連載
posted:2013.2.13 from:青森県十和田市 genre:食・グルメ
〈 この連載・企画は… 〉
雑誌オリーブなどで活躍していたスタイリスト・櫻田理香子が、地元である青森を中心に、
各地のおいしいものをいろいろスクラップ。「あそこのあれが食べたい!」と自慢の嗅覚!? を発揮してくれます。
こんな田舎嫌だ! と思いながら過ごした思春期。でも、あらためて見ると結構面白い場所や美味しいものが揃っているのが、今になってやっとわかってきた、、ような気がする。十和田市は津軽地方と比べれば随分雪は少ないが、八甲田山からの北西風が十和田市に吹き込んでくるため気温がかなり低め。隣町の合併により、十和田湖方面も含め大きな市になってきた。
車は一家に1台ではなく、ひとり1台があたりまえ。道にはほとんど歩いている人がいない、、。青森は「リンゴ」という印象があるようだが、私が初めてリンゴの木を見たのは長野。十和田市にリンゴの木はあるのかな、、、多分、、みぢかにはない!(予想)
実家は市内中心のほうにあるので勝手に私は、まちの子(都会の子)と思っていた。中学生の頃、愛読していた雑誌オリーブの発売日を心待ちにしていたのだけど、必ず2日遅れで本屋さんに並んでいた。発売日に見れなくて悔しかったなぁ。。
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我が家では外食といえば焼肉。
焼肉といえばバラ焼き。
バラ焼きといえば大昌園。
日本の道100選にも選ばれている「官庁街通り」。十和田市現代美術館があるからか、ここだけはたくさんの観光客で賑わっている場所。
十和田市には美味しい食材が揃っているのだが、やっぱり昔から食べているものは相変わらず健在で、いつでも食べられ、あらためて美味しさを実感。
よくよく思い出すと、その味を辿ってしまっているひとつが「バラ焼き」。
十和田市ではまちおこしとしてバラ焼きをアピールしていて、食べ歩きMAPなどもあり、多くのお店で食べることができる。味はお店によって違いがあるので、好みの味を探すのも楽しい。
小さい頃の外食といえば焼肉。焼肉とはいえばバラ焼き。バラ焼きといえば大昌園。と決まっていた。
もう30年以上前から通っているお店。。
ここでは無煙ロースターとは縁遠く、もくもくの煙の中で焼肉はいただくものだよね? と、大昌園のおかげで今でも思っている。
まさかこの十和田市で草間彌生作品に出会えるとは思ってもみなかった。雪をかぶっているカボチャもたまには良い。
まちの中心には、なぜかD51-663号機関車。昔は「デゴイチ公園」といって遊びに来ていた。
MAP内で写真で紹介されているお店は34店舗。しかしこのMAPによれば、、80店舗でバラ焼きが食せるとのこと。十和田市にそんなに飲食店あったかなぁ??
バラ焼きMAPは2010年版とちょっと古い。
スーパー、道の駅、各所で売られている十和田バラ焼きのタレの数々。「十和田バラ焼きゼミナール」という団体が全国で広めてくれているようだ。
官庁街通りから国道を挟んで、まっすぐのびた大学通り(北里大学)に入ってすぐお店はある。
テーブルにはガスコンロが2台ずつ置かれている。焼肉用とバラ焼き用。バラ焼きは四角い鉄板で焼いて食べる。焼き網で食べる焼き肉もぜひ食べて欲しい。
ここ大昌園さんは、安くて美味しい焼肉が味わえるお店。私のお薦めは「豚タン」。私の大好物のひとつ。十和田では豚タンが普通にたくさん売られている。
もの凄いシンプル! 大量のタマネギと牛バラ肉、甘辛のしょうゆタレで味つけされている。甘辛といってもきっと他県民よりは味つけは甘いかもしれない。青森県人全般、甘党なはず。写真は2人前(1人前630円)。
きっと想像や見た目よりあっさりしていて、いくらでも食べられそう! アメ色になったタマネギの甘みがまた肉に絡んで旨味が増してくる。
ほんと、ごはんによく合う!
大好きなタマゴスープ(210円)。大きなどんぶりいっぱいに、いつも変わらぬ味。同じものを作り続けるって凄いよね。
writer profile
Rikako Sakurada
櫻田理香子
さくらだ りかこ●元スタイリスト。青森県十和田市生まれ。O型。
17歳の頃、進路を悩んでいる時にオリーブ編集部スタッフに出会い、スタイリストアシスタントやってみない? とお誘いを受ける。撮影でお邪魔した翌日からアシスタントとして編集部でお世話になり試練の日々。独り立ち後、編集部を離れ、多方面で活動。食にも興味が出てきて、期間限定レストランやケータリングなどもこなす。10代20代の頃の大忙しさから解放された現在、実家の青森と東京を行ったり来たりと生活中。
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