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posted:2021.11.25 from:長野県塩尻市 genre:旅行
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
400年の歴史を誇る長野県は中山道の宿場町、奈良井宿。
ここに2021年8月、約200年前の伝統的建造物である〈旧杉の森酒造〉と
〈旧豊飯豊衣民宿〉を改修し、宿泊施設やレストラン、
酒蔵などの6業態が入居する小規模複合施設がオープンしました。
そのどれもが魅力的で、一部をダイジェストでご紹介。
まず注目したいのが、奈良井に宿る百の物語が味わえる宿〈BYAKU Narai〉。
訪れたゲストが奈良井宿のまちをまるごと楽しめるよう、
今なお色濃く残る江⼾期のまちの景色に溶け込んだ分散型ホテルです。
客室は、かつて酒蔵であった〈歳吉屋(トシヨシヤ)〉と
曲物職⼈が暮らしていた〈上原屋(ウエハラヤ)〉の特徴を生かした全12部屋。
すべて間取りが異なり、宿泊者を古⺠家ならではのユニークな宿泊体験へと誘います。
四方を山々に囲まれ、独特の歴史や文化を形づくってきた奈良井宿。
非日常の時間が流れるこのまちのさまざまな物語を、ここを起点に堪能できるでしょう。
歳吉屋内のレストラン〈嵓 kura〉は、
〈William Reed Business Media社〉が公表している「世界のベストレストラン50」で
第11位に選出された〈傳〉の⻑谷川在佑氏が監修を行う新郷土料理。
メニューは、地域の生産者が手がける旬の食材や地域ならではの食材を活用し、
地域に受け継がれる郷土料理や調理法といった食文化をアレンジしたもので構成。
ここでしか味わえない、至高の品々をぜひともお試しあれ。
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また、歳吉屋には日本一標高の高い蔵元として日本酒を醸す、
〈suginomori brewery(スギノモリ・ブルワリー)〉もあります。
ここは、かつて木曽五大名酒と呼ばれた〈杉の森酒造〉を、
京都・伏見の〈松本酒造〉元杜氏の松本日出彦氏がアドバイザーとして携わり再生した酒蔵。
奈良井宿の立地ならではの天然の山水を使用し、
米も同じく標高の高い環境で育った長野県安曇野産を採用、
地産の原料で新日本酒ブランド〈narai(ナライ)〉を手がけています。
同じく松本酒造出身の入江氏は
「奈良井の人々が継承してきたすばらしい自然の恵みを〈narai〉で表現したい」
と話します。
独立した酒蔵ではなく「見せる酒蔵」として、
レストランや通路から醸造工程を眺めることができ、
隣接する〈嵓 kura〉では、〈narai〉のペアリングも実施予定。
その隣の地域文化を味わう〈TASTING BAR suginomori〉では、
醸造されたばかりの〈narai〉のメニューも。
そのほかに、信濃川の源流に浸る温浴施設〈山泉 SAN-SEN〉、
奈良井宿の歴史と営みを継承するギャラリー〈hoihoi〉と魅力的な施設がギュギュっと集結。
※〈TASTING BAR suginomori〉と上記2施設は現在オープン準備中。
また、レストランは現在コロナ対策で宿泊客限定で営業。
奈良井をさらに魅力的にするこちらへ、
この冬はぜひとも足を運んでみてはいかがでしょうか。
information
BYAKU Narai
住所:歳吉屋(⻑野県塩尻市奈良井551)8部屋/上原屋(⻑野県塩尻市奈良井607)4部屋
料金:1泊2食付き40000円〜(2名様ご利用時の1名料金)
suginomori brewery
住所:歳吉屋(⻑野県塩尻市奈良井551)
*価格はすべて税込です。
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