石けんと合成洗剤の違いがわかりますか?
シャボン玉石けんは、化学物質や合成添加物を一切含まない、
無添加の石けんを製造・販売している。
しかし「無添加という言葉がひとり歩きしてしまっているのが現状です」と、
シャボン玉石けんの森田隼人社長は嘆く。
法律上、蛍光剤や合成着色料、香料などのいずれかが入っていないことで、
“○○無添加”と表記することが許されている。
一方、シャボン玉石けんが意味する“無添加”とは、
主成分である“石けん素地”以外に、何も合成添加物が入っていないものを指す。
むしろシャボン玉石けんが“何が添加されていないのか明記せよ”と、
指示を受けることもあるようだが、そもそも何も入っていない。
本末転倒の話ともいえる。
それに加えて、石けんと合成洗剤は「似て非なるもの」と
森田隼人社長も言葉を強める。
石けんは牛脂やパーム脂、オリーブオイル、アボカドオイルなど、
天然油脂に熱を加え、苛性ソーダや苛性カリを反応させながらゆっくりとつくられる。
一方、合成洗剤は、戦時中、不足しがちだった天然油脂を食用に回すため、
その代わりに石油から開発されたものだ。
「このふたつの違いは、あまりはっきりと知られていません。
香りが好きだから、価格が安いから、などの理由で合成洗剤を選ぶのは
消費者それぞれの好みですが、
もしそこに“安心・安全、環境にやさしい”という選択基準が入り込んでくるならば、
少なくとも石けんを選んでいただきたいです」

工場内に釜が並ぶ。50トンのタンクで約15万個の固形石けんができる。
洗剤などの市場の現状は価格競争になっており、価格は下がる一方。
そのなかで無添加系のシェアはまだ10%にも満たない。
シャボン玉石けんの商品は、九州地区以外では
どこのドラッグストアでも買えるという状況ではない。
それでも無添加のシャボン玉石けんを求めて、
わざわざ隣駅のドラッグストアまで買いにきてくれるという顧客の層が生まれ、
増えてきているのも事実。
それでも、先述のように無添加と謳う合成洗剤というものも存在するから、
誤解が多いようだ。
キャンプをよくするひとならば、
キャンプ場で“合成洗剤使用禁止”の貼り紙を見たことがあるひともいるだろう。
環境配慮への意識が高い場所などでは、すでに石けんは推進されている。

グツグツと煮立つ釜のなか。常に熟成の様子を見極めていく。




















































