はなれていても、あったかい。 今は会えないあの人へ、 別府温泉のポスト投函型 「湯の花」を送ろう!

会えないからこそ、届けたい

日本一の湧出量を誇る、大分県の別府温泉。
その別府温泉で有名な「湯の花」をご存知でしょうか?

湯の花は、薬用効果の高い天然の入浴剤。
江戸時代から続く製造技術によって採取される別府温泉の湯の花は、
「重要無形民俗文化財」にも指定されている特産品です。

その湯の花を、ポストに投函するだけでワンコインで送れる、
ポスト投函型 天然入浴剤〈湯の花ギフト〉が登場しました! 

葉書サイズの箱に湯の花が2包封入されて本体価格380円(税込)。

葉書サイズの箱に湯の花が2包封入されて本体価格380円(税込)。

別府の温泉街がデザインされたこちらのギフトボックス。
120円切手(※)を貼れば、そのままポストへ投函できるんです。

住所と宛名欄に加えて、メッセージを書き込める欄もあり、
送る相手にひと言添えられるのがうれしいですね。

※開封せずに発送する場合の切手料金。(2021年2月1日現在)
※国内向けの発送を前提とした商品です。

切手代と本体を合わせて500円(税込)。切手を貼ってそのままポストに投函できます。

切手代と本体を合わせて500円(税込)。切手を貼ってそのままポストに投函できます。

こちらのギフトボックスは、JR別府駅内にある
〈WANDER COMPAS 別府〉での販売に加え、
こちらのオンラインショップでも購入可能です。

「WANDER COMPAS 別府」のスタッフ三浦さん。

〈WANDER COMPAS 別府〉のスタッフ三浦千佳さん。

ワンコインで郵送できる手軽さが好評で、
1月に発売した1500個はすでに完売。
追加生産を行い、2月5日より再販がスタートしました。

昨年から続くコロナ禍で、別府温泉へ訪れることができない人も
湯の花で温泉気分を味わってもらいたい、
そして今は会えない人に「あったかい」気持ちを届けてほしい。
そんな思いから生まれた湯の花ギフト。

誰に送ろう、なにを伝えよう。考えるだけでワクワクします。

誰に送ろう、なにを伝えよう。考えるだけでワクワクします。

発売元である〈B-biz LINK〉の後藤寛和さんは、
「使用している湯の花は、職人さんの手作業でつくられるので
一度に大量生産が難しい商品です。
今までは別府市内の流通が主でしたが、このプロジェクトを通して、
全国の人に別府の特産品である湯の花を知ってもらう
いいきっかけになれば」と話します。

多島美を愛でる穴場スポット。
山口県下松市の笠戸島は、
トレイルランでの島旅がちょうどいい

トレランで回れる距離感がちょうどいい笠戸島観光

自分の足で直に自然を感じられるからと、
世界的に人気が高まっているトレイルランニング。
日本でも、全国各地で地域おこしを兼ねた大会が開かれている。
そのなかで毎年リピーターを増やし、存在感を高めている大会のひとつが
〈くだまつ笠戸島アイランドトレイル〉だ。
舞台となるのは山口県下松(くだまつ)市の笠戸島。
住みよいまちランキングの上位常連である下松市から、
瀬戸内海にひょっこりと突き出す、三日月形をした12平方キロ弱の島になる。

穏やかな瀬戸内海に囲まれた笠戸島。

穏やかな瀬戸内海に囲まれた笠戸島。

例年なら2月に行われる大会は、新型コロナウイルスの影響で
残念ながら2020年に続き、2021年も2年連続で中止となってしまった。
けれども「あのコースをもう一度、タイムを気にせず回りたい」と、
大会のコースを走りに訪れるトレイルランナーも少なくない。

くだまつ笠戸島アイランドトレイルのプロデューサーである、
プロトレイルランナーの奥宮俊祐(おくのみやしゅんすけ)さんもそのひとり。
実は、この大会が縁で「くだまつ観光大使」にも選ばれている。
トレラン×地域創生にも取り組む奥宮さんに、
コースを振り返りながら笠戸島の観光スポットを聞いた。

オーシャンビューの国民宿舎でインフィニティ風呂が待っている

「笠戸島は大部分が森林で、細長く延びた形をしています。
集落は山あいに点在していて、古くからそれぞれをつなぐ山道が切り拓かれていました。
それらの古道を整備した、
島の端から端までをつなぐ『スカイ・ハイキング・ルート』もあるんですよ。
こうした島の特徴は、
トレイルランニングの人気大会の舞台になりやすい条件が揃っているといえます。
もともとは縁もゆかりもない場所だったのですが、
今ではコースの準備や、トレイルランのセミナーにかこつけて訪れるのが待ち遠しくって」

日本各地から1000名近いエントリー者を集める。

日本各地から1000名近いエントリー者を集める。

コース上からはところどころで瀬戸内海の海と島、いわゆる多島美を眺められる。
日本ではそう数の多くないオーシャンビューのトレイルだ。
西側が開けているから夕陽も抜群に美しい。

〈国民宿舎 大城〉からの夕陽。

〈国民宿舎 大城〉からの夕陽。

「なかでも好きなのが、〈国民宿舎 大城〉から眺める夕陽です。
客室からもいいのですが、ここの温泉が自分史上最高クラス。
目の前のオーシャンビューを遮るものが何もない『インフィニティ露天風呂』があるんですよ。
陽が沈めば少し先の造船所の明かりが夜景を彩って、
何ともいえない雰囲気に浸れます」

大会でもスタート・ゴールの会場として使われ、
笠戸島唯一の温泉宿として島の観光では外せない。

大城のインフィニティ風呂。大人720円、小人310円

大城のインフィニティ風呂。大人720円、小人310円

笠戸島は魚の養殖も盛んだ。
「山を走るだけでなく、海で釣りをするのも趣味」という奥宮さんは、
大城に泊まるときに、新鮮な魚介に舌鼓を打つのも忘れない。

「『笠戸ひらめ』と呼ばれる養殖ひらめが特産品で、
ランチでも夕食でもひらめ尽くし。何といっても一番はお刺身ですね。
あとはとらふぐ。ヒレを熱燗に浸したふぐのヒレ酒は病みつきになります。
笠戸ひらめが恋しくなったら、
炊飯器で手軽につくれる〈笠戸ひらめパエリアの素〉をお土産にぜひ。
養殖ひらめをはじめ、きのこやレモン、にんにく、容器のブリキ缶にいたるまで、
オール下松産のお土産なんです」

ひとつで2合分が調理できる〈笠戸ひらめパエリアの素〉は1080円。お米と一緒になったギフトセットも。写真は調理例。

ひとつで2合分が調理できる〈笠戸ひらめパエリアの素〉は1080円。お米と一緒になったギフトセットも。写真は調理例。

〈TRIP BASE COCONEEL〉
松田寛之さん
美祢の観光体験を
1軒のゲストハウスから変える

日本最大級のカルスト台地・秋吉台。
春や夏は石灰岩が降り積もってできた台地に緑が生い茂る。
秋には枯れて黄金色になり、すすきが風にそよぐ。
地下には、日本最大規模の鍾乳洞・秋芳洞など400以上の洞窟が広がっている。

自然の力と雄大さを感じられるこの地で、
ゲストハウス〈TRIP BASE COCONEEL〉を営んでいるのが、松田寛之さん。
秋吉台のある美祢(みね)市で生まれ育ち、
東京での暮らしを経て、2019年4月にUターンした。

54平方キロメートルもの面積を誇る秋吉台。毎年2月には山焼きが行われる。一年を通して、さまざまな景色を見せてくれる。

54平方キロメートルもの面積を誇る秋吉台。毎年2月には山焼きが行われる。一年を通して、さまざまな景色を見せてくれる。

宿泊業はほぼ未経験ながら、ゲストハウスを開業。
以来、外からの観光客はもちろん、地元の人たちのたまり場としても親しまれている。

周りに「何もない場所」といわれた美祢を
「観光地として成立する」と言い切る松田さん。
一度美祢を出たからこそわかる地域の魅力や、観光のバリエーションを増やす取り組み、
ゲストハウスの役割について聞いた。

ゲストハウスの経営なら美祢で生活できる

美祢市で生まれ育ち、バンド活動のために22歳で上京。
アルバイトなどをしながら12年間活動したが、30代半ばで方向展開。
結婚を機にシステムエンジニアとして都内の企業に勤めた。

「上京するときから、いずれ美祢に戻りたいという気持ちがありました。
バンドを諦めてからは、特に東京にいる必要もないし、
都会のあわただしさから逃れたいと思っていましたね」

一度外に出たぶん、美祢への思いは強い。上京するきっかけになったロックバンドでは、ギターを担当していた。

一度外に出たぶん、美祢への思いは強い。上京するきっかけになったロックバンドでは、ギターを担当していた。

思いは日に日に強くなり、2018年12月にUターンを決意。
奥さんは「もっと先のことだと思っていた。30代半ばでの移住は早いのでは」
と渋ったという。
ネックのひとつは、働く場所や職種が限られていて、
平均賃金も決して高いとはいえないことだった。

移住を諦めたくなかった松田さんは、美祢市について調べ、妻にプレゼンを重ねていく。
そのうちに、美祢市は年間の観光客数が130万人を超えているにもかかわらず、
秋吉台周辺には宿泊施設がほとんどないことに気づいた。

需要が見込める宿泊業をやることで、妻が懸念している課題を解消できるのではないか。
なにより、自分は人とコミュニケーションを取るのが好きだから、
それを生かす仕事がしたい。

ゲストハウスをやろう。決めてからの行動は早かった。
さっそく2019年の1月から宿泊業の認可を取るための講習などを受け始めた。

ロンドンパブへのあこがれを表現したゲストハウス&パブ

場所は、祖父母がかつて経営していた定食屋を改装することに決め、
2019年4月にUターン。
以降、オープンまでの5か月は父親とひたすらDIYで改装を行った。

秋吉台から車で10分足らずのところにあるTRIP BASE COCONEEL。周囲には、田畑が広がっている。天気がいい日はテラス席でくつろぐ人も。

秋吉台から車で10分足らずのところにあるTRIP BASE COCONEEL。周囲には、田畑が広がっている。天気がいい日はテラス席でくつろぐ人も。

「内装は、かっこよくビールを飲める、をコンセプトにしました。
パブで立ったままビールをラッパ飲みするの、いいなって。
本当はロンドンパブのようにしたかったのですが、
結果としていろんな要素が混じっていますね。
木の感じが好きなので、前面に出しています」

店内は、写真のフラッグのほか、だるまやオーディオセットなどが混在している。「僕が好きなものを集めていったらこうなりました。いずれいい味が出てくるといいな」と松田さん。

店内は、写真のフラッグのほか、だるまやオーディオセットなどが混在している。「僕が好きなものを集めていったらこうなりました。いずれいい味が出てくるといいな」と松田さん。

「みんながフラッと立ち寄ってくれる、かっこいい酒場のような場所にしたい」
そんな思いとこだわりを込めた改装は終わり、
2019年9月にTRIP BASE COCONEELはオープンした。

〈Agawa〉塩満直弘さん
透明な駅舎とキオスク、
境界のない空間にこめた思い

冬らしく曇った空から、ちらちらと雪が降ってくる。
畑や山の緑も、ホームのコンクリートもどこかくすんだように見えるなか、
橙色の汽車がスーッとホームに入ってきた。

ここは山口県下関市にある阿川駅。京都と下関を結ぶJR山陰本線の無人駅だ。

見渡す限り畑と山と民家しかないこの場所に、昨年の夏、目新しい建物ができた。
見た目は、四角くて透明な箱。
「小さなまちのkiosk」をコンセプトにつくられたその建物は、
まちの名前そのままに〈Agawa〉と名づけられた。
地元の特産品を使ったドリンクやフードを提供している。

新しい阿川駅舎とAgawaをプロデュースしたのが、塩満直弘さん。
山口県の萩市に生まれ育ち、アメリカ、カナダ、東京、鎌倉と
さまざまな土地での生活を経て、萩へ帰ってきた。
故郷の魅力を自分なりに表現したいと起業し、
〈萩 ゲストハウス ruco〉を運営してきた塩満さんが
Agawaを通じて体現していきたいこととはなんだろうか。

駅舎と対になる透明なkiosk

〈Agawa〉は、2020年夏にオープンした。
まちの風土をダイレクトに感じてもらえるように
カフェと物販、レンタサイクルを提供している。

塩満さんは、店舗ととなりの阿川駅舎が対になるようにAgawaのイメージを考え、
JR西日本の建築部門担当者と、
彼の友人である〈takt project〉代表の吉泉聡さんがそれを具現化していった。

「駅舎とカフェのデザインを考えるときに意識していたのは、
駅全体を広場、公園のように再定義すること。
建物をガラス張りにしたのは、
周囲の風景に違和感なく溶け込ませて景観の一部と見立てることで、
“乗降客に限らず誰もが自由に佇める”という駅本来の特徴を、
空間全体で感じてもらいたかったからです」

Agawa(左)と阿川駅の駅舎(右)。中が透けて見える構造は、地元の人から驚かれることもあった。「境界線をぼやかす」デザインにしたかったという。

Agawa(左)と阿川駅の駅舎(右)。中が透けて見える構造は、地元の人から驚かれることもあった。「境界線をぼやかす」デザインにしたかったという。

Agawaで提供されている猪ソーセージ(800円・税込)とゆずきちソーダ(500円・税込)。猪肉、ゆずきち、ともに長門市俵山産。ゆずきちは山口県の山陰地方が原産。収穫時期により味や香りの変化も楽しめる。

Agawaで提供されている猪ソーセージ(800円・税込)とゆずきちソーダ(500円・税込)。猪肉、ゆずきち、ともに長門市俵山産。ゆずきちは山口県の山陰地方が原産。収穫時期により味や香りの変化も楽しめる。

コロナ禍でのオープンとなったが、
若年層に限らず、さまざまな世代、地域から、多くの人が訪れ賑わっている。

地元の人が乗り降りするのはもちろん、
子どもたちが広場に敷きつめられたシロツメクサの上を走り回ったり、
家族で四つ葉のクローバーを探したり、
観光でやってきた友人同士で写真撮影をしたり。
訪れた人がそれぞれ、思い思いに時間を過ごす場所となっている。

「駅だからこそ訪れる人の雑多さ、多様性がある。
僕自身がそんな場所を求めていたし、公共性の高い場所に関わりたかった」

そう話す理由には、塩満さん自身のこれまでの経験があった。

小豆島の渓谷「銚子渓」。
高さ21メートルの滝が凍る!

動物園に、凍る滝まで。渓谷を楽しむ!

小豆島には、日本三大渓谷美のひとつである
「寒霞渓(かんかけい)」という有名な渓谷があります。
日本三大渓谷美と言われるだけあって、渓谷はもちろん、
その先にある小豆島のまちなみ、瀬戸内海を望む景色はとても美しく、
観光スポットとしても人気ですし、知っている方も多いと思います。

その寒霞渓から西に10キロほどのところに
「銚子渓(ちょうしけい)」という渓谷があります。

小豆島の山間にある銚子渓エリア。写真真ん中の建物の右下あたりに銚子の滝があります。

小豆島の山間にある銚子渓エリア。写真真ん中の建物の右下あたりに銚子の滝があります。

銚子の滝の下にはこんな大きな岩が重なってます。

銚子の滝の下にはこんな大きな岩が重なってます。

寒霞渓に比べたら小さな渓谷ですが、滝があったり、
野生の猿が餌付けされている〈銚子渓自然動物園 お猿の国〉があったりして、
意外とおもしろい場所なんです!

野生の猿たちがいる〈銚子渓自然動物園 お猿の国〉。柵はなくて、目の前で猿たちが歩いてます。

野生の猿たちがいる〈銚子渓自然動物園 お猿の国〉。柵はなくて、目の前で猿たちが歩いてます。

突然、孔雀もいたりします。小さな動物園みたいな感じです。

突然、孔雀もいたりします。小さな動物園みたいな感じです。

実はこの銚子渓、私たち〈HOMEMAKERS〉の畑から見える
美しい山々の景色の中にあって、うちから車で10分くらいで行けるところにあります。

あらためてその風景を眺めてみると、私たちは島暮らしだけど
海じゃなくて、美しい山の景色の中で暮らしているんだなぁと思います。
当たり前のように毎日そこにありますが、
ふとしたときに美しいなぁと感じさせてくれる渓谷です。

〈HOMEMAKERS〉の生姜畑の奥にあるのが銚子渓。島の中にある畑とは思えない風景。

〈HOMEMAKERS〉の生姜畑の奥にあるのが銚子渓。島の中にある畑とは思えない風景。

この銚子渓には、銚子の滝という高さ21メートルほどの滝があります。
小豆島で一番大きな滝らしいのですが、普段は流量がそんなに多くなくて、
山の中にひっそりとある感じです。
豪快な滝! みたいなイメージで見に行かないでくださいね(笑)。

とても寒い日が続いた1月。
そういえば、銚子の滝って寒いと凍るんだよなぁと思い出し、見に行ってみることに。
銚子の滝はちょっとわかりにくいところにあります。案内板などもありません。
お猿の国の駐車場から500メートルほど西に下っていくと、
道沿いのガードレールが一部ないところがあります。そこから入っていきます。

ちなみに以前は〈銚子茶屋〉という、食事処&お土産屋さんが滝のすぐ上にあり、
そのすぐ横から銚子の滝に行けたのですが、いまは行けないみたいです。
そして残念なことにその銚子茶屋自体がいまは閉まっています。
ガードレールの間から入って山道を歩くこと3分ほどで銚子の滝が見えてきます。

銚子の滝へ続く山道。落ち葉で滑りやすいので、歩きやすい靴で行きましょう。

銚子の滝へ続く山道。落ち葉で滑りやすいので、歩きやすい靴で行きましょう。

「大分=温泉」だけじゃない!
大分県×マガジンハウスの ポータルサイト
『edit Oita エディット大分』が誕生

大分県の魅力を発信するポータルサイト『edit Oita エディット大分』が、
2月1日に誕生しました。

『エディット大分』は『コロカル』が制作に参加し、
マガジンハウスが発行する雑誌やウェブサイトと連携して情報発信を行います。
『コロカル』でも「おでかけコロカル大分編」などで
連携記事を配信しますので、そちらもどうぞお楽しみに。

日本一の源泉数・湧出量を誇る大分の温泉。
あまりに有名なこの温泉というコンテンツの影で、
知られていない地域の魅力を掘り起こし、
グルメ、ショッピング、観光から、
移住定住を想定したライフスタイルやワークスタイルまで、
さまざまな分野を横断して発信していく『エディット大分』。

特集記事ではフリーアナウンサー・宇賀なつみさんが、
別府温泉を旅するストーリーを配信予定です。
公式プロフィールの「好きなこと」欄には
「旅行、お風呂、アート」が並ぶ宇賀さんが、
このレトロで刺激的な老舗温泉街の新しい魅力をレポートします。

フリーアナウンサー・宇賀なつみさんが、別府温泉の新たな魅力をレポート!

フリーアナウンサー・宇賀なつみさんが、別府温泉の新たな魅力をレポート!

漫画家・大橋裕之の旅コラム
「福岡から糸島へのドライブ。
旅の2日目は、大体おもしろい」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第16回は、漫画家の大橋裕之さんによる福岡県の旅。
二日酔いの状態から旅は始まり、一路、糸島へ。
海を見に行くという目的のなかで、
名物を食べ、初めての体験もいくつか。
さまざまなものに出会い、旅の醍醐味を感じたようだ。

福岡から糸島への観光ドライブ

2014年5月19日の昼前、ひどい二日酔いの状態で目が覚めた。
昨夜、福岡天神のイベントスペースで行われた単行本出版記念イベントの打ち上げで
しこたま飲んでしまったので仕方がない。
旅の2日目なんて大体そんなものだ。
しかし今日は昨夜のイベントを企画してくれた瓜生くんが福岡を観光案内してくれる日。
正直一歩も動きたくないし寝ていたいし水以外は何も口にしたくないが、
なんとか重い体を引きずってホテルをチェックアウトすると、
迎えに来てくれた瓜生くんの車に乗り込み、
友人の安増くんをピックアップして3人で糸島に向かった。

どうやら糸島には海があるという。
糸島は島なのか?
そういえば、なぜ糸島に行くことになったのだろうか。
海辺のまち(愛知県蒲郡市)生まれの人間としては
なんとなく旅先の海が見たくなるので、
おそらく前日にリクエストを聞かれた僕が、
福岡の海が見たいと酔っ払いながら口走ったのだろう。

リクエストしておきながら二日酔いの僕は、道中かなり口数が少なかったと思う。
昨夜の締めに安増くんに連れて行かれた
元祖長浜家〉の濃いとんこつラーメンもかなり効いている。
他県から来た人間には〈元祖長浜家〉の味とニオイが強烈過ぎて
拒絶されることもあるそうだが、
事前情報を聞いていたからなのか酔っ払っていたからなのか、
僕はおいしく食べることができた。
しかしダメージは残ったみたいだ。

温泉の滝に、地獄の景色まで!
地熱のまち湯沢の小安峡温泉と
川原毛地獄・川原毛大湯滝

秋田県の最南に位置する湯沢市。
山形県と宮城県に接し、その県境は国内でも有数の地熱地帯です。
湯沢市の大地をつくりあげたマグマは、いまも「見えない火山」として活動を続け、
観光や産業に生かされています。

湯沢市には、「地熱」という自然エネルギーの恩恵を受けながら、
アツく、力強く、たくましく生きる「自熱」を持った地元の人々がいる——。
新しいことがモクモク起きているこのまちの、新しいワクワクを紹介していきます。

温泉郷に恵まれた「いで湯の里」

「いで湯の里」と呼ばれる湯沢市は、その名のとおり小安峡温泉、
秋の宮温泉郷、泥湯温泉など、県内でも有数の温泉に恵まれた土地。
一帯に湯を湧き上がらせる地熱の力は、地層から水蒸気や湯が吹き出す
全国でも珍しい「大噴湯(だいふんとう)」や、
日本三大霊地と呼ばれる「川原毛地獄(かわらげじごく)」などで体感することができ、
「日本ジオパーク」としても認定されています。

ジオパークを軸に、観光客に大地の魅力を伝えるだけでなく、
地域の子どもたちへの教育にも熱心な湯沢市。
その見どころを、〈ゆざわジオパークガイドの会〉のジオガイド
渡部彰夫さんと菅英夫さんに案内していただきました。

2013年に湯沢市の第1期ジオガイドとして認定されて以来、案内を続ける渡部彰夫さん(右)と菅英夫さん(左)。

2013年に湯沢市の第1期ジオガイドとして認定されて以来、案内を続ける渡部彰夫さん(右)と菅英夫さん(左)。

地熱と豪雪がもたらす全国でも珍しい景観

湯沢駅から車で約40分、小安峡温泉エリアにある「小安峡」は、
深さ60メートルの渓谷です。断層を皆瀬川が削りとり、
岩の割れ目から約98度の温泉と水蒸気が吹き出しています。

「湯沢では見えない火山がまだ活動しているんです。
1分間にドラム缶1本くらいの温泉がどっこんどっこんと湧いているんですよ」
と渡部さん。

約60メートル上の河原湯橋からも肉眼で見えるほど力強く蒸気や温泉が噴き出ています。

約60メートル上の河原湯橋からも肉眼で見えるほど力強く蒸気や温泉が噴き出ています。

この湯が吹き出しているところは「大噴湯」と呼ばれ、約300〜400段の階段を下ると、
遊歩道を散策しながら蒸気のトンネルをくぐることができます。

近づいて見ると、岩の割れ目から湯が吹き出しているのがわかります。すごい迫力!

近づいて見ると、岩の割れ目から湯が吹き出しているのがわかります。すごい迫力!

高温の蒸気や熱水が溜まる「地熱貯留層」の亀裂が露出しているのは全国でも珍しく、
有害なガスも含まれていないため、
大地のエネルギーを間近に感じることができるのも特徴です。

川を流れているのは温泉。小安峡温泉エリアは、一帯に「マグマ溜まり」があるため、どこを掘っても温泉が湧いてくるんだそう。

川を流れているのは温泉。小安峡温泉エリアは、一帯に「マグマ溜まり」があるため、どこを掘っても温泉が湧いてくるんだそう。

こうした景色が見られるのは、地層に加えて、
湯沢が豪雪地帯であり(2021年1月4日現在、積雪は150センチ超え!)、
雪解け水に恵まれていることにも起因しています。
冬、日本海を流れる対馬海流の影響を受けて流れ込んでくる水蒸気を含んだ空気が、
岩手県境の奥羽山脈にぶつかることで、湯沢には大量の雪が降るのです。

「滝、温泉、酒、米、稲庭うどん……湯沢を代表する産業には
全部おいしい水が必要です。いろんな業種が雪の恩恵を受けている、
湯沢は豪雪のおかげで成り立っているとも言えます」と渡部さん。

熱心に解説してくれる渡部さんは湯沢市出身。営業職を経てジオガイドに。「父が石屋だった。自分の地域のことは当たり前で興味もなく過ごしてきたんだけども、ガイドをするようになって、湯沢ならではの仕事だと気づかされました」

熱心に解説してくれる渡部さんは湯沢市出身。営業職を経てジオガイドに。「父が石屋だった。自分の地域のことは当たり前で興味もなく過ごしてきたんだけども、ガイドをするようになって、湯沢ならではの仕事だと気づかされました」

紅葉に加えて、新緑も雪景色も美しい小安峡には、日帰り入浴を楽しめる宿や、
四季折々の景色を楽しめる露天風呂を備えた宿もあり、滞在におすすめです。

小安峡は紅葉の名所。訪れた11月中旬は雪との共演も見ることができました。

小安峡は紅葉の名所。訪れた11月中旬は雪との共演も見ることができました。

小豆島で山歩き!
海も山もまちも近いから楽しめる絶景

小豆島のお正月

あけましておめでとうございます。
2021年も「小豆島日記」をどうぞよろしくお願いいたします。

この年末年始は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、
地元に帰省されなかった方も多いと思います。
私たちもいつもなら家族に会いに帰省して、
東京や名古屋などでお世話になっている方々に挨拶しに行っていたのですが、
今年は初めて年末から年始までずっと小豆島で過ごしました。

しめ縄づくり。稲わら、橙、松の木、ウラジロなど材料は身近なところで集めてきます。

しめ縄づくり。稲わら、橙、松の木、ウラジロなど材料は身近なところで集めてきます。

わらの束をねじりながら、もう1本のわらの束とねじっていく。

わらの束をねじりながら、もう1本のわらの束とねじっていく。

ばらばらのわらが力強い縄になる。ちょっと感動。何事も自分でやってみることが大切。

ばらばらのわらが力強い縄になる。ちょっと感動。何事も自分でやってみることが大切。

年末はぎりぎりまで野菜を収穫、発送。
気づけば2020年も残すところあと2日! という日に、
急いでお餅をついて、しめ縄をつくりました。

お正月に実家に帰らないということは、
お正月準備を自分でいろいろと全部するわけですが、
大掃除、おせちづくり、餅つき、しめ縄飾り……
お正月を迎える準備ってなんて大変なんでしょ。
いやー、ほんと全部はできないです(汗)。
結局ずっとばたばたしながら大晦日を迎え、新年を迎えました。

2021年初日の出を早起きして見に行きましたが、雲に隠れてしまって見えなかった。小さな島と島の間から太陽が見えるはずでした。小豆島の花寿波島(はなすわじま)にて。

2021年初日の出を早起きして見に行きましたが、雲に隠れてしまって見えなかった。小さな島と島の間から太陽が見えるはずでした。小豆島の花寿波島(はなすわじま)にて。

年末についたお餅で元旦の朝はお雑煮。香川は「あんもち雑煮」(白味噌仕立てのお汁にあんもちが入った雑煮)が有名ですが、うちはシンプルなすまし汁に焼いた丸餅とかしわ肉のお雑煮。

年末についたお餅で元旦の朝はお雑煮。香川は「あんもち雑煮」(白味噌仕立てのお汁にあんもちが入った雑煮)が有名ですが、うちはシンプルなすまし汁に焼いた丸餅とかしわ肉のお雑煮。

元日夕方に初詣。日の出は見られませんでしたが、日の入はきれいに見られました。

元日夕方に初詣。日の出は見られませんでしたが、日の入はきれいに見られました。

〈醸す森 kamosu mori〉 洗練フレンチとワインで乾杯! 松之山温泉のカジュアルなオーベルジュ

森の中の“泊まれるフレンチバル”

新潟県、十日町市の山間に位置する松之山温泉。
有馬、草津と並ぶ日本三大薬湯として知られるこの地に、
お酒好きが集まる宿〈バル&ホステル 醸す森 kamosu mori〉があります。
場所は、温泉街から少し離れた森の中。
松之山の老舗旅館〈酒の宿 玉城屋〉の姉妹宿として、2018年にオープンしました。

玉城屋といえば、フレンチと日本酒のペアリングが評判の宿。
東京の2つ星フレンチレストランで研鑽を積んだ栗山昭シェフが、
地元の食材を使って織りなす“里山キュイジーヌ”が人気で、
2020年の『ミシュランガイド新潟』でも1つ星として掲載されています。

そんな玉城屋の姉妹宿として、地元食材を使ったフレンチを
オーベルジュスタイルでカジュアルに楽しめるのが、この醸す森。
たっぷり食べて飲んで、そのうえ、温泉まで堪能できる、
何ともうれしい“泊まれるフレンチバル”なのです。

美しい自然が広がる絶景ダイニング

天井に配された県産杉のルーバーが外の自然とつながっているような、森と一体感のある空間。

天井に配された県産杉のルーバーが外の自然とつながっているような、森と一体感のある空間。

建物に入ってまず目に飛び込んでくるのが、大自然を借景にしたダイニング。
県産杉を贅沢に使った、シックで心地いい空間が広がります。
レストランだけの利用も可能。常時100種類以上のワインと日本酒が揃い、
軽く一杯も、しっかりごはんも歓迎の、自由度の高さが魅力です。

テーブルも県産杉を使ったオーダーメイド。

テーブルも県産杉を使ったオーダーメイド。

人気は、宿泊者限定のお得なコース「4種のワインペアリング付きディナーセット」。
ソムリエがその日の料理にぴったりのワインを選んでくれるので、
ワインビギナーも安心して楽しめます。

今回のメニューはブランド豚〈つなんポーク〉が主役。
地産地消の旬の食材にこだわった、野菜もたっぷりのフレンチは、
軽やかで繊細な味わいが身上。
小さな丸パンは、地元のコシヒカリを使った米粉パン。
米ならではのやさしい風味が印象的です。

日本酒派には、新潟の地酒9種を飲み比べできるセットがおすすめ。
玉城屋の4代目でもあるオーナーの山岸裕一さんは、
世界利酒師コンクールのファイナリストでもある酒のスペシャリスト。
山岸さん選りすぐりの地酒を堪能できます。

日本酒飲み比べセット「のんべえプラン」。醸す森のオリジナル日本酒をはじめ、松乃井、真野鶴、雪男、君の井などのラインナップ。食前酒から食後酒まで、特徴の異なる酒をセレクト。

日本酒飲み比べセット「のんべえプラン」。醸す森のオリジナル日本酒をはじめ、松乃井、真野鶴、雪男、君の井などのラインナップ。食前酒から食後酒まで、特徴の異なる酒をセレクト。

レストランから望めるアートオブジェも必見。昼間は水面に空が映り込み、まったく違う表情に。

レストランから望めるアートオブジェも必見。昼間は水面に空が映り込み、まったく違う表情に。

まるでお殿さま気分!
城の天守にも泊まれる
〈NIPPONIA HOTEL大洲 城下町〉

まちの自然、食、文化、歴史をすべてが味わえる分散型ホテル

2020年7月にオープンした〈NIPPONIA HOTEL大洲 城下町〉は、
大洲城を中心にフロントやレストラン、各客室が
点在する分散型ホテルと呼ばれる宿泊施設です。

松山空港から1時間ほどの距離にある大洲市は、
2004年に復元された〈大洲城〉や、
明治期の名建築〈臥龍山荘〉など歴史的資源が数多くあり、
「伊予の小京都」とも呼ばれている場所。

肱川を挟んで南北に広がる大洲市。

肱川を挟んで南北に広がる大洲市。

近年、古民家などに泊まれる施設は全国にありますが
〈NIPPONIA HOTEL大洲 城下町〉では、
なんと大洲城の天守に宿泊できるんです。

建築家・長坂常の旅コラム
「幕末の徒歩旅に思いを馳せて
距離感覚の歪みを体感する」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第15回は、建築家の長坂常さんによる日本列島を歩く旅。
幕末の世まで歩いて移動していた日本人を倣い、
日本各地を歩く。
歩いたからこその発見には、どんなものがあったのだろうか。

佐賀の唐津から歩いてどこまで行けるのか?

2018年、珍しく大河ドラマ『西郷どん』にハマって毎週見逃さず見ていた。
そのときに薩摩(鹿児島)から「江戸に行ってきもす」と言って
次の場面では江戸にいたり、
「薩摩に戻りもす」と言ったら次には薩摩にいたりする西郷どんを見て、
「そんな簡単に行けるのか?」って思った。
そして何を血迷ったか2018年の夏、佐賀県の唐津に行ったときに、
2日間ほど時間があったのでどこまで歩いて帰れるかと、
家族と別れ、ひとり歩いて帰ったことがあった。

この旅は、何回か重ねて九州から北海道までたどり着く野望を持っており、
出張などにかこつけてコンプリートできたらと思っている。
その1回目、同時に唐津を離れた家族が新横浜に着いたとメールをもらった頃、
僕はまだ福岡付近の海岸をうろちょろし、
いつものように海岸に上がっているゴミを漁っていた。

海岸にはたくさんゴミが打ち上げられていることはみんなが知っていると思うし、
あまり喜べないできごとではあるが、
僕は悪趣味なのかその辺のゴミの収集癖がある。
そのひとつひとつの形状を見てそこまでの変遷を想像し、
小さな発見をいくつもして、それを楽しむ。

例えば、ボールは削られるとずっと丸く小さくなっていくのかと思いきや、
意外に傾いた形になったりする。ロープも大半が微塵もなくなるが結び目だけが残る。
レンガのような固いものも発泡スチロールのように団子状になったり、
ペットボトルのキャップは不安定な形をしているせいか、
変なねじれ方をして変形している。

そんな小さな発見をビニール袋いっぱいに詰めながら歩くのが趣味で、
そのときもいつものようにそれをやりながら少しずつ東京に近づいて行った。

〈パーク ハイアット 京都〉
〈GO ON〉制作のクラフツマンシップ溢れる
一周年記念パッケージを販売!

「目覚めの重」(左から〈朝日焼〉抹茶盌 〈中川木工芸〉中次茶入〈公長斎小菅〉茶筅・茶匙)

京都の一級のクラフトに出合う

〈パーク ハイアット 京都〉は、今年の10月に一周年を迎えました。
それを記念し、現在京都のクラフツマンシップを体験できる
特別なパッケージを2021年10月29日まで販売中。

これは、京都に息づく伝統工芸の後継者たちによる
クリエイティブグループ〈GO ON〉が制作。

クラフツマンシップが詰まった
「目覚めの重」が備えられたスイートルームで、
ゆったりとした時間を過ごせるのはもちろん、
宿泊者限定の魅力的なアクティビティオプションが用意されています。

プレミアムスイート「東山ハウス」

プレミアムスイート〈東山ハウス〉

伝統溢れる京都に建つ〈パーク ハイアット 京都〉で、
思い出を積み重ねて欲しいという想いから、
「Layers of Memories」(思い出を積み重ねていく)をコンセプトに、
3年プロジェクトで1年ごとに
テーマの異なるお重を一段ずつ発売していくこのパッケージ。

キーとなる「目覚めの重」というのは、〈朝日焼〉の抹茶盌、
〈中川木工芸〉の棗(なつめ)、〈公長斎小菅〉の茶筅・茶匙の入った一段のお重。
京都が誇る一級の工芸が、このお重にギュギュッと詰め込まれています。
一日の始まりに、心を落ち着かせ穏やかに過ごすことができるよう、
願いが込められているそう。
お重自体は、〈中川木工芸〉による杉の木を使った藍染仕上げです。

「空港」の蔦屋書店のみで販売。 又吉直樹によるオール書き下ろし アンソロジー『Perch』

「持っているだけで楽しい」。リトルプレスの強みを盛り込んだ一冊

2020年春の羽田空港 蔦屋書店のオープンに合わせ、
空港という特別な場所のために生まれたアンソロジー『Perch』。
空港、そして旅をテーマに又吉直樹さんによって書き下ろされた、
短編、エッセイ、連作掌編、自由律俳句など
色とりどりの作品を全128ページにわたって収録している。
新型コロナウイルスの影響で発売の延期を余儀なくされたものの、
9月26日より「羽田空港 蔦屋書店」オンラインショップと
「TSUTAYA BOOKSTORE福岡空港」にて部数限定で販売中だ。

羽田空港 蔦屋書店の店頭には、『Perch』オリジナルスタンプを設置。
空港を訪れた日付を好きなページに押印できるサービスを展開する。
旅に特別な体験を添える――。そのアイデアは又吉さんの旅の思い出にも重なる。

「パリに行ったとき、〈シェイクスピア・アンド・カンパニー〉という本屋さんで、
めちゃくちゃカッコいい本と出合ったんですね。
ここで本を買うと、お店のスタンプを押してくれて、
それがいい記念になったんです。
『Perch』を通してあの体験を共有できたらいいなと思って」と又吉さん。

また表紙のカラーは5パターンあり、それぞれに特製しおりが付属。
実際に手に取ると、こだわりがつまった装丁に目を奪われるはず。
エンボス加工が施された表紙に指を滑らせてみたり、
ページをめくる度に紙の手触りを楽しむことも。
手のひらに落ち着くサイズ感も含めて、持っているだけで心が踊る。
どの色を選ぶのか? スタンプをどこに押すのか?
あえて押さないという選択肢も含めて、
手に取る喜びと楽しむ余白を残してくれている。

「手に取ってもらった時点で、ある意味完成なんだと思います。
内容がおもしろいとか、つまらないというより
ただ持っているだけでいい。そんなあり方が理想です」

〈ガレリア御堂原〉
アートと建築を通して
別府を体現するホテル

五感で別府を感じる、サイトスペシフィックな空間

2020年12月18日(金)、国内随一の温泉観光地・大分県別府に、
ホテル〈GALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)〉がオープンします。
ガレリア御堂原は「体験価値を高めるサイトスペシフィック(※)なホテル」をコンセプトに、
建築やアートを通して、別府を体現するホテル。

※サイトスペシフィック:土地や場所の特性を生かして制作される芸術作品やプロジェクトの性質を表す。

アーティスト:鈴木ヒラク

アーティスト:鈴木ヒラク

コンセプト立案、クリエイティブディレクションなどは
大阪のクリエイティブユニット〈graf〉が、
コンセプト立案、作家キュレーション、制作管理は
〈NPO法人 BEPPU PROJECT〉が、
設計は大分市を拠点とする建築事務所〈DABURA.m(ダブラエム)〉が手掛けています。

撮影:井上食堂

撮影:井上食堂

ロケーションは、別府の湯煙を一望できる高台。
眺望の良さと巨大なスケールの空間が大きな魅力です。
別府の地質や断層をイメージした建物は
天候や季節をダイレクトに感じられるようにデザインされており、
一歩足を踏み入れると、心地よい風と光、水の音を感じながら、
別府の豊かな自然へと導かれます。

撮影:井上食堂

撮影:井上食堂

客室イメージ

客室イメージ

また、素材はできる限り近くで産出されたもの、自然で持続可能なもの、
人の手仕事による質感を感じられるものを使っています。

新潟県がフォトコンテストを実施。
地元の人が「#連れていきたい新潟」に
選んだ絶景は?

住んでいるからこそ気付く風景があれば、住んでいると気付かない風景もある。
地元の方々にとって「当たり前」だと思っていた風景が、
観光で訪れた人の心を打つということは、往々にしてあるものです。

そんな新潟の「当たり前」の魅力を集めた企画が、
「新潟※(コメジルシ)プロジェクト」。
ガイドブックには載ってない、地元の人にとって「当たり前」だけど、
旅する人にとっては新鮮な感動を覚える「新潟の魅力」が詰まっています。

この秋、新潟県の地元の魅力を募集した
第3回フォトコンテスト「#連れていきたい新潟」にて、
ガイドブックにも紹介されないような、「お気に入りの新潟」をテーマに募ったところ、
多数の応募がありました。

温泉マークで キープ・ディスタンシング!? 別府発の〈&FLOW〉プロジェクト 寄付にもつながるマスク自販機が登場!

別府ならではのソーシャル・ディスタンシングマークが誕生

2020年、新型コロナウイルスの感染症が広がり、
日本有数の温泉地である大分県別府市も深刻な状況が続いています。

そんななか、日本人の大好きなあるものをモチーフにした
ソーシャル・ディスタンシングマークが誕生しました。それがこちら。

温泉マークの湯気を「人」に見立てて、感染防止のための適切な距離を伝える。

温泉マークの湯気を「人」に見立てて、感染防止のための適切な距離を伝える。

一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォーム〈B-biz LINK〉が
制作したこのマーク。

4月の緊急事態宣言以降、
「県を越えて手を取り合えるシンボルをつくりたい」という思いから、
〈B-biz LINK〉は別府のアイデンティティである
「温泉」をもとにロゴマークを考案。

さらにプロジェクトに賛同したクリエイターとチームの連携により、
5月1日に特設ウェブサイト〈&FLOW〉をリリースしました。

〈&FLOW〉の開設以降、別府市内の公立小・中学校の
教育現場や大分空港など、地域の人々の協力で
ソーシャル・ディスタンシングの啓発活動の場は広がります。

さらには別府市内のTシャツ業者さんがロゴマーク入りの
マスクやTシャツ、トートバックを制作。
それらの啓発グッズは現在、別府駅にある観光案内所
〈WANDER COMPASS〉で販売されています。

〈WANDER COMPASS〉で販売中の啓発グッズ。売上の一部は寄付される。

〈WANDER COMPASS〉で販売中の啓発グッズ。売上の一部は寄付される。

ちなみにこのロゴマーク、当初のキャッチコピーは
「KEEP DISTANCE」だったそう。
なぜ「KEEP DISTANCING」になったのでしょう?

〈B-biz LINK〉でコーディネーターを務める後藤寛和さんは、
プロジェクトのプレスリリース文の翻訳を別府市に住む方に
お願いしたときに、そのきっかけがあったと言います。

〈B-biz LINK〉の後藤さん(左)、翻訳を担当した別府市在住でイギリス出身のフランセスさん(右)。

〈B-biz LINK〉の後藤さん(左)、翻訳を担当した別府市在住でイギリス出身のフランセスさん(右)。

日英で記されたプレスリリース。右が「KEEP DISTANCE」を使用した当初のロゴマーク。

日英で記されたプレスリリース。右が「KEEP DISTANCE」を使用した当初のロゴマーク。

今回、翻訳を行ったフランセスさんはこう話します。
「“KEEP DISTANCE”は、近づかないで! という命令形です。
“KEEP DISTANCING”にすることによって、一緒にやろう、
がんばろうというニュアンスで勇気づける、みんなで一緒に
やろうという前向きなメッセージに変わります。
プロジェクトの本来の意味を考えたとき、
ポジティブなメッセージを届けたいと思いました」

海外からのツーリストも多く訪れ、100か国もの外国籍の人が暮らす別府市。

後藤さんは、「国際色豊かな別府市だからこそ、
ここから世界へ発信することに意味があります。
身近な人たちがアドバイスをくれ、プロジェクトの思いに
共感してくれてうれしい」と話します。

地域の日常を旅する 〈LOCAL DIVER〉が、 3つの地域でトライアルツアーを敢行。 参加者を募集中

コロナ禍により旅行者の価値観も変わり、旅のあり方も転換期にあるのかもしれません。

2020年8月にサービス発表をした、
地域の日常を旅する〈LOCAL DIVER(ローカルダイバー)〉は、
10名以内の少人数で日本中の地域にある隠れた宝物にふれ、
地域の日常を旅する体験を体験するプラットフォーム。

観光スポットを巡ることもなく、
基本的にアテンドをつけないという一風変わったツアーです。
その代わりに、まちをよく知るローカルキュレーターと体験者と同じ選択をし、
集まった仲間たちと共に、その土地の生態系に潜り込む体験をします。
ローカルに生きる人とその物語に触れることで、その土地への愛着と、
人とのつながりが生まれていくという、新しい旅の体験です。

仕掛け人の1人は、不動産メディア〈東京R不動産〉などを展開し、
土地に根差した暮らしを提案する林厚見さん。
LOCAL DIVERを立ち上げたきっかけについて、林さんはこう語ります。

「まちづくりの仕事などでたまたま関わりを持ち、仲間ができた地域やまちが
自分にとって愛着ある大事な場所になるということに気づいたんです。
そうした場所が増えることは人生を豊かにする、ということにも気づきました。

しかし多くの人にとって、地域の人や日常に深く触れることは難しく、
その入口をつくっていきたいと思ったのが、きっかけです。
その場所の風土や歴史とつながった暮らしや生きざまから深い気づきを得ること、
人のつながりができて継続的な関わりが生まれること。そういう旅を増やしたいです。
関心を共有するグループで行くことで、
体験や交わりの機会をつくりやすいのではないかと思いました」

今回、LOCAL DIVERが、3つの地域でトライアルツアーの募集を開始。
足助(愛知県)、神山(徳島県)、小倉(福岡県)で行います。

〈MARUYO HOTEL Semba〉
現代アートと古美術、工芸が融合する
桑名の一棟貸しの宿

由緒ある古民家をリノベーション

三重県桑名市。
伊勢の式年遷宮で建て替えられる伊勢国一の鳥居があり、
古くは流通の拠点として栄え、多くの人々が行き交った地として知られています。

そんな伊勢の玄関口・桑名に、この秋、
古民家を改装し、現代アートと工芸が融合する一棟貸しの宿
〈MARUYO HOTEL Semba〉がオープンしました。

MARUYO HOTEL Sembaは、明治創業「丸与木材」の本家をリノベーションしてできた宿。

寝室はタイプ違いで2部屋。2階建ての広々とした室内

同館は、明治創業〈丸与木材〉の
築70年超の本家をリノベーションしてできた宿。
1日1組限定となっています(現在は4名まで)。

そろそろ庭園の紅葉も。
島根県・足立美術館で
横山大観の名画100点に出会う

横山大観『雨霽る』(昭和15年)足立美術館蔵

足立美術館の創設者・足立全康が愛した大観作品が集結

2020年11月に開館50周年を迎え、
日本庭園ランキングで日本一に選ばれた庭園とコレクションで知られる島根県の足立美術館。

この記念イヤーに、同館の顔ともいえる
近代日本画の第一人者・横山大観の所蔵作品が一挙に会する
『横山大観の全貌』展が、2020年10月25日(金)まで開催されます。

当館の創設者・足立全康がもっとも惚れ込んだ画家、横山大観。
「大観は永遠の恋人」と公言したというエピソードも残っているほどで、
約2000点の所蔵作品中、大観の作品は120余点にものぼるといいます。
ここまでの点数と質を兼ね備えた美術館は、他に類がなく、
「日本一の大観コレクション」とも評されているんだとか。

音楽家・ユザーンさんの旅コラム
「ひたすら讃岐うどんを食べる旅」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第13回は、タブラ奏者のユザーンさんによる
香川で讃岐うどんを食べ歩いた記録。
カレーのイメージが強いユザーンさんが、
どうしてうどん屋をめぐることになったのだろうか。

なんだこれは、うますぎる

2018年の春、インド古典音楽のツアー中のことである。
岡山市のライブで、客席に意外な顔を見つけた。
僕は10年くらい前まで〈ASA-CHANG&巡礼〉というバンドに所属していたのだが、
そのバンドのマネージャーだった吉澤くんがなぜか来場していたのだ。
驚きながら、なんでここにいるのか彼に聞いてみた。

「いや、ちょっと高松にうどんを食べにきたんですけど、
ユザーンさんのライブが岡山であるって知ったんで高松から電車で駆けつけました」
「うどんを食べに高松? それだけで?」
「麺好きの僕には憧れの地だったんですよ。ていうか、讃岐うどんマジでヤバいです!
信じられないほどうまいし、目を疑うほど安い。今日だけで6杯食べましたね。
明日の昼過ぎまで高松なんで、もう4〜5杯は啜ってから帰ります」

興奮気味な彼の言葉を聞くうちに、僕の頭のなかもうどんでいっぱいになってしまった。
ちょうど翌日が高松のライブだったので、
吉澤くんのうどん巡礼に同行させてもらうことにした。

10月21日締め切り!
富山のシロエビ漁の魅力に迫る
オンライン観光イベントの参加者募集

「富山湾の宝石」であるシロエビ

富山の多彩な魅力を発信する、オンラインの観光事業
「旅する前に、出会える喜び。Online TOYAMA Travel」

2020年10月30日(金)19:00より、第2弾として行われるのは、
シロエビ漁を行う漁師のみなさんによるトークと、
シロエビを使ったおつまみと地酒を堪能するオンラインイベント。

日本海に生息する800種類の魚介類のうちの500種類が住み、
「天然のいけす」と言われ、水産資源の宝庫である富山湾。

なかでも「富山湾の宝石」と呼ばれるほど透明で美しい
シロエビの漁が操業されているのは、世界で富山湾だけだそう。

富山のシロエビ漁を行う漁師のみなさんは、そんな近年人気が高まる
シロエビを守るため、均等分配をルールとした「プール制」を導入し、
持続可能な漁業を実践したり、
〈富山湾しろえび倶楽部〉という団体を立ち上げ、観光船の運営をスタート。
シロエビの更なる価値創出にあたり、さまざまな取り組みを行っています。

富山湾しろえび倶楽部 富山湾の宝石・シロエビの魅力を全国に発信するため、新湊漁協所属の若手白えび漁業者が立ち上げた団体。シロエビの魅力をアピールしていくと同時に、新湊のシロエビ漁業者が取り組んでいる「プール制」や「自主休漁」などの資源保護を最優先にした漁業形態の取り組みなども発信している。

富山湾しろえび倶楽部 富山湾の宝石・シロエビの魅力を全国に発信するため、新湊漁協所属の若手白えび漁業者が立ち上げた団体。シロエビの魅力をアピールしていくと同時に、新湊のシロエビ漁業者が取り組んでいる「プール制」や「自主休漁」などの資源保護を最優先にした漁業形態の取り組みなども発信している。

〈Umekoji Potel KYOTO〉
銭湯、カフェ、横丁……
京都の遊び場的ホテルが誕生

アミューズメント的な要素がたくさん

ホテルのオープンラッシュが止まらない京都ですが、
また、魅力的なホテルが2020年10月14日(水)に誕生します。
名前は〈Umekoji Potel KYOTO〉。

HotelではなくPotel。
物質や文化の出入り口を語源とする「Port(港)」と「Hotel」の造語です。

地域に根ざしながらも、
国内外の人々の交流の玄関口となることを目指すとともに、
「ホテル」に「 ゜」をつけることで、
さまざまな「ご円(縁)」をつなぐ場所になるように、
という想いが込められています。

そんな〈Umekoji Potel KYOTO〉が建てられた場所は、
春になると色とりどりの梅が咲き乱れる梅小路公園のすぐそば。

ここに、地上5階建てのホテル本棟と地上2階建ての別棟で構成された同館は、
横丁があったり、本やレコード、ボードゲームなど、
さまざまな業界の京都人のキュレーターのエッセンスを散りばめた、
アミューズメント的な施設となっています。

日本遺産・鎮守府の
歴史を辿る
ディープな佐世保の楽しみ方

「日本近代化の躍動を体感できるまち」として、
横須賀・舞鶴・呉とともに日本遺産に認定されている佐世保鎮守府。

鎮守府とは、日本海軍の本拠地のことで明治期に築かれました。
そのひとつである佐世保には、
今でも数多くの近代化遺産や海軍由来の食文化が残っています。

そんな佐世保鎮守府を中心に、
2018年に世界文化遺産に登録された黒島の集落にある〈黒島天主堂〉とあわせ、
ガイドブックには載っていない、
よりディープな佐世保の歴史を辿る旅をご案内します。

1.日本遺産・佐世保鎮守府の歴史を辿る

佐世保海上自衛隊

佐世保には明治22(1889)年に鎮守府が開庁。
大小の島々が複雑に浮かぶ海、小高い山々に囲まれた湾口など、変化に富んだ地形は、
天然の要塞として理想的な条件を満たしていました。
明治から大正期にかけて、最先端の技術と優秀な人材が投入され、
艦艇をつくる海軍工廠(軍需工場)など、さまざまな施設がつくられ、
水道や鉄道などインフラも続々と整備されたといいます。
現在、佐世保市では27項目、503の構成文化財(平成29年4月現在)が
日本遺産として認定されています。

切妻屋根を正面に見せた左右対称の外観。

切妻屋根を正面に見せた左右対称の外観。

はじめに訪れるのは、大正12(1923)年に
第1次世界大戦の凱旋記念館として建てられた
〈旧佐世保鎮守府凱旋記念館(佐世保市民文化ホール)〉。
ここでは、旧海軍の催事が行われ、戦後は米軍のダンスホールや映画館として
利用されていました。

建物は、レンガと鉄筋コンクリート造りの2階建。
外観は、古典的なデザインで、随所に細かい装飾が施されています。
敗戦後は、米軍に接収され、白く塗りつぶされてしまいましたが、
平成28年(2016)年に建設時の姿に改修されました。
現在は、市民の演劇や音楽の発表の場として利用されるほか、
鎮守府に関する写真やパネルが展示されています。

information

map

佐世保市民文化ホール(旧佐世保鎮守府凱旋記念館)

住所:長崎県佐世保市平瀬町2

料金:無料

TEL:0956–25–8192

アクセス:佐世保駅から車で6分

時間:9:00〜22:00

定休日:火曜及び、年末年始(12月29日〜1月3日)