〈パーク ハイアット 京都〉
〈GO ON〉制作のクラフツマンシップ溢れる
一周年記念パッケージを販売!

「目覚めの重」(左から〈朝日焼〉抹茶盌 〈中川木工芸〉中次茶入〈公長斎小菅〉茶筅・茶匙)

京都の一級のクラフトに出合う

〈パーク ハイアット 京都〉は、今年の10月に一周年を迎えました。
それを記念し、現在京都のクラフツマンシップを体験できる
特別なパッケージを2021年10月29日まで販売中。

これは、京都に息づく伝統工芸の後継者たちによる
クリエイティブグループ〈GO ON〉が制作。

クラフツマンシップが詰まった
「目覚めの重」が備えられたスイートルームで、
ゆったりとした時間を過ごせるのはもちろん、
宿泊者限定の魅力的なアクティビティオプションが用意されています。

プレミアムスイート「東山ハウス」

プレミアムスイート〈東山ハウス〉

伝統溢れる京都に建つ〈パーク ハイアット 京都〉で、
思い出を積み重ねて欲しいという想いから、
「Layers of Memories」(思い出を積み重ねていく)をコンセプトに、
3年プロジェクトで1年ごとに
テーマの異なるお重を一段ずつ発売していくこのパッケージ。

キーとなる「目覚めの重」というのは、〈朝日焼〉の抹茶盌、
〈中川木工芸〉の棗(なつめ)、〈公長斎小菅〉の茶筅・茶匙の入った一段のお重。
京都が誇る一級の工芸が、このお重にギュギュッと詰め込まれています。
一日の始まりに、心を落ち着かせ穏やかに過ごすことができるよう、
願いが込められているそう。
お重自体は、〈中川木工芸〉による杉の木を使った藍染仕上げです。

「空港」の蔦屋書店のみで販売。 又吉直樹によるオール書き下ろし アンソロジー『Perch』

「持っているだけで楽しい」。リトルプレスの強みを盛り込んだ一冊

2020年春の羽田空港 蔦屋書店のオープンに合わせ、
空港という特別な場所のために生まれたアンソロジー『Perch』。
空港、そして旅をテーマに又吉直樹さんによって書き下ろされた、
短編、エッセイ、連作掌編、自由律俳句など
色とりどりの作品を全128ページにわたって収録している。
新型コロナウイルスの影響で発売の延期を余儀なくされたものの、
9月26日より「羽田空港 蔦屋書店」オンラインショップと
「TSUTAYA BOOKSTORE福岡空港」にて部数限定で販売中だ。

羽田空港 蔦屋書店の店頭には、『Perch』オリジナルスタンプを設置。
空港を訪れた日付を好きなページに押印できるサービスを展開する。
旅に特別な体験を添える――。そのアイデアは又吉さんの旅の思い出にも重なる。

「パリに行ったとき、〈シェイクスピア・アンド・カンパニー〉という本屋さんで、
めちゃくちゃカッコいい本と出合ったんですね。
ここで本を買うと、お店のスタンプを押してくれて、
それがいい記念になったんです。
『Perch』を通してあの体験を共有できたらいいなと思って」と又吉さん。

また表紙のカラーは5パターンあり、それぞれに特製しおりが付属。
実際に手に取ると、こだわりがつまった装丁に目を奪われるはず。
エンボス加工が施された表紙に指を滑らせてみたり、
ページをめくる度に紙の手触りを楽しむことも。
手のひらに落ち着くサイズ感も含めて、持っているだけで心が踊る。
どの色を選ぶのか? スタンプをどこに押すのか?
あえて押さないという選択肢も含めて、
手に取る喜びと楽しむ余白を残してくれている。

「手に取ってもらった時点で、ある意味完成なんだと思います。
内容がおもしろいとか、つまらないというより
ただ持っているだけでいい。そんなあり方が理想です」

〈ガレリア御堂原〉
アートと建築を通して
別府を体現するホテル

五感で別府を感じる、サイトスペシフィックな空間

2020年12月18日(金)、国内随一の温泉観光地・大分県別府に、
ホテル〈GALLERIA MIDOBARU(ガレリア御堂原)〉がオープンします。
ガレリア御堂原は「体験価値を高めるサイトスペシフィック(※)なホテル」をコンセプトに、
建築やアートを通して、別府を体現するホテル。

※サイトスペシフィック:土地や場所の特性を生かして制作される芸術作品やプロジェクトの性質を表す。

アーティスト:鈴木ヒラク

アーティスト:鈴木ヒラク

コンセプト立案、クリエイティブディレクションなどは
大阪のクリエイティブユニット〈graf〉が、
コンセプト立案、作家キュレーション、制作管理は
〈NPO法人 BEPPU PROJECT〉が、
設計は大分市を拠点とする建築事務所〈DABURA.m(ダブラエム)〉が手掛けています。

撮影:井上食堂

撮影:井上食堂

ロケーションは、別府の湯煙を一望できる高台。
眺望の良さと巨大なスケールの空間が大きな魅力です。
別府の地質や断層をイメージした建物は
天候や季節をダイレクトに感じられるようにデザインされており、
一歩足を踏み入れると、心地よい風と光、水の音を感じながら、
別府の豊かな自然へと導かれます。

撮影:井上食堂

撮影:井上食堂

客室イメージ

客室イメージ

また、素材はできる限り近くで産出されたもの、自然で持続可能なもの、
人の手仕事による質感を感じられるものを使っています。

新潟県がフォトコンテストを実施。
地元の人が「#連れていきたい新潟」に
選んだ絶景は?

住んでいるからこそ気付く風景があれば、住んでいると気付かない風景もある。
地元の方々にとって「当たり前」だと思っていた風景が、
観光で訪れた人の心を打つということは、往々にしてあるものです。

そんな新潟の「当たり前」の魅力を集めた企画が、
「新潟※(コメジルシ)プロジェクト」。
ガイドブックには載ってない、地元の人にとって「当たり前」だけど、
旅する人にとっては新鮮な感動を覚える「新潟の魅力」が詰まっています。

この秋、新潟県の地元の魅力を募集した
第3回フォトコンテスト「#連れていきたい新潟」にて、
ガイドブックにも紹介されないような、「お気に入りの新潟」をテーマに募ったところ、
多数の応募がありました。

温泉マークで キープ・ディスタンシング!? 別府発の〈&FLOW〉プロジェクト 寄付にもつながるマスク自販機が登場!

別府ならではのソーシャル・ディスタンシングマークが誕生

2020年、新型コロナウイルスの感染症が広がり、
日本有数の温泉地である大分県別府市も深刻な状況が続いています。

そんななか、日本人の大好きなあるものをモチーフにした
ソーシャル・ディスタンシングマークが誕生しました。それがこちら。

温泉マークの湯気を「人」に見立てて、感染防止のための適切な距離を伝える。

温泉マークの湯気を「人」に見立てて、感染防止のための適切な距離を伝える。

一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォーム〈B-biz LINK〉が
制作したこのマーク。

4月の緊急事態宣言以降、
「県を越えて手を取り合えるシンボルをつくりたい」という思いから、
〈B-biz LINK〉は別府のアイデンティティである
「温泉」をもとにロゴマークを考案。

さらにプロジェクトに賛同したクリエイターとチームの連携により、
5月1日に特設ウェブサイト〈&FLOW〉をリリースしました。

〈&FLOW〉の開設以降、別府市内の公立小・中学校の
教育現場や大分空港など、地域の人々の協力で
ソーシャル・ディスタンシングの啓発活動の場は広がります。

さらには別府市内のTシャツ業者さんがロゴマーク入りの
マスクやTシャツ、トートバックを制作。
それらの啓発グッズは現在、別府駅にある観光案内所
〈WANDER COMPASS〉で販売されています。

〈WANDER COMPASS〉で販売中の啓発グッズ。売上の一部は寄付される。

〈WANDER COMPASS〉で販売中の啓発グッズ。売上の一部は寄付される。

ちなみにこのロゴマーク、当初のキャッチコピーは
「KEEP DISTANCE」だったそう。
なぜ「KEEP DISTANCING」になったのでしょう?

〈B-biz LINK〉でコーディネーターを務める後藤寛和さんは、
プロジェクトのプレスリリース文の翻訳を別府市に住む方に
お願いしたときに、そのきっかけがあったと言います。

〈B-biz LINK〉の後藤さん(左)、翻訳を担当した別府市在住でイギリス出身のフランセスさん(右)。

〈B-biz LINK〉の後藤さん(左)、翻訳を担当した別府市在住でイギリス出身のフランセスさん(右)。

日英で記されたプレスリリース。右が「KEEP DISTANCE」を使用した当初のロゴマーク。

日英で記されたプレスリリース。右が「KEEP DISTANCE」を使用した当初のロゴマーク。

今回、翻訳を行ったフランセスさんはこう話します。
「“KEEP DISTANCE”は、近づかないで! という命令形です。
“KEEP DISTANCING”にすることによって、一緒にやろう、
がんばろうというニュアンスで勇気づける、みんなで一緒に
やろうという前向きなメッセージに変わります。
プロジェクトの本来の意味を考えたとき、
ポジティブなメッセージを届けたいと思いました」

海外からのツーリストも多く訪れ、100か国もの外国籍の人が暮らす別府市。

後藤さんは、「国際色豊かな別府市だからこそ、
ここから世界へ発信することに意味があります。
身近な人たちがアドバイスをくれ、プロジェクトの思いに
共感してくれてうれしい」と話します。

地域の日常を旅する 〈LOCAL DIVER〉が、 3つの地域でトライアルツアーを敢行。 参加者を募集中

コロナ禍により旅行者の価値観も変わり、旅のあり方も転換期にあるのかもしれません。

2020年8月にサービス発表をした、
地域の日常を旅する〈LOCAL DIVER(ローカルダイバー)〉は、
10名以内の少人数で日本中の地域にある隠れた宝物にふれ、
地域の日常を旅する体験を体験するプラットフォーム。

観光スポットを巡ることもなく、
基本的にアテンドをつけないという一風変わったツアーです。
その代わりに、まちをよく知るローカルキュレーターと体験者と同じ選択をし、
集まった仲間たちと共に、その土地の生態系に潜り込む体験をします。
ローカルに生きる人とその物語に触れることで、その土地への愛着と、
人とのつながりが生まれていくという、新しい旅の体験です。

仕掛け人の1人は、不動産メディア〈東京R不動産〉などを展開し、
土地に根差した暮らしを提案する林厚見さん。
LOCAL DIVERを立ち上げたきっかけについて、林さんはこう語ります。

「まちづくりの仕事などでたまたま関わりを持ち、仲間ができた地域やまちが
自分にとって愛着ある大事な場所になるということに気づいたんです。
そうした場所が増えることは人生を豊かにする、ということにも気づきました。

しかし多くの人にとって、地域の人や日常に深く触れることは難しく、
その入口をつくっていきたいと思ったのが、きっかけです。
その場所の風土や歴史とつながった暮らしや生きざまから深い気づきを得ること、
人のつながりができて継続的な関わりが生まれること。そういう旅を増やしたいです。
関心を共有するグループで行くことで、
体験や交わりの機会をつくりやすいのではないかと思いました」

今回、LOCAL DIVERが、3つの地域でトライアルツアーの募集を開始。
足助(愛知県)、神山(徳島県)、小倉(福岡県)で行います。

〈MARUYO HOTEL Semba〉
現代アートと古美術、工芸が融合する
桑名の一棟貸しの宿

由緒ある古民家をリノベーション

三重県桑名市。
伊勢の式年遷宮で建て替えられる伊勢国一の鳥居があり、
古くは流通の拠点として栄え、多くの人々が行き交った地として知られています。

そんな伊勢の玄関口・桑名に、この秋、
古民家を改装し、現代アートと工芸が融合する一棟貸しの宿
〈MARUYO HOTEL Semba〉がオープンしました。

MARUYO HOTEL Sembaは、明治創業「丸与木材」の本家をリノベーションしてできた宿。

寝室はタイプ違いで2部屋。2階建ての広々とした室内

同館は、明治創業〈丸与木材〉の
築70年超の本家をリノベーションしてできた宿。
1日1組限定となっています(現在は4名まで)。

そろそろ庭園の紅葉も。
島根県・足立美術館で
横山大観の名画100点に出会う

横山大観『雨霽る』(昭和15年)足立美術館蔵

足立美術館の創設者・足立全康が愛した大観作品が集結

2020年11月に開館50周年を迎え、
日本庭園ランキングで日本一に選ばれた庭園とコレクションで知られる島根県の足立美術館。

この記念イヤーに、同館の顔ともいえる
近代日本画の第一人者・横山大観の所蔵作品が一挙に会する
『横山大観の全貌』展が、2020年10月25日(金)まで開催されます。

当館の創設者・足立全康がもっとも惚れ込んだ画家、横山大観。
「大観は永遠の恋人」と公言したというエピソードも残っているほどで、
約2000点の所蔵作品中、大観の作品は120余点にものぼるといいます。
ここまでの点数と質を兼ね備えた美術館は、他に類がなく、
「日本一の大観コレクション」とも評されているんだとか。

音楽家・ユザーンさんの旅コラム
「ひたすら讃岐うどんを食べる旅」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第13回は、タブラ奏者のユザーンさんによる
香川で讃岐うどんを食べ歩いた記録。
カレーのイメージが強いユザーンさんが、
どうしてうどん屋をめぐることになったのだろうか。

なんだこれは、うますぎる

2018年の春、インド古典音楽のツアー中のことである。
岡山市のライブで、客席に意外な顔を見つけた。
僕は10年くらい前まで〈ASA-CHANG&巡礼〉というバンドに所属していたのだが、
そのバンドのマネージャーだった吉澤くんがなぜか来場していたのだ。
驚きながら、なんでここにいるのか彼に聞いてみた。

「いや、ちょっと高松にうどんを食べにきたんですけど、
ユザーンさんのライブが岡山であるって知ったんで高松から電車で駆けつけました」
「うどんを食べに高松? それだけで?」
「麺好きの僕には憧れの地だったんですよ。ていうか、讃岐うどんマジでヤバいです!
信じられないほどうまいし、目を疑うほど安い。今日だけで6杯食べましたね。
明日の昼過ぎまで高松なんで、もう4〜5杯は啜ってから帰ります」

興奮気味な彼の言葉を聞くうちに、僕の頭のなかもうどんでいっぱいになってしまった。
ちょうど翌日が高松のライブだったので、
吉澤くんのうどん巡礼に同行させてもらうことにした。

10月21日締め切り!
富山のシロエビ漁の魅力に迫る
オンライン観光イベントの参加者募集

「富山湾の宝石」であるシロエビ

富山の多彩な魅力を発信する、オンラインの観光事業
「旅する前に、出会える喜び。Online TOYAMA Travel」

2020年10月30日(金)19:00より、第2弾として行われるのは、
シロエビ漁を行う漁師のみなさんによるトークと、
シロエビを使ったおつまみと地酒を堪能するオンラインイベント。

日本海に生息する800種類の魚介類のうちの500種類が住み、
「天然のいけす」と言われ、水産資源の宝庫である富山湾。

なかでも「富山湾の宝石」と呼ばれるほど透明で美しい
シロエビの漁が操業されているのは、世界で富山湾だけだそう。

富山のシロエビ漁を行う漁師のみなさんは、そんな近年人気が高まる
シロエビを守るため、均等分配をルールとした「プール制」を導入し、
持続可能な漁業を実践したり、
〈富山湾しろえび倶楽部〉という団体を立ち上げ、観光船の運営をスタート。
シロエビの更なる価値創出にあたり、さまざまな取り組みを行っています。

富山湾しろえび倶楽部 富山湾の宝石・シロエビの魅力を全国に発信するため、新湊漁協所属の若手白えび漁業者が立ち上げた団体。シロエビの魅力をアピールしていくと同時に、新湊のシロエビ漁業者が取り組んでいる「プール制」や「自主休漁」などの資源保護を最優先にした漁業形態の取り組みなども発信している。

富山湾しろえび倶楽部 富山湾の宝石・シロエビの魅力を全国に発信するため、新湊漁協所属の若手白えび漁業者が立ち上げた団体。シロエビの魅力をアピールしていくと同時に、新湊のシロエビ漁業者が取り組んでいる「プール制」や「自主休漁」などの資源保護を最優先にした漁業形態の取り組みなども発信している。

〈Umekoji Potel KYOTO〉
銭湯、カフェ、横丁……
京都の遊び場的ホテルが誕生

アミューズメント的な要素がたくさん

ホテルのオープンラッシュが止まらない京都ですが、
また、魅力的なホテルが2020年10月14日(水)に誕生します。
名前は〈Umekoji Potel KYOTO〉。

HotelではなくPotel。
物質や文化の出入り口を語源とする「Port(港)」と「Hotel」の造語です。

地域に根ざしながらも、
国内外の人々の交流の玄関口となることを目指すとともに、
「ホテル」に「 ゜」をつけることで、
さまざまな「ご円(縁)」をつなぐ場所になるように、
という想いが込められています。

そんな〈Umekoji Potel KYOTO〉が建てられた場所は、
春になると色とりどりの梅が咲き乱れる梅小路公園のすぐそば。

ここに、地上5階建てのホテル本棟と地上2階建ての別棟で構成された同館は、
横丁があったり、本やレコード、ボードゲームなど、
さまざまな業界の京都人のキュレーターのエッセンスを散りばめた、
アミューズメント的な施設となっています。

日本遺産・鎮守府の
歴史を辿る
ディープな佐世保の楽しみ方

「日本近代化の躍動を体感できるまち」として、
横須賀・舞鶴・呉とともに日本遺産に認定されている佐世保鎮守府。

鎮守府とは、日本海軍の本拠地のことで明治期に築かれました。
そのひとつである佐世保には、
今でも数多くの近代化遺産や海軍由来の食文化が残っています。

そんな佐世保鎮守府を中心に、
2018年に世界文化遺産に登録された黒島の集落にある〈黒島天主堂〉とあわせ、
ガイドブックには載っていない、
よりディープな佐世保の歴史を辿る旅をご案内します。

1.日本遺産・佐世保鎮守府の歴史を辿る

佐世保海上自衛隊

佐世保には明治22(1889)年に鎮守府が開庁。
大小の島々が複雑に浮かぶ海、小高い山々に囲まれた湾口など、変化に富んだ地形は、
天然の要塞として理想的な条件を満たしていました。
明治から大正期にかけて、最先端の技術と優秀な人材が投入され、
艦艇をつくる海軍工廠(軍需工場)など、さまざまな施設がつくられ、
水道や鉄道などインフラも続々と整備されたといいます。
現在、佐世保市では27項目、503の構成文化財(平成29年4月現在)が
日本遺産として認定されています。

切妻屋根を正面に見せた左右対称の外観。

切妻屋根を正面に見せた左右対称の外観。

はじめに訪れるのは、大正12(1923)年に
第1次世界大戦の凱旋記念館として建てられた
〈旧佐世保鎮守府凱旋記念館(佐世保市民文化ホール)〉。
ここでは、旧海軍の催事が行われ、戦後は米軍のダンスホールや映画館として
利用されていました。

建物は、レンガと鉄筋コンクリート造りの2階建。
外観は、古典的なデザインで、随所に細かい装飾が施されています。
敗戦後は、米軍に接収され、白く塗りつぶされてしまいましたが、
平成28年(2016)年に建設時の姿に改修されました。
現在は、市民の演劇や音楽の発表の場として利用されるほか、
鎮守府に関する写真やパネルが展示されています。

information

map

佐世保市民文化ホール(旧佐世保鎮守府凱旋記念館)

住所:長崎県佐世保市平瀬町2

料金:無料

TEL:0956–25–8192

アクセス:佐世保駅から車で6分

時間:9:00〜22:00

定休日:火曜及び、年末年始(12月29日〜1月3日)

東京下町・酎ハイ街道のれんめぐり
〈亀屋〉琥珀の酎ハイに隠された
「秘密」とは

●東京下町でいただく今宵の酎ハイは……
母と息子と常連が守り続ける、琥珀の味わい

酎ハイ街道。
その名がつけられているのは、
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅と京成線八広(やひろ)駅を結ぶ、鐘ヶ淵通りを中心に広がる一帯。
結ぶといっても、鐘ヶ淵通りは鐘ヶ淵駅から八広駅まで歩いて15分ほど。
広がるといっても、隅田川と荒川に囲まれた、
タクシーを使うのも申し訳なく思うほどの距離。
そこは、小さな家々が迷路のように誘う、地番だけでは探れない複雑な細い、細い路地。
ともに各駅停車しか止まらない、だから残されたのか、とも感じる、
昭和、下町という場所と時間。
ライトアップされた東京スカイツリー、
拡張され区画整理された道路や新しい建物はあっても
東京になんとか残されたある種のノスタルジー。
そこになぜか酎ハイの名店が揃い、酎ハイを愛する人々が集まってきます。

東京スカイツリー

今回から始まる酎ハイ街道の旅。
その1軒目は〈亀屋〉。創業昭和7(1932)年。
現在のご主人、小俣光司さんの父である2代目が、
時代の先鞭となって亀屋の酎ハイを考案。

2007年に道路拡張などの再開発で現在の場所に移転し、
外観内観からは昭和の面影はなくなりましたが、伝統の酎ハイは変わりません。
いや、変わらないのではなく守り続けています。
さあ、暖簾をくぐりましょう。

鐘ヶ淵通り沿い、八広駅からのほうがやや近いけれど、鐘ヶ淵駅との中間あたり。まさに酎ハイ街道の一丁目一番的な場所。場所は変わっても3代88年、守り続けた亀屋ののれんは今日もあたたかく客を迎えます。

鐘ヶ淵通り沿い、八広駅からのほうがやや近いけれど、鐘ヶ淵駅との中間あたり。まさに酎ハイ街道の一丁目一番的な場所。場所は変わっても3代88年、守り続けた亀屋ののれんは今日もあたたかく客を迎えます。

カウンターと小あがり。大衆酒場というよりきれいな小料理屋の感じもしますが、肩ひじ張らずリラックスできる雰囲気、そして地元の常連さんたちが亀屋と一緒につくり上げるやわらかい空気感もあります。

カウンターと小あがり。大衆酒場というよりきれいな小料理屋の感じもしますが、肩ひじ張らずリラックスできる雰囲気、そして地元の常連さんたちが亀屋と一緒につくり上げるやわらかい空気感もあります。

定番とホワイトボードに書かれた今日のおすすめ。つまみはだいたい400円~500円とわかりやすい設定。計算というよりも単純な足し算で飲み代がわかるのも下町の酒場らしさ。

定番とホワイトボードに書かれた今日のおすすめ。つまみはだいたい400円~500円とわかりやすい設定。計算というよりも単純な足し算で飲み代がわかるのも下町の酒場らしさ。

店内に入ってすぐ右手、カウンターの端は、
酎ハイをつくる道具が置かれています。
ここは3代目の母、女将の美代子さんの指定席にして、
伝統の酎ハイが注がれる場所。
聖地があけっぴろげに待っていてくれている、なんという贅沢。
こうなればさっそく、酎ハイを注文しましょう。

冷えた強炭酸をシュワシュワっと注いでから、琥珀色の焼酎を注ぐ。氷なしでも心地よい喉越しと温度に。これも女将の変わらぬ技術。

冷えた強炭酸をシュワシュワっと注いでから、琥珀色の焼酎を注ぐ。氷なしでも心地よい喉越しと温度に。これも女将の変わらぬ技術。

亀屋のスタイルは「氷なし」。
タンブラーの真ん中あたりに厚めに輪切りにしたレモンを入れ、
そのレモンに当てるように、まずは炭酸を注ぎ込みます。
炭酸は地元墨田区の業者の強炭酸。
この炭酸の強弱も酎ハイの味わいに個性をもたらす大切な要素です。
そして最後に注ぎ込まれる琥珀の液体。
甲類焼酎とお店それぞれの個性あふれる「企業秘密」がミックスされた、
この液体こそが、酎ハイの命。
もちろんその中身は明かせないですよね?
と恐る恐る3代目に尋ねると、
ニッコリと柔和な笑顔で「秘密」を少しだけ話してくれました。

「毎晩、店を閉めた後に母が仕込んでいます。
私もレシピは知っているんです。
でも、隠し味がわからないんですよ」

レシピとして見せてくれたのは、25度の〈宝焼酎〉と、
台東区で製造されている梅のエキス。
これがなければ亀屋の酎ハイではないし、
でも、これだけでも亀屋の酎ハイではない。

「実は……」と明かしてくれたもうひとつの裏話。
商品開発のために、
やっきになってそのアイデアを求めていた宝酒造の社員が足繁く通い、
惚れ込んでいたのが〈亀屋〉の酎ハイ。
その熱意に負け、ヒントを教えたのだとか。

やや濃いめの琥珀。梅系のエキスだけではきっとない……そんな「?」も酎ハイの楽しみ。

やや濃いめの琥珀。梅系のエキスだけではきっとない……そんな「?」も酎ハイの楽しみ。〈焼酎ハイボール〉(300円)。

物語にあふれる琥珀の「企業秘密」が、
タンブラーにあふれんばかりに注がれます。
この「なみなみ」は先代のこだわり。
たっぷり飲んでほしいという思い。
口元にもってくるのが大変、なんていう幸せな不満をいいながら、
口元をタンブラーに寄せていきます。
味わえばまったりと、でも心地よいさっぱり感。
そして喉を通った瞬間に、小気味よく細やかな強炭酸のパンチ。
氷がない分、シャープすぎず、焼酎と琥珀のやさしい味わいも堪能できます。

最初の1杯を楽しんで、そろそろおかわり視野という頃に、おつまみが登場。
下町の大衆酒場よりも、下町のおうちに遊びに来たような
飾らない家庭的な料理がしみじみと合います。

〈MACHITOKI(マチトキ)〉 何気ない“日々の時間”を大切にする 擬洋風建築の郵便局を利用したカフェ

お客さんの声からカフェをオープン

JR信越本線、加茂駅から車で15分ほど。
加茂市の七谷(ななたに)と呼ばれるのどかな里山に、1軒のカフェがあります。
名前は〈MACHITOKI〉。オーナーは渡辺幸治さん、サヨさんご夫婦。
2012年に横浜から幸治さんの故郷であるこの地にやってきました。

オーナーの渡辺幸治さんサヨさんご夫婦。サヨさんは北海道の出身。

オーナーの渡辺幸治さんサヨさんご夫婦。サヨさんは北海道の出身。

カフェの建物は昭和10年に建てられた擬洋風建築の旧七谷郵便局。
現在は市の有形文化財に指定されています。

実は幸治さんはプロダクトデザイナーの顔も持ち、
当初ここは幸治さんがデザインしたアイテムを展示する
ショールームとしてオープンしたそうです。次第にお客さんから
「居心地がいいので、もっとゆっくりしていきたい」と言われるようになり、
その声に応えるかたちで2015年、カフェを開くことに。

「僕たちは日々の時間を豊かにするお手伝いがしたいという想いで、
2010年にデザイン&Webショップ、MACHITOKIを立ち上げ、
横浜を拠点にポーランド陶器の小売り販売をしていました。
MACHITOKI(街時)の“街”は“暮らしのある場所”で、“時”は“過ごす”という意味です。
カフェは初めての挑戦でしたが、基本的な考え方は同じ。
このすてきな建物を多くの方に見ていただきたいですし、
カフェを通じて、いい時間を提供できればと思っています」

「ハイカラ建築」とも呼ばれるこの建物は、
ヨーロッパの家を彷彿とさせるマンサード屋根が目を引きます。
茶色い外壁とコントラストをなす白いラインも愛らしくて印象的。
さらに正面玄関の彫刻欄間には「〒」印があしらわれ、
凝ったつくりであることがうかがえます。

この建物は幸治さんが偶然見つけたそう。市の指定有形文化財ということもあり、借りられるとは思わなかったそうですが、大家さんの厚意もあって使わせてもらえることに。

この建物は幸治さんが偶然見つけたそう。市の指定有形文化財ということもあり、借りられるとは思わなかったそうですが、大家さんの厚意もあって使わせてもらえることに。

店内はなるべく手を加えず、そのままの雰囲気を残したというおふたり。

「リノベーションしてしまうと、せっかくの味わいが損なわれてしまう気がして。
朽ちている部分だけ修理しました。大家さんがていねいに管理されてきたので、
85年経ったいまでも美しい状態が保たれているんです」

カフェ2階のテーブルは事務所の机をそのまま利用した味わいのある雰囲気。

カフェ2階のテーブルは事務所の机をそのまま利用した味わいのある雰囲気。

建物と調和している什器は廃校になった小学校からもらってきたそう。

建物と調和している什器は廃校になった小学校からもらってきたそう。

昔ながらの造形美が残るカフェは瞬く間に注目を集め、地域の人たちの憩いの場に。
そしてカフェを通じてたくさんのすてきな出会いに恵まれたというおふたりは、
この場所を拠点に地元の人たちと一緒にさまざまな“楽しい時間”をつくっています。

カフェ2階の入り口には「交換室」の文字。当時のままの扉が残されています。

カフェ2階の入り口には「交換室」の文字。当時のままの扉が残されています。

たとえば、新潟で活躍するクリエイターの展示会を開いたり、
地元ベーカリーの天然酵母パンを店頭で販売したり。
またこの夏は近所の保育園と共同で小さなイベントを開催。

「お子さんを保育園に預け、お母さんたちに
カフェでのんびりしてもらおうというものです。
午前中の1時間半という短い時間でしたが、
コロナ禍で沈んだ心を少しでもリフレッシュしてもらえればと企画しました」

群馬県北軽井沢〈TAKIVIVA〉
本音で語り合うための
大人の合宿場がオープン!

焚き火から本質的なコミュニケーションを

「焚き火」をテーマにした合宿施設〈TAKIVIVA(タキビバ)〉が、
この秋、群馬県北軽井沢にオープンしました。

ここは、企業をはじめとした集団が、
コミュニケーションを深め、プロジェクトを遂行するための、
火に集う場(宿泊型ミーティング施設)です。

焚き火に薪をくべている様子

さまざまな火を据えたオープンエアな空間で話し合いができ、
合宿当日はもちろん、合宿の前後を含めたプロセス設計から、
アドバイスやサポートが組み込まれ、
有意義な時間が過ごせるようになっています。

〈富士山ゲストハウス掬水〉
富士山の麓、眠った名所を世界へ開く
リノベーション

撮影:甲田和久

勝亦丸山建築計画 vol.7

静岡・東京の2拠点で、建築設計、自治体との取り組み、
都内のシェアハウスの運営などの活動をする
〈勝亦丸山建築計画〉の勝亦優祐さんの連載です。

最終回は、築70年以上の廃業した旅館をゲストハウスとして再生した、
富士宮市の〈富士山ゲストハウス掬水〉をテーマにお届けします。

マイ・ローカル・アドベンチャー

僕は静岡県富士市で育った。
幼少期は近くの山や沢に秘密基地をつくり、友だちとキャンプをした。
自転車に安い釣竿と道具一式をくくりつけて真夜中に海まで走った。
遊びは無限だった。

大人になって設計事務所を始めてから、
仕事と遊び、生活が密接に関わり合うようになった。

家から徒歩30分圏内について、僕はどれほど知っているのか? 
Uターンして数年間は車を持たず、自転車、徒歩、スケボーで移動してみたところ、
そこは未知の可能性にあふれていた。まるで冒険のような毎日。
そのなかで見つけた「場所」と「誰と」「何をするか」を組み合わせると、
さらに未知の世界が広がっていく。それらを実験していくことが、僕の趣味となった。

富士には多くの友人が訪ねて来てくれるので、季節ごとに遊びを考え、
自分が設計として関わった建築にも立ち寄りながら一緒にエリアを巡る。

〈富士山ゲストハウス掬水(きくすい)〉(以降、掬水)は
僕の遊びの主要拠点になっている。2019年3月、富士宮にオープンした宿だ。

撮影:甲田和久

撮影:甲田和久

富士市から車で30分ほど北上した富士宮市に位置する、
僕らが初めて手がけた宿泊施設。
富士市と富士宮市は同じ経済圏で、日常的に行き来がある。
掬水には遠方からの友人とだけでなく、地元の友人と宿泊して
お酒を呑むこともしばしば。
僕の日常圏内にありながら、“非日常”を感じる場所である。

築70年以上、割烹旅館〈掬水〉を継承する

富士宮の富士山本宮浅間大社には、特別天然記念物に指定される
「湧玉池(わくたまいけ)」があり、
富士山の湧き水が滾々(こんこん)と流れ込んでいる。
昔から富士登山者は、この湧玉池で身を清めてから霊峰に挑んだ。

湧玉池に浮かぶように見える建物は、かつて割烹旅館〈掬水〉として営業していた。
1952年時点で旅館であったことは確認できたが、創業時期はわかっていない。
40年ほど前に旅館の営業は終了し、その後、個人宅として使われたあと、
空き家となっていた。

そんな歴史を継承し、ゲストハウスとして再生させたのが、
静岡県三島市に本社を置く〈加和太建設株式会社〉だ。

国指定特別天然記念物の湧玉池を〈掬水〉から望む。水面に触れるくらい、近い。(撮影:甲田和久)

国指定特別天然記念物の湧玉池を〈掬水〉から望む。水面に触れるくらい、近い。(撮影:甲田和久)

大社の境内、湧玉池から掬水を見る。写真中央の池に突き出している部屋が「水の間」だ。(撮影:甲田和久)

大社の境内、湧玉池から掬水を見る。写真中央の池に突き出している部屋が「水の間」だ。(撮影:甲田和久)

山梨〈るうふ〉
古民家一棟貸しの
“時を超える宿”

築100年の古き良き古民家に泊まる

この秋、山梨の自然豊かな地に、
3軒の築100年を迎えた伝統的な古民家一棟貸しの宿
〈るうふ澤之家〉〈るうふ 書之家〉〈るうふ 丘之家〉がオープンしました。

一棟貸しなので1日1組限定。

「時を超える宿」をコンセプトに、
コロナ禍に対応する宿泊施設として、地域を観光するのではなく、
宿内で完結したアクティビティが楽しめるようになっています。

『猫村さん』作者の壁画がおしゃれ。
東京は下町の銭湯〈黄金湯〉が
リニューアルオープン!

レトロでモダンな東京下町の新名所

スカイツリーや隅田川を横目にたたずむ長閑な下町、東京都墨田区太平。
ここに先日、創業88年の銭湯〈黄金湯(こがねゆ)〉がリニューアルオープンしました。
場所は、複合型商業施設〈オリナス錦糸町〉の近く。

黄金湯は老朽化に伴い、昨年1月末より休業し、大規模な改装を実施。
クラウドファウンディングの目標金額の2倍、600万円もの資金を集め、
2020年8月に無事、リニューアルを果たすことになりました。

ところどころにあそびが効いたつくりに

オーナーである新保さんの「これまでにない銭湯にしたい!」という意向で、
全体のクリエイティブディレクションを〈HIROCOLEDGE〉のデザイナーで
アーティストの高橋理子(ひろこ)さんが、
内装設計をスキーマ建築計画代表の長坂常さんが担当。

さらに、風呂場の壁画は、
ドラマ化もされた『きょうの猫村さん』作者のほしよりこさんが手がけました。
銭湯壁画の定番と言えば「富士山」ということで、
特に男湯と女湯の間に描かれた富士山は見もの。
荘厳な富士山がやわらかなタッチで描かれていて癒されます。

昭和のレトロな味わいを残しつつ、
ところどころにモダンなエッセンスを感じさせるつくりとなっています。

気になる浴場はというと、
熱湯、中温湯、低温炭酸泉、水風呂と4つのバリエーションが。
水はすべて、お肌に優しい軟水を使用。

サウナも併設されており、
男湯には輻射熱でしっかりと汗がかける
〈麦飯石とヒバで作られたオートロウリュサウナ〉が。
そのあとは、水深90センチの冷たい水風呂と外気浴で整えて。

一方の女湯には、小さいながらも本格的に作られた
〈国産ヒノキのセルフロウリュサウナ〉が設備されています。

ビアバー

ビアバー。この法被も高橋理子さんデザイン。

また、エントランスのコミュニティスペースにはビアバーを併設。 
クラフトビールなど、こだわりのセレクトのドリンクを
お風呂上がりに楽しむことができます。

ここには、以前より開催していた〈レコード市〉を想定し、DJブースも設置予定。
コミュニティスペースとしても機能する銭湯になりそうですね。

「黄金湯」のロッカーキー

「次の世代に銭湯を繋いでいく」という使命感のもと、
より老若男女に愛される、モダンな銭湯になった黄金湯。
まちのシンボルとして、多くの人に愛されそうです。

小豆島の海と山で遊ぼう!
〈シマアソビ〉でSUPからキャンプまで

遊び方を知って、自然をもっと楽しむ

「小豆島の魅力って何ですか?」と聞かれることがときどきあります。
うーん、何でしょ。
自然が身近にあること、人が多すぎないこと、
島だけどネットで注文したら翌日に荷物が届くこと、などなど。
いろんな視点から、島の良さを考えることができると思います。

小豆島は人口約26000人の島。本州、四国とはフェリーがつなぐ。

小豆島は人口約26000人の島。本州、四国とはフェリーがつなぐ。

私たちが小豆島に移住することを決めたとき、
その理由のひとつに「離島であること」がありました。
私たちは海が好きで、海に囲まれた島で暮らすって
なんてすてきなんだろうと感じてました。
離島であること、すぐそばに海があることは、
多くの人にとって小豆島の魅力のひとつなんじゃないかと思います。

前回のこの小豆島日記「日常のなかに海がある! 小豆島で海遊び」でも書きましたが、
今年の夏はとにかく海でよく遊びました。

シュノーケルつけて魚を探したり、突堤から飛び込んだり、潜る練習したり。
そうそう、この夏、初めて小豆島の海でサーフィンしました(と言っても、
私はまだ数回しかやったことなくて、波においていかれてばかりですが)。
普段は穏やかで湖のような瀬戸内海ですが、
風が強い日は波がたち、サーフィンできるような時もあるんです。

風がある日は波がたつ。この日は小さな波。でもいつもの瀬戸内海と比べたら波がある!

風がある日は波がたつ。この日は小さな波。でもいつもの瀬戸内海と比べたら波がある!

そんな小豆島の海での遊び方を教えてくれる人たちがいます。
小豆島の北側、「小部(こべ)」という地区の海岸に
SUP(サップ)ベースキャンプ地を構える〈シマアソビ〉のみなさんです。
シマアソビは、小豆島生まれの大川大地くんと藤田智光くんが
2020年春に立ち上げたチーム。

〈シマアソビ〉の拠点は、島の北側の小部というエリアの海岸。もともとは地域の自治会が管理していたキャンプ場。ここの運営をいまはシマアソビがしています。

〈シマアソビ〉の拠点は、島の北側の小部というエリアの海岸。もともとは地域の自治会が管理していたキャンプ場。ここの運営をいまはシマアソビがしています。

SUPは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略で、ボードの上に立ってパドルを漕いで海・川・湖などの水面を進んでいくアウトドアアクティビティ。

SUPは「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略で、ボードの上に立ってパドルを漕いで海・川・湖などの水面を進んでいくアウトドアアクティビティ。

私たちが生まれ育ったこの小豆島の素晴らしい自然を、
SUPを中心とした海遊びの中で魅力を伝えたいと思っています。
そこから少しでも島を好きになってもらえる人が増えると、
こんなにうれしいことはありません。
そして島生まれの子どもたちが将来、この島のことを誇りに思えるように、
アクティビティを通して伝えていきます。

シマアソビWebサイトより)

写真家・西野壮平さんの旅コラム
「別府の温泉に浸かり、声をかけ、
100湯以上を撮影した旅」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第12回は、写真家・西野壮平さんによる
別府の温泉を撮影して回った話。
自らも地元の銭湯や温泉、通称「ジモ銭」に入りながら、
合計100湯以上で撮影を敢行したことで
エリアごとの小さな特徴を感じ、
ローカルでのコミュニティとしての役割を認識したようだ。

水にどうしても惹かれる

「山か海かどちらが好き?」と聞かれると
「海も湖も川も好き」と答えたいといつも思う。
僕は断然、水派だ。

水というものにどうも惹かれるのだ。
生まれたところは比較的海が近かったし、
今までの人生で引っ越しを10回ほどしてきているが、
自然と家の近くに川があるところを選ぶ傾向があった。

「温泉名人」の指原勇さん。

「温泉名人」の指原勇さん。

写真を生業にしてかれこれ15年以上経つが、
その大半がさまざまな世界の都市という舞台をテーマに作品を制作してきた。
撮影ではそのまちで生活しながら、都市の風景や人を写真に撮ってきた。
すべての場所がそうというわけではないが、
ある場所が都市となる前の風景には、たいてい水があった。

川や海があり、そこに人が集まり、交易、貿易が発達することで
さまざまな文化が生まれ、その繰り返しが脈々と続いたことで
今日の都市の姿へと変貌を遂げてきたのだ。

そのまちに流れる水の存在は、生命を維持する血管のようであり、
その水を見ることは、ひとつの生き物の体の中を見ているようだなと
ロンドンのテムズ川沿いを歩きながら思ったことがある。

別府のまち並み。

別府のまち並み。

ビル泊×美術館×模型。
静岡駅前に立つビルで
ユニークな試みが進行中

静岡市の魅力を3つのキーワードで紹介していくシリーズ。
今回のキーワードは“ビル”。
ビルの一部をリノベーションしたホテル、駅前の高層タワーに入る美術館、
模型の情報発信地など、静岡市のビルを舞台にした取り組みをご紹介します。

まちなかのビルを活用した分散型ホテル〈ビル泊〉

いま各地で分散型ホテルが注目を集めている。
分散型ホテルとは、地域に点在する空き物件を宿泊用の客室に転用し、
それらが位置するエリア全体をひとつの宿として見立てる新しいスタイル。
宿泊客がホテルの中を移動するようにエリア内を回遊することで、
地域活性化も期待されている。

多くの場合、客室には古民家が活用されるが、ここ静岡市ではひと味違う。
今年3月にオープンした〈ビル泊(ビルぱく)〉は、駅前の商店街に面した
4棟のビルの一部を客室として再生。現在、7室が稼働している。

1フロアが〈ビル泊〉の3室になっている「YS BLDG.」。写真は、3名まで利用可能な202号室。

1フロアが〈ビル泊〉の3室になっている「YS BLDG.」。写真は、3名まで利用可能な202号室。

水回りも美しくリノベーション。洗面ボウルも2つ備えるなど、大勢で泊まってもストレスはない。

水回りも美しくリノベーション。洗面ボウルも2つ備えるなど、大勢で泊まってもストレスはない。

ビルの入口に設置されたロゴが目印。ありふれたビルのエントランスと客室のギャップに驚かされる。

ビルの入口に設置されたロゴが目印。ありふれたビルのエントランスと客室のギャップに驚かされる。

おそらくは日本で初めての試みとなる、ビルを活用した分散型ホテルの仕掛け人は、
〈CSA不動産〉の社長・小島孝仁さん。

「市街地にあるビルの空き物件の活用は、どの地方都市にとっても深刻な問題。
それを解消し、中長期的に人が訪れるまちにするためには
どうすればいいかと考えたとき、ビジネスホテルとは違う、
滞在することが目的になるようなホテルをつくればいいと思ったんです」と言う。

小島孝仁さん(右)と、ビル泊の内装を手がけたデザイナーの李大英さん(左)。「部屋のどこにいても心地よく過ごせる、居場所をつくることを意識しました」と李さん。

小島孝仁さん(右)と、ビル泊の内装を手がけたデザイナーの李大英さん(左)。「部屋のどこにいても心地よく過ごせる、居場所をつくることを意識しました」と李さん。

静岡駅と地下道でつながるレセプションも、もちろんビル中に位置。ここから各室へは徒歩約2~7分。

静岡駅と地下道でつながるレセプションも、もちろんビル中に位置。ここから各室へは徒歩約2~7分。

全7室の客室は、55~99平方メートルの広さがある贅沢なつくり。
コンクリートの躯体を生かした内装で、
敢えてビルの一室であることを前面に出している。
ふと窓から下を見ると、商店街を行き交う人たち。
「まちを感じながら、ビルに泊まる」という体験が、ここでの醍醐味だ。

屋上テラス付きの住居を改修した「MASATOYO BLDG.」301。むき出しの躯体がインダストリアルな雰囲気を醸しだす。

屋上テラス付きの住居を改修した「MASATOYO BLDG.」301。むき出しの躯体がインダストリアルな雰囲気を醸しだす。

小さなテラスに面した「COSMOS BLDG.」401のベッドルーム。リビングルームにはハンモックもある。

小さなテラスに面した「COSMOS BLDG.」401のベッドルーム。リビングルームにはハンモックもある。

静岡ならではの魅力を感じてもらうための工夫も欠かさない。
客室には、同市を代表する模型メーカー、タミヤのパーツパネルを飾るほか、
地元の布団職人・新貝晃一郎さんが手がけたオーダーメイドの座布団を用意。
希望すれば、調味料まですべての食材を静岡産で揃えた
豪華な朝食を味わうこともできる。

小島さんが気に入り、各室に設置したタミヤのパーツパネル。レセプションにはビル泊のオリジナルも。

小島さんが気に入り、各室に設置したタミヤのパーツパネル。レセプションにはビル泊のオリジナルも。

一部の客室に置かれた、遠州織物を使った座布団。角までしっかりと綿が入っており、座り心地も抜群だ。

一部の客室に置かれた、遠州織物を使った座布団。角までしっかりと綿が入っており、座り心地も抜群だ。

32種の小鉢がずらりと並ぶ朝食(5,000円)は、レセプション近くの店で提供。端正な重箱は地木工職人・戸田勝久さんが手がけた。(写真提供:ビル泊)

32種の小鉢がずらりと並ぶ朝食(5,500円・税込)は、レセプション近くの店で提供。端正な重箱は地木工職人・戸田勝久さんが手がけた。(写真提供:ビル泊)

information

map

ビル泊

住所:静岡市葵区紺屋町1-5 協友ビルB1(レセプション)

TEL:054‒292-6800

料金::1泊1名9,900円・税込~(客室と人数により異なる)

Web:https://birupaku.jp/

青森・秋田・岩手の醸造家が共同開発! コロナ禍だからこそ生まれた ハードサイダー〈D.A.V.〉が新発売!

青森・秋田・岩手の醸造家が共同開発

秋田県横手市のゲストハウス&発酵バル〈Hostel&Bar CAMOSIBA〉が
プロデュースするハードサイダー(シードル)ブランド〈OK, ADAM〉から、
〈D.A.V.(ダヴ)〉が発売になりました!

青森・秋田・岩手の北東北3県の醸造家が、
それぞれの知恵を持ち寄り共同でつくりあげた新商品です。

〈CAMOSIBA〉とタッグを組んだのは、
「ホップの里からビールの里へ」という理想を掲げ、
行政・民間・生産者が連携したまちづくりを実践する
岩手県遠野市のマイクロブリュワリー〈遠野醸造〉と、
青森県弘前市の〈もりやま園〉で
サイダーの醸造研修を行うサイダーメーカー及川貴史さん。

〈CAMOSIBA〉の阿部円香さんと松橋真美さん、サイダーメーカーの及川貴史さんが〈遠野醸造〉に集結!

〈CAMOSIBA〉の阿部円香さんと松橋真美さん、サイダーメーカーの及川貴史さんが〈遠野醸造〉に集結!

〈もりやま園〉は、青森県弘前市で100年以上続くりんご園で、
摘果作業で間引かれ廃棄されていた果実をつかった
〈テキカカシードル〉を開発し、話題となっています。
岩手県大船渡市出身の及川さんは、
盛岡でクラフトビール専門店HOPPERSを経営した後、
ハードサイダーに出会い〈もりやま園で〉修行を開始。
2021年春には岩手県紫波町でサイダリーのオープンも予定しています。

商品名〈D.A.V.〉は三者の結束を「夏の大三角形」になぞらえ、3つの恒星のデネブ(Deneb)、アルタイル(Altair)、ベガ(Vega)の頭文字から名付けられました。

商品名〈D.A.V.〉は三者の結束を「夏の大三角形」になぞらえ、3つの恒星のデネブ(Deneb)、アルタイル(Altair)、ベガ(Vega)の頭文字から名付けられました。

ゲストハウス&発酵バル〈Hostel & Bar CAMOSIBA〉

〈CAMOSIBA〉を秋田県横手市で運営するのは、地元出身の阿部円香さん。

〈CAMOSIBA〉を運営する地元出身の阿部円香さん

円香さんは、東京の大学に在学中、休学して半年間海外に滞在。
ゲストハウスのおもしろさを味わい、
いずれ地元でゲストハウスを開きたいという思いをもって帰国します。
大学時代の恩師からもらった「いずれ帰るなら今帰ればいいじゃない」
という言葉をきっかけに、東京での就職活動をいっさいやめてUターン。
実家が創業100年を超える麹屋であるというルーツから、
2017年、発酵バルを併設したゲストハウスをオープンしました。

建物は大正後期に建てられた旧加藤茶舗店蔵をクラウドファンディングの支援も受け改装。今年国の有形文化財としての登録も決定しました。茶箱が椅子やテーブルとして活用されています。店を発酵バルとして、母屋をゲストハウスとして運営。

建物は大正後期に建てられた旧加藤茶舗店蔵をクラウドファンディングの支援も受け改装。今年国の有形文化財としての登録も決定しました。茶箱が椅子やテーブルとして活用されています。店を発酵バルとして、母屋をゲストハウスとして運営。

地域の人とつくるハードサイダー

発酵バルでは、実家である〈阿部こうじ屋〉の糀や味噌を使用した料理や、
オリジナルのハードサイダーをいただけます。

クリームチーズの味噌漬け

クリームチーズの味噌漬け

発酵のエッセンスを取り入れたメニュー

発酵のエッセンスを取り入れたメニュー

ハードサイダーづくりに欠かせないのは、
地域の人たちをはじめとした周りの人たちとのつながり。
ビールが好きで、横手はホップの産地でもあるため、
クラフトビールもつくりたいと思っていた円香さんでしたが、
〈CAMOSIBA〉を始めると、近所の果樹農家さんが発酵バルに来てくれるようになります。

「横手市の十文字地区はさくらんぼの産地ということはわかっていたんですが、
桃やリンゴなどいろんな果物が採れるんです。
お店に来てくれる果樹農家さんと仲良くなって話を聞いていると、
リンゴにも種類があって味も食感も全然違うことや、
そのおいしさをあらためて知ることができました。
そんなときにリンゴを原料としてつくる発泡酒・ハードサイダーの存在を知って……。
横手にはホップもリンゴもある、
ハードサイダーなら全部横手のものでつくることができるって思ったんです」

自分の好きなものに正直な円香さん。だからこそ軸がぶれずに〈CAMOSIBA〉ができあがったのかもしれません。

自分の好きなものに正直な円香さん。だからこそ軸がぶれずに〈CAMOSIBA〉ができあがったのかもしれません。

円香さんは真美さんとともに
アメリカ・オレゴン州のサイダリーで1か月醸造技術を学び、
ハードサイダーブランド〈OK, ADAM〉を設立。
秋田県内のマイクロブッリュワリーに委託醸造し、
2020年2月から横手産のりんご〈ふじ〉や〈紅の夢〉を使用した
ハードサイダーの販売をスタートしました。

秋田県羽後町の〈羽後麦酒〉とつくった〈HOP IN!〉と秋田市の〈BREWCCOLY〉とつくった〈PIQUANT RED〉。

秋田県羽後町の〈羽後麦酒〉とつくった〈HOP IN!〉と秋田市の〈BREWCCOLY〉とつくった〈PIQUANT RED〉。

「いろんな人に手伝ってもらって、
ゲストハウスも発酵バルもつくってくることができたから、
これからは地域の人たちと同じラインに立って、
周りの人たちと一緒にものをつくることで
(周囲に)還元できたらいいなと思っています」と話す円香さん。
ハードサイダーづくりはそのひとつの活動です。

九十九島アクティビティも!
飲み歩きも!
佐世保を遊びつくす体験ガイド

2018年4月、国際NGO〈世界で最も美しい湾クラブ〉に
加盟認定された九十九島(くじゅうくしま)。
長崎県佐世保湾から北へ、平戸までの約25キロの海域には複雑に入り組んだリアス海岸と
208の島々が織りなす美しい自然景観が広がっています。
大自然を満喫できる九十九島のアクティビティを中心に、
佐世保の魅力を詰め込んだ、とっておきの旅をご案内。

世界文化遺産に登録された集落のある黒島や佐世保で話題のはしご酒スポットまで。
佐世保のよくばりなアウトドアトリップへ、出かけてみませんか?

ウェブサイト 『ほんものにっぽんにのへ』に学ぶ 岩手・二戸「ほんもの」の営み

(画像:『ほんものにっぽんにのへ』ウェブサイト内動画より)。

ウェブサイト『ほんものにっぽんにのへ』公開

岩手県二戸市が、南部美人や浄法寺漆など、
土地の資源や気候を生かし、
持続可能な産業を育むことで培われてきた
テロワールの魅力を紹介するウェブサイト『ほんものにっぽんにのへ』を公開しました。

ウェブサイトでは、
国産漆生産の70%を占める浄法寺の漆で器をつくる
塗師・岩舘巧さんや、世界40か国・地域に輸出され、
国内外のコンペティションでも数々の受賞歴がある
南部美人の5代目蔵元・久慈浩介さんなど、
二戸で生きる人々の魅力を伝える記事や動画が掲載されています。

南部美人の久慈浩介さん(画像:『ほんものにっぽんにのへ』ウェブサイト内動画より)。浄法寺漆と南部美人については、こちらの記事でも紹介しています。

南部美人の久慈浩介さん(画像:『ほんものにっぽんにのへ』ウェブサイト内動画より)。浄法寺漆と南部美人については、こちらの記事でも紹介しています。

その土地に適した、無理のない方法で育まれてきたからこそ価値があり、
世界的にも誇れる素材となっている二戸のテロワール。
首都圏の30代~40代の知的好奇心の高い女性や、
インバウンドの富裕層をターゲットとした観光プロジェクトですが、
新型コロナウイルス感染症の拡大により、県外との行き来は困難に。

それでも二戸では、辛抱強く、力強く、ほんものの営みが続けられています。

7月に開催されたウェブサイトのお披露目会では、二戸のテロワールを育むつくり手が登壇し、これからの観光産業の展開を考える意見交換会が開催されました(左から浄法寺うるしび合同会社代表社員三角裕美さん、株式会社南部美人代表取締役社長久慈浩介さん、二戸市観光協会会長中田勇司さん、株式会社小松製菓執行役員青谷耕成さん、おぼない旅館若女将大建ももこさん、藤原淳二戸市長)。

7月に開催されたウェブサイトのお披露目会では、二戸のテロワールを育むつくり手が登壇し、これからの観光産業の展開を考える意見交換会が開催されました(左から浄法寺うるしび合同会社代表社員三角裕美さん、株式会社南部美人代表取締役社長久慈浩介さん、二戸市観光協会会長中田勇司さん、株式会社小松製菓執行役員青谷耕成さん、おぼない旅館若女将大建ももこさん、藤原淳二戸市長)。

「このコロナは絶対乗り越えられる」

そう話すのは国税庁が酒類製造免許の取得手続きなどを簡素化したことを受け、
いち早く消毒用エタノールの代替品となる
〈南部美人アルコール65/77〉を製造した南部美人の久慈浩介さん。
「スペイン風邪やペストを乗り越えて、今この世界に私たちがいる。
ここに生きながらえている人たちは、世界の疫病を克服してきた末裔です。
だから絶対乗り越えられる」と熱く思いを語りました。

二戸の魅力をもう一度学び直す作業を始めたのは、
開湯380年の金田一温泉郷にある〈おぼない旅館〉。

おぼない旅館の若女将大建ももこさん(画像:『ほんものにっぽんにのへ』ウェブサイト内動画より)。

〈おぼない旅館〉の若女将大建ももこさん(画像:『ほんものにっぽんにのへ』ウェブサイト内動画より)。

金田一温泉郷の従来の宿泊は、関東関西九州が主流。
「日ごろ日帰り温泉を利用している
おじいちゃんおばあちゃんたちを守らなければならない」
という思いから4月末からゴールデンウィークにかけて
温泉郷全体で休業を決意します。
(おぼない旅館はこちらの記事でも紹介しています)。

緑美しい金田一温泉郷の景色(画像:『ほんものにっぽんにのへ』ウェブサイト内動画より)。

緑美しい金田一温泉郷の景色(画像:『ほんものにっぽんにのへ』ウェブサイト内動画より)。

「ずっと営業していた明かりが消えて、
源泉も天然資源なので一回止めて、温泉にお湯が入っていない状態を1か月過ごしたんです。
真っ暗い金田一温泉郷のなかから外に出ないで、
気持ちも落ち込んでいたときに、常連さんからぽつぽつメールが来るようになって」
と教えてくれたのは、おぼない旅館の大建ももこさん。

メールに書かれていたのは、
「もうちょっと頑張っててね」「待っててくださいね」という励ましの言葉。
それもいろんな国の言葉で。