47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第17回:滋賀

第17回:「日本一ロックな滋賀県へ!」

こんにちは。
「こんにちは」って、あいさつしてくれるコンビニが大好きの
ワーストバスターズです。

先ほど、近所のコンビニに行っていたところ、
「おでん」と「肉マン」の共通点に気づきました。

それは、コンビニのレジ横に置いてある!

……ということではありません。
なぜなら、肉マンは、わりと一年中置いてありますが、
おでんは、夏に置いていないことが多いからです。
正解である「おでん」と「肉マン」の共通点、
それは、「しりとりで使うと負けてしまう」という点でした。

すいません。先ほど、コンビニにいって、
肉マンを食べたので、こんなことを書いてしまいました。

けれど、私とおなじほとんどの男性は、
「マン」のつくものに惹かれて、その人生の大半を過ごします。
「肉マン」もそうですが、ほかにもいろいろ思い当たるはず。
思い起こせば、人生でいちばん最初に憧れるヒーローにも、
「マン」がついていました。
スーパーマン、キン肉マン、そして、ウルトラマンです。

さて、今回のワーストバスターズでピックアップする県は、
私のだいすきなウルトラマンティガと語感が近い、滋賀県ですが大ピンチです。

なんと、犯罪増加率がワースト! ウルトラマンは、ピンチを救うのに、
滋賀県は、ピンチをつくってしまっているのです。

自転車盗難の被害日本一、車上荒らしの被害日本一、
空巣の被害も日本一、そして、
シートベルトを日本一着用しない滋賀県。

だが、あきらめてはいけない。絶体絶命のピンチ。
それは、ヒーローになるチャンスなんだ。

ロックすることを忘れない「アーユーロック?」

自転車盗難、車上荒らし、空巣、シートベルトサボタージュ。
これらの犯罪を解決するキーワードは、カギにありました。
カギをかけてないから、ちゃんとロックしてないから、
犯罪が起きてしまうのです。

そんなわけで考えたアプリが「アーユーロック?」。
ロックミュージシャンが、69秒ごとに「アーユーロック?」と
たずねてくるので、ロックの意識が高まり、
カギをかけ忘れることが減るでしょう。

日本一のクチベタでも、おしゃべりになれる「クチパク」

滋賀県民は、メールを打つのが得意な代わりに、
ものすごくしゃべるのがニガテな人たちです。
そこで、考えたアプリが、「クチパク」。

話したいことをスマホに打ち込めば、音声で再生します。
メールを打つのが得意な滋賀県民に、まさに打ってつけ。
クチがパクパクするアニメーションが画面に表示されるので、
スマホをクチに当ててれば、誰かがツッコんでくれて、
そこから会話が始まるかもしれません。

二度と千葉とまちがえられないアプリ「千葉じゃない。」

日本一大きい湖である琵琶湖をもつ滋賀県ですが、
日本一、千葉県とまちがえられる県でもあります。
これを解決するために、手っ取り早い方法は、
滋賀県のキャッチコピーを「千葉じゃない。」に変えることです。

「千葉じゃない。滋賀県。」

これで、もう二度と千葉とまちがえられないはず。
そして、このキャッチコピーをみんなに浸透させるために、
スマホアプリ「千葉じゃない。」で、
滋賀県が千葉県じゃないことに賛成してくれる人の署名活動を
おこなってはどうでしょうか。
千葉県の人たちも率先して、署名してくれるかもしれません。

裏を返せば、千葉県も滋賀県とまちがえられています。
千葉といえば、東京ディズニーランドがありますね。
千葉ディズニーランドという名前だったら、
夢を売るのに影響があるのか私にはわかりませんが、
次回もお楽しみに。それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

滋賀大仏くんの大仏訓

ロックしてるかい?

ABOVE BIKE STORE Part1: “一台の自転車との出合い” から始まった、 ものづくりのこだわりと起業の ストーリー。

ないからつくらなきゃというのが、ものづくりの始まり。
日本発のオリジナルバイク。

こだわりを持ってオリジナルバイクを自作するメーカーがある。
Starfuckers bike。
たえず変化し続けるストリートシーンの中心で、
オリジナルバイクを製作し販売している。
そのスタンスはエンドユーザーの目線でバイクをつくることだ。

東京の中心地よりほど近い神奈川県 二子新地に、
Starfuckers bikeのコンセプトストア
「ABOVE BIKE STORE」を構える。

ショップであり工房であるABOVE BIKE STOREに
オーナーの須崎真也さんを訪ねた。

こだわりのオリジナルフレームを持つ須崎真也さん

Starfuckers bikeのこだわりのオリジナルフレームを持つ須崎真也さん。

「ABOVE BIKE STORE」外観

Starfuckers bikeのコンセプトストア「ABOVE BIKE STORE」。

須崎さんの人生を変えた一台のバイク。

須崎さんの人生を変えたのは、
あるとき出会った一台の自転車だった。
 
もともとアパレルの仕事をしていた須崎さん。
起業のお金をためるために会社をやめ、
当時は産業廃棄物の処理の仕事をしていたという。

「あるとき都内の皇居の周りを4tトラックで走っていたら、
時速60kmで走っている僕のトラックに、並走してくるメッセンジャーがいるんですよ。
メーター壊れてないはずなのに、速いんですよね」

それが2008年メッセンジャーの世界大会CMWC優勝者、SINOさんだった。
SINOさんの自転車はハンドルが特徴的で、のちに須崎さんと知り合うことになる。
当時は珍しいメッセンジャーのピストバイクに須崎さんは魅了された。

「アパレルで経験を培っていたけれども、
一回離れたことで少し世界観が広がった。
アパレルにこだわらず、自分の経験を活かして
何かもっとライフスタイルが提案できないか、
自分たちがわかるような商材で、
なおかつみんなの気持ちがリッチになるようなものを
提供できるようなビジネスができるんじゃないかと思ったところで、
ピストバイクに出合ったんです」

たったひとりの起業リサーチ。

そこからリサーチがはじまった。
自転車の業界のこと、価格のこと、製造工程のこと。
自転車の世界のOEM(受託製造)の拠点は、台湾だということで、
仕事が終わった後、台湾について調べた。
メールを書いて、何度も台湾に通った。

「イメージしたデザインをノートに書いて、
最初からある程度準備して持って行きました。
原宿でリサーチしたブックレットなどをつくって、
プレゼンテーションで、日本でこういう自転車が流行っているからと
アピールしました」
しかし言葉の壁もあった。

「OEMを申し込んだ先は、最初は全然自転車をつくってくれなかったんですよ。
“こいつ大丈夫か?”と思われていたと思います。
1回目の時は、いろいろ話しても
なかなかコミュニケーションが取れなかった。
2回目に行ったときに、“なんとかお願いします”と言って。
相手は“OK”と答えてくれるんですけど、つくってくれない。
3回通って、もうダメだと思って、
“このままでは帰れない。いつできるのか? この書面にサインしてくれ”
と言ったら、“それじゃあわかった。それならつくろう”
とやっと重い腰が上がったんですよ」

こうして須崎さんが待ち望んだ最初の100台のスターファッカーズが生まれた。

誰よりも早くやる。誰もが動いていないうちにやる。

大手の自転車会社が圧倒的なシェアをほこる業界だが、
新規の起業に秘策はあったのだろうか?

「地上に」 内藤礼 旅の記録 奥・その1

一章 旅の前に

はじめて世界を見たときのことを、ひとはおぼえてはいない。
視る力を授けられた者であれば誰にでもあったはずの、そのとき。
まぶたをひらき、おろしたての目で見た景色はどんなふうだったのだろう。
それは、慈しみに満ちた母の笑顔。
あるいは、その膝に抱かれて見あげた空の無限だったのか。
あまりに幼くて、あまりに生まれたてで。

生きてる係

内藤礼さんが「地上はどんなところだったか」と題した作品を
はじめて発表したのは2005年の春、ギャラリー小柳での個展だった。
99mm×22mmの横長の長方形の紙片。
淡いブルーに塗られたそれは、全面くまなく針で穴があけられている。
紙片はアクリルボードに入って天井から天蚕糸で吊り下げられ、
それを通して向こうを見ると景色がぼんやりとした光と影だけになり、
色もかたちもすべてがおぼろになる。
その淡い陰影のなかで、光のありかだけがはっきりとわかる。
明るいものがたしかにあることが感じられ、その明るいほうを見てしまう。
———もしも死んだひとが、地上はどんなところだったかと思い出すとしたら、その風景はこんなふうに見えるんじゃないか。
作品の深奥には、そんな思いがあったようだ。
————死者以外にも、地上という生の外側に存在する者たち、これから生まれくるひとや、精霊、あるいはもしかして動物たちの目にも。
遠くから見る地上は距離に祝福されてやさしく滲みあう。
境界も摩擦も溶けて薄らぎ、そのぜんたいが灯されたように明るい。
それはどんなにか平穏で、やすらかな世界だろう。

————地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか。
内藤さんの作品のおおもとにあるのは、つねにそのシンプルな問いである。
つまりは、生きているとは、それだけでよろこびであるのか、と。
そして彼女は、みずからのその問いに対し、
つねに熱烈に「イエス」と答えたがっているように見える。
死んだひとに問うて「イエス」と聞き、
これから生まれくるひとに「だから、おいで」とやさしく耳うちをする。
それは生の属性である汚れや苦悩を見ぬふりしてのきれいごとではけしてない。
彼女の細い指は、どれほど深い闇からも朝露のような生の輝きをすくいとることができる、
特別な指のようにわたしにはうつる。
そして、ほらね、とうれしそうに手のひらにのせ、
はかなくふるふると光る粒をわたしたちに見せてくれるのだ。

「地上にひとつの場所を」1991年 佐賀町エキジビットスペース、東京(撮影・畠山 直哉 提供・ギャラリー小柳)

1991年。佐賀町エキジビットスペースで発表された個展「地上にひとつの場所を」は、
わたしの人生で最善の体験だったといってもいい。
うす闇に乳白色の布で囲われた卵形の空間が発光しながら浮かび、鑑賞者は靴を脱いで、
ひとりずつそこに入っていく。
足もとには毛羽立ったフランネルが敷きつめられて、綿の国のように柔らかだ。
わたしは顔をあげ、ひらけた光景に呆然とした。
ちいさいもの、かぼそいもの、愛らしいもの、透きとおっているもの。
糸や針金や竹ひごや、種やガラスや粘土でできた、名状しがたい、いや、はなから言葉になどならない見たことのない、信じられないほどのかそけさで存在する光の小兵隊のようなものたち。
ふだんは何かに隠れ、ひそみ、そんなあわいのかけらたちが、注意深くこしらえられた安全地帯に無防備に現出している。黙っているなら見ても(いても)いいよと、やすらいで。
その神聖さを天界にたとえるのは容易だが、
個展のタイトルにあるように、そこはまぎれもない地上なのであった。
胸の奥でことりと、重いふたがひらくのを感じた。
柔らかく閉じられて立ちあがり、ふくらんでいくものがあった。
こうして言葉にほどけるのも長い時が経ったからで、
そのときはただ、包まれていただけだった。
ひたすらにやさしく、あたたかい何かに。

「地上にひとつの場所を」1991年 佐賀町エキジビットスペース、東京(撮影・小熊 栄 提供・ギャラリー小柳)

「わたしはたまたま生きてる係なの」
そう言ってひっそり笑うひとは、地上に、わたしの隣にいながらにして、
同時にいくつもの異次元を往還する、羽のようなまなざしをもっているらしい。
あの青い紙片を通さずとも、
すでにこの世を去ったひととして、あるいは、これから生まれくるひととして、
遠くから地上を俯瞰しているような感覚が、いつの頃からかずっとあるのだと言う。
それを決定づけたともいえるできごとが、
ある秋の日の夕暮れどき、夕焼けに惹かれてふと出た
自宅のベランダから、なにげなくふりむいた瞬間、
部屋の中にいる自分自身を目撃してしまったという超常的な体験である。
そのとき一瞬にして、走馬灯のように、みずからの生の全貌も見てしまった。
唯一の居場所である小さな自分の部屋にいて、
仕事をしたり寛いだり、よろこんだり泣いたり、それが自分の生でそれ以外ではない。
死の予告ともされるドッペルゲンガー(自分の写し)現象を連想させるこのできごとを経て、
まなざしの飛翔はより自在になった。
ピンで穿たれたような強烈な生の受容とひきかえに。

わたしが内藤さんにはじめて会ったときの印象は、まぶただった。
(あそこにたくさんの秘密が隠されている)
そのとき自分は近寄りがたく、そんなふうに思ったものだ。
佐賀町の個展時の短いインタビューだったが、何を話したかはおぼえていない。
ひとりずつ鑑賞するという画期的な様式は長蛇の列を呼び、
繊細な作品のメンテナンスのために会場に
つきっきりで詰めていた作家は、疲弊もあってか作品同様、
とてもフラジャイルで透明な存在に見えた。
わたしは、このしんとしたひとをそっとしておいてあげたい、
強くそう感じたことをおぼえている。
いま思えばあの気持ちは、ふらりと入った教会の翼廊の薄闇に跪いて
懸命に祈るひとを見てしまった、
そのときの罪悪感にも近い感情だったかもしれない。
沈黙の重さにおののき、それを侵さないようにと、息をひそます。
それから20年後に一緒に旅に出るなんて、
そのときの自分には思いもよらないことだった。

透明な枕

1991年の個展以降もしばらくは、外界を遮断して、ひとりきりで
自分の内側の階段を降りていくような作品を発表し続けた内藤さんが、
2005年に「地上はどんなところだったか」を発表するまでのあいだには
いくつかの作家的転換点があった。それについて、少し記しておきたいと思う。

「Being Called」1997年 カルメル会修道院、フランクフルト(撮影・Axel Schneider 提供・ギャラリー小柳)

〈自己〉(深い内省)から死者も含む〈他者〉へとまなざしが移行した
最初の作品ともいえるのが、1997年にフランクフルトの古い修道院を舞台に
制作されたインスタレーション「Being Called」である。
会場となった石造りの空間には
16世紀のドイツ・ルネサンス画家の手で描かれた宗教壁画の断片が残り、
内藤さんはひとりでそこに籠って数日を過ごすうち、絵に描かれた聖人や使徒(=死者たち)がかつて自分と同じ命をもっていた存在として、親しくありありと感じられるようになっていく。
さらには、過去にそこで実際に生きて死んでいった修道僧たちや、これからそこにやって来るはずの存在、自分がいなくても連綿とそこにある絶えまない命の連続性への気づきが、
それまでもちえなかった至福感につながっていく。
「壁画に描かれた人数を数えたら、だいたい304人。彼らにひとつずつ、手のひらにのるようなちいさい枕をつくりました。この作品も(空間に)ひとりずつ入ったのですが、他の人の気配、存在を感じるために7つの席を用意して。実際に誰かそこにいるかもしれないということではなく、世界には自分以外の人間がいるということを思い出してみたかったのだと思います」
(「ART IT 第23号」インタビューより抜粋)
死者という他者を「発見」し、彼らのためにできることをと考えたとき、
彼女がとったのが、たましいを休息させる枕をつくるという行為だった。
慣れ親しんだ素材であるシルクオーガンジーを用い、
一個一個、糸と針でぷっくり寝心地よさげに縫いあげられた304個のちいさな透明の枕は、
死者たちに捧げるように壁画前に半円弧状の列に並べられた。

「Being Called」1997年 カルメル会修道院、フランクフルト(撮影・Axel Schneider 提供・ギャラリー小柳)

「世界には自分以外の人間がいる」という表現は、あまりにあたりまえすぎて、
滑稽に聞こえるかもしれない。
しかし、世界には自分以外の人間がいるし、いたのだということを、
はたしてわたしたちは自分自身の身体的実感として「知って」いるのだろうか?
知識や常識として頭で知っていることと、実際の体験として出会い、自己の深部に滲みわたるように知る「気づき」とはまるで別物であって、内藤さんはそのふたつをけして混同しない。
「どんなにちいさなことでも、自分で気づいたというのは幸福なこと」と彼女が言うとき、
それは、気づきが訪れる心の奇跡的な静けさをよろこんでいるのである。
その区別の厳格さと、自分は何も知らないという(おそらく)生来の謙虚さが、純度の高い気づきを生み、それが作品としてつくるものの高さとなっていることを、
私は今回の旅でまのあたりにして納得することになる。
この世界には自分以外のひとがいる。
自分がいなくても世界は存在したし、これからも続いていくのだと知ることで、
内藤さんは開け放たれた。
砦を出て外へと限りなくひろがっていく、後ろ楯を得たのである。

すでに与えられている

「このことを」2001年 家プロジェクト『きんざ』、直島(写真・小熊栄 提供・ベネッセホールディングス)

1999年。打ち捨てられた古い民家を与えられ、空間をまるごと作品にする直島の家プロジェクト「きんざ」の制作にとりかかる内藤さんは、
フランクフルトで得た命の連続性の感覚をより強めていくことになる。
朽ちた床を剥いで現れた黒く濡れそぼった土の感触。かつて幾十ものひとが生きて死んだ場に永続して対流する大気、風、光、ちいさな生きものの気配など、
ひとの時間を超越した自然の生気(アニマ)のようなものとの出会いも果たしていく。
「そこにいて私は泣いた」と内藤さんは書き記している。
すべてがすでに与えられているというのに、
(自分は)なぜそれに触れようとしているのだろうか、
なぜ、ものを置こうとしているのか、と。

この世界にあるものとあったもの、そしてまだないものと助け合うとはどんなことだろう。私は、この世界にはほんとうはあるのに、何かのかげになって見えなくなっている名づけられぬ純粋といえるものが、ふいに人のそばに顕われてくるのを、それがどんなになにともわからないものであっても、いやむしろそれだからこそ、疑うことなくこの眼で見ようと思う。そして、それが本来、人とけっして無縁ではないことを知ろうと思うのだ。このとき、神秘はよろこび、私の中心にその幸福はしみわたる。
(作品集『このことを』ベネッセホールディングスより抜粋。傍点筆者)

作品を体験したひとであればわかるだろう。
孤独に悩みぬいたすえに内藤さんは、そこに新しい何かではなく、
すでにそこに与えられているもの、たゆたう闇に凝縮されてある何かを顕在化する、
顔なしの媒介者のようなものたちを深沈と配置していく。
風で揺れてはじめて気づく微細な糸が垂れている。
さっきは見えなかったのに、次にふりかえるとうっすら輪郭から見えてくる平らな石がある。
天候や時間のうつろいとともに刻々変化する生きもののような闇。
ふっと生の外側に出てしまい、自分自身を見る体験をしたのは、
ちょうどこの作品を制作している頃だったという。
この空間にもひとりずつ入る。
しかし、壁下の空隙からは外を歩く他者の足が見え、車の騒音やくぐもった人の声も聞こえてきて、自分がこの世界でひとりきりにされない存在であることを静かに思い知るのだ。
わたしは時々、あの闇の隅でひかえめに光を発していた白い石のことを思うことがある。
つやつやとすべらかに磨かれていた、冬の月のようなあの石。

「このことを」2001年 家プロジェクト『きんざ』、直島(写真・森川昇 提供・ベネッセホールディングス)

『このことを』から抜粋した文章の「助け合う」という表現は、非常に内藤さんらしいものだと思う。
場にしても、あばかれることを望んでいるとは限らない。
そおっと近寄り、ひとかたまりの時間を過ごして親しくなり、触れることを許されてから触れる、
という律儀なスタンスを、内藤さんは自分以外のあらゆる対象に対して守り続けているようにわたしには見える。
直島以降、活躍の場はしだいに外へ、大自然へと向かい、
作品のスケールもひろがりを見せていくのだが、それに比例するようにスタンスは洗練され、
作家が手をくわえる領域はミニマムに高精度に収斂されていく。
2006年に佐久島で発表した野外作品は海の水や風がその重要な一部を担い
(「タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)」)、
2008年の横浜トリエンナーレでは、一本のリボンが、下に置かれた電熱器の熱と窓からの風が起こす対流に身をまかすように空中で運動しているだけ、という大胆さを見せた。
完全に透明な仲介役に徹したこの作品を、中沢新一氏は
「環境の中から作品が自生しているようだ」
と評したが、まさに圧倒的な生命力をもって自生する作品として、
現時点で最大級のものといえるのが2010年に完成した豊島美術館だろう。
そこに満ちる粒子のひとつぶひとつぶが、すべて笑っている。
そこにいると、自分の中で湧いているのに、
場所のわからなかった泉にたどりつくことができる。
あんなに大きな宝石を、わたしは見たことがない。

「母型」2010年 豊島美術館(写真・鈴木研一 建築・西沢立衛 提供・公益財団法人 福武財団)

「ひと」の誕生

そろそろ、この旅の話に入らなければいけない。
旅に出たいと言ったのは、内藤さんからではない。
世界の各所で場に関わる作品を手がけてきた内藤さんだが、
そのすべてが与えられた場であり、ひとや縁に導かれての遠出であった。
知らない場所に呼びだされるのは、おおいにうれしい。それが作品のためであれば。
しかし、個人的に旅に出ることはなく、
そもそも「旅に出たいと思ったことがない」と聞かされたときには耳を疑った。
「旅に出る習慣もないし、訓練もしていないし、ひとりで知らないところなんか行ったら二度と家に帰ってこれないような気がする」
旅がきらい、なのではなく、恐い、のだそうだ。
用事がなければ、家から出ることすらあまりない。
朝、目を覚まし、起きているあいだは何かをつくり、夜になれば、
その日につくったものを眺めながら幸福な眠りにおちる。
それが内藤さんのやすらかな日常なのである。
そんなひとが、この曖昧な旅に出ることを決めたのは、いったいなぜか。

「ちいさな変化がある」
2011年12月。
約20年ぶりに再会した内藤さんは昔と同じしんとした空気をまとい、
たったいちど会っただけのわたしのこともおぼえていてくれた。
そして、まだうまく言葉にできない様子ではあっても、
饒舌に何かを語りたがっていた。
自分でもなんだかわからないものが、その年の春に忽然と生まれてきていたのである。
前ぶれもなくやってきて、それから毎日、生まれ続けている。
それが「ひと」である。

最初の「ひと」が生まれてきたのは6月だった。
木に触れた手が動き、気づいたら、ちいさな姿で手のひらにのっていた。
いわゆる具象の立体物が内藤礼から生まれてきたのははじめてのことである。
おとならしき「ひと」、こどもらしき「ひと」、死んでる「ひと」に未来の「ひと」、
あらゆる次元の「ひと」が脈絡なくまじりあって生まれてきた。
なかには聖人らしき「ひと」もいて、
それは、彫っているうちに身体がきらきらと光りだすのでわかるのだそうだ。
2011年といえば、夥しい死者が出た大惨事があった年である。
なんらかの遠因がそこにあるか尋ねたかったが、そのときはまだ憚られた。
この世界は、あんなことが起きてもなお、「おいで」とささやくに値する世界であるのか。
内藤さんが自分自身に、あらためてその問いを突きつけたのは想像に難くない。

ちいさきものは、ただそれだけで祝福されている、と言ったのは誰だったか。
「ひと」も、そのちいささにおいて、すでに胸を打たれるものがある。
ただの木片が「ひと」に変わる瞬間、はなたれるものがあると内藤さんは言う。
「自分が『ひと』をつくるようになって、『ひとがた』をしたものというのは、古代の土偶にはじまって仏像、お人形さん、こけしとか、これまであらゆる理由のもとに無数の人間がつくり続けてきたものであることに気づきました。私は、その連続性に参加できること、過去の誰かと同じ行為をしているということが無性にうれしいんです。考えてみたら『ひとがた』というのは地上で人間だけに与えられている形状で、そのこと自体が尊いと思うようになりました」
頭と胴体だけの単純な「ひとがた」を見ても、ひとはそれを人間と認識する。
その形状に対したとき、生身の人間のほうで引きだす感情があることに内藤さんは注目している。
「道端のお地蔵さんに毛糸の帽子をかぶせるのは、
いったい誰なんだろうって、いつも思うんです」
お地蔵さんは石でできているとわかっていても、
頭に雪をのせていれば、わたしたちの心が「寒そう」と感じる。
ひとの、「ひとがた」をした無生物への無条件の愛着は、
いったいどこから来るのだろうか。幼い赤ん坊でも、その感情はあるのである。

さらには、目、である。
目があるものは、たとえそれが無生物であってもぞんざいにはできないし、
ときにわたしたちは、それに畏れさえ抱くことがある。
「ひと」は、頭と身体と絵の具で描いたふたつの目をもつだけの存在である。
絵の具は木目に滲んで、筆をさした本人の意志からも離れた不測の表情が立ちあらわれてくる。
生まれた瞬間から、「ひと」は、すでに作家とは切り離された一個の存在なのだ。
「ひと」は、なんのために地上に生まれてきたのか。
「ひと」は、その目で、何を見ようとしているのか。
それを知りたいという内藤さんを、旅に誘った。
この旅が、「ひと」の出現の意味を知る旅になるかもしれない。ならないかもしれない。
「ぼうけん」と、内藤さんはいたずらっぽく、ちいさな声でつぶやいた。
(つづく)

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展覧会情報
colocal exhibition「地上はどんなところだったか」 内藤 礼

会期:2012年12月2日 〜 2013年5月5日

会場:奥共同店(沖縄県国頭郡国頭村113)

『ひと』2012年 木にアクリル絵の具 21×10.5×54mm

協力:奥共同店/宮城吉邦/糸満盛也/ギャラリー小柳

主催:colocal

「地上はどんなところだったか」 内藤礼 旅 その1 沖縄県国頭村奥 2013年

2013年5月12日(日)までの限定公開

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展覧会情報
colocal exhibition「地上はどんなところだったか」 内藤 礼

会期:2012年12月2日 〜 2013年5月5日

会場:奥共同店(沖縄県国頭郡国頭村113)

『ひと』2012年 木にアクリル絵の具 21×10.5×54mm

協力:奥共同店/宮城吉邦/糸満盛也/ギャラリー小柳

主催:colocal

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第16回:沖縄

第16回:「日本一ワーストが多い沖縄県!」

ゴールデンウィークが近づいてますが、
ゴールデンに遠い県がありました。
金メダルをとった人がひとりもいない沖縄県です。
個人はもちろん、団体でも、ひとりもいないのです。

どうしたら、沖縄県から金メダリストを輩出できるか。
ワーストバスターズは、考えます。
次回もお楽しみに。それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

・・・という流れで、前回は終わったのですが、
リサーチしていると、大問題が見つかりました。
なんと沖縄県、ワーストの数がめちゃめちゃ多い。
数え方にもよるのですが、調べた範囲では、日本一です。

ベストワーストな沖縄県。何のことだか、わかりませんが、
日本全国でワーストを競いあう「ワーストリンピック」があったら、
沖縄県は、金メダルをとりまくるということです。

そんな不名誉なカタチで、沖縄が表彰されるのは、
カンベン・カンベン・マジカンベンなので、
見つけたワーストを片っぱしから解決していきましょう。

沖縄の自宅警備員が現地を案内してくれる「コーディニート」

おじいちゃんも、おばあちゃんも、
おとうさんも、おかあさんも、おれも、嫁も、みんな無職。

そうです。沖縄県は、三世帯同居でぜんいん無職第1位なんです。
そんな個性的なワーストを解決するスマホアプリ。
それが、コーディニートです。

観光客が、日本一訪れる沖縄県です。
それならば、無職、かっこよくいえばニートの方たちが、
旅のコーディネーターとして働いたら、どうでしょう。

三世帯ぜんいんニート。これはつまり、
あらゆる年齢層のニーズにも対応できるということです。
観光客が、このアプリを使えば、
じぶんと同世代の沖縄のニートを呼び出し、
旅をコーディネートしてもらうことができます。

これで、こどもの頃に流行ったものなど、懐かしい話にも花が咲き、
いい旅をおくれるはず♪

もしかしたら観光客の方から、就職斡旋をしてもらえる可能性も!?

沖縄と秋田の交換県民システムアプリ「オキナワアキタ?」

平均年齢が最も低い県、沖縄。
日本一若い県といえば、高齢社会である我が国にとってわるいことではなさそうですが、
低いからこそ、他県から来る観光客にナメられるという弊害もあるかと思います。

そこで、平均年齢が日本一高い秋田と交換留学生ならぬ、
交換県民というシステムを実施してはどうでしょうか。

このアプリは、沖縄に飽きた若者と、
秋田に飽きた中年、またはご年配の方をマッチングさせ、
住むところをそのままチェンジできるプラットフォームです。
家や冷蔵庫もそのまま使えるので、必要なコストは交通費のみ。
お互いの県にとって、いいことづくめですね。

じぶんの弱みを知ることで強くなれる「パソコンメーカー」

パソコンの台数ワーストの沖縄県。
これを解決するために、さとうきびをパソコンと呼ぶアプリや、
シーサーをパソコンと呼ぶアプリを考えましたが、これでは根本的な解決になりません。

これは「窃盗」を「万引き」と言い換えるだけの中身のない提案です。
そこで私たちは、"パーソナルコンプレックス"をパソコンと呼ぶアプリを考えました。

「それもただの言い換えじゃん…。」

と思われるかもしれませんが、じつは、弱点を知っていることは強みなのです。

多くの人は、じぶんの弱点を見つめることがニガテで、ついつい目をそらしています。
しかし、このアプリは、じぶんの弱点だと思うところを
パーソナルコンプレックス、パソコンとして気軽に入力できるので、
じぶんにはこういう弱点があるんだと自覚することができるのです。
そしてその弱点を知ることで、謙虚に生きることができ、
よい人生を歩むことができるのでしょう。

たとえば、私はトマトが食べられないので、
トマトが食えないというパソコンを入力します。
こうしておくことで、パソコンを見るたびに、私はトマトが食えない
ダメ人間なんだと自覚することができ、謙虚な人間でいられるのです。

次回は、ウルトラマン滋賀

ウルトラマンティガというウルトラマンコスモスについで、
私が大好きなウルトラマンの名前と掛かっています。

と、個人的なウルトラマンへの想いは置いといて、
次回は、滋賀県。琵琶湖のある滋賀県です。
なんと、シートベルト着用率ワーストなのです。
これは、よくないということで、
ワーストバスターズは、ジュワッチと立ち上がります。
次回もお楽しみに。それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

沖縄大仏くんの大仏訓

沖縄に「お」をつければ「大きな輪」になる。

コロカルくんは、 白米が大好き! の巻

コロカルの中から、大好きな白米の記事を探してみたでござる!

ぬか釜出張(RICE475レター)

新潟県魚沼のお米屋さんが米作りを語る「RICE475レター」。
コロカルくんも感動した昔ながらの炊飯スタイル"ぬか釜"とは?
子どもたちの笑顔も素敵です。
https://colocal.jp/topics/rebirth-project/rice475-letter/20130401_16538.html

八戸・鮫町で絶景の海席料理。(Eating Clipping おいしいあれこれ日誌)

青森出身のスタイリストが、地元を中心に各地のおいしいものをレポートするこの連載。
コロカルくんが、つつまれたいほど気に入った山海おにぎりのほか、
八戸市は鮫町の、まさに「海席」でいただく、その他のお調理もとってもそそられます。
https://colocal.jp/topics/food-japan/eating/20121210_13668.html

美咲町の朝ごはん(みんなの朝ごはん)

全国のおいしい朝のメニューを集めていく「みんなの朝ごはん」。
岡山県美咲町にある「食堂かめっち。」の黄福(こうふく)定食は、
ごはんとたまごがおかわり自由! コロカルくんも大興奮のようです。
https://colocal.jp/topics/food-japan/breakfast/20120625_8146.html

山形・想耕庵 その2

朝ごはん、だけのつもりが。

迎えた翌朝。
窓の外を見ると、あたり一面すっぽりと雪に覆われている。
これぞ雪国! という景色。
足下が悪いので、山形駅からタクシーで向かうことにした。
山形の朝食、いざ行かん。

山形駅からタクシーで20分ほど。道中、期待と不安が入り交じる。

「どんな朝ごはんが食べられるのかな、ワクワク」

「昨日はOKしてくれたけれど、今日になって面倒に思っているのではないかな……」

「勢いでお願いしてしまったけれど、厚かましいよな〜」

ぶつぶつ……。
20分ほどで到着。
タクシーから降りると、ご主人が玄関先で出迎えてくれた。

--- 7:40 ---

「おはようございます!」

「あ、どおも~」

丁寧なお辞儀と、微笑を少し。
終止柔らかい口調のご主人、どうやら歓迎ムード、よかった。

「こちらにどうぞ」

居間に通していただいた。

正面にどんと据えられたテレビからは、NHKニュースが流れている。
やかんからの湯気と、雪に反射した柔らかい日差しとが相まって、
部屋の中はなんだかとっても心地よい。
そしてちゃぶ台の上には、すでにおかずが何品か並んでいる、美味しそ~。

そこへ女将さんが登場。

「おはようございます! ほんとうに来ちゃいました、すみません」

「あは~、たいしたもんじゃないよ~、ほんと」

台所と居間を行ったり来たり、てきぱきと朝食の支度を整える女将さん。
それをお手伝いするご主人。

--- 8:00 ---

「♫~♫〜」

テレビから朝ドラの主題歌が流れる。

「おかあさん! おかあさん!」ご主人が叫ぶ。

どうやら「集合!」ということらしい。
ご夫婦とも着席、ジャスト8時。

揃ったところで、おふたりの写真を撮らせていただこう。

「いやーーー、わたしは、ほんっとにいいよー、写真は、ほんとに」

と、女将さんが手で顔を覆い、照れまくる。
それでも何枚か撮影させていただき、さて、では、いただきます!

照れまくる女将さんをなんとか誘い、パチリ!「あっ、ドア開いてたね、丸見えだね〜、あははは」と女将さん。

今朝のメニュー
☆もってのほか(菊の花びらと大根おろしを和えたもの)
☆大根の皮のきんぴら
☆赤大根の酢漬け
☆白菜の蒸し煮
☆五月菜の煮浸し(山形では菜の花を「五月菜」とか「くきだち」と呼ぶ)
☆かぼちゃの煮物
☆アジの干物
☆ごはん
☆昨日のお鍋の残りみそ汁
☆ヨーグルト

品数も量もずっしり。
ごはんも、山盛り!
うむ、食べきれるかしら……。

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第15回:秋田

第15回:「秋田県をガチでプロレス県に!」

姉さん、事件です。
いつものように都道府県のワーストを調べていたのですが、
今回の秋田県は、自殺率、がん死亡率、婚姻率と
デリケートなワーストのラッシュです。

う~んこれは、なかなかメスのいれどころが、むずかしい。
いったい、どうしたらよいのだろうか?
なにか、このどんよりとしたムードを
吹き飛ばす方法は、ないだろうか?

私は悩みました。思春期にいろんなところから
毛が生えてきた時くらい、悩みました。
完全に、立ち往生です。このままでは、前に進めない。

「ねぇ知ってる?目がなんで前についているか?」
「それは、前を、見るためなんだよ。」

そういえば、中学2年生の時の国語の先生が言っていた。
ここは人生の先輩のいうことを信じよう。
そして勇気を出して、一歩踏み出してみたその瞬間、
神の声が、脳内に直接ひびきました。

(踏み出せば、その一足が道となり)

(その一足が、道となる。)

(迷わずゆけよ!ゆけばわかるさ!)

(ありがとう!!!!!!!!!!)

こ、これは、アントニオ猪木さんが引退した時の言葉じゃないか!
このフレーズを、詩を書く授業で書いたところ、
元ネタを知らない先生に大絶賛されて、罪の意識を感じました。
そう、あれはちょうど中学2年生の時。

そうだ、プロレスだ。秋田でプロレスを盛んにして、
魅力的な男子と女子が増えれば、婚姻率も上がるはずだ!
…というわけで、プロレスをモチーフにして
結婚したくなるアプリを考えました。

カンタンに告白できる「秋田県花キック」

もっと気軽にコミュニケーションすれば、
結婚したくなる人たちは多くなるのでは?
という見当をつけて考えました。

チャットツールのスタンプのように、
花言葉で、コミュニケーションするアプリがあれば、
男女の仲が、カンタンに親密になるはず!
しかも花言葉は、ポジティブな言葉ばかりなので、
しぜんと、いい方向に進みやすいのです。

秋田県の県花は、ふきのとう。花言葉は「待望」です。体毛ではありません。
待ち望むと書いて「待望」です。じぶんのことを待ち望んでいる人たちが
たくさんいることを体感できるでしょう。

もちろん、この人イヤだなぁと思ったら、蝶野正洋さんのように、
「アイアム超NO!!」といって、ケンカキックで追い出すことも。

余談ですが、秋田県の県花は、コスモスがよいと思います。
いまからでも変えるべきかもしれません。
いや、なんでかというと、コスモスって「秋桜」って書くんですよ。
47都道府県で、唯一季節が入ってる秋田県。
秋を生かさない手は、ないでしょう。

「ファッションの秋田」「読書の秋田」「食欲の秋田」
ほら、なんか、秋田が明るくなってませんか。

ラブラブプチ同窓会アプリ「アントキノキモチ」

「じつはウチ、○○くんのこと好きだったんだんし…」
と秋田美人に言われて、同窓会で、燃え上がる恋もあるでしょう。
ならば、その恋の炎を、意図的に起こしましょう。

スマホアプリ「アントキノキモチ」に登録して、
生年月日と学校をいれれば、同級生とコンタクトをとれます。

久しぶりに会うので、きまずいのであれば、アントニオ猪木さん風の幹事が、
いい感じで、話を進めてくれる機能も使えます。あまり、態度がハッキリしないようだと
「恋コノヤロー!!」と言われてしまうので、気をつけてください。
※ちなみに、アントニオ猪木さんの本名は、猪木寛至(かんじ)なのです。

さらに、このアプリには「アキタコマッチ」という機能もあります。
これは、同級生とか関係なしに、ランダムで男女をマッチングさせるシステムです。

マッチングさせられた2人は、ふたりきりでアキタコマチを食べなければなりません。
最初は抵抗があるかもしれませんが、いっしょにゴハンを食べてしまえば、
そうとう2人のキョリは縮まるでしょう。

ひとり暮らしのムダを可視化する「ザ・グレートムダ」

何をするにしても、ひとりで暮らすよりふたりで暮らすほうが、安く上がります。
家賃だってそう。食費だってそう。経済的な理由で、結婚したいと思っても、
いいですよね、神様。

というわけで、家計簿アプリ「ザ・グレートムダ」の登場です。
とても使いやすい家計簿アプリなのはもちろん、
毎月の家賃や光熱費など、ひとり暮らししているゆえに、
ムダになっている金額を「こんだけムダしてるんだよ!」
とグレートムタさん風のファイナンシャルプランナー、
グレートムダが、ていねいに教えてくれます。
これで、結婚したくなることまちがいなし。

次回は、金メダルと無縁の沖縄県だ!

ゴールデンウィークが近づいてますが、
ゴールデンに遠い県がありました。
金メダルをとった人がひとりもいない沖縄県です。
個人はもちろん、団体でも、ひとりもいないのです。

どうしたら、沖縄県から金メダリストを輩出できるか。
ワーストバスターズは、考えます。
次回もお楽しみに。それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

秋田大仏くんの大仏訓

「秋田に飽きた」なんて言わせないぞ、このヤロー!

フォトいばらき 2013年春季号

茨城県『フォトいばらき』 
発行/茨城県

侵食された岩肌と、太平洋の海原が織りなす風光明媚な北茨城市五浦海岸。日本美術界の指導者、美術運動家として近代日本美術の発展に尽くした岡倉天心は、この五浦の地をこよなく愛し、晩年思索と静養の場として長く過ごしたそうです。そんな天心の愛した五浦の情景をたっぷりの写真とともにお届けします。

フォトいばらき
http://www.pref.ibaraki.jp/photoiba/

発行日/2013.3

山形・想耕庵 その1

美しい雪景色と、人のいいご主人の打つ蕎麦を堪能。

2月上旬、コロカル「山崎亮 ローカルデザイン・スタディ」の撮影で山形へ。
ならば、ついでに旨いものを、とリサーチ。
昼は山形蕎麦、夜は地元の居酒屋で決まり、残るは翌日の朝ごはん。
ホテルで済ませてしまうのでは何だかもったいない。
タクシーの運転手に地元オススメを聞き込みをするも、有力な情報は得られず。
「外で食べねえからな~」とひと言。
ごもっとも。

そうこうしているうちに、時刻はお昼時。
ひとまずお蕎麦を食べに向かおう。
山形出身の友人からのススメで「想耕庵」という店へ。
いざ行かん。

蔵王温泉のお膝元、かみのやま温泉駅。斎藤茂吉の生まれ育った里。

かみのやま温泉駅から車で8分、雪景色の中を進む。
住所の場所に辿り着くと「龍王温泉」の看板が目に入る。
あれ? と思いつつ奥へ進むと、「想耕庵」なる看板を発見。
誰かのお宅のような佇まい。

雪にすっぽり囲まれた想耕庵。

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第14回:東京

第14回:「東京で子づくりしたくなるアイドル誕生!」

日本の首都、TOKYO。やはり、東京はカッコイイ。
日本一アルファベットが似合う都道府県かもしれません。

いっぽう私の故郷、SHIMANE
なんかスマートじゃないし、HIMA(ヒマ)が真ん中に入ってて
退屈な“ヒマネ県”という印象をもってしまいますね。。。

しかし、そんな島根が東京に勝っているものがあります。
それは、出生率です。要は、島根のほうが
1人あたりの子どもを生む数が上ということです。

やはり、日本の首都に、ワーストは似合いません。
なんとか、出生率ワーストを解決しましょう。
子どもを生みやすくするためには、いろんな方法が考えられますが、
まずは、子どもをつくるキッカケをあたえることが大事だと思います。

子づくりのキッカケとして、ワーストバスターズは、
誕生前アイドル「東京たまご隊」をプロデュースしました。
妊婦さんのおなかの中で活動し、出産と同時に卒業という
世界初の斬新なコンセプトのアイドルです。

最近、地方アイドルや地下アイドルなども増えているので、
自分の子どもをアイドルにしたい!
という親は多く、きっと需要はあるはず。

「東京たまご隊」への入隊と卒業を繰り返すうちに、
東京の子づくりが盛んになり、きっと出生率は上がるでしょう。
新メンバーのオーディションは、もちろんアプリです。

特設ページは、コチラ!!!!!

さぁ、オーディションへGO!!(※エイプリルフール企画です)

そのほかにも、東京都のワーストを解決するアプリを考えました。

農家と農家人口を増やすアプリ「Yesか農家」

耕地面積比率と農林水産費割合ワーストを
解決するために、農家と農家人口を増やすアプリです。

このアプリをダウンロードすると、クワにちなみ、98分ごとに、
「農家をやる気になったか? Yesか農家、答えよ。」
という農夫の声が飛んできます。これを何度も続けることにより、
農家になりたい、あるいは、農家を増やさなきゃいけない
というキモチに、しぜんとなるでしょう。

老人ホーム数を増やす「老人ホーム画面」

老人ホームの数が最も少ない東京都。
これを解決するために、大胆な方法を考えました。
つまり、老人ホームの定義を変えるのです。
ホーム画面に、老人アイコンを配置し、スマホを老人ホームに
してしまえば、劇的に老人ホームの数が増えます。

もちろんそれだけでは、本当の解決になっていないので、
そのアイコンを押すと、介護ヘルパーさんをカンタンに呼べるなど、
役立つ工夫もこらします。これで、みんなハッピーになるはず。

田んぼを増やす「建もの田んぼー」

田んぼの面積が最も少ない東京都。
これを解決する方法は、さすがにないかとあきらめて、
窓を見た瞬間、なんと窓が「田」の字に見えました。

これで解決策を思いつきました。
つまり、東京はビルがたくさんあるので、窓が田んぼに見えるアプリをつくれば、
おもしろがって、田んぼを見ているうちにいつしかリアルの田んぼも見たくなって、
田んぼを増やそうと思うはずです。ほら、「田」が窓に見えませんか?

次回は、きりたんぽ美人秋田県だ!

秋田美人と東京美人は、どっちが美人なんだろう?
という長年の疑問がありますが、
東京が出生率ワーストなら、秋田は人口増加率ワーストです。
人が増えないつながりのバトンを東京から受け継いた秋田県。
次回もお楽しみに。それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

山形 Part3 「コミュニティデザインって なんだろう。」

山崎亮 ローカルデザインスタディ
山形編・目次

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今回は、2月5日に「山形まなび館・MONO SCHOOL」で行われた、
山崎亮さんのトークイベント「コミュニティデザインってなんだろう。」
の様子をお届けします。

まずは萩原さんから、いくつかの質問。

萩原

山崎さんがなぜこんなにも全国から呼ばれるようになったのか。
いくつかの代表的な事例を紹介してもらいましょう。

山崎

ではまず、有馬富士公園の事例から。
ここでは、山のなかに公園をつくったものの、
どうしたらひとが来てくれるだろう、という課題を解決しました。
それを知って、竹内昌義さん(みかんぐみ)とナガオカケンメイさんから
お誘いを受けたのがマルヤガーデンズ(*1)です。

そこで、イメージとして「有馬富士公園を垂直に積んでみたらどうか」
ということを提案しました。
施設のなかでコミュニティの活動をするついでに、
買い物をするひと、お茶をしていくひとがいればいいな、という発想です。
いまは、鹿児島市内を中心にさまざまな団体が関わって、
いろんなことをやっています。

じつはこのプロジェクトをやっているときに、ぼくとは別に、
壁面緑化や屋上などを手がけたランドスケープデザイナーさんがいらっしゃって、
しかも名字が「山崎さん」だったんです。
一方、ぼくはここではランドスケープデザイナーとしてのしごとを
していませんから、ややこしい(笑)。そこでとっさに、
「コミュニティデザイナー」という肩書きを名乗ったのがはじまりなんです。

だから、世界で唯一とか日本初とかいわれるのもあたりまえなのですが、
ことば自体はむかしからありました。
でも従来は「コミュニティとともにデザインしていく」のが
コミュニティデザインでしたから、そういう意味では、
ハードを作らない「コミュニティデザイン」は、ぼくらだけかもしれないですね。

萩原

来春、東北芸術工科大学に国内初の
「コミュニティデザイン学科」が開設され(現在申請中)、
その学科長に就任される、ということですが。

山崎

東日本大震災が起こったとき、studio-L は
「すぐに東北に乗り込みません」と宣言しました。
阪神淡路大震災の経験を経て、震災直後はもちろんのこと、
じつは3年くらい後になってじわじわと
大変なことが起こるということを学んでいたからです。

だからこれまでなにもしなかったのかというともちろんそうではなくて、
この3年のあいだずっと、
「これから」ぼくたちになにができるかを考えていました。
このタイミングこそ、「よそ者」「ばか者」「若者」が必要となってくる。
そういったことを実践する組織を、芸工大のなかにつくらせてもらうことは、
とても意味のあることだと思っています。
今後、可能であれば studio-L の山形事務所を作り、スタッフが講師をつとめ、
実践的に一緒に地域の課題を解決していきたいと考えています。

萩原

「よそ者」ができることってなんでしょう。

山崎

地域の方がなんでもないと思っていることでも、よそ者がみたら
「すごくいいね!」ということがあります。
たとえば、山形空港に無料で駐車できるとかね。
そういうと、みんな苦笑いするんだけど、都市部ではあり得ないから、
ぼくらにはほんとうに豊かなんだなあと思えるんです。
ひととひとが一緒に暮らしていくための、あるべきおおらかさ、
本来のゆたかな生活を感じる。
離島のひとが山間部を、農業のひとが漁業をみても同じだと思いますね。
そういう発見を、地域のみなさんの気持ちにいかに寄り添わせて
すべりこませるかということが大事です。
よそ者の作法というものがありますね。

いきなり「○○を教えます!」と言ったり、あるいはこちらから
「やりたいこと」を掲げて入って行くと、煙たがられるに決まってます。
まずは地域の方々のはなしを「聞く」ことが第一。
「ほぅ!」「なるほど!」「すごいですね!」この3つのことばで
何時間でも「聞く」。そのなかから、人脈を知り、課題をみつけていくんです。
そうすると、ただずっと聞いてるだけで
「あいつはいいやつだ」「なかなかできる」という評価を受けたりするんですね。

だから今回も、「わたしが東北を変えます」なんて言わないし、
「救世主来たる!」なんてメディアに書かれたくない(笑)。
まずは、山形でも1年ぐらいじっくり時間をかけて
ヒアリングをすることになると思います。

*1 マルヤガーデンズ:鹿児島市の老舗百貨店跡をリノベートして2010年にあらたに開業した商業施設。テナントの間にNPOをはじめ地域住民が気軽に使用できるコミュニティスペース「ガーデン」が設けられているのが特徴。

トークイベント「コミュニティデザインってなんだろう。」のチラシ

2月5日に「山形まなび館・MONO SCHOOL」で行われた、山崎亮さんのトークイベント「コミュニティデザインってなんだろう。」。

トークイベントの会場

山崎さんと、司会進行をつとめる萩原さん。「これから山形にお越しいただく機会が増えるとのことなので、これを0回目として、今後も山崎さんとこういった場を設けたいです」

そして、参加者が山崎さんに聞いてみたいこと。

参加者A

これまでに、失敗した経験があれば教えてください。

山崎

失敗は、しないんです。成功するまでやり続ける、というほうが正確でしょうか。
1発勝負だったら失敗もするかもしれないけれど、
ぼくたちは3〜5年いますからね。徐々にものごとを進めるので、
途中でヤバいなと思っても、軌道修正する余地があるんです。
だから、事務所を立ち上げてから、いちども失敗はありません。

もちろん、いくつか難しかったなと思うことはあります。
たとえば、企画案を出したあとになって、予算がないという理由で、
「ただ、5回分のワークショップを進行する」だけの
しごと内容になってしまったとき。
告知もちらしのデザインも先方にゆだねたら、
なんと参加者がゼロ人だったんですね……。
まずしっかりヒアリングを重ね、「来てください」とお誘いすることこそが、
ぼくらのしごとだったんだ、ということを学びました。

参加者B

コミュニティデザイナーって、儲かりますか?

山崎

「儲かる」という定義自体を変えたいですよね。
studio-Lの梅田事務所と、伊賀事務所では、所員の可処分所得が異なります。
端的にいえば、梅田だと家賃6万のところが、伊賀だと1万円で済む、
というのがからくりですよね。
それに、地方から季節の農産物が送られてくる、ひとに感謝される、
ともだちが増える……これだって、ぼくたちにとっては「儲け」だと思っています。
そういう意味では、「ぼろ儲け」ですね(笑)。

参加者C

対立した意見が出たときはどうしますか?

山崎

基本的には、どうもしません。
所員のなかには「両案を乗り越えるC案」が出せる
スマートな人間もいますが、まずは一旦そのまま放っておいて、
「どちらか、先にできるほうからやってみましょう」といってみます。
すぐできること、3年後にできること、10年後にできるかもしれないこと、
と分析するんです。やっているうちに未来は変わっていくものですから、
行動前の机上の意見を無理に統合しなくてもいいと思いますよ。

参加者D

どうやってひとを集めるんですか?
ひとつのワークショップやプロジェクトは何人ぐらいでやるんですか?

山崎

集めるのではなく、誘いにいきます。まずはプロジェクトの担当者に
「このまちでおもしろいことやってそうなひとを3人紹介してください」という。
その3人にまた同じことをお願いする。これをくり返して、100人くらい会う。
その経緯のなかで、たくさんのひとから「アイツはすごい」といわれる、
いわばキーマンがやって来てくれたら、いろんなことがうまくいきます。
公募をかけるのは、そのあとですね。

そうすると、公募から集まった「まちづくり大好きな100人」と、
ヒアリングを経てぼくたちが来てほしいと思った
「もともとまちづくりに興味がなかったひと100人」の組み合わせを
つくることができます。公募で集まった200人と初めましてで対面するより、
なかにすでに声をかけたひとがいて「ヤァ、ヤァ」なんていうと、
ぼくたちのよそ者感が薄れて、和やかないい雰囲気がつくれるという
効能もあるので、まずはこういった事前の準備を丁寧にやります。

参加者E

古着屋を経営しています。高い駐車場代を払いたくないという理由で、
若者がぼくらのまちに来てくれなくなり、郊外に流れています。
なんとかそういう課題を解決したいのに、
力を合わせるべき3つの商店街が友好的になってくれません。
どうしたらこころが伝わりますか。

山崎

やはり、その方たちの話を聞きにいく。教えてもらう。
彼らに認められることを実行する。それに尽きると思います。
「これをやるとうまくいく」とは言えません。
おそらく全国のどこの商店街も同じ状況で、
逆にそういう喧嘩もできなくなったら、いよいよヤバい。

だから、まだ潜在的な力がある元気な商店街なんだ、と
発想を転換してみてはどうでしょう。これまでのぼくたちの事例でいうと、
初回WSはそのコミュニティの年長者何名かに
「若手をひとりづつ連れてきてください」とお願いし、
そこでは年長者のみなさんにしゃべってもらう。

そのあと「お忙しいでしょうから、2回目以降は
みなさんから推薦していただいた若者に実働してもらいますね」と
さりげなくバトンをつなぎ、その代わりに
大御所のみなさんにも毎回きちんと議事録報告をする。
そんな仕組みにしたことがありますね。これはなかなかうまくいきましたよ!

(……to be continued!)

休憩を挟んで第2部へ

休憩を挟んで第2部。「せっかくだから、隣り合わせたひとと、まずはにっこり笑顔で挨拶してみましょうか」と山崎さん。少しのあいだ、自己紹介タイム。さまざまな思いでこの場に足を運んだひとたちが、この一声を呼び水に、たった数分の間にどんどんつながっていく。

隣の部屋のトークをカフェのスクリーンでも見れるようにセッティングされた第2会場

当日参加者も多く、急遽、隣の部屋のトークをカフェのスクリーンでも見れるようにセッティングされた第2会場。こちらでも、質問や意見が活発に飛び交う。

まちの真ん中で古着屋を営む若き経営者

最後の質問は、まちの真ん中で古着屋を営む若き経営者から。まさに、全国でおなじ悩みを抱える店主が多いのではないだろうか。「答えはないけれど」と前置きした上での山崎さんのおはなしには、たくさんのヒントがあった。

information

map

山形まなび館・MONO SCHOOL

県下初の鉄筋コンンクリート学校建築として、昭和2年に建てられた「山形市立第一小学校」が、約80年間の小学校としての役目をまっとうし、平成22年4月に「ものづくり支援」「観光交流」「学び舎」の拠点として生まれ変わった。

住所:山形県山形市本町1-5-19

TEL:023-623-2285(管理事務室)

開館時間:9:00〜18:00(交流ルームは〜21:30)

休館日:月曜(祝の場合は翌日)および12月31日、1月1日

Web:http://www.y-manabikan.com/

profile

TAKAKI HAGIWARA 
萩原尚季

アートディレクター。1976年茨城県生まれ。2000年東北芸術工科大学を卒業後、同大学の大学院に進学。スウェーデンへの交換留学経験から2001年デザイン事務所「コロン」を立ち上げ、2010年「株式会社コロン」となる。同年、山形市立第一小学校旧校舎活用の委託業者に選定。4月「山形まなび館・MONO SCHOOL」としてリニューアルオープン、その運営方法で2012年度「グッドデザイン・ベスト100」を受賞した。

Web:http://www.colon-graphic.com/

profile

RYO YAMAZAKI 
山崎 亮

1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院地域生態工学専攻修了後、SEN環境計画室勤務を経て2005年〈studio-L〉設立。地域の課題を地域の住民が解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザイン、パークマネジメントなど。〈ホヅプロ工房〉でSDレビュー、〈マルヤガーデンズ〉でグッドデザイン賞受賞。著書に『コミュニティデザイン』。

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第13回:長崎

第13回:「日本一メンズがモテるハーレム長崎県」

コロカルの“カル”は、カルチャーの“カル”ですが、
「ハーレムシェイク」というカルチャーをご存知でしょうか?

現在、欧米で、大ブレイクしている30秒ダンスです。
最初の15秒は、ひとりの人が踊っていて、
後半からみんなで……見たほうが早いですね!
ハーレムシェイクで動画検索すれば、いっぱい出てきます。

ところで、
「生まれ変わるなら、男と女、どちらの性別で生まれたい?」
というのは、よくある質問ですが、
「生まれ変わったら、どこの県で生まれたい?」
という質問も、いちどは考えておきたいものです。

もし男性が生まれ変わるのなら、長崎県をオススメします。
なぜなら、長崎県は、男性の人口比率に対して、
女性の数が圧倒的に多いのです。
つまり、男性にとって、日本一モテるハーレムな県なのです。

ですが、世の中はムズかしいもので、
誰かの幸福が、誰かの不幸に支えられている。
ということが、よくあるのです。
長崎の場合、男性は、女性が多くてハッピーですが、
女性にとっては、キビしい世界かもしれません。

ワーストバスターズは、ワーストである人たちの味方なので、
日本一ハーレムできない長崎の女性をアプリで応援します!

女同士の仲を良くする駆け込み寺風アプリ「ヘビーカス寺」

男性の数が少ない長崎県ですから、おそらく、
女同士での恋のトラブルもたくさんあるのだと想像します。

つきあっている男性が、友達と浮気していた。
じぶんの夫が、ママ友と不倫していた。
なんてことは日常茶飯事で、時には、
昼ドラのように苛酷な人生を歩む姉妹で男を奪いあうなど、
他県では見られない、ヘビーな悩みもあるでしょう。

そんな悩みを解決するために生まれたのが、このアプリ。
アプリを起動すれば、ヘビーカス寺という仮想の寺で、
長崎県の女性と男女の悩みをネット上で共有できます。
これにより、女同士の仲がきっと良くなるでしょう。

長崎県以外の県のイケメンが見れる「長崎ガイ」

長崎県にフリーの男性がいないからといって、
あきらめてはいけません。
男なんて、人口の数だけいます。県外で、恋に落ちましょう。

「長崎ガイ」を使えば、長崎県外のカッコいいメンズが
たくさん見れます。マップにしたがって、
あなたの好みの男性がいる県に引越しましょう。
競争率の激しい長崎県で培った女子力は、
県外では、計測不能なほど巨大なチカラを発揮するはずです。

エア彼氏といっしょに長崎県外に旅したくなるアプリ「大仁田カレシ」

これだけ価値観が多様化している世の中です。
3次元の彼氏にこだわる必要は、ないのではないでしょうか。

「大仁田カレシ」を使えば、
長崎県出身の大仁田厚さんをイメージした2次元彼氏や、
福山雅治さんをイメージした2次元彼氏と、つきあえます。
ほかの女性のスマホに、おなじキャラがいたとしても、
浮気だと早とちりしないでください。

あなたの彼氏は、あなたのスマホの中にずっといます。
3次元の彼氏が裏切ることがあっても、
2次元の彼氏は裏切りません。

次回は、出生率ワーストの東京都だ!

次回のワーストバスターズは、日本の首都東京を特集します。
首都だからといって、特別視するワケではありませんが、
スペシャルバージョンでお送りします。
出生率ワースト、あなたなら、どうやって解決しますか?

それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

長崎大仏くんの大仏訓

We are the ちゃんぽん~♪ 食べてくれ~♪ 
※カステラカラーをイメージした人間に近い大仏です。

映画『ペンギン夫婦の作りかた』 台湾での題名は 『企鵝夫婦』になりました。

暁峰さん、実は料理マスターズの一員です。

辺銀暁峰&愛理夫婦がモデルとなった映画『ペンギン夫婦の作りかた』、
新石垣空港の開港を記念して、
暁峰さん役を演じたワン・チュアンイーさんの母国、台湾で公開中です!
題名はずばり中国語でペンギン夫婦を意味する『企鵝夫婦』。

台湾でも日本と同じように「観終わったら、おなかがすいた!」と
ハートだけでなく、胃袋を刺激される観客がたくさん。
映画館で見逃した方は、DVD&ブルーレイディスクをぜひともご家庭で。
家でならば、おなかがすいても、困りませんから。

さて、暁峰さんについて、大事なことを紹介するのを忘れていました。
3年前、農林水産省はシェフや料理人を対象にした
顕彰制度「料理マスターズ」を創設しました。
これは料理人としての技術・技能はもちろん、日本の食、食材、食文化の
素晴らしさに誇りを持ち、生産者や企業と一緒に、
その発展へ貢献している料理人を表彰するというものです。

暁峰さんは、愛理さんと一緒に
島唐辛子をはじめ石垣島産の食材を使った「石垣島ラー油」を開発したこと、
島内ではごく普通の食材を使った料理をペンギン食堂で提供し、話題となり、
島外からの注目を集めて、石垣島の食材の価値向上に貢献したことから
山形県鶴岡の「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフなど6名と一緒に
平成22年に「第1回料理マスターズ ブロンズ賞」の受賞者となりました。

そんな凄腕料理人である暁峰さんに、
台湾での映画『ペンギン夫婦の作りかた』公開を記念して
「石垣島ラー油」を楽しめる一皿、おいしいレシピを教えてもらおうという特別編です。

楽しく賑やかにということで、友人の和知 徹シェフにお相手をお願いしました。
東京銀座のフレンチレストラン「マルディグラ」は豪快な肉料理でおなじみの店です。
和知シェフ、3年前にはペンギン夫婦を訪ね、“石垣島で食いしん坊”の旅へ。
暁峰さんと愛理さんに案内されさまざまな島の食材を味わったのですが、
その中で強く印象に残ったのが、この連載の第4回
愛理さんが紹介していた川満養豚の「もろみ豚」でした。

滞在中に特別に許可を得て養豚場やハム、ソーセージの加工場を訪ね、
泡盛のもろみと川満さんの愛情をたっぷり受けて育っている様子や
肉質をその目で確認していた和知シェフ、
「それなら石垣島ラー油ともろみ豚で、スペアリブ作りますよ」と即決です。

ところで和知シェフ、映画『ペンギン夫婦の作りかた』いかがでしたか?

「主役のふたりがたくさん食べる場面が、何度も出てくるけれど、
確かに愛理さんと暁峰さんはあれぐらい食べるなあと思って観てました。
それと野菜を炒める場面が多いのも面白かった。

本州の家庭料理では、野菜を炒めることって案外少ないんです。
でも沖縄の人はゴーヤ、オオタニワタリ、パパイヤとか野菜をよく炒めるし、
暁峰さんの故郷中国も同じように炒めものが得意だから、
島で初めて見る野菜にも、料理方法の“勘”があったんじゃないかな。

食べ物に貪欲な興味があったからこそ、はじめは何もわからなくても
島のお年寄りや友人に教えてもらい、もちろん自分たちでも手探りして
いろんな島の食材を自分たちで使いこなせるようになった。
その努力の結果で、香り豊かな石垣島ラー油が誕生したことも納得しました。

ピパーチ(島胡椒)をすりおろす場面で、粉の刺激がすごいじゃないですか。
ピパーチにはすごく興味があります。生でなっているのを見てみたい。
今度は自分でピパーチを作りに、石垣島に行きたいですね」

映画『ペンギン夫婦の作りかた』は、もりもりと食べる場面の連続! 湯気の立つ料理を作ったのはもちろん、愛理さん、暁峰さん、ペンギン食堂のスタッフ。そのおいしさに監督から「カット!」の声がかかっても、主役のふたりは箸を置くことがなっかたとか。© 2012『ペンギン夫婦の作りかた』製作委員会

TOmagazine No.01

東京都『TOmagazine』
発行/アラヤジャパン

毎号、東京23区のどこかひとつの区をピックアップし特集していく、全23号完結型のタウンマガジン。創刊号は足立区を特集。区内の隅々までを歩き、日常の目線からまちの新鮮な表情を切り取った巻頭特集、区内で活動する日本屈指の家電蒐集家や日本最古参の女子プロ団体にインタビューした第2特集、足立区にまつわるさまざまなトピックをあらゆる角度から徹底検証した雑学ページなど、これまでにない足立区総特集の1冊となっています。

TOmagazine
http://www.facebook.com/TOmagazine.tokyo

全92ページ

本体1000円+税

発行日/2013.2

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第12回:茨城

第12回:「日本一声に出して読みたくないイバラッキーな茨城県」

茨城県←これ何と読むか知ってますか?

「“いばらぎけん”じゃなくて“いばらきけん”でしょ」
って知ってる方でも、じっさいに声に出すと「いばら“ぎ”けん」って言います。
私は、そういうシーンに12回くらい出くわしたことがあります。

ワーストバスターズの連載も、今回で12回になります。
1/4を終えて思ったことを1/3の純情な感情に分けてみると、
まず、いがいとタイヘンだということ。
つぎに、やたらダジャレを言いたがるということ。
そして、スポットを当てる都道府県の人たちの
ためになることを提案できたらいいなということです。

タイトルの「イバラッキー」とは何なのか? これは、「いばらき」を「いばらぎ」
と呼びつづける人間たちへのレジスタンス、つまり、ひとりデモです。

伊能忠敬も気づきませんでしたが、私は気づきました。
じつは茨城県は、日本一、ラッキーな県なのです。
だって「いばらき」です。「らき」ですよ。
つまり、ラッキーにいちばん近い県なのです。
イバラッキーという言葉を日本に浸透させることで
そのことに気づいてくれる人間が、ひとりでも増えることを祈ります。

イバラッキー。
なんか、ゆるキャラにも向いてそうな名前なので、
この記事を読んでる茨城関係者はすぐに
イバラッキーをつくるべきだと思います。

そうじゃないと、読み間違えられ、魅力度ワーストのままです。
イバラッキーがむずかしいのであれば、この2つのワーストを解決するために、
茨城県を好きになってもらう3つのアプリを紹介しましょう!
ん?また「いばらぎ」って読みましたね。「いばらき」です(><)
レッツいばらき! イバラの道をゆけ!

梅宮辰夫が部屋で茨城の郷土料理を作ってくれる「デリタツ」

スマホアプリを起動したら、ボタンひとつで、
茨城県出身の梅宮辰夫(敬称略)が、あなたの家にやってきます。
作ってくれるメニューは、すべて茨城の魅力あふれる料理です。
特別に、その一部をご紹介しましょう。

「水戸黄門ドリア」

理科の授業で習うミトコンドリアに見た目がそっくりで、
茨城のDNAである水戸納豆が、ふんだんに使われたドリアです。
納豆とチーズという発酵兄弟が、繰り出すハーモニーに、
うっかり八兵衛も、ビックリしてしまうでしょう。

「水戸黄門ドセレクション8年連続受賞の納豆チーズケーキ」

こちらも、チーズと納豆の発酵兄弟が、活躍します。
デザートに納豆なんて!と思うあなたも食べてビックリ。
納豆を食って、納得してしまうでしょう。
そして、茨城を好きになってしまうでしょう。

横山大観の絵を体で感じられる「横山体感」

茨城県出身の日本を代表する横山大観(敬称略)の絵の一部になり、
横山大観の世界に、どっぷりつかれるアプリです。

自分が作品の一部となることで、横山大観のことが好きになり、
そして、横山大観を生んだ茨城県のことが好きになるでしょう。

牛久大仏を自由に出現させられる「どこでも牛久大仏」

じつは、茨城には世界に誇る人物、
世界ナンバーワンの人物がいます。
世界一大きい大仏、牛久大仏です。

そんな牛久大仏ですが、見たことない人も多いと思うので、
スマホカメラを起動させると、
画面の中に牛久大仏が出現するアプリをつくってはどうでしょう。

牛久大仏が身近になり、そのつぎには、
牛久大仏の住む茨城県を身近に感じるようになるでしょう。

次回は、長崎県

男性の比率が、全国ワーストです。
つまり、男性に比べて女性の数が多いということで、
男性から見ると、ありがたいことにも思えます。
しかし、逆境にいる人たちを応援する立場に
いたいと思うワーストバスターズ。
次回は、女性の味方になって、アプリを考えていきます。

それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

茨城大仏くんの大仏訓

イバラギがワーストなだけで
イバラキはワーストじゃないのだ!

福島を応援する奥田政行シェフが見据えたもの。

「アル・ケッチァーノ」が「フク・ケッチァーノ」?
福島生まれの若き料理人と奥田シェフが始めたこと。

「東北の食を元気にしよう!」
東日本大震災以来、奔走&奮闘し続ける「アル・ケッチァーノ」奥田政行シェフ。
2011年は、三陸沿岸部の被災地へ何度も通い続け、炊き出しの料理でみんなを励まし、
2012年は、スイス・ダボス会議や、
スペイン「マドリード国際グルメ博」に参加して、日本と東北の食をPR。
そして2013年は「福島を応援する年」。
1月19日、郡山市の料理専門学校で、
料理人のタマゴたちと福島産の食材満載の「エッセンシャル・キッチン」を開いた。
福島生まれの“未来のシェフ”たちは、徹底した奥田イズムを学び、
5年後には「故郷にフク・ケッチァーノを開く」ことを夢見て、目下のところ修業中。

披露の場は「エッセンシャル・キッチン」

「学校法人永和学園 日本調理技術専門学校(Nitcho)」。
ここは、福島県郡山市にある福島県唯一の調理専門学校。
校内には、高級レストランさながらのキッチンとスタジオがあり、
時おり市民を招いて、生徒たちが日頃の修練の成果をお披露目するレストランが開かれる。
1月19日、特別講師に山形県鶴岡市「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフを招き、
恒例の「エッセンシャル・キッチン」が、開催された。

測定器で放射能を徹底的に検査。

この日のゲストは、光産業創成大学院大学の瀧口義浩先生。
放射線を長年研究してきた専門家で、
奥田シェフとは被災地支援活動の中で出会ったそうだ。
先生は、小さなお弁当箱ほどの大きさの、小型「Radiation Tracker」を開発。
これを携帯すると、立ちどころに放射線量がわかるという。
試しに郡山市内を歩くと、室内は0.2μSv前後で安定していたが、
外に出ると線量が3〜4倍に上がる場所が少なくないことも判明。
郡山では、見えない放射線がもはや身近な存在なのだ。
「その被曝線量を算出することが、健康を守ることに繋がる」と瀧口先生。
奥田シェフは、瀧口先生を介して、放射線測定器を店舗に導入し、
「食材を徹底的に検査して、安全が確認できれば、使う」というポリシーを貫いている。

料理人の創作意欲に火をつける郡山の野菜名人。

詳細は末尾ですべてご覧いただけるが、この日提供された料理は全部で9品。
メヒカリの素揚に甘味とシャキシャキの食感を添えた白菜や、
トラフグのリゾットに使われた冬寒菜(キャベツ)、
そしてネギは、郡山市内の野菜農家、鈴木光一さんが育てたもの。
生産者であり、種苗店も営む鈴木さんは、郡山の若手農家のリーダー的存在。
伝統野菜や新品種の開発にも熱心で、
生でも食べられる「佐助ナス」や、糖度の高い「隠田かぼちゃ」など、
稀少でしかも高品質の野菜を栽培し、郡山の農業を復権しようと日々奮闘している。
実はこの鈴木さん、「Nitcho」でフランス料理を担当する鹿野正道先生が、
「何を作っても美味い」と太鼓判を押すカリスマ農家。
冬の寒さを耐え抜いて、甘味を蓄えた野菜たちが、シェフの創作意欲もかき立てるようだ。

いわき市に西洋野菜栽培の名人あり。

「カブのヴルーテ」は、
いわき市にある坂本農園の聖護院カブを裏ごしし、
滑らかなスープに仕立てた前菜。
会場から「これ、牛乳でないの? ポタージュ? いや違う、カブだ!」
などと驚きの声が続出した料理でもある。
さらに一同を驚かせたのは、
いわき市の坂本和徳さんが育てた「西洋ゴボウ(サルシフィ)」。
日本のゴボウとは異なる姿形で、白と黒の2色ある珍しい品種。
奥田シェフも図鑑でしか見たことがなく、築地市場でもめったにお目にかかれぬ貴重品とか。
「こんなに立派なサルシフィが、いわきにあるとは知らなかった」
「牛蒡って、牛の房=尻尾って意味がある。だから牛とよく合うんです」
福島牛のタンと、いわき生まれの西洋牛蒡。「はじっことはじっこ」のステキな共演。
いわきのみなさんがたたえていた笑顔が、印象に残る。

修行中の17人の目標は、5年後の福島での独立。

「料理人には消費者と産地を守る責任がある」。それが奥田シェフのポリシー。
料理を支える生産者の元気を取り戻すことが、東北全体の復興につながる。
そして今、そうしなければ、東北だけでなく、日本全体の農業が失速してしまう。
そんな危機感を背負いながら、奥田シェフはキッチンに立っている。
「福島は、東北で一番豊かな場所。助けたいんです」
そんなシェフの意志を実現させるべく、学校の講師陣、職員、生徒など、
合わせて27人が68人のお客様のために、全力でサポート。
震災以降、除染作業や風評に悩む生産者が決して少なくない福島県だが、
しかし、基準値を超えるセシウムが検出されるケースは、徐々に減っており、
最近は特に野菜からはほとんど検出されていないとも聞く。
※参照『ふくしま新発売。』

故郷に「フク・ケッチァーノ」を!

そんな福島の産物を確実に理解して、ちゃんと料理することで、
食べる人たちみんなをシアワセにする。
そんな奥田イズムを徹底的に学び、福島の食を応援すべく日々奮闘している若者たち、
それがNitchoの卒業生たちだ。
奥田シェフが開いた鶴岡と東京の店で今、17人が働きながら修業中。
彼らの目標は、奥田シェフからがっちりと地産地消の哲学を学び、
故郷に「フク・ケッチァーノ」を創ること。
通常は10年修業を積むところ、なんとか5年で実現させたい。
そんな願いを胸に、日々修業に励んでいます。
「みんなの頑張りしだいでは、3年、いや2年後には実現するかもしれません」
故郷で、地元の素材を使うことで生産者を応援。
そして食べる人をみんなシアワセに……そんなフク・ケッチァーノを夢見て、
東京で、鶴岡で、若者たちの挑戦が続いている。

「ESSENTIAL KITCHIN」で供された皿の数々をずらり。

メヒカリの素揚げと鈴木農園の白菜の一夜漬けのサラダ

塩でもみ乳酸醗酵させた鈴木農園の白菜に、生の野菜を加えたサラダの上に鎮座するのは、素揚げしたメヒカリ。メヒカリはいわき市名産の魚だけれど、現在は操業停止のため宮崎から取り寄せて使用。酸味と甘味が楽しめる。

坂本農園のカブの冷たいヴルーテと、川俣シャモと福島牛コンソメジュレ&フォアグラ

小麦粉とバターで作ったルーをフォン(だし)でのばしたヴルーテに、裏ごしした聖護院カブを加えた一品。福島を代表するブランド鶏「川俣シャモ」と福島牛のうま味を凝縮させたコンソメジュレで味わう。

ブロッコリーとアンチョビとホタテのソテー

ホタテのうま味を帯びた茹でたブロッコリーが美味。アンチョビの塩味も良いアクセントに。白地に紫のドラマチックな「カステロ・フランコ」はレタスの一種で、いわきの坂本農園の産。

鈴木農園の冬寒菜とトラフグのリゾット

寒さの中でその内側に甘味を濃縮した冬寒菜(キャベツ)と、福島県オリジナルの大粒品種米「天のつぶ」が、ふぐのだしを目いっぱいに吸い込んで、リゾットへと出世。

川俣シャモと青大豆のフレーグラ

セモリナ、薄力粉、塩、オリーブオイルを混ぜ、手捏ねで作る「フレーグラ」とは、サルディニア島の古代のパスタで、クスクスの原型とも。福島が誇るブランド鶏「川俣シャモ」のうま味がパスタによく馴染む。

鈴木農園のねぎのマリネ シェリーヴィネガーとクミンで

驚くほどの甘味をたたえる鈴木農園産のネギを丸ごと姿煮に。冷める段階でヴィネガーとノワゼットオイルを吸収させたもの。甘味と酸味を、最後に3粒散らしたクミンが見事に調和させてくれる。

坂本農園のごぼうのフォンデュータをかけた福島牛の牛タン

やわらかな福島牛のタンと、希少な西洋牛蒡(サルシフィー)が、一枚の皿の上で共演。その相性は絶妙で、味わう人たちを唸らせていた。

小沢農園のイチゴで作ったイチゴのシャーベット

郡山市の「小沢農園」のイチゴと、砂糖のみで作られたシャーベット。前日にイチゴの重量の8%の砂糖を加え、中から溢れ出した果汁とともに凍結。「甘い」というより「旨い」!

キャラメルムース、エスプレッソのエスプーマ添え

郡山市にも支店を持つ「アサヒ飲料」の缶コーヒー「ワンダ」を使って仕上げられた〆の甘味。「うちの商品が、こんなに素敵なデザートになるなんて!」と、担当者も感激の様子。

奥田シェフが現在手掛けているお店情報

Al-che-cciano
アル・ケッチァーノ

住所 山形県鶴岡市下山添一里塚83 TEL 0235-78-7230
営業時間 11:30 〜 14:00(L.O.) 18:00 〜 21:00(L.O.) 月曜・火曜(月1回)休
※「イル・ケッチァーノ」も併設

YAMAGATA San-Dan-Delo
ヤマガタ サンダンデロ

住所 東京都中央区銀座1-5-10 TEL 03-5250-1755
営業時間 11:30 〜 14:00(L.O.) 18:00 〜 22:00(L.O.)※最終入店は20:30 月曜・年末年始休

Yudero 191 from Al-che-cciano
ユデーロ191 フロム アル・ケッチァーノ

住所 JR東京駅改札内グランスタ 1F TEL 03-3214-4055 営業時間 7:00 ~ 22:00(L.O.) 無休

LA SORA SEED FOOD RELATION RESTAURANT
ラ・ソラシド フードリレーションレストラン

住所 東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ 31F TEL 03-5809-7284
営業時間 11:00 〜 14:00(L.O.) 11:00 ~ 23:00 ※ラストオーダーは20:00 無休

farm il aid FOOD RELATION CAFÉ
ファミレード フードリレーションカフェ

住所 東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ 1F TEL 03-5809-7268
営業時間 10:00 ~ 21:30(L.O.) 無休

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第11回:和歌山

第11回:「チョコボール向井が、和歌山県観光大使に…」

なったら、和歌山の人たちはチョコを食べると思いますか?
(チョコさん、呼び捨てにしてすみません)

今回スポットを当てるのは、みかんで有名な和歌山県。
チョコの消費量が日本一少ない県。つまり、
2月14日バレンタインデーに、日本一ドキドキできない県です。

納豆消費量ワーストや、スパゲッティ購入額ワーストなど
ほかの食べ物のワーストもある和歌山ですが、
今回は、面白法人カヤックのモテないメンズを中心に
和歌山のチョコ消費量を上げるためのアプリだけを考えてみました。

もちろん、モテないヤツらだけで話し合っても、
「仕事で忙しかったから、受け取るヒマがなかったんだよね」
「あーオレも忙しかったわ」「オレも」「あ、オレも」
と、キズをなめあうだけなので、モテるメンズも参加しています。

それでは、たくさん出たアプリアイデアの中でも、
良さげな5つを紹介しましょう! レッツ和歌山!

お返しを宣言しとく「ザ・ホワイトデーマニフェスト」

ホワイトデーのマニフェストを登録するコミュニティアプリです。
女子は、男子のマニフェストを見て、チョコをあげる人を決められます。
ギブアンドテイクのテイクがわかっていたら、人は、ギブするのではないでしょうか。

どんな見返りがあるかわかっていれば、それに合わせた
お菓子やプレゼントを準備できるので、損をしません。
言わば、これは、勝つ馬がわかっている競馬です。
勝つ馬がわかっているのなら、和歌山の女子たちは、
チョコという馬券をたくさん買うでしょう。

買ったチョコを手渡しでくれる「AR彼女」

アプリを起動し、チョコのパッケージにスマホをかざすと、
ARで女の子が出現し、手渡ししてくれます。
これで、チョコをもらえない男子はいなくなりますね。

世の男性の好みに合わせて、48人のチョコアイドルがいます。
じぶんの好きなメンバーから、チョコをもらいましょう。

脳をたくさん使う「チョコドリル」

【ちょこっとクイズ】

1.1.1.2.2.1.2.1.X.2

上の数字は、ある法則に従って並んでいます。
「X」に入る数字は何?

チョコドリルは、ちょこっとしたクイズのアプリです。頭をフル回転させ、
脳がブドウ糖を消費し、きっとチョコが食べたくなるでしょう。

さらに頭がよくなれば、好きな女の子からチョコを
もらうことだってできるかもしれません。

上のクイズの答えは、1です。

1.1.1.2.2.1.2.1.1.2

さて、何の順番で並んでいるでしょう? 
クイズの解説は、いちばん下に書いてあります。

ブラック企業を招致するアプリ「ブラック和歌山」

人は、疲れている時にチョコを食べたくなる。
それなら、ブラック企業を和歌山に招致して、疲れている人を増やせば、
チョコの消費量も増えるはず。言わば、このアプリは、
カカオ100%のチョコレートよりもブラックなアプリです。

ブラック企業を応援しているワケではありませんが、
がんばってチョコレート食べて働いたら、
異性にモテるようになるかもしれません。
ブラックには、ラック(幸福)が入っているのですから…。

無意識にチョコが欲しくなる「チョコビーム」

アメリカで、映画にコーラの画像をちょいちょい混ぜたら、
コーラの売上が伸びたという実験があります。
いわゆる、サブリミナル効果ってヤツです。

この原理を利用し、ちょこちょこチョコの画像を見せていけば、
無意識にチョコを食べたくなるのではないでしょうか。
これも、なかなかブラックなアプリですね。
チョコの画像と共に「オレはモテる」という文字を見ていれば、
いつか本当にモテるようになるかもしれません。

以上のアプリはすべて、和歌山でしか使えないアプリです。
いずれかのアプリが世の中に出れば、和歌山は、
チョコ消費量ワーストから卒業できるでしょう。

次回は、花粉県茨城!

ハッ、ハッ、ハクションッ!
次回は、日本一スギ花粉が飛び交うワイルドな県茨城だぜぇ〜!
おっと、イバラギじゃなくて、イバラキだから要注意。
魅力的な市区町村ランキングワースト、不法投棄件数ワーストと、
イバラの道を歩む茨城ですが、なんとか突破口を見つけます。
それでは、また、お会いしましょう。アッ、アッ、アディオスッ!

和歌山大仏くんの大仏訓

和歌山は、未完の県だよー

私たちの人生も、未完だ。
未だ完成されないからこそ、未来がある。
和歌山大仏くんにヒトコト言いたい方は、ワーストバスターズまでご連絡を

【チョコドリルの解説】

1.1.1.2.2.1.2.1.1.2

アラビア数字の1から10の画数を順番に並べています。

1→1画 2→1画 3→1画 4→2画 5→2画 
6→1画 7→2画 8→1画 9→1画 10→2画

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第10回:静岡

第10回:「日本一のぞみのない静岡県!」

今回のワーストバスターズのミーティングには、
大学生2人と、静岡県の各地区を代表する
スペシャルゲスト4人が参加してくれました。
まずは、スペシャルサンクスを述べさせてください。
横浜までお越しいただき、ありがとうございます。

さて、ネイティブ静岡が来てくださったので、
日頃の素朴な疑問をぶつけてみました。

「静岡県でナンパするときは『お茶しない?』とかいうんですか?」

とたずねると、

「いいませんね。車社会ですから、ナンパスポットには車でいきます。」

「そうです。ナンパ待ちしてる女子も、車に乗ってます。」

アウチ!!静岡サプライズ!!
私も田舎出身なので車社会ですが、そんなの聞いたことがありません。
静岡は車社会というか、車イコール人間。もはや車人間ですね。車人間静岡。

つづいて、富山県が石川県をライバル視しているように
静岡県にはライバルがいないのか、とたずねると、
これといってライバル視している県はない、との答えが。
しかし、その数分後にこんな発言がありました。

「山梨県は、富士山の裏側を見ているんです。」

おもいっきりライバルじゃないですか!
いやぁ私の中では、富士山はリバーシブルというか、
そもそも山に表と裏があるなんて思いもしませんでした。

ドイツの舌ベロだした物理学者がいっていたように
「常識とは18歳までの偏見のコレクション」なのかもしれませんね。
あ、"舌ベロ"は、静岡弁のようです。舌とベロを同時に出すのは、じつにややこしい。
耳イヤー、茶ティー、いちごストロベリーという言葉とおなじですね。
聞くだけで、体内がムズムズします。

そんなムズムズを抱えながら、
静岡のワーストをアプリで解決するっちゃ!

※静岡なのでお茶っぽい語尾にしましたが、これで最後にします。

静岡にのぞみが舞い降りるアプリ「その先のぞみカメラ」

の~ぞ♪ の~ぞ♪ のぞみぃ~~♪
と静岡県でニャンニャン歌ってる方がいると思いますが、
にゃんと静岡県には、新幹線のぞみが止まらないのです。
ほかにも止まらない県がいっぱいあるじゃないか。と思われるかもしれませんが、
静岡の場合、こだまが止まる駅が6つもあるのに、のぞみは止まらないのです。
国に大都市の太鼓判を押された政令指定都市、浜松市もあるのに。

静岡は横に長いから、止めたらわるいかなぁと
静岡県民たちは謙虚におっしゃっていましたが、
ここはアプリの力で、静岡にのぞみを止めたい。

そこで考えたのが「その先のぞみカメラ」です。
2次元アイドルのぞみちゃんとの2ショット写真が撮れます。
このアプリが流行れば、静岡のあちこちで、
"のぞみが止まっている"という状態が生まれるでしょう。
そして"その先"の未来で、やっぱり新幹線のぞみも止めようか
という展開になることも、なくはないと思います。

イントネーションを正すアプリ「イントネーチャン」

「イントネーションがおかしいことに上京して初めて気づいた。」

「オレも!」「オレもオレも!」「オレも……」

イントネーションがおかしい県や、なまっている県は、
静岡県だけではありません。ですが、
なんとしてもイントネーションを正したいという義務感が生まれました。

なぜなら、人は、クロールの息継ぎをする瞬間の顔を見たくらいで、
100年の恋が覚めてしてしまう生き物だから。
つまり、イントネーションがおかしいだけで、
嫌われてしまうこともあるのです。

そこで、静岡県民のイントネーションを正すアプリの登場です。
ただの発音練習アプリではつまらないので、
年上の彼女イントネーチャンと、遠距離恋愛を疑似体験することで、
正しいイントネーションが覚えられるものにしましょう。
このアプリがあれば、PONPONPONとつけまつげをつけるように
カンタンに正しいイントネーションが身につけられるはず。

静岡の冠番組を再現できるエコーアプリ「キックオフ!!」

静岡ですが、じつは個人県民税ワースト。
つまり、県民が個人で税金あまり払っていない県なのです。

これを解決するために生まれたのが「キックオフ!!」
静岡といえば、やはりサッカーです。
そして、いまも続くサッカーの情報番組で、
ナレーターがかつてやっていた画面を指さすタイトルコール。

「キックオフ!オフ…オフ…」

静岡県のサッカー少年たちは、みんな学校でマネしていたそうなので、
同じポーズをとって、声を出すとエコーがかかるアプリがあれば、
間違いなくヘビーユーザーになるでしょう。う…う…
そしてこのアプリを使って貯めたお金を、サッカー税として
国に納めてはどうでしょうか。か…か…

静岡が生んだスーパースターたちもきっと喜ぶはず。ず…ず…

次回は、心拍数のおそい和歌山県!

次回は、チョコ消費量ワースト。
つまり、日本一2月14日にドキドキできない和歌山県です。
静岡は、三立製菓のチョコバットがあるので、チョコはバッチリ消費してますね。
和歌山も、山で和歌ばかり詠んでないで、チョコバットを見習って、
チョコみかんをつくったらどうでしょう。
チョコバナナがあるんだから、イケる、イケる。
それでは、また、お会いしましょう。アディオス!

静岡大仏くんの大仏訓

山梨県民は、富士山の裏側を見ている。

静岡大仏くんを使いたい方は、ワーストバスターズまでご連絡を

コロカルくん登場! の巻

「だるま忍者コロカルくん登場!」の巻

新年から仲間に加わった、だるま忍者コロカルくん。
サイトはもちろん、facebookページにもお邪魔して、
日本中のおいしいもの&かわいいものを紹介していきます。
はやくもキャラクターグッズを開発中とのウワサも……
何はともあれ、今年はコロカルくん推しでいきますよー。