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posted:2021.12.8 from:北海道中川郡美深町 genre:食・グルメ
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writer profile
Emi Ishida
石田絵美
いしだ・えみ●埼玉県出身。ファッションやカルチャーを軸に、WEB・紙媒体で編集・執筆を行う。旅行では地元のみなさんが集まる食堂や居酒屋を訪ねるのがマイルール。酒とおいしいものをこよなく愛する飲兵衛。
北海道旭川市と稚内市の間にある
人口約4000人あまりの小さなまち美深町(びふかちょう)。
このまちに日本最北のクラフトビールの醸造所、
〈美深白樺ブルワリー〉があるのを知っていますか?
築90年の古いレンガ倉庫を改装した醸造所。
近年賑わいをみせるクラフトビール市場のなかでも
〈美深白樺ブルワリー〉でつくられるものは他とは一線を画しています。
すべての製品にまち特産の「白樺樹液」が
副原料として使わているという点です。
白樺樹液は白樺の幹に小さな穴を開けて採取されますが
収穫期間はわずか1か月間。
雪どけする早春の4月中旬から5月上旬の間しか採れない
大変貴重なものなんです。
白樺樹液を採取する様子。
透明な樹液はミネラルを含み、抗酸化作用もあると言われていて
ほんのり甘くさらっとしたさわやかな飲み心地なんだそうです。
水を使わず、白樺樹液だけで仕込んだ〈SAP〉。Sサイズ 650円、Mサイズ 900円、Lサイズ 1100円。毎年ビールのスタイルを変え、年に1度しか製造しない特別なもの。今年は、麦芽、ホップ、白樺樹液をふんだんに使い、濃厚な飲みごたえに仕上げられています。
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〈美深白樺ブルワリー〉の個性的なクラフトビールは
すっきりとした味わいのものから、
どっしりとした黒ビールまで幅広いフレーバーが用意されています。
どれにするか悩んだならば
まずは醸造所を代表するビールを味わうのがおすすめ。
オンライン販売も行っていますが、
醸造所に併設された〈レストランBSB〉で
でき立てのビールを飲めばおいしさもひとしお。
タップから注がれる出来立ては格別。ビールを持ち運べるグラウラーがあれば、テイクアウトも可能です。
座席から醸造所の様子も見られます。
〈美深白樺ブルワリー〉以外のものも含むクラフトビールが常時5〜7種類用意されています。〈飲み比べセット〉950円もあるので味の違いを楽しんでみてください。
ビールのお供にぴったりの地元産の羊肉を使った料理なども提供。写真は〈鉄鍋ジンギスカン 1人前 (野菜つき)〉1630円。
まちの特産である「白樺樹液」を使いクラフトビールを通して
土地と人の「共生・共存」「楽しむ」という
関係性を体現する〈美深白樺ブルワリー〉。
産業を通じて、地元の自然を中心とした地域文化の
誕生と発展の一助となるべく活動しています。
土地と人を繋ぐ新しいクラフトビールをぜひご賞味あれ。
information
レストランBSB
*価格はすべて税込です。
*各ビールの価格は〈レストランBSB〉での飲食時の価格です。量り売りのテイクアウトや瓶ビールでは価格が異なります。
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