連載
posted:2013.7.15 from:青森県三戸郡田子町 genre:食・グルメ
〈 この連載・企画は… 〉
雑誌オリーブなどで活躍していたスタイリスト・櫻田理香子が、地元である青森を中心に、
各地のおいしいものをいろいろスクラップ。「あそこのあれが食べたい!」と自慢の嗅覚!? を発揮してくれます。
CLIP.06
縁のなかった田子町。
いよいよ訪ねてみたら、
想像以上の満足度なのでした!
青森県の南部、もうすぐ岩手県?
という位置にある田子町(たっこまち)。
田子町は、にんにくの首都です(看板でもそううたってます)。
「田子にんにく」と言えば知らない人はいないはずの、
日本一の生産量を誇るブランドにんにく。
(意外に日本一にこだわる青森県民。私も含め。ちなみに他の農産物では、長芋・りんご・ごぼうも日本一!)
6月下旬から7月上旬は、にんにくの収穫期にあたります。
乾燥していない「生にんにく」はこの時季にしか手に入らず、
ものすごく美味しく、クセになる味。毎年楽しみにしているもののひとつなんです。
ずーっと、この、たっこまちに行ってみたかった。
というのも、私の実家がある十和田市からは、
果物買うなら南部町(りんごにさくらんぼ)。
おせんべい買うなら三戸町(南部せんべいのなかでも三戸せんべいは特別!)。
と出かけて行くものの、その先にある田子町にはなかなか縁がなく、、。
田子にんにくは近所のスーパーや道の駅十和田で買う、という具合。
今回、ようやく田子町へと足を伸ばすことができました。
道すがら、いたる所で目にする田子町のシンボル、にんにく。
にんにく畑の真ん中や、銀行ATM、業務車、バスターミナルまでが…!
にんにくもそこそこに、
今回の本命・池田ファームへ。
首都紹介用のにんにく写真をおさえたので、そわそわしつつ先を急ぐことに。
田子へ行ってみたかったのは、にんにく巡りが本当の目的ではありません。。
理由はとても単純。美味しい「田子牛」が食べられるから! 今回もまた肉ネタ!?
と思われてもしょうがない! なぜなら肉が大好きなのだから。
(昔から肉しか食べない人と思われがちな私。野菜が苦手で肉が大好きなだけ!)
最近は赤身肉や熟成肉ブームで、
女の人も肉好きです〜という人も増えてちょっと嬉しいけれど、
私はもっと好き! と日々楽しみながら、さまざまな肉を食べていますー。
青森には、牛倉石牛、十和田湖和牛、八甲田牛、十和田牛など、
ブランド牛が揃っていますが、田子牛だけは食べたことがなく初体験。
そうなのです。田子町は、にんにく(の首都)だけじゃなかった!
美味しい「田子牛」がいるまちなのです。これがお目当て!
もちろんお店はリサーチずみ。
田子牛を食べるなら絶対にここ! と強く心に決めていた「池田ファーム」。
素敵な予感しかしない。いよいよ念願が叶う(肉になると大袈裟になる)。
十和田を出るときに、お店が開いているかしっかり電話確認もしておいたし、、
いざ、お目当ての池田ファームに向かったのでした。
さっそく「レストラン フォーレ」の店内へ。
レストランで扱っているのは黒毛和種で、A5ランクやA4ランクのもの。
徹底した健康管理と、日本名水百選の湧き水などを使ったこだわりの飼育方法で育てているとのこと。
星空日本一にもなったことのある、大自然の田子町で育つ牛、
さっそく美味しさがわかる気がした。
この日は甥っ子も含めて5人で田子牛をせめます。重いですが写真も大きめに。
結局、全種類をオーダーしてました。。
田子牛初体験でしたが、予想をこえて美味しかった! サーロインは肉と脂が甘くて甘くて、口の中で肉が溶けていく、、。
ヒレは肉汁をとじ込めるように表面をしっかり焼いて一口、、柔らかい〜〜!
田子牛って、普段食べている肉よりも、脂の旨味も抜群だった!
品評会では青森県初の最高賞を受賞した田子牛。それを破格の値段でたっぷり食べられるなんて。。。
田子牛&池田ファームに大満足して、帰路につきました。青森に来たら、ぜひ田子にも! にんにくと田子牛が待ってます。
おしまいに、田子町の補足情報です。
writer profile
Rikako Sakurada
櫻田理香子
さくらだ りかこ●元スタイリスト。青森県十和田市生まれ。O型。
17歳の頃、進路を悩んでいる時にオリーブ編集部スタッフに出会い、スタイリストアシスタントやってみない? とお誘いを受ける。撮影でお邪魔した翌日からアシスタントとして編集部でお世話になり試練の日々。独り立ち後、編集部を離れ、多方面で活動。食にも興味が出てきて、期間限定レストランやケータリングなどもこなす。10代20代の頃の大忙しさから解放された現在、実家の青森と東京を行ったり来たりと生活中。
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