注目の詩人・最果タヒによる 「詩のホテル」が 〈HOTEL SHE, KYOTO〉に 期間限定でオープン!

最果タヒさんの言葉の海に泊まる

心ときめく言葉が空間いっぱい広がる。

“詩に泊まる”そんな夢の世界にタイムスリップするような体験ができるホテルが
この冬より期間限定で京都に登場しました。

〈HOTEL SHE, KYOTO〉入り口

〈HOTEL SHE, KYOTO〉入り口

場所はJR京都駅・八条口から南へ徒歩10分ほどのところにある〈HOTEL SHE, KYOTO〉。
“最果ての地のオアシス”をコンセプトに今年の3月にリニューアルオープンしており、
どこかノスタルジックでゆったりとしたムードが漂います。

そんな〈HOTEL SHE, KYOTO〉内に、今回言葉を散りばめたのは詩人・最果タヒさん。
ご存知の方も多い通り、中原中也賞、現代詩花椿賞などを受賞し、
詩集はもちろん、エッセイの刊行や、広告、美術館での展覧会など精力的に活動する、
今注目の詩人です。
今回は“最果”つながりで抜擢されることに。まさに奇跡の最強タッグですね。

部屋

ホテル内には、そんなタヒさんが今回のプロジェクトのためだけに書き下ろした
珠玉の言葉たちが広がります。いったいどんな空間になっているのでしょう。

ちなみにホテルの部屋はダブルとツインの2タイプがあるのだそう。
ぜひ恋人や家族、友人と一緒に、泊まりに行ってみてください。

レコード『こちら99等星』

レコード『こちら99等星』

また、今回のプロジェクトに合わせてオリジナルグッズも登場。
これまでタヒさんの書籍デザインを手掛けてきた佐々木俊さんがデザイナーとして入り、
タヒさんの詩のレコード『こちら99等星』がリトルモアから発売。
朗読は青柳いづみさんが担当されており、数量限定販売となっています。
ホテルでも購入できるほか、予約時に購入することも可能。
ファンならぜひ手に入れて。

妙高〈björk 森の宿ビヨルク〉 旅のスタイルに合わせて楽しむ小さな宿

アウトドアと旅を愛する夫婦が営む小さな宿

日本百名山に選定される妙高山の麓、妙高高原。
新潟県と長野県の2県6市町村にまたがる妙高戸隠連山国立公園の一部で、
夏季はハイキングと登山、冬季はスキーが楽しめる山々に、
滝や湖、さらには豊富な温泉と四季それぞれの過ごし方ができる自然豊かな場所です。

自然のアクティビティに事欠かない妙高。夏は登山、トレッキング、サイクリングに加え、車で15分の野尻湖で釣りやSUP、カヤックを楽しめる。疲れた体は温泉であたためて。

自然のアクティビティに事欠かない妙高。夏は登山、トレッキング、サイクリングに加え、車で15分の野尻湖で釣りやSUP、カヤックを楽しめる。疲れた体は温泉であたためて。

〈björk 森の宿ビヨルク〉があるのは、左右と後方をぐるりと緑に囲まれた一角。
岡倉天心や与謝野晶子などの文化人が愛したという赤倉温泉郷から少し離れた、
静かなエリアです。

看板を頼りに車1台が通れるほどの道を分け入るように進むと、
木造の2階建てが目に飛び込んできます。
宿を正面に見て、左手には見事な妙高山、右手には森林が広がります。

オーナーの爲石篤史さん、麻美子さん夫妻により、
2018年11月にオープンしたビヨルク。
「ビヨルク」とは、スウェーデン語で白樺を意味する言葉ですが、
「宿の名前は、窓から見える白樺が印象的だったから」だそう。

朝食のほか、ドリンクとおつまみや定食がオーダーできるダイニング。常時お水とコップが用意されている。ドリンクとフードのオーダーは18:30~22:30。

朝食のほか、ドリンクとおつまみや定食がオーダーできるダイニング。常時お水とコップが用意されている。ドリンクとフードのオーダーは18:30~22:30。

ダイニングから見える景色。右手に見えるのが宿の名前の由来にもなった白樺。

ダイニングから見える景色。右手に見えるのが宿の名前の由来にもなった白樺。

1階は共用のバス、トイレのほか、
朝食や夕方から夜にかけてフードやドリンクをオーダーできるダイニング、
スピーカーとソファが配置されたくつろぎスペースが。

ダイニング奥のくつろぎスペースには、篤史さんが父親から譲り受けたオーディオから心地よく音楽が響く。こぢんまりとした広さが心地よく、本を読んだり、文章をしたためたり、静かなときを過ごしたくなる。

ダイニング奥のくつろぎスペースには、篤史さんが父親から譲り受けたオーディオから心地よく音楽が響く。こぢんまりとした広さが心地よく、本を読んだり、文章をしたためたり、静かなときを過ごしたくなる。

客室数は、4人部屋が1室、2人部屋が5室の計6室。
ベッドとその脇に小さなテーブルが置かれたシンプルな客室に入れば、
ふんだんに使われた木材、リネンの白、絨毯の深みのあるブルーの配色が、
窓の外の景色を引き立てているのに気づき、心がすーっと安らぎます。

2人部屋。朝には窓を開けて自然の音色に耳を傾けてみよう。

2人部屋。朝には窓を開けて自然の音色に耳を傾けてみて。

家族や複数人での滞在にうれしい4人部屋。

家族や複数人での滞在にうれしい4人部屋。

通路に飾られた照明や椅子、生けられた野花と花器、
どれもさりげなく、だけどあるのとないのとではまったく違う。
すべてが大切に選ばれてきたのだろうなと想像できます。

“年貢”を納めて村民に。
新たな発想で地域を支える
〈シェアビレッジ〉の仕組みとは?

失われていく古民家を維持する仕組みづくりを

集落の過疎化が進み、次第に失われつつある日本の原風景。
そこで各地域でさまざまな地方創生への取り組みがなされているが、
とりわけ近年話題を集めているのが、
秋田県の辺境、五城目(ごじょうめ)から始まった〈シェアビレッジ〉プロジェクトだ。

消滅の危機に瀕する古民家を再生し、
地域に新しい“村民”を呼び込もうというこのプロジェクトは、
「村があるから村民がいるのではなく、村民がいるから村ができる」という考えに基づき、
集った人々でひとつの家を支える仕組みを創出したもの。
従来の“村”の概念を覆す取り組みの全容を追った。

シェアビレッジ・プロジェクトの中核を担う、村長・武田昌大さん(右)と御意見番・丑田俊輔さん。ふたりは五城目(ごじょうめ)のまちで偶然の出会いを得て、プロジェクトを実現させる。

シェアビレッジ・プロジェクトの中核を担う、村長・武田昌大さん(右)と御意見番・丑田俊輔さん。ふたりは五城目(ごじょうめ)のまちで偶然の出会いを得て、プロジェクトを実現させる。

「高校卒業と同時に故郷の秋田を出て、
大学を卒業した後は東京のゲーム会社で働いていました。
もともとゲームが大好きでしたし、何より都会での暮らしに強い憧れを持っていたので、
ようやく念願を叶えた思いでいました。
ところが、ある年に帰省した際、
見慣れた地元の商店が軒並みシャッターを下ろしている様子を見て愕然としたんです。
子どもの頃から当たり前のように存在していた風景が失われていくのを、
ただ傍観していていいのだろうかと、居ても立っても居られない気持ちになりました」

そう語るのは、シェアビレッジ・プロジェクトで「村長」を務める、
〈kedama inc.〉代表取締役の武田昌大さんだ。

あれほど“早く出ていきたい”と思っていた秋田のまちを、
“どうにかして救いたい”と願って止まなくなった武田さんは、
会社を退職し、秋田へ帰る決意をする。
今、自分が本当にやるべきことはゲームづくりではない。
故郷のために何かやれることがあるはずだと、ひたすらアイデアを絞る日々が始まる。

そこで最初に始めたのが、農家とお客さんを直接つなぎ、
単一農家100%の米をオンラインで販売する〈トラ男〉というサービスだった。

秋田県鷹巣町(現・北秋田市)出身の〈kedama inc.〉代表取締役・武田昌大さん。2010年、秋田の米をネット販売するサービス〈トラ男〉をスタートさせた。現在はシェアビレッジ・プロジェクトの「村長」も兼任。

秋田県鷹巣町(現・北秋田市)出身の〈kedama inc.〉代表取締役・武田昌大さん。2010年、秋田の米をネット販売するサービス〈トラ男〉をスタートさせた。現在はシェアビレッジ・プロジェクトの「村長」も兼任。

農家にとって、自分が丹精込めて育てた米がほかの米と混ぜて売られる現在の流通網には、
大きな不満がある。
いくら努力を重ねて旨い米を育てても、これではモチベーションは維持できない。
ただでさえ後継者不足の課題を抱える日本の農業は、
ますます衰退の一途をたどることになる。
そこで武田さんは、単一農家の米を直接売るサービスを思い立ったのだった。

果たして、トラ男のコンセプトは農家からも消費者からも絶大な支持を得て、
事業は順調に成長していった。

「しかし、トラ男のイベントで秋田の田舎にお客さんを大勢呼んだ際、
泊まる場所がないことに気がつきました。
これでは何を企画しても、継続的に人が訪れる場所にはなれません。
そこで宿泊施設として使える物件がないかと周囲に聞いてまわったところ、
すでに取り壊しが決まっている当時築133年だったこの古民家に出合ったんです」

写真家・大森克己の旅コラム
「桜を追い求めて
日本全国を歩く、長い春」

さまざまなクリエイターによる旅のコラム連載。
第2回は、写真家の大森克己さんが
かつて桜を追いかけて全国への旅を始めたきっかけや、
当時、感じた気持ちを綴っています。
全国を歩いたこの旅は、どのようにして終わったのでしょうか?

家の前の桜から、東北、北海道の桜まで

ちょっと前の話である。どのくらい前かというとゼロ年代の前半、
トルシエ・ジャパンとかジーコ・ジャパンの頃である。
1963年生まれの自分はまだ40歳前だった。
春になって毎年桜が咲いて人々が浮き足立つ。
当時事務所のあった西麻布の笄(こうがい)公園、
青山墓地、皇居のお堀、新宿御苑、代々木公園。
身近にあるさまざまな桜たち。花見の宴のような特別な機会でなくとも、
東京のまちを歩いていると、春になると否が応でも桜の花が目に入ってくる。

松田聖子も福山雅治もケツメイシも桜を歌う。
西行も藤原定家も本居宣長も桜を詠む。
松尾芭蕉はおそらく、一番ハードコアである。
「さまざまのこと思い出す桜かな」
こんなことを言ってしまって良いのか、という驚くばかりの平凡さである。
桜以外の植物でこの句は果たして成り立つかしら? すごいこといいますね、芭蕉さん。

モデル・KIKIの旅コラム
「たった数時間でカゴいっぱいになった
菅平高原のきのこ狩り」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第1回は、モデルのKIKIさんが
昨年、長野県の菅平高原に、きのこ狩りに訪れた話。
きのこは食べられるかどうかの判断が難しいですが
採れたてのおいしさには目を見張るものがあったようです。

最初はわからなかったけれど、だんだんときのこの場所がわかってくる

昨年の今ごろ、きのこ狩りに誘われて長野の菅平高原に行ってきた。
声をかけてくれたのは東京でレストランを営むKさんご夫妻。
毎年その時季のきのこ狩りは、ご夫妻にとっては恒例行事でもあり、
実際に採れたきのこは自分たちで食べるのはもちろん、
レストランでも料理をして出しているのだそう。
採り方はもちろん、美味しくきのこを料理することについても
豊富な知識を持っているのは確実である。

以前、別の知人に誘われてきのこ狩りに行ったことがある。
その人はきのこに関する知識は抜群だったけれど、きのこ愛が過剰で、
「多少毒があってもすごくおいしいきのこがあり、
われわれきのこ好きはお腹を壊すのを覚悟で食べる」と口走っていた。

その晩キャンプをして、
すばらしい料理の腕を振舞ってくれたのはうれしかったのだけれど、
あとでお腹が痛くなるのではないかと気が気でなかった。
実際お腹を壊すことはなかったものの、
この人ときのこ狩りはもう行くまい、と心に決めたのだった。

上尾〈ただ〉
“渋イイ”酒場で見つけた、
秘密のチューハイと郷土愛

旅の醍醐味はローカル酒場!
全国おすすめ酒場探訪記 埼玉編
愛は叫ばず、そっと出す

都会だけれど都会じゃない。でもやっぱり都会。
郷土愛があるかと言われればそう強くもない。でもこの場所は気に入ってる。
埼玉県人が語る埼玉は、ちょっと自嘲気味。
「お店に旬の魚料理も多いですね!」と聞けば、
大将はニコっと笑いながら
「海もないのにね!」

上尾丸山公園

JR上尾駅からバスで15分ほどの〈上尾丸山公園〉。自然豊かな上尾市民の憩いの場です。園内には大きな池や滝、水浴び場と水辺の景観が楽しめます。

今回のローカル酒場は埼玉・上尾の〈ただ〉。
上尾は大宮からJR高崎線で2駅。
さいたま市、都心へのアクセスも良くベッドタウンとして発展してきました。
「昔は大きな工場もあり繊維製品のまちでもありました。
実はうちも転業。父は学校の制服を手がけていたんです」と大将の齋藤芳男さん。

上尾〈ただ〉の暖簾

変体仮名を使った印象的で力強い暖簾。でもその暖簾をくぐると居心地のいい空間が待っています。

昭和44年、このまま繊維関係を続けても先がないと考えたお父様の決断により開店。
「ただ」という店名は、お父様の名前「唯夫(ただお)」から。
最初は絞り切ったメニューのコの字型の小さな店。
料理といってもお新香、冷奴、焼鳥だけ。
それが少しずつ広がって今の店、そして多彩なメニューへ。
店がある上尾駅西口側は再開発以降、全国展開のチェーン店が多く、
また東口側も酒場通り的なところはなく数軒が点在している程度。
酒場というイメージのないまちですが、
酒飲み、おいしいもの好きが愛して支えてきた店はここにちゃんとあります。

今回の案内人、風間夏実さんは、
埼玉で育ち現在は都内住まい。渋谷で企業広報として働いています。
渋谷で広報。行く店はおしゃれなバルや流行りの店というイメージですが……
「渋谷でよく行くのは、のんべい横丁ですね(笑)」
知人のお店があることがきっかけで踏み込んだ酒場街。
ひとりで大人の酒場の暖簾をくぐるのは少し躊躇するけれど、
入ってみれば得難い居心地の良さがあることは知っているのです。

今回の案内人、風間夏実さん

「お酒は好きだけど、そんなに強いというわけではないので」と夏実さん。レモンサワーなどを3杯ぐらいが適量。だから最初の1杯からちゃんとおいしいものをいただきます。

「お客さん、店員さんとの距離が近い飲み屋さんが好き」と言う夏実さん。
もうひとつ、選びたい酒場は「世話焼きのおばあちゃんがいてくれるような店」。
東京・赤羽や埼玉・大宮にもそんな好きな店があって、今回は上尾。
埼玉の酒場のおもしろさを一緒に探ってもらいましょう。

では乾杯。もう飲むものは決めています。
その名も〈ただでしか飲めない特製チューハイ〉。通称“ただスペシャル”。
宝焼酎をベースにした、だれもが頼む人気メニューです。
焼酎のハイボールに“秘密の”エキスを加えたチューハイで、
レモンとソーダが軽やかな味わいに整えつつも、宝焼酎の風味もしっかり感じる、
正真正銘、初めてのチューハイ体験です。

夏実さんはひと口飲んで驚き、そして幸せな笑顔へ。
「口あたりがまろっとしていて、余韻が心地いい! そしてなんだかジューシーです」
なるほど、炭酸もほどよく、パンチや爽快感というよりもゆったり。
抵抗なく体に溶け込んだあと、レモンの爽やかさが上品にとどまり、
そしてゆっくり焼酎のコクが溶け合い続いていく。
それでもちゃんとキレもあるから、夏実さんはこんな感想。
「最初は度数が低く感じるんですけど……危ない気がします(笑)」

大将はそれを聞くと満足そうに
「そう。『低いんじゃない?』ってよく言われるんですけど、
3杯飲めばわかりますよ、って答えてます」
とこちらも笑顔。そして裏話。

「どうやったらほかにないおいしいチューハイができるだろうって、
いろいろと試作して味をみました。
毎日昼からやって、いつもほろ酔いで店を開けてたんです」
こうしていつも変わらぬまろやかな〈ただスペシャル〉の味が完成。
そして、夏実さんの目はたまらず料理のメニューへ。
「早くいろいろな料理に合わせたいです。私、結構食べますよ(笑)」

メニューは王道酒場モノから洋食系まで多彩。
夏実さんは「よく食べますよ」という言葉通り、
最初からなかなかのオーダーっぷり! 
並んだ料理を見ると、なんとも色合いのバランスがいいおひとり様のカウンター。
もともと女性や高齢の方でも足がつけられて居心地がいいようにと
カウンターと椅子を低めにしたと言う大将。

女性がひとりでも心地よくおいしい酒と料理を楽しめる店にしたい。
そんな大将の想いがこうやって重なっていくのでしょう。

「常連の女性のおひとり様がいらっしゃるんですけど、
最初に来られたのは上尾から大宮に引っ越すという直前。
もっと前に知っていたら引っ越さなかったのに、なんて言ってくださって。
その方、会社は都内なんですけど、いまだにわざわざ大宮越えて来てくれるんです」
埼玉を愛しているというよりも、埼玉に好きな店がある。
ことさら郷土愛なんてことを持ち出さなくても、愛着はある。

大将が言います。
「別に埼玉の郷土料理があるわけでもないし
そういう素材を使おうってわけじゃないんです。
ただ、ゆるりとしていただければうれしいんですよ」

〈ただスペシャル〉とごぼうのから揚げ

〈ただスペシャル〉は合う料理の幅も広いのです。滋味深さとサクっと軽やかな食感がいい〈ごぼうのから揚げ〉の魅力をさらに広げてくれます。

カウンター越しの大将と談笑中

「お店の人との距離が近いほうが好き」と夏実さん。それはもともとの部分と仕事で得た楽しさと。カウンター越しの大将との話も好奇心いっぱい。

そんななかで、夏実さんが気になったのはぎんなん。
「秋と言えばこれ。すごく好きなんですけどとても鮮やかな緑ですよね?」
そう、これは旬よりも“はしり”。
わずかな期間、鮮やかな緑が楽しめるものを岐阜から取り寄せています。
広い埼玉には、自然豊かな環境がすぐそばにある秩父のような地域や、
旬の名産品が身近な深谷や狭山のような地域もありますが、大部分は都市部。
毎日都内に通う、忙しい人たちも多いのです。
その忙しさの中でいつしか旬という感覚も失われてしまいそうに。
だから地元に、行くだけで旬や季節の変化がわかる店があるのは貴重なのです。

食感が楽しいぎんなん

しっとりモチモチとした食感が楽しいぎんなん。この弾力は“はしり”のものだからこそ。目にも楽しく食欲がそそられます。

パウチされた定番メニューも充実していますが、
白い紙に書かれた日替わりメニューも同じぐらいのボリューム。
「毎日仕事をしていて、定番だけじゃつまらないじゃないですか!」
それだけですよと笑う大将ですが、
やはり、せっかくなら旬を感じてほしいという思いがそこにあります。

夏実さんもどうやらそれを感じていたようで、
「目に見えないところかもしれませんけど、それこそコミュニケーション。
見習いたいなって思います。
私も人と会うのが好きで広報や取材の仕事をしています。
結局やりたいって気持ちがあるから仕事って楽しくなるんですよね」

「場所の声を聞く」
照明デザイナー長町志穂さんが生み出す
地域再生の“あかり”とは?

取り組みやすいイベントの欠点とは

“あかり”を用いたイベントが、全国の温泉地でよく行われるようになった。
竹灯籠、和紙あかり、イルミネーションや冬花火をはじめ、
季節限定から通年開催までさまざまにある。

あかりは、場所の印象を変える。

“写真映え”を工夫すれば、世界から注目が集まる時代だ。
撮影を楽しむ人によって印象的な写真がSNSで拡散され、
温泉街が一躍話題になる。そういったあかりが、
温泉街に泊まる理由のひとつになれば主催側の狙い通りである。

住民の手による「湯西川温泉かまくら祭」(栃木県日光市)は、2019年も多くの観光客を楽しませた(1月下旬〜3月上旬開催)。

住民の手による「湯西川温泉かまくら祭」(栃木県日光市)は、2019年も多くの観光客を楽しませた(1月下旬〜3月上旬開催)。

「歩きたくなる温泉街」を掲げる新潟県月岡温泉。観光庭園〈月あかりの庭〉では、夕刻から和柄の円柱にあかりが灯る。

「歩きたくなる温泉街」を掲げる新潟県月岡温泉。観光庭園〈月あかりの庭〉では、夕刻から和柄の円柱にあかりが灯る。

和紙あかりをはじめ、その手法は意外にもさほど難しくないと聞く。
真似しやすいから、全国でたびたび行われる。
しかし取り組みやすいことは反面、誰でもできるイベントになりがちだ。
一時の流行は飽きられる。どこでも同じような夜景なら、
わざわざ遠くの温泉地に行く必要はない。近ければ日帰りできる。
泊まる必要はなくなる。

だからほかを圧倒する独自の仕掛けがあかりのイベントに必要になる。
コアなファンを獲得するために。

それはどういう仕掛けか?

「心の準備」とあかりの関係

プランで示した夜間照明。これは新たに誕生する「竹林の階段」。温泉街の玄関口となる駐車場から音信川まで結ぶ。

プランで示した夜間照明。これは新たに誕生する「竹林の階段」。温泉街の玄関口となる駐車場から音信川まで結ぶ。

〈長門湯本温泉〉再生プロジェクトの中にも、あかりの演出が入っている。
それは、再生の6つのキーワード(第2回参照)のひとつ、
「そぞろ歩き(回遊性)」を成功させる大事な役割を担う。
計画的に配置された照明によって、
「夜こそ歩きたくなる」魅力的な温泉街に変えていく。

担当は照明デザイナーの長町志穂さん(株式会社LEM空間工房・代表取締役)。
長門湯本温泉観光まちづくり計画を推進する「デザイン会議」のメンバーである。

長町さんが手がけるあかりによるまちづくり。これは京都府宮津市「天橋立まち灯り」。夏は砂浜が幻想的に照らされる。

長町さんが手がけるあかりによるまちづくり。これは京都府宮津市「天橋立まち灯り」。夏は砂浜が幻想的に照らされる。

長町さんは松下電工株式会社(現・パナソニック)に長年勤務し、
照明器具デザインによるグッドデザイン賞を104作品で受賞するなど、
あかりの達人として知られる。
2004年の自身の独立以降は関西を拠点にして、
大阪・御堂筋イルミネーションを筆頭に、
近年は島根県邑南(おおなん)町の「INAKAイルミ@おおなん」、
鳥取県境港市の「水木しげるロード」リニューアル照明演出、
京都府宮津市「天橋立まち灯り」をはじめ、
あかりによる公共空間のにぎわいづくりを手がけている。

長町さんによる鳥取県境港市の「水木しげるロード」リニューアル照明演出。照明デザイン賞の最優秀賞に輝いた。

長町さんによる鳥取県境港市の「水木しげるロード」リニューアル照明演出。照明デザイン賞の最優秀賞に輝いた。

長町さんが長門湯本温泉でまず取り組んだのが、
温泉街の軒先を照らすあかりである。
オリジナルの「湯本提灯」を企画し、
同プロジェクトメンバーのグラフィックデザイナー・白石慎一さんに
長門湯本温泉を象徴するマークの制作を依頼。
それらを使った複数の提灯デザイン案を住民ワークショップで示し、
提灯をつくり有料で販売することを参加者に提案した。
多くの参加者が、有料で購入して軒先に吊るすことに賛同した。

提灯のデザインは長門湯本の3つの地区(湯本、門前、三之瀬)を、温泉マークと川とに見立てている。

提灯のデザインは長門湯本の3つの地区(湯本、門前、三之瀬)を、温泉マークと川とに見立てている。

当時、シンボルの公衆浴場・恩湯(おんとう)さえ、
改修解体のため光を失った状態(2017年に解体、2019年冬に再建予定)。
温泉街のあかりは減少し、人通りも激減して寂しい状況だった。

長町さんはチームで手分けして、
興味があると意思表示のあった温泉街の全戸を訪ねて、
「湯本提灯」の目的を説明しながら、取り付け方などを検討してまわった。
ひとつ3000円と有料にしたのは、
「予算の問題はもちろんあるけれど、それ以上に、
まちづくりの共感者を増やしたい、
住民参加型にしたいという思いがありました」と、胸のうちを話す。

「湯本提灯は“心のために”やってみたいと思いました」と、長町さん。
「長門湯本は変わっていく、みんなで変えていくという、
“心の準備”のようなものにあかりがなれたらと考えたのです」

2017年の社会実験では長町さんが大西倉雄市長と星野リゾートの星野佳路代表を招き温泉街を案内。照明演出による効果などを説明した。

2017年の社会実験では長町さんが大西倉雄市長と星野リゾートの星野佳路代表を招き温泉街を案内。照明演出による効果などを説明した。

設置から2年ほど。川沿いの軒先には、湯本提灯が変わらずにある。
夕刻になると点灯し、通りを行き交う人々を優しい光が出迎える。
心のあかりが温泉街を照らしている。

〈京の温所 西陣別邸〉 皆川明と中村好文の こだわりが詰まった宿がオープン!

築約95年の邸宅を皆川さんと中村さんがディレクション

2019年10月1日、古き良き京都のまち並みが残る西陣エリアに、
ワコールが展開する宿泊施設〈京の温所(おんどころ) 西陣別邸〉がオープンします。

ディレクションを手がけたのは、
〈ミナ ペルホネン〉の皆川明さんと建築家の中村好文さん。
宿のあちこちに中村さんと皆川さんの思い、
それから、皆川さんがセレクトしたアートピースや、
ミナ ペルホネンのプロダクトがちりばめられています。

〈京の温所 西陣別邸〉外観

〈京の温所 西陣別邸〉

2階のライブラリールーム

2階のライブラリールーム。ブックディレクター・幅充孝さんがセレクトした書籍が15冊ほど並ぶ。皆川さんがセレクトした、モリソン小林さんのアートピースも。

シャワーブース

2階には太陽の光が降り注ぐシャワーブースが。1階には中庭を眺めながらゆったりと浸かれるヒバの風呂もあります。

建物は、明治後期に西陣織の商家が
客人をもてなすために建てた京町家。
そのゆったりと広く、細部までていねいにつくられた建物を
未来へ継いでゆく「住まい」としてリノベーションしています。

かねてより親交のある皆川さんと中村さんは、旅仲間でもあるそう。
この宿には、そんなふたりのこだわりがたくさん。

ダイニングルーム

町家ならではの火袋の構造を活かしたダイニング

たとえば1階には、ワインセラーを備えたキッチンと
町家の構造を活かした吹き抜けのダイニングが。
ここには京の新鮮な食材を料理して食べる贅沢を
体験してほしいという思いが込められています。

大型冷蔵庫に三口コンロ、グリル、オーブンレンジ。
さらに〈ストウブ〉の大きな鍋や、
〈iittala〉の「Teema」シリーズの皿やマグ、
〈Cutipol〉のカトラリーも揃っています。

朝、自動車に乗って美山や大原の朝市へ
食材を探しにいくのも楽しそう!
また、コンシェルジュに相談すれば、仕出しやケータリングも承ってくれます。

暮らしを楽しむことにかけても、すばらしいセンスを
お持ちの皆川さんと中村さん。楽しい滞在になりそうですね!

玄関

ミナ ペルホネンのファブリック「ガーデンパッチワーク」が印象的な玄関。天井から光が差し込むと、床に光の粒が反射し、きらきらと映ります。

新潟県・佐渡で秋キャンプ! 〈スノーピーク〉による 〈LOCAL WEAR TOURISM in SADO〉

焚き火や稲刈り、バーベキューなど。1泊2日で佐渡を味わい尽くす 

〈スノーピーク〉による日本各地の
自然を味わうローカルツアー〈LOCAL WEAR TOURISM〉。

春に続き、第2弾の開催が9月28日(土)、29日(日)に決定しました。
舞台は第1弾と同じく、新潟県佐渡島。
今回は春に植えた稲の収穫を行います。以下、ツアー詳細です。

●1日目

14:00 両津港集合(受付終了後専用車にて加茂湖畔舟屋へ)

14:30 ウェルカムドリンク・開会式(歩いて椎崎諏訪神社へ)

15:30 テント設営体験

設営終了後 フリータイム 温泉等(※日帰り入浴温泉「朱鷺の舞湯」/ 椎崎諏訪神社から徒歩1分 入浴料500円別途)

17:30 夕食(佐渡の味覚満喫BBQ)

19:00 焚火ラウンジ(焚火を囲んでゆったり過ごす)

20:00 佐渡伝統芸能鑑賞

22:00 テントにて就寝・消灯

●2日目

7:00 朝食 加茂湖・大佐渡山脈を眺めながらホットサンド作り

9:00 椎崎諏訪神社から専用車にて岩首 昇竜棚田へ移動

10:00 稲刈り体験(昼食は棚田で収穫された新米と味噌汁、漬物などをご用意)

14:30 専用車にて両津港へ移動

14:45 両津港にて解散

食事:3食(1日目:夕食、2日目:朝食・昼食)
体験:岩首昇竜棚田で稲刈り体験
宿泊:テント(スノーピーク製アメニティドームがべース。1組1張り。人数によりテントのサイズを変更)

稲刈り風景

普段なかなか体験できない稲刈りをここで体験。

新米の炊きたてを竹筒によそう

刈ったばかりの新米の炊きたてをいただきます。

伝統芸能を鑑賞

涼やかな秋の夜長に佐渡の伝統芸能を鑑賞。

1泊2日で佐渡文化の象徴である、 能舞台の傍らにテントを建てて宿泊。
そこで日本初の世界農業遺産となった佐渡食材でバーベキューしたり、
満天の星の下で焚火を楽しみます。

2日目はこの島でしか見られないトキを探しながら、
海を見渡す絶景の棚田で稲刈りを体験。
刈ったばかりのお米もお昼に早速いただきます。

秋空の気持ちのよい空気の中で、佐渡の豊かな自然を
めいっぱい満喫できるツアーになりそうですね。
現在、こちらのページにて申し込み受付中。
ちょうど予定が空いているという方、奮ってご参加ください!

information

map

LOCAL WEAR TOURISM in SADO

開催日時:2019年9月28日(土)、29日(日)1泊2日

募集定員:10組様(先着順)

募集期間:2019年8月9日(金)正午より受付開始(先着順)

旅行代金:大人1名(13歳以上)24,800円(税込)、子供1名(7〜12歳)16,800円(税込)※未就学児無料 ※佐渡両津港までの移動手段は各自手配

申込方法:WEBサイトにて申込受付

主催・実施:株式会社スノーピーク、一般社団法人 佐渡観光交流機構

特設サイト:https://www.snowpeak.co.jp/sp/localwear/

ツアー詳細・申込:https://www.snowpeak.co.jp/experience/localtourism/wear_sado_2nd/

国内最大級の登山・アウトドアイベント 〈TANZAWA山モリ!フェス 2019〉が 10月5〜6日に開催。

2018年の〈山モリ!フェス〉開催時は、2日間で登山・アウトドアファンの1万5千人以上が集った大人気イベント。

登山・アウトドア好きの皆さん、〈TANZAWA山モリ!フェス 2019〉に集まれ〜!

今年もやってきました、
〈山モリ!フェス〉が10月5〜6日の2日間に渡って開催されます! 

会場となるのは神奈川県秦野市の秦野戸川公園。
塔ノ岳、鍋割山といった表丹沢の山々へアプローチする際の拠点にされることも多く、
山や森を感じられる緑豊かなエリアです。

ボルダリングを体験できるロックステーション

ボルダリングを無料で体験できるロックステーションを常設。3歳以上ならばどなたでも体験可能です。

この〈山モリ!フェス〉の魅力といえば
“登山とアウトドア”をテーマにしたコンテンツが、
どどーんと山盛りに詰め込まれているところ。

例えば、自然の中を駆け抜けるトレイルランや林道を
マウンテンバイクで走る体験ができ、
登山ボディを手に入れるトレーニング法を伝授してもらえます。

また、登山初心者にはありがたい、山の天気の見方や、
安心して登山するための歩き方、
地図とコンパスの使い方やテーピング講座などもラインナップ。

細引きづくりワークショップ

細引きづくりのワークショップ。参加費は300円。おとな女子登山部メンバーと一緒に細引きでジッパータグづくりに挑戦します。

燻製づくり体験

燻製づくり体験。参加費は500円。おとな女子登山部と一緒に、SOTOスモークポッドを使って自宅でも簡単にできる燻製づくりに挑戦します。

さらに、オリジナルバゲッジタグや缶バッジ、
燻製や山ごはんのワークショップなど、「つくる」「食べる」のコンテンツが充実。
雑誌『山と溪谷』などの編集長を歴任した萩原浩司さんによる、
山にまつわる名著を切り口にしたトークイベントもおもしろそう……。

既に山の魅力を知っている人にも、
これから山と関わっていきたいと思っている人にもピッタリなイベントです。
山に関わるモノ・コトを満喫し尽くしましょう!

1日1組限定。 広島の隠れ里・庄原市に 一棟貸の宿〈長者屋〉〈不老仙〉が誕生

江戸時代に建てられた築250年ほどの入母屋造りの農家 〈長者屋〉。

広々とした風情ある古民家で贅沢な時間を過ごす

直島や芸術祭などで近年賑わいを増している瀬戸内エリア。
ここに2019年9月、また新しい宿が誕生しました。

中国山地の中ほどにあり、里山に囲まれた“広島の隠れ里”庄原市内には
築100年~250年の趣あふれる古民家が散在しています。

その中でも、特にすばらしい景観に建つ2棟が〈長者屋〉と〈不老仙〉。
今回リノベーションされ、宿泊施設としてオープンした古民家です。
これらは瀬戸内ブランドコーポレーションの地方創生プロジェクト
「せとうち古街計画」に基づき、農泊推進補助金を活用し整備され、
地元の有志の方の協力によって誕生しました。

国の文化財に指定された 香川の老舗旅館〈敷島館〉が 新築オープン

「こんぴらさん」へと続く参道に伝説の旅館が復元

香川県の象頭山(ぞうずさん)の中腹に鎮座する〈金刀比羅宮〉。

本宮まで785段、奥社まで1368段という
参道の長い階段を登ってようやくたどり着く
ご利益ある神社というのは、みなさんご存知の通り。

ここまでの道のりに、以前国の登録有形文化財にも指定された
老舗旅館〈敷島館〉があったことをご存知でしょうか。

17世紀前半に創業、金刀比羅宮へ向かう途中に、
迫りくるような美しい入母屋造りの老舗旅館として
以前より観光客や地元の人に親しまれました。
しかし観光客の減少などで2002年に廃業。
その後解体され、建材だけ保管されていたそうです。

その〈敷島館〉が先日8月9日(金)に復元され、
新しい湯宿として新築オープンしました。

唐破風(からはふ)玄関や三階屋根の千鳥破風などの古材を使用し、
外観部分のたたずまいを可能な限り当時のまま再現。
古きよき明治時代の建築様式と現代の建築技術が融合した建物が
「こんぴらさん」に懐かしくも新しい風情を醸します。

客室ツイン

客室ツイン

7階建の100室、7種類の部屋が用意されており、
解放感のある露天風呂付の部屋も。お部屋によっては
〈金刀比羅宮〉へ続く表参道を眺められるのも魅力です。

〈星岳・月岳〉無人駅が大盛況! 熊本に“列車がつなぐ” 秘境オーベルジュがオープン

JR肥薩線3駅をまたぐオーベルジュ

2019年8月2日、熊本県・JR肥薩(ひさつ)線「矢岳駅」に
旧国鉄駅長宿舎をリノベーションしたホテル
〈星岳・月岳(ほしたけ・つきたけ)〉がオープンしました。

旧国鉄駅長宿舎は、国の登録有形文化財に登録されている建物。
いまでは稀少な、明治の鉄道建築のひとつです。

ユニークなのは、肥薩線が走る人吉球磨エリアを
ひとつのホテル、線路を廊下と見立て、各施設を列車でつなぐというコンセプト。

球磨川

人吉球磨地域を流れる雄大な球磨川

宿泊客は、まず旅の玄関、人吉駅へ。
駅でチェックインを済ませます。

〈いさぶろうしんぺい号〉

肥薩線 大畑駅と観光列車〈いさぶろうしんぺい号〉

その後は観光列車〈いさぶろう号〉で移動。
矢岳駅で降りたら、星岳・月岳の客室でひと休み。

〈星岳〉縁側

〈星岳〉縁側

夕食は大畑駅へ移動して、レストラン
〈囲炉裏キュイジーヌ LOOP〉でディナーを楽しみます。
その後は、専用車に乗って星岳・月岳へ。
真っ暗な山道は、まるでナイトサファリのよう。
シカや野生動物に出会うこともあるそう。

クラシックな専用車。

クラシックな専用車。

このプロジェクト仕掛け人は、〈クラシックレールウェイホテル〉代表の中島秀豊さん。
中島さんには、かつて賑わっていた無人駅に
人を呼び戻したいという思いがありました。

駅舎

そんなときに目にとまったのが、大畑駅のそばに佇む「旧保線詰所」。
中島さんはこの建物をリノベーションして
レストランをつくりたいとJRに相談を持ちかけ、
2018年9月に囲炉裏キュイジーヌ LOOPをオープンさせました。

レストランが建つ以前、大畑駅の
利用客は月に7人しかいなかったのだそう。
明治時代に建てられた旧保線詰所は長いこと人の手が入っておらず、
中島さんが初めて訪れたときは、イタチが住んでいたという話も。
現在レストランを訪れるお客さんの数は、
1か月に約700〜800人。連日満席の大賑わいです。

〈囲炉裏キュイジーヌ LOOP〉の料理

〈囲炉裏キュイジーヌ LOOP〉の料理。シェフはパリや東京〈レザンジュ〉などで腕を磨いた中務雅章さん。

計画当初は「無人駅にレストランをつくって
どうするんだ」と言われたこともあったそうですが、
中島さんには「だからこそつくる意味がある。
そこにしかない環境で、そこでしか食べられない料理をつくろう」
という強い意志があったのだとか。

現在囲炉裏キュイジーヌ LOOPは、昼は一般のお客さんに向けて営業、
夜は宿泊客のためのプライベートレストランに変わります。
これはうれしいですね!

〈旧質美小学校(質美笑楽講)〉 京都・京丹波町の廃校が 絵本のセレクトショップや 窯焼きピザ屋に

廃校になった質美(しつみ)小学校が、ユニークな施設に

京都府京丹波町は、広々とした緑豊かな土地。
山や田畑が広がり、黒大豆、小豆、松茸、栗などが特産品で、
豊かな食文化とともに人々が暮らしを営んできた地域です。

そんなのどかな京丹波町質美上野に、
廃校になった質美(しつみ)小学校を使ったユニークな施設が
全国から注目を集めています。
施設の名前は〈質美笑楽講〉。小学校が笑楽講に!
思わず笑みがこぼれるような名前に当てた漢字からも、楽しい雰囲気が伝わってきます。

質美小学校は2011年に閉校し、53年の歴史に幕を閉じました。
しかし、「自分たちが通った小学校の形をなんとか残したい」という
卒業生や地元の人の声が上がり、
昭和35年に建設された木造校舎を再利用する道を模索することに。

2012年に、絵本のセレクトショップ〈絵本ちゃん〉がオープンしたのをきっかけに、
カフェや雑貨屋、レストランなど、おしゃれなお店が集まる複合施設として、
生まれ変わりました。

レトロな木造校舎、朝礼台、長い廊下に作業室や図工室の名札、木の引き戸、
落書きのある机と椅子。
子どもたちが学んできた景色がそのまま残り、
初めて訪れたけれど、心がキュンとなるような懐かしい気持ちが込み上げてきます。

〈盲亀浮木〉の内観

カフェ〈盲亀浮木(もうきふぼく)〉は落ち着いた雰囲気。

絵本専門店に、古道具のお店まで……

質美笑楽講には、センスのあるお店がたくさん入っています。
絵本専門店〈絵本ちゃん〉&〈きのこ文庫〉、
窯焼きピザとパスタ〈panadozo café〉、
古道具とアンティーク〈ケセラセラ〉、趣味の店〈道楽ルームみちくさ〉、
〈喫茶ランチルーム〉、カフェ〈盲亀浮木(もうきふぼく)〉、
〈おかきの加工所〉、ウェディングドレス〈Blan Cheur〉、
雑貨〈プチボヌール〉、423アートプロジェクトなど。

「こんにちわ~」、お店のドアを開けるたびに、伝わるワクワク。
それぞれのお店の個性と、オーナーのこだわりが詰まっており、
ひとつひとつのアイテムを手に取っていると、
あっと言う間に時間が過ぎてしまいますよ。
「あ~、昔はこんな教室だったなぁ」と懐かしむ年代は
ワクワクした気分を取り戻す場所として、
イマドキ女子にとってはレトロで“映える”写真が撮影できるおしゃれスポットとして。
そして、地元のお母さんは子連れで楽しめる憩いの場所として。

オーナーこだわりの雑貨屋絵本が並ぶ

絵本専門店〈絵本ちゃん〉&〈きのこ文庫〉。

〈伝泊 The Beachfront MIJORA〉 古民家再生を手がけてきた伝泊に ビーチフロントヴィラが誕生!

2019年夏、鹿児島県奄美市笠利町に
〈伝泊 The Beachfront MIJORA
(デンパク ザ ビーチフロント ミジョラ)〉が誕生しました。

〈伝泊〉は、奄美大島出身の建築家、山下保博さんが手がける宿泊施設。
これまでは古民家を再生した施設を手がけてきましたが
この度オープンした施設は、奄美大島北部の
海辺にある、新築のビーチフロントヴィラです。

1枚ガラスで仕切られた室内とデッキ

大きな1枚ガラスで仕切られた室内とデッキ。

宿は、すべて1棟貸し切りタイプ。
どの部屋も海に面しており、海岸へ向かって
開放的なデッキが広がっています。

建物は、伝統を取り入れたモダンなつくり。
奄美の伝統建築「高倉」と、奄美の浜辺で良く見られる「ウノアシ貝」の
形から着想を得た木の屋根、打ち放しのコンクリートを組み合わせています。

客室から見た屋根構造

奄美の伝統建築である高倉の内部にいるかのような、屋根構造。

客室の外観

折り紙のようにシンプルな建築躯体。

夜の海を前にしたデッキのスツール

「MIJORA(みじょら)」とは、この施設がある
小さな集落「三鳥屋(みどりや)」の古い呼び名だそう。

“茶室”を現代的に解釈。 奥浅草に旅館 〈茶室ryokan asakusa〉がオープン

日本の情緒漂うインバウンド向け旅館

浅草仲見世などの華やかな観光地の喧騒から少し離れ、
生活者が息づき、花街の香りが色濃く残る奥浅草。

7月20日(土)、ここにインバウンド向けの都市型旅館、
〈茶室ryokan asakusa(チャシツ・リョカン・アサクサ)〉がオープンしました。

露地に見立てたエントランス、足湯のできる待合、
にじり口を彷彿とさせる小さな扉など、茶の湯の精神と茶室をモチーフにした同ホテル。

茶室のにじり口をモチーフにした部屋の入り口

部屋の入り口は一度頭を下げて入ります。別世界への気持ちが切り替わる役割のある茶室のにじり口をモチーフにしているそうで、にじって通ることで母胎回帰を体験する意味もあったそう。

館内の網代(あじろ)天井

網代(あじろ)天井が特徴の館内。日本の伝統工芸技術で、茶室の伝統的な仕上げ材のひとつです。

天井を低く抑えたミニマルな客室は、母胎回帰を連想させ
包み込まれるような落ち着きと、日本の居室文化の中で
育まれた空間づくりの工夫が詰め込まれています。

部屋にいながら「魅惑の京都」を堪能。 ホテル〈eph KYOTO〉が表す 京都の美意識

〈eph KYOTO〉の外観。京都駅「八条口」から徒歩3分でアクセス良好。

京都をモチーフにした、デザイン性の高いホテル

年間観光客数は約5,300万人、国際都市としてアジアをはじめ各国から旅行者が訪れる京都。
古き良き歴史的遺産と日々変遷する新しい文化が巧みに混ざり合い、
独自の空気を育んできたこの土地にホテル〈eph KYOTO〉がオープンしました。

「ephハリウッドツイン」の客室

〈eph KYOTO〉「ephハリウッドツイン」の客室。参考価格:22,400円(2名1泊朝食付/時期により価格が変動します。)

ホテルのコンセプトは「刺激的な空間と個性に“Effect(影響)”される」こと。
京都ならではの歴史や文化をより色濃く反映した空間は、意外性にあふれ、斬新。
窓の外には京都の「枯山水」を思わせる壁面があり、
壁に金銀の市松模様が描かれている客室や、天井に桜が描かれている客室など、
日本の伝統を感じさせるデザインが散りばめられています。

〈eph KYOTO〉のフロント

嵐山を想起させるような竹林が、金箔のきらびやかな天井に向かってのびるフロント。

こうしたユニークな京都モチーフが客室のみならず
外観やフロントなどホテルの細部にまで散りばめられ、
「ここにも京都がいた」と探してみるのも楽しそう。

設計を手がけたのは、京都を拠点に国内外で活躍する建築家の高松伸氏。
「美しい建築」を掲げる高松氏が表現した『魅惑の京都』を、
泊まりながらにして堪能できるのは最高に贅沢。

朝食ビュッフェに並ぶ料理の数々

季節によりメニューの改変があります。

また、毎朝つくりたての朝食ビュッフェも絶品。
和食・洋食・中華を取り揃え、柴漬けのおにぎりや鶏肉の中華パオなど
お腹が満足するメニューのほか、朝に嬉しいフレッシュなスムージーなども充実。
食事の種類が幅広く、英語に堪能なスタッフが常駐しているので
外国からのゲストをおもてなしするにも◎。

ブドウ畑のパノラマが望める 湯宿〈カーブドッチ ヴィネスパ〉で 心ゆくままにゆったり過ごす

角田山の麓に広がる〈カーブドッチ ヴィネスパ〉へ

角田山

朝もやに包まれた角田山。

穏やかに波を打つような山容の「角田山」。
新潟県内に自生する大抵の草木が見られる自然豊かな山。

その麓には広大なブドウ畑と5軒の個性豊かなワイナリーからなる
〈新潟ワインコースト〉があり、
その中に、レストランやベーカリーなどからなる、
〈カーブドッチ ワイナリー〉があります。

今回ご紹介する宿は、同ワイナリー内にある雄大な自然を望める
温泉リゾート〈カーブドッチ ヴィネスパ〉。

カーブドッチ ヴィネスパの外観

カーブドッチ ヴィネスパ正面玄関。角田山を彷彿とさせる、なだらかなアーチの屋根が特徴的。

ワイン樽の蓋

ワイン樽の蓋が目印。

ヴィネスパとは“ブドウの湯”という意味。
角田山の緑豊かな風景とブドウ畑に囲まれながら、
ゆったりと天然温泉に浸かることができます。

1階ロビーのテーブル席

1階ロビーの中庭に面した空間。

ひとたび中に足を踏み入れると、
広々としたガラス張りの開放的な大空間に、
思わず心が解きほぐされます。

中庭の池

水の流れを目で追ってしまうほどに、ここは“静”を感じる場所。

手入れの行き届いた緑あふれる中庭には、
ゆるやかに螺旋を描きながら放出される小さな噴水があり、
それを眺めながら静かにやすらぎのひとときを過ごすのも乙。

ロビーは吹き抜け

自然のエネルギーをチャージできそう。

中庭を囲むようにして吹き抜けており、
たっぷりと日差しが差し込んできます。

2階に小さなライブラリーもあるので、そこから好きな一冊を取り出して、
コーヒーでも飲みながらインプットの時間を。

中庭を眺められるシート席

中庭を楽しむための席も。

エリアによって置かれているテーブルやイスのテイストが違うので、
その時の気分に合わせて、自分好みの場所を見つける楽しさも。

たとえ天候が悪くても、雨露が滴る葉やその雨音を感じて、
日常を忘れ、何もしない贅沢な時間を堪能できるでしょう。

京都・西院〈エラマサ〉
宇治抹茶ハイと〈プリプリ中華炒め〉で
至福のカウンター飲み

旅の醍醐味はローカル酒場!
全国おすすめ酒場探訪記 京都編
京の夏の夜に欲しくなるのは、どんな料理にも合うすっきり抹茶ハイ

真剣に語り合うのはちょっと照れ臭い。
うまい酒とアテでお互いの趣味の話をゆるゆると。
そんな時は、おもしろい店主とお客さんが集まる酒場がいい。
粋な京都人たちだけが知っている開けっぴろげの隠れ家へ。

祇園祭の宵々山

今日の舞台は京都市。今年も7月16日に祇園祭の宵々山が行われました。そして、京都といえば伝統と革新がちりばめられたまちで、酒場の激戦区でもあります。

今回のローカル酒場は京都・西院の〈エラマサ〉。
京都観光の中心部で、繁華街のある四条河原町界隈から
阪急電車でわずか3駅と至近ながら、観光ではなかなか訪れない、
住宅地が広がるエリアです。

〈エラマサ〉の入り口

パッと見には昭和の喫茶店。でもポップで明解なメニューが、酒場好きの期待感を高めてくれます。

一緒に楽しんでいただくのは、共に京都の最新&トップカルチャーを知る……、
いえ、そのシーンを牽引するおふたり。

「泊まれる雑誌」をコンセプトに掲げ、町家を改装した体験型宿泊施設
〈マガザンキョウト〉のオーナーである岩崎達也さんと、
「京都喫茶文化遺産」という取り組みを立ち上げ、
古き良き京都の喫茶店を継承した〈喫茶マドラグ〉など、
複数の人気のカフェを営む山崎三四郎裕崇さん。
おふたりは岩崎さんが会社勤めをしていた頃に仕掛けた、
イベントを通じて知り合いました。

そこからの縁で、京都の文化や地域の活性化などを共に牽引する仲に。
普段飲む時にもこうしたことで激論を交わすのでしょうか? と聞くと
岩崎さんは苦笑しながら
「いやぁ、これからの京都をこうしたいとか、そういう話は全然しないです。
なんか同志っていうのも恥ずかしいですし。
とても居心地のいい空気をつくってくださる兄貴感があるんですよ」と岩崎さん。
「〈エラマサ〉の名前は、クリエイターの友人たちから聞いていたので、
どんなお店か気になっていたんです」

さあ、それでは、乾杯といきましょう。
今回は京都ということで、〈寶「宝焼酎の宇治抹茶のお酒」〉を使った抹茶ハイ。
エラマサでもメニューに出して以来、かなりの人気とのこと。

抹茶ハイで乾杯

「この抹茶ハイ、いい色だね~」と言いながら乾杯。多少照れ臭そうですが、1杯飲んだころにはすっかりいつもの調子に。(左・山崎さん 右・岩崎さん)

山崎さんは「見た目は濃厚だけどさっぱりいただけますね。これは食がすすみそう」と感心。
お店を見渡せば壁一面の黒板に、ポップに書かれたメニュー。
これはエラマサのマスター・井上宏幸さんの手書き。
そしてカウンターには大皿・小皿のお惣菜が並びます。
最新のヒップなブルックリンのスタンディングバーのようであり、
田舎の気のいい大衆食堂や小料理屋のようでもあり。

壁一面に手書きのメニュー

壁一面に描かれたマスター手書きのメニュー。最初は圧倒されますが、次第に楽しくなってくるから不思議。描かれているイラストは3名の作家さんの作品。「この店で知り合った人が描いてくれたんですよ」(井上さん)

築210年の 京都指定有形文化財をカフェに 〈パンとエスプレッソと嵐山庭園〉

〈パンとエスプレッソと〉京都進出!

行列ができると都内で人気のベーカリーカフェ〈パンとエスプレッソと〉。
パンはもちろん、洗練されたパッケージや空間など
感度の高いグルメ女子の心を掴んで離さない同店ですが、7月7日(日)に、
初の京都店となる〈パンとエスプレッソと嵐山庭園〉がオープンします!

今回オープンする〈パンとエスプレッソと嵐山庭園〉は、
築210年の京都府指定有形文化財の旧小林家住宅をカフェとして改装。
奥行きのある店内で、ゆったりと買い物やカフェを利用することができます。
敷地内には広い庭もあり、全体を通して京都の風情ある雰囲気を楽しめる内容に。

松(ブランティーセット)2,200円(税込)

松(ブランティーセット)2,200円(税込)

ランチには、松・竹・梅と3種類ある嵐山庭園限定ランチセットを用意。
〈合わせ出汁のパニーニ〉や〈ごま油香るフォカッチャ〉などの
創作和風パニーニが登場するのだそう。

オリーブと山岳霊場と醤油蔵と。
瀬戸内国際芸術祭と併せて楽しみたい、
小豆島の旅

アートとともに小豆島の旅を楽しんで!

今年、瀬戸内の島々では4回目となる
〈瀬戸内国際芸術祭2019〉(以下、瀬戸芸)が開催されています。
3年に1度、瀬戸内海の12の島とふたつの港を舞台に開催される
現代アートのお祭りです。

開催期間は、春会期、夏会期、秋会期と3つに分かれていて、
7月19日から夏会期が始まりました。
今年の瀬戸内の夏は、いつもに増して賑やかになりそうです。

ワン・ウェンチー(王文志)さんによる『小豆島の恋』。竹でできた大きな作品の中に入れます。

ワン・ウェンチー(王文志)さんによる『小豆島の恋』。竹でできた大きな作品の中に入れます。

小豆島でもたくさんの作品が公開されています。
島のあちこちに点在していて、全部回ろうとしたら
2、3日はかかるんじゃないかなぁ。それも車がある前提で。

例えば、田浦半島にある『愛のボラード』を見に行って、
大部地区の『国境を越えて・波』を見に行こうと思うと、車で約1時間かかります。
バスだと乗り継いで行かないといけないのでもっとかかります。
小豆島はきっとみなさんの想像以上に広い島です(笑)。

広島市立大学芸術学部有志のみなさんによる『潮耳荘』。波や船の音を拾い集め建物の中に響かせる。

広島市立大学芸術学部有志のみなさんによる『潮耳荘』。波や船の音を拾い集め建物の中に響かせる。

フリオ・ゴヤさんによる『自然の目「大地から」』。古民家の敷地内にある2本のイブキの木を利用してつくられたツリーハウス。

フリオ・ゴヤさんによる『自然の目「大地から」』。古民家の敷地内にある2本のイブキの木を利用してつくられたツリーハウス。

作品をたくさん見ることを目的にしてしまうと疲れてしまうと思うので、
見に行く作品の数を絞りつつ、作品だけじゃなくて、その周りにある
小豆島の風景や食べもの、歴史なども楽しんでいただけたらいいのかなと。

先日、島を案内する機会があって、久しぶりに小豆島ならではの場所を巡ったのですが、
あらためて小豆島っておもしろい要素が盛りだくさんだなと思いました。
瀬戸芸作品と併せて楽しみたい小豆島、例えばこんなことです。

まずは、オリーブ。
島のあちこちにオリーブの木が植えられているので、
どこに行っても見かけると思いますが、遠くからなんとなく見るだけじゃなくて、
ぜひオリーブ畑の中を歩いてみてください。

勝手に大切なオリーブ畑には入れないですが、
オリーブ公園など一般の人に公開しているところもあります。
オリーブの木々の間を歩く、それだけで島の空気を感じられるんじゃないかと思います。
もし気になるオリーブ農園があれば、生産者さんに直接お願いしたら、
畑を案内してくれるかもしれません。

オリーブ畑の散策はそれだけで気持ちいい。

オリーブ畑の散策はそれだけで気持ちいい。

初夏のオリーブの木には緑色の小さな実がたくさんついています。

初夏のオリーブの木には緑色の小さな実がたくさんついています。

大分〈稲積水中鍾乳洞〉 日本初のケーブダイビングに挑戦!

大分のアウトドア・アクティビティがすごい!

2019年秋に〈ラグビーワールドカップ〉が開催される大分県。
地元では、臼杵駅前にラガーシャツ姿の石仏が登場するなど、
徐々に盛り上がりを見せています。

JR臼杵駅前に登場した国宝臼杵石仏大日如来のレプリカ。臼杵市と有志の市民による「フグビーうすき実行委員会」が企画・制作。設置期間は2019年4月17日(水)〜11月2日(土)

JR臼杵駅前に登場した国宝臼杵石仏大日如来のレプリカ。臼杵市と有志の市民による「フグビーうすき実行委員会」が企画・制作。設置期間は2019年4月17日(水)〜11月2日(土)

今回は、そんな大分のアウトドア・アクティビティをご紹介します。
日本一の温泉湧出量と源泉数を誇る「おんせん県おおいた」ですが、
ほかにも、知られざるスポットがたくさんあるんです。

日本一の水中鍾乳洞でスキューバダイビング

〈稲積水中鍾乳洞〉

〈稲積水中鍾乳洞〉

なんと大分には、日本一の水中鍾乳洞があります。
豊後大野市にある〈稲積水中鍾乳洞〉は、
3億年前の古生代に形成されたと考えられている鍾乳洞。
全長約1キロあり、現時点では日本最長となっています。

〈稲積水中鍾乳洞〉

〈稲積水中鍾乳洞〉

こちらの鍾乳洞では、スキューバダイビングを楽しめます。
ケーブダイビングを体験できるのは、日本でもここだけ。
コースは10歳の子どもから参加できる体験ダイビングから
筒状の横穴など鍾乳洞特有の地形を観察できる
ダイバー向けのコースまで、さまざまなコースが用意されています。

洞内の温度は、一年中16度。
四季を通じて快適な温度で過ごせるというのもいいですね。

尾道〈LOG〉が細川亜衣さん監修の ランチを開始! 瀬戸内の味をまっすぐに頂ける 至福のひととき。

ランチが提供される1階の〈LOG DINING〉(18席)。

窓からの木漏れ日がやさしい〈LOG DINING〉でランチが食べられるように!

昨年末、尾道の山手に誕生した複合宿泊施設〈LOG〉
千光寺につながる坂道の途中にあり、この土地で暮らす人と観光で訪れた人が交差する、
居心地のよい空間を目指しています。

そんな〈LOG〉が、4月からランチ営業をスタートしました!

7月1日から8月31日まで提供されているランチメニュー。2000円(税別)。

7月1日から8月31日まで提供されているランチメニュー。2000円(税別)。

提供されるメニューはもちろん、
〈LOG〉の朝食やディナーを手がける料理家の細川亜衣さんが監修。
尾道の契約農家さんが育てた野菜や瀬戸内の魚をふんだんに使い、
おいしいものをよりおいしく味わえるよう素材の良さを引き出しています。
なお、メニューは季節ごとに変わるそうです。

こうして、今までは気になっていても宿泊しないと食べられなかった
〈LOG〉の食事を誰でも楽しめるようになりました。

〈住箱-JYUBAKO-〉 世界的建築家、隈研吾とスノーピークが こだわり抜いたモバイルハウス

隈研吾さんとスノーピーク代表・山井太さんが居心地の良さを検証

「キャンプをするように、好きな場所に住みたい」
建築家の隈研吾さんとアウトドアメーカー〈スノーピーク〉が、
そんな思いを実現すべくモバイルハウス〈住箱-JYUBAKO-〉を共同開発しました。

住箱が開発されたのは、2017年のこと。
隈さんが「自然に触れて人間性を取り戻す」というスノーピークの理念に
共感し、一緒に開発することになったのだとか。

2019年5月、新潟県阿賀野市に開業した常設グランピング施設
〈スノーピークグランピングスワンレイク 五十嵐邸ガーデン〉では、
この住箱に泊まることができます。

外装には木の目や節をあえて残し、温かみが感じられる黒塗装を施しています。

外装には木の目や節をあえて残し、温かみが感じられる黒塗装を施しています。

白鳥の湖、瓢湖に近い五頭山麓にある〈五十嵐邸ガーデン〉。150年の歴史を誇る豪農の屋敷と日本庭園を擁する。運営は新潟県阿賀野市に拠点をおく天朝閣グループ。クラフトビールの製造販売をはじめ、飲食や温泉宿泊旅館事業などを展開している。

白鳥の湖、瓢湖に近い五頭山麓にある〈五十嵐邸ガーデン〉。150年の歴史を誇る豪農の屋敷と日本庭園を擁する。運営は新潟県阿賀野市に拠点をおく天朝閣グループ。クラフトビールの製造販売をはじめ、飲食や温泉宿泊旅館事業などを展開している。

同施設は、スノーピークのグランピング施設としては、2017年にオープンした
〈スノーピークグランピング 京急観音崎〉(神奈川県横須賀市)に続き、
2か所目となります。

こちらが、住箱のなかです。

タープや家具、食器に至るまで  スノーピーク製品を使用。

タープや家具、食器に至るまで スノーピーク製品を使用。

住箱の検証には、隈さんとともに
スノーピーク代表の山井太さんも参加し、居心地の良さを確認。
その後も実際に寝泊まりをしながら使い勝手を検証し、修正を重ね完成に至ったのだそう。

目指したのは、自然が主役になる住まい。
外の世界を借景のように切り取る窓など、室内空間と屋外の関係性にこだわり、
自然を感じ、豊かで自由な気持ちにさせてくれる空間に仕上がっています。