ターゲットは外国人観光客。 新感覚ホステル&ラウンジ 〈GRIDS 日本橋イースト〉 オープン

江戸時代から続く老舗問屋街として知られる、東日本橋。
2016年1月15日(金)、ここに新感覚の、
ホステル&ラウンジ〈GRIDS日本橋イースト〉がオープンしました。
東京オリンピックを控え、ますます増加傾向にある
外国人観光客の宿泊ニーズを想定した、
新しいタイプの宿泊施設です。

ホステル〈GRIDS(グリッズ)〉のオープンは、
昨年4月に開業した第一号となる〈GRIDS 秋葉原〉に続き2軒め。
価格が低いこと、安全なことに加え、
日本の伝統や文化に触れながら、新たな楽しみやつながりを
見つけられるのが、グリッズの特徴。
〈GRIDS日本橋イースト〉では、繊維問屋街である
東日本橋らしさが感じられる“生地(木地)”を
デザイン・エレメントとして取り入れ、日本らしさを表現しました。
ローカル感を感じるオリジナリティあふれるしつらえが
ホテルのあちこちに見られます。

プレミアムルーム

デラックスドミトリー

PODタイプ

コモンスペース

客室は、客室タイプと2段ベッドのPODタイプの二種類。
宿泊者同士の情報交換ができるコモンスペースもあります。

ポストカード(12種)

今日のおやつ: 〈松屋のいちご大福〉 巨大とちおとめがまるごと1個! 行列必至の名物

東京では初雪が降った本日。
今日のおやつは、栃木県下都賀郡壬生町の〈しもつけ彩風菓松屋〉さんの名物、
〈松屋のいちご大福〉!
酸味と甘みバランスが良くてとってもジューシーな、
栃木の〈とちおとめ〉を使ったいちご大福です。
甘酸っぱい新鮮ないちごを自慢のあんと一緒にお餅で包んでいます。
毎年行列が出来るほどの人気で、
多いときには1500個を1時間で売り切るのだとか。
お値段は一箱で個入りで1,320円(税別)。
毎年12月末から5月中旬頃までの限定販売となっています。

〈しもつけ彩風菓松屋〉

松屋さんのいちご大福へのこだわりはかなりのもの。
そもそもこのように、いちごがはみ出す〈いちご大福〉を
松屋さんが売りだしたのは全国でいち早く、2000年4月のこと。

中にいちごを入れるタイプの大福だと、時間が経つと離水がおこり、
いちごの味が落ちてしまいます。
そのため、出来るだけ餡に触れない形にして、いちごの瑞々しさを保ちました。
また3Lの大きな苺を入れることができることや、
見た目が可愛らしく華やかであることも、このかたちにした理由のひとつ。

また、素材にもこだわっています。
使用するいちごは、44年間連続日本一の収穫量を誇る栃木のとちおとめだけ。
契約農家から直接納品だけにこだわり、そのなかでも
甘味と酸味のバランス、ジューシー感、艶とハリのある真っ赤な苺、
そして3Lの食べ応えのある大きな苺という条件が揃った、
店主が納得のいったいちごだけを使っているのだそう。

大福の生地は、栃木産のこだわりもち米を使用。
ミルクを生地に混ぜ込みました。
またつぶ餡は北海道十勝産の厳選大粒小豆を独自の技法(ご飯炊き製法)で調理。
小豆の風味を最大限に引き出し、程良い甘さに仕上げているんです。

〈瀬戸内リトリート青凪〉 安藤忠雄建築から瀬戸内海を 眺望するラグジュアリーホテル

2015年12月、愛媛県松山市にホテル瀬戸内リトリート青凪がオープンしました。
ここは、瀬戸内海を一望できる最高のロケーション。
安藤忠雄さん建築の贅沢な空間の中に、客室はたったの7部屋だけ。
オールスイートのスモールラグジュアリーホテルです。
もともとゲストハウスとして利用されていた美術館のような施設を、
ホテルとして生まれ変わらせたプロジェクト。

館内には宿泊ゲストだけのための屋外、屋内の2つのプールとジャグジーとサウナが。
日本の植物の天然成分を使用したトリートメントで癒しを与える
ホテルスパ〈ALL THAT SPA SETOUCHI〉も完備。
名門ゴルフ場〈エリエールゴルフクラブ松山〉に隣接しており、
ゴルフ好きの方にとっても気になるホテルです。

OUT DOOR POOL「THE BLUE」

〈エリエールゴルフクラブ松山〉

愛媛を中心に、瀬戸内・四国の旬素材をふんだんに使った和食を提供する
レストラン〈ダイニング MINAGI〉は、コースのみ(税別18,000円)。
瀬戸内の食材や生産者の方々の想いや背景を一皿の料理に表現します。
お飲み物は、日本ワインをはじめ、
各国の自然な造りのワインや瀬戸内を中心とした日本酒なども。

DINNING 〈MINAGI〉

またスパ〈ALL THAT SPA SETOUCHI〉では、
天然成分を用いたクリーム&オイルを使用した
オリジナルのトリートメントが受けられます。
経路・リンパの流れ、筋膜のリリースから生み出させる独自の施述スタイルで、
頭部から足先までの全身のコンディションを調整し、
心身を本来あるべき状態へと導いてくれるのだそう。

〈ALL THAT SPA SETOUCHI〉

庭師のいる〈足立美術館〉 職員さんも総出の手入れで、 日本庭園が13年連続日本一!

島根県の安来市にある足立美術館。
横山大観のコレクションをはじめとする近代日本画や、
河井寛次郎らの陶芸などをそろえた美術館です。
昭和45年に安来出身の実業家、足立全康氏によって設立されました。
おでかけコロカルでも以前ご紹介している名所です。

こちらの美術館で人気なのが、日本庭園。
この庭園が今年、アメリカの日本庭園専門誌
『Sukiya Living/The Journal of Japanese Gardening
(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)』
の日本庭園ランキングにて、13年連続、1位に選出されました。
このランキングは、全国の日本庭園1,000か所以上を
対象に実施しているもの。
庭園の質、庭園と建物との調和、利用者への対応といったホスピタリティ等、
「いま現在鑑賞できる日本庭園としていかに優れているか」
を基準に調査・選考されている賞なのです。

2015年日本庭園ランキング上位5位

1位 足立美術館(島根県)

2位 桂離宮(京都府)

3位 山本亭(東京都)

4位 養浩館庭園(福井県)

5位 御所西 京都平安ホテル(京都府)

(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニングより)

冬景色も

この美しい庭園のひみつは、
7名の専属の庭師が、日々様々な手入れや維持管理を行っているから。
それに加え、庭師以外の美術館職員も、開館前には総出で
清掃作業を行っているのだそう。
昭和45年の開館から年中無休で繰り返されている伝統ということで、
こうした手間暇から世界一の庭が生まれているんですね。
館内には、床の間の壁をくりぬいて
横山大観の名作「白沙青松」をイメージした庭が眺められる
〈生の掛軸〉や、館内の窓がそのまま絵画になった〈生の額絵〉も。

〈生の掛軸〉

〈生の額絵〉

森の案内人〈森の生活〉。 北海道に自生するトドマツから、 エッセンシャルオイルの 蒸留体験ができる?

まちの財産である森林を育て資源としてフル活用し、
森と暮らす健やかな暮らしを推進する、
北海道で唯一の環境未来都市に指定されている、下川町。

このまちで2005年に発足した〈NPO法人 森の生活〉は
森と人との豊かな関係づくりをめざす下川町の森の案内人。
まちを訪れる観光客や地元住民へ向けて、
森のガイドや森林環境教育、森林療法といった
実際に一緒に森へ入る体験プログラムを行っています。

なかでも、下川の森を散策後、
森から持ち帰ったトドマツの葉で精油づくりを楽しむ
『プチ蒸留体験』は人気のプログラム。

まず、参加者は〈体験の森〉と呼ばれる場所で森歩きからスタート。
体験の森は下川町のなかでも、
静かな山間にあり、近くには炭酸泉で有名な五味温泉もあります。
ここはリスが遊び、冬にはエゾモモンガを見つけることができる豊かな森。
ひとたび森へ入ると、清々しい空につつまれ、その気持ちよさに思わず深呼吸。
未来にこの豊かな森を残すために、
下川町は60年1サイクルの伐採・植林・育林をする
循環型森林経営を行っているというお話をはじめ、
ガイドの佐藤さんが森の木々のこと、森づくりのことを教えてくれます。

散策中、すぐ下の丘にやってきた立派なオス鹿に出会ううれしいハプニングも!

森をゆっくり散策したあとは、
アイヌ語で「フプ」と呼ばれ、
森の生活では“北海道モミ”という愛称で呼ぶ、
北海道自生種のトドマツの葉を使った蒸留体験の準備が始まります。

お手本を見せてもらって、参加者もノコギリでトドマツの枝払い。

まずは、自分たちで材料を得ることから
エッセンシャルオイルづくりがスタート。
精油がどんなふうにつくられるかを、1から知ることができます。
参加者自ら枝払いをして出たトドマツの枝を持ち帰ります。

きれいに管理された体験の森をあとに。

蒸留体験の場所は、下川町のまちなかにある、
〈美桑の家〉と名付けられた森の生活の事務所も入っている建物。

スタッフみんなで割った薪がきれいに並べられている〈美桑の家〉。広場では子どもたちと一緒にバーベキューを楽しむことも。

早速、トドマツのエッセンシャルオイルづくりに入ります。
まずは枝からちぎった葉を蒸留器にいっぱいになるまで詰めたら、
水を注ぎ入れ、ヒーターにかけて煮出していきます。

松ヤニがつくと香りがとれなくなるので要注意! 軍手をはめ、もくもくと作業に没頭するコロカルチーム。

美しいかたちの卓上ハーブオイルメーカー。気体になった精油を含む水蒸気を冷やすための水を何度も入れ替えます。

すると気体になったトドマツの芳香成分が冷やされ、
芳香蒸留水とエッセンシャルオイルとして
ゆっくりと抽出されていくという仕組み。
煮詰めていく間に漂う香りの変化も、お楽しみのひとつです。

やがて、先が逆三角型となったガラス容器〈ろうと〉の部分に、
少し白みがかった芳香蒸留水がたまり始め、
その表面にはエッセンシャルオイルの層が見えてきました。
さあ、最後にふたつの液体を分けてゆきます。

「エッセンシャルオイルは香りを楽しむ専用に。
つくりたてから3か月ほど熟成したほうが、
より上品な香りになります。
芳香蒸留水は化粧水や入浴剤の原料になります」

お試しに、まだほんのりあたたかい蒸留水を肌においてみると、
びっくりするほどするりと浸透していきました。

エッセンシャルオイルのできあがり。つくってみると、その希少性がわかります。

あれだけあったトドマツの葉から
抽出されるエッセンシャルオイルはごくわずか。
オイルの香りは森そのもののように深く、
リラックスするひとときにおすすめです。

水と葉だけでつくられたナチュラルなエッセンシャルオイルと芳香蒸留水は、
もちろんおみやげとして持ち帰ることができます。
自分が歩いた森の樹からつくったものを持ち帰って使うことができる。
まるで森から贈り物をもらったようです。

おみやげにといただいたトドマツの枝は、ほのかな森の香り。

下川町が森林循環型のまちづくりへとかじを切ることになる転機は、
1981年に訪れました。
湿雪被害で倒れた多くのカラマツを利用できないかと考えた森林組合が、
木炭を製造し販売する事業を立ち上げ、大成功を収めます。

「林業では森づくりのため間伐や枝を払う作業が行われますが、
幹以外の枝葉は山に肥料として捨てられるだけでした。
その葉っぱがいい香りだと気づいた森林組合で、
精油づくりのアイデアが生まれたのが始まりなんです」と佐藤さん。
トドマツの精油づくりは、森の恵みをあますところなく活用するべく、
林業の廃棄物を木炭・木酢液・木質バイオマスなどに変えて
有効利用する〈ゼロ・エミッション〉の取り組みの一端を担っています。

商品としての精油事業を手がけるのは、森の生活から独立してつくられた〈株式会社フプの森〉。エッセンシャルオイルの他に〈北海道モミアロマミスト(1,080円)〉や化粧水として使える〈北海道モミウォーター(1,944円)〉も。

現在、森の生活の代表をつとめる麻生翼さんは、名古屋出身の31歳。
北海道大学農学部在籍中、
実習で訪れた下川町で豊かな自然のある暮らしに触れ、農山村にかかわる仕事を志したそう。
2010年、より地方の抱える課題にアプローチしたいという思いから森の生活へ入ります。
「下川でまちづくりや森づくりに長年携わってこられた諸先輩たちは、
僕みたいな外から来た若い人間をすごく応援してくださるんです。
そこに、次の世代を育てていこうという強い思いを感じます」

森の生活の活動拠点である美桑の家すぐ裏手にある、
雑木林に囲まれた〈美桑が丘の森〉は、まちぐるみで行う森づくりの舞台。
子どもから大人までまちのみんなが森を整備しながら、
その森を使っていくという試みです。
小さな頃から森の中で遊び親しめる下川の子どもたちは、
きっと森を近くに感じて大きくなるのでしょう。

今回蒸留体験を指導してくれた佐藤さんは元小学校教員。
関東圏では叶わずにいた子どもへの森林教育を森の生活で実現させました。
「こんなことをしたかったなっていうことを
いま、やらせてもらっているんです」と笑顔で話します。
それは、下川にやってくる若き移住者たちの共通した想いのようでした。

森のそばに暮らすことのほかに、
木でできた家具や道具を使うことなど、日々のなかに人の数だけある森の生活。
下川町の森が教えてくれる体験を通して、
あなた自身の新しい森とのつながりを、きっと見つけられるはず。

information

NPO法人 森の生活

住所:上川郡下川町南町477

TEL:01655-4-2606

営業時間:9:00-17:00(平日のみ)

http://morinoseikatsu.org

沖縄市の気になる ローカルマーケット。 海の幸〈パヤオ直売店〉と 山の幸〈ちゃんぷる~市場〉

沖縄市は那覇市の北、約30kmに位置する、人口約14万人ほどの中核都市です。
沖縄県では那覇市に次ぐ人口の多い町で、戦後は米軍基地の門前町になり、
中心市街地は県内随一の繁華街として賑わい〈コザ〉と呼ばれるように。

ここで生まれた民謡やオキナワンロック、エイサーなどは
全国に知られ、県内随一のエンターテイメントシティーと言われているんです。
そんな沖縄市で、地域の海・山の幸を楽しめる
ローカルマーケットをご紹介します。

まずは町の東部地区にある〈パヤオ直売店〉。

売り場スペースには、ここで獲れた回遊魚はもちろん、
イラブチャーやタマンなど、近隣の漁港で水揚げされたばかりの近海魚も。
加工品や農産物まで幅広く販売されていて、
地産地消のターミナル的存在。おみやげ探しにもよさそう。
さらに、市場で買った魚はイートインが可能。
鮮魚解体コーナーで捌いてくれるほか、隣の食堂で調理してもらうこともできます。
自ら選んだ魚が食べられるのは楽しいですね。

食堂コーナーは「マグロ刺身」がおかわり自由。
ほか、素揚げした魚をバター焼きにした逸品〈魚バター焼き定食〉や、
大漁時だけのサービスメニューも。魚好きの方は是非チェックを!

〈モレーナ〉は畑の中の 隠れ家カフェレストラン。 旅の記憶を閉じこめた宝箱

世界を回った旅人ご夫婦が錨をおろしレストランを始めたのは、
下川の町外れ、牧草畑に囲まれた農家の一軒家でした。

下川の中心部から60号線に入り、
しばらく進むとこんな素敵な看板が見えてきます。

ここから細い砂利道を進むと、広い畑に囲まれた赤い屋根のレストランと倉庫が現れ、
まわりには庭と見まがうような手づくりの畑が広がっています。
車から降りると、元気いっぱいの看板犬のマリオと、
赤茶色の毛並みが愛らしい看板猫アーネストがお出迎えしてくれました。

懐かしい赤いトタンの三角屋根。お店の中も外もすべて手づくり。

そのたたずまいから、
不思議と世界の果てのレストランにやってきたような気分になる
カフェレストラン〈モレーナ〉。
薪ストーブがしゅんしゅんと燃えさかり、
広い厨房からはおいしそうなカレーの香りが漂ってきます。

窓からの日差しも美しい。手前にあるのは立派な薪ストーブ。

どこを切って撮っても絵になる使いやすそうなキッチンはもとは客間だったそう。

ほとんどすべてが店主の栗岩英彦さんと奥さま、
そしてお友だちによる手づくりという店内には
いたるところに旅のエッセンスが漂い、
まるで古い海外の映画の中にいるようなノスタルジーに満ちています。
そこかしこに飾られている世界各地の風景画は、どれも栗岩さんの作品。
世界を旅した軌跡です。

モレーナの看板メニューは北インド仕込みのカレー。
〈具だくさんの野菜カレー(800円)〉と〈オニオンとひき肉のカレー(800円)〉は
どちらも深みとコクあるスープで、
ターメリックで炊かれたライスといただくと、さらに香り高く引き立ちます。

具だくさんの野菜カレーは絶妙なスパイスの加減で、野菜の旨味や甘みが立ち上がります。

薬膳のようなやさしい辛さが癖になるこのカレーのベースは、
なんとスパイスと塩と野菜のみ!
そこにメインで加わるのは、
雑草と野菜とを共存させる不耕起栽培の畑でとれた、
無農薬のおいしい野菜たちです。

「畑を始めたのはここに来てから。今年最後の野菜だよ」
と見せてくれたのはツヤツヤのピーマン。
旬の野菜にあわせて、メニューは季節ごとに変わります。

「東京農業大学を出ていますが、
そのときの知識は今、何も使ってないですね(笑)。
なるべく自給自足で、自分でつくった、身体にいいものを提供したい。
それも旅のなかで生まれた価値観のひとつです」

子どもの頃から転勤族のご両親について日本を転々とした栗岩さんは、
大学を出て養蜂の仕事に就いたのち、夢だった世界一周の旅に出かけます。
まだ格安航空もない1960年代に陸路や船で世界を巡りました。
栗岩さんにとっての転換点は、この旅で訪れたインド。
長く滞在するうちに自分の考え方や価値観が変わり、
シンプルライフを実践したいという気持ちが生まれました。
お店で提供している北インドのカレーは、
この滞在で自然と覚えたものだそうです。

帰国後は東京で喫茶店の調理仕事を経て、
小さなバンを木製キャンピングカーに改造(!)し、
7年間かけて日本一周の旅に出かけます。
そして奥さまの文子さんと最後の世界一周の旅へ。
長い旅の終わりに日本に帰る場所を探したとき、
思い出したのが、旅で訪れて気に入っていた下川の自然。
隣まちの名寄市に住む親友に家探しを頼んで見つかった物件のひとつが、
ここモレーナとなる農家の空き家でした。

決め手は、牧草畑に囲まれたこのロケーション。ここでシンプルライフを実践しながら静かに絵を描いて暮らそうと、栗岩さん夫妻は1991年に下川に移住します。

もともと料理をつくって人をもてなすことが好きだった栗岩さん。
やがて文子さんの「ここでカレーのレストランをやってみない?」
というアイデアから、お店づくりがスタート。
いつでも枠にはまらず、
必要なら自分でつくるという精神がお話の中に見え隠れします。
1995年、カフェレストラン モレーナが誕生しました。

宝箱をひっくり返したような店内に無駄なものはひとつもなく、
栗岩さんのセンスが宿って、生き生きと置かれているものばかり。

海外では必要最低限の荷物しか持たず暮らすように旅するスタイル。必需品は、スケッチブックと絵の具、そしてギター。旅の途中に街角でフラメンコギターを弾いて収入を得ていたことも!

旅のノート、下川暮らしのノート……お店自体が栗岩さんの旅の記録そのものかもしれません。

「こんなところでお店をしても誰も来ないよと思ったけど、
だめでもいいやと、冒険するような気持ちで始めました」と笑う栗岩さん。
実際はその逆で、当時なかった
「まちから離れた畑にあるレストラン」と大きく報道され、
開店からお客さんが絶えなかったそう。

お店の什器や椅子にかけられた手編みのクッション、
食器のひとつひとつ、飾られた野の花……
細部に光る魅力的なセンスに身をゆだねて、
のんびりとくつろぐことができます。

自由に歩き回り、昼寝し、ときにお客さんに話しかけるように鳴く、気ままなアーネスト。

18時から21時までのディナータイムは、
フランスで修行しモロッコ大使館でフランス料理を提供していたという、
下川町在住の田中則昭シェフによる予約制本格フレンチのお店に変わります。

1日6個限定、田中シェフ特製の「モレーナ・オリジナルプリン(400円)」。旬のかぼちゃがふんだんに使われたどっしりタイプ。自然な甘みがカラメルソースでさらに引き立たちます。

「冬はハンパなく寒いけど、下川は自分にとって面白くて住みやすいところ。
今もここで、絵を描き続けていますよ」
世界中探してもここにしかない、旅の途中の休憩所、モレーナ。
ゆるやかに流れる時間のなかでカレーをいただいたあとは、
栗岩さんに旅のお話を聞かせてもらうのもおすすめです。

離れの小屋は栗岩さんの王国。

information

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カフェレストラン モレーナ

住所:上川郡下川町北町309

TEL:01655-4-4110(カレー)/090-7652-9935(フレンチ)

営業時間:11:00~17:00/18:00~22:00(ディナータイムは要予約)

定休日:月曜日、ときどき不定休
※12月31日〜2016年1月3日は年末年始のため休業

※駐車場 あり

http://morena.minibird.jp

地元食材を味わえるカフェ付き 〈一の橋バイオビレッジ〉。 自給エネルギー町営住宅に宿泊!

「誰もが暮らしたいまちづくり」をかたちに

旭川から北東に約100キロ、
まちの面積の約9割が森林を占める、人口約3,500人の下川町。
2011年に国の「環境未来都市」に認定され、
まちが誇る森林資源をあますことなく利用しながら
エネルギー自給や移住者の促進、
超高齢化社会への先進的な取り組みをすすめるこの小さなまちは、
国内外から大きな注目を集めています。

まちがかかげる“人が輝く森林未来都市”のバイオビレッジ構想に基づいて、
誕生したのが、中心街から車で12分ほどの町営住宅〈一の橋バイオビレッジ〉。
コミュニティカフェや郵便局、派出所が併設され、
まるで小さな村のようなたたずまい。

敷地内には林業から生まれる木質チップを利用した
バイオマスボイラーが隣接し、
地下配管を通して一の橋地区の給湯や熱供給を担っています。

2機の木質バイオマスボイラー。余剰分のエネルギーは町民へ販売もしています。

バイオビレッジとは、エネルギー自給をともなう自立型コミュニティのこと。
現在も基幹産業である林業と、もとは鉱山でも栄えた下川町は、
相次ぐ鉱山の休山や外材導入のあおりで人口が減少。
ここ一の橋地区も過疎化・高齢化の一途をたどり、
一時2,000人だった住人は140人に。
高齢化率は50%を越えるなど地域の存続が危ぶまれましたが、
老朽化した町営住宅の建て替えをきっかけに、大きな変化が訪れます。

もともと町営住宅に住んでいたのは、ほとんどがお年寄りの方々でした。
その住人の要望や意見を生かしながら、
新たな町営住宅に向けてまちや地域おこし協力隊も交えた話し合いが重ねられ、
2013年、一の橋の町営住宅は、
先進的な集住型のバイオビレッジへと生まれ変わります。
その1室が一般の方も体験宿泊ができる〈宿泊ハウス〉となっています。

宿泊部屋の2階寝室。窓越しの豊かな森に心がほぐれるよう。長く滞在したくなる居心地のよさです。

宿泊ハウスは、基本的に居住スペースと同じつくりの1LDK。
木のぬくもりを感じられる明るく快適な住空間です。
セントラルヒーティングには
隣接したバイオマスボイラーから送られてくる温水が流れています。
冬期の暖房にかかる料金は化石燃料よりずっとお得なうえ、
冬には-30℃を越える寒さにも断熱でしっかり対応。
要所要所に手すりがつけられ、
もともと利用者で多かったお年寄りへの配慮も行き届いています。

建物や室内には下川産のカラマツを使用。

機能的な対面キッチンや広々としたお風呂も完備。
まちで購入した食材をここで料理することもできます。
バイオビレッジの設備をまるごと体感しながら、
暮らすように泊まり、下川暮らしを想像してみるのもいいかもしれません。

使いやすい収納も多数。カウンターに置かれた木製椅子は、下川町の森林組合の手づくりだそう。

バイオビレッジ内にある26戸の住宅は、現在満室の状態。
間取りは1LDKから3LDKまで幅広く、
もとの住人のお年寄りをはじめ、地域おこし協力隊、地区内の障害者施設の職員など、
世代も幅広い方々がエネルギーと共有スペースをシェアしながら、
お互いの暮らしを支え合っています。

棟をつなぐ役割の屋根や壁のある外廊下が、冬の雪かきの労力をぐっと減らしました。

バイオビレッジには、住人同士はもちろん、
外から訪れた方々をもつなぐ、
コミュニティカフェ〈駅カフェ イチノハシ〉が併設されています。
独り暮らしのお年寄りの方々が気軽に食事ができるようにと、
生まれたこちらのカフェ。
顔の見える地域食堂としての役割を果たしています。
店内の売店では、調味料や生活雑貨などが販売され、暮らしを支えています。
カフェのメニューも豊富で、地元の食材をふんだんに使った本格的な食事を楽しめます。

日差しにあふれた駅カフェ店内。視察に訪れた方たちが売店でお土産を求める姿も。

素材のおいしさを生かした〈和食プレート(600円)〉は老若男女が楽しめるメニュー。

隣まちである名寄市産もち豚がジューシー! 地域おこし協力隊の畑でとれた〈サンマルツァーノ〉というおいしいトマトは下川産。〈本日のお肉メニュー (1,000円〜) 〉。

地産地消や食育に注目し、下川に入った駅カフェシェフの宮内重幸さんは
以前東京のイタリアンレストランで腕をふるっていました。
「地域の年配のお客さまに『美味しかったよ』と喜んでいただけることや、
すばらしい生産者さんたちと近い距離でつながって
料理に落とし込めるここでの仕事に、やりがいを感じています」
インドネシアに生まれ、さまざまな国で生活し体験してきた食文化や
北海道の伝統料理をいずれ下川の若い世代に伝えていきたいと語ります。

道産の鹿肉を使った〈ボロネーゼ(700円)〉。鹿肉の濃厚な味わいにトマトソースが爽やかさを添えるマッチングの妙。

ランチタイムの〈マルゲリータ (650円) 〉。興部(おこっぺ)町の〈ノースプレインファーム〉の有機モッツァレラチーズがとろけます。下川産小麦のハルユタカにはちみつを練り込んだ生地がもっちりと香ばしい。

移住者を受け入れ、若い人たちのアイデアを
積極的に活かしていく下川町の寛容な気質は、
林業や鉱業で外からの労働者が集まっていた歴史も理由のひとつ。
小さなまちだからこそ、
ひとりひとりがまちをつくっているという町民の意識の高さもうかがえます。

駅カフェは地域おこし協力隊が運営。シェフの宮内さん(左)と福島英晶さん(右)。奥さまとともに下川に移住してきた福島さんには、いつか下川でカフェをやりたいという目標が。

このバイオビレッジをはじめとした下川町の試みは、
過疎化や高齢化といった課題を抱える地方の新しい活路として、
国内外からの視察が続々と訪れています。
「ここ下川の豊かさは、都市部とは基準が違います。
豊かな森や自然があって、薪ストーブを囲む生活があって、
魅力的な人たちがいて、思い思いに自分たちの活動をしている。
ここにしかないゆったりと流れる時間を、多くの人に知ってもらいたいですね」
自身も東京からの移住者であるしもかわ観光協会の長田 拓さんはそう語ります。

ここで大切にされているのは「誰もが暮らしたい町づくり」というぶれない軸。
森とともに生き、人や資源を生かし育ってゆくまちの試みに、触れに来てみませんか。

information

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駅カフェ イチノハシ

住所:北海道上川郡下川町一の橋603-2

TEL:01655-6-7878

営業時間:ランチタイム11:30~14:00(L.O.13:30)、カフェタイム15:00~17:00(L.O.16:30)、
ディナータイム18:00~21:00(L.O.20:00)※11月〜3月の冬期期間中、ディナーは完全予約制

定休日:火曜、水曜

https://twitter.com/ekicafe

information

一の橋バイオビレッジ 宿泊ハウス

1泊4,114円〜 

※宿泊の申し込みは上記〈駅カフェ イチノハシ〉まで。

受付時間9:00〜17:00(火・水曜休)

ほか各種料金の詳細などはHPにてご確認ください。

絶景の峡谷美に包まれた 〈層雲峡温泉 ホテル大雪〉。 源泉かけ流しの評判のお湯

旭川から車で約1時間。
アイヌ語で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」
と呼ばれる大雪山に抱かれた深い渓谷、層雲峡。
3万年前の火山噴火後、マグマの冷却によってできた
柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩肌を長い年月をかけて石狩川が削ることで生まれた、
全国でも珍しい地形を誇ります。
切り立った岩壁を滝が流れ、そして木々が飾る風景は、まるで深山幽谷。

層雲峡温泉郷の最も高い位置に立ち、
窓越しに雄大な景観を楽しめる〈ホテル大雪〉。
老舗観光温泉ホテルとして名を馳せ、全国から多くのお客さんが訪れる宿です。

アメリカのロッジを思わせる重厚感がステキなロビー。

豊富な湯量を誇る温泉宿ならではのおもてなしのひとつが、
館内で楽しめる3つの湯めぐりです。
絶景のなかで開放感に浸れる朝風呂がおすすめの〈渓谷露天風呂 天華の湯〉、
湯にけむるステンドグラスが異国情緒溢れる〈欧風大浴場 チニタの湯〉。
なかでも、ホテル最上階にある〈展望大浴場 大雪乃湯〉は、
明るい時間帯にぜひ足を運びたい湯殿。
広々とした浴槽につかりながら、
峡谷越しに大雪山連峰のパノラマを眺めることができます。
体を芯からあたためるほのかな硫黄の香りのお湯は、すべて源泉かけ流し。
ぜひ、趣きの異なる3つの湯すべてをまわってみましょう。

ホテル大雪のなかでも、2007 年と2009 年に
それぞれリニューアルオープンした、
特別フロア〈和房雪花〉と和風モダンフロア〈雪ほたる〉は、
ゆっくりと静かな滞在を楽しみたい方におすすめです。

フロアごとに区切られていて、
大型ホテルのなかでもプライベート感覚で過ごせる、
贅を尽くしたしつらえが人気を集めています。
ホテルの中の旅館とうたわれる和房雪花には、
ひと組ごとに仲井さんがつき細かな気配りをしてくれるという、
古き良き宿を思わせるサービスも。
まずは靴を脱ぎ、畳敷きの廊下を進みます。
フロアには3種類の客室があり、そのすべてが展望露天風呂つき。
広々として開放感のあるAタイプは、
和洋の要素が心地よくミックスされた間取りです。

心ほぐれる和のリビングルーム。

深い峡谷をのぞみながら、
こんこんと湧きでる温泉に身も心もゆだねる贅沢を味わうことができます。

自然素材につつまれてのんびりと湯浴み。信楽焼の浴槽が肌になじみます。シャワーブー
スも併設。

リビング感覚の広いパウダールームやマッサージチェア、充実のアメニティは、
温泉のあとのリラックスタイムに楽しみを添えてくれそう。
部屋に置かれた温泉かごを片手に、浴衣姿で湯巡りへ出かけましょう。

ホテル大雪は層雲峡の誇る名所にもアクセスしやすい立地にあり、
登山や散策を楽しめ、
高山植物の宝庫でもある黒岳への入口、
〈大雪山 層雲峡・黒岳ロープウェイ〉乗り場からも車で5分ほどです。
この乗り場すぐ隣の〈層雲峡ビジターセンター〉では、
層雲峡のなりたちから季節ごとの楽しみ方、
またイベントの開催情報も知ることができ、
滞在のひとときをさらに充実させてくれます。

予約制のネイチャーツアーも行なっているビジターセンター。

車を少し走らせて、峡谷が織りなす景観を探しに行ってみましょう。

川に沿った柱状節理を眺められる〈大函〉。石狩川の澄んで青みがかった流れがこの景観をつくってきました。

四季折々、日々刻々とうつりかわる層雲峡の風景。
晴れていたと思えば急に濃い霧が生まれたり、
日差しの角度でまったく違う景色に見えたり。
今も雄大な自然の力が宿る景勝地で、太古からのエネルギーをもらえそうです。

ホテルから徒歩圏内にある〈紅葉谷散策路〉は往復1時間半ほどの道のりで、ゴールには壮観な柱状節理と〈紅葉滝〉が。稀少なヒカリゴケの見られるポイントもあるそう!

散策のあとにひと風呂浴びたら、次なるお楽しみはお食事です。
和房 雪花の宿泊客は別フロアの専用お食事処〈季響庵〉へ案内されます。
和の風情漂う個室で、贅を尽くした季節ごとの創作和食コース料理をゆっくりと味わえます。
まずは、メインを肉料理と魚料理からチョイス。
食前酒から始まり、鮮度や彩りにも心づかいとこだわりを感じる料理が続々と運ばれてきます。
品数もボリュームもたっぷり!

秋の膳の前菜。黒い器には、限られた時期にしか食べられない北海道の名産キノコ〈らくよう〉のしょうゆ漬けが。長芋紅葉揚げ、柿と銀杏の白和え、秋刀魚柚庵焼きなど季節を感じる品々がずらり。柿に見立てたミニトマトが愛らしい。

特にお造りの定番〈かまくら仕立て〉は、その名の通り小さなかまくらの中に
色とりどりの季節の小皿をあしらった、目にも楽しい一品です。
層雲峡近郊をはじめ、北海道の旬の良質な食材を手間ひまかけてあつらえられた料理には、
地元のお酒がぴったり。
日本酒なら旭川の男山酒造や増毛の国稀酒造、
ワインは富良野ワインや十勝ワインが用意されています。

たっぷりといただける朝食はふたたび〈季響庵〉で。和食ではごはんとおかゆが選べ、洋食では目玉焼きとオムレツから好きな方を注文。

滞在の間に、地元の文化にも触れてみましょう。
層雲峡は「ソウウンベツ(滝の多い川)」
というアイヌ語地名から名づけられたとおり、
古くからアイヌ民族の暮らす土地でした。
館内のお土産物屋には、アイヌ民芸品を扱うお店があり、
伝統を受け継ぐ貴重な〈アイヌ古式舞踊〉が、特別に上演されています。
この日も、ロビーはたくさんのお客さんで埋め尽くされました。

これから狩りに入るときに舞う、勇壮な『弓の踊り』。

こちらは、ふたりの女性から求愛される『色男の踊り』。客席からスカウトされたお客さんが色男役で登場。名演技に会場は拍手喝采で会場はもり上がった。

「アイヌの言葉で“あなたの心にそっと触れさせていただきます”という意味の『イランカラプテ』。これを覚えて帰って下さいね」アイヌ文化に触れる体験も、この土地のお土産のひとつに。

創業60 年を迎える〈ホテル大雪〉は、
1954年、大型台風で倒れた木々を整備する工事関係者のためにつくられた、
ログハウスのような宿泊施設から出発します。
その後、道東への玄関口としても人気を集めた層雲峡が
一大観光地として栄えていくなかで、
現在の大型観光温泉ホテルができあがっていきました。

「層雲峡は夏のアウトドアシーズンはもちろん、
秋は日本一早い紅葉を見られる峡谷といわれ、岩壁が美しく彩られます。
冬は厳しい寒さと強い風で下から舞う雪が見られます。
僕のおすすめは春の新緑の時期。
本州とはひと味違う、美しい色の新芽が渓谷を飾る様子がすばらしいですよ」
と語るのは、営業企画部長の西野目晃正さん。

「ここのホテルがつくられた当時、当社は宿泊業でなく材木屋だったんですよ」というエピソードを教えてくれた西野目さん。創業時から飾られている〈雲山楼閣〉の文字は層雲峡の魅力そのもの。

冬の層雲峡名物は、石狩川から汲んだ水で
時間をかけてつくられる豪快な氷像が見事な人気イベント〈氷瀑まつり〉。
2016年は、1月23日~3月27日まで、
札幌から片道1,000 円で層雲峡直行バスも運行しています。
ほかにも、2015年の春夏秋をとおして開催された
『北海道ガーデンショー』のメイン会場になり、
作品の一部が常設展示されている大雪高原の〈北の森ガーデン〉や、
フレンチの巨匠三國清三シェフ監修の〈フラテッロ・ディ・ミクニ〉も、
層雲峡の新たな見どころ、食どころとなっています。

さまざまな名所を誇る層雲峡に寄り添うホテル大雪。
原初の大自然を残す峡谷美につつまれながら、
豊かな湯船で日々の疲れをゆっくりと癒せるひとときが待っています。

information

map

層雲峡温泉 ホテル大雪

住所:上川郡上川町字層雲峡

TEL:01658-5-3211

チェックイン15:00(最終19:00)

チェックアウト10:00

宿泊料金/和房雪花 27,000円~、雪ほたる 16,200円~

※別途入湯税150円/泊あり

※駐車場 あり

http://www.hotel-taisetsu.com

〈千代田の丘展望台〉で 美しい丘陵と大雪山連峰を 大パノラマで焼きつける

訪れる人を惹きつけてやまない四季折々の丘陵風景と、
美しくそびえ立つ大雪山連峰。
旧小学校の校舎を利用したフォトギャラリー〈拓真館〉に飾られた、
風景写真家、故・前田真三氏の展示写真をきっかけに
一躍「丘のまち」として全国に名を馳せた美瑛町には、
心に残る数々の風景があります。

そんな美瑛の魅力がギュッとつまったドライブコース〈パノラマロード〉は、
美瑛の南側、国道237号線を折れて美馬牛(びばうし)方面へと進む道の愛称。
パノラマロード上には、フラワーファーム〈四季彩の丘〉をはじめ、
〈赤い屋根の家〉〈メルヘンの丘〉などの有名なビューポイントのほかに、
美瑛ならではの雄大な風景を楽しめる展望台があります。

取材に訪れたのは紅葉のピークを少し過ぎた10月下旬。山頂に雪がかぶった大雪山連峰を望む。刈り終わった畑と緑を保つ畑と、その向こうの山との対比が鮮やか。

ゆるやかなカーブを描く畑や酪農地帯、
そして険しくも美しい山の峰を眺めながら道を進むと、
〈ファームズ千代田〉の看板が見えてきます。
ここの駐車場から車でダートの坂道を登りきった先が〈千代田の丘展望台〉。
起伏に富んだ美瑛の丘陵地帯が織りなす風景とともに、
はるか大雪山系の山々の全景を見渡せる、絶景ポイントです。
尖塔のついた展望台の階段を上ると、さらに開けた360度のパノラマビューで、
美瑛の景色を一望のもとに楽しむことができます。

美瑛の丘陵地帯は、はるか昔、
十勝岳の噴火による火砕流が形成した特殊な地形。
火山灰が多く含まれる水はけの良い土地を利用した輪作が行われています。
四季ごとの栽培作物が変わるため、風景もまた移り変わっていく。
〈パッチワークの丘〉に代表される、
季節によって姿を変える美しい色彩の丘は、
自然が重ねた歴史を活用した畑や酪農地帯の賜物です。
じゃがいも、小麦、豆、玉ねぎ、ひまわり、ポピーなど
種類も豊富な野菜や花々が、毎年場所を変えながら生産されています。

どこかレトロな赤い壁の家も風景の一部。丘の上だけでも、カメラをかまえたくなるポイントがたくさんです。

この展望台は〈ファームズ千代田〉が一般の方へも開放しているもので、
入口にはファームで育てられたびえい和牛のステーキや
ジャージー牛乳が人気の〈ファームレストラン千代田〉、
酪農製品などが取り揃うショップのほかに、
牛や羊、うさぎとふれあえる体験牧場も併設。
風景を堪能したあとはあわせて立ち寄ってみるのもおすすめです。

information

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千代田の丘展望台

住所:上川郡美瑛町春日台

※駐車場 あり

http://www.f-chiyoda.com/farm/hill/index.htm

〈自家焙煎珈琲店 Gosh〉 オリジナルの深煎りコーヒーは 道内のカフェでも高い支持率!

占冠村から富良野を通り抜け、丘陵地帯が続く美瑛町まで、
山々の風景が美しい〈花人街道237〉と呼ばれる237号線。
そこから住宅街に折れ、
美馬牛駅近くの道沿いに置かれた看板を目印に小高い丘へ向かうと、
林に囲まれた木の壁が素朴な建物が見えてきます。

コーヒーのいい香りがたちこめる店内。
奥に向かってテーブル席が設けられ、高い天井には味のある梁が。
〈自家焙煎珈琲店 Gosh〉は自家焙煎したオリジナルの豆で、
ハンドドリップしたコーヒーや自家製フードとともに、
ほっとほどけるようなひとときを過ごせるカフェです。

ここでぜひ味わいたいのが、
1杯ずつじっくりと淹れられる〈深煎りコーヒー(500円+税〜)〉。
苦みが強いイメージの深煎りですが、
Goshのコーヒーは深みがありながらとても澄んだ口当たりです。
その理由は、自家焙煎の工程に
生豆の水洗いと乾燥という段階を加えているから。
生豆の薄皮や汚れなどを落とすことで雑味が抑えられるため、
豆そのものの個性を際立たせているのです。

ドリップの方法はスタンダードなペーパードリップから、
ネルドリップの落とし分け(+100円〜)まで選べるので、
同じ豆での飲み比べもできます。
Goshブレンド、深煎りブレンドをはじめ、ストレートの種類も豊富。
それぞれの味の特徴はスタッフに教えてもらいましょう。
店頭では世界中から仕入れた豆を常時24種類以上、自家焙煎し販売。
道内のカフェでも、こちらの豆を仕入れるファンが多いのです。

Goshを始める前はコックをしていたというオーナーの阪井雄介さんは、
コーヒー豆の焙煎はもちろん、
自家製パンのほか、ケーキ以外の料理をすべて手がけています。
この日、パンの棚に並んでいたのは
〈チョコとクランベリーのカンパーニュ (550円+税) 〉や
〈アプリコットとナッツのカンパーニュ (550円+税) 〉など、
季節の素材やその日の気分に合わせて、
毎日10種ほどを店内で焼き上げています。
こちらももちろん、テイクアウトOK。

人気メニューの〈Goshのビーフシチューとパン(1520円+税)〉。じっくり煮込まれたほろほろの牛肉がとろけるよう。数種類のパンとともに楽しめます。

この自家製パンをたっぷりと味わえる充実のフードメニューは、
ランチタイムにぴったり。
牛肉の旨みが凝縮しながらもさらりといただける
〈Goshのビーフシチューとパン〉や、
美瑛の自家製ハム・ソーセージの名店〈歩人〉のベーコンを使った
〈BLTオープンサンド(1100円+税)〉や、
柔らかなローストビーフがパンの風味を引き立てる
〈自家製ローストビーフのサンドウィッチ(1520円+税)〉など、
それぞれの料理に相性のいいパンを使い分けて提供しています。
いずれもサラダとコーヒーがセット。
もちろんコーヒーとも絶妙にマッチするメニューばかりです。
このほかに、ケーキなどのスイーツメニューや、日替わりの黒板メニューも。

〈ケーキ3種盛(880円+税、コーヒーセット1200円+税)〉は、この日はガトーショコラ、洋梨のタルト、ブラックベリーのロールケーキ。味のみならず彩りにもうっとり。ケーキは奥さまが担当しています。

阪井さんは大阪、奥さまは宮城のご出身。
ご夫妻は旅で訪れた美瑛に魅了され、
ここで自然に寄り添いながら生活をつくっていきたいと思い、
移住を決めたそうです。
お店を始めるにあたり、
冬場に本州へ地方発送できる商品をと考えているときに、
旭川の自家焙煎コーヒー店で勤務した経験が、
阪井さんを奥深い焙煎の道にいざなうきっかけとなりました。

「深煎りにこだわるのは、単純に自分が飲んで美味しいと思うから。
そして、うまく焙煎して深煎りにできたとき、
苦みとともに香りと甘みを引き出せるんです。
その味を知ってもらいたいですね」
水洗いと乾燥というひと手間を加えることも、
ほかのコーヒー店で学んだ技術を取り入れたそうです。
Goshをつくる前は美瑛の別の場所に家を借りて、
納屋を改造した焙煎小屋で豆を焼いていたというエピソードも。

2002年のオープンからしばらくは、
コーヒー豆とパンの販売のみだったGosh。
当時は周囲に自家焙煎コーヒーや天然酵母パンがまだ浸透しておらず、
それならここで飲んで食べて試してもらおうと、
現在のカフェスペースが誕生したそうです。

これまでの経験をフルに生かし、
「コーヒーから料理まで、一連の食事を
同じベクトルでコーディネートしていきたい」
という阪井さんの想いがかたちとなりました。
こだわりをつらぬく姿勢とクオリティが、
オープン13年目を迎える今も、
Goshが多くのお客さんに愛され続けている理由です。

「美瑛は外からのお客さんが多くいらっしゃる面白い土地。
そのなかでも、わざわざうちを訪れていただけるのはうれしいですね」と阪井さん。
旭川空港からは車で約30分と近いこともあり、
なんと、地元の方よりも足しげく通う、
美瑛好きな東京の常連さんもいるのだとか。

自然光の差し込む窓越しに樹々を眺めながら。お店は〈北の住まい設計社〉に依頼、内装は自分たちで手がけました。

Goshでは地方発送限定の〈月ごとのブレンド〉、
〈ギフトボックス〉、〈パウンドケーキ〉も用意しているので、
遠方に住む方も気軽に同店の味に触れることができます。
また、半年契約で毎月限定〈今月のブレンド〉と
季節のパウンドケーキが届く〈Goshの頒布会〉もひそかな人気。
自分の小さな贅沢に、または誰かへの素敵な贈りものにと、
毎月のうれしいお楽しみになりそうです。

店名は宮澤賢治の『セロ弾きのゴーシュ』にちなんで名づけたという阪井さんは
「動物たちに教わりながら、
毎日練習して少しずつ上手になるゴーシュのようになっていけたらいいですね」と笑顔で話す。
“自分がおいしいと納得できる味“のために、
日々時間と手をかけてじっくりとつくられるGoshのメニュー。
美瑛の誇る景観が魅力の〈パノラマロード〉からすぐなので、
ドライブのひと休みにも最適。
夏場は、美瑛の美味しい空気を楽しみながら過ごせるテラス席がおすすめです。

information

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自家焙煎珈琲店 Gosh

住所:上川郡美瑛町美馬牛北3-4-21

TEL:0166-95-2052

営業時間:10:00〜17:00(LO16:30)

定休日:火曜日(祭日など変動あり)

※年末年始は、12月23日〜30日、2016年は1月1日から営業予定。

詳しくはHPにて確認を。

※駐車場 あり

http://www.gosh-coffee.com/

〈スイノカゴ〉 美瑛の森からつくる白樺かごと 暮らしの道具店

JR美瑛駅から徒歩5分、道の駅びえい〈丘のくら〉から徒歩1分。
大雪山連峰の景観に合わせた三角屋根が並ぶ駅前商店街に1軒だけ、
懐かしい腰折れ屋根を見つけたら、
それが白樺細工と生活雑貨のお店〈スイノカゴ〉です。

可愛らしい小さな看板をお見逃しなく。

もとお寿司屋さんだったというこの建物。
三角の屋根と入口のファサードを腰折れ屋根にアレンジし、
住居兼店舗として自分たちでこつこつと内装を手直しして
2014年6月にオープンしたスイノカゴは、
人の手でていねいにつくられた生活の道具を通して、
暮らしを見つめ直す発信の場です。

ホッとなごむ雰囲気の店内には、
店主の崎山雅恵さんがつくる白樺かごのアトリエスペースと、
北海道を中心にさまざまな作家さんが手がける、
自然素材でできた暮らしにまつわる道具たちが置かれています。

テーブルに置かれた木のお皿やカトラリーは
札幌の木工作家〈cogu〉の作品。
奥の棚には、北海道内の下川町の〈フプの森〉の道産モミの木の製品や
札幌で自然素材と製法にこだわる〈Siesta labo〉の手づくり石けんが並びます。
どれも日々の生活のなかで、使い続けたくなるものばかり。

旭川市内の古道具店で手に入れたという、アンティークの薬棚の什器が、空間にぬくもりを添えています。

おむすび茶漬け〈わくらむすび〉。 世界農業遺産の石川・能登、 和倉温泉15旅館の料理人が 地元食材をひと椀に込めて

コロカルでも〈おでかけ能登〉でおなじみの、
石川県・能登。ここは2011年に先進国で初めて「世界農業遺産」に認定された土地。
能登の里山里海がもらたらす、豊かな山海のめぐみを味わえる
冬の特別メニュー〈わくらむすび〉がこの冬登場しました!
これは〈和倉温泉旅館協同組合〉の企画による、
和倉温泉の15旅館が参加するプロジェクト。
各旅館の料理人が能登の食材を使った
おむすび茶漬けを開発し、季節限定・数量限定で
提供するというもの。

さてこのオリジナルメニューの〈わくらむすび〉とは
いったいどんなものなんでしょう?
それは、能登の具材(能登牡蠣・能登牛・鰤・海藻・のと115椎茸等)と、
能登の出汁(いしる・酒粕・能登塩等)をつかった、
おむすび茶漬け。

■「わくらむすび」とは

一、おむすびは、石川県産のお米でむすぶ。

一、具材は、能登で育まれた食材を用いる。

一、出汁は、能登でできた調味料を用いる。

一、ひと椀に、和倉の料理人としての、おもいをのせる。

というステイトメントが発表されています。

各旅館の料理人さんたちが腕を振るったメニューはどれも工夫に満ちていて
個性的、そしておいしそう!

〈多田屋〉能登の贅沢むすび 料理人:酒井 誠史

こちらは多田屋さんのわくらむすび。
「目の前でとれた食材を味わう。それが一番の贅沢。」と言うことで、
多田屋の前に広がる七尾湾の牡蠣棚でとれた牡蠣をつかって、
能登牛のジャーキーを寄せたひと椀を作りました。

〈天空の宿 大観荘〉能登のきれい茶漬け 料理人:尾舘 外喜夫

こちらは大観荘さん。
「料理は風味と彩り。工夫ひとつで美味しくなってお客さんの喜びも変わる。」と、
能登産のお米に中島菜、能登むすめ、能登牡蠣などを寄せた彩り豊かなひと椀です。

〈生駒高原農園〉 霧島の湧き水が育む、 甘みのある有機野菜が人気! 宮崎県小林市の無農薬栽培農園

水がおいしいので、野菜もおいしい宮崎県小林市。
ここで地元のひとにも、そして観光客にも人気の、
有名な無農薬栽培農園・販売店の〈生駒高原農園〉。
生駒高原、夷守岳(ひなもりだけ)のふもとで、
野菜づくりに取り組んでいる農園です。
こちらは代表の梶並達明さん。

〈生駒高原農園〉店舗

道路沿いにあるお店には、ひっきりなしに
お客さんが訪れます。
みんなのお目当ては、裏の畑で採れた新鮮な野菜と、
梶並さん夫妻とのおしゃべり。
店頭の野菜をカットして味見させていただいたのですが、
すごくみずみずしくて、そのまま食べても甘みがある!
カブがまるでフルーツのようでした。
ほか、店頭に並ぶのは、赤・黄・紫のにんじんや、
ピンク大根やワサビ大根のほか、
オリジナルのオレンジ色の唐辛子など。
年間を通じて50品目ほど、めずらしいお野菜が並びます。

どの野菜も濃厚でみずみずしい味わい

もともと梶原さんは大阪でメーカーに勤務していたのですが、
阪神淡路大震災をきっかけに、奥様の故郷である
小林市に移住されました。
生駒の大自然を生かした路地の有機野菜作りで出来た野菜の評判は
全国に轟き、東京の有名レストランからも
引き合いがたくさんあるのだそう。
おいしいだけでなく、ほかでは見られない野菜が
たくさんあるのも、シェフに人気のひみつ。

こちらがお店の裏手にある、梶並さんの畑。力強い野菜が並びます

いまだけ! 酒どころ・新潟の 〈今代司酒造〉でとれたての やわらか酒粕〈冬粕〉販売中

酒どころ・新潟。
新潟駅から徒歩15分のところに、
日本酒やみそなど、醸造と発酵食の町として知られる
“沼垂(ぬったり)”にある酒蔵、〈今代司酒造〉。
ここは、醸造アルコールの添加を一切行わない、
全国でも珍しい全量純米蔵。
仕込み水は天然湧水を100%、
お米は全て新潟で採れたお米を使用
創業1767年。全量純米仕込みで酒造りを行っています。

お酒を貯蔵するタンク

そんな〈今代司酒造〉さんでは、事前申し込みで
酒蔵見学が可能。
明治三十年頃に建てられた、趣のある蔵の中で、
お酒が出来るまでの工程や蔵に関するお話を聞いて、
酒造りの現場を見学することが出来るんです。

見学に訪れたわたしは、ある作業に釘付けになりました。
それは、〈酒粕〉を採る作業。
そもそも酒粕とは、日本酒をしぼった後にできるかす。
〈ヤブタ〉と呼ばれる自動圧搾機に醸造された日本酒を入れて、
綺麗にお酒と酒粕を分けます。
自動圧搾機のなかには、何十枚もの布が貼られた板が吊るされています。
このときにもろみがしぼられることで、板状の酒粕が出来上がるのです。

こちらが酒粕を採取する作業場

酒粕をはがす道具

見事な板状!

酒粕は通年販売されていますが、
しぼりたての酒粕が買えるのは、日本酒をしぼる12月から2月中旬ごろまで。
他の時期は、熟成された酒粕が販売されているんです。
熟成はコクがありますが、しぼりたてのほうは
香り高くやわらかで、風味豊か。
搾りたてのお酒のような、フルーティな香りがふんわり立ち上ります。
火鉢の網であぶって、砂糖をのせて食べたり、
甘酒にしたり、ココアにいれたりしても!
栄養豊富で美容と健康にも良いんです。
お値段は810円(税込)。
通信販売も可能です。

これが生の酒粕!

広島の酒どころ・西条には 1キロ圏内に7つの酒蔵が! 風情ある酒蔵通りを 歩いて巡ってみた

広島県の広島駅から電車で約30分。
東広島市の西条は、昔から灘、伏見と並ぶ銘醸地として知られる地。
いまもJR西条駅の周辺で、賀茂鶴、亀齢、西條鶴、
福美人、白牡丹、賀茂泉、山陽鶴の7社が醸造を続けているんです。
酒蔵のなかには土・日・祝日に一般開放し、見学や試飲ができるところも!
酒造りの工程を学びながら、蔵の個性を生かした自慢の酒を試飲できます。
時期によっては、実際の酒造りを見学できることも。

東広島市の西条は、昔から灘、伏見と並ぶ銘醸地として知られる地

賀茂鶴醸造

普通蔵元めぐりといえば距離が離れていたりするのですが、
西条エリアは1キロ圏内に7つの酒蔵があるので、
徒歩でめぐることが可能!

江戸時代に作られた細長く連なる宿場町は〈酒蔵通り〉として
いまもその姿を残し、酒蔵の赤レンガの煙突、赤瓦の屋根と、
白い漆喰と黒いなまこ壁が、
千本格子の町家造りが織りなす風情のある景観に浸りながら、
楽しく酒蔵巡りをすることが出来ます。
それでは早速お出かけしてみましょう。

西条の酒蔵めぐりの最初のスタートは、観光案内所の〈くぐり門〉から

西条の酒蔵めぐりの最初のスタートは、
観光案内所の〈くぐり門〉から。
西側が西条酒蔵観光案内所に、東側が〈くぐり門珈琲店〉になっています。
マップを手に入れ、開いてる酒蔵を確認して散策するべしです。
見学可能な酒蔵には、目印として「ようこそ醸華町西条」看板が置かれています。

ちなみに、地元を愛する〈東広島市観光協会ボランティアガイド〉の
皆さんによる西条ガイドのサービスもあります。
親しみあふれる地元の方たちが、とても親切に
教えてくださいますのでオススメです!

1.賀茂鶴酒造

賀茂鶴酒造。樽の前は記念撮影スポット

樽の前は記念撮影スポット

最初に訪れたのは、〈賀茂鶴酒造〉。
全国的な知名度を誇る、広島を代表する蔵元です。
明治時代から先進的精米技術をとりいれ、
大吟醸酒造りの先駆けとなりました。
〈大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴〉はオバマ大統領にも振る舞われたのだとか。
本社敷地内の見学室が見学可能です。

本社敷地内の見学室が見学可能

木の桶いっぱいに、3トンのお米を蒸して入れてお酒を作ります

木の桶いっぱいに、3トンのお米を蒸して入れてお酒を作ります。
11月から4月上旬までがお酒を仕込む時期。
お米は広島県北で作られたもの。
西条の上質な軟水と合わせて、おいしいお酒が作られます。

賀茂鶴の杜氏さんによると、もろみを見て、もろみが暑がってないか寒がってないか、数値ではなく、匂いをかいで判断するのだそう

実際に見学できるエリアは異なります

※実際に見学できるエリアは異なります

酒造りの時期は、朝4時から作業が始まります。
賀茂鶴の杜氏さんによると、もろみを見て、もろみが暑がってないか
寒がってないか、数値ではなく、匂いをかいで判断するのだそう。
ちなみに賀茂鶴さんはショップも充実。
試飲した日本酒で作った梅酒がとっても美味だったのでお買い上げ!
お酒のほか、ロゴが入ったオリジナルの前掛けもおみやげに
喜ばれそう。

福美人

福美人は大正6年より酒造りを続けてきた酒蔵

すぐれた酒造りの技能のため、全国より杜氏が学びに訪れてきたのだそう

福美人

お次は〈福美人〉。
大正6年より酒造りを続けてきた酒蔵です。
すぐれた酒造りの技能のため、全国より杜氏が学びに訪れてきたのだそう。

東京・谷中に、まち全体を ホテルに見立てた宿泊施設 〈hanare〉がオープン!

下町風情が残る東京・谷根千エリアにある、谷中。
路地には民家をリノベーションしたカフェや
雑貨屋さんもあり、散策やお買い物が楽しいまちです。

そんな谷中に“まち全体をひとつのホテルに見立てる”という
大胆なコンセプトのホテルがオープンしました。
その名も〈hanare〉。
まち全体をホテルに見立てることで、
地域と一体になったホテルを目指しているのだとか。

たとえば、大浴場はまちの銭湯、
ダイニングはまちの食堂やレストラン、
レンタサイクルは自転車屋さん……などなど、
いろんなことをまちで楽しむのが、このホテルのスタイルです。

〈tokyobike gallery 谷中〉東京を走るためにつくられた自転車〈トーキョーバイク〉の直営店。レンタルも行っています。

hanareを手がけたのは、以前リノベのススメでもご紹介した、
築60年の木造アパートを改修した文化複合施設〈HAGISO〉の皆さん。
hanareの改修も、HAGISOのメンバーが手がけました。

HAGISO

ホテルのレセプションは、こちらのHAGISOの2階にあります。

普段着で海の サイクリングが楽しめる! 〈瀬戸内海横断自転車道〉 後編:多々羅大橋をわたる

広島県尾道市から、愛媛県今治市までをむすぶ、
〈瀬戸内しまなみ海道〉にある、全長約70kmという
日本一の長さを誇るサイクリング道〈瀬戸内海横断自転車道〉。
とても立派に整備された道で、
島々と海山が織りなす美しい景観を眺めながら
サイクリングが出来るアクティビティです。

そんな〈瀬戸内海横断自転車道〉がただいま、
2016年3月31日まで、自転車・歩行者ともに
期間限定で無料で通行が可能。
沿線の自治体がレンタサイクルを実施しているので、
コースの一部分だけをサイクリングして、
各地にあるレンタサイクルターミナルでの乗捨ても自由にできます。
今回は、広島県の生口島から〈多々羅大橋〉を越えて
愛媛県の大三島までのコースを走ってみました。

サイクリングセンターで自転車を借りて出発

まずは、生口島・瀬戸田にあるサンセットビーチの
レンタサイクルターミナルへ。
ターミナルによっても違いますが、
自転車、タンデム自転車、電動アシスト自転車の3種類があります。
自転車・タンデム自転車は1日500円。
電動アシスト自転車は、4時間以内の利用で800円。

普通の服装で参加できます

レンタサイクルの魅力は、
普段着でも参加できるところ。
日差しが強い季節は帽子やサングラスがあるといいですが、
本格的なサイクリングのユニフォームを身につけなくても、
お散歩気分で海と山の眺めをたっぷり味わうことができますよ。
海風がとっても気持ちいい!

サイクリング用の自転車専用道路はひろびろ。
海と山に囲まれて、右を見ても左を見ても、
どちらもいい眺めです。

右は海!

左は山!

20分ほど走ると、多々羅大橋のふもとにたどり着きます。
「国産レモン発祥の地」の記念碑が。
生口島は、生産一位を誇る国産レモンの産地。
島の八百屋さんでは、東京ではひとつ200円で
売られているような国産レモンが、
カゴいっぱいで200円で売られていたのが衝撃でした。

国産レモン記念碑

地元の八百屋さんで売られていた国産レモン

2016年3月31日まで無料! 広島・尾道から 〈瀬戸内海横断自転車道〉へ。 前編:サイクリストのための 〈ONOMICHI U2〉

広島県尾道市から、愛媛県今治市までをむすぶ、
〈瀬戸内しまなみ海道〉。
ここには全長約70km、日本で初めて、海峡を横断できる
〈瀬戸内海横断自転車道〉があります。
2016年3月31日まで、自転車・歩行者ともに
期間限定で無料で通行が可能。
沿線の自治体がレンタサイクルを実施しており、
各地区に15ヶ所のレンタサイクルターミナルがあって、
途中での乗捨ても自由。
普段着で参加できるアクティビティなんです。

〈ONOMICHI U2〉

ひろびろとしたウッドデッキ

今回、このしまなみ海道を実際に体験してみました。
その第一歩として、広島県尾道市にある〈ONOMICHI U2〉でスタンバイ開始。
ここは、自転車と一緒に宿泊可能な、サイクリスト専用ホテル〈HOTEL CYCLE〉を
中心に、レストランやセレクトショップ、イベントスペースなどが併設された複合施設です。
倉庫を改造したひろびろとしたスペースに、センスの良いお店がつまっています。

おみやげも充実。

店内のレストランやおみやげをチェックしたら、
店外のデッキから、目の前にひろがる〈尾道水道〉を眺めるのがおすすめ。
朝に夕に表情をかえる島々の穏やかな光景は、
いくら見ても見飽きることがありません。

目の前には港が

それでは自転車に乗ったまま
チェックインできるホテル〈HOTEL CYCLE〉へ。

写真でめぐる、道東の魅力! 森と海、そして土地のぬくもり。 写真家・在本彌生の旅の記録。

雄大な自然に遭遇するところ

“道東”とは、北海道の東部エリアのこと。
太古の自然が息づく日本でも数少ない場所です。
野生動物や原生植物など
見たこともないかたちや色に驚かされます。

ブルーにきらめく不思議な湖や世界自然遺産の知床半島、
まるで異国のような絶景が広がる、根室の岬。
そして、十勝の肥沃な土地で育まれたおいしいものも。

取材の移動距離はおおよそ1200キロ。
道東の旅で出合ったあれこれを、写真家・在本彌生が切り撮ります。

安曇野で 世界でも珍しいビオホテルを 八寿恵荘 後編

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カミツレの里・沿革

紅葉の美しい秋の日。
北アルプスの山々に囲まれた豊かな自然の中。
コロカル取材班は長野県北安曇郡池田町にあるカミツレの宿〈八寿恵荘〉を訪れた。
今年5月に誕生した日本で第一号の“ビオホテル”である。

“ビオホテル”とはオーガニックでエコなホテルの認証。

もともと八寿恵荘は農薬不使用カモミールの商品開発で知られる
カミツレ研究所の保養施設としてつくられた。
カミツレ研究所には有機カモミール農園と工場、有機野菜の畑があり、
敷地面積は約4万坪。
カモミールを用いた入浴剤やスキンケア商品を製造・販売している。

建材、環境、寝具、食事など、自然素材にこだわり
安心して心地よく過ごせる宿として
今年5月にリニューアルし、“ビオホテル”として認証された。

この日はちょうど有機栽培されたジャーマンカモミールの定植の作業中。
カミツレとは薬効成分のあるハーブとして知られるジャーマンカモミールのこと。
保湿効果、そして消炎に効果があると言われる。
日本でも古くから漢方薬のひとつとして使われてきた。

八寿恵荘を経営する
株式会社相互のカミツレ研究所の北條裕子さんにお話をうかがった。

日本で第一号の“ビオホテル”。安曇野にあるカミツレの宿 八寿恵荘。

「父は安曇野で生まれて、東京に印刷会社・株式会社相互を立ち上げたんです。
1982年 ハーブティーなどの文化が日本に入り始めたころ、
ハーブの印刷物を扱ったんです。それが父にとってハーブとの最初の出会いで、
それをきっかけにハーブの事業を始めました。私はそれを引継いだんですね。
ちょうどそのころ父は喉頭がんを患っていたんですが、
先生に漢方を薦められて、完治したんです。
自分が助けられた植物でみなさまのお役に立てないかと考え、
薬効の高いと言われるカモミールを広げていこうとハーブの事業を立ち上げた。
つくるなら安心・安全なものがよいだろうと、
原料から国内でつくっていこうと研究をしていて、
それを大学生の私はずっと見ていたんですね」

最初は印刷会社のなかの一部門として立ち上げたハーブ事業。
事業としては今年で34年目になる。
北條さんがカミツレ研究所として引き継いで20年。
6年ほど前に安曇野に〈カミツレの里〉をつくったが、
3年前に無垢の木を使ってリフォームする計画が立った。

「そんなとき、日本ビオホテル協会の中石和良さんと中石真由子さんと知り合い、
ビオホテルの存在を知りました。
日本ビオホテル協会さんの向かっている方向と
八寿恵荘の目指す方向は一致したので申請させていただきました」

もともと食材や調味料にはこだわり、お風呂の洗剤も無添加のものを使っていた。
それをリニューアルを機にリネンや床、
ボイラーなども含めて徹底して環境と健康にこだわるつくりにしたという。

カモミールエキスのお風呂。窓から安曇野の自然が一望できる。カミツレ研究所ではシャンプー、石けん、ボディソープなどカモミールエキスを利用した商品をつくっている。

ビオホテル認証の条件

一般社団法人日本ビオホテル協会(以下BHJ)の、ビオホテル認証の条件は厳しい。

 1. 食べ物、飲み物は基本的にすべてがBHJ認証のものであること
 2. ボディケア・スキンケア用品にはBHJ認証を受けた製品を使用すること

提供する食材・食品や製品などについては、原材料の栽培方法、成分、加工工程、
さらに流通過程にわたる詳細なガイドラインが設定されている。
生産者や生産地、栽培方法、加工工程、流通過程が明確なこと、
健康を害する物質を使用していないこと、
生態系や環境への負荷に配慮した生産方法でつくられた生産物や食品、
製品であること、可能な限りその近郊の地域のものを選ぶことなどを
ガイドラインに定めている。

さらに、 タオルやベッドリネンがBHJ認証のものであること、
施設・建物の内装材、建材などが自然素材であること、
CO2削減を中心としたエネルギー資源マネージメントに取り組むことなどを
推奨している。
食べ物、飲み物の設定基準は、
達成度合いに応じて「リーフ数」により格づけされる。
ミシュランの星の格づけのように葉っぱの数で評価し、
5リーフと4リーフに格づけされた宿泊施設がビオホテルとして認証される。

「認証にあたって、いかに環境に配慮しているか、
館内がどれだけ自然なものを使っているかを徹底しました。

日本で第一号のBIO HOTEL®認証。一般社団法人日本ビオホテル協会は、ヨーロッパのビオホテル協会(Die BIO HOTELS)と連携して、健康と環境に配慮したホテルの認証を行っている。

8種類の木を使った天然素材ホテル

クリ、スギ、アカマツ、サクラ、タモ、ケヤキ、ナラ、ヒノキ。
基本の木材は地元、長野県池田町の8種類の木を使っている。
長野県大北地域、一番遠くても長野県内の材。
それぞれの木の特徴を生かし、床材はアカマツ、柱はヒノキ、など。
建築はエコ建築で有名な山田貴宏さんにお願いした。

「木のぬくもりを感じてほしいので、スリッパを履かずに済むよう
床暖房を入れました」と

床暖房のためのボイラーもこだわった。
通常ボイラーは灯油を大量に使うが、八寿恵荘では
間伐材や松くい虫でやられたアカマツをチップにして
床暖房やお風呂を沸かすボイラーに使っている。

「松くい虫の被害にあった木はまちの外に持っていくことができないんです。
伐採して燻蒸するなど、地域で処分する必要があります。
それをチップにしてボイラーで活用しています」

カミツレ研究所の商品のメインとなるのはカミツレエキスの入浴剤。
34年間つくり続けている。
これをウッドチップのボイラーで沸かしたお湯に入れた
“華密恋(かみつれん)の湯”が八寿恵荘の自慢。
土日祝日は日帰り入浴も可能になっている。

「タオルやベッドリネンは、オーガニックコットン100%のもの。
枕カバーはカモミール染めをしています」

使い捨てのカミソリ、歯ブラシなどを置かずに、
洗面用具は持参してもらうようにお願いしているという。
そのかわりカミツレ研究所でつくられたスキンケアの商品は
各種、館内にて自由に使うことができる。
宿泊される方に会話をしてほしいからとテレビも置いていない。

木材は地元、長野県池田町の8種類の木を使用。それぞれの木が部屋のキーホルダーになっている。

こだわりのオーガニック食材

認証取得にあたり一番苦労したのは食材だという。
BHJの基準では、すべて無添加のもの、無農薬のものを使わなければならない。
自社の菜園での有機野菜の栽培があるものの、すべての食材というのはとても大変。
有機野菜販売のネットワークを利用したり、
地域の伝統的な食材、食文化を取り入れるなどの工夫をした。

「宿泊される方に昔ながらの薪割りとかまど炊きを体験してもらおうと、
かまどをつくりました。宿泊者の方と一緒に薪を割り、
かまどで地元、池田町の有機栽培コシヒカリを炊いています」

その日出された夕食は、自社農園で採れた有機野菜やカモミールの天ぷら、
カモミールとじゃがいものコロッケ、
洋梨とカモミールのサラダといったカモミールを使ったオリジナル料理。
メインは信州味噌と長野県産のハーブ鶏のグリル。
地元の金糸瓜、自社の畑でとれたナスタチウム、
しめじとほうれん草のおひたしなどだ。
ご飯はかまどで炊いた地元池田町の有機コシヒカリ。キノコと里芋のお味噌汁。
池田町の地酒で蒸したしいたけ。間引きした玉ねぎのポトフなど。
「ここでしか食べられない地場の食べ物を出していけたら」と、
料理人の小林佐和子さん。食を通して地域のつながりをつくっていきたいと考える。

野菜は自社の畑か地元池田町のもの。キノコなどは一部、有機野菜販売のネットワークも使用している。オーガニックで地産地消の食材や調味料を使うこともビオホテルの認証基準。

有機野菜は可能な限り、自社の畑でつくっている。

ご飯はかまど炊き(有料)。三重県の愛農窯。ピザの石釜にもなる。宿泊者は薪割り体験もできる。自分で割った薪で炊いたご飯は格別。