小さなガラスの中に 無限の宇宙が広がる。藤沢の ノグチミエコさんが生み出す 「銀河の雫」

本日鹿児島の内之浦宇宙空間観測所にて
打ち上げが予定されていたイプシロンロケット試験機。
残念ながら本日は中止になりましたが、
また次の機会を楽しみにしています。

さて今回ご紹介するのは、神奈川県藤沢市にて、
ガラス工芸家ノグチミエコさんが主宰する
「FUSION FACTORY」で作られている、宇宙を感じるガラスオブジェ。

ノグチさんは横浜のご出身で、現在はガラス作家として
デザイン、制作、プランニングなど多岐に渡る活動をされています。

冒頭の作品のタイトルは「軌跡09」。
「地球をめぐる大気と大気圏を越え、燃えるロケット、
地球を一周する衛星軌道を泡で表現しました。」とのこと。

ちいさなガラスの中に、広大な宇宙空間を
感じて、いつまでも見とれてしまいそうですね。
お値段は小さいものは12,600円(税込)から。
Webサイトにて通信販売を受け付けています。

こちらは、銀河の渦が広がる「銀河の雫」

FUSION FACTORY

だるま界の王様、 群馬の高崎だるまとドラえもんが バースデーコラボレーション!

日本各地で、それぞれの特色を活かした様々な
バリエーションが作られている「だるま」。
なかでも群馬県高崎市は年間約90万個のだるまを出荷し、
全国の張り子だるまにおいて大きなシェアを誇る「高崎だるま」の産地。
上州名物の「からっ風」など、乾燥した気候がだるま作りに
ピッタリなこともあり、200年前からだるまが作られています。

「だるま」といって思い浮かぶ、赤い張り子のボディに白い目は
高崎だるまのこと。いわば日本のだるまのスタンダード的
存在となっています(仙台のだるまは青いんです)。

この高崎だるまと、国民的キャラクターのドラえもんが
驚きのコラボレーションを遂げました!

高崎だるまの職人さんが卓越した技術力と丁寧な仕事で
彩色から文字入れまで手がける「福だるま」が登場。
青いドラえもんと、来たる9月3日のドラえもんの誕生日を記念した
金色に輝くドラえもんの2種類がラインナップしています。

気になる価格は、めでたい8,888円。
9月3日に予約受付を開始し、2013年12月下旬より順次発送されるそうです。
ドラえもんの笑顔が、福を呼んでくれそうですね。
詳細は下記Webサイトからどうぞ。

ドラえもん 高崎だるま(青)

FabCafe Part1: つくりかたの未来系  デジタルものづくり共有スペース。

世界に広がるFabカルチャー。

いま、ものづくりの世界に革命がおきている。
3Dプリンター、レーザーカッターなど
デジタルテクノロジーにともない発展した「工業の個人化」。
大企業が簡単には成しえない商品の開発に、
デジタルテクノロジーを有効的に利用して
アイデアを持った個人やグループが参入できる環境が生まれている。
それが、“デジタルファブリケーション”と呼ばれる動きだ。

デジタルファブリケーションとは、
パソコンと接続されたデジタル技術を駆使したものづくりのこと。
この場合、消費者が設計者・製造者となれるようなものづくりが多く、
必要な商品を自分でつくることを意味している。

個人がものづくりのネットワークのなかで、
つくるための知識を交換し、共有しながら、
自由な発想で、ものづくりの世界に変化をおこしている。
製造業のあり方やビジネスの方法、マーケティングの手法も
まったく違ったものに変っていくと考えられる。

そんなデジタルファブリケーションの
拠点となるスペースが渋谷の道玄坂上に構える「FabCafe」だ。

FabCafeはそんなデジタルファブリケーションのものづくりの実験場だ。

「ものづくり」の新しいアイデアが生まれる
デジタル工作機械を備えたコミュニティカフェ。

レーザーカッターやカッティングマシーン、3Dプリンターなどのデバイスを置き、
購入した「Fabチケット」で各種デジタル工作機械を使用できる場を提供している
FabCafeは、インターネット回線と電源を無料開放。
コワーキングスペースとしても使うことができるほか、
これらのデバイスを使ったさまざまなワークショップや
クリエーターが集まるパーティなど、毎月さまざまなイベントが企画されている。
また実際にFabCafeで制作された作品なども販売されている。

「FabCafe」店内

レーザーカッターで素材を切り抜く

レーザーカッターで素材を切り抜く。コンピュータ上のデータ通りにレーザー光によって素材を切断したり、彫刻したり、表面に刻印することができる。

ubushina Part2: 伝統技術は、“こと”を生み出す “もの”づくりへ。

高岡から始まったubushina流ものづくり。

伝統技術を生かしたものづくりをすすめている「ubushina」は
全国各地の伝統工芸職人と、ビジネスパートナーとして良い関係性を築いている。
ubushinaから発注を受けて、実際にものづくりをしている現場を求めて、
関係が深いという富山県高岡市を訪れた。

ピカピカに光る鏡面仕上げの木のオブジェが迎えてくれるのが「能作」。
今ではシンプルなデザインの風鈴で有名だが、
かつてより金属を鋳造して仏具や花器、茶道具などを製作するメーカーである。

ubushinaの立川さんとの出会いは2000年。
高岡市伝統工芸センターで、立川さんがコーディネートする勉強会が開かれた。
「立川さんがアレッシィのステンレスボールを持ってきていたんです。
うちは茶道具を作っていたので、似たような茶道具を持っていったら、
立川さんが“これはすごい技術だよね”といってくれました」と
出会いを語るのは、能作の代表である能作克治さん。

能作克治さん

能作の代表取締役社長・能作克治さん。実はお婿さん。

能作さんは、もともと新聞社でカメラマンをしていたが、
能作に入社後、17年ほど現場で職人として働いていた。
当時は問屋を通しての仕事がほとんどであったため、
市場というものが見えておらず、「お客さんの顔がみたい」、
そして「商品開発をしてみたい」という思いがふつふつとこみ上げてきていた。
それまでは伝統のままに、クラシカルな商品をつくってきていたが、
ヒット商品となる風鈴が開発され、鋳造技術を生かしたOEMなども増えてきた。
それら新しい仕事のきっかけをつくったのがubushinaの立川さんであった。
ubushinaからくるオファーはほとんどがオーダーメイドで、
開発や挑戦が必要になるものばかり。

「金属の常識にない提案もあって、答えを探すのは、個人的には楽しいですよ。
うちは、どんなボールを投げられても、絶対にバットを振ります。
伝統工芸の世界では特に、バットすら振らないひとが多いんです」

多くの伝統技術が衰退していくのは、現代に合う感性を発揮することができず、
次へと進化していくことができなかったという理由が多いだろう。
そうならなかった成功事例のひとつが能作であり、
動機付けをしたのがubushinaだろう。

「“できない”とは絶対にいいたくありません。
それが一番簡単な言葉ですからね」という能作さんの言葉は、
きっとオーダーする側のubushinaにとっても安心感があるのだろう。
こうも続ける。
「ubushinaのいいところは強要しないことです。
ちゃんとクライアントにこちらからの新しい提案も確認してくれます。
さらに、ものとこと、そしてその先の心までちゃんと伝えてくれます」
能作があきらめずに難しい注文にも応えてくれるから、
ubushinaも現場の意見をくみ取る。
そんなお互いの長くて強固な信頼関係が築かれていることを感じる。

金属を流し込むための型をつくる

金属を流し込むための型をつくる。この作業が、高岡の鋳物業に伝わる職人技のひとつ。ひとつひとつ手作業で行われ、1日にひとりでできるのは60枠程度。

溶かした真鍮を型に流し込んでいる様子

能作の工場は若いスタッフで活気に満ちている。溶かした真鍮を型に流し込んでいる様子。その温度は1200℃!

能作の人気商品〈KAGO〉を磨く

能作の人気商品〈KAGO〉を磨く。この平面が立体的なカゴになる。やわらかい錫という素材の特長が活かされた商品。

関西の企業とクリエイター、 パンの名店がコラボ。 リアルなパンがかわいい 「パントート」

関西の企業とクリエイターがいっしょになって取り組む、
あたらしいモノづくりのプロジェクト「made in west」。
関西でしか作れないデザインプロダクトを多数リリースしている
このプロジェクトから、パン好きにはたまらない「パントート」が
販売されています。

リアルなパンがプリントされた愛らしさと、
食パン1斤丸ごと入る機能性を兼ね備えた
すぐれもののバッグです。

ここにプリントされているのは、
関西でも指折りのパンの名店。
大阪から「アップルの発音」、
神戸から「ベッカライ・ビオブロート」、
そして京都から「カフェビブリオティックハロー」。
いずれも個人経営で、そのお店を訪ねることでしか
買えない個性的なパンを扱うこだわりのお店です。

トートの特徴である、生地の風合いを損なわない
リアルなパンのプリントを手がけたのは、
大阪の老舗、松尾捺染株式会社。
彼らのインクジェット捺染のプリント技術が、この
味わいを実現させたのです。

パンマニアへのプレゼントはもちろん、
ちょっと変わった関西おみやげにも喜ばれること間違いなし。
お値段は2,625円となっております。

パントート

祝1周年! 新潟県まつだいの「山ノ家」で アニバーサリーイベント開催

新潟県十日町市松代のカフェ&ドミトリー「山ノ家」は、
古民家のような外観と、洗練された居心地の良い内装を
併せ持つスペース。東京の拠点「gift_lab」と共に、昨年から活動を開始。
以前、コロカルでもその活動を詳しくお伝えしました。
ヤマイエヒト

この山ノ家が、オープンから一周年を迎えるのを記念し、
松代と東京ふたつのローカルがクロスする
アニバーサリーイベントを2013年8月17日に開催します!

その内容はというと、まずは山ノ家のエレクトロアコースティックユニットminamoと
今野裕一郎が主宰するユニットバストリオが
山ノ家を舞台に特別企画のパフォーマンスを繰り広げる
「minamo × バストリオ『100万回』」。

そして「夏宵の行灯 茶もっこの宴」。
山の家があるほくほく通りは、江戸時代から街道筋として栄えて
いたところ。足を休める旅人たちにあたたかく声をかけ、
お茶を飲みながら話をする「茶もっこ」とよばれる文化が
古くから伝わっています。この気質を外から来た人に
体験してもらおうというイベントなのです。

おいしいカフェも、居心地のよいドミトリーも兼ね備えた山の家。
松代と東京ふたつのローカルが出会って生まれた新しいお祭りを、
ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

山ノ家の一周年

淡路島の農業シーンを支える! カスタム具合がかっこいい 〈農民車〉

瀬戸内海で最大の島、淡路島。
お米、タマネギ、レタスなど農作も盛んで、
とくにタマネギは甘くて柔らかい「淡路島たまねぎ」として
淡路を代表する特産品です。

そんな淡路島の農業を支えるのが、この「のーみーしゃ(農民車)」。
主に淡路島の三原地区を中心としたエリアで使われている
農耕用の小型特殊車で、エンジンもむき出しのままで農作物を載せて
パワフルに走ります。

どの農民車も、エンジンからフロント、リアなどの部品を廃車などから調達し、
淡路島内の工場や鉄工所で手作りされているんです。
全て注文する人の要望に合わせてカスタムされるので、思い思いの農民車が
出来上がるのが面白いところ。

そもそも農民車とは、現行の道路交通法施行前から
存在する自動車の1カテゴリー。
いまでは淡路島と一部の地域にだけ残っているのだそう。
独特の佇まいに魅せられる人も多く、農民車の情報サイトが
いくつも立ち上がるほどの人気ぶり。いつの日か、乗ってみたい乗り物です。

写真:「南海荘」竹中淳二さんブログ「淡路島の風」より

ubushina Part1: コンテンポラリーなデザインによって、 伝統技術にあらたな価値を生み出す。

日本の素晴らしい伝統技術を売って、オーダーメイド制作。

家具、インテリアなどのプロデュースカンパニー「t.c.k.w」の
プロジェクトである「ubushina」。
漆、金箔、鋳物、陶磁器、和紙、布、木工など伝統的な素材や技術を用いながら、
家具・照明器具・アートオブジェなどの製作やプロダクトの開発を行っている。
ubushinaを漢字で書くと“産品”で、
生まれた場所という意味の産土(うぶすな)と
同じ意味を持つ日本の古語である。
そんな純和風のネーミングを持ちながらも、代表である立川裕大さんは、
もともとヨーロッパ系のインテリア企業に勤めていた。

仕事やプライベートでミラノサローネなどの本場に出かけていくうちに、
こんな言葉をきくことがあった。
「日本人は、なんでイタリア人みたいなデザインをしているんだ?」

そしてあるイタリア人建築家のアトリエで
デザインの社会性という視点を目の当たりにする。
美しいデザインは、実は社会に対する答えのひとつであると気がついたのである。

「高岡クラフトコンペ」の様子

富山県高岡市の「高岡クラフトコンペ」にて審査員として参加している立川裕大さん(一番右)。

それらを感じた30歳頃、
自身もまだ若く日本や社会との結びつきはわからなかったが、
ビジネス的な成功や利益のためだけに力を注ぐのではなく、
もっと足もとを見つめ直さなければならないという思いが
頭のどこかに残っていた。

1999年、33歳で独立。するとすぐに富山県高岡市から声がかかった。
高岡はもともとものづくりで有名なまちだが、当時はすごく冷え切っていたという。
かつてから、伝統工芸と現代的なデザインを
組み合わせるような試みは行われていたが、そのほとんどが一度つくって、
大きな展示会などで発表して終わりというものだった。
そんな一過性なことでは意味がないと思った立川さん。
そこで思いついたのが、「ものではなく技術を売りましょう」というアイデアだ。
前職で、店舗や施設などのオーダーメイドを手がけていた立川さんにとって、
そのニーズがあることもわかっていた。

「例えば薄いガラスを使ったグラスをつくれるのならば、
その技術を使って照明器具にしたいひともいるかもしれないし、
アートワークをつくりたいデザイナーがいるかもしれないですよね」
そして200種類ほどのマテリアルサンプルをつくり、東京で紹介をはじめた。

〈槐樹〉のパーテーション

八芳園にある会席料理店〈槐樹〉のパーテーション。組子で仕上げた。(写真提供:ubushina)

もちろん最初は鳴かず飛ばず。うまくいく確信はなかったが、
「巨匠建築家のアンジェロ・マンジャロッティがつくったシャンデリアは
ムラーノグラス(イタリアのムラーノ島の伝統技術)だったなぁ」
など、世界のいくつかの成功事例が立川さんに勇気を与えていた。

2003年に目黒のギャラリー&ホテルのCLASKAで照明製作の依頼が入り、
そのころから伝統技術が“売れる”ようになってきた。
これらマテリアルサンプルをもとに生まれるのは、
伝統技術を用いつつもコンテンポラリーなデザインの商品。
ubushinaにオファーしてくる設計事務所やデザイナーは、
伝統技術を拡張してくれる。

「伝統工芸職人が培ってきた技術や知恵を、そのままトレースするのではなく、
上書きしていかないといけません。
しかし、職人にまったく新しいことをやってくれといっているわけではなく、
新しい枝を生やしましょうという提案なんです。根っこは変わりません」

水は流れていないとよどんでしまう。伝統技術に甘んじてはいけない。
過去もしっかり見ている立川さんだからこそ、未来を職人へ語ることができる。

ペニンシュラホテル内のPETERバーに設置されている木のオブジェ

ペニンシュラホテル内のPETERバーに設置されている木のオブジェ。ubushinaが「能作」に依頼して制作された。ピカピカの光沢仕上げが高級感あふれている。(写真提供:ubushina)

糸島芸農

たんぼにアート!? 芸と農を地域がつなげる。

豊かな自然が残り、農業が盛んな土地、福岡県糸島市。
福岡市に隣接していて、最近では若者の移住も増えている注目の場所だ。
そんな場所で昨年、糸島芸農という芸術祭が開催された。

美しい田園風景のなかで車がクルクル回り、
ペットボトルのドラゴンボートが登場する。ある意味でシュールな光景だ。
外国人アーティストも多数参加し、いなかまちを闊歩する。

“耕し、芸す”というキャッチフレーズのもと開催されたこの糸島芸農は、
糸島在住の美術作家、松崎宏史さんが主宰するスタジオKURAによるもの。
松崎さんは、かつてベルリンを拠点に作家活動に励んでおり、
各国各都市のアーティスト・イン・レジデンスに応募し、
毎月のようにいろいろな場所で活動していた。
アーティスト・イン・レジデンスとは、
一定期間、アーティストがある土地に滞在して作家活動を行うことである。

「ヨーロッパでは、まちにひとつはアートの拠点となるような
ギャラリーや美術館、センターなどがあります。
大人のエンターテインメントとして、
夜はみんなで展覧会を見に行く文化がありますね」と、
みずからの体験から語る松崎さん。

それは、都会にだけあるわけではなく、
「ワインが有名で、ぶどう農家だらけのいなかでした」
というオーストリアのクレームスというまちでも、
アーティスト・イン・レジデンスに参加したことがあるという。
そのような土地で作家活動をしているとき、あることに気がついた。

「実家がもともと糸島の米農家で、当時、使われていない米蔵がありました。
そこを活用して、自分も日本で
アーティスト・イン・レジデンスができるのではないかと思ったんです」

こうして2年ほど実験的に開催した後、5年前から糸島に帰郷し、
本格的にスタジオKURAをスタートすることになる。
今では世界中から毎月2名ほどの作家がスタジオKURAに滞在し、
すでに来年末まで埋まってきているという。

こうして見知らぬ外国人が田んぼの真ん中を
自転車で走っている光景が頻繁に見られるようになり、地域住民も慣れてきた。

レジデンスに滞在中だったパレスチナ系アメリカ人のBissan Rafeさん(左)と、Studio Kuraスタッフのスペイン人Alejandro Cremadesさん(右)。

絵画教室が行われているアトリエ。レジデンスに滞在しているアーティストのワークショップが行われることも。

農業のサイクルに合わせたアート展示のカタチ。

「レジデンスをやっているうちに、
自然と面白いひとたちが集まるようになってきて、
地域の農家も興味を示すようになってきたんです。
糸島はそれほど地域の集まりがあったり、
共通する強い何かがあるわけでもない状況でした。
それなら、アートの力でみんなを集めることができないかと思ったんです」

そして始めたのが糸島芸農だ。
アートを媒体として、糸島の日常風景ともいえる食や農業などを表現し、
地域と作家がともにつくり上げていく。
昨年は、農業のサイクルに合わせて年4回、さまざまな作品が展示された。
5月は「アートの種まき展」、6月は「アートの草むしり」、
8月は「アートの夏休み」、9月は「アートの収穫祭」。
田植えのセレモニーで、
オランダ人作曲家、マルタイン・テリンガさんによる即興演奏が行われたり、
草むしりした草を使って草木染めワークショップが開催された。
さらには自然農の農家、村上研二さんを交えた座談会など、
農業や環境の未来を語るトークセッションなども行われた。

常に柔和な表情で控えめな松崎さん。糸島生まれで、家は代々米農家だった。

参加者のなかに、国内外の美術作家やクリエイターはもちろん、
農家やハンター、醤油製造会社などもクレジットされていて、
糸島という土地柄を感じさせる。
美術作家は、糸島に滞在して作品を制作するが、
その土地で感じたことが表現され、普段の作風とは少し違う作品が生まれる。
すると、地域を巻き込んだ制作になることも。

久保田弘成のパフォーマンス。タイトルは「伊都国稲作数え歌」。(写真提供:糸島芸農)

「久保田弘成さんは、車を大きく回転させようとしたんですが、
地域の鉄工所を借りて制作しました。
大掛かりな仕掛けのために木材を提供してくれたり、
ユニック(クレーン)を貸してくれたりと、
地域のみんなが協力してくれました。そうして協力してくれたみんなが、
今度は友だちを連れて展示を見に来てくれるんです。
制作に参加していると、その作品への理解が深まったり、思い入れが増しますよね。
このあたりには“アート”なんて概念がないので、
普通だったらやっていることの意味がわからないと思いますしね」

地域を結びつけるためにはさまざまな手法があるが、アートにもそれがある。
しかも松崎さんはそれをアートで行う利点を「無害」なことだという。
経済活動ではないし、優劣をつけるものでもない。
利害関係のない有機的なつながりが生まれるのかもしれない。

昨年、糸島芸農で田植えし、草取りし、刈り取ったお米。糸島芸農米として発売されている。品種はミルキークイーン。

アーティストは、人生もクリエイトすべきか。

「糸島に戻ってきたとき、山とか自然、歴史、ひと、
すべてが素材に見え始めました」といなかでの作家活動について語る松崎さん。
生きている場所で、できることをやっていくという生活の基本。
それはアートも例外ではないはず。
でもアートは“苦しい時期があって成功する”みたいなイメージがつきまとう。

「アートをやりながら、
なぜ自分の人生をクリエイトしてはいけないんだろうと思うんですよね。
バイトしながら、苦行的な制作活動するという生き方にはピンときません」
そうした思いにいたるには、
かつてアーティスト・イン・レジデンスの滞在先で出会った作家からの影響がある。
「25歳ごろに、矢作隆一さんという日本人作家が
メキシコで主催していたレジデンスに参加しました。
1階を日本料理店、2階をレジデンス、3階を自宅にしていたんです。
矢作さん自身もアーティストとして展覧会をやって、日本料理店をやって、
レジデンスもやって、大学で講師もして。
そんな生き方があるのかとビックリしました。
ほかにも、自分のクリエイティビティをすべて使って生きている、
アートだけでない生き方に共感することが多いです」

糸島芸農も、芸と農がひとつに融合した言葉。
この何十代も続く農家が多い土地柄で、農は必然。
しかし一緒の場所に存在していても、完璧にわかれてしまっていた。
「もっと出会う空間をつくって、なにか一緒につくることが芸農だと思います」と、
ネーミングにこめられた意味を話す。

その結果、農家がアーティストのようになったり、
アーティストが農家になったりしてもいい。ならなくてもいい。
その混ざり方もいろいろでいい。
半農半Xという言葉があるが、
松崎さんは「地域や社会自体が、半農半Xになればいい」と語る。
個人が両方やってもいいが、
地域全体として、農家もいればアーティストもいる土地。
半農半Xビレッジ。
農家のまちに、クリエイティブな血が混ざっていくことが面白い。

今年は大きなエキシビションは開催せず、エコミュージアムツアーと称して、
糸島地域を旅し、面白いひとに会いにいくツアーを開催するという。
より深く地域への理解を深め、作品へと反映させることができそうだ。
まだプレツアーが数回開催されただけだが、
これからは作家以外も募って開催するとのこと。
あらたな芸と農の出合いの場となり、新しい糸島の文化が創造されることだろう。

米蔵をそのまま使用しているギャラリー。電気をつけたくらいで、まったくリフォームなどはしていない。ホワイトキューブではない形状が外国人から見るとエキゾチック! 展示されている絵は、Bissan Rafeさんの作品。

information


map

Studio Kura
スタジオ クラ

住所 福岡県糸島市二丈松末586
http://studiokura.info/
糸島芸農 http://www.ito-artsfarm.com/

いま静かな古墳ブーム! 奈良うまれの 「古墳クッション」が人気

日本にはなんと16万もの古墳があるそうです。
日本の島の数は約6,800、駅の数は約10,000、山の数は約15,000、
コンビニの数は約44,000ということですから、古墳がいかに身近にあるものかがわかりますね。

そんな古墳がいま静かなブーム。
古墳をモチーフにした「古墳クッション」が人気です。
これは奈良市のデザイナー金田あおいさんと、
友人の椅子の張替え職人、福徳有男さんの作品。
一個一個手作りで作っています。

長さ44センチ、高さ9〜10センチの、見事な前方後円墳のフォルム。
カラーバリエーションは全部で5色で、
樹木が生い茂った古墳を表した
深緑色、雪、夜、春、建造時の古墳をイメージした茶色があります。
お値段は4,900円。
下記Webサイトよりお申込み可能です。
古墳クッションを抱えて、悠久の歴史に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

古墳クッション 通信販売

福徳有男さん 宇宙椅子

尾道市民270人が 備後のデニムをエイジング 「尾道デニムプロジェクト〜 デニムでつなぐ物語」

数々の名画の舞台として知られる、広島県の尾道。
ここ中国地方の備後地区は、日本有数のデニムの生産地でもあります。
そんな尾道で、メイド・イン・ジャパンにこだわった
ブランド「RESOLUTE」のジーンズを尾道市民が1年間穿き続け、
人工の加工ではない本物のユーズドデニムを作る「尾道デニムプロジェクト」が
行われています。

RESOLUTEは、生産のすべてを備後地区の熟練の
デニム職人が担うブランド。
尾道市民が履くデニムは、染色をカイハラ株式会社が、
洗い専門工場は株式会社仁多産業が、裾上げは檀上被服が行います。

プロジェクトにおいては、尾道市民約270人に、デニムを2本ずつ配布。
このデニムは1週間ごとに穿き替えられ、設置されたデニムBOXに入れて提出。
専門の職人が洗いをかけて戻し、これを1年間続けることによって
"本物"のユーズドデニムを作っているのです。
このデニムが発売されるのは来年の2月。
公式facebookでプロジェクトの進行がレポートされています。

尾道デニムプロジェクトFacebook

尾道デニムプロジェクト公式Webサイト

島袋克史さん個展「花と食のうつわ展 “tropical”」。沖縄の自然の風景からつくられたうつわ

沖縄県の宮城島にて作陶している陶芸家、島袋克史さんの
個展「花と食のうつわ展 “tropical”」が、
那覇市のギャラリーGARB DOMINGOで開催されています。

島袋さんは沖縄県生まれ。
沖縄の自然の風景から感じた匂いをテーマに
皿やカップなどのうつわを作っている作家です。
今回は花と食を活かす器を中心に、新作を展示販売しています。
沖縄の青い海や鮮やかな緑の植物が見えてくるような、
豊かな表情のうつわたちです。
会期は8月4日まで。

GARB DOMINGO

シャボン玉石けん Part2: ていねいにつくられる無添加石けんは、 誰でも安心、環境にもやさしい。

石けんと合成洗剤の違いがわかりますか?

シャボン玉石けんは、化学物質や合成添加物を一切含まない、
無添加の石けんを製造・販売している。
しかし「無添加という言葉がひとり歩きしてしまっているのが現状です」と、
シャボン玉石けんの森田隼人社長は嘆く。
法律上、蛍光剤や合成着色料、香料などのいずれかが入っていないことで、
“○○無添加”と表記することが許されている。
一方、シャボン玉石けんが意味する“無添加”とは、
主成分である“石けん素地”以外に、何も合成添加物が入っていないものを指す。
むしろシャボン玉石けんが“何が添加されていないのか明記せよ”と、
指示を受けることもあるようだが、そもそも何も入っていない。
本末転倒の話ともいえる。

それに加えて、石けんと合成洗剤は「似て非なるもの」と
森田隼人社長も言葉を強める。
石けんは牛脂やパーム脂、オリーブオイル、アボカドオイルなど、
天然油脂に熱を加え、苛性ソーダや苛性カリを反応させながらゆっくりとつくられる。
一方、合成洗剤は、戦時中、不足しがちだった天然油脂を食用に回すため、
その代わりに石油から開発されたものだ。

「このふたつの違いは、あまりはっきりと知られていません。
香りが好きだから、価格が安いから、などの理由で合成洗剤を選ぶのは
消費者それぞれの好みですが、
もしそこに“安心・安全、環境にやさしい”という選択基準が入り込んでくるならば、
少なくとも石けんを選んでいただきたいです」

工場内に並ぶ釜

工場内に釜が並ぶ。50トンのタンクで約15万個の固形石けんができる。

洗剤などの市場の現状は価格競争になっており、価格は下がる一方。
そのなかで無添加系のシェアはまだ10%にも満たない。
シャボン玉石けんの商品は、九州地区以外では
どこのドラッグストアでも買えるという状況ではない。
それでも無添加のシャボン玉石けんを求めて、
わざわざ隣駅のドラッグストアまで買いにきてくれるという顧客の層が生まれ、
増えてきているのも事実。

それでも、先述のように無添加と謳う合成洗剤というものも存在するから、
誤解が多いようだ。
キャンプをよくするひとならば、
キャンプ場で“合成洗剤使用禁止”の貼り紙を見たことがあるひともいるだろう。
環境配慮への意識が高い場所などでは、すでに石けんは推進されている。

グツグツと煮立つ釜のなか

グツグツと煮立つ釜のなか。常に熟成の様子を見極めていく。

augment5 Inc 井野英隆さん

地域の生の魅力を、デジタルメディアで伝える。

デジタルコンテンツの制作やメディア事業コンサルティングを手がける
「augment5 Inc(オーギュメントファイブ株式会社)」。
2009年に創業したばかりの小さな会社だが、デザイナーやプログラマーや
ディレクターなど、プロジェクトに応じてメンバーが集まり、
現在オフィスには常に10名前後のスタッフがいるという。
「会社なんですけど、“集団”と言ったほうがいいかもしれないですね」と語るのは、
経営者でありプロデューサーの井野英隆さん。

もともと上場企業を対象にインターネット事業のコンサルティングをしていたが、
クライアントが求めるような短期的な収益モデルをつくって儲けるだけではなく、
長期的に価値を残せるようなモデルをつくりたいと考えていた。
「インターネットはバーチャルだなどと言われますが、実態としては
あらゆる仕事や生活の局面に必要な技術、情報源として根づいています。
インターネットそのものが水道や電気と同じように
ビジネスやライフスタイルのプラットフォームになっただけで、
そこで何かを生産したり、消費しているのも当然、人間ですよね。
ただ、まったく新しい領域なので、
コンテンツ制作者にはもともとプロフェッショナルがいなかったり、
国を超えた競争に巻き込まれるリスクも大きく、プレイヤーの変動も激しい。
だから10年、20年を見据えて、戦略や覚悟をもって取り組む人が
とても少ないように感じていました。
きちんと時間をかけてつくって、それが20年後、30年後、そしてもっと先の未来まで
“いいもの”として残るようなウェブのコンテンツやサービス。
巨大なデータベースを永続的にストックできるという
デジタルの本当の強みはそこにあると思っています」

Kusatsu Oct 26, 2011

2009年に仲間たちとaugment5を立ち上げ、
これまでさまざまなコンテンツを制作してきた。
今年に入り、ディレクターの柘植泰人さんと組んで制作を進めてきた、
日本の地域にある風景を切りとったショートムービーがネットで話題をよんだ。
無駄のない動きで和紙を漉く職人、立ちのぼる温泉の湯気、空、光、緑、人々の笑顔。
何の説明もないが、その場所にあるいいものが映し出され、行ってみたくなる。
そして、日本にはこういう風景がまだ無数に残っているんだろうなということに
気づかされる。

Mino Aug 1, 2012

これらの映像は、クライアントから依頼されてつくったわけではない。
それまでも日本のよさを伝えたいと感じていた井野さんが、
たびたび仕事で海外に行くようになり、よりその想いを強くしたのだという。
「東京にいるとなかなか気づけないですが、特に地方に行くたびに、
素朴な暮らし方、風景、初めて会う人との会話など、
一見ありふれたような部分がとてもいいなと思うんです。
たとえば美濃では、渓流で釣った鮎を、その場で炭をおこし、塩焼きにして食べる。
それがシンプルなのに驚くほどおいしかったりする。
その映像を見た、まったくその地域に関心のなかった若者や、
六本木や浅草を決まったように案内されていた外国人観光客が、
美濃に行ってどうしても鮎の塩焼きを食べたい! と思うかもしれない。
これまでの観光業や地域活性として取り組んできた手法と異なるアプローチをすることで
日本のさまざまな地域の可能性を引き出すことができるかもしれません」

Lake Shikotsu Feb 8, 2012

映像はある紹介記事をきっかけにFacebookなどSNSで話題になり、
150か国以上の人々に閲覧され、記事ページは2万以上の「いいね!」を集めた。
映像を見て旅に出たいと思う人もいれば、
カメラを買って自分も撮影をしてみようと思う人、音楽を気に入って、
このアーティストのライブに行ってみようと思う人もいるかもしれない。
見た人がそれぞれ自由に楽しんでくれればいい。
実際にいろいろな反応が起き、その大多数がポジティブな評価であったことは、
自信になったという。
そして、まだまだ自分たちにできることがあるということも確信した。

「日本の地域って観光業が発展した分、
見えなくなってきたところがたくさんあると思います。
でも日本中どこに行っても、地域で毎日、丁寧にものをつくっている人がいて、
おいしいものもある。過疎化の問題や農業の問題もいろいろありますが、
地域の価値や資源が、あまりうまく伝わっていないんじゃないか。
でもいまのテクノロジーを駆使してできることがまだまだあると思うし、
僕らが発信することで伝わることもあるんじゃないかと思います」

会いたい人に会いに行き、そこで出会った人に、地元で食べるべきものを聞き、
ひとりになりたいときに行く場所を聞いて、連れて行ってもらう。
そんなふうにして、そこでしか生まれ得ないものをすくいとり、映像に落とし込んでいく。
そのあとの編集作業や音楽も、ディレクターの柘植さんを中心に
時間をかけて丁寧に仕上げていく。そのクオリティは、映像を見れば一目瞭然だ。

Kyoto Nov 4-5, 2011

日本のいいところを海外に向けて発信したいと考える井野さんは、
同時に、いかに自分が日本のことを知らないかということも痛感するという。
だから、時間とお金と仲間を見つけては、
今後もこうした地域の映像をつくっていくつもりだ。
「まず自分たちがいちばん楽しんでますからね。
いつもすごくリッチな体験をして帰ってきています」

最後に、これから映像に取り組みたいという人たちに向けて、思いを語ってくれた。
「僕とディレクターの柘植は、10年くらい前からこうした映像を撮り始めていましたが、
いまはデジタル一眼カメラで、プロ顔負けの画質でHD映像を撮ることができます。
これは当たり前の状況ですが、映像をつくりたい人にとって、とても大きなチャンス。
とにかく思いたったら、撮りまくって、WEBにアップする。
そうすると僕らのように必ず反響が返ってきます。
感性の若いうちにどんどん世の中にメッセージを投げ、僕らの映像よりもっといい作品が
日本各地からバンバン出てくるようになるといいですね。
そんな、地域と人とデジタルとの可能性に、いまはとてもワクワクしています」

折り曲げて表情を楽しむ、富山うまれの錫のうつわ「すずがみ」

熟練の技と斬新なアイデア!

富山県高岡市にある「シマタニ昇龍工房」は、明治42年創業。
以来、寺院で使われるリン(鉢形の鳴器)を専門に製造しています。

リンを作るためには、錫の板を金槌で叩いて丸みを整え、音を調律する技術が必要。
この技術を習得するにはかなりの熟練が必要となることもあり、
全国にリン職人は10人ほど。シマタニ昇龍工房ではそのうち
3人の職人さんを擁しているのです。

彼らの熟練した技術を使って作られたのが、デザイン・プロダクト「すずがみ」。
錫で出来たお皿なのですが、なんと折り紙のように自由に折り曲げることが可能。

これは職人さんが金槌で錫の板を叩くことにより、
曲げ延ばしによる劣化が少なくなったから出来たもの。
盛り付けに合わせて自由な表情を作ることが出来るのが魅力です。

通販での購入は以下より可能です。

syouryu すずがみ

syouryu 折り曲げできる錫のお皿「すずがみ 中サイズ」

syouryu 折り曲げできる錫のお皿「すずがみ 大サイズ」

「出世」「逆玉」をポップに祈願。山梨の甲州ダルマ「KOSHU〜(COLOR)DARUMA」

約400年の歴史を持つ山梨県の甲州ダルマ。
武田信玄公がモチーフで、顔面の彫りが深く、鼻が高いのが特徴です。

この甲州ダルマの伝統的な手法はそのままに、
ポップでキッチュな「KOSHU〜(COLOR)DARUMA」として登場しました!

「KOSHU〜(COLOR)DARUMA」の特徴は、斬新なカラーバリエーションと
メッセージ。ネオンカラーの本体に、
お仕事を頑張る勤め人のために「出世」、
フリーランスで日々頑張る人のために「納品」、
野心家の方のために「逆玉」、
美を求める方のために「美肌」や「減量」など、
現代的で実用的なメッセージが入っています。

作り手は、山梨県の民芸工房がくなんの伝統工芸士・二代目 斉藤岳南氏。
山梨県の伝統工芸のプロダクトデザインなどを手がけるカガヤカのプロデュースのもと、
Webショップ「東京キッチュ」で販売中です。

2013/7/18~8/4までの期間限定でセミオーダーを受け付けているので、
ぜひチェックしてみてください。

KOSHU〜(COLOR)DARUMA

鹿児島県の森のクリエイティブ・フェス「グッドネイバーズ・ジャンボリー」今年も開催!

鹿児島市から約1時間。
鹿児島県南九州市にある、深い森の中に佇む廃校「かわなべ森の学校」。

ここを舞台に、音楽、クラフト、デザイン、アート、写真、映画、文学、食…など
ジャンルを超えたクリエイティブ・イベント
「グッドネイバーズ・ジャンボリー」が8月31日に開催されます。

「ローカル・コミュニティから発信すること」をテーマに
2010年に始まったこのイベントも、今年で4回め。

今年はハナレグミらによるライブや、写真家・若木信吾らによる
アート&クラフトのワークショップ、
人気のレストランによるフードブース、
地元作家のプロダクトを揃えたショップなどを展開。
総勢70組以上のクリエイターが参加予定です。

今回も遠方からの参加者のために
東京、名古屋、大阪、福岡からジャンボリー直行ツアーを開催。
さらに鹿児島の魅力をさらに発掘してもらうため、
ジャンボリー翌日にのオプションツアーも開催されます。

このツアーでは岡本仁(編集者)の鹿児島ガイドブック「ぼくの鹿児島案内」で
紹介された名所を訪れたり、温泉地の霧島や、活火山の桜島を巡るコースなど、
好きなコースを選ぶことができます。この機会に鹿児島を訪れてみるのもステキですね。
詳細はジャンボリーWebサイトにて。

グッドネイバーズ・ジャンボリー

シャボン玉石けん Part1: 勇気ある決断がもたらした 無添加石けんへの大転換。

無添加石けんで、月商が1%以下に。

1910年創業、100年を超える企業のシャボン玉石けんだが、
その歴史は紆余曲折。
選択肢によっては今とはまったく違う企業になったといってもいいほど、
大きなターニングポイントがあった。

もともとは森田範次郎商店として、日用品全般を取り扱う商店であった。
当時、北九州は石炭業でにぎわっており、衣類なども汚れるので、
石けんがよく売れたという。
そうした時代の流れを読んで1961年から先代の森田光德社長は、
合成洗剤の製造・販売を始める。
時代は電気洗濯機が普及し始めたころで、
合成洗剤の売れ行きは順調に伸びていく。

あるとき、“機関車を洗う無添剤の粉石けん洗剤をつくってほしい”という依頼が
国鉄から舞い込む。
その依頼を受けて開発をすすめ、製品も完成した。
そしてその試作品を家で使ってみると、それまで薬を塗っても、
温泉に浸かっても治らず、10年来悩まされていた社長の皮膚の湿疹が
一週間も経たないうちに良くなったという。
しかし合成洗剤に戻すと、1日でまた湿疹が出てくる。
そこで初めて、自分の湿疹の原因が合成洗剤、
つまり自社の製品であったことに気がついた。

1974年、森田光德社長は一念発起し、
それまでの合成洗剤の取り扱いを一切やめ、
無添加石けんの製造・販売を中心に据えることを宣言する。
しかしそれまでの合成洗剤の売り上げは堅調。
社員はみな大反対したが、社長はそれを押し切った。

無添加石けん

苦労の末、生まれた無添加石けん。

無添加石けんに切り替えた翌月、それまで月商8000万円あった売り上げが、
78万円にまで落ち込んだ。なんと1%以下。
当然社員からは“ほら、やめましょう”と説得されるが、
社長は「少なくともゼロではない。78万円分購入してくれていたお客様たちは、
こういう無添加石けんを必要としているじゃないか。
まだ合成洗剤と無添加石けんの違いを認識していないだけで、
これから伝えていこう」と踏ん張った。

しかしそこから17年も赤字が続き、社員数も少ないときで5人にまで減った。
それを支えたモチベーションを、現社長である森田隼人社長はこう語る。
「先代は自分自身が、こんなにいい商品はないと思ってやっていました。
また、今でもそうですが、お客様からの感謝の手紙が支えになったようです。
それを見ると途中で投げ出すわけにはいきませんよね」

地道に営業を重ね、90年代になってくると、一般的な環境への意識も高まってくる。
そして決め手となったのが、91年に発行した〈自然流『せっけん』読本〉だ。
石けんの素晴らしさと、合成洗剤との違いを社長自らが説いた。
自然志向の時代も始まり、とうとう翌92年、黒字へと転換する。

醤油を入れるとぱっと桜が浮かぶ!九谷焼の「hiracleさくら小皿」が素敵

先日、醤油を注ぐとおにぎりが浮かび上がる小皿のニュースをお伝えしましたが、
今回は調味料を注ぐと桜の形が浮かび上がる小皿をご紹介。

こちらは石川県で作られ、350年以上の歴史を誇る九谷焼で作られた
デザイン・プロダクト「hiracleさくら小皿」です。

そもそも九谷焼は、鮮やかな色彩と豪華絢爛な絵模様で知られる焼き物。
その味わいは、素地のやや青みがかった色合いにもよるものだと言われています。

陶石が鉄分と酸化チタニウムを含んでいることから出る青みなのですが、
それが深みのある色付けに、より一層渋みを加えているんだそうです。

hiracleさくら小皿は、そんな素地を活かし、伝統の絵付けとは
違うアプローチで九谷焼の魅力を引き出しています。
お値段は2枚セットで3,150円(税込)です。

hiracle 桜小皿

滋賀県東近江市のファブリカ村で開催。「かみわざ ~近江・山陰のものづくり~」

先日、おでかけ滋賀で紹介した、
滋賀県東近江市の「ファブリカ村」にて、
近江と山陰のものづくりを紹介するイベント「かみわざ ~近江・山陰のものづくり~」
が開催されます。会期は2013年7月13日(土)、14日(日)の二日間。

このイベントのテーマは、
近江と山陰のほんもののものづくりの魅力を紹介することで、
「伝統の手仕事をとおして、近江と山陰地方をつなぐ」こと。

会場では、鳥取県倉吉市の白壁土蔵群にある「cocorostore」セレクトの
山陰の工芸品(因州和紙、曲げわっぱ、陶器、包丁、
倉吉かすり、木工、竹細工、ガラス、革など)と、
近江からは「Mother Lake Products Project」 の木珠のネックレス、
近江麻のストール、彦根漆塗りのカップ、浜ちりめんのブックカバー、
信楽焼きの器などが紹介される予定。

風の料理人 幸田直人さん(倉吉市三朝町)の出張ランチもあります。
詳細はFacebookにて。

かみわざ ~近江・山陰のものづくり~

Bsize Part2: どうして“ひとり”なのか、 そこにある哲学とは。

新商品は間伐材を利用した
スマートフォン充電器。

小田原に本社のある、「ひとり家電メーカー」Bsizeの新商品は、
置くと充電できる充電器だ。
木でできた家具やデスクにとけ込むデザインで、飛騨杉を使用。
中に電磁コイルが入っていて充電できる仕組みだ。
電流を磁場に変える電磁誘導という原理を使っていて、
iPhoneについているジャケットで磁場を電流に変えて充電できるのだ。
これは「Qi」という国際規格によるプロダクト。

同様の仕組みを持つ製品は他社からも出ているが
八木さんはそれを国産間伐材を使った素材で実現したいと考えた。
木の製品は、日本人の美意識や暮らしにも調和するはずだ。
そして林業の再生や地域にも貢献できる。

今、日本の森林の荒廃が進んでいる。
安い輸入材によって日本の木材が使われなくなり、
それによって森林の維持管理がおぼつかなくなっている。
間伐されなくなることで森は荒れ、産業は疲弊し、地域も衰退する。
これを間伐材の積極的な利用によって、
少しでも食い止めていこうというのが八木さんの考えだ。

Bsizeの現在開発中の新製品

Bsizeの現在開発中の新製品。置くだけでiPhoneの充電が可能。年内発売予定。

しかしひとつ問題があった。
杉の間伐材は強度に問題があり、簡単に割れてしまい、
ある程度の強度が求められる家電には使いにくい素材といわれるのだ。
八木さんは岐阜大学教授のある論文に注目する。
通常の倍の厚さに切った木を、熱と蒸気を加えて圧縮し、一枚の板にする技術。
それによって木の強度は3倍になる。
杉の木の圧縮技術を持つ飛騨産業をパートナーに選んだ。
こうして上に置くと充電できる商品のプロトタイプが出来上がった。

八木啓太さん

「ひとり家電メーカー」Bsize社長の八木啓太さん。

デザインとテクノロジーで社会貢献する。

そんな八木さんのものづくりのこだわりのポイントは
「デザインとテクノロジーで社会貢献する」ということだ。
社会貢献が製品開発のベースにある。

会社のコンセプトはギリシャ哲学の「真・善・美」だという。
「真=学問」「善=道徳」「美=芸術」

学問と道徳と芸術を極めることで人間の完成を目指す古えの智慧。
2500年前の哲学が今でも説得力があるということは、
今その哲学によってつくられた製品は
きっと2500年後のひとにも受け入れてもらえるはずだ。
であればそれだけ普遍的なプロダクトができるはず。
時代に左右されない商品をつくることができるのではないか。

祝、震災後初の大吟醸酒!岩手のお酒と錦糸町のグラス「酔仙 × 松徳硝子 復興応援感謝セット」

岩手県陸前高田市にて、長年、地酒・日本酒をつくりつづけてきた酔仙酒造。
東日本大震災において、敷地全体が大津波にのまれ、
木造4階建ての倉庫を含む全ての建物が水面下に沈み、壊滅・流失。
さらに従業人7人を失う甚大な被害を受けました。

再建のために従業員を解雇し、
絶望に打ちひしがれながら、瓦礫を片付ける
酔仙酒造さん。その目に飛び込んできたのは、
瓦礫に偶然引っかかった「酔仙」の酒樽でした。
その姿を見て、復興への一歩を踏み出すことができたのだと言います。

それから2年。隣まちの大船渡市に工場を建設して
事業を再開し、今年になってようやく、震災後初の大吟醸酒を
販売できるようになりました。これを記念し、東京・錦糸町の
ガラス工房「松徳硝子」とコラボレーション。
大吟醸酒用のグラスを制作し、WEB限定で、
「オンラインストア限定 酔仙 × 松徳硝子 復興応援感謝セット」として
吟醸酒とセットで販売をしています。

松徳硝子は、一点一点ガラスを吹きあげて作る「うすはり」グラスで
有名な工房。酔仙酒造の杜氏さんが自ら開発に関わり、
酔仙の大吟醸酒に最適なグラスに仕上げたそうです。
大吟醸の四合(720ml)瓶一本とグラスが2個ついて6,000円となっています。
販売期間は7月12日金曜日まで!
詳細は下記Webサイトにて。

オンラインストア限定 酔仙 × 松徳硝子 復興応援感謝セット

お醤油を注ぐとおにぎりが浮かびあがる!佐賀県嬉野市の陶器ブランド「224porcelain」

一見、何の変哲もない白い三角形の小皿。
ところが、中央にお醤油を注ぐと、おにぎりのかたちが
浮かび上がるキュートな仕掛けが施されています。
これを作ったのは、佐賀県西部にある嬉野市で設立された、
若い世代による新しい陶磁器ブランド「224 porcelain」

もともと嬉野市は、お茶と温泉で知られるちいさなまち。
400年前から「肥前吉田焼」という陶磁器が作られており、
佐賀の有田や長崎の波佐見といった名産地の下請けとして
陶芸の技術を磨いてきたのですが、いままでその名が表に出る
ことはほとんどありませんでした。

「224 porcelain」を立ち上げたのは、安政年間に創業され、
現在6代目が窯をつぐ窯元「辻与製陶所」。
長い歴史とその中で培ってきた肥前吉田焼の
技術とデザインの融合で、新しい価値を生み出すものづくりを
したいと考えているそうです。

おにぎりのほかにも、
本のような文庫本サイズのフラワーベースや
紙を使わないセラミックコーヒーフィルターなど、
独自の発想のデザイン陶磁器を作ってらっしゃいます。

224 porcelain おにぎり皿3枚セット

224 porcelain コーヒーフィルター カフェハット

大阪の人気セレクトショップ「dieci」で開催!鳥取の器や工芸品展「tori-鳥取とフィンランド」

大阪の人気セレクトショップ「dieci(ディエチ)」にて、
7月6日より鳥取県にまつわるイベント「tori-鳥取とフィンランド」が開催されます。
「tori」とは、フィンランド語で「広場」という意味なんです。

そもそも鳥取は、昔から民芸運動が盛んな土地。
日々の生活に寄り添い暮らしにささやかな幸せを
与えてくれるような手仕事や手工芸品、「用の美」に彩られた器など、
たくさんの優れた民芸品に出会う事が出来る場所です。

このイベントでは、
dieciが鳥取県に出向いてセレクトした暮らしに寄り添う器や工芸品、食材と、
同じくフィンランドで買付けた、相性の良さそうな器や
ハンドクラフトをあわせてご紹介。

開催される会場は2箇所。
dieci(大阪市北区)では、物産展のようなにぎやかな展示、
event space208(大阪市中央区)では鳥取とフィンランドの
銘品を使ったテーブルセッティングの展示販売を行います。

dieci2階のカフェでは鳥取の名産を使ったメニューもご提供。
鳥取とフィンランドの魅力を知る、盛りだくさんなイベントになっています。

dieciWebサイト