住んでいると自分のまちの魅力に気づきにくいことも少なくありません。
子どものときに遊んだ神社、お年寄りから聞いた昔話、脈々と続く伝統のお祭りなど、
そのまちを訪れた人には新鮮に映る風景もたくさんあります。
その地域にしかない風景や様子を組み合わせ、
ひとつの落語を完成させるというユニークなプロジェクト
〈ご当地落語〉が現在開催されています。

ご当地落語の注目すべき点は、落語家が寄席が行われる5つの温泉地を散策し、
地元の人と触れ合いながら落語のネタを探していくところ。
創作期間はわずか3日間。
4日後には寄席が開催され、
会場となる温泉宿とオンライン配信されるという試みです。

徳之島へ行ったことはありますか?
鹿児島県の南、奄美大島と沖縄本島の間にあり、
今なお手つかずの大自然、世界的にも珍しい生き物が生息している小さな島。
そんな徳之島の魅力を、“食”を通じて届けてくれるのが、
〈Soup Stock Tokyo〉より発売された〈旅する食卓BOX〉の第1弾、
〈旅する食卓BOX - 徳之島 -〉です。
箱の中には、徳之島を代表する食材・琉球イノシシを使った
「ビンダルーカレーキット」(4人分)、
ラッシーのレシピが付いた「冷凍完熟マンゴー」、
おやつにぴったりの「純黒糖」が入っています。

8000円(税込・送料込)。〈Soup Stock Tokyo〉公式オンラインショップにて販売。
さて、この「BOX」の誕生には、あるきっかけがありました。
徳之島のような離島は、教育の機会に制限があり、
その状況を改善するために、さまざまな取り組みが行われています。
この〈旅する食卓BOX〉もそのひとつ。
〈日本航空〉と〈Soup Stock Tokyo〉、そして島の高校生がタッグを組んで、
徳之島の魅力を全国に届けるために、誕生したものなのです。
さらに、「この商品の開発や販売を通じて、高校生が地元の魅力を再発見し、
さまざまな職業の人と触れ合ったことを、将来のキャリアに生かして欲しい」
そんな思いも込められています。

徳之島の魅力をお届けします!
〈BYAKU Narai〉
400年の歴史を誇る長野県は中山道の宿場町、奈良井宿。
ここに2021年8月、約200年前の伝統的建造物である〈旧杉の森酒造〉と
〈旧豊飯豊衣民宿〉を改修し、宿泊施設やレストラン、
酒蔵などの6業態が入居する小規模複合施設がオープンしました。
そのどれもが魅力的で、一部をダイジェストでご紹介。
まず注目したいのが、奈良井に宿る百の物語が味わえる宿〈BYAKU Narai〉。
訪れたゲストが奈良井宿のまちをまるごと楽しめるよう、
今なお色濃く残る江⼾期のまちの景色に溶け込んだ分散型ホテルです。

客室〈百四〉。
客室は、かつて酒蔵であった〈歳吉屋(トシヨシヤ)〉と
曲物職⼈が暮らしていた〈上原屋(ウエハラヤ)〉の特徴を生かした全12部屋。
すべて間取りが異なり、宿泊者を古⺠家ならではのユニークな宿泊体験へと誘います。
四方を山々に囲まれ、独特の歴史や文化を形づくってきた奈良井宿。
非日常の時間が流れるこのまちのさまざまな物語を、ここを起点に堪能できるでしょう。

〈嵓 kura〉。
歳吉屋内のレストラン〈嵓 kura〉は、
〈William Reed Business Media社〉が公表している「世界のベストレストラン50」で
第11位に選出された〈傳〉の⻑谷川在佑氏が監修を行う新郷土料理。


メニューは、地域の生産者が手がける旬の食材や地域ならではの食材を活用し、
地域に受け継がれる郷土料理や調理法といった食文化をアレンジしたもので構成。
ここでしか味わえない、至高の品々をぜひともお試しあれ。
この秋、栃木県は那須にある小さなチーズ工房の新たな挑戦が始まりました。
本州一の生乳生産量を誇る那須。
牛乳やチーズなど、バラエティ豊かな乳製品が数多く作られています。
そんな那須にある〈チーズ工房那須の森(以下、那須の森〉は、
従業員8名で8割が女性という小さな工房。


6種類のチーズを製造し、
それらのチーズは比較的クセが少なく、食べやすいと評判です。
国内のチーズコンテストで何度も入賞しており、
チーズの世界大会「ワールドチーズアワード(WCA)」で
看板商品〈森のチーズ〉がトップ10に入る快挙も。
その那須の森が、チーズづくりで大量に排出される「ホエイ」を、
余すことなく活用するためのプロジェクトをスタート。
現在クラウドファンディングで、支援者を募っています。

那須の森工房長でチーズ職人の安田翔吾さん。
チーズづくりで大量に余るホエイ。
生乳からチーズとなるのは10%ほどで、
残りの90%はホエイとなり、そのほとんどが廃棄されるといいます。


大手企業はホエイを化粧品やプロテイン用のパウダーに加工していますが、
大規模な設備投資を要するため、小さな工房ではなかなか手を出すことはできません。
多くのチーズ工房はホエイを活用し切ることができず廃棄し、
その際にも、経済的な負担や環境的負荷がかかっているのが現状です。
那須の森は、このプロジェクトを通して
チーズ作りにおけるホエイの課題の認知を増やすことで、
ホエイの活用法をより多くの人と見出し、
持続可能で豊かなチーズ文化をつくっていきたいといいます。
日々の暮らしを支える汁椀や箸、眼鏡、ジーンズなど、
日本各地で生まれ、受け継がれてきた伝統工芸品。
それらは、全国約300もの産地で生み出されています。

この度、そんな北は北海道、南は沖縄まで53のつくり手が大集結する、
なんとも贅沢な体験型イベント〈日本工芸産地博覧会 大阪2021〉が
2021年11月26日(金)〜28日(日)に大阪の万博記念公園で開催されます。
意外にも、このような全国の工芸産地が集う体験型イベントは史上初です。
大阪を拠点に活動するクリエイティブユニット〈graf〉が総合ディレクション
(クリエイティブディレクション・会場構成・アートディレクション・企画)を担当。
目指したのは、産地のまるごと体験。
コンセプトは「日本の工芸が、今を生きる姿を見よ。
ここでの体験が全て、未来の産地をつくる」です。
約10000平方メートルの屋外スペースに、
ガラス、金属、石工、陶磁器、木工、漆、紙など、
以下、53の工芸産地が集います。

越前漆器の木地作りで培った技術力と伝統をベースにした木製雑貨ブランド〈Hacoa〉。ワークショップでは「無垢の鉛筆づくり」を開催予定。

1816年創業、銅板を金鎚で叩いて整形する鎚起銅器の技を継承し金属加工を行う〈玉川堂〉。ワークショップでは金鎚で「銅器小皿製作体験」を開催予定。

1932年創業、一貫して手仕事によるガラス製造を続ける〈Sghr 菅原工芸硝子〉。ワークショップでは「ガラス端材の箸置きづくり体験」を開催予定。

約170年、南部鉄瓶等をつくり続けてきた南部鉄器の老舗〈OIGEN〉。ワークショップでは「鉄瓶による白湯の飲み比べ」を開催予定。
かもしか道具店/Sghr 菅原工芸硝子/Hacoa/
マルヒロ/玉川堂/能作/育陶園/HIDA/堀田カーペット/奥出雲前綿屋鐵泉堂/
中川政七商店/ササキ工芸/OIGEN/注染手ぬぐい にじゆら/中村節朗石材/
アルテマイスター/菊井鋏製作所/ヤマチク/弘前こぎん研究所/指勘建具工芸/
和ろうそくkobe松本商店/谷口眼鏡/高野竹工/中井産業/チエモク/増田桐箱店/
清原織物/すずも提灯/SOUKI/まくらのキタムラ/ISHIDASEIBOU/笠盛/
鍋島虎仙窯KOSEN/FLAT(髙田織物)/箸蔵まつかん/和泉木綿/
琉球びんがた普及伝承コンソーシアム/堺一文字光秀/HEP/幸呼来Japan/
乾レンズ/タケフナイフビレッジ/五十嵐製紙/漆琳堂/佐藤繊維/京都絞美京/
CHROMES/絞り染め体験工房 角野晒染/京からかみ 丸二/京都川端商店/
伝統みらい/京都 宮井/エコノレッグ
各ブースでは、実際の産地を見学しているような
臨場感ある実演やワークショップを実施。
ここまでのネームバリューの高い工芸産地を一挙に見れるのはとても貴重。
あらためて各工芸をしっかりと学ぶことができそうですね。
青森県の伝統工芸品〈津軽びいどろ〉から、
バリエーション豊富な〈色色豆皿〉が発売になりました!
桜やねぶた、りんご、雪景色など、
青森の四季折々の風景にインスピレーションを受けた
カラフルな商品を次々と生み出している津軽びいどろ。
県内の飲食店や宿泊施設で器や照明などのインテリアとしても使われ、
おみやげや贈りものとしても人気です。

りんごをモチーフにつくられた〈津軽自然色りんご〉シリーズ。写真は〈赤りんごカップ〉と〈青りんごカップ〉。各1650円(税込)。
新商品の色色豆皿は、「コロナ禍でのおうち時間を少しでも豊かに楽しく過ごしてほしい」
そんな思いから企画が始まりました。
お菓子やおつまみをのせたり、アクセサリートレイにしたり、
ワンプレートの仕切り役になってくれたりと、いろんな使い方が想像できて、
ついつい集めたくなってしまう豆皿。
選ぶ楽しみがあることはもちろん、
どんなシーンにも合うように考えられた色色豆皿には16の色が揃います。

〈若葉〉〈淡雪〉〈勿忘草〉〈花風〉〈水鞠〉〈夏海〉〈春茜〉〈夜雲〉〈清夏〉が色色豆皿のためにつくられた新色。名前を見るだけでも風景を想像できて楽しいラインナップは、オンラインショップで見ることができます。各1100円(税込)。
すでに家庭にある津軽びいどろや、
木・陶などガラス以外の素材にも調和する色合いや風合いにこだわり開発されました。

ホテルメトロポリタン仙台イースト内にある
〈FOREST KITCHEN with Outdoor Living〉に、
2021年10月15日(金)、新たにテラススペースがオープンしました。

4名掛けのソファー席が3席と、テーブル席を3席完備した新しいテラススペース。落ち着いた空間で、誰でも気軽に利用できる。
〈FOREST KITCHEN with Outdoor Living〉は、
東北6県の素材を使ったイタリアンや
地域の郷土料理などが楽しめるホテルダイニング。
新設されたテラススペースでも
東北6県のご当地フルーツをふんだんに使ったカクテルや
地元食材をもちいたアペタイザーが味わえます。
注目メニューは「日替わり東北6県フルーツカクテル」。
青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県、
それぞれの特産品を使ったオリジナルのカクテルが用意されています。
特にこれからの時期は岩手県のぶどうや、
ちょうど旬を迎えた青森県のりんごを使用したカクテルがおすすめです。

岩手県産のぶどうをふんだんに使ったカクテル。日替わり東北6県フルーツカクテル「Iwate Grape」1000円。
〈Iwate Grape〉は甘みの強い岩手県産のぶどうをたっぷり使い、
赤ワインやブルーベリーシロップでブレンドさせたカクテル。
程よい酸味と甘みが感じられ、
男女問わず楽しめるスッキリとした飲み口が特徴です。
名産地として名高い岩手県のブドウを存分に堪能できる1杯になっています。

青森県産のりんごと、ココナッツ風味のリキュールを加えた1杯。日替わり東北6県フルーツカクテル〈Aomori Apple〉1000円。
〈Aomori Apple〉は全国トップクラスの収穫量を誇る、青森県産の旬のりんごを使用。
りんごの旨みが詰まった青森県産のジュースに、
アップル・ブランデーと呼ばれる蒸留酒「カルヴァドス」、
ココナッツ風味のリキュールをブレンドさせました。
カルヴァドスは度数の強いお酒ですが、
りんごジュースやリキュールによって女性でも飲みやすい味わいになってます。
そのほか桃・サクランボ・和梨・洋梨など
魅力的なフルーツカクテルを日替わりでラインナップ。
毎日でも通いたくなりそうなバーですね。
- 福島県産の桃を使用したテラスバーの人気カクテル。桃の甘さにジンとトニックウォーターの苦味が合わさった、ほんのりビターな1杯。日替わり東北6県フルーツカクテル〈Fukushima Peach〉1000円。
- 山形県のサクランボが持つ芸術的な甘味とほのかな酸味に、ジンジャーの香りをプラス。氷が溶けるごとに変化する味わいも楽しんで。日替わり東北6県フルーツカクテル〈Yamagata Cherry〉1000円。
- 宮城県産の和梨を使ったショートカクテル。その繊細な味を引き立てるため、グレープフルーツをはじめとした柑橘系のジュースをブレンド。日替わり東北6県フルーツカクテル〈Miyagi Pear〉1000円。
- 秋田県の洋梨を使ったリキュールに、オレンジリキュールと炭酸を加えたサワースタイル。洋梨の芳醇な香りとその風味が引き立つカクテルに。日替わり東北6県フルーツカクテル〈Akita European Pear〉1000円
抹茶の味や香りは好きだけど、
器具を揃えて作法を覚えてと少し敷居の高さを感じるのも事実。
健康にもいいと聞くし、もっと家でも気軽に楽しめたら……!
そんな願いを叶えるべく、2021年10月16日より、抹茶専門ブランド〈千休〉が
抹茶の定期便〈MATCHA HOME〉をスタートさせました。
このサブスクリプションサービスでは
自宅で抹茶を気軽に楽しめる、お得なセットが毎月届きます。

MATCHA HOMEのコースは全部で2種類。
ひとつは、抹茶ビギナーもチャレンジしやすい〈抹茶インスタントコース〉です。

抹茶インスタントコース月額3980円(送料無料)。ほんのり甘い抹茶ラテ・カプチーノ「はなえみ」のセットが届く。
〈抹茶インスタントコース〉では、
お湯や牛乳に溶かして飲める抹茶ラテ・カプチーノが14本セットで毎月届きます。
道具がなくても簡単に飲めるので
自宅やオフィスでも気軽に抹茶を楽しめるコースです。

抹茶スターターコース月額3980円(送料無料)。初回は京都産宇治抹茶が20グラム入った抹茶缶とオリジナルの茶筅がセットに。
もっと本格的に抹茶を楽しみたい人にぴったりなのが〈抹茶スターターコース〉。
高品質の京都・宇治抹茶とオリジナルの茶道具がセットになって届きます。
初回特典の茶道具はオリジナルの国産茶筅です。
抹茶の点て方や保存方法、道具のお手入れ方法までわかるマニュアル動画もついてくるので
初めての人でもご自宅で抹茶をおいしく堪能できます。
栄養たっぷりで昔から日本の食卓で親しまれてきたしらす。

そんなしらす、それも高知産のしらすの名店が、東京の六本木にあります。
その名も〈土佐しらす食堂二万匹〉。

このインパクトのある名前は、もともと、
高知の観光特使も務める店主の岩本梨沙さんが大のしらす好きで、
「しらすが大好きすぎてしらすに埋もれたい!
埋もれるならどのくらいだろう、二万匹くらいかな?」
と想定してこの名前になったのだそう。
岩本さんのしらす愛溢れるお店なだけあって、
とある食通の方に「日本の飲食のサービスマンでも5本の指に入る!」と言われたりと、
評判のお店です。

お店で取り扱うしらすは、
全国随一のしらすの漁場・高知県安芸市の安芸漁港で水揚げされたもの。
ここは、2、3センチほどの「小すじ」といわれる
高級しらすが獲れる貴重な産地です。

朝日が昇る前に出港し、港から30分ほどの場所で漁をするしらす漁船。
鮮度が命で、水揚げ後はすぐに氷水で冷やされ漁港近くの〈カワクボファクトリー〉で加工されます。
お子さんから年配の方まで安心して食べて欲しいという想いから、
添加物などは一切使用しない、こだわりたっぷりの製法でつくる釜揚げしらすは、
ふわふわで旨みが格段に強いのだそうです。
現在お店の営業は再開されていますが、コロナ禍で営業をストップしていた時、
そんなしらすの魅力をより多くの人に伝えようと、
オリジナルの〈しらすのオイル漬け〉を開発・販売。
今も毎週数量限定で手づくりし、ECで販売しています。
晩秋、さつまいものおいしい季節がやってきました。
10月頃から本格的な収穫期を迎えるさつまいもは、
これからの季節がまさに食べ頃。
さらに1か月以上熟成させることで糖度を増していきます。
そんなさつまいもを使ったスイーツブームはまだまだ加熱中!
全国各地のオープンして1年未満の新しくておいしい、
焼き芋&さつまいもスイーツのお店をご紹介します。

岐阜市神田町の街角に2021年3月にオープンしたのは、
壺焼き芋専門店〈moi,(モーイ)〉。
イエローカラーが印象的な内装やかわいらしい商品パッケージで、
おいしい壺焼き芋やさつまいもスイーツがいただけるとあって
岐阜市街では注目の的となっているのだそう。

学生に人気の「moi, ソフト」480円(税込)

看板メニューの「つぼやきいも」380円(税込)
〈moi,〉の扱うさつまいもは、
千葉県産の紅はるかとシルクスイートの2種類。
かめ壺の中でじっくりと丁寧に蒸し焼きにする
〈つぼやきいも〉は、七輪による遠赤外線によって
“とろみのある”おいしい焼き芋に仕上がるといいます。

イエローが映える、明るい内装。
フィンランド語で「やあ!元気!」という挨拶の「Moi!」から、
「人々が行き交う交差点を見守るお店にふさわしい」と
名付けられた〈moi,〉。
地域の人が気軽に挨拶を交わすことができる、
そんな明るい雰囲気やスタッフさんの
和気藹々とした空気感が伝わってきます。
オープンから約半年、
「老若男女問わず、地域の人たちから愛されるお店になれるように」
とマネージャーの大坪聖志さん。
こんなお店が近くにあったら、立ち寄らずにはいられませんね。
さらに、11月下旬から1月頃までの約2か月間は
糖度が50度を超える〈熟成蜜芋べにはるか〉を販売予定とのこと。
今年収穫したさつまいもの熟成された甘みを存分に味わえるチャンス!
ぜひ一度、足を運んでご賞味を。
撮影:阿野太一
いま世界の美術館では、文化遺産を収集・保存・展示するだけでなく、
対話のための空間が求められています。
そんな世界の変化にいち早く応える美術館が、青森県八戸市に誕生しました。
「種を蒔き、人を育み、100年後の八戸を創造する美術館
出会いと学びのアートファーム」をテーマとし、
2021年11月3日にリニューアルオープンした〈八戸市美術館〉。
「もの」としての美術品展示を中心とした従来の美術館とは異なり、
アートを介した人の活動に焦点を当て、
「もの」や「こと」を生み出す新しいかたちの美術館です。
前身である旧八戸市美術館は1986年から約30年間活動し、
元税務署を改修した建物の老朽化や展示・収蔵機能の不足から、
2016年に新美術館建設推進室が設置されました。
八戸市では、すでに2011年から活動している〈八戸ポータルミュージアム はっち〉や
〈南郷アートプロジェクト〉など「アートのまちづくり」が進められてきました。
そのような流れのなか、同館建設アドバイザー兼運営検討委員会委員を務めた
建築家・佐藤慎也さんが、新しい八戸市美術館の館長に就任。
多様な人々が活動し、新たな文化を創造する美術館として、
八戸市全体の活性化にもつながる第一歩を踏み出しました。

11月2日に開催された内覧会。手前が佐藤慎也館長。その隣が、開館記念『ギフト、ギフト、』のディレクター、吉川由美さん。
美術館では、江戸末期〜明治の絵師・橋本雪蕉、
現代美術家・豊島弘尚などの八戸ゆかりの作品を中心に、
棟方志功、舟越保武といった著名作家の作品など、
約3000点のコレクションを収蔵しています。
全面建て替えとなった建築は、
西澤徹夫建築事務所・タカバンスタジオ設計共同体が手がけました。
八戸の文化資源を糧として拾い上げ、調査研究することで実らせ、
新しく価値づけすることで育て、そして誰でもアクセスできるかたちに
収穫=展示・収蔵する。市民や美術館スタッフ、アーティストが
互いに学び合うために、大きく2種類の空間がつくられました。
そのひとつは、同館を象徴する「ジャイアントルーム」。
エントランスに入ってすぐに3層吹き抜けの巨大空間が広がり、
進行中のプロジェクトのプロセスなどが見られます。
9メートルのカーテンによる間仕切りや家具で自在に空間をつくることもでき、
複数のグループが話し合ったり、イベントを行ったりと、
同時多発的にさまざまな活動を行えます。

面積約834平方メートル、天井高約17メートルの「ジャイアントルーム」。床にレールがあり、用途に応じて自由に区切って使える。(撮影:阿野太一)
もうひとつは、展示や制作などの機能を備えた「個室群」。
展覧会を行う「ホワイトキューブ」、
コレクションを展示する「コレクションラボ」、
映像展示に適した「ブラックキューブ」、
パフォーミングアーツや展示、講演を行う「スタジオ」などが、
ジャイアントルームに面しています。
これらの部屋を自由に組み合わせて使うこともできます。
また、アーティストとの制作活動に取り組むなど、
美術館活動に主体的に関わる人を「アートファーマー」と呼び、
美術館とともに企画をつくり、地域の新しい価値観を生み出す
市民や団体、教育機関、企業などを「共創パートナー」と呼びます。
美術館広場からも、ガラス越しに活動の様子が眺められます。
SDGs未来都市に選ばれた北海道下川町。
東京23区と同等の広さを持ち、まちの約9割が森林で覆われているそうです。
そんな下川町の魅力を体験できる〈A-frame cabin iwor〉が完成しました。
1日1組限定でテント型のキャビンを1棟貸し出し、
まち自慢の自然のなかで贅沢なひとときを過ごせます。

建物内部の様子。
三角形のキャビンはオーナーの〈ぐるっとしもかわ〉代表・大石陽介さん自身が、
まちの人たちの力を借りて設計・制作。
地元の材木をはじめ、町内で採れたものや加工したものなどを使い、
制作期間約180日、100名以上の協力関係者に力を借りて建設したのだそうです。
規格に合わないような地域材を活用したり、炭焼き時の副産物である木酢液に木材を漬け込み、防腐・防虫効果のある外壁材へと仕上げたりと、SDGs未来都市・下川町ならではの工夫が随所に施されています。
また、施設内には下川町で活躍する作家や事業所などで
丁寧につくられたアメニティ類も多数設置。
無農薬ハーブを原料にしたスキンケア商品が人気の
〈SORRY KOUBOU〉の化粧品キットや、
まちの喫茶店〈アポロ〉の自家焙煎コーヒーなど、
キャビンにいながらまるでまちの店を回ったかのようなひとときを過ごせます。

キャビンで過ごすだけでもまちの魅力を体感できますが、
A-frame cabin iwor最大の特徴は
完全オーダーメイドで行われるローカルツアーが実施されているところ。
宿泊者の希望に合わせた自由気ままな旅が可能なんです。
海に囲まれた島国日本で生きる私たち。
少し海とは遠い土地で生まれ育ったとしても、
誰しも海との思い出はもっているのではないでしょうか。
「食」「ものがたり」「人」を通して「海」を伝えるウェブメディア
『海のレシピプロジェクト』が始まっています。

千葉県木更津市の海を伝える「蛤のクラムチャウダー」。
『海のレシピプロジェクト』が試みるのは、新感覚の“体験型レシピメディア”。
日本全国の海をフィールドに、
「海の食材を用いた料理〈レシピ〉」
「海をテーマにした本や映画、音楽、アートの〈ものがたり〉」
「海と関わり生きる人々の声〈トピックス〉」という
3つの要素をひとつの記事にして伝えています。

〈レシピ〉〈ものがたり〉〈トピックス〉で伝える各地の海。これまで沖縄県西原町、長崎県五島市、福島県いわき市、北海道札幌市、高知県須崎市、神奈川県鎌倉市の海が紹介されています。今後も更新予定です。

鎌倉の海を伝える〈レシピ〉は、料理研究家・大黒谷寿恵さんが考案した「カリカリしらすと新里芋の梅風味サラダ」。
〈レシピ〉の発想の源になった〈ものがたり〉や、
〈トピックス〉には、海の幸が育まれる風景も紹介されているので、
記事を読んでいると、そのシーンに自分も入っていくような、
旅をしている気分にさせてくれます。

写真集『海街diary』(撮影:瀧本幹也、青幻舎)。鎌倉の〈ものがたり〉として紹介されています。映画『海街diary』(監督・脚本:是枝裕和)には、「しらす丼」と「しらすトースト」が登場します。
海のシーンを想像していると、
自分と海との思い出も蘇ってくるから不思議です。
©Shinya Kigure
「いいまちには、おいしいパン屋がある」そんなシンプルな想いをかたちにすべく、
先日ご紹介した群馬県前橋市〈白井屋ホテル〉の敷地内に、
2021年11月3日(祝・水)〈白井屋ザ・ベーカリー〉がオープンしました。

割田健一〈BEAVER BREAD〉代表/埼玉県出身、群馬県育ち。高校卒業後〈ビゴの店〉(プランタン銀座)にて修業後、2006年より同店シェフを務める。2007年、パンの世界大会第1回「モンディアル・デュ・パン」の日本代表に選抜。 2011年〈銀座レカン〉グループのブーランジェリーシェフに就任し、2014年12月〈ブーランジェリーレカン〉開店。2017年11月に〈BEAVER BREAD〉をオープン。 著書『「ビーバーブレッド」割田健一のベーカリー・レッスン』(世界文化 社)
プロデュースは群馬県出身、東京・東日本橋で、
まちのパン屋として大人気の〈BEAVER BREAD〉を手がける割田健一氏。
群馬で育った割田氏が、前橋の地域創生を掲げる白井屋ホテルの想いに
共感したことから、プロジェクトはスタート。
白井屋ザ・ベーカリーは割田氏初の全面プロデュースとなりました。
- パンドミー(食パン) ©Shinya Kigure
- 白井屋の白パン ©Shinya Kigure
- シナモンロール ©Shinya Kigure
貴重な北海道産の小麦粉〈ザ・キタノカオリ〉を使用した
小麦粉の香りや風味が豊かでやわらかくもちっとした「食パン」、
ハルユタカを使ったふわっと丸い「白井屋の白パン」、
映画『かもめ食堂』の舞台となったお店のレシピをアレンジした「シナモンロール」など、
味と思いにあふれた約50種類のパンがラインナップ。
これらの焼き立てパンは、白井屋ホテルのメインダイニング〈ザ・レストラン〉、
オールデイダイニング〈ザ・ラウンジ〉でも提供されます。

柳原照弘〈TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO.CO LTD.〉/1976年生まれ。デザイナー。2002年に自身のスタジオを設立。大阪のほか、2020年にフランス・アルルにスタジオとショールームを構える。現在はフランス、日本、オランダ、デンマーク、台湾を拠点に、ブランドのクリエイティブディレクション、アートディレクション、プロダクトデザイン、インテリアデザインなど国やジャンルの境界を越えたプロジェクトを手がける。2022年、神戸に新たな創出の場として〈Vague〉というショールームを運営予定。
お店のアートディレクションと空間デザインは、
大阪やフランスを拠点に多岐にわたって活動する柳原照弘氏が担当。
職人たちが厨房でパンを焼いている姿が見える空間設計で、
キッチンには、パン職人が絶大な信頼を寄せる〈ツジ・キカイ〉の
オリジナル石窯〈クラシカ・ポンペイCDP-4T〉を導入。
この石窯が、輻射熱で素材の旨み、香りを逃さず、
外はカリッと、中はしっとりという理想のパンを焼き上げます。
- オリジナルミルククリーム、コンフィチュール ©Shinya Kigure
- オリジナルバッグ ©Shinya Kigure
- パン切り包丁 ©Shinya Kigure
これで、前橋市の中心街に面した馬場川通り沿いには、
〈白井屋ザ・パティスリー〉、〈ブルーボトルコーヒー 白井屋カフェ〉、
〈白井屋 ザ・ベーカリー〉の3店舗が軒を連ねることに。

白井屋ホテルは、この3店舗が人々の日常のさまざまなシーンを彩り、
集い、憩う場となり、前橋のまちなかの活性化に貢献していきたいとのこと。
photograph: Masaki Ogawa
日本のものづくり文化や技術を今に伝える、
ユニークなブランドがまたひとつ誕生しました。

その名も〈pirkamonrayke(ピリカモンライケ)〉。
アイヌ語で「良い仕事をする」という意味を持つこのプロジェクトブランドは、
北海道旭川で木製小物の製造を行う〈ササキ工芸〉が日本有数の産地と協力し、
日本のものづくりの新たな可能性を世界に提示するというもの。
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photograph : DESIGN FOR INDUSTRY
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photograph : DESIGN FOR INDUSTRY

photograph : DESIGN FOR INDUSTRY
Continue reading "〈pirkamonrayke〉 北海道〈ササキ工芸〉の 産地間連携プロジェクト 第一弾は京都の伝統産業との協業"
秋田県の最南に位置する湯沢市。
その名の通り多くの湯(温泉)が湧き出る、「地熱」エネルギー豊かなこの地には、
アツく、力強く、たくましく生きる「自熱」を持った人々がいる――。
以前、コロカルでは、湯沢市の「じねつのチカラ」を
4回にわけて紹介しました(記事はコチラ)。
SDGsでも推奨される「地熱」で注目される湯沢市では、
昨年度、「地熱のまち・湯沢」に暮らす人々に秘められた「自熱」を見つめ、
「みんなで元気になろう!」というプロジェクト〈あちちの地〉がスタート。
コンセプトBOOKも発行されました。

数量限定で配布された、湯沢の「自熱」の魅力を伝えるコンセプトBOOK『あちちの地』。
秋田市の〈ココラボラトリー〉で現在開催中の『あちちの地 展』は、
このコンセプトBOOKでとりあげた、「木地(熱)山こけし」、
「地元熱血編集部 ゆざわざわざわゆざわざわ」、
「職人の爺熱に学ぶ」など、湯沢で、アツく、たくましく暮らすヒト・モノ・コトを、
あらためて紹介する企画展です。

ココラボラトリーでの展示の様子。会場でもコンセプトBOOKを入手できるかも(先着順・1名1冊限り)。
青森県弘前市は、りんごの生産量が日本一。
夏が短く冬が長い気候条件が、りんごづくりに適しているのです。

りんごジュースやシードル、ジャムなど、弘前では加工品づくりも盛んですが、
りんごを使うスイーツの代表格といえば、アップルパイ。
市内でアップルパイを提供するお店は50店舗以上にも及びます。

弘前観光コンベンション協会は『弘前アップルパイガイドマップ』を発行し、市内で配布。
「甘味」「酸味」「シナモン」の3項目を5段階で表しており、
好みのアップルパイを探せますよ。
弘前市を拠点とするタクシー会社の〈北星交通〉には、
アップルパイのまちならではのサービスが。
お店ごとのアップルパイの特徴を把握したアップルパイコンシェルジュが
ガイドしてくれるというもので、
希望や好みに応じて弘前のアップルパイ巡りができるのです。

今回は、アップルパイコンシェルジュ歴3年の高谷 文(たかや・あや)さんが、
おすすめのお店を紹介してくれました。
南部鉄器 鉄瓶 スワローポット0.6L 19800円
岩手の伝統工芸品〈南部鉄器〉。
質実剛健で沸かしたお湯は冷めにくく、味もまろやかになることから、
料理好きの間では信頼の置ける湯沸かし道具として親しまれています。

〈南部鉄器〉の老舗工房〈及富〉。
そんな南部鉄器を手がけて約170年の老舗工房〈及富(おいとみ)〉から、
ユニークな鉄瓶が発売されています。名前は〈スワローポット〉。

通常の南部鉄器の鉄瓶とは異なる、底の広いどっしりとしたフォルム。
実はこちら、6代目の菊地章さんが開発し、昭和後期に一度発売されましたが、
その当時は伝統的なスタイルが主流で人気が出ず、廃盤になったもの。
それから30年以上経ち、章さんの息子の海人さんが2020年にTwitterで紹介したところ、
大反響となりこのたび復刻させたのだそうです。
内部は鉄瓶の仕上げに欠かせない、釜焼き製法を採用。
そのおかげでポットから鉄が溶け出し、お湯の味もまろやかに。
鉄分補給にも貢献してくれます。
お気に入りの服を長く大切に着ることは、
個人がいちばん身近にできるサステナブルな取り組みと言えます。
ただ、どうしても洗濯で落ちない汚れや色落ちなどが発生してしまい
まだ着られるのに泣く泣く処分する、なんてことも少なくありません。
買い換えるのではなく、染め直すという
新しい視点をわたしたちに提案しているのが
〈KUROZOME REWEAR〉を手がける〈京都紋付〉です。
日本古来の最上級正装である黒紋付を1世紀にもわたって
染め続けてきた老舗染め屋であり、
現在では世界の名だたるブランドの黒染め加工も請け負っています。

数ある色のなかでも
質がはっきりと出る「黒」がいちばん難しいと言われているそうです。
〈京都紋付〉が独自に開発した「深黒(しんくろ)加工」は、
生地に特殊な薬品を付着させることで
光の反射を抑え、黒をより暗く深くみせることが可能に。
世界に誇る究極の黒を完成させています。


右が深黒加工前、左が加工後の写真。より深い黒に染め上げられているのがわかります。
「深黒加工」を施した生地は見た目の美しさだけでなく、
長年愛用した衣類が新品のようなソフトな風合いに蘇るのだとか。
洗濯をしても色落ちせず、汚れや水を弾く撥水効果もあるそうです。
- BEFORE
- AFTER。シャツは4,730円(税込)~。
一部の化学繊維、ダウン、革製品などは染めることが難しいそうですが
綿、麻、シルク、ウール、レーヨンなどの製品※は
約1か月で染め替えが完了します。
※詳しくはこちらを参照ください。
大量に生産される素材やハギレ・端材などを使用し、
企業やクリエイターとタッグを組み、価値ある商品を生み出す、
インテリアショップ、〈IDÉE〉が手がけるプロジェクト〈POOL(プール)〉。
そんなPOOLから新しく始まった〈H& by POOL(ハンド バイ プール)〉は、
生産地や倉庫で行き場をなくした残反、残糸、端切れなどを集め、
日本のものづくりの技術とクリエーションにより、
新たなプロダクトとして展開するプロジェクトです。


無駄をつくらない、無理をしないものづくり。
そして、着る人とつくる人をつなぎ、生産背景も丁寧に紡ぐことで、
失われゆく技術を守り、伝統をかたちにしていくと言います。
監修は POOLと同じく〈minä perhonen〉デザイナーの皆川明さん。
国内外の生産地と連携し、素材や技術の開発に力を注ぎ、
流行にとらわれないデザインとものづくりを行っている皆川さん。
そんな皆川さんが今回監修したアイテムは、
モダンで洗練されたものばかり。

コーデュロイジャケット 38500円、コーデュロイパンツ 28600円
こちらは、静岡県内の機屋倉庫で使われず眠っていた反物に、
染色を施したコーデュロイジャケットとストレートパンツ。
素材は綿で、ネイビーとチャコールの2色展開。
ユニセックスでの着用も可能となっています。

ギャザースカート 30800円
このギャザースカートは、岐阜県の機屋倉庫で
残反として余っていた生地を使用しています。
透け感のあるレーヨン生地で、黒地に赤いチェック柄が織られているのが特徴。
歩くたびにふわりとなびくギャザーが女性らしい印象を与えてくれることでしょう。
〈RoomiAir Deux〉直径φ107×高さ209mm 約565g 19万8000円
新型コロナウイルスの勢いは落ち着きつつありますが、
今後も清潔な生活は心がけていきたいもの。
そんなこれからの生活におすすめな空気清浄機を見つけました。
長野県で生まれたオゾン発生機〈RoomiAir Deux(ルミィエール・ドゥ)〉です。
空気中のウイルスや菌の除菌、悪臭などの分解が可能と言われているオゾン(O3)。
そんなオゾンを用い、水洗いできないスポーツ用車椅子や
医療機器などの洗浄用に開発されたオーク製作所の独自技術「Pure O(ピュアオー)」。
通常のオゾン発生器で生まれる有害な窒素酸化物(NOx)を生成せず、
光で純粋なオゾンのみを生成することができる技術だそうで、
同社の業務用オゾン発生器に用いられ、医療現場などで活躍してきました。
その「Pure O」のテクノロジーを用いて開発された家庭用家電が〈RoomiAir Deux〉。

フル充電で最大4時間駆動し、自由な持ち運びが可能です。

主電源を兼ねたLEDライトは、ボディー上部をひねることでガスランプのように点灯。空間に応じたお好みの明るさに調光できます。
永山祐子 3Dスキャンデータ:ARCHI HATCHI
10月30日(土)から12月12日(日)まで、山梨県北杜市の文化施設を舞台に
芸術祭〈HOKUTO ART PROGRAM ed.1 - 未来から見た過去 -〉が開催されます。
芸術祭のテーマは「自然を活かした持続可能性、アートとは何かという問い」。
このテーマを軸に、河瀨直美さん、永山祐子さん、長場雄さんをはじめ、
アート、建築、映画、音楽、伝統文化、パフォーミングアーツといった
多様なジャンルのアーティストやクリエイターの作品が集結します。
会場となるのは、〈清春芸術村〉、〈中村キース・へリング美術館〉、
〈平山郁夫シルクロード美術館〉、〈女神の森 セントラルガーデン〉、〈身曾岐(みそぎ)神社〉です。

谷尻誠 作品イメージ

©︎Go Hasegawa and Associates
清春芸術村の広大な庭園内には、重松象平さん、島田陽さん、谷尻誠さん、
永山祐子さん、長谷川豪さん、藤村龍至さんと、
国内外で活躍する建築家たちの提案による新たなかたちのテントが点在。
テントと北杜の自然が織りなす実験的な風景を楽しむことができます。
「『一瞬』が存在する奇跡と『永遠』を問う
ルーツである南の島に宿る『記録』と小さな礼拝堂に
刻まれし『時間』のはざまで」というコンセプトのもと、
世界的映画監督、河瀨直美さんが手がけた撮り下ろし映像も公開。
会場となるのは、〈谷口吉生 ルオー礼拝堂〉です。
ぽってりとした丸み、プリッとしたお尻……。
手のひらにすっぽりおさまるかわいらしい〈くまもとのくま〉は、
スウェーデン在住の陶芸家リサ・ラーソンさんが、
2016年に発生した熊本地震のチャリティーのためにデザインしたもの。
栃木県・益子で生産されています。

焼き立てのパンのように、ムクムクでプリッとしたお尻がチャームポイント。 写真:トンカチ
リサさんと益子の出会いは1970年。
大阪万博のスウェーデン代表として来日した際、
陶芸家・濱田庄司と出会い、日本の陶芸について教えを受けたことがきっかけでした。
以来「いつか益子焼の作品をつくってみたい」と思っていたリサさん。
約60年後にその思いが結実し、リサさんデザインの益子焼の器が展開されるようになります。

これまでリサさんがデザインした商品の一例。 写真:トンカチ
北海道の道央西部にある自然豊かなニセコ町。
世界的なスノーリゾート地として、冬場は多くの観光客でにぎわいます。

雪深い場所にある〈ニセコ蒸溜所〉。
そんなニセコに今秋、新たな注目スポット〈ニセコ蒸溜所〉が誕生しました。
豪雪地帯ならではの上質な軟水に恵まれたこの地で、
新たなジャパニーズウイスキー、そしてジンをつくる蒸溜所です。
自然との共生を念頭に置くニセコのフィロソフィーを反映し、
豊かな景観を生かした保護林に溶け込む美しい設計の建物。

左がジン蒸溜所、右がウイスキー蒸溜所。ぜひ現地でその大きさを体感してみて。
ここで、ニセコ積丹小樽海岸国定公園内にある火山、ニセコアンヌプリの
良質な伏流水を使用し、モルトウイスキーが製造されています。
しかし、ウイスキーは製造開始してから、最短で3年の熟成期間を要するため、
商品としての発売は早くとも2024年以降なのだとか!