クリエイティブな制作環境とカフェをひとつにするFabCafe
世界に広がるデジタルファブリケーションのムーブメント。
その拠点のひとつが渋谷にあるFabCafeだ。
グローバルにコラボレーションしたものをローカルで製造する
そんな時代を象徴するカフェ空間となっている。
ネットワークでオープンソースのデータをシェアする文化がうまれ、
世界中のクリエイターが同じデータを共有することで
新しいものづくりの可能性が広がっている。
たとえば一枚の紙からレーザーカッターで
切り出されたペーパークラフト。
共有されたデータは世界のさまざまな場所で
同じ成形物を出力する環境が整いつつあり、
さらにその素材や加工に独自性を加えることで、
地域のカラーを生かす商品もつくることができる。

一枚の紙から切り出された素材でさまざまな商品が生まれていく。

店内のランプシェードもFabCafeでつくられたもの。たとえばこの素材に地域性を生かしてみたらどんな商品が企画できる?
アイデアをかたちにするコンテスト、「You Fab」。
「レーザーカッターや3Dプリンタは“道具”でしかない。
どう使うか、というデザイナーの発想が面白い」と、
FabCafeのディレクター岩岡孝太郎さんは語る。
クリエイティブなアイデアをかたちにする企画として、
FabCafeでは昨年より、
レーザーカッターでつくるデザインコンテスト「You Fab」を開催している。
今年は生活に欠かせない必需品としての「紙」を素材にアイデアを募集。
「紙のおもちゃ」「紙のグリーティング・カード」
「紙でつくるパーティーウェアやアクセサリー」
の3部門のグローバルコンテストだ。
そして2012年の優勝者の作品はこの『360°Book』だった。

レーザーカッターでつくるデザインアイデアを競うコンテスト「You Fab 2012」優秀賞を受賞した『360°Book』
レーザーカッターが切れるのは平面だが、
それを逆手にとって切り出した平面を円形上に配置した。
本を開くと360°にストーリーが展開する。
閉じると一冊の本になる。
FabCafeのオンラインストアで作品のデジタルデータの販売もしている。
購入者はクリエイティブコモンズ・ライセンズの
「表示・非営利・継承」扱いで自由に作品をアレンジして楽しむこともできる。
この作品は商品化のオーダーが世界中から来ていて
アメリカをはじめグローバルで、
照明器具バージョンも加えて発売することが決定している。

ページを一枚一枚レーザーカットし、360°開くと立体ジオラマが現れる新しい絵本。



















































