も兼ねて、
ササヤマルシェに向かいました。もちろん商売も!
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私たちは最終日の11月3日(祝日)のみ出店したのですが、
朝から人の多さにびっくり。10時の開店前からわらわらと人がやってきて、
お昼時には行列ができているお店もたくさんあり、
通りも人でいっぱいでほんとに賑やかでした。
友人と再会したり、新しい人との出会いがあったり、
やっぱり「市」というのはワクワクする。
自分たちがつくったものを直接買ってくれる人に届けられることもうれしい。
そして、マルシェがきっかけになり行きたかった場所に行けることも。
そういえば、当日顔を出してくれた自称(他称?)マルシェハンターの友人がいます。
全国のいろんなマルシェを訪れ、つくり手に会い、
おいしいものやすてきなものをゲットする。
それってすごくおもしろいだろうなと思いました。
来年はいろんな地方のマルシェに参加したいなと思っています。
そして自分たちが暮らす小豆島でも、そういうイベントを育てていきたいなと。
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