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posted:2021.12.2 from:徳島県鳴門市 genre:食・グルメ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
世界最大級の渦潮(うずしお)が発生する鳴門海峡。
その地で育った歯応えと風味のよい上質な鳴門わかめは、
平安時代には朝廷への献上品として、
江戸時代には地方名産の最高品と名高く、鳴門の経済を支えてきました。
しかし、昨今の地球温暖化、海水の栄養不足により、
世界の海と同様、鳴門も大きな影響を受け、同地のわかめ産業も
昔のように豊かな生産が難しくなっているといいます。
そのような状況に一石投じようと、貴重な鳴門わかめを有効活用し、
環境保護と地域活性化にも貢献する新商品開発プロジェクトが発足しました。
今秋、クラウドファンディングサイト〈CAMPFIRE〉にて支援を募ったところ、
目標金額に到達。
〈鳴門わかめのからだにやさしい塩〉という名で商品化され、一般発売されることに。
この〈鳴門わかめのからだにやさしい塩〉は、
鳴門わかめを商品化する際に、見た目のせいで規格外品とされ、
廃棄対象となったもわかめをパウダー状に加工したお塩。
一般の塩と比べると塩分相当量が2分の1で、
わかめに含まれるミネラルは失わず、食物繊維も豊富なのだそう。
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手がけたのは、「冷凍わかめ」の開発で農林水産大臣賞を受賞するなど、
開発力に定評のある地元の老舗メーカー〈うずしお食品〉。
うずしお食品は、〈鳴門わかめのからだにやさしい塩〉を通して、
鳴門わかめの魅力が再認識され、フードロス削減だけでなく、
地元をはじめ、わかめ産業全体が活性化する一歩になってほしいといいます。
近隣事業者とタッグを組み、わかめソーセージやわかめパンなどの
コラボレーション商品を積極的に開発しているのもそのため。
そんなうずしお食品の想いが詰まった〈鳴門わかめのからだにやさしい塩〉。
和食をはじめ、さまざまな料理に活用が期待できそうです。
information
鳴門わかめのからだにやさしい塩
*価格はすべて税込です。
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