人間国宝や気鋭作家の工芸作品が集結! 能登半島地震チャリティイベントが 都内で開催

桐本滉平が手がけた器。

3日間のスペシャルイベント

2024年の年明け1月1日に起きた能登半島地震。
7か月経った現在も、未だ手が行き届いていないところがあり、
復興活動が続いています。

そんな能登の伝統や魅力を知ってもらい、復興につなげようと、
「能登からの風」と題して、7月26日(金)〜28日(日)の期間、
東京・代官山で復興支援イベントが開催。

同地の文化を現代的に昇華した気鋭のアーティストから、
重要無形文化財保持者の漆芸家まで、豪華な作家の工芸品が登場します。

漆芸家 桐本晃平

漆芸家 桐本滉平

1992年に石川県輪島市で生まれ、
漆、麻、米、珪藻土を素材とした乾漆技法を用いて
「生命の尊重」を軸に創作を行う漆芸家の桐本滉平。
共同創作にも意欲的で、工芸の領域を超えた作品を生み出しています。

抒情書家 室谷文音

抒情書家 室谷文音

〈滝 | Waterfall〉室谷文音

〈滝 | Waterfall〉室谷文音

抒情書家の室谷文音。
抒情書家の両親のもとに生まれ、箸を持つより先に筆を持っていたという彼女。
ロンドンへ留学後、両親の移住をきっかけに訪れた能登町に惚れ込み、
以来そこにアトリエを能登町に構え、国内外で精力的に活動しています。
能登町ふるさと大使、いしかわ観光特使も務めています。

福岡の伝統工芸「八女提灯」が モダンなライトに生まれ変わって新登場

伝統工芸が現代のライフスタイルになじむデザインに

ご先祖様の道しるべとなる盆提灯として、福岡県八女地方で
約200年前から生産されている「八女提灯(やめちょうちん)」。

この伝統的工芸品の提灯絵とモダンなデザインを融合させた
新しい盆提灯〈tocco(トッコ)〉が誕生しました。

近年、住宅環境の変化に伴う需要の減少や職人の高齢化により、
つくり手の数がこの20年で約1/3にまで減少し、衰退の危機に
直面している八女提灯。

〈tocco〉

〈tocco〉2万8600円。

そこで、〈中川政七商店〉と提灯メーカー〈シラキ工芸〉は、八女提灯を
未来へ継承していくため、産地再生プロジェクトをスタート。

現代の住まいに合うモダンなデザインと、夏に限定せず通年楽しめる
インテリアライトとしての要素をプラスした提灯を開発しました。

緑のパノラマから生まれる、 100年後のジャパニーズウイスキー。 〈久住蒸溜所〉ができるまで

日本国内にウイスキーの蒸溜所が誕生したのは、約100年前。
1923年、京都に建設された〈サントリー山崎蒸溜所〉からはじまり、
現在は全国に100か所を超える蒸溜所があります。
ジャパニーズウイスキーは海外での評価も非常に高く、
今では世界の5大ウイスキーに数えられるほど。

ウイスキーの産地といえば「寒冷地」というイメージですが、
温暖な気候の九州にも、実はいくつかの蒸溜所があります。
そのひとつが、大分県竹田市久住町に設立された〈久住蒸溜所〉です。

代表の宇戸田祥自さんは、ご実家である久住町の酒販店を継ぎ、
世界のウイスキーを販売しながら、「自分の生まれ育ったまちでウイスキーをつくりたい」
という夢を叶えた、めずらしい経歴の持ち主。
そんな宇戸田さんに、蒸溜所の誕生についてうかがいました。

困難の連続だった、はじまりの年

〈久住蒸溜所〉

久住蒸溜所が設立されたのは、世界がパンデミックの最中にあった2021年。
緊急事態宣言や外出の制限もあり、生活様式も大きく様変わりした時期です。
日々の暮らしさえままならないなかでの事業のスタートは、
いったいどんな状況だったのでしょうか。

「ひと言で『あれが大変だった』といえないほど、困難の連続でした。
すべてつながりがあり、どれかひとつでもピースが外れたら
全部ストップしてしまうので、気が抜けないことばかりでした」

例えば、久住蒸溜所の設備について。
スコットランドの〈フォーサイス〉社に設備を発注し、
いよいよ組み立てというとき、コロナ禍の渡航制限によって
フォーサイス社のエンジニアの来日が叶わなくなってしまったのです。

そこで、宇戸田さんは醸造設備を専門とする〈平野商店〉に設備の組み立てを依頼。
地元の大きな焼酎メーカーの設備も手掛ける、大分のエンジニアカンパニーです。

「工場内のフォーサイスが担当する箇所以外の部分は
すべて同社へご依頼するつもりで事前打ち合わせは続けていました。
それがすべてをお願いすることになったということです」

ポットスチル

フォーサイス社の担当者から受け取った図面を頼りに、
設備のプロフェッショナルたちが集結。
フォーサイス社からもオンラインで指示を仰ぎながら、
約半年の期間を経て、ついに蒸溜所の設備が完成しました。

「通常の環境でも困難を極めるプロジェクトですが、
パンデミック下でのセットアップとなると
おそらく世界でもレアケースだと思います。
もう一度やれと言われてもできるかどうかわからないほどです」

世界の動きが止まってしまったようなあの数年のうちに、
「蒸溜所の設立」という大きな夢を実現させることが
どんなに難しいことだったか、想像にかたくありません。
多くの人々の協力に支えられながら、
いよいよ久住町でのウイスキーづくりが始まりました。

畑から始まるウイスキーづくり

清酒蔵「小早川酒造」の跡地

久住蒸溜所のウイスキーづくりには、大分における
さまざまな「ご縁」が集まっています。
まず、蒸溜所がつくられたのは、宇戸田さんが先々代から
お世話になっていたという清酒蔵〈小早川酒造〉の跡地。
第1熟成庫は、酒蔵時代の貯蔵庫を利用しています。

酒蔵時代の貯蔵庫を利用した第1熟成庫

さらに、ウイスキーの原料となる麦芽の約1割に、
県内の契約農家に委託栽培したローカルバーレイを使用。
生産しているのは、大分県豊後大野市清川村中野地区の農家が集まり設立された
集落営農法人〈農事組合法人グリーン法人中野〉の皆さんです。

「品種選びや栽培方法をすべて提案いただいたり、
こちらからリクエストしたりしながら、
“畑から始まるウイスキーづくり”を一緒に取り組んでいただいています」

代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作

記念すべき最初の種まきには、久住蒸溜所の製造メンバーが参加。
そして、初めての収穫では代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作し、
原料となる麦の収穫を体験したそう。
ウイスキーづくりにかける情熱はもちろん、地域の未来に対する思いや、
地域への愛が繋いだご縁でもあるのではないでしょうか。

花期を迎えた「ドクダミ」で手づくり! 虫刺され薬・化粧水にもなる ドクダミ蒸留水&チンキの 使用感や効果の違いとは?

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

蚊やブヨに悩まされる季節がやってきました。
虫除け、虫刺されに効果のある「ドクダミ」は、今が収穫どき。

コロカルでも過去に野草の「虫除け&虫刺され薬」
「チンキ&軟膏」のつくり方をご紹介しましたが、
虫刺され薬のつくり方として一番ポピュラーなのが
野草をアルコール漬けにしてエキスを抽出する「チンキ」という方法。
加水したり、保湿効果のあるグリセリンなどを加えることで
美白化粧水としても使えるすぐれものです。

半日蔭に生えたドクダミの写真。

ドクダミは、生葉をすりつぶして虫刺されに擦りつけるだけでかゆみが和らぎます。

ただ、あるときこのレシピを見た友人から
「肌が敏感で、アルコールは刺激が強く肌が荒れてしまう」
と相談されました。

そこで考えついたのが「蒸留」です。
これなら肌への刺激が少なく、いろんな人が使えるのでは……? 
と考え、さっそく実験してみることにしました! 

(蒸留水でも、植物によっては濃度が高く出るものがあるので
注意してご使用ください)

ドクダミを蒸留する

ガラスの蒸留器にセットされたドクダミの花の写真。

蒸留とは、植物を煮出したり蒸したりすることで
植物のエキスや芳香成分が蒸気のなかに溶け込み、
その蒸気を急激に冷却することで液化するという仕組み。

取り出した液体にはさまざまな効能があり、
化粧水やヘアケアなどに活用することができます。

今回は、「梅の花のアロマウォーターづくり」の際にご紹介した
ガラス製の蒸留器と、
家庭用のホーロー鍋を使って蒸留していきます。

(1)ガラス製の蒸留器を使って蒸留してみる

化粧水として使いたかったので、美白効果が高いといわれている
ドクダミの白いお花だけを集めて贅沢に蒸留してみました。

ガラスの蒸留器にセットされたドクダミの花を上から見た写真。

庭に生えているドクダミの花をさっと水洗いして蒸留器へ。熱が加わると一気にかさが減るので、花は多めに入れるくらいでOK。

ビーカーの周りにドクダミの花を敷き詰めて水を入れ
蓋部分に氷をセッティングしたら、
氷を溶けにくくするためにさっと塩をふります。
準備が整ったらスイッチオン!

蒸留器を熱して、ドクダミの花を煮だしている写真。

お湯を沸騰させると、ドクダミのエキスを含んだ蒸気が部屋いっぱいに広がります。

ドクダミの香りというと青臭い印象で嫌われがちですが、
集めた蒸留水は、青臭さがなくなり、
フレッシュで爽やかな香りがしました。
(でも、ドクダミらしさはしっかりと残っているから不思議です!)

30分程でドクダミのエキスが集まった蒸留水ができあがりました。

(2)ホーロー鍋と耐熱容器で蒸留してみる

「蒸留してみたいけど、家に蒸留器がない……」
という方もご心配なく。
キッチンにある鍋や蒸しザルでも、簡単に蒸留できます。

こちらでは、ドクダミの葉っぱを原料に
蒸留水をつくってみたいと思います。

ホーロー鍋にドクダミの葉っぱを敷き詰めて水を注いている様子の写真。

煮ている間に耐熱容器がカタカタと揺れて、中心からずれてしまうことも。蒸留水をこぼさないように容器を固定したりと、ちょっとコツが必要です。

鍋の中心に耐熱容器を置き、周りにドクダミの葉を入れます。
耐熱容器の周りに葉っぱがひたひたになるくらいまで水を入れ、
鍋蓋を逆さにして被せ、
その上に氷を置いたら火にかけて、ドクダミを煮出します。
こうすることで、立ち上った蒸気が蒸留水となり
裏返した蓋の取手を伝って、耐熱容器に集まってきます。

ホーロー鍋の蓋を逆さにして、蓋の上に氷を置いている写真。

蒸気を急冷するために氷を使います。なければ保冷剤でもOK。

強火でボコボコ沸騰すると、
鍋のなかで耐熱容器が揺れて割れてしまうことがあるので、
弱火で試してみてください。

耐熱容器が割れるのが不安な方は、
蒸しザルの上に耐熱容器とドクダミの葉を置いて
容器が揺れないようにするなど工夫してみてください。

20分ほど煮出して、無事に蒸留水ができました。

蒸留水を溜めたビーカーの写真。

さて、蒸留して気になったのが香りの変化です。

ドクダミの独特な匂いのもととなる「デカノイルアセトアルデヒド」は
強力な殺菌作用があるといわれており、
お肌のトラブルを解決に導く重要な成分です。
けれど、ドクダミを乾燥させると
独特の匂いと共に殺菌効果が失われるため、
この成分を活用したい場合は生葉を使うことが勧められています。

今回、蒸留でドクダミ特有の青臭さがなくなったことで
「デカノイルアセトアルデヒド」に何か影響があったかも? 
と思い調べてみました。
加熱によって成分が変質する可能性はあるそうですが、定かではない様子。
確実に殺菌効果を高めたい場合は加熱せず、
アルコールに漬け込むチンキのほうが向いているかもしれません。

とはいえ、蒸留してもさまざまな効能は十分残っているはずなので
化粧水としての役割を果たしてくれると期待しています! 

「梅仕事」の裏技! 梅を傷めない保存術、 青梅を長持ちさせる方法、 数分で追熟させる方法とは?

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

6月といえば、梅が旬。
梅仕事、進んでいますか?  

今年は梅が不作といわれ、手に入りにくい場所もあるようです。
貴重な梅を、傷めることなく活用したいですよね。

以前に「5つのレシピ、教えます! 傷んだ梅も余さず使いきる、私の“簡単”梅仕事」という
記事も書きましたが、
梅仕事にもいろいろな手法や段階がありますよね。

意外と知られていませんが、
梅は収穫されてからも熟していくもの。
これを「追熟(ついじゅく)」といい、
緑色でかたい実は、日を追うごとに黄色くやわらかくなり
甘い桃のような香りがしてきます。

酸味が強くキリッとした風味が楽しめる「青梅」はシロップに、
「完熟梅」はそのやさしい甘さを生かして、コンポートや梅干しに。
梅の熟し具合によって仕込めるものが変わってきます。

ところが、その「追熟」のコントロールがなかなか難しい! 
「仕込みたいけれど、今は時間がない」
逆に「今、仕込みたいのに、梅が熟していない」
また「追熟を待っていたらカビてしまった」なんて声も。

今回は、数々の失敗を経験してきた梅仕事歴11年の筆者による、
「適切な梅の保存方法」、「梅を数分で追熟させる方法」、
「青梅の状態をキープする方法」をご紹介します。
梅の保存方法に悩んでいた方、必読です! 

オレンジ色だけではないんです! 和歌山のみかんの廃材から生まれた 〈みかんくれよん〉

みかんの木のさまざまなパーツから生まれた鮮やかな色

子どものお絵描きアイテムを探している親御さんたち。
〈株式会社はまさと〉が手がける、和歌山県のみかんの廃材を
アップサイクルした〈みかんくれよん〉を手にとってみてはいかがですか?

はまさとは、一次産業の課題解決を目指す和歌山県のベンチャー企業。
「浜と里をもっとおもしろく」をコンセプトに、
県内の生産者を取材・産品を販売する産直ECサイト〈5STAR MARCHE〉の運営や、
生産者と連携しながら一次産業の課題解決と伴走型支援を目指しています。

左から、はまさと代表の南村真衣さん、和歌山県内果物農家の方。

左から、はまさと代表の南村真衣さんと、和歌山県内の果物農家の方。

同社は、県内の生産者への取材・圃場訪問を通し、
「一次産業をもっと身近に感じられるきっかけづくりとなれば」
との思いから、みかんくれよんの商品開発をスタート。

〈みかんくれよん〉

色の種類と活用素材は、

青みかん色:間引きで落とされる摘果みかん

じゃばら色:温州みかんと時期をずらして収穫される雑柑(晩柑)

完熟みかん色:加工品をつくる時に出る、完熟みかんの皮

みかんの枝色:木の健康を保つための選定でカットされた、剪定枝

みかんの炭色:畑に撒かれる、みかんの木が材料の柑炭

全5色展開で、みかんの皮や剪定枝など、
みかんを栽培・販売する過程で出てきる素材を使用しており、
1年間の栽培プロセスを楽しく想像しながらお絵描きできそう。
原材料はすべて自然由来なので、
子どもが口に入れてしまっても大丈夫だといいます。
それはありがたいですね。

名古屋の伝統工芸 「有松鳴海絞り」の体験で 初心者でもできるオリジナルストール

自分だけの有松鳴海絞りがつくれる体験ワークショップ

愛知県名古屋市の南部に位置し、
伝統的工芸品「有松鳴海絞り」の産地として知られる有松・鳴海エリア。
特に有松は江戸時代の面影が残る町屋が並び、美しい景観を楽しむことができるまちです。

有松・鳴海エリア

そんな有松に、有松鳴海絞りの体験ができる施設がいくつかあるのをご存知ですか?
今回紹介するのは、
〈株式会社スズサン〉が運営する体験施設〈Studio Suzusan〉のワークショップです。
2019年から有松鳴海絞りの体験事業を始めたという同社が、
新しい施設を構えるタイミングで、
ワークショップの内容を2024年4月20日にリニューアルしました。

体験コースは、基本的な技法を体験できる「ベーシックコース」と
初心者でも気軽にトライできる「ビギナーコース」の2種類。
有松鳴海絞りは「縫う」「くくる」「畳む」というシンプルな手技を組み合わせることで、
これまで100種類以上もの染色技法が生み出されてきました。
糸でくくった部分や、塗った部分が白く防染され、さまざまな模様が表現できます。
ベーシックコースで学べるのは定番技法の「手筋絞り」と「手蜘蛛絞り」です。
手ぬぐいやストールを糸でくくったあと、
全6色のなかから好きな色の染料を選んで染め上げます。

「手筋絞り」と「手蜘蛛絞り」

写真奥が「手筋絞り」。手前の「手蜘蛛絞り」は染め上がりが蜘蛛の巣のように見えることからその名がつきました。

一方、ビギナーコースでは三角形に折った生地を
板で挟んで染める「雪花絞り」を体験できます。
いずれも縛り方や縫い方で模様の表情が変わるので、
世界にひとつしかない自分だけのオリジナルの一枚が完成しますよ。

「雪花絞り」の様子

雪の結晶のような模様が生まれる「雪花絞り」。

体験コースの会場は、築150年の古民家。
趣のある場所で、伝統的工芸品の魅力や手仕事の奥深さを感じながら、
有松鳴海絞りについてじっくり学んでみませんか?

〈Studio Suzusan〉

〈いとしまシェアハウス〉の クラフトサケ・プロジェクト! 糸島の棚田でお米を育て、 お酒ができるまで

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

以前紹介した、お米の栽培から参加できる
お酒づくりのプロジェクト〈棚田のクラフトサケ計画〉
その集大成となるオリジナルのクラフトサケがついに完成しました! 

酒蔵、日本酒バー、そして〈いとしまシェアハウス〉が主体となり
それぞれの声掛けで集まった一般参加者さんと、
1年間みんなで育てた棚田のお米が、お酒に! 

今回はプロジェクトのスタートから、クラフトサケの完成まで、
楽しかった1年の道のりを
振り返りながら綴っていこうと思います。

みんなで栽培し、収穫した、クラフトサケの「原材料」のこと

手作業で田植えをしている人々の様子。

田植えが初めてという方も「楽しい!」と笑顔に。

プロジェクトがスタートしたのは2023年6月。
参加者みんなで田植えを行い、そして決起会へ。
初めましての方が多いなか、「お酒が好き」という共通点もあり、
田植えを通じて一気に距離が縮まりました。

青々と成長した棚田の稲と、澄み渡る青空の写真。

石垣の草とりをみんなで。農薬を使わない田んぼには、トンボがたくさん飛んでいます。

夏は草とり。
棚田の石垣の雑草をきれいに刈ったら、
水路に流れる冷たい山水で足を冷やし、そのまま海へ! 

参加者さんからアイスの差し入れもあったりと、
大人も子どもも大はしゃぎの夏でした。

波打ち際で、大人と子供が手をつないで遊んでいる様子の写真。

田んぼ作業で気持ちよく汗をかいたあとの海は最高! 海の近い田んぼだからこそできるアクティビティです。

秋は稲刈り。
お米は昔ながらの天日干しで乾燥させていきます。

田植えのときは細くて頼りなかった苗が大きく育ち、
黄金色の稲穂がたっぷりと実りました。
参加者さんも、稲の見事な成長ぶりに
「大きくなったなあ!」と満足げ。

収穫時のメンバーの集合写真。背後には、刈り取った稲穂がハザにかけられている。

つい無心になってしまう稲刈り。今回は参加者さんたちの驚くべき集中力とスピードで、予定の半分ほどの時間で稲刈りが終わり、私たちもびっくり! 大きな稲をかついで一生懸命お手伝いする子どもたちの姿に胸キュン。この体験を覚えていてくれるとうれしいな。

刈りとられた稲がきっちりと束ねられ、天日干しされていくと
「やっとここまで来た……」という気持ちで
胸がいっぱいになりました。

クラフトサケの材料が揃うまで、あと少し! 

かごにたっぷり入った橙の写真。

橙の爽やかな香りに包まれながらの収穫。

年が明けると、
お酒のフレーバーとなる“副原料”の収穫が待ち構えています。

収穫作業に訪れたみんなとお酒を酌み交わしながら
「ハーブがいいかな」「いや柑橘がいいかな?」
と盛り上がった結果、酸味が強く、旨みもある
“橙(だいだい)”を使うことになりました。

棚田のすぐそばにある柑橘畑で橙を収穫。
新鮮なうちに加工すべく、
その日のうちに福岡県福岡市にある〈LIBROM〉の醸造所へ運びました。
橙が積まれた車を見送りながら
「いよいよお酒が仕込まれるんだ……!」
という実感が高まってドキドキしたのを覚えています。

これで、すべての材料が揃いました。
約100キロの棚田米と、約60キロの橙を使ったクラフトサケ、
どんな味になるのでしょうか。

高枝切りバサミを使って、橙を収穫する男性の写真。

高枝切りバサミを使って、高いところの大きな橙を狙います。

織物の産地、愛知・一宮の〈小川染色〉 オリジナルのラグや小物をつくれる タフティング教室が人気

近年、日本でも注目されつつある「タフティング」。
電動工具を使って布に毛糸を打ちつけ、ラグや小物を制作するハンドメイドのこと。
カラフルな糸と好きなデザインで、オリジナルなラグを自由自在に
つくることができます。

尾州(びしゅう)織物の産地として有名な愛知県一宮市にある〈小川染色〉では、
カラーバリエーション豊富な自社染めの糸を使ったタフティング教室を開催。
工房の壁には124色もの糸が並び、カラーチャートを眺めているような
ワクワクした気分に包まれます。

タフティングは、親子や高齢者にも楽しめるものづくり

「工場敷地内の小屋を改修して工房をつくり、2022年からワークショップを開始しました。
色、かたち、デザイン、サイズが自由に選べ、世界にひとつだけのオリジナル作品が
老若男女関係なくつくれるのもタフティングの魅力だと思います。
これまでにも、小学生から80代までの幅広い年代の方が参加してくださいました。
体験希望者も増えているため、6月には、6名まで同時に体験できるスペースに
拡張予定です」と中村さん。

初心者でも、30センチのラグであれば3時間ほどでできあがる。

初心者でも、30センチのラグであれば3時間ほどでできあがる。

タフティングは、手作業の刺繍とは違い、一方向にタフティングガンを
打ち込んでいくことで、絵を描くようにデザインを仕上げていくことができます。
インターネットが中心の世の中となり、バーチャルが日常的になっている今、
素材にふれながら遊び感覚でできるタフティングは、豊かな感性を取り戻してくれそう。
「私自身もタフティングをやるようになってから、夢中でキャンバスに向かうので、
スマホを手放す、デトックス時間となっています(笑)」と中村さん。

ガンで糸を打ちつけていく感覚は、スピードもあり、ストレス発散にも。

ガンで糸を打ちつけていく感覚は、スピードもあり、ストレス発散にも。

参加1週間前までに公式ラインに希望のデザイン送り、当日、プロジェクターに反転させたイラストを布に投影させ、それをなぞって下書きをつくります。

参加1週間前までに公式ラインに希望のデザイン送り、当日、プロジェクターに反転させたイラストを布に投影させ、それをなぞって下書きをつくります。

父の日のギフトにいかが? 新潟愛が詰まった 〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉誕生

上質で気品のあるネクタイ

コシヒカリなどの米どころとして有名で、
冬にはウィンタースポーツを楽しむために訪れる人も多い新潟県。
実は、江戸時代から続く伝統的な織物〈亀田縞〉が生まれた土地でもあります。

その〈亀田縞〉を使った、新潟を愛する人のためのネクタイ
〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉が2024年4月に誕生しました。

〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉の商品写真

〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉を企画・プロデュースしたのは、
新潟を拠点にデザイン活動をしている
〈hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)〉。

新潟への誇りや愛着を日常的に表現してほしいという思いで、
「新潟の大人のためのネクタイ」を開発したそう。

第1弾となる亀田縞編。シックでステキ!

第1弾となる亀田縞編では、
新潟市亀田の機織メーカー〈中営織業(なかえきぎょう)〉が持つ
206種の縞の中から5つをセレクト。

新潟の新たなスタンダードとなるよう、
縞のレイアウトや配色・質感など細部にこだわり、
カジュアルな服装や古着、ビジネスシーンにもマッチする
ラインナップに仕上げています。

〈ワイドネイビー&ゴールド〉のネクタイ

〈ワイドネイビー&ゴールド〉

複数の太さのストライプで構成された、
遊び心のある〈ワイドネイビー&ゴールド〉。
ジーンズなどのブルーやブラウンのパンツとも相性抜群なので、
カジュアルな服装や、明るい印象を好む方にぴったりです。

〈ブラウン&グレー〉のネクタイ

〈ブラウン&グレー〉

大人っぽく落ち着いた雰囲気のある〈ブラウン&グレー〉は、
カラーシャツにも合わせやすい1本。
ブラウン系のジャケットやスーツとの相性もばっちりです。

〈ブラックグレー〉のネクタイ

〈ブラックグレー〉

あまり目立ちたくない、でも上質なものを身に着けたい。
そんな方にマッチするのが、この〈ブラックグレー〉。
素朴な印象のなかにも、綿の柔らかさを感じられます。

〈ダークレッド&ライトピンク〉のネクタイ

〈ダークレッド&ライトピンク〉

よく見るとピンクや水色の糸も混じっているこちらは、
〈ダークレッド&ライトピンク〉。
えんじ色による大人っぽくレトロな雰囲気は、
ヴィンテージのお洋服ともよく合いそうです。

〈ワイドブルー&グレー〉のネクタイ

〈ワイドブルー&グレー〉

伝統的な〈亀田縞〉らしい〈ワイドブルー&グレー〉。
幅広なストライプが明るい印象を演出します。
ポイントとなるライトブルーに合わせ、
ブルー系のパンツと組み合わせるのがおすすめです。

販売時は、新潟の紙器メーカーによる
手作業でつくられたオリジナルボックスに丁寧にセット。
タグには気品を感じるエレガントな刺繍を入れて、
「贈っても贈られても嬉しい」プロダクトを目指しています。

気品を感じるエレガントな刺繍をいれたタグ

この上品な色の組み合わせと素材感なら、
6月に控える父の日や就職・昇進祝いのギフト、
はたまた「ネクタイをしていないと落ち着かない」なんて方への退職祝いまで、
幅広い世代の方への贈り物として活躍しそうです。

東北の伝統工芸が 国内外のアーティストとコラボ! 〈Craft×Tech Tohoku Project 2024 Exhibition〉が 5月24日・25日に東京で開催

置賜紬(山形)×落合陽一

時代と国境を超えたコラボレーションが実現

東北の伝統工芸とデザイン・テクノロジーとのコラボレーション展となる
〈Craft×Tech Tohoku Project 2024 Exhibition〉が、5月24日(金)と25日(土)の
2日間開催されます。

会場は、東京千代田区の登録有形文化財として知られる
〈kudan house(九段ハウス)〉。

今会期の後は、スイスのバーゼルで6月に開催される
〈デザイン・マイアミ・イン・バーゼル〉、
イギリスのロンドンで9月に開催される
〈ロンドン・デザイン・フェスティバル〉に巡回予定となっています。

〈Craft×Tech〉は、日本の伝統工芸と国際的に活躍する
クリエイターとのコラボレーションによって、革新的な
プロダクトやアートピースを生み出していくイニシアティブを目指し、
デザイナーの吉本英樹氏によって立ち上げられたプロジェクトです。

デザインスタジオ〈Tangent〉の代表であり、東京大学先端科学技術センター特任准教授も務める吉本英樹氏。

デザインスタジオ〈Tangent〉の代表であり、東京大学先端科学技術センター特任准教授も務める吉本英樹氏。

立ち上げの背景について、吉本氏はこのように述べています。

「私はもともと、伝統工芸の収集家でもなければ、それに特別な思いを
寄せるわけでもありませんでしたが、ふとしたきっかけで訪れた
東北の漆塗り工房で、文字通りその職人技に大きな衝撃を受けました。

社会の教科書に載っている日本文化の象徴としての伝統工芸というよりも、
今まさに現場で生み出されている、極めてクオリティの高い、
純粋なものづくりとしての工芸の美しさ。

ひた向きに、伝統を受け継ぎ、当たり前のように更新し続けていく姿。

そういったことに胸を打たれて以来、さまざまな地域の工芸産地の
製作現場を訪れ、職人さんとの会話を重ねるなかで、何か自分の持てる力と、
日本の伝統工芸を重ね合わせるようなプロジェクトを立ち上げたいという
気持ちが、日に日に大きくなっていきました」

〈F-TRAD〉プロジェクト 工芸の未来を感じさせる 14アイテムが福井から誕生

越前和紙、越前漆器など、
7つもの伝統工芸品がつくられている福井県。

そんな福井県で、伝統工芸品を現代のライフスタイルに合わせて
アップデートするプロジェクト〈F-TRAD〉が行われています。

伝統工芸を現代仕様にアップデート

今回が2期目となる〈F-TRAD〉。
伝統工芸産地が誇る技術を生かしながら
現代の生活に調和するアイテムを開発・セレクトし、
その魅力を全国に発信しています。

プロジェクトの主体は福井県。
全体ディレクションやコーディネートを
同県鯖江市の企業である〈TSUGI llc.〉が支えます。

〈F-TRAD〉プロジェクトでは、
コンセプトに合う商品開発をする〈F-TRAD MADE〉と
コンセプトを体現する商品のセレクト・販売をする
〈F-TRAD FOUND〉というふたつの企画を通じて、
福井の伝統工芸の、未来に向けた再解釈を目指しているそう。

今回、福井県内の伝統工芸職人と
福井県外を拠点とするデザイナーの協働によって、
同プロジェクトから14アイテムが誕生しました。

伝統工芸の未来を感じさせる8つのプロダクト

〈F-TRAD MADE〉が目指したのは、
「現代の人々の生活に寄り添う商品」。

職人とデザイナーで構成される8つのチームが
工芸と産地のこれからに徹底的に向き合い、
「それぞれの工芸が見据える未来」を感じさせるプロダクトを生み出しました。

越前焼 吉田雄貴(豊彩窯)× 鈴木康洋・光井花
〈HARIMON MUG、HARIMON MIRROR〉

越前焼 吉田雄貴(豊彩窯)× 鈴木康洋・光井花〈HARIMON MUG、HARIMON MIRROR〉

ぽってりとした模様が特徴的なマグカップと鏡は、
越前焼の貼文甕(ちょうもんがめ)にインスピレーションを受け、
その技法を再現し〈HARIMON〉と名付けられた商品。

職人吉田さんが1点ずつ手づくりする粘土の模様は、
花、木、鳥、蝶、ハート、太陽の6種類です。

越前打刃物 戸谷祐次(Sharpening four)×
江口海里(KAIRI EGUCHI STUDIO)〈巴刃〉

越前打刃物 戸谷祐次(Sharpening four)×江口海里(KAIRI EGUCHI STUDIO)〈巴刃〉

こちらは、肉や野菜などの食材をしっかりと切れる小三徳包丁と、
果物の処理に適した小回りの効くペティナイフ、
両方のよさを併せ持つミニ包丁。

軽くてコンパクトでありながら力を入れやすいこの包丁なら、
料理をする楽しみをより味わえそうです。

越前漆器 関坂達弘(セキサカ)×
鈴木元(GEN SUZUKI STUDIO)〈BOX〉

越前漆器 関坂達弘(セキサカ)×鈴木元(GEN SUZUKI STUDIO)〈BOX〉

箱好きのふたりによって開発されたのは、
越前漆器の角物技術を生かしつつ、
角度の工夫により現代的なすっきりさを感じる形に仕上げられた多目的ボックス。

上から見ると平行四辺形というこの絶妙な形が、
主張しすぎないのに目にとまります。

越前漆器 服部寿彦(松屋漆器店)×
舩越勇毅(trema)〈トレー、重箱、弁当箱〉

越前漆器 服部寿彦(松屋漆器店)×舩越勇毅(trema)〈トレー、重箱、弁当箱〉

こちらも越前漆器の商品。

重箱やトレーなど、テーブルウェアが人気の老舗漆器店が
人気商品をアップデートしました。

カラーリングによって、モダンで華やかな印象が感じられます。

千葉の森で 「ガスなし&雨水」で豊かに暮らす 〈パーマカルチャーと平和道場〉 ソーヤー海さん・訪問レポート

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

先日、友人であり〈東京アーバンパーマカルチャー〉創始者・ソーヤー海くん、
〈NPOグリーンズ〉代表・鈴木菜央さん、
元研修生の中島美紗子さんが運営する
千葉県いすみ市の〈パーマカルチャーと平和道場〉に行ってきました! 

ここは、築150年の母屋と2700坪の森や畑を舞台にした、
持続可能な暮らしと社会をつくる人を育てる学校です。

道場が目指すのは、「消費者」から「文化の創造者」を増やすこと。
コンポストで生ゴミを堆肥化し、野菜をつくったり、
廃材を使って小屋づくりをしたり。
循環する暮らしを体験しながら
これからの時代を生き抜く技術を学ぶ場所でもあります。

エココミュニティ運営者のギャザリングの様子。大人や子どもがソーヤーさんを囲み、話をしている写真。

古民家改修のためのクラウドファンディングでは485人が支援する大プロジェクトとなり、これまでに1000人以上が訪れました。

今回の私たちが訪れた目的は、
道場で開催されたエココミュニティ運営者のギャザリング。

長く続けるのが難しいエココミュニティを、
数十年、数百年と続く場に育てるには何が必要なのか? 
メンバー同士でノウハウを交換したり、抱える課題を解決するべく話し合ったりと、
とても濃厚な学びの時間でした。

会場となった道場で実践されていることは
〈いとしまシェアハウス〉の理念と共通することもたくさんあり、
刺激を受けた部分もたくさんあったので、
今日はその一部をみなさんとシェアできたらと思います! 

雨のなか、森の中を歩いている写真。

駅から徒歩約10分とは思えないほどのジャングル感!

〈SASHIKO GALS〉 東日本大震災の復興から生まれた 刺し子プロジェクトがブランドに!

大槌刺し子が次のフェーズを迎え、ブランド化!

2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害に遭った、
岩手県沿岸南部に位置する小さな港町、大槌町(おおつちちょう)。

岩手県沿岸南部に位置する小さな港町、大槌町

岩手県沿岸南部に位置する小さな港町、大槌町

その3か月後に、復興支援の一環として立ち上げられたのが、
地元のお母さんたちによる〈大槌刺し子(旧、大槌復興刺し子プロジェクト)〉です。

今年で13年目を迎える同プロジェクトは、
事業化に向けて現在クラウドファンディングを実施中。
ジーンズやスニーカー、ぬいぐるみのリメイクなど、
リターンには、一針一針丁寧に縫われた
味わい深い貴重なアイテムが登場しています!
申し込みは今月末まで。

〈大槌刺し子(旧、大槌復興刺し子プロジェクト)〉

震災当初、男性たちが朝から晩まで力仕事に勤しんでいるとは反対に、
女性たちは避難所で1日を終えることが少なくなかったといいます。

そこで、震災で職を失った女性たちの新たな仕事となったのが〈大槌刺し子〉。
針と糸、生地さえあれば限られたスペースでできる刺し子は、
おばあちゃんやお母さん、働き盛りの女性と、
地元の女性たちの精神的拠り所となりました。

10年間で209名の女性がプロジェクトに参加

プロジェクト発足時は全員が刺し子未経験。
しかし、飛騨高山の職人の技術をアレンジしてオリジナリティを追求。
無印良品や中川政七商店、オンワード樫山などとの協業や、
ファッションブランド〈KUON(クオン)〉のサンプル製作や
ショー衣装の制作も行い、着々と技術と実績を積み上げてきました。

2011〜2021年の10年間で209名の女性がプロジェクトに参加し、
3980万8500円の工賃が支払われたそうです。
今では“日本屈指の刺し子職人集団”と胸を張って言えるほど。

ただ、まちの過疎化、仕事の減少、転職者の続出、後継者不足など
現在あらゆる問題に直面しており、
「復興後の地元プロジェクトの事業化モデルケースの実証」
「刺し子の伝統継承」「大槌町ひいては日本の活性化」を目標に事業化し、
〈SASHIKO GALS(サシコギャルズ)〉のブランド化を図っていきたいそう。

若手職人の育成から生まれた ヒット商品〈あかいりんご〉。 南部鉄器〈タヤマスタジオ〉の挑戦

南部鉄器では珍しい、つるんとした丸いフォルムが特徴的な〈あかいりんご〉。
今回は、この商品を生み出した岩手県盛岡市にある南部鉄器の工房〈タヤマスタジオ〉を、
三菱UFJ銀行仙台支店の久保誠一郎さん、真野和樹さん、
三菱UFJフィナンシャル・グループ経営企画部の松井恵梨さんが訪問。

業界では革新的な職人の育成方法を実践し、
現代のライフスタイルに馴染む鉄瓶のあり方を提案する、
代表の田山貴紘さんにお話をうかがいました。

“変える”ことは、現状を否定するプロセスでもある

岩手県を代表する伝統工芸品、南部鉄器。

「広い意味では、盛岡藩主の南部氏が盛岡城とともに城下町を建設する際、
生活の道具として職人に鋳物をつくらせたのが始まりといわれています。
諸説あるのですが1625年に始まり、来年で400年になります」

盛岡市で南部鉄器の工房〈タヤマスタジオ〉を営む田山貴紘さんは、
南部鉄器についてこう説明します。

〈タヤマスタジオ〉代表・田山貴紘さん。

〈タヤマスタジオ〉代表・田山貴紘さん。

狭義には、昭和49(1974)年にできた「伝産法」
(伝統的工芸品産業の振興に関する法律)によって、
材料などが詳細に定められているほか、
商標を持つ南部鉄器協同組合に加盟する事業者がつくったもの、とも。

400年もの歴史を有する伝統工芸品と聞くと、格式高そうな気がしてしまいますが、
盛岡市中央公園内にある工房はモダンな佇まい。
働いている職人も20代、30代がメインで、
一般的な伝統工芸のイメージとかけ離れています。

田山さんがこの道に入ったのは、30歳になる年。
それ以前は、関東で理系の大学院を卒業し、
健康食品メーカーの営業として全国を飛び回る日々を送っていました。

20代後半になって、自分が本当にやりたいことを考えるようになり、
東日本大震災が大きなきっかけとなってUターン。
そして南部鉄器の職人で、2018年には「現代の名工」として
厚生労働大臣から表彰を受けている、父の田山和康さんに師事します。

鉄を流し込むための鋳型をつくる工程。粗い砂から細かい砂へと何層も重ねていく。

鉄を流し込むための鋳型をつくる工程。粗い砂から細かい砂へと何層も重ねていく。

「2013年1月から修業を始めて、
その年の11月にタヤマスタジオ株式会社を設立したのですが、
修業中の身なので起業のことは黙っていたんです。
父親はのちのちメディアを通して知ることになるのですが、
『おまえ、何やってるんだ』と怒られました(笑)。

会社をつくったのは、いろんなチャレンジをしたかったからなのですが、
言い換えると“変える”ということなのかもしれません。
何かを変える行為には、現状を否定するプロセスがどうしても入ってきますが、
そのために職人をいちいち説得するのは、おそらく相当手間がかかる。
自分で責任を持ってやるほうが早いだろうと思ったので、
実績を出して納得してもらおうと考えての決断でした」

DJ松永がニットを着る。 世界からオファーが届く 新潟のニットとは?

DJ松永さんが学ぶ、新潟のニット

「Bling-Bang-Bang-Born」が世界的なヒットになっているCreepy NutsのDJ松永さん。
新潟県長岡市出身で、
新潟県のオウンドメディア『新潟のつかいかた』にてアンバサダーを務めています。
これまで新潟でのルーツを語ったり、師匠のDJ CO-MAさんと対談したり、
イベントや記事を通して新潟のアピールを続けてきました。

今回、『新潟のつかいかた』で
『DJ松永、初めて「新潟のニット」を纏う。新潟発、高品質ニットを知っていますか?』
という記事が公開されました。

実は新潟県には、世界からオファーが届くニットの工場がいくつもあります。
特に五泉市や見附市は戦後からニットの産地として有名で、
「五泉ニット」や「見附ニット」と呼ばれ、
国内外のラグジュアリーブランドから厚い支持を受けています。

近年は、オリジナルのニットブランドを立ち上げている工場が増えつつあります。
個々の強みを生かし、これまで培った技術力で質の高いアイテムを世界に向けて発信。
じわじわと人気を集めているのです。

「新潟のニットをもっと多くの人に知ってもらいたい」

そんな思いから実現したのが、DJ松永さんによる特別ファッション企画です。

“猫専用こたつ”と 和歌山県産みかんがセットに。 〈猫と、こたつと、思い出みかん〉 2024年度分の予約を受け付け中

売り上げの一部は被災地の復興支援と被災地の猫を救う活動に寄付

猫好きさんにはたまらない、猫専用こたつ付きみかん
〈猫と、こたつと、思い出みかん〉の2024年度分の予約が
今年もスタートしています。

手がけるのは、和歌山県で60年以上続く食肉卸売販売会社〈nakatx〉。

同社で運営するオンラインショップ〈チキンナカタ〉の店主が猫好きで、
日本の冬の風物詩である「猫」「こたつ」「みかん」を組み合わせてみては?
という発想から企画されました。

みかんについてくる猫専用こたつは段ボール製で、足を差し込むだけで簡単に完成。

みかんについてくる猫専用こたつは段ボール製で、足を差し込むだけで簡単に完成。

猫が人間のようにみかんの乗ったこたつでくつろぐ、かわいらしい姿は
SNSで話題を呼び、2018年の発売開始から累計で6000箱超を売り上げる
人気商品となっています。

お気に入りの布をこたつぶとんのように天板の間に挟むだけで、オリジナルの猫専用こたつに。

お気に入りの布をこたつぶとんのように天板の間に挟むだけで、オリジナルの猫専用こたつに。

猫専用こたつ付きみかん〈猫と、こたつと、思い出みかん〉

さらに、今年は先着100名限定で、専用こたつぶとんのプレゼントも。

大阪府泉南市の縫製工場〈FACTORY KURA〉のブランド〈はぎれっくす〉が
廃棄するしかなかった端切れを再活用してつくる、地球にも猫にも優しい
オリジナルこたつぶとんです。

写真はイメージです。端切れを使用するため、ふとんの柄は変わります。

写真はイメージです。端切れを使用するため、ふとんの柄は変わります。

桜、梅、スミレでつくる 「野の花のシロップ」ってどんな味? ピクニック・花見におすすめの カクテルレシピ3選も

※野生の花は毒を持つものもあるため、必ず毒性がないか調べてからつくりましょう。
※花を採取する際は、土地の持ち主さんに許可をとってからにしましょう。

こんにちは。
「食べもの・お金・エネルギー」を自分たちでつくる
〈いとしまシェアハウス〉のちはるです。

長かった冬が終わり、
春が来たことを知らせてくれる野の花たち。
ピンク、青、紫とカラフルな花たちを見ていると、
「春の花のシロップ」をつくりたくて
うずうずしてしまいます。

パンケーキにかけたり、炭酸で割ったり、
いろいろな楽しみ方ができる花のシロップですが、
今年は、このシロップで「カクテル」をつくってみたくなりました。

春のピクニックに、お花見に。
気分が上がるお花のカクテルがあったら、
すごく楽しいと思いませんか?

桜の花のシロップをおたまですくい、瓶に入れている様子。

桜の花をシロップ漬けに。

花の味が生きるのは「煮出し型」それとも「漬け込み型」?

去年は、タンポポやレンゲを使った「煮出す」タイプのシロップをつくりました。

そのとき、ちょっと失敗してしまったのが桜の花のシロップ。
桜餅のような甘い香りを期待してつくりましたが、
香りが少なく、エグ味が出てしまい、
がっかりしたのを覚えています。

さまざまな花でシロップをつくるうちに、
「煮出し型」と「漬け込み型」があることを学びました。

満開の桜の風景写真。

美しい花を見ると、どんな味がするのかな? と思うようになりました(笑)。

「煮出し型」

花を煮出して香りを移してから花をとり出し、
残った液体をお砂糖で煮詰める方法。
タンポポやレンゲなど、香りの少ない野性味の強い花に向いています。
日持ちするのが特徴。

「漬け込み型」

砂糖を溶かしたお湯に、花やハーブを漬け込む方法。
煮込むと香りが飛んだり、エグ味が出てしまう、
桜、梅、スミレ、和ハッカなど、
香りが特徴の花やハーブが向いています。
あまり日持ちはしません。

去年は「煮出し型」のシロップをたくさんつくったので、
今年は香りや色を生かした
「漬け込み型」のシロップに挑戦してみたいと思います。

下田在住の絵本作家、鈴木まもるさんが 子どもたちに伝えたいこと

大人も子どもも、
自分らしさを見つめる特別授業

伊豆下田に移住して暮らす津留崎家。
お子さんが通う小学校で、
絵本作家であり、鳥の巣研究家である鈴木まもるさんによる
特別授業が行われました。

それに参加した津留崎徹花さんにとっても、
心に響く内容でした。
はたしてどのような授業が行われたのでしょうか。

東北生まれの「小久慈焼」が、 ふだん使いにちょうどいいワケ

日本の最北端の窯元

岩手県北東部、久慈市小久慈町でつくられている「小久慈焼」。
約200年の歴史をもち、伝統的な窯元としては日本の最北端に位置していることから、
「北限の民窯」といわれています。

窯元が小久慈町にあるから「小久慈焼」。廃藩置県や市町村合併で地名が変わるたび、「天田内焼」「久慈焼」などと呼ばれ方も変わってきた。

窯元が小久慈町にあるから「小久慈焼」。廃藩置県や市町村合併で地名が変わるたび、「天田内焼」「久慈焼」などと呼ばれ方も変わってきた。

小久慈焼の窯元はただひとつ。
現在は8代目の下嶽智美(しもだけ さとみ)さんが継いでいます。

下嶽智美さん。

下嶽智美さん。

「小久慈焼の歴史は詳しくわかっていませんが、
八戸城のあたりを掘ったときに当時の焼き物が出てきて、
この地域のものだといわれています。
おそらく八戸藩に焼き物を物納していたんだと思います。
いまのような流通のない時代、地元にある材料で生活道具をつくったのが、
小久慈焼きのはじまりだったはずです」

「ハレとケ」でいうと「ケ」の器。
日常で使う消耗品として、小久慈焼は使われてきたといいます。
記念品や贈呈品として贈られる風習もあったことから、
昔からこの地に住んでいる家庭には、いまもたいてい小久慈焼があるそうです。

工房と同じ敷地にある直売所。

工房と同じ敷地にある直売所。

小久慈焼の代表的なアイテムに、片口やすり鉢があります。
「たぶん、江戸時代からつくられてきたものだと思います。
片口は軽量カップのようにも使えるし、すり鉢も家の道具として必需品ですよね」

下嶽さんは、こうした昔ながらの実用的なアイテムを中心に、商品を展開しています。
先代までは、技巧を凝らした器をつくっていた時期もあったそうですが、
下嶽さんの代で原点に立ち返ることにしました。

「小久慈焼は、ずっと地元で使われてきたものですが、
地元が過疎化してきて、震災でさらに人口が減りました。
つまり、買う人が少なくなったということです。
販売先を全国に広げざるを得なくなって、
小久慈焼を知らない人に『これが小久慈焼です』といえるものをつくる方針にしました」

下嶽さんはさらに、現代の暮らしに合う器を研究し、
小久慈焼のデザインに取り入れています。
小久慈焼はずっと、日常生活ためにつくられてきたもの。
時代とともに生活様式が変われば、それに合わせて変化するのは、
小久慈焼らしいといえるでしょう。

神奈川の木工を世界に。 個性豊かなつくり手の 技術を発信する〈手神〉

ブランド価値を上げ、つくり手に還元したい

木工製品の産地として知られる神奈川県西部。
指物(さしもの)・挽物(ひきもの)・寄木(よせぎ)・木象嵌(もくぞうがん)
といったさまざまな木の加工技術を持ったつくり手の姿や想いを世界に伝え、
神奈川の木工の価値を上げたいと
2022年に立ち上がったブランドが〈手神〉です。

〈手神〉を手がける〈株式会社ジーンワークス〉は、
足柄上郡山北町に拠点を置く木工商品のプロデュース会社。
代表の池谷賢(いけやまさる)さんは、
製品企画の過程で出会ったつくり手たち自身の魅力に感動したといいます。

「なかには、国内で同じ加工技術を持つ人がいない、
まさに日本の宝のような方もいます。
しかしその魅力は伝わっておらず、適正な価格で取引されない場合や、
後継者不足で年々工房が減っている現状があります。

はじめは5人の作品を仕入れて販売していましたが、
それぞれのつくり手を知れば知るほど
その人自身の技術と魅力を作品と一緒に伝えたいと思うと同時に、
つくり手のおかげで得られた利益をどうにか
つくり手や神奈川の木工に還元したいと考えました。」

こうして作品だけでなくつくり手のストーリーも
“手紙を書くように心を込めて”紹介し、
“つくり手・伝え手、全ての手が神奈川の手であることから”
〈手神〉と名づけられたブランドが誕生しました。

〈手神〉がお披露目された2022年の表参道の展示会「ててて商談会」にて。

〈手神〉がお披露目された2022年の表参道の展示会「ててて商談会」にて。

5人のつくり手とデザイナーとの共同作業

〈手神〉の作品は、池谷さんと
デザイナーの山田佳一朗さん、山内美歩さんが
何度もつくり手たちの工房に足を運び、
技術をどう表現するか、どんな表現をしたいかを話し合いながら、
何度もデザインと試作を繰り返して完成させていきました。

寄木と傾斜のある難易度の高い指物細工を得意とする
松本育さんの〈69.1°〉は、全ての辺が69.1度で交わる器。
直線だけで構成されていますが、実は木を真っ直ぐに切るのは難しく、
デザインの段階ではつくることは難しいと松本さんは思っていました。
しかし、樹種選びやパーツの合わせ方に手をかけることで、
松本さんだからこそつくれる作品ができあがりました。

松本育さんは2021年に小田原市江之浦でまつもと木工所を開業。

松本育さんは2021年に小田原市江之浦でまつもと木工所を開業。

「大切なものを入れてほしい」という松本育さんの〈69.1°〉。

「大切なものを入れてほしい」という松本育さんの〈69.1°〉。

春の香りを閉じ込めたい……! 「梅の花」と「柚子の種」でつくる アロマウォーター&化粧水

春が近づいてきましたね。
庭に出ると、ふわりと梅の香りが漂う季節になりました。

よい香りに出合うと
「この香りをいつでも楽しめるように、閉じ込めておけないだろうか……」
とよくばってしまう私が、
ついにガラス製の蒸留器を手に入れました。

ガラスのビーカーやさまざまな器具が合わさった、ガラスの蒸留器の写真。

ちょっと高価なので、買うのに数年迷いました(笑)。使い勝手がよくて気軽にできるので買ってよかった!

今まで10リットル以上の大型蒸留器や
手づくり蒸留器を使ってきたのですが、
子どもが生まれてから圧倒的に時間が足りなくなったこと、
準備やあと片づけが大変なこともあり、
なかなか蒸留ができなくなっていました。

そこで、ついに手軽に蒸留できるガラス製蒸留器を購入! 
これから野山にあるいろんな素材を蒸留してご紹介していきたいと思うので
楽しみにしていてください。

“くだものの里”に根付くシードル文化。 醸造所〈VinVie〉がつなぐ ユニークなりんご農家のコミュニティ

地域や農家ごとの特徴が表れたシードル

全国屈指のりんごの産地として知られ、国内2位の生産量を誇る長野県。
高い育種技術でさまざまなオリジナル品種も数多く生み出しているほか、
近年は、りんご果汁の醸造酒・シードルが盛り上がりを見せている。
県内で新進気鋭の醸造所が続々と開業し、生産者数は80を超えるとも。
酒蔵やワイナリーが多い土地柄もあって、
地域や品種の個性を生かした多彩な味わいのシードルが生まれている。

銘柄数は日本一ともいわれる長野県のシードル。

銘柄数は日本一ともいわれる長野県のシードル。

なかでも注目を集めるのが、県南部にあたる南信州地域。
とりわけ「くだものの里」として知られる松川町は
シードルづくりに意欲的に取り組むりんご農家が多く、
それぞれが独自のブランドを立ち上げて製造・販売する
ユニークなシードル文化が根づいている。

その一翼を担うのが、2018年に創業した株式会社〈VinVie(ヴァンヴィ)〉。
自社畑で育てたりんごとブドウを使ったシードルやワインの製造・販売、
そしてりんご農家からの委託醸造も引き受けている。

3000メートル級の南アルプスを正面に臨む高台に位置する〈VinVie〉。

3000メートル級の南アルプスを正面に臨む高台に位置する〈VinVie〉。

社名でありブランド名でもある〈VinVie〉は、フランス語でワインを意味する「Vin」と、
生命や人生、生活などを意味する「Vie」を合わせた造語だ。
普段の生活や地域に根ざし、
飲む人すべてを幸せにするやさしいワインとシードルづくりを通じて、
地域の発展や活性化も目指したいとの思いが込められている。

〈VinVie〉の発起人であり代表の竹村暢子さん(左)と醸造責任者の竹村剛さん(右)。名字は同じ「竹村」でも親族関係ではない。

〈VinVie〉の発起人であり代表の竹村暢子さん(左)と醸造責任者の竹村剛さん(右)。名字は同じ「竹村」でも親族関係ではない。

開拓者精神が息づく意欲的な生産者の営み

そもそも松川町で本格的に果樹栽培がはじまったのは、約100年前の大正4(1915)年。
町の中央を流れる天竜川の河岸段丘と扇状地に開けた自然豊かな地で、
水はけのよい土壌と、
日照時間が長く昼夜の寒暖差が大きいという果樹栽培に適した環境を生かし、
りんごやナシの集団生産地として農業が発展した。

〈VinVie〉のある増野(ましの)地区を中心に農地の開墾も進み、
現在の数多くの果樹園の下地に。
今ではブドウやさくらんぼ、ブルーベリーなど、さまざまな種類の果樹が栽培されている。

至るところに果樹園がある町内。春のさくらんぼから冬のりんごまで季節ごとに多彩な風景が広がる。取材時は農閑期で、12月に収穫を終えた松川町の〈VInVie〉のりんごは落葉し、剪定の時期に突入していた。

至るところに果樹園がある町内。春のさくらんぼから冬のりんごまで季節ごとに多彩な風景が広がる。取材時は農閑期で、12月に収穫を終えた松川町の〈VInVie〉のりんごは落葉し、剪定の時期に突入していた。

くだもの狩りができる観光農園も多く、
直売所運営、自社製品の開発や独自の販売ルートの開拓など
意欲的な農家が多いのもこのまちの特徴だ。

「観光農園は自分たちで価格を決められますし、
固定客がつくなど収入が安定しやすいので、若い世代も事業承継しやすいんです。
特に、1975年に町内に高速道路のICが開かれたことで、
それぞれの農園ごとにオリジナリティを出す農家が多かったことが
背景にあると思います」と〈VinVie〉代表の竹村暢子さんは言う。

パンダの主食である 竹がテーブルウェアに? 和歌山〈アドベンチャーワールド〉が 商品化

パンダの食べる竹から生まれた環境にやさしい商品

パンダが食べる⽵から機能的なテーブルウェアが誕生しました。
ブランド名は、その名も〈PANDAYS(パンデイズ)〉。

和歌山県白浜町にあるテーマパーク〈アドベンチャーワールド〉から
生まれたブランドです。

アドベンチャーワールドが取り組む〈パンダバンブープロジェクト〉の一環としてスタート。photo:アドベンチャーワールド

アドベンチャーワールドが取り組む〈パンダバンブープロジェクト〉の一環としてスタート。写真提供:アドベンチャーワールド

パンダたちのために調達した竹のうち、幹のようなパンダが食べない部分や
食べ残しなど、使用されない量は年間100トン(※)にも上ると言います。
※ジャイアントパンダを7頭飼育していた2022年当時の竹幹・枝葉の廃棄量。

そんな本来廃棄されてしまうはずの竹を集成材へと加⼯し、アップサイクル。

バターケースやボウル、マグカップ、丸プレートなど
普段の生活に取り入れやすい11アイテムへと生まれ変わりました。

⽇常⽣活のなかで資源循環に対する気付きが芽⽣えることを願って製作されています。photo:アドベンチャーワールド

⽇常⽣活のなかで資源循環に対する気付きが芽⽣えることを願って製作されています。写真提供:アドベンチャーワールド