ダブルローカルの考察、そして雪融けの春。

どちらも自分たちの「地元」

「山ノ家、ときどき東京」と本連載タイトルにもある通り、
私たち gift_は、山ノ家プロジェクトが始動した2012年初夏から、
基本的には、もともとの本拠地であった東京と、
山ノ家がある新潟県南部の豪雪地帯である十日町市とを
往復して、月の半分ずつどちらかで過ごしている。

従来型の、富裕層の人々が田舎に持つ「別荘」でもなく、
一家の主人が単身赴任して、やむなく別宅を設定したりするのとは異なり、
私たちにとって、両方の拠点が自分たちの日々の暮らしと仕事の本拠地、
どちらも自分たちの「地元」=マイ・ローカルだと思って生活し、仕事をしている。
ふたつの、複数の場所を、どちらも同じ重さの、
愛すべき「地元」として行き交うことを
私たちは「ダブルローカル」と命名したのであった。

東京のgift_lab GARAGEで、スタッフが働いている風景。

新潟の山ノ家で、スタッフが働いている風景。

どちらの拠点でも、本当にスタッフに恵まれている。
それぞれ、いろいろな働き方で関わる人がいて、
短いスパンのボランタリー・ワークをしてくれる学生さんたち、
必要なタイミングにバシッとプロの仕事師として活躍してくれるクリエーターたち、
そして、それぞれの地元の隣人助っ人さんたち。
新潟・十日町市松代の 山ノ家 も、東京・清澄白河の gift_lab GARAGE も、
単なる仕事場ではなく、シェアハウスであり、シェアオフィスと認識している。
複数の地元を行き交う生活や、ここで何かが出会い、クロッシングして、
化学反応が生まれて行く状況をシェアする「場」。
とてもささやかな動きではあるけれど、文化交流としか名づけようのない状況が
じわじわと、関わってくれるすべての人たちによって形成されていく現場を、
シャーレの中の培養微生物を見守る研究者のように、歓喜と愛情をもって、
観察させていただいいている毎日である。

シームレスな日常

両拠点のインテリア。確かに似ている……?上がgift_lab GARAGEで、下が山ノ家。

こうした都市文化の拠点と、地方文化の拠点を行き交うことで、
ある種の温度差、落差、ギャップなどを感じないのか?
もしくは時差ぼけのようなものはないのか?
と、いうようなことを聞かれることは多い。
が、ありがたいことに、実は意識したことはほとんどない。

「山ノ家」をつくって行く時に、唯一意識したのは、
これまで自分たちにとって「日常」だった生活感をシームレスに実現させること。
地方の里山に立地するのだから、そこの風土に合わせなくては……
といったことは正直、ほとんど考えなかった。
ヨソモノであり続けることを、当初から、確信的に自覚していた私たちとしては、
その地に単純に同化するつもりはまったくなかったのである。
「そこにあるもの」は、でき得る限り活用してリノベーションしたし、
カフェで出すごはんも食材は地産地消が基本だし、
実は都市の拠点から持ち込んだものはとても限られている。

けれども、「山ノ家」を訪れる人のほとんどは、ここを「東京的」だと言う。
構成成分がどれだけ地元産/里山産でも、使い方が「東京的」なんだろうと思う。
ただ、どうやら、そのこと自体は「排他的」には作用していないらしい。
いまや、ウィークデーの来訪者のほとんどを占める地元のお客さんも、
週末の東京および都市圏からのお客さんも、一様に、「居心地がいい」とおっしゃる。
不思議なものだ。
私たちは、長らく生活し、仕事の糧を得てきた「東京」成分で、
自分たちのふたつの「日常」を構成することで、
シームレスな生活感を目指したのだが、
その場を享受する人々も、都市/里山の区別なく
シームレスに、その場でくつろいでくれている。

なぜだろう? と、折に触れてふと思う。
最大の理由は、たぶん、「無理していない」からなんだろう。
きっと、私たちが無理して地元に合わせていたら、きっとこの場には
とても不自然な気が充満したに違いない。
自分たちにとって自然な状況だからリラックスする。
その空気が、場をともにする人たちとシェアできているんじゃないかと思う。

日常的二拠点間移動の距離感覚について思うこと

さて、状況としてシームレスであるが、東京と新潟県十日町市とは、
物理的には、およそ250km離れている。残念ながら、
“どこでもドア”でワープできるわけではないので、
私たちはかなりその二拠点間を「移動」している。

農村に音楽を! 香川県の農村歌舞伎舞台にて、音楽と食のフェスティバル「風が吹いてきたよ」開催

5月9日(土)、香川県の小豆島にて、
「風が吹いてきたよ 小豆島・肥土山音楽祭2015」が開催されます。
これは、古くから受け継がれてきた
農村歌舞伎舞台を会場にはじまる、新しいお祭り。
山あいにある舞台にミュージシャンとお店が集い、
音楽と食の祭典を繰り広げます。

ライブの出演者は、
二階堂和美さん、ダブルフェイマス、
時々自動、笹倉慎介さん、梵音遊行。

二階堂和美さん

笹倉慎介さん

Double Famous(ダブルフェイマス)

すてきな雑貨やフードを提供してくれるのは、
graf、四国食べる通信、タコのまくら、
肥土山青年会、BOOK MARUTE、
HOMEMAKERS、寄り道バザールなどなど。

会場となる肥土山農村歌舞伎舞台

肥土山農村歌舞伎、みんなでつくりあげる

今年は初めて役者として参加。

300年以上続く、ここ肥土山地区の伝統行事、肥土山農村歌舞伎
いよいよ今年も5月3日の本番が近づいてきました。

年明け早々、演目や役者を決め、顔合わせ、セリフの読み合わせから始まり、
演目ごとに集会所で練習をしてきました。
役者として出演するたくちゃん(夫)といろは(娘)は、
ここ数週間セリフや所作の練習を毎日のようにしています。

4月に入り、練習の場を公民館に移して、週2回あわせ稽古。
公民館には大きな鏡のついた稽古場と、
かつらなどが保管されている化粧部屋があります。
まさに農村歌舞伎のための部屋。
みんな仕事や学校を終えて、夜7時くらいにそこに集まって練習が始まります。
役者だけでなく、お茶やお菓子を用意してくれるお母さんたち、
練習の段取りをしてくれる当番の人たちなど、
練習だけでもたくさんの人たちが関わります。

公民館の稽古場での練習。本番の衣装を着て。

公民館には、かつらなどが保存されてる歌舞伎のための化粧室があります。

練習と並行して、衣装合わせや化粧リハーサルも。
着付け担当、化粧担当、かつら担当の人。
みんなの手によって、ひとりの役者ができあがっていきます。
ほんとにありがたいなと思うと同時に、
最終的に舞台に出るのは役者であり、その責任の大きさを感じます。

本番で着る衣装を合わせます。

衣装担当もみんな肥土山の人たち。

化粧リハーサル。人生初の経験。

音楽に屋外映画にワークショップ! 芸術の島・直島で手づくりマーケット「島小屋パラダイス!」開催

瀬戸内海に浮かぶ芸術の島・香川県直島。
至るところに現代アートが散りばめられ、
世界中から観光客が訪れる、いま注目の島です。

その直島にある"ねどこ"「島小屋」にて、
5月4日(月)と5月5日(火)の2日間、
年に一度のマーケット「島小屋パラダイス!」が開催されます!

昨年に続き第2回目となる島小屋パラダイスでは、
音楽会や紙芝居をはじめ、
庭に設置された手づくりのスクリーンでの映画会、
オリジナルの新聞バッグを作るワークショップ、
さらに、おいしい食べ物や飲み物、
キャンドルやアクセサリーといった小物などのお店が集まったりと、
みんなでワイワイと楽しめるような仕掛けが盛りだくさん。

旅する本屋「島小屋文庫」による紙芝居。終わったあとは好きな本を1冊プレゼントしてくれるそう。

イラストレーターのオビカカズミさんと、オリジナルの新聞バッグが作れるワークショップ(要予約)。

朝から夜まで賑やかな2日間になりそうですね!

会場の島小屋は、築120年の日本家屋の壁をとりのぞき、
中でテントを張れるようにした一風変わったゲストハウス。
ゲストハウスといっても、用意してあるのはテントとシュラフなど
必要最低限のものだけで、
食事やお風呂は近所のお店や銭湯をご案内。
そのかわり、テント内では直島の各地から拾ってきた
自然の音で夜の静けさを演出したり、
今回のようなイベントで地元の方たちとの出会いの場を提供しています。

誰でも気軽に立ち寄れるような素敵な場所で、
老若男女大歓迎の手づくりマーケット。
ゴールデンウィークの思い出に
参加してみてはいかがでしょうか。

[島小屋パラダイス!]
日時:2014.5.4.(月)・5.5(火) 10:00から17:00
※映画上映 18:00から20:00(要予約)
会場:[島小屋]敷地内
ご予約・お問合せ:090-9808-9244

[島小屋]公式Webサイト
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暮らすように旅する小豆島

普段の小豆島を感じてもらう旅。

小豆島は一年で一番さわやかで鮮やかな季節を迎えようとしています。
もうすぐ5月です。

5月に入ると、肥土山では水路に水が流れ始めます。
その昔、庄屋の太田典徳さんが私財を投じて肥土山のためにつくった蛙子池。
いまもその池からの水が使われており、田植えが始まる5月上旬には
あちこちの田んぼに水がはられます。
まぶしいほどの山々の緑と空の青、そこを通り抜ける風が本当に心地いいです。

田んぼに映る朝陽。この季節はほんとに気持ちいい。

5月になると、田んぼに水がはられてあちこちで田植えが始まります。

そしてこの最高の時期にあるのがゴールデンウィーク。
小豆島には毎年この連休にたくさんの旅行者の方々がやってきます。
宿泊施設はどこも満室、レンタカーもすべて出払ってしまうような状態。
日本中の観光地がどこもそんな感じですかね。

この観光地の悩ましいところはオンとオフがとてもはっきりしていること。
ゴールデンウィークや秋の紅葉シーズンは溢れるほどの人が外からやってきますが、
それ以外の8割くらいのシーズンは静かです。
カフェを営業していても、それをとてもよく感じます。

観光シーズンの気持ちのいい気候、美しい景色ももちろんいいのですが、
年中通した魅力って何だろう。
普通の日の小豆島の魅力。

それは、ここでの暮らし自体なんじゃないかなと思います。
都会ではなかなか味わえない、季節を楽しむ日本らしい暮らしがこの島にはあります。

目指せ尾道招待!広島「心石工芸」主催、「暮らしのフォトコンテスト~ソファのある毎日~」作品募集

広島県福山市。
瀬戸内海の松永湾に面した柳津町に本社を構える
ソファ製造業の「心石工芸」。
自社工場で、職人さんが心をこめてひとつひとつ
ソファを作っているメーカーです。
ヌメ革・オイルレザーを張ったソファなど、
使い込むほどに味わいの増す良質な本革のソファを
オーダーメイドで作っていて、
人気のインテリアショップのOEM製品も手がけていたり、
その高い品質は全国に知られているんです。

そんな「心石工芸」さんが、
ただいま「暮らしのフォトコンテスト~ソファのある毎日~」を開催中!
先日コロカルでも、人気連載「児島元浜町昼下がり」の
赤星豊さんが心石工芸を訪ねました。
記事はこちら
このコンテストの締め切りは、5月10日!
第2回目となる今回のテーマは、「ソファと本のある愉しみ」です。
最優秀賞者には尾道ペア1泊旅行と、尾道サイクリストホテル「U2」にて開催される
受賞パーティーにペアでご招待します。

昨年の授賞式。倉敷の美観地区にある「林源十郎商店」の3階屋上テラスで行われました。

今年の授賞式会場、「尾道U2」

ソファというのは、
家族や子供、旦那様や彼、ペットなどなど、大好きな人達と
くつろぎの時間を過す場所。
リラックスする時間はいつも、ソファの周りにあります。
ソファの製造メーカーや種類、サイズは問いません。
ソファで本を愉しむ暮らしの様子を、
沢山見せていただくのが心石工芸さんの希望。
それでは昨年の受賞作品をどうぞ!

ライフスタイル賞 中野愛さん

ライフスタイル賞 ウネヤマシュウサクさん

第10話・グレアムさんの、 静かなお花見

第10話
グレアムさんの、
静かなお花見……

日本列島をただいま北上中の桜前線が、
グレアムさんが住む神戸の塩屋にもやってきました。
本当はお友達とお花見に行くはずだったグレアムさんですが、
どうやら春の雨に降られてしまったようです。

小豆島日記100回記念スペシャル 後編 HOMEMAKERSの暮らし方

小豆島に移住する人たち。

三村ひかりさんの連載100回を記念した特別編。
前編では三村さんとつながりのある移住者の方をご紹介しました。
では、小豆島の移住の現状はどうなっているのでしょうか。
小豆島には三村さんの住む土庄町と、お隣の小豆島町のふたつの町がありますが、
今回は小豆島町企画財政課の黒島康仁さんにお話をおうかがいしました。

小豆島の人口は約3万人。土庄町と小豆島町でほぼ半々だそうですが、
小豆島町では高齢化などにより毎年240~250人ずつ人口が減っているそうです。
それでも、小豆島町への移住者は
平成25年度は87世帯117人、
26年度は105世帯131人が移住しているとのこと。
土庄町では、25年度で47組66人ということなので、合計すると、
1年に200人近い人たちが小豆島に移住しているということになります。

この場合の移住者というのはUターンを除き、
Iターンと、一度都会で働いたあと故郷の近くに戻ってくるJターンの合計で、
小豆島町ではほとんどがIターン者。
もともと縁のない人たちが転入してきているというのが特徴的です。
もうひとつの特徴としては、20~30代の若い世代の人たちが多いということ。
なかにはもちろん、リタイアして第二の人生を
楽しむために移住する人もいるようですが、
自然豊かな土地で子育てをしたいといった若い世代の移住が多いようです。

平成24年度と25年度の小豆島町への年齢階層別移住者数。(町長のブログ「小豆島町長の『八日目の蝉』記」より)

小豆島町の具体的な施策としては、
土庄町とともに「小豆島移住・交流推進協議会」を設置し、
空き家バンクの開設や「島ぐらし体験」ツアーを実施。
島ぐらし体験ツアーについては「小豆島日記#082」でも紹介しましたが、
移住を考えている人を対象に、就労相談や空き家物件の見学、
移住者たちとの交流会などをメニューに組み込み、年2回実施しています。
特に実際の移住者たちにいろいろな話を聞く機会となる交流会はとても好評で、
さまざまな地域から参加の応募があるそうです。

空き家バンクは、いまや全国各地の自治体が取り組んでいますが、
小豆島町でも空き家の問題は深刻。
誰も住んでいなくてもいろいろな事情でなかなか貸し出せる物件が少ないそうですが、
借り手の要望は多く、今年も現時点で新規の賃貸登録物件9軒のうち8軒で契約が成立。
物件が出たらすぐに埋まるような状況だといいます。
町では家財撤去、改修などに助成金を出し、
さらなる物件の掘り起こしに努めたいとしています。
また、小豆島町では、中・長期滞在施設を用意し、移住を希望する人に
1週間から最長3か月まで、1日2000円で部屋を貸し出しています。
ここに滞在しながら仕事探しをしたり、実際に暮らしてみたりすることで、
より移住が現実的なものになるようです。

そして、移住を考える人にとっていちばん気がかりなのは就労。
小豆島町ではハローワークと連携して面接会を開催したりしていますが、
まずはよく調べてみてほしいと黒島さん。特に、1次産業に関心を持ち、
農業をやりたいという人がよく相談に来られるそうですが、
まず畑を借りるというだけでもハードルが高く、
また実際に収穫できて収入が得られるまでの資金面でも大変です。
家庭菜園くらいの規模であれば別ですが、移住して農業をゼロから始めて
仕事にするというのは、かなり難しいことのようです。

黒島さんは、「なかなか地域になじむのが大変という話も聞きますが、
高齢者が多い地区で移住者のお子さんが生まれたり、
移住者によって若い人たちが増えたりしたことで、
お祭りや行事が復活したという話もあります。
利用できる制度は活用してもらいながら、
いろいろ下調べをしたうえで島に来てもらいたいですね」と話していました。

ドキュメンタリー映画「アラヤシキの住人たち」。長野県小谷村の山奥で、自給自足の豊かな暮らし。

最近は、都会を離れて田舎で暮らすライフスタイルへの関心が、また高まっていますが
およそ40年前から、山奥で自給自活の生活を続けている人たちがいます。
映画「アラヤシキの住人たち」は、そこで暮らす人々を追った、ドキュメンタリー。
監督は、チェルノブイリ原発と被災地で暮らす人々を追った、
映画「ナージャの村」「アレクセイと泉」の本橋成一さん。

舞台は、長野県北安曇郡にある、小谷村というところ。
昔から自動車は入ることができず、
山道を1時間半歩かなければたどり着けない場所だそうです。
「アラヤシキ」とは、登場人物たちが共同で暮らす、
2階建ての立派な茅葺きの家のことで、
もともと住んでいた方たちの高齢化などによって一度廃村となった後に、
受け継いだものだとか。

雪もたくさん降ります

そんな場所で過ごす毎日は、当たり前ですが、自然に満ちあふれています。
春にみんなで植えた稲は、夏には青々として、夕立に打たれて緑はみずみずしく輝き、
秋は黄金色に実った稲をみんなで収穫、冬は一面の雪景色にしんとします。
自然の摂理を中心とした時間の流れのなかで、朝はラジオ体操に始まり、
炊事と掃除、家の修築、ヤギの世話といった身の回りのことは自分たちで行います。

ここには20代~60代の男女が十数人暮らしています。
最年長で中心メンバーの夫婦、経験豊富で頼れるおじさん、
メンバー同士で一緒に暮らすうちに夫婦になった二人、
大学の実習でたまたま来たら居心地のよさに居ついてしまった若い女性、
障がいや社会への適応に困難を抱える人。
それぞれの事情を抱えながら、同じ屋根の下で共同生活を過ごしています。

やがて映画は、メンバーの出会いと別れを追っていきます。
ある人は自分を見つめ直すために都市に戻ることを決め、
またある人は突然姿を消したかと思うとふらっと戻ってきます。
でも彼らは、お互いを一方的に責めたり非難したりせず、相手の意見を認めたうえで、
「また戻ってきてほしいと思える場所であり続けたい」と言います。

臼杵・石垣もち

極上のさつまいもでつくるおやつ。

[ff_textlink_by_slug slug="tpc-foo-tasty-014"]前回に引き続き、[/ff_textlink_by_slug]大分県の臼杵市におじゃましています。
「きらすまめし」という、酒のつまみにもってこいな一品を教えていただいたのち、
山本道子さん、五嶋昭子さんとあれやこれやと雑談。
そんななか、こんな話が。
「マックとか食べさせんで、石垣もちつくりゃいいのになぁ」と。
その、石垣もちとは、いったいどんなものなのか。
つくっていただけないかお願いをしてみた。

山本「あれやったら簡単やし、ええよ」

わ、嬉しい。

山本「そやけど、あんなもんでええの?
こっちじゃ珍しくないし、昔っから食べとるよ~」

テツ「そうなんですね? 知らなかったです、石垣もち」

山本「えー! そうなん? 知らんの?」

東京生まれの私は、いままで石垣もちという言葉に一度も触れたことがなかった。
九州では当たり前な食べ物も、東京では知られていない。
だから面白い。そうして、石垣もちをつくっていただけることに。

山本道子(右)さん、五嶋昭子(左)さん。

五嶋「これな、石垣もちに使うさつまいも」

段ボールを覗いてみると、太くてしっかりしたさつまいもが一杯に詰まっている。

山本「いまな、大分で売り出してるんよ、甘太くんゆうて、甘いんよ~。
これ甘太くんの焼き芋あるから、持って帰って」

すみません、ありがたくちょうだいいたします。

山本「で、いっぱい宣伝してな(笑)」

了解です。

東京に持ち帰っていただいたところ、その美味しさに悶絶。
甘くて実がぎゅっと凝縮されていて、すごく手のこんだ芋ようかんのような味わい。
すぐさま取り寄せして、親戚中に配りました。

石垣もちとは――

昔は農作業中のおやつとして、小麦粉とさつまいもと塩だけでつくられていたそう。
現代向きに、砂糖や膨らまし粉を使うようになった。
名前の由来は、別府市にある石垣地区の地名とも、
ごつごつとしたさつまいもの様子からとも言われている。

石垣もちは五嶋さんが担当してくださることに。

★石垣もち

材料(アルミカップ21個分)

小麦粉(中力粉):500g さつまいも 正味:650g 
砂糖:75g 塩:12g 重曹:小さじ1強 牛乳:約75cc 卵:1個
薄力粉と重曹は合わせてふるっておく。

1. さつまいもの皮を剥き、1センチほどの角切りにして、水に5分ほどさらす。

2. 薄力粉と砂糖、塩、ベーキングパウダーをよく混ぜる。

3. 溶きほぐした卵を2に入れ、菜箸でよく混ぜる。続いて牛乳を少しずつ加え、混ぜ合わせる。

4. よく水を切ってさつまいもを入れ、手でまとめていく。

5. 耐熱カップに入れる。

6. 蒸し器に入れ、15分ほど蒸してできあがり。

千葉県・松戸は実は「鉄道の街」だった! 駅長さんに聞くローカル「馬橋駅」のいいところ

ベッドタウンとして栄える千葉県松戸市は、
じつは「鉄道のまち」なんです。
松戸に乗り入れる鉄道は5社、6路線、23駅。
鉄道の車両基地は2つもあります!
そんな鉄道のまち、松戸を「まつどやさしい暮らしラボ」の市民記者がレポートしました。
地元の駅長さんによる、松戸オススメスポットを紹介します。

今回ご登場いただいたのは、JR東日本、常磐線馬橋駅の駅長、篠崎隆雄さん。
民営化から数えて第12代目の駅長さんです。
JR馬橋駅の隠れたお宝 手彫りの駅名看板前にてパチリ。
それでは篠崎駅長による、馬橋のオススメスポットをお伺いしましょう。

こちらが馬橋駅

馬橋駅の由来は、近くにある「馬橋」から。水戸街道の面影が今も残ります。

最初のオススメスポットは、「萬満寺」。
日本で唯一の中気(脳卒中)除けのご利益があるとされるお寺で、
現在も多くの参拝のお客様が訪れています。

こちらが萬満寺

続いては松戸市新作にある竹林。
「ちょっと京都を思わせる、美しい竹林はおススメです。
普通に眺めても美しいのですが、真冬の雪の時に訪れても素晴らしいですよ」(篠崎駅長)

夏の竹林

雪の竹林

甲斐みのりさんの書籍『はじめましての郷土玩具』。愛くるしい日本の郷土玩具、選りすぐりの320点!

日本全国津々浦々で作られ、
その数、およそ3000にもなるという、郷土玩具。
甲斐みのりさんの書籍「はじめましての郷土玩具」は
「達磨」や「こけし」のような、よく知られるものから、
「かなかんぶつ」「流し雛」「みくじ鳩」のような特色ある玩具、
そして郷土のお菓子などを紹介した本です。

出てくるのは愛くるしくて味のある郷土玩具ばかり。
でもよく見ると、
鳩や兎のように、いろいろな地方で玩具になっている動物でも
目や羽がまるで違う色に塗られていたり
着ている服やポーズが地方によってまったく変わっていたりして
バリエーションの多さに、見るだけでも楽しくなってきます。

これらの多くは江戸時代から明治時代にかけて生まれ、
無病息災や商売繁盛など、庶民の願いや祈りが込められているそうです。
高知や長崎のように、かつて捕鯨で有名だった土地では、鯨の形をした玩具があったり、
北海道では、アイヌの人たちが崇拝する熊の人形がつくられていたり、
土地にまつわる歴史や風土も知ることができて、ちょっとした勉強にもなります。

小豆島日記100回記念スペシャル 前編 島で暮らす仲間たち

農業を中心とした「HOMEMAKERS」の暮らし。

夫と娘とともに2年半前に小豆島に移住した三村ひかりさん。
農業をしながら、古民家を改修した自宅で週末にカフェを営む日常を綴るこの連載も、
2013年4月のスタートからついに100回を迎えました。
そこで今回はいつもと趣向を変えて、地方での拠点を探しながら各地を旅し、
三村さんと交流もあるカメラマンのテツカが、小豆島を訪ねることに。
その模様を前後編でお届けします。

小豆島へは航路がいくつもあり、フェリーや高速艇が着く港が6つあります。今回は新岡山港から「HOMEMAKERS」に近い土庄港へ。

三村さん一家が暮らすのは、小豆島のなかの肥土山(ひとやま)という里山の集落。
島であることを忘れてしまいそうな里山の美しい風景が広がり、
細く続く道には民家も多く、人々が寄り添って生きているかのよう。

HOMEMAKERSの周囲には里山の美しい風景が広がります。

三村さんたちの自宅兼カフェ「HOMEMAKERS」にて久しぶりの再会。
カフェは金、土曜日のみの営業で、この日はいつものように農作業をする日。
いつも午前中に野菜の収穫作業をし
午後はさまざまな準備やメンテナンスをするそうです。
さっそく畑を訪ねると、旦那さんのたくちゃんが作業中。
この時期は作物を植える準備をしているそう。

三村さんと娘のいろはちゃんに、畑まで案内してもらいました。

畑ではたくちゃんが土を掘り起こす作業をしていました。

いろはちゃん、フェンネルの葉を思わず口に。そのまま食べられます。

これがフェンネル。葉はサラダやスープによく使われますが、立派な根っこも食べられます。グラタンなどに入れるとやわらかくておいしいのだそう。

紅くるり大根を収穫。

今シーズン最後の紅くるり大根。また次の冬に会いましょう。

この日も午前中に収穫を終え、きれいに洗って土を落とした
フェンネルやわけぎ、紅くるり大根などの野菜が並んでいました。
収穫したあとも、洗った野菜を乾かして梱包したり、
出荷の作業は思ったよりも大変、と三村さん。
4月の下旬からはまた野菜の種類が増えるそうですが、
いまはちょうど収穫の端境期で、これでも野菜は少ないのだそう。

こちらがこの日収穫できた野菜。きれいに洗って乾かします。

均一に分けたり袋詰めしたり、出荷の作業にも手間がかかります。

第9話・修復完了! 桜咲く姫路城におでかけ

第9話
修復完了! 桜咲く
姫路城におでかけ

これまで修復のためにクローズしていた、
兵庫県姫路市の「姫路城」がオープン!
グレアムさんは、お友達のえみりさんと電車でおでかけしました。
その白く優美な姿から「白鷺城」との別名を持つ姫路城。
城内をお散歩するグレアムさん、楽しそうです。

雪のタイムカプセルから「茶もっこ」復活へ!

雪室、冬の間だけのタイムカプセル

アルゼンチンのアーティストユニット「メフンヘ」が、
冬の松代、山ノ家を拠点にフィールドワークを重ねる中で出会い、魅了された、
雪国の食品保存技術である「雪室」。
雪中に食品を埋めて保存することで、冷凍でもなく冷蔵でもない、
絶妙なチルド温度帯の中でじっくりと低温熟成して、食品を越冬させる雪室保存法。

雪の上に、かろうじて顔を出す目印のトーテムポール。

さて、「メフンヘ」のふたりが雪室というタイムカプセルに埋めた物体とは……?

どぶろく! でした。

この越後妻有の地は、魚沼産コシヒカリを産出する米どころでもあり、
地酒もとても美味。なかでも、ふたりはどぶろくが大のお気に入り。
これを雪中熟成させたらどうなるんだろう?と、お正月から滞在した後、
1月中旬に、そっとそれを雪中に埋め込んで、
来る春分の日に再び戻ってくることを誓って、
当時拠点にしていた九州は別府に戻って行ったのであった。

地元名物創作料理開発から、地元の冬イベント出店!

そのころ、山ノ家では、当地の名物料理を創作すべく、
メフンヘたちの雪室保存フィールドワークと並行して、
研究対象となった、この地の伝統料理「いちょっぱ汁」のフィールドワークを
シェフ ミナコさんが精力的に行っていたのでありました。

ミナコさん。

当初は、各家庭ごとに存在する製法を丁寧にヒアリングしていたものの、
このように多様に製法が存在するならば、どれが正解というものではない、
自分の舌がおいしいと感じる味がおいしいのだ、という確信に至り、
比較的濃いめの、いかにも雪国らしい当地風の味付けではない、
上品な薄味の、自分スタイルの「いちょっぱ汁」に到達。
そして、もうひとつの研究課題であった、やはり地元特産の「蕎麦」。
麺類としての蕎麦にこだわらず、何とマフィンに仕立て上げた。

香ばしい蕎麦粉と胡桃のマフィン。ころころとクッキーサイズに造形。

1月中に、山ノ家を含む松代の飲食店オーナーたちが、
ほとんど毎週繰り広げたお互いの試作発表・試食会は、
かなりのサプライズな「作品」の連続で、
伝統的な「いちょっぱ汁」を餃子の皮に包んだ小籠包仕立てなどなど、
この地の料理人たちの、何ともユニークな、とめどない発想力に絶句し、爆笑する日々。

この試食会への参加を通じて、もともと、飲食業が本業ではなかった
現地立ち上げメンバーの3人の女子たちは、
めでたく、地元飲食業界に仲間入りを果たしていたのでありました。

そして、迎えた「松代新名物創作料理発表会」は、大盛況!

いったい、この見渡す限りの雪の壁の中のどこにひそんでいたのであろうか?
という元気な地元のみなさんが、まつだい駅に直結する市民ホール、
その名も「常春ホール」に続々と集結し、
用意した試作たちはあっという間にあとかたもなく消費され、
私たちも、100メートル走を疾走した後のような心地よい疲労感に包まれて初の発表会を終了。

冬の空にひるがえる山ノ家のぼり!

そのおよそ、1か月後に、せっかくおいしく作った、
この山ノ家オリジナルいちょっぱ汁を、
冬の地元催事としては最大のイベント「冬の陣」(これも説明すると長いのだが、
まつだい駅から見える小高い丘の上に立つ松代城を征服する雪上トライアスロン
のようなもので、全国からトライアスラーが大挙して参加する名物イベント)
の屋台村にも初出店!

なんせ、人生史上、山ノ家女子たちは、屋台出店など経験がない。
右も左もわからぬまま、かなり手探りで準備して、
現場では、のぼりも自分たちで立てられないことをからかわれながらも、
山ノ家の良き隣人、鈴木家に手取り足取り助けられて、何とか決行。
この後も、毎年、この連合チームで出展準備するのが恒例となったのであった。

そして、雪は降りつもる

申し遅れましたが、当地では、2月中旬の「十日町雪祭り」に始まり、
その後およそ1か月、毎週末が次から次へと、息つく暇もなく
各地でさまざまな「雪」イベントが繰り広げられている。
そのような冬のイベントを、ふうふうと、こなしている間に春分が近づいてくる。
気がつけば、そうか3月も下旬なのだ、となる。
降雪期にこれでもかと雪で遊んでいるうちに春の足音がしてくるなんて、なかなかいい。
雪に閉じ込められて、落ち込んでいる暇などないのだ。
これも雪国をサバイバルする智恵なのかもしれない。

そして、雪は当地の人の心をつなぐ架け橋でもあるのである。

肥土山農村歌舞伎、稽古と準備の日々

夫と娘も歌舞伎の役者に。

毎年5月3日に開催される肥土山農村歌舞伎。
江戸時代より300年以上続いている肥土山の伝統行事です。

肥土山農村歌舞伎は、ここで暮らす人々自身が役者であり、
大道具、小道具、衣装、着付け、化粧などもすべて自分たちの手で行います。
肥土山自治会の中には6つの組があり、その6つの組が毎年交代で、
歌舞伎本番に向けての準備を進めていきます。
つまり6年に一度大変な年がやってくる感じ。

そして今年は私たちが属する向組(むかいぐみ)の当番。
歌舞伎本番の約半年前からじわりじわりと準備が始まりました。

衣装の準備。今年の演目で使う衣装を蔵から出します。

いろは(娘)が着る衣装。

かつらも自分たちで用意します。

花道の設置と大道具の確認。

肥土山農村歌舞伎では、3つの演目が上演されます。
第一幕はその年の担当の組の人たちが主に演ずる演目、
第二幕は子どもたちだけの演目、
そして第三幕は肥土山農村歌舞伎の保存会の人たちが演ずる演目。
今年は、なんとたくちゃん(夫)といろは(娘)が第一幕の演目に役者として出ます。

真っ白な霧に包まれた島、春の訪れの合図

春の訪れを告げる、幻想的な光景。

3月中旬のある日、朝起きてみると窓の外が真っ白。
あたり一面に霧が立ち込めていました。

霧に覆われた風景はいつもと違って幻想的。
いつもは見えるその先の風景が何も見えず、近くのものだけが浮かびあがる。

朝起きて、家のすぐ裏からの景色。肥土山の集落が真っ白。

霧の中のなばな。しっとりしてます。

梅の木。なんだか神秘的。

この時期、瀬戸内海沿岸では船が動けなくなるほどの濃霧の日がたびたびあります。
南からの暖かく湿った空気が、まだ水温の低い海の上を移動するときに冷やされて、
霧が発生するそう。
つまり、この時期の霧は春の訪れの合図。

と、悠長に言っている場合ではなく、そんな日に限って
どうしても高松に行かなくてはならない用事が。
船動いているのかなと調べてみると、
案の定停船勧告が出ていて、船は始発からストップ。
高松、小豆島間のフェリーや高速艇は、
通勤・通学で利用している方も多いのですが、みな立ち往生。
ようやく動き始めた午後イチのフェリーには、長い行列ができていました。

昼過ぎ、動き出したフェリーに乗る人たち。それでも後ろはまだ真っ白です。

『民藝の教科書』監修者・久野恵一さんによる 『手仕事のある暮らし展』開催!

4月18日(土)〜26日(日)、
東京・三鷹にあるギャラリー「Caparison」にて
民藝店 「手しごと」さんの主催による
「手仕事のある暮らし展」が開催されます。

「手しごと」さんのオーナーは、人気シリーズ
「民藝の教科書」(グラフィック社刊)の監修者、久野恵一さん。
優れた手仕事に直にふれてほしいと、
全国各地でイベントを開催してきました。

過去に開催された「手仕事のある暮らし展」の様子(東京都三鷹市 Caparison)

このイベントでは、見事な手仕事を観賞できるとともに、
お買い物もできます。
日本各地の工人による手しごとの数々と、
岡山県倉敷市に伝わる敷物、倉敷緞通(くらしきだんつう)の
瀧山雄一さんによる手織りの織物が並びます。

いまの民藝にふれられる「手しごと」のお店

「手しごと」さんは、世田谷の閑静な住宅街にあります。
「現代のライフスタイルに適う民藝の良品を、
みなさまの日々の暮しにお届けしたい。」
という久野さんの思いから、2014年5月にオープンしました。

ここでは、これまでに「手しごと」さんで取り扱ってきた作品の一部をご紹介します。

沖縄県読谷村にある北窯から、宮城正享さんの器。爽やかな模様がすてきです。

富山県にあるわたなべ木工の欅白木パン皿。使いこむことで味わい深い色となったパン皿を見て、久野さんが再現したものだそう。

島根県の永見窯でつくられた灰釉面取鉢。釉薬の流れ具合いがうつくしいです。

※掲載商品は作家が一つひとつ手づくりで制作しているお品のため、品切れの場合もあります。ご了承下さい。

見慣れた景色もこんなに美しい! 東京・多摩川で日常に存在する「美」を捉える、遠藤湖舟展覧会

東京で活動する写真家の遠藤湖舟(こしゅう)さんの展覧会、
『「天空の美、地上の美。」~見つめることで「美」は姿を現す~』が開催されます。
2015年3月25日(水)からは東京・日本橋高島屋、
次いで4月8日(水)から京都高島屋、
5月8日(金)から大阪高島屋など各地を巡回。

すごく幻想的な遠藤さんの作品。まるでコンピュータグラフィックス
のようでもありますが、その撮影場所は実は
自宅の近くの多摩川を始めとした都内近郊。
天体から足元の草花まで、都会の自然が見せる
一瞬の「美」を捉える作家です。

水面の一瞬のゆらぎを捉えた「ゆらぎ」シリーズより。近所の用水路で撮影。紫は花の色、緑は葉、青は空が映っている。

枯れかけの紅葉が水面ではピンク色に。

真っ青な青空

上質な手しごとを、もっと身近に。埼玉県・狭山稲荷山公園にて「みどりのクラフト」初開催!

4月11日(土)、埼玉県の狭山稲荷山公園にて
クラフト市「みどりのクラフト」が開催されます。

見晴らしのよい公園に
「カフェと暮らしの道具 acht8」さん、
「コーヒーとおやつとごはん Tuuli」さん、
絵描きのTAKAHASHI AYACOさん、
手づくりのリネンウェア「talo」さんが厳選した
41組の作家さん、生産者さんのお店が並びます。

金属の素材そのものの性質を生かしたアクセサリーとオブジェ「Shima」

栃木県益子町に暮らし、うつわを中心に制作している中園晋作さん。

埼玉県入間市で農薬や化学肥料を使わずに野菜を栽培している「FAM FARM」

第8話・ 神戸に「イカナゴのくぎ煮」の 季節がやってきた!

第8話
神戸に〈イカナゴのくぎ煮〉の
季節がやってきた!

春がやってきました。
神戸の春の風物詩といえば、「イカナゴのくぎ煮」。
獲れたての「イカナゴ」の稚魚を醤油でコトコト煮詰める料理。
神戸のおかあさんたちにとっては春の一大イベントです。
グレアムさんもチャレンジするみたいですよ。

臼杵・きらすまめし

昔の人の知恵が生きる、大分の郷土料理。

生まれも育ちも東京という私にとって、九州という土地は格別魅力的に見える。
柔らかく雄大な山並み、線香花火のように熱された夕陽。
見たことのない景色がそこには広がっていて、
それらに触れると体の細胞がすべて解放されるような感覚にとらわれてしまう。
海のものにも山のものにも恵まれた、その豊かな食にも魅了される。
以前訪れた天草諸島の宿で、何気なく購入した乾燥ひじきがすごかった。
水に戻した瞬間、海そのものの香りがバーッと立ち上り、
自分が海中にいるような気分になった。
九州を訪れるたびに、ここで暮らしたらどんなにか素敵だろうと思いを馳せている。

九州の中でまだ足を踏み入れていなかった唯一の県、それが大分県。
一度は訪れてみたいと思っていたところに、コロカルの出張が舞い込んできた。
取材で訪れたのは、大分県の西に位置する竹田市。
そこでもまた、素晴らしい光景に遭遇してしまった。
ひとつは満天の星空。
満天という言葉では収まりきらないほど、無数の星が手に届きそうな星空で、
そんな大きい星空に包み込まれていると、自分の体がとても小さいように思えた。
そんな不思議な感覚だった。

そしてもうひとつ、椎茸が栽培されている山林。
暗い林の奥のほうまで、見渡す限りほだ木が並んでいた。
その木々には愛らしい椎茸がたくさん生えていて、そこへちょうど木漏れ日が当たり、
それはそれは美しく神秘的で、完全にその光景にノックアウトされた。
おそらく、ここ数年で最も解き放たれた瞬間だったと思う。

さて、そんな竹田市での濃密な3日間を過ごしたあと向かったのは、
東沿岸部に位置する臼杵市。
以前から気になっていた郷土料理「きらすまめし」を習うのがその目的。
このきらすまめし、大分県のホームページで見たのだけれど、
一見してどんな食べ物なのかよくわからなかった。
が、なんだかその響きが気に入った。
調べてみると、きらすまめしは臼杵市だけでつくられている料理なのだそう。
今回の大分出張のついでに、このきらすまめしを教わりたいと
臼杵市在住の方にお願いをした。

閉校前の小学校、子どもたちと撮影ワークショップ

みんなで思い出の場所を撮る。

いろは(娘)の通っている小学校は、この3月で閉校します。
移住者が増えて、来年はまた瀬戸内国際芸術祭も開催されて、
わいわいと賑やかそうな小豆島ですが、それでもやっぱり人口は減少しています。
いま島の人口は約3万人、最近は毎年約400〜500人ずつ減少しているそうです。

小豆島にはふたつの町があって、それぞれに4つの小学校があります。
この3月で私たちが暮らす町の小学校4校は閉校となり、
次の4月からは統合されて1校に。
小学校の閉校・統合なんて他人ごとだと思ってたけど、
ここ小豆島ではまさにいま起こっていること。
学校や病院の数がじわりじわりと減っていっています。

その今年閉校となる小学校のひとつ、渕崎小学校で
先日子どもたちと撮影ワークショップを行いました。
当たり前のようにあった小学校がなくなってしまう、
その前に自分たちが通った小学校の写真を撮ろう。
そして、記憶に残そうという思いから。

138年間の歴史に幕を閉じる渕崎小学校。自分たちの通った学校の写真を撮ります。

カメラの使い方の説明。子どもたちにとってデジカメでちゃんと写真を撮るのはなかなかない経験。

小学校で子どもたちに参加してもらってワークショップを開催する。
いろんなことが初めてで、何をどんなふうに進めていったらいいのか
わからないことだらけ。
学校の先生方との調整、保護者の方への連絡、機材の準備、そして当日の段取り。
いろんな人に相談しながら準備を進めました。

親子で参加してもらい、カメラを1台ずつ貸し出し。
学校の中で好きな場所、思い出の場所、友だち、先生……、
とにかく撮りたいものを撮ってみよう。
そしてその写真を使って「ありがとう渕崎小学校」のポスターをつくろう。
最後にどうしてその写真を撮ったのかひとりずつ発表しよう。
という内容のワークショップ。

オリンパスのミラーレス一眼「OLYMPUS OM-D E-M5」、コンパクトカメラ「STYLUS TG-3 Tough」をひとり1台貸し出し。

小豆島カメラのメンバーが使い方を説明。

お父さんと一緒に参加してくれた子も。

「とにかくたくさん撮ろう。1枚のポスターをつくるのに
1枚の写真じゃなくて100枚くらい写真を撮ってきてー」

モフモフの秋田犬天国、 秋田で2つのワンコ祭り。 大館「アメッコ市」& 湯沢「犬っこまつり」

モフモフの秋田犬(あきたいぬ)天国、秋田にて
先月、2つのお祭りが行われました。

ひとつめはこちら、大館市の「大館アメッコ市」。
「この日にアメを食べると風邪をひかない」という言い伝えのもと、
天正16年(1588年)から400年に渡って行われている行事です。
今年は2月14日(土)と15日(日)の二日間に渡って開催。
会場である大館市の「おおまちハチ公通り」には
約100店のアメ屋などの露店が軒を連ね、
アメを買い求めるために訪れる観光客約10万人で通りが埋め尽くされます。

こちらがアメッコ市の会場おおまちハチ公通り。アメが綺麗!

色とりどりのアメが並ぶ露天

「アメッコ市」では、秋田犬のパレードにふれあいコーナー、
からみアメのサービス、郷土芸能獅子舞、大館曲げわっぱ太鼓の演奏や
ご当地ゆるキャラショーなどなど、多彩な催しが行われます。
ちなみに、ハチ公と秋田犬のふるさとというだけあって、
出演したゆるキャラ11体のうち8体が秋田犬モチーフのキャラと犬率高め。
今年は開催日前日には大雪が降り、また当日も吹雪で
大変だったそうです。

こちらが「秋田犬ふれあいコーナー」。

ふれあいコーナーには、夏子のこどもたちも!

オリジナルの「ハチ公アメ」も登場しました