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posted:2024.1.25 from:富山県 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
2020年のコロナ禍、富山県の高校生4人が考案した、ある折り紙が誕生しました。
その折り紙とは、富山名物のます寿司を模した「ますずし折り紙」。
〈海と日本プロジェクト〉による、海を感じながらおうち時間を楽しく過ごす
「stay home with the sea」という企画をきっかけに話題となりました。
それから3年の時を経て、ジャポニカ学習帳で知られる
〈ショウワノート〉の協力のもと、この折り紙が商品化。
「おりマス。」という商品名で、12月22日から富山駅や
〈ますのすしミュージアム〉など、富山市内を中心に発売されています。
折り上がったかたちが笹の葉にのったます寿司そっくりというユニークさだけでなく、
一般的な折り紙に比べて折り方が難しいことも特徴です。
その理由は考案者である、富山中部高校探求科学科3年生(当時)の
館盛陽香さん、藤山瞳さん、山口天音さんが数学の授業で研究していた、
折り方が難しいことで知られる「正n角形のねじり折り総数」が開発のヒントとなったため。
研究の過程で作成した折り紙がます寿司の笹の葉を広げたかたちに似ている点に
気づいたことから開発をはじめ、美術部に所属していた同級生の杉本結さんに
デザインの協力を得て、「ますずし折り紙」が完成したのです。
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3人の研究成果は「第7回算数・数学の自由研究作品コンクール」で、
全国最優秀賞となる塩野直道賞を受賞。
開発者の卒業後は後輩たちが思いをつなぎ、普及活動や研究を
継続してきたといいます。
そして昨年、同校の2年生が授業の一環として、ます寿司の普及について
考えたことがきっかけで、「ますずし折り紙」の商品化が実現しました。
彼らも商品名の考案やパッケージのデザインに携わるなど、
〈おりマス。〉を通して富山の誇るべき食文化、ます寿司を
全国へ発信するために活動を進めてきました。
簡単にはつくれないユニークな見た目の折り紙は子どもだけでなく、
大人もチャレンジしてみたくなるはず。
新たなお土産としての需要も期待されます。
information
おりマス。
発売日:2023年12月22日(金)~
内容量:10枚入り
価格:350円
販売場所:富山駅、日本橋とやま館、富山市ガラス美術館、富山ます寿し組合加盟の12店舗、ますのすしミュージアムなど
*価格はすべて税込です。
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